休養の必要性

休養の必要性
堺ブロック パトリック神父
イエスは、「さあ、あなたがただけで人里離れた所へ行って、しばらく休むが
よい」と言われた。出入りする人が多くて、食事をする暇もなかったからである。」
とマルコ6.3にはあります。今年は休暇を取ることになります。4月7日から6月
30 日までの3ヶ月程の休暇です。御存知の通り、淳心会では、宣教師である私たち
は3年毎に、宣教活動から離れ家族や身近な人々と再会すること、心身をリフレッ
シュすることなどによって本国へ帰ることは許されています。基本的には丸3年間
で宣教し、丸3ヶ月のサバテイカルを取れるのですが、場合によっては長く取るこ
とが出来ない時もあります。幸いながら、堺ブロックの共同司牧チーム及び皆さん
の許可を得て帰国させていただくことになり本当に心の底から感謝申し上げます。
今回、普通の休みだけでなく、淳心会研修会にも参加することになります。一ヶ月
程の「養成の継続」である研修会の対象者は司祭になって以来、5 周年〜10 周年を
迎えられた淳心会司祭らです。
「養成」というものは神学生や信徒にだけではなく、
司祭にも必要不可欠なものです。司祭への養成は神学生が司祭に叙階されて終わる
のではありません。そのために、教区や他の修道会と同様に淳心会も司祭生涯養成
を大切にし、様々な形で取り組み初めています。私にとって、同年代を中心として
それぞれの司祭生活や宣教たことや今まで体験したことを深く振り返りながらお
互いに分かち合う研修会を催していただくことは本当に有難く思います。それは、
休暇期間に、私の一つの楽しみです。もう一つを楽しみにしているのは私の同級生
と久しぶりに再会できることです。10 年前マニラの大神学校を卒業し、各宣教地に
派遣されて以来、一度も会ったことがありません。実は 20 年前に、淳心会に一緒
に入会した時、皆で24名でした。神学校に入ってから 12 年後、2 人しか残らず、
すなわち神父になったのは2人だけです。一人はアメリカで大活躍しております。
一方、自慢ではないが、もう一人は日本、もちろん今堺ブロックで楽しく働いてい
る私であります。何より、同年代の神父達と同時に私の一人の同級生と 10 年ぶり
で会えるなんて何とも言えない程嬉しいです。
「しばらく休むがよい。」とイエスは
言われました。このメッセージは弟子たちのみならず、司祭も信徒も一般の人々に
も向けられています。確かにどの職場においても休みが欠かせないものになってい
ます。神に与えられた体は一つしかないので、壊してしまうと、仕事が出来なくな
ったり、家族を養わなくなったり、人と関わることも祈ることも出来なくなったり
してしまいます。手が回らない程忙しい日々、ストレスが溜まっている日々、その
時こそ、リフレッシュや気分転換が重要なのではないでしょうか。バッテリーが上
がっているスマートフォンに再充電する必要であるように、私たちも、神の国で働
くために、活力を取り戻しましょう。再充電しましょう。そのために私はフィリピ
ンへ行ってきま〜す!(英文の必要な方は広報部まで申し出て下さい。)