Digital Utilities

The
Digital
Utilities
Inspire and
Shape
a digital world that
reinvents power
generation,
transmission,
distribution, and retail
公益企業のデジタル化に
よる事業改革と活性化
-1SAP Digital Utilities Whitepaper (10/15) © 2015 SAP SE.All rights reserved
ご挨拶
お客様およびパートナー企業様
世界人口は2050年までに100億人 に 達すると予測され て い ま す。数十億人がデジタルエコノミー
に参入し、電力、ガス、水資源の需要が 2~3 倍になるであろうと予想する専門家がいます。また
自動車や公共交通機関が電気化されエネルギーと水資源の使用量が増加すると言う人もいます。デ
ジタルエコノミーの世界はクリーンかつ信頼性の高く安価な電力を必要としているのです。
これは、発電、送配電、小売の各事業者にとっては喜ばしい予測です。しかし、 100 年以上の長
き歴史を持つ公益事業は低炭素化、規制緩和、そして分散化によって、大きく変化しようとしてい
ます。これからは、発電、送電、配電、電力小売の新たな構造を反映する「デジタルエネルギーネ
ットワーク」が創出されています。このデジタルエネルギーネットワークによって、新しいビジネ
スモデルとプロセスが育くまれ、競争力があり、協業の可能なデジタルエコノミーによる新しい業
務体系へと変革されていくのです。
SAP が考えているのは、デジタル
エネルギーネットワークです。デ
ジタルエネルギーネットワークは
、発電、送電、配電、電力小売の
新たな構造を反映し、競争力のあ
る、協業可能なデジタルエコノミ
ーによる新しいビジネスモデルと
プロセスを創出します。
SAP
公益事業ソリューション
グローバルバイスプレジデント
ヘンリー・ベイリー(Henry Bailey)
これは公益業界にとっては大きな変革です。膨大な発電設備や送電網を保有し、実績を持つ電力会
社のビジネスモデルが大きく変わるのです。Google や Tesla など市場への新規参入者が今までの
産 業 構 造 を 脅かします。新規の設備投資 は 、急速な技術的、社会的な 変 革 による影響を受けま
す。消費者、地域社会、そして企業は、新たな風力、太陽光による発電および蓄電の技術開発に伴
い自身で「オフグリッド(電力網と繋がらないこと)」に移行しています。
現在、公益業界では既存の基盤を効率的に運用し変化が激しい市場環境に適応させようとしていま
す。大手公益企業は、保有する設備資産やお客様との関係を以下のように再評価します。
• ビジネスモデルの再考:革新的な供給、ロードバランシング、家庭/企業向けのスマートエネル
ギー、サービス提供による新規事業の開拓
• ビジネスプロセスの再 考 :デジタルテクノロジーを活用して、情報および運用技術を集中させる
ことにより業務を最適化
• 組織と人の再考:ウェアラブルテクノロジー、3D プリンター、地理空間テクノロジーによる働
き方を支援する
公益事業を「再考」することにより、電力供給系統のデジタル化を進めデジタルエネルギーネット
ワークを具現化する公益企業、消費者、および公益事業分野以外の新規参入者など、すべての市場
参加者がデジタル改革を利用して、リアルタイムに需給を予想し、自己回復能力を持つ電力網を運
用し、顧客との価値創造を革新していくことになります。
SAP のビジョンは、すべての人に信頼性の高い、持続可能で、安価なエネルギーを提供しながら世
界中が現在そして将来においてエネルギーと天然資源を責任を持って利用することを支援すること
にあります。これには、すべての市場参加者によるデジタルエネルギーネットワークへのアクセス
が必要です。SAP は、それぞれの市場参加者の主軸となる事業をデジタルエネルギーネットワーク
に統合しデジタル基盤とデジタルゲートウェイを提供していきます。
本文書では、公益事業がどこに向かっているのか、SAP がデジタルエネルギーネットワークの進化
にどのように寄与しているのか、SAP の考え方を紹介して参ります。
また日本においてはこのデジタルエネルギーネットワークを推進するために「ユーティリティ・デ
ジタルトランスフォーメーション・オフィス」を設立いたしました。
関心をお寄せくださりありがとうございます。この取組みに共に歩んでいけますように心よりお待
ち申し上げております。
SAP
公益事業ソリューション
グローバルバイスプレジデント
ヘンリー・ベイリー
-2SAP Digital Utilities Whitepaper (10/15) © 2015 SAP SE.All rights reserved
目次
エグゼクティブサマリー
4
技術動向の上位 5つとは
7
再考
8
ビジネスモデルの再考
10
ビジネスプロセスの再考
11
働き方の再考
12
デジタルビジネスフレームワーク
14
デジタル化された公益企業のデジタルコアとは
16
カスタマーエクスペリエンス
17
要員のエンゲージメント
18
ビジネスネットワークと供給者との協業
19
Internet of Things とビッグデータ
20
SAP HANA プラットフォーム:新しいコンピューティングパラダイム
21
連携方法
22
導入の方法
24
SAP が選ばれる理由
26
変革に取り組む SAP
27
変革により競合他社に対する競争上の優位性を獲得
28
お客様を成功に導く SAP サービス
29
SAP の包括的なエコシステム
30
-3SAP Digital Utilities Whitepaper (10/15) © 2015 SAP SE.All rights reserved
エグゼクティブサマリー
全体像:デジタルエコノミーは公益企業を変革し続けています
デジタルエコノミー
技術動向
ハイパーコネクティビティ、スーパーコンピューティング、クラウドコンピューティン
グ、スマート社会、サイバーセキュリティという 5 つの技術がデジタルエコノミーを
形成しつつあります。大手公益企業は、こうした動向に結び付いた技術を用いて、次の
問いに対し新たな答えを見いだしています。
• 太陽エネルギー、スマートホーム機器、適応性の高いサービス、データサイエンス
などの新しいテクノロジーやトレンドに基づいた、収益性の高いビジネスモデルと
はどのようなものなのか。
• ハイパーコネクティビティが実現したら信頼性が高く持続可能な電力需要からどの
ようにして利益を得ることができるのか。
• 他業種のどのような動向や技術が公益市場に影響を与えているのか(例:家電やス
マートホーム機器など)。
リーダーは、急にどこからともなく出現する
公益産業の境界はすでに曖昧になっています。Google、Samsung、Tesla や数百万も
の民間企業新興企業は持続可能で信頼性ある電力供給を安価で行うことを請け合ってい
ます。消費者自身が、持続可能でスマートなエネルギーの発電/管理をしています。主
な問題は以下のとおりです。
• 新しいデジタルサービスにより、お客様との関係をどのように維持、成長させるか
• 革新的な新たな競合先にとってどのような市場が最も魅力的か
• デジタルエネルギーネットワークにおける潜在的なパートナーとは誰か
早期導入企業が勝利する
