授業科目 学 科 名 日常生活活動学実習 担 当 者 牧之瀬 一博 理学療法学専攻 学 年 3年 総単位数 1単位 開講時期 後期 選択・必修 必修 ■ 内 容 日常生活活動学実習では,姿勢と動作の基礎的知識,起居・移動・移乗及び段差・階段・歩行に関わる自 力動作と介助法を修得する.特に正常動作における運動学・運動力学を押さえた上で,障害が加わった場 合の理学療法士として適切な介助技術について学ぶ. 車いす操作法,及び車いすのキャスター上げを体得する.各論として,主な疾患者の特徴的動作を習得さ せる. ■ 到達目標 ・姿勢と動作の基礎的知識が理解できる. ・起居・移動・移乗動作に関わる身体構造・機能の視点に基づいた,自力動作が理解できる. ・動作指導・運動学習の視点から適切な介助法を理解し,安全に実践できる. ・車いす操作,及び車いすキャスター上げができる. ・主な疾患者の特徴的動作が理解でき,指導方法も理解できるようになる. ■ 授業計画 第1回 オリエンテーション 姿勢と動作の基礎知識(概念,身体力学,姿勢と身体構造、姿勢反射) 第2回 基本の姿勢,移動 理学療法士としての日常生活活動への関わり 第3回 日常生活活動における姿勢と動作 ベッド上移動(水平移動)・起居動作(寝返り・起き上がり)の自力動作と介助法 第4回 日常生活活動における姿勢と動作 立ち上がり・移乗動作の自力動作と介助法 第5回 平地歩行,段差・階段昇降(自力,介助) 第6回 各論①-1片麻痺者の特徴的動作 寝返り,起き上がり,立ち上がり,移乗 第7回 各論①-2片麻痺者の特徴的動作 歩行,階段昇降,更衣,入浴,キャスター挙げ体験とレポート課題の説明 第8回 各論②脊髄損傷(四肢麻痺,対麻痺)者の特徴的動作 寝返り,起き上がり,移乗 第9回 各論②脊髄損傷(対麻痺)者の特徴的動作 歩行,ADL 第10回 片麻痺者・対麻痺者の車いす操作法(自力) 車いす操作(介助)・キャスター上げ 第11回 自力でのキャスター上げの修得 第12回 各論③関節リウマチ者,人工股関節者の特徴的動作 第13回 各論④筋萎縮性疾患(筋ジストロフィー,筋萎縮性側索硬化症)の特徴的動作 神経筋疾患(脊髄小脳変性症,パーキンソン病,多発性硬化症)の特徴的動作 第14回 各論⑤内科疾患(呼吸器疾患・循環器疾患)の ADL 脳性麻痺(児,者),切断(下肢,上肢)者,高齢者の特徴的動作 第15回 トランスファーや介助法などの実技 ■ 評価方法 提出課題(30%), 実技試験(30%),筆記試験(40%) 出席(欠席:-4点、遅刻:-2点)遅刻・欠席や不真面目な受講態度は減点対象とする. ■ 授業時間外の学習(予習・復習等)について 前期の日常生活活動学で学んだ内容を復習した状態で参加すること. 実技については,まず正常な動作の理解に努める必要がある.その際,特に自身の身体を用いて学習する ことが出来るような体験を講義内で行う事から,それらを講義外での時間でも実施して,自分の身体で重 要なことを学んで欲しい.また,理学療法学生同士では分からない事も多いことから,家族や学外の知人 などにも協力してもらい,動作を学んでいく事が必要である.その上で,それぞれの疾患の特徴に合わせ た動作方法などを学ぶため,疾患によって生じる臨床症状の理解が欠かせない. ■ 教 科 書 書 名:姿勢と動作 ─ ADL その基礎から応用まで ─(第3版) 著者名:斉藤宏他著 出版社:メヂカルフレンド社 ■ 参考図書 書 名:標準理学療法学 専門分野 日常生活活動学・生活環境学(第4版) 著者名:鶴見隆正編 出版社:医学書院 書 名:新版 日常生活活動(ADL)─ 評価と支援の実際 ─ 著者名:土屋弘吉等 出版社:医歯薬出版 ■ 留意事項
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