第3回 正月 - 住宅金融支援機構

第三回 正月
今に活かす
しつらい
しつ
室礼
らい
室礼は平安時代、ハレの日の儀式に行っていた室内装飾から始まったと
言われます。日本には多くの年中行事があり、先人たちはいにしえより、
季節のもの、自然のものに感謝や祈りを込めて供え、捧げてきました。
現代の住宅空間でも、身近なもので室礼を楽しむことができます。
秋も深まり、
やがて新しい年がやってきます。お正月の室礼では、
「あけましてお芽出とうございます」ということで、芽が出るものを
盛ります。今回は白い蕪と赤いラディッシュでお祝いの象徴色であ
る紅白をあらわし、さらに柚の箸置きで黄色を加え、黒の丸盆を
使って五色を揃えました。くわいや金柑などもいいでしょう。盛り
ものの数は奇数になるようにします。
松飾りは神様の依り代。神を「待つ」にもかけています。一緒に
飾った紅白の餅花は豊穣祈願です。七福神の掛け物も添えました。
長板の室礼では、初夢の「一富士二鷹三茄子」をテーマにしてみました。ふじりんごが一つ、鷹の爪が二束、
「初
なすび」という山形の和菓子が三つ。鷹の爪と松の枝を組み合わせたのは、
「松に鷹」のイメージです。ふじりん
ごや鷹の爪の赤色は厄除けの色でもあります。
編集後記 監修:小林 直子(歳時記文化研究家)
協力:和のコンシェルジュ 新日屋
今年はベランダでのプランター菜園にはまり、毎日水遣りをして成長を見守る楽しさを味わいました。なによりも驚いたのがしし唐の生
命力。たくさんの実をつけてたびたび食卓を彩ってくれました。日々の積み重ねが形になるのは嬉しいものです。
季報秋号は、機構 MBS100 回債の発行を記念した特集となっています。日々、関係の皆様にご協力いただき、積み重ねてきた結果、このような特集を設け
ることができました。関係の皆様に心から感謝申し上げます。
(T)
●本誌は、発行年度の翌年まで、住宅金融支援機構のホームページにも掲載します。
http://www.jhf.go.jp/about/kihou/index.html
●住まいに関するご意見、本誌に関するご感想、その他なんでもお寄せください。
<送付先> 東京都文京区後楽 1- 4 -10 住宅金融支援機構 経営企画部広報グループ
FAX 03-5800-8182
禁無断転載
無断転載を禁じます。転載を希望される方は、必ず独立行政法人住宅金融支援機構経
営企画部広報グループへご連絡願います。
本誌掲載文のうち意見にわたる部分については執筆者の見解であって、住宅金融支
援機構の見解ではありません。
季報
住宅金融
2015 年度 No.35 秋号
平成 27 年 11 月 20 日発行
編集・発行 独立行政法人 住宅金融支援機構
〒 112-8570 東京都文京区後楽 1-4-10
TEL 03-3812-1111(代表)
編集協力
株式会社BBプロモーション
デザイン
せきねめぐみ
印刷
株式会社 総北海
〒 078-8272 旭川市工業団地2条 1-1-23
TEL 0166-36-5556(代表)