すでにデジタル戦略を実施している企業は、競合他社よりも早くその価値を増大させて
います。デジタルエネルギーネットワークによって、参加する企業は、安定的で、安価
で、クリーンで、便利で、かつ信頼性のある電力を提供するため、協力し合わなくては
なりません。主な問題は以下のとおりです。
•
•
•
市場を先導し、競争力ある差別化が可能な業務領域はどこか
デジタルネットワークの中でパートナー企業に割り当てるのがよいのはどの仕事か
変化する市場の状況に持続的に適応するためどのようにして能力の維持や向上をす
べきなのか
あらゆるビジネスが
テクノロジービジネスに
公益企業がデジタルコミュニティで勝利するための秘訣:
• 業務改革とデジタル化を主導する
• お客様との絆をデジタル化する
• 規模拡大による経済効果を実現するため他の市場参加者と協業する
-4SAP Digital Utilities Whitepaper (10/15) © 2015 SAP SE.All rights reserved
デジタルビジネス
モデルはもはや
昔のルールは通用しない
• 東京電力(TEPCO)電力会社であり、
2020 年までに 2700 万台の住居用ス
マートメーターを配備することを予定
しています1
• CenterPoint Energy 社は、情報技術
(IT)を運用技術(OT)に統合する
戦略をサポートする、SAP HANA ベ
ースの予知保全ソリューションを導入
しています2
• Google が買収した Nest 社 は、住居
者向けにエネルギー効率、快適さ、セ
キュリティを約束する、プログラム可
能な、自己学習システムで、センサー
駆動型、Wi-Fi 対応の、一連の接続さ
れたスマート製品を提供します3
• テスラ社は、先進的なバッテリー技術
であるPowerwall 製品を使い夜間に太
陽エネルギーの利用を可能にしていま
す4
• アリアンダー社(オランダの大手配電
会社)は、SAP HANA を使用して 15
億のグリッドセンサー測定値(2 倍に
増加する見込み)を分析し、余地保全
を実現しています5
エグゼクティブサマリー
将来像:公益事業はデジタルエネルギーネットワークへと移行しています
デジタルエネルギーネットワーク
新しいビジネスモデル
デジタルエネルギーネットワークは、次世代エネル
ギー基盤の根源となります。これは市場ルールおよ
び確立された標準情報連携モデルに基づき、すべて
の市場参加者のデジタルソリューションで構成され
ています。
既存の公益企業および新規参入者は、ビジネスモデ
ル、ビジネスプロセスを再考し事業、業務を変革し
ようとしています。
• 効率的かつ協業可能な消費者またはプロシュー
マー(自身も発電者でもある消費者)であるス
マート顧客
• 効率的な負荷バランシング、需要のシフト、お
よび供給の信頼性向上を可能にする先進的な蓄
電池
• デジタル制御により、リアルタイム情報フロー
を提供し、供給システムの安全な運用および自
己回復な電力網の実現
変革の推進要因
•
•
•
•
•
•
発電、送配電、電力小売を持つ電力事業の価値
は猛烈なスピードで変化しています。その推進
要因は以下のとおりです。
低炭素化:化石燃料による発電の効率向上、炭
素捕捉/貯蔵 (CCS) テクノロジーの適用、およ
び CO2 無排出発電(再生可能エネルギー、原
子力)による代替を通じて低炭素政策に投資し
ている
規制緩和:市場ルールの変化により新規事業者
の参入が許可され、既存参加者の形勢が一変し
ている
分散化:太陽光など再生可能エネルギーにより
分散ネットワーク内で電力供給が双方向に変化
している
エネルギー効率化:全世界の二酸化炭素排出量
を減少させ、採算の取れる新しいビジネスモデ
ルを実現するため、エネルギー効率への投資が
効果的である
デジタル化:デジタルエネルギーネットワーク
内のデジタル情報では Internet of Things
(IoT) およびユビキタス接続を活用している
サイバーセキュリティ
151% 増加
『IEA エネルギー技術展望
2010 (Energy Technology
Perspective 2010)』による
、2007 年から 2050 年まで
の世界全体の電力需要増6
500 億ドル
2020 年までの世界の
エネルギー貯蔵市場の
合計額7
リアルタイムのデジタルエネルギーネットワークは、
サイバー攻撃の潜在的な標的です。このシステムの
防御は、最優先課題の1 つです。
上位 3 位
意思決定上の重要課題:
 新しいビジネスモデル
 成長とイノベーションのた
めの IT
 デジタル障害とデジタルセ
キュリティ
(公益企業の CEO に対し
2014 年に行った調査による
8)
風力
デジタルエネルギーネットワーク
電力生産において世界で現在
最も早いスピードで成長して
いる電力源9
企業の 67%
(公益企業を含む)が、過去
10 年間に「機密情報の損失
や業務の中断につながるセキ
ュリティ侵害を少なくとも 1
回経験」と証言10
-5SAP Digital Utilities Whitepaper (10/15) © 2015 SAP SE.All rights reserved
エグゼクティブサマリー
デジタルエネルギーネットワークへのロードマップ:ビジネスをデジタル化するため
のステップ
再考
プラットフォーム
適切な戦略がありますか。変革という取組みの出発点は、事業
成果とお客様を中心に置いてビジネスを再考することです。
適切なプラットフォームをご使用ですか。
先行企業は自社の戦略と一致するデジタル機能に投資していま
す。デジタルエネルギーネットワークは、効率性を向上し、エ
ネルギー革新を加速し、新しいビジネスモデルを開発するため
の適切なプラットフォームをすべての参加者に提供します。
ビジネスモデルの
再考
SAP は、お客様のご要望に最適なソリューションをお約束しま
す。SAP Digital Business Framework は、以下のデジタル戦
略の5 つの柱に基づいています。
1. 顧客体験(全チャネル共通)
2. 仕入先との協業(保守、修理、サービス、経費など全支出
について対応)
3. コアビジネスプロセス(財務、調達、サプライチェーン、
作業管理)
4. 要員のエンゲージメント(従業員のみならず請負業者など
も含める)
5. 設備資産と Internet of Things(リアルタイムの状況を把
握し、新しいビジネスモデルを推進)
低炭素化、規制緩和、分散化、およびデジタル化は既
存のビジネスルールを一変します。SAP は 4 つのカ
テゴリーに沿ってビジネスモデルが創造されていると
考えています。
• 再生可能エネルギーによる発電
• スマートで効率的な配電
• 需給バランスのとれたサービス
• デジタル「プロシューマー」へのオムニチャネル
による電力小売
ビジネスプロセスの
再考
ビジネスモデルの変化とデジタルテクノロジーにより、
コストを低減や今までと全く違う新しいビジネスプロ
セスによる効率化と変革が進みます。
SAP では、このビジネスプロセスの変革が発電/卸売、
蓄電、送配電で起こるであろうと考えています。
投資対対効果が高いことでこの重要なフェーズを推進しデジタ
ルへの移行をもたらします。5 本の柱のいずれか 1 つではなく、
すべてを相互に結び付けて、目的を達成することが重要です。
SAP はこの再考フェーズの主なアプローチとしてデザインシン
キングを用いています。
