★ 府中東小学校での「学びの取り組み」をお伝えします。 №3 できました。 自ら課題を見つけ,学び,考える学習の取組~算数科の学習を中心に~ 本校では,子どもたちの主体的な学びを促すために,算数科を中心として「課題発見・解決学習」 に取り組んでいます。前回(№2)は,「総合的な学習の時間」における児童の学習の様子の一部を お知らせしましたが,今回は算数科での学習の取組を紹介します。 6年生「巨大くすのっきーを運動場に描こう」 (拡大図と縮図) 6年生の教科書には, 「拡大図と縮図」という,身の回りから拡大図や縮図を見つけたり,拡大図・縮図 を作図したり,性質や意味を理解したり,拡大図・縮図を日常生活で活用したりする学習があります。そ こで,6年生は「ナスカの地上絵」をヒントに,府中東小学校のオリジナルキャラクターである「くすの っきー」を運動場に描いてみんなで記念撮影をしようという学習を計画しました。 ①課題の発見1 ナスカの地上絵を見て,「どうやって あんなに 大きな 絵を描 くことが できた のだろう ?しか も飛行 機もない ような 時代に…」「すごいなー。あんな大きな 絵を描けたらいいなぁ…」という児童の 思いから,「自分たちにもあんな大きな 絵を描くことはできないだろうか」と考 え,自分たちも「くすのっきー」を描い てみようということになりました。 ②課題の発見2 ためしに 自分た ちが思 う方法で とりあ え ずやってみようと いう ことで運動場に出 て 描いてみました。 できたものは…「左右の長さがばらばらで バランスが悪い,文字の大きさがおかしい, 位置が変,全体が細長い」など,思ったよう に描けません。しかも,校舎の4階からいろ んな指示を出してはみましたが,全く伝わら ず,うるさいだけ!ナスカには高い建物がな いのだから上から 見る ことはできなかっ た はず… ⑤振り返り・新たな疑問や課題 ○ 太陽の部分を担当した。円はほうき ったです。学んだことをみんなのために のぼうに半径の長さのひもを結んで大 生かすことができていてすごいなと思 きいコンパスを作り,描いた。周りの いました。6年生のおかげで,くすのっ 三角形は,底辺と高さを測り,頂点と きーと写真がとれて,とてもうれしかっ 頂点を結んで描いた。同じになるよう たし,思い出をつくることができまし に間隔も測った。今回は,上下の文字 た。 のバランスと左右のバランスがきれい もっと右右!ちがうちがういきすぎ! にできた。 どうやったら正確に描けるのだろう? ○ 三角定規や分度器を使ってきちんと 角度を測ったので,より正確に描くこ ③調べて解決策を生み出す そこ 45°にとってよ。 も と の イ ラ ス ト の 最 も 長 い と こ ろ が 30cm で , グ ラ ウ ン ド の 幅 は 45m (4500cm) あ るから,150倍の拡大図にすればいい!そ して基準となる点を決めて線をのばせば描け るね。 正確に描くにはどうしたらいいのだろ うという疑問をもとに, 「大きさは違うけ れど形は同じ」図形を作ることが大事だ ということで「拡大図と縮図」について の学習を行い,拡大図と縮図の性質や描 き方について学習しました。 6年生が算数の勉強を使って校庭に くすのっきーをかいてくれてうれしか ④解決策を実行する いよいよ本番です。教室でどのパーツを 描くのか分担を決め,長さを測り,計算で 拡大した長さをメモした紙を持って運動場 へ。今度はうまく描けるでしょうか。 ○ とができた。しかし,頭の葉っぱの曲 ○ こんなにも大きくかいてあるとは思 わなかったので,びっくりしました。自 分たちも機会があったらこんなのをし てみたいです。 (5年生児童) 線や「東」のはらいの曲線部分が感覚 でなんとなく描いたので,どうやった ら正しく描けるのか知りたい。 文責:鵜野綾香(パイロット教員)
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