手術中の地震模擬体験による意識変化の調査

手術中の地震模擬体験による意識変化の調査
○村上 拓也 渋谷 尚代 新田 千尋 松本
恵
宮崎 理子 山口由香利 室住 夕子 田村 浩子
NHO 浜田医療センター 看護部 手術室
【目的】
手術中の停電を伴った地震模擬体験を行い、手術室看護師の地震模擬体験前・後の意識変化を調査する。
【研究方法】
1)対象は手術室看護師 9 名。
2)地震模擬体験前・後に被験者に、地震災害に対する意識調査のアンケートを実施。
3)地震模擬体験を実施し、体験終了後に振り返りを実施。
4)倫理的配慮:院内の倫理審査委員の承認を得た。
【結果】
「地震発生時に起こりうる事を想定または想像したことがありますか?」この設問は「はい」33%「いいえ」22%だ
ったが、体験後には「はい」100%になった。
「地震が起きたとき、外回り・器械出し看護師として何をすればよいの
か分かりますか?」この設問は「なんとなく」100%だったが、体験後には「なんとなく」56%、役割が明確になっ
たのは 44%になった。
「地震模擬体験で地震災害に対する意識が向上したと思いますか?」この設問は「はい」100%
だった。振り返り意見として、怖かった。自分は何もできないと思った。無影灯が動いた時、自分の命の危険を感じ
た。等の意見があった。
【考察】
地震模擬体験前は地震災害に対して他人事のように捉えていたスタッフが模擬体験を得て、いつ起きるか分からな
い問題だと実感した。また、手術中に地震が起きた場合どのような事が起き、何が問題になるのか認識できた。これ
は、自ら考えようとする意識を養い、様々な状況を想像することができるようになり、地震災害に対して向かい合う
意識を向上させた。このことから、地震災害時に起こりうる問題を認識できた。
【結論】
手術中に停電を伴った地震模擬体験を実施することは、地震災害をより身近に感じることができ、地震に対する意識
を向上させることができた。
• 昨年度
用
作成
訓練 未実施 危機感 覚
• 原因 手術室
地震災害 対
当事者意識 低
地震発生時 手術室 状況 体験
地震災害 対
意識
変化 及
調査
報告
研究目的
手術中 停電 伴
行 手術室看護師
意識変化 調査
地震模擬体験
地震模擬体験前 後
研究方法
研究期間 平成26年4月 12月
研究対象 手術室
9名
地震災害時 起
事柄 問題点
問題点15項目
電気 医療
空調 水道 病院施設 物流
避難経路 手術
麻酔
情報 指揮 命令 人員
恐怖
体調不良 役割変更
管理的側面
沿
事柄 問題点 抽出
意識調査
地震模擬体験
実施
実施
地震模擬体験
術式 開腹下右半結腸切除術
麻酔 全身麻酔 硬膜外麻酔
地震模擬体験設定
開腹下右半結腸切除術開始 時間後
腸間膜剥離
血管処理場面
器械出 看護師
外科医師役
麻酔科医役
外回 看護師
助手医師役
役
2015/11/30
5
挿管
無影灯
2015/11/30
早
懐中電灯
術野 見
落
6
結果
手術中 激
揺
状況
地震
起
伴 地震
停
地震模擬体験 実施
識 向上
場合
想像
外回 看護師
分
何
地震災害 対
意
思
地震模擬体験後振 返 意見
停電 真 暗
何
患者
落
支
思
点滴 倒
思
器械 必死 集
台 器械台 術野
離
腹 中 入
無影灯 動
時 自分 命 危険 感
逃
下 隠
思
地震 起
全部
動
思
倒
思
点滴台 倒
怖
点滴台 倒
思
怖
自分
何
分
思
考察
点滴台 倒
械台 術野
離
必死 集
思
腹 中 入
台 器
器械
手術中 地震災害 対
無影灯 動
時 自分 命 危険 感
地震
起
全部動
思
倒
思
患者 取 巻
危険因子
環境
認識
考察
怖
自分 何
体験 時何
思
知識 得
思
知 必要
意識変化
今
考
報道
自分
学
対
行動
得
今
知識 持
自分自身 地震災害 直接関係
自覚 持
見
行動
思
分
何
結論
手術中 停電 伴
地震模擬体験 実施
1 地震災害時 状況
地震災害時
患者 取 巻
危険因子
認識
地震災害 対
当事者意識
今後具体的 対策 踏
実施
地震 対
必要
環境
向上
意識 向上