デザインシンキングとは、ビジネスニーズから顧客価値、市場
チャンスを踏まえたビジネス戦略をデザインしていく方法論で
す。
働き方の
再考
発電と配電の構造がデジタルエネルギーネットワーク
へと変化することにより人々の行動、学習/交流/関与/
成長方法が大きく変化します。
多くの仕事が自動化されることになり人が担う役割が
変化していきますが、人材はさらに重要な資産となっ
ていきます。
-6SAP Digital Utilities Whitepaper (10/15) © 2015 SAP SE.All rights reserved
エグゼクティブサマリー
基本的な変化: 5 つの技術動向がすべてを変化させつつあります
私たちは、かつてない真のビジネス革新の時代を生きています。今までにないテクノロジーが成熟し、組み
合わされて、以下の 5つの技術動向を生み出しました。
ハイパーコネクティビティ
1
すべての個人とすべての設備が接続されることによりこれまで築
いてきたやり方がどれも通用しなくなっています。コネクティビ
ティが、消費者、供給者、情報、設備資産、そして要員のコラボ
レーションによってデジタルエネルギーネットワークを突き動か
しています。
スーパーコンピューティング
2
20 世紀にあったコンピューティング機能の制約はなくなりまし
た。リアルタイムのインメモリーコンピューティングを備えたデ
ジタルエネルギーネットワークにより、公益企業に無限のビジネ
スチャンスがもたらされています。
クラウドコンピューティング
3
テクノロジーの採用とビジネス革新は、送配電網を走る電気より
も早く進んでいます。技術基盤は新たなクラウドベースのコラボ
レーションプラットフォームに依存しており、公益企業がほんの
数日で新しいビジネスを開始することを可能にしています。
スマート社会
4
センサー、ロボット、3D 印刷、人工知能が、今やニューノーマ
ル(新しい標準)になりました。公益企業が設備資産をリモート
で監視して修理し、重要な部品は現場で製造され、予知保全モデ
ルがデジタルエネルギーネットワークを最適化します。
サイバーセキュリティ
5
デジタルエネルギーネットワークは、サイバー攻撃の第一の標的
となっています。ビジネスにおいて信頼は何よりも重要です。デ
ジタルエネルギーネットワークの設計および運用においてはサイ
バーセキュリティを最優先事項にしています。
-7SAP Digital Utilities Whitepaper (10/15) © 2015 SAP SE.All rights reserved
再考
デジタルエコノミーが
新しい無限のチャンスを提供
全てが繋がった世界ではどの企業もテクノロジー企業になります。
スマート製品とスマートサービスによって業界の境界が曖昧になっ
ています。
-8SAP Digital Utilities Whitepaper (10/15) © 2015 SAP SE.All rights reserved
すべてを再考する
デジタルイノベーションが現実のものに
デジタルエネルギーエコノミーにおいて成功者となる(または成功者であり続ける)ため、企業は事業全体の再考
を行います。本ページは、以降の 3 ページで詳細に説明している内容をまとめたものです。
ビジネスモデルの
再考
再考されたビジネスモデルの例
•
•
•
•
既存企業は小規模な分散化電源より
大規模な発電を効率よく行うことを
重視したエネルギー生成
電力エネルギーのリアルタイム性を
確保し安定的で安定的でバランスの
とれたスマートで効率的な配電網
リアルタイムで需給バランス調整を
支援。これは急激な変化のある再生
可能エネルギーを伴うエネルギー網
にとって不可欠である。
お客様が常につながっていることに
より革新的な製品やサービスを幅広
く提供することができるオムニチャ
ネルによる電力小売
ビジネスプロセスの
再考
働き方の
再考
将来のバリューチェーン全体が再考され、
デジタル化により強化されたビジネスプ
ロセスの例
再考されたビジネスモデル/プロセスに
は新しいスキルを伴う適応性のある要員
が必要
• 効率的な発電/卸売向けの設備資産の
スマート運用/保守
• マニュアルでのトランザクションス
テップを排除し「例外処理」を自動要
求するデジタルビジネスプロセス
• 仮想発電所のように運用し、電力不足
または超過のバランスを取る 貯蔵/柔
軟性サービス
• 地域/国家間のエネルギー交換により
電力網を支援し、収益を最適化するソ
ーシングとトレーディング
• 適正規模の電力網を構築/運用する電
力網の開発および運用
• 需給のバランスを取り市場参加者を支
援 する供給側調整
• 地域毎の電力網内で信頼できる電力供
給を確保する配電管理
• 消費者にデジタル接続し、付加価値
サービスを提供する供給ポイント操作
• お客様との対話、カスタマーシェアの
増進 によるオムニチャネルによる販売
/サービス
• メーターを超えたビジネスに多角化す
る サービス管理
-9SAP Digital Utilities Whitepaper (10/15) © 2015 SAP SE.All rights reserved
• IoT に接続された設備資産やモバイル
に接続されたお客様により、単一ス
テップにまでプロセス実行のシンプル
化を可能にするユビキタス性
• 適切な機器について適切な時間に適切
な情報が得られることにより、意思決
定の質、採算性、生産性が向上
• 複雑なシステムを構築するためのスキ
ルを習得する予測/自己学習ソフト
ウェア
• ユーザーエクスペリエンスが向上し、
適切な画像、テキスト、および音声情
報をオンデマンドで提供するインタラ
クティブテクノロジー
•
将来のデジタル企業を構築、運営する
スペシャリストにより創り出される柔
軟なビジネスと人との連携
すべてを再考する
ビジネスモデルの再考
分散化、規制緩和、低炭素化、およびデジタル化が公益事業の確立されたビジネスモデルを破壊していますが、将
来への明確な経路は示されていません。SAP では、公益企業がそのビジネスモデルを再定義し、バリューチェー
ンを再構築すると考えています。不安定な市場状況を反映する主要な 4 つのビジネス運用とともに、新たな価値
がスマート提携から生み出されます。
エネルギー発電の卓越性
需給バランスのとれたサービス
再生可能エネルギーの発電にかかる限界費用がほぼゼロであれ
ば、再生可能および従来型の発電設備資産のコミッショニング
および効率的な運転が利益を最大化するカギとなります。
• 優れた成績を挙げている企業は、小規模な商用/民間発電所を
しのぐ大規模な発電所を効率的に運転することに重点を置い
ています。
• 大規模な太陽光および風力発電施設が公益企業によって建設
され、義務付けられた再生可能エネルギー利用に地域が対応
できるよう支援しています。
• 採算が取れるように運転するためにセンサー、市場、および
気象データをリアルタイムで発電所が統合して処理します。
• 集中化および分散化された設備資産の利用を最大限生かすた
めにカギとなる重要な要素は予測分析です。
変動が再生可能エネルギー源は、エネルギー系統においてサービ
スを平準化することでビジネスチャンスを生み出しています。こ
れは、安価なエネルギーを貯蔵して、高価なエネルギーを取り除
くこと、または消費を移動し、エネルギーの節約を需要側に働き
かけることによって行います。
