多面的機能支払制度 事務受託事業スタート~農家負担軽減し効率利用

[土地連からのお知らせ
No.427]
多面的機能支払制度
~
2015.08.19
平成 27 年8月 21 日
事務受託事業スタート
農家負担軽減し効率利用
日本農業新聞社
5頁
三重・JAいがほくぶ ~
JA
(全 611 字)
三重県のJAいがほくぶは、多面的機能支払制度に加入している農家組織が伊
賀市に提出する報告書類の作成を請け負う事業を7月から始めた。
「書類作りが負担
だ」という農家の声への対応に加え、JAが農地の状況を把握し、効率的な利用を
進める狙いがある。JAでは、利用組織を募集している。
多面的機能支払制度は、農業の多面的機能の維持・発揮のための活動に掛かる費
用について、国が市町村を通して農家組織に助成金を支払う。農家組織は報告書類
を作成し、各市町村に申請・報告する必要がある。報告書類を作るソフトを開発・
販売する桜井(株)(東京都台東区)は「ソフト購入団体は土地改良区などが多く、
JAは珍しい」という。
JAは、市への提出が必要な全書類(実施報告書と活動記録簿、金銭出納簿、作
業写真一覧表)を受託する。書類作りに必要な情報を効率良く収集するため、JA
は独自に記入シートを作成。農家は、シートに沿って農道や水路の点検や補修など
の活動について、実施日や時間、参加人数や内容、費用を記入する。提出されたシ
ートを基に、JA職員がソフトに情報を打ち込み、書類を完成させる。
農家の委託費は基本料金が1年目で12万円、2年目以降は6万円。面積に
よって2万~4万円の加算手数料が掛かる。
JA営農部は「農家から『JAで書類を作ってほしい』という要望があった。J
Aが頼りになる存在だということで、農家の期待に応えたい」と意気込む。
日本農業新聞社