授業実践

【目標】 家庭内の地震対策を点検し、地震災害について知識を深める。
<知識・理解>
災害時高校生として何が出来るか話し合い、地域社会との関わりについて考える。
<思考・判断 関心・意欲・関心>
1
防災訓練の反省から
★ 防火訓練に来た消防署員の「知識があっても
意識がない」というお話しを思い出させる。
2
【板書】
知識を深めて、意識を高める。
⇒
まず身近なところから考えてみよう!
ワークシート1 <自分の寝室をチェックする>
★先生が一項目づつ読み上げ、解説しながらチェックする。
・たんすや本棚が倒れる
→
絵の点線まで倒れるので、
通路がふさがれ、ベッドに直撃。
・出口
→
出窓やベランダは除く。日常の出入り口で。
・ストーブがないとき
→
○
・扉は外開き
→
・引き戸
揺れで歪んで開かないことがあるので△
→
外開きの意味を説明。
(万一に備え、指が入るくらい隙間を空けておくとよい)
鏡台、2段ベットも
★11 項目のうち何項目に○がついているか集計。
発問
いくつだったかを 11 項目から順次、生徒に聞いてみる。
3
危険かも…
大きな地震は実際にも起きている!
★ 2 日前の地震(M7.8)や 2 年前の新潟中越地震の例
★ 10 年前の阪神大震災の話
発問
被災者はいるか?→ クラスに 1 名いたため、そのときの様子を話してもらう。
・ 写真(火災後の長田区、高架橋が崩れた高速道路のバス)と卒業生の手紙の紹介
★ 30 年以内に震度 6 以上の地震が起こる確率
・ 全国地図(地震調査研究推進本部の地震動予測地図)紹介
・ 交通事故死 0.2%
火災死 1.9%
・ 首都圏の地図を紹介
え~!!怖い!
→ 浦和周辺は6~26%
4
★
地震が起きたら何ができるの?
ワークシート1のグラフからデータの読み取りをする。
発問
大地震の時にすべきことは?
「震度7」を生き抜く
私の家には
あります!
発問
防災袋を持っているか?
―
被災地医師が得た教訓
田村康二
著
祥伝社
より
家族でも話し合ってみよう!
【板書】
最初の 5 分間にこれをする!
①出口の確保
②明かりの確保
③頭を保護
5
学校で地震が起きたことを想定してみよう!
発問
学校で地震が起こったら?
安全確認が
家族と連絡をとりたい!
家に帰りたい!
できるまで
帰せませんよ!
トホホ…
ワークシート2 <地図を使って考えよう>
★ 資料①の地図で学校から自宅までの直線距離を測り、調べる。
( 20 万分の1の地図を利用 → 2cmで 4km・1時間 )
・ 1 日で歩ける距離は20Kmが限界
発問 歩くとどのくらいの時間がかかるか大まかに分けて聞いてみる。
★ 防災拠点の紹介
ちょっとだけ
→ 自分の学校が防災拠点に
安心・・・
なっていることを知る。
6
★
防災拠点で何ができるか考えてみよう!
災害時は自分の健康と安全を確保することが第一。
発問 防災拠点に避難してきた人たちに、自分は何ができるか?
グループになって話し合う。
具体的に考えてみよう!
・友達・先輩・部活の仲間とやるとしたら?
・得意なこと、日常的にやっていることで
役に立つことは?
・防災拠点(学校)を一番知っているのは誰?
・集まった人たちが一番困ることは?
・新潟中越地震の資料②も参考にしよう。
★ グループの代表者が意見を発表。
バケツリレー。
校内の案内や片付け。
簡易トイレの掃除。
高齢者の介護や看病する。
子どもの勉強や遊びや
スポーツの相手をする。
ボランティアの方のお手伝い。
暖房・プライバシー確保のために、
段ボールや新聞紙集める。
歌など見世物で場を和ませる。
情報収集に走る。
話し相手になる。
話をしてつらい思いを吐き出すことで
PTSD(外傷後ストレス障害)を
軽減することができます。
【板書】
<突然の災害に立ち向かうには>
精神力(心のもちよう)
支えるもの・・・人の絆
(家族・友人・地域の人)