• 仮想発電所により、分散化されたエネルギー生産を結び付け、
一元管理します。
• 発電/消費データをリアルタイムに処理し、予測することが必
要です。
• 水力発電、パワー・ツー・ガス(余剰電力の水素ガス転換)、
バッテリー、サーマル、フライホイール、圧縮空気などの電
力貯蔵テクノロジーを組み込みます。
スマートで効率的な配電
デジタル化されたプロシューマーへのオムニチャネルによ
る電力小売
分散化された再生可能エネルギーを送電するためには依然として
強力な電力網を必要としています。送配電に関する支出のベース
がエネルギー量 (KWh) であるか、負荷 (KW) であるかに関係
なく、採算性のカギとなるのは電力網の構築、運用、および保守
における卓越性です。
• 断続的で分散化された発電には、双方向の電力フローでの電
力供給を予測して処理する能力が必要です
• エネルギーデータの評価により電力網の負荷の予測、電力網
に負担をかけるボトルネックの予測を支援します。これによ
り電力網への投資の最適化が可能になります。
• 負荷データをリアルタイムに処理することにより、電力網利
用を最適化する需給平準化サービスとの統合が可能になりま
す。
• 発電所の運転に類似する、予知保全および自己回復の概念に
よる新しい機能が、さらなる運用費用の削減を支援します。
消費者は、利便性が最大化された、信頼できる、手頃な料金のエ
ネルギー供給を期待しています。「プロシューマー」の出現、環
境とエネルギーへの意識向上が、お客様との対話を広げ、対処可
能な消費者支出が増えています。
• スマートメーターや消費者所有の機器から収集された、個人
的嗜好、ライフスタイル、所在地、心情、または消費行動に
関する顧客情報がビジネス上の新たな可能性を創出します。
• お客様は新しい基盤やサービスを要求するエネルギー効率お
よび再生可能エネルギーによる発電に投資しようとしていま
す。
• E モビリティ(電気自動車など)が、自動車メーカーのお客様
との広範囲のビジネスチャンスを提供します。
新世代
再生可能エネルギーによる全世界の発電量は
2013 年の 5,000 TWh から 2019 年には
7,000 TWh に増加する見込み(全燃料:
24,000 TWh)11
柔軟性の向上
公益企業は、所有する設備資産の柔軟性を向上
し、新たなタイプのサービスを提供することに
よって 15% 以上の収益増を可能にします12
- 10 -
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すべてを再考する
ビジネスプロセスの再考
従来のエネルギーバリューチェーンは、大規模な構造改革、新技術、高度にインタラクティブな機器、デジタルエ
ネルギーネットワークが可能にしたほぼリアルタイムのプロセスによって、猛烈なスピードで変化しつつあります
。
発電/卸売配電向けのスマート設備資産運転/保守
供給側の調整
分散型ネットワーク環境においてコスト効率、法令遵守、および
発電の安全性はスマート設備資産運転/保守を推進する上で重要
なことです。センサーデータを活用したSAP S/4HANA による
予測分析により、予備部品、作業、およびロジスティクスサービ
スのすべてをデジタルビジネスネットワークによるスマート設備
資産管理が可能になります。
変動する再生可能エネルギーの分散発電は、供給側で高度なデ
ジタル化された情報をリアルタイムで収集、分析、配信するこ
とで的確に運用調整されます。
配電
風力発電所および太陽光パネルからの再生可能エネルギーは、
一方向運転用に設計された配電網に給電されています。これは
ネットワーク基盤に負担をかけ、停電を避けるための予知保全
が必要になります。
貯蔵/柔軟性サービス
発電機器に取り付けられたセンサーやメーターにより需供計画に
対する増減を自動計算します。これにより電力網の安定化を図り
ます。
供給ポイント操作
エネルギー需要予測のポートフォリオにより発電計画や電力卸売
を最適化し独自またはクラウドベースの取引システムを通じて取
引されます。
メーターデータは単に料金計算目的のためだけに必要なのでは
ありません。リアルタイムで負荷を予測/平準化し、需要対応を
最適化し、エネルギー効率/信頼度をモニターして向上させ、エ
ネルギーポートフォリオの採算を最適化するために分析に活用
されます。
送電
営業
現状どおりの火力/原子力発電所からの送電に新しい再生可能エ
ネルギーを適応させるためには大幅な投資を行う必要があります。
負荷パターン、財務およびテクノロジーモデリングを予測するシ
ミュレーション、ならびにリアルタイム制御によって、電力網の
利用が最適化され、過大な送電設備資産を保持する必要がなくな
ります。
消費者の行動、好み、ニーズに関するデジタル情報は、まった
く新しい営業機会を生み出します。ビジネスモデルに関係なく
、営業は消費者と市場に関してデジタルに全方向の情報を利用
します。
ソーシングとトレーディング
サービス
革新的なサービス提供およびプロセスは、お客様との関係、売
上と収益を大きく変える影響を持つ可能性があります。すべて
のサービスプロセスが、要員、サプライヤー、お客様、設備資
産とデジタル化されて結び付けられることにより効率向上と顧
客価値向上につながります。
戦略的なソーシングおよびサプライヤー管理
ソリューションの統合によりソーシングの 8
~14% を節約13
複合料金計算および請求により、あ
らゆる種類の商品やサービスの料金
計算を統一 14
- 11 SAP Digital Utilities Whitepaper (10/15) © 2015 SAP SE.All rights reserved
すべてを再考する
働き方の再考
発電と配電の組織構造から、デジタルエネルギーネットワークへの根本的な変革により、人々の行動、学習/交流/
成長方法が大きく変化します。
あらゆる事業変革によって、マニュアル作業が自動化され、仕事
に満足感を得て、効率性が向上されます。
柔軟なビジネスと人とのリレーションシップ:公益企業は、大
規模な技術的およびデジタル資産を運用しているハイテク企業
です。しかしながら、デジタルエネルギーネットワークへの変
革は、消費者とサービスチームの間、正社員と補助的社員の間、
また社会的ネットワーク/放送網を通じて公衆との間で、数億の
人々によるやり取りを新たに生み出してもいます。適切な機器
によるリアルタイムなデジタル情報が人々の間のやり取りを通
じてビジネス上の課題を前進させるために重要です。
デジタルビジネスプロセスによって手作業をデジタル化に置換で
きるのは、調達、在庫管理、請求、および支払処理です。 デジ
タルプロセスはリアルタイム分析にアクセスしルール基準によっ
て意思決定を支援します。
適切な機器について適切なときに適切な情報を取得:現場プロセ
ス
は、機器およびビジネスプロセスとやり取りする予測/自己学習
システムによってサポートまたは制御されます。
予測/自己学習ソフトウェア:人から機器へビジネスプロセス/意
思決定の委譲を加速します。ナレッジを必要とする人には、正作
業員であるか補助作業員であるかに関係なく、オンデマンドでリ
アルタイムにデジタルアクセスが提供されます。
インタラクティブテクノロジー:現場作業者によって例外的作業
が発生した場合にはデジタルルールブックに反映されます。
デジタルエネルギーネットワークにおいては人が主要
な資産であり続けます。その役割は変化しますが、ネ
