蹴武の型・聖徳、特技・飛び前蹴り各種と評価基準

第26回全日本フルコンタクトテコンドー選手権大会 蹴武の型 決勝戦 指定型
飛び前蹴りの型 聖徳(ショウトク。35動作)
蹴美動作動画および高評価基準・減点基準
2015年9月15日
日本テコンドー協会
宗師範
河
明生
2015年創始、蹴武の型・聖徳におけるメイン蹴美動作=飛び前蹴りの動作(動画)および高評価基準と減点
基準は下記の通りである。
記
Ⅰ、蹴美動作第1ステージ
一、飛び前蹴り・膝上げ外回し後方斜め旋回蹴り
<動画>
1,聖徳第1動作(右膝を斜め後ろ南西に旋回。視線と蹴り足・南西)
左・上段 飛び前蹴り・膝上げ外回し後方斜め旋回 <気合>
2,高評価基準
①右膝を上げて旋回し遠心力を有効に活用し威力が認められること
②蹴美力。とくにスピードがあり、フォームが美しいこと
③気合い
3,減点基準
イ)右膝があがっていないこと
ロ)遠心力が弱くスピードが遅いこと
ハ)蹴りおよび着地時にフォームが崩れていること
ニ)気合いがなく気力に欠ける蹴り
二,540°旋回飛び前蹴り
1,聖徳第5動作(視線と蹴り東。180°前方に右足を移動しながら加力。
右足を軸足化。素早く左足・膝を高く上げながら360°旋回)
右・540°旋回飛び前蹴り
<気合い>
-1-
<動画>
2,高評価基準
①連続旋回による加重遠心力を有効に活用し威力が認められること
②身体、とくに腰にかかっている遠心力と直進力を活用する飛び前蹴りとの調和
③連続動作540°旋回による遠心力を活かした蹴美力。スピードがあり、フォームが美しいこと
3,減点基準
イ)最初の旋回時の歩幅が短く腰が高いこと
ロ)遠心力が弱くスピードが遅いこと
ハ)蹴りおよび着地時にフォームが崩れていること
ニ)気合いがなく気力に欠ける蹴り
Ⅱ、蹴美動作第2ステージ
三、飛び前蹴り・膝上げ内回し斜め旋回蹴り
<動画>
1,聖徳第7動作(素早く西へ移動)
右・組手立ち
+
手刀虎龍構え静止防御
+
後進交差かわし防御
聖徳第8動作(視線を北。右膝をやや北西よりに上げて加力。但し流されない。蹴りも北)
左・上下段 飛び前蹴り・膝上げ内回し斜め旋回蹴り
<気合>
2,高評価基準
①右膝を上げて旋回し遠心力を有効に活用し威力が認められること
②蹴美力。とくにスピードがあり、フォームが美しいこと
③L字を描いていること
④気合い
3,減点基準
イ)右膝があがっていないこと
ロ)遠心力が弱くスピードが遅いこと
ハ)蹴りおよび着地時にフォームが崩れていること
ニ)L字を描いていないこと
ホ)気合いがなく気力に欠ける蹴り
四、 飛び前蹴り上げ
<動画>
1,聖徳第10動作(軸足右。左足を引きつなぎ起立立ち。視線と構え南)
右・半後屈立ち
+
左・天龍構え
-2-
<日本跆拳道流
息吹>
聖徳第11動作(前進素速くダッシュ。蹴り足は右でも左でも可)
飛び前蹴り上げ
<気合い>
聖徳第12動作(視線と構え南)
右・半前屈立ち
+
上下段
双手拳十字受け
2,高評価基準
①打点の高さ
②龍が天に上るような蹴美力。スピードがあって躍動感に満ち、蹴り足の膝がのびてフォームが美しいこと
③気合い
3,減点基準
イ)打点が低いこと
ロ)スピードがなく躍動感に乏しく、蹴り足の膝がのじていないこと
ハ)着地時にフォームが崩れること
ニ)気合いがなく気力に欠ける蹴り
Ⅲ、蹴美動作第3ステージ
五、逆360°旋回飛び前蹴り
<動画>