ットワーク内でのセグメントごとのその価値は増大し
ます。
Alberta Electric System (AESO) は、ワークフォースソ
リューションの統合スイートを導入することによって学習
管理で 27% を超える節約を実現15
これから 5~10 年で定年退職のため現在の要員の半数を失う
ことになる公益企業が多数16
- 12 SAP Digital Utilities Whitepaper (10/15) © 2015 SAP SE.All rights reserved
SAP HANA:優れたシンプル化されたソリューション
インメモリーコンピューティングによって、以下が実
現されました。
現在の公益企業は、消費者がオムニチャネル体験、停電からの迅
速な復旧を期待され大きな圧力にさらされています。
CenterPoint Energy 社、アリアンダー社、PSE&G 社などの公
益企業は現在この課題に対応しています。これに影響を与えてい
るのが、シンプル化とイノベーションという 2 つの重要な概念
です。
• ビッグデータの活用:メーター、センサー、気象、ソーシャル
、地理空間などのソースから得られたビッグデータを活用する
ことができます。すべてのデータ信号を 1 つにまとめること
で、ヒューマンインターフェースやマシン間インターフェース
を介しトランザクションシステム上で即座に機能する最適な意
思決定を行うことができます。
• ビジネスプロセスの拡張:高度なクラウドベースのビジネスネ
ットワークを介して、ほぼリアルタイムでビジネスパートナー
と相互運用できるように拡張できます。
• ビジネスプロセスの最新化:財務からサプライチェーン、資産
管理や「検針から回収」まで、データのレプリケーションやバ
ッチプログラムを一切使わずにリアルタイムでビジネスプロセ
スを実行できます。
シンプル化とはつまり、すでに行っていることをより良く、より
早く、より低コストで行うことです。
イノベーションとはつまり、これまで説明したテクノロジートレ
ンドを活用して公益企業のビジネスモデルとカスタマーエンゲー
ジメントを再考することです。
下の図は、デジタルエネルギーネットワークの中核を成すもので
す。この概念は非常にシンプルですが、トランザクションと分析
を同じプラットフォームに統合し、これを実現するまでに何年も
かかりました。CenterPoint Energy 社は、情報技術 (IT) を運
用技術 (OT) に統合する戦略をサポートする予知保全ソリューシ
ョンを導入しました。
こうした機能によって無数の方法で、ビジネスを最適化し、ビジ
ネスのデジタル化を進め、すべてをシンプル化し、コストを削減
して、急速に変化する世界に必要な俊敏性を提供することが可能
になります。PSE&G 社 は、停電を低減するため、高度な分析機
能によって変電所変圧器の耐用年数を決定しています。
インメモリーコンピューティングは画期的な SAP HANA プラッ
トフォームで実現した概念です。SAP HANA は比較的新しいテ
クノロジーにもかかわらず公益事業で急速に導入されており、デ
ジタルビジネスにとって大きな可能性を秘めていることがわかり
ます。、アリアンダー社では SAP HANA により 1 年前には考
えられなかった新しいビジネスモデルが創出されています。
SAP はインメモリーコンピューティングをクラウドコンピュー
ティングとモビリティに結び付けるためのイノベーションロード
マップを作成しました。この戦略はデジタルへの変革をリードす
る早期導入企業に受け入れられています。
スマートな意思決定 + スマートなトランザクション = スマートなビジネス
カスタマーエクスペリエンス
お客様データ
メーター/センサーデータ
停電管理
エネルギーデータ
ポートフォリオ管理
機器データ
エネルギーデータ管理
地理空間情報データ
負荷およびスケジュール管理
サードパーティデータ
デマンドレスポンス管理
予測管理
ユーティリティデータモデル
- 13 SAP Digital Utilities Whitepaper (10/15) © 2015 SAP SE.All rights reserved
デジタルビジネス
フレームワーク
デジタル化による価値創造に向けた
シンプルで実績あるアプローチ
あらゆる産業のすべての企業が、デジタル戦略の実際的で実
行可能なビジョンを策定するためのシンプルなデジタルアプ
ローチを必要としています。
- 14 SAP Digital Utilities Whitepaper (10/15) © 2015 SAP SE.All rights reserved
デジタルビジネスフレームワーク
どの公益企業も、デジタル戦略の 5 つの柱について検討する必要があります。
1. 成果ベースのカスタマーエクスペリエンス
SAP はデジタル化の 5 つの柱を理解しており、絶え間なく変化
する要求が企業に対して大きな課題を突きつけていることも理
解しています。ビジネスモデル、ビジネスプロセス、および働
き方を再考するメ
ソッドが、デジタル化ロードマップの策定を支援します。
2. コアビジネスプロセスを設計し直し、トランザクシ
ョンと分析をリアルタイムに統合し、スマートに、
高速に、シンプルに
SAP では、デジタルビジネスフレームワークを構築し、デジタ
ルエネルギーネットワークをフルに活用し、それに貢献するデ
ジタル変革者となるためのデジタル企業戦略の策定および実行
において公益企業を支援しています。
3. すべての従業員および請負業者全員をよりスマート
で深く関与する要員に
4. サプライヤーコラボレーションによる成長のイノベ
ーションを加速
公益企業は、その業務をシンプル化することによって利益を増
大し、コストを削減するためにデジタル化を行う必要がありま
す。デジタルエコノミーの価値は、どのように消費者またはプ
ロシューマーの役に立つことができるかにかかっています。価
値創造は多くの場合、デジタルコアソリューションに基づき、
デジタルコアソリューションによって調整されるエッジ・ソリ
ューションから生じます。これは、要員、Internet of Things、
需給連鎖、お客様を結びつける、イノベーションとビジネスプ
ロセス最適化のためのプラットフォームです。
5. 設備資産と Internet of Things を活用してリアル
タイムのインサイトと新しいビジネスモデルを促進
従業員
エンゲージメント
仕入先
協業
ビジネスネットワーク
設備
& IoT
顧客
体験
オムニチャネル
- 15 SAP Digital Utilities Whitepaper (10/15) © 2015 SAP SE.All rights reserved
デジタル化された公益企業のデジタルコア
リアルタイムで動作し、予測可能性、ビッグデータ、モバイルを統合した新世代 ERP ソ
リューションによって、公益企業がどのように機能するか、ビジネスのやり方、情報の
活用方法が変わります。未来はもうここまできています。
高度なインメモリーコンピューティングは、バッチでの業務の終わりを示唆
し、発電/送電/配電/電力小売で複雑な問題回避策を取る必要をなくします。
Run Simple を実現し、デジタルエネルギーネットワークの威力を完全に引き
出すことができます。
リアルタイム
ビジネスベースの変化をリアルタイムに最適化することは、働き方、ビジネスのやり方、