1,聖徳第15動作(視線と構え北東)
右・半後屈立ち
+
左・双龍構え
<日本跆拳道流
息吹>
聖徳第16動作(軸足右。左足を引きつなぎ斜線立ちとし軸足化。視線と蹴り北東)
右・上段 後回し蹴り・足底蹴り
聖徳第17動作(左足を軸足。蹴った右足を引きつなぎ起立立ち。軸足を右足に移すと同時に、
左膝を北東へ大きく旋回させる。ただし、流されない。視線と蹴り北東)
右・逆360°旋回飛び前蹴り
<気合い>
2,高評価基準
①上段後ろ回し蹴りを放った足を軸足に戻して素速く軸足に変え逆360°旋回飛び蹴りと連続していること
②連続蹴りスピーディー性。上段後ろ回し蹴りを空中で停止させて素速く軸足に引くことが望ましい。
動画では相手が上段回し蹴りを手で受けているため遠心力にブレーキがかかり次の蹴りが容易となる。
しかし、蹴武の型試合時には相手がいないため、蹴り足を空中で停めないと体制が崩れてしまい次の蹴り
のフォームを美しくすることが難しい。蹴り足を空中で停めるために蹴美的脚力が不可欠となる。
③気合い
-3-
3,減点基準
イ)上段回し蹴りの打点が低いこと
ロ)遠心力が弱く連続蹴りに不可欠な軸足シフトスピードが遅いため連続蹴りに見えないこと
ハ)蹴りおよび着地時にフォームが崩れていること
ニ)気合いがなく気力に欠ける蹴り
Ⅳ、蹴美動作第4ステージ
六、後進飛び前蹴り
<動画>
1,聖徳第22動作(つなぎ斜め立ち。軸足を左。右足を南東へ下げる。視線と構え北西)
右・半後屈立ち
+
左・手刀起龍構え
<日本跆拳道流
息吹>
聖徳第23動作(視線と蹴りは北西。胴体は南東に空中移動)
右・後進飛び前蹴り
<気合い>
2,高評価基準
①打点の高さ
②蹴り足以外の全身が空中で後進していること
③蹴り足の膝が伸びていること
④気合い
3,減点基準
イ)打点が低いこと
ロ)蹴り足以外の全身が空中で後進していないこと
ハ)蹴り足の膝が伸びていないこと
ニ)着地時にフォームが崩れること
ホ)気合いがなく気力に欠ける蹴り
Ⅴ、蹴美動作第5ステージ
七、四方蹴り・飛び前蹴り
<動画>
1,聖徳第30動作(軸足右。視線と構え西)
右・半後屈立ち
+
左・飛龍構え
<日本跆拳道流
-4-
息吹>
聖徳第31動作(視線と蹴り西)
右・飛び前蹴り
聖徳第32動作(着事時、つなぎ右・組手立ち+つなぎ伏龍構え。
右足軸。左足を90°移動し、つなぎ左・組手立ち。視線と蹴り東)
右・飛び前蹴り
聖徳第33動作(着事時、つなぎ右・組手立ち+つなぎ伏龍構え。
右足軸。左足を180°移動し、つなぎ左・組手立ち。視線と蹴り南)
右・飛び前蹴り
聖徳第34動作(着事時、つなぎ右・組手立ち+つなぎ伏龍構え。
右足軸。左足を90°移動し、つなぎ左・組手立ち。視線と蹴り北)
右・飛び前蹴り
聖徳第35動作(軸足左。右足を南へ後進。視線と構えは北)
右・半後屈立ち
+
伏龍の構え
<日本跆拳道流
息吹>
2,高評価基準
①打点の高さおよびすべての蹴りの打点が均一であること
②4連続蹴りのスピーディー性
③蹴り足の膝が伸びていること
④上記を可能とする蹴る前の下半身の安定性(膝の弾力性、歩幅、指先の方角)
⑤気合い
3,減点基準
イ)打点が低く蹴りの打点が均一でないこと
ロ)スピーディー性に欠け4連続蹴りに見えないこと
ハ)蹴り足の膝が伸びていないこと
ニ)下半身が安定せず連続蹴りの着地・再跳躍時にフォームが崩れること
ホ)気合いがなく気力に欠ける蹴り
-5-