組織化に重大な影響を与えます。
予測とシミュレーションの威力
すべての従業員がシミュレーションおよび予測ツールの助けに的確な洞察をし、スマート
な意思決定をもたらし、信頼性を向上し、停電を低減することができます。
俊敏性
新市場にすばやく参入する力、新しい公益ビジネスモデルを獲得して受け入れる力、組織
変更を現在のシステムの 10 分の 1 の時間で反映する力が、デジタルエコノミーに必要な
俊敏性をもたらします。
デプロイメントの選択肢と TCO の削減
コアビジネスを運営するために利用するソリューションはシンプルでなければなりません
。公益企業は社内にシステムを導入するかクラウドサービスを利用するかを選択できるよ
うになりました。また、インメモリーコンピューティングは TCO に多大な影響を与え、予
算を基盤投資に充てることができるようになります。
消費者向け製品グレードのユーザーエクスペリエンス
ユーザーエクスペリエンスがデジタルへの変更を受け入れるためのカギとなります。ユー
ザーエクスペリエンスによって、導入やユーザーのエンゲージメントが進み、要員の生産
性が向上します。
- 16 SAP Digital Utilities Whitepaper (10/15) © 2015 SAP SE.All rights reserved
SAP でシンプル化
SAP S/4HANA は、すべてのビジネス
プロセスを網羅し、インメモリーで実
行される唯一のエンドツーエンドソリ
ューションで
す。SAP S/4HANA は、公益企業が業
績を根本的に向上させるように運営で
きるようにリアルタイムで支援してい
ます。例:
• 設備資産実績のリアルタイム分析に
よるプラントおよび業績の単一リア
ルタイムビュー
• スマートメーターと需要側管理によ
るエネルギー消費の最適化、操作性
能を最適化するための IT/OT 融合
• 全体的なカスタマーエクスペリエン
スを向上させるためにお客様の全方
位視野を取得
また、SAP HANA Cloud プラットフォ
ームは、SAP S/4HANA や他のソリュ
ーションランドスケープのための単一
のエンタープライズデータソースです
。
カスタマーエクスペリエンス
デジタルテクノロジーがビジネスを一変しました。しかしながら、ルールを変えたのはお客様
です。お客様はどのチャネルでも、いつでもどこからでも、どの機器からでも、シンプルでパーソ
ナライズされたシームレスなユーザーエクスペリエンスを求めています。
3 つの主要なトレンドによって、カスタマーエクスペリエンスの形が変化して
います。
成果報酬型経済:
成果報酬型経済では、公益企業のビジネスモデルの大きな変化、新しい組織/ビジネスプロ
セス機能を必要とします。また、製品設計とライフサイクル全体にわたる TCO に対して、
全く別のアプローチも必要です。消費者は、クリーンで、信頼できる、手頃な料金のエネ
ルギーを求めています。こうした成果に付随する総合的なサービスを管理することによっ
て、新たな収益源が開かれることになります。
カスタマージャーニー:
お客様は自分の都合に合わせて、複数のチャネルの中から自分のカスタマージャーニーを
選択します。そこに現れるパターンはこれまでのように直線的なものではありません。調
査した企業のうち、チャネル間でシームレスな引き渡しができているのは 12% のみです
。26 エネルギー市場の複雑性が増していることにより、カスタマージャーニーがエネルギ
ー小売業者にとって最大の優先事項となっています。
ビッグデータおよびリアルタイムのマーケティング:
ビッグデータにより、リアルタイムでお客様のニーズを企業が感知し、それに対応して、
次のエンゲージメントポイントを設定することが可能になります。スマートメーターのロ
ールアウト、接続されたお客様が所有する機器の急増により、データ量が大幅に増大して
おり、新しいビジネスチャンスを生み出しています。
エンドツーエンドのカスタマーエクスペリエンスを SAP でデジタル化
マーケティング、セールス、サービス、コマースを統合した単一のプラットフォーム(No.1
のオムニチャネルソリューションである SAP hybris を含む)は、カスタマーエクスペリエ
ンス全体をシームレスにデジタル化します。SAP HANA プラットフォームを基盤とするカ
スタマーエンゲージメントとコマースのための SAP ソリューションによって、あらゆる角
度からお客様を把握、リアルタイムでのやり取り、高度な予測分析、コアトランザクション
システムへの完全な統合を実現できます。
• マーケティング、コマース、セールス、サービスにわたるビジネスプロセスの調整
• 1 つひとつのやり取りに合わせてパーソナライズされたエクスペリエンスの提供
• お客様に均一で調和のとれたエクスペリエンスを提供し、同時に従業員の負荷も軽減
• カスタマージャーニーのすべての瞬間に、お客様が選択したチャネルで
お客様と関わることができるように作成
• コアビジネスプロセスとの全面的な統合がオムニチャネルによる
カスタマーエンゲージメントおよび商取引のための公益事業固有の
独自のプラットフォームの提供
- 17 SAP Digital Utilities Whitepaper (10/15) © 2015 SAP SE.All rights reserved
10 年連続
ガートナー社は、2006 年から
10 年連続で SAP を公益企業の
顧客情報システムにおけるリーダ
ーと認定17
3 兆ドル
市場をリードする SAP の顧客情報シ
ステムにより 10 億人のお客様に対
して 3 億件の請求書が毎年生成され
ることにより推定された公益企業の
収益18
68%
より良いカスタマーエクスペリエン
スのためにより多く支払うことに前
向きであるお客様の割合19
8億
公益企業が顧客行動をより良く理解
することを可能にする、2020 年ま
でに設置されるスマート機器の台数
20
要員のエンゲージメント
デジタルエコノミーでは世界はさらにスマートになっています。しかし、それを追求す
る上で要員を苦しめているのが複雑性です。
複雑性は要員の関与を脅かす存在となっています。人々はこれまで以上に熱心に働
いていますが、得られるものは少ないのです。人々は、よりスマートに、より高速
に、より良く作業できるテクノロジーにアクセスすることができません。組織の複
雑性によって、コストがかさみ、進捗度合が落ちています。以下の 4 つの要因に対
処する必要があります。
要員の交代
50% を超える要員が 2020 年までに1980年代から2000年代前半に生まれたミレニアル世代とな
ります25。公益企業はデジタル世代にとってこの産業の仕事が魅力的になるような要員戦略を工夫
する必要があります。
41%
過去 5 年間の臨時要員に対す
る支出の増加率21
30%
自社でミレニアル世代特有の
欲求やニーズに特別な注意を
払っていると答えたエグゼク
ティブの割合22
非正規労働者の増加
公益企業は、俊敏性を上げ、固定費を削減するために請負業者やサービスプロバイダーにより多
く頼るようになっています。公益企業は仕事をアウトソーシングすることはできますが、運用の
安全および法令遵守の責任はアウトソーシングできません。臨時要員は、すべてのビジネスプロ
セスにデジタル統合される必要があります。
12,000
Success Factors ソリューシ
ョン使用により各年度で減少
するマニュアル処理の時間数
23
定期的な組織再編
新たな状況に合わせて組織再編は定期的に行われるべきであり効率的な運用を中断させることは
許されません。
複雑性の悪化
企業はさらに多くのチャネルにわたって、さらに多くの国でビジネスを展開しています。製品と
サービスはますます複雑になっています。法規制は日々変わっています。管理が何層にも重なる
ことで、スピードや俊敏性を妨げています。
47%
SAP のモバイル EAM ソリュ
ーションをロールアウトした
後にカリフォルニア州の公益
企業である PG&E 社が達成し
た現場作業員の生産性向上率
24
要員全体の生産性の向上:SAP によるシンプル化
SAP による要員のデジタル化:SAP S/4HANA + SuccessFactors + Fieldglass + SAP Fiori の組み合わせで、全要員のエンゲージメン
トおよび高度な分析を行うためのツールになります。
• 最も優秀な人員の獲得
最良の要員を採用して新人研修し、その仕事をシンプルなものにし、規制および法令遵守要件への適合を確保
• 要員全体のライフサイクルの管理
採用から新人研修、パフォーマンス、報酬、学習に至るまで、要員全体のライフサイクルをすべて 1 カ所で管理
• すばらしいユーザーエクスペリエンスを持つスマートなアプリ
どの機器でも共通に、劇的にシンプルになったユーザーエクスペリエンスによって適切な情報に要員が簡単にアクセスすることが可能
- 18 SAP Digital Utilities Whitepaper (10/15) © 2015 SAP SE.All rights reserved
ビジネスネットワークとサプライヤーのコラボレーション
B2B トランザクション効率の悪さによって、ソーシングから支払処理
への受け渡しまで、年間 6000 億ドルの損失となっています。
すべての支出カテゴリにわたるコラボレーションにより、公益企業がどのように製品
/サービスを取得し、アウトソーシングし、バリューチェーン全体でどのように価値
創造を推進するかなどについての性質が変化しています。いくつかのトレンドによっ
て状況が変化しています。
大規模なビジネスコネクティビティ
大小数百万の電力供給事業者が接続されている場合、そのトランザクションプラットフォームが事
実上の標準になっています。これはすでに現実です(例:Ariba、Concur、Alibaba)。
カテゴリー別の B2B コラボレーション
製品/サービスの獲得、または費用の管理は、一連のオープンな標準とさまざまなサプライヤーコミ
ュニティを必要とします。これらの標準はもうセットされ、運用されています。
ユーザーエクスペリエンス
実施しているより良いユーザーエクスペリエンス(例:Amazon、Travelocity、Google)がなけれ
ば、従業員はその場しのぎでシステムに対処し、交渉による契約の価値を否定して勝手な支出を行
うことになります。
ネットワークのネットワーク
公益企業は、デジタル支払/請求書処理、出張予約、サプライヤー認証、グローバルなビジネス向け
職業別電話帳などのエンド・ツー・エンドのサービスを求めています。これは、Ariba のようなビ
ジネスネットワークがサービスを総合ショップに集約しているためすべて可能です。
SAP ビジネスネットワークによるサプライヤーコラボレーションのシンプル化
SAP S/4HANA によって、業務を横断してビジネスプロセスをデジタル化する信頼性のある機能が提供
されます。また、ビジネスネットワークへのコネクティビティにより、業務の壁を越えてプロセスを拡
張することが可能になります。
• ソリューションはすでに大規模で、すべての支出カテゴリ(直接材/間接材、労務/サービス、旅費/
経費)をカバー
• ビジネスネットワークはグローバル展開しており、データセキュリティ標準を満たし、ほとんどダウ
ンタイムなしに稼動
• サプライチェーン、財務、支払、サプライヤー認証など、多数のパートナー様からのサービス活用に
よる豊富な提供内容
費用の管理
直接材/間接材
- 19 SAP Digital Utilities Whitepaper (10/15) © 2015 SAP SE.All rights reserved
80%
契約支出と法令遵守を推
進する自動化プロセスに
よって管理される支出26
150 から 4 に
Ariba の運転資金管理サー
ビスで作業することにより
、530 万件の顧客を有する
公益企業であるアメリカン
・エレクトリック・パワー
社は、支払条件 150 から 4
に削減して標準化。これに
より、売上債務回転日数
(DPO) を延長し、早期支払
割引を積極的に追求し、初
年度に割引によるコスト削
減 1.5% 増を実現27
50%
高度にネットワーク化された企
業は、ネットワーク化されてい
ない類似の企業よりも、市場
シェアの増加と利益幅の増加
となる可能性が 50% より大き
い28
50~75%
Ariba Network により取引周
期の短縮を実現29
労務/サービス
設備資産と INTERNET OF THINGS
デジタルエコノミーにおける最も劇的な変化はハイパーコネクティビティとビッグデー
タサイエンスによってもたらされます。これらがほとんどすべての公益事業モデルを変
容することになります。
公益企業は物理的な設備資産とデジタル資産を連動させ、Internet of Things を活用
することで豊かな可能性が広がることを認識するようになっています。公益事業全体
において、驚異的な成果が得られる新しい使用ケースが登場しています。主なトレン
ドをいくつかご紹介します。
スマート製品が新しいビジネスモデルを促進
サプライヤーは自社の製品およびプロセスにセンサーを埋め込んでいます。その結果、サプライヤー
はその製品によって提供する価値を再考し、自分たちのアイデアを実践するためにハードウェア/ソ
フトウェア技術者を雇用するテクノロジー企業になりつつあります。
2020 年まで:
ほぼ 40 億人のモバイルイ
ンターネットユーザーおよ
び推定で 300~500 億台の
コネクテッド機器が達成さ
れる
時期30、31、32
80%
IoT による収益増大に投資
した企業の割合33
データ主導のビジネスモデル
公益事業における変革は、大量のデータをリアルタイムに処理するビッグデータ技術および計算能力
によって可能になっています。
テクノロジー主導のカスタマーエンゲージメントとエンジニアリング
お客様への販売/サービスおよびエンジニアリングがビッグデータに関する支出をますます増やして
おり、その機能としてのセンサーテクノロジーはこれらの新しいテクノロジーによって最も変容して
います。
新しい提携
数年前には考えられもしなかったパートナーシップを伴う新しいビジネスモデルをめぐってシームレ
スな協働関係がいまや可能になっています。パートナーシップの例としては、公益企業と衛星/気象
予報会社間、Google と電気器具メーカー間、公益企業とテクノロジー企業間のもの、またその他に
も多くのものがあります。
SAP でつながる、変革する、再考する
SAP HANA, Internet of Things Edition を利用すれば、組み込まれた機器のデータを取り出し、そのデータ
をリアルタイムで分析して情報に変え、この情報をバリューチェーン全体に適用することで、ビジネスインサ
イトを獲得して新しいビジネスモデルを構築できるようになります。
Internet of Things プラットフォームによりOSIsoft 社などのベンダーからの事実上の産業界標準のソフト
ウェアで統合された OT システムへの広範なコネクティビティが提供されます。このデータは、データサー
ビス(時系列の運転状況など)、予測分析、その他の基本機能を提供するプラットフォームに格納され、処理
されます。アプリケーションは、SAP、パートナー様、お客様によって開発され、それにより負荷予測や変圧
器分析などの使用ケースが可能になります。
負荷予測
変圧器分析
グリッド管理
メーターデータ
分析
さらなる
ユースケース
分析ツール
コンテンツ: ルール、標準、アルゴリズム、データモデル
データサービス/イベント
デバイス/センサーデータ
- 20 SAP Digital Utilities Whitepaper (10/15) © 2015 SAP SE.All rights reserved
PSE&G
高度な分析機能によって変
電所の変圧器の耐用年数を
決定。1 分ごとに、保守を
最適化するために最高油温
、変圧器負荷、冷却時間、
送風器負荷などのデータポ
イントを引き出して分析34
SAP HANA プラットフォーム:新しいコンピューティングパラダイム
SAP HANA は、究極までシンプル化されたソリューションであり、イノベーションと
デジタルビジネスを実現するプラットフォームです
SAP HANA Cloud Platform で夢を描き、形にして、提供する
SAP HANA Cloud Platform は、大きな夢を描き、すばやく形にして、あらゆ
る場所に提供するために必要なモバイル機能、コラボレーション機能、統合機
能、分析機能を公益企業に以下の機能とともに提供します。
アリアンダー社
「SAP HANA は、1 年前に
は考えられなかった新しい
ビジネスモデルの創出に役
立っています」35
アプリケーション拡張機能
カスタマイズを追加したり、ビジネスフローを強化したりするために、現在のクラウドソリ
ューションやオンプレミスソリューションを拡張できます。
サザンカリフォルニア
エジソン社
「SAP HANA は情勢を
一変させる存在」36
リアルタイム分析
SAP HANA を基盤とするリアルタイム分析アプリケーションで、公益企業のお客様を関与さ
せ、ビジネスプロセスを最適化し、新たな収益を引き出すことができます。
新しいクラウドアプリケーション
常時稼動、モバイル、ソーシャル、データ主導という今の時代に対応した消費者向け製品グ
レードの革新的な産業アプリケーションをすばやく構築できます。
拡張されたストレージ機能
データストリーム処理、インメモリーテクノロジー、ディスクベースのカラムナーストレー
ジ、Hadoop ベースのストレージソリューションを柔軟に組み合わせることで、膨大な構造
化および非構造化された無限のデータストリームをすべて総合的に管理できます。
データフットプリントの削減
メモリーフットプリントと TCO が大幅に削減されます。ERP システムでは、SAP HANA の
ディクショナリの圧縮によって約 6 倍の削減が実現されました。集計を削除し、実績データ
と履歴データを分けることで、フットプリントをさらに最大で約 10 倍削減しています。
MVV Energie AG 社
「前年比で成長し続けること
を私たちは望んでいます。こ
れは、SAP HANA を基盤とす
る SAP CRMを実行すること
によるプロジェクトの主なメ
リットとして収益側で予想し
ています。これまで以上によ
く販売できると思います。営
業担当者が PowerPoint のプ
レゼンテーションに頼るので
はなくモバイル機器上で実際
のデータをリアルタイムに使
用してエネルギーサービスの
シナリオを提示することがで
きると考えています」37
SAP HANA プラットフォームとは…
リアルタイムのインメモリープラットフォーム • ERP でデータフットプリントを 10 倍削減
• Hadoop オープンアーキテクチャーなどの拡張ストレージ • 開発者にとって使いやすい• モバイルと分析を組み込み • 安全 • クラウド
対応
- 21 SAP Digital Utilities Whitepaper (10/15) © 2015 SAP SE.All rights reserved
連携方法– 例
デジタルビジネスの 5 つの柱のそれぞれが個別のビジネス価値をもたらしますが、次世代のビジネスプロセスは複数
の柱に対応し、内部的またはビジネスネットワーク全体で効率性を推進し、各機器に接続し、設備資産の健全性とパフ
ォーマンスを向上させます。
メーターデーターとセンサーを使った予知保全
サプライヤーコラボレーション
ビジネスネットワーク
要員の
エンゲージメント
設備資産と
Internet of Things
デジタルコア
時間
設備資産の状況および健全性を判定してモニターするためにセン
サーデータがリアルタイムに収集および分析されることを想像し
てください。この情報は、損傷や停電を回避するために切迫して
いる故障を即座に予測することができる高度な分析モデルにも送
り込まれます。事前対応型の方法を評価するために、システムで
は予想される故障に対して可能な根本原因を設定する必要があり
ます。これにより、適切な予備部品の注文、適切な専門部隊のア
サイン、費用効果的なスケジュールの工夫など、最良のアクショ
ンのための決定をサポートします。
リアルタイム予測分析は、ビジネス上の以下のような目に見え
るメリットをもたらします。
• 設備資産の収益率向上
• 障害からの復旧時間の短縮
• 生産性および作業安全性の向上
• 新しいサービス収益源
• 競争力のあるサービスレベル契約
• 顧客満足度の向上
デジタルエネルギーネットワークは、機器自体が健全性をモニ
ターするいっそう革新的な設備資産管理シナリオを可能にし、
回復計画を立案するシステムエキスパートに提供され、回避策
、ソーシング、オーダーを計画し、サービスエキスパートのス
ケジュール管理を行
い、3D プリンターによるサービス/予備部品を取得し、その生
産計画を最新のものにします。
デジタル作業指図により、サービス要員が派遣され、追加的な地
理空間情報と機器情報が提供されることにより、適切なタイミン
グで、適格な人員によって、適切な予備部品とツールで適切に活
動が遂行されるようになります。
すべての停電および故障が予防または事前に管理できることによ
り、コストが最小になり、設備資産の稼動状況と顧客満足度が最
大化されます。
- 22 SAP Digital Utilities Whitepaper (10/15) © 2015 SAP SE.All rights reserved
連携方法– 例
デジタルビジネスの 5 つの柱のそれぞれが個別のビジネス価値をもたらしますが、次世代のビジネスプロセスは内部
的またはビジネスネットワーク全体で効率性を推進するための複数の柱に対応し、内部的またはビジネスネットワーク
全体で効率性を推進し、機器に接続し、オムニチャネルによるカスタマーエクスペリエンスを拡張します。
新しいサービスを提供し、収益を増加させるお客様データの使用
サプライヤーコラボレーション
ビジネスネットワーク
カスタマーエクスペリエンス
オムニチャネル
設備資産と
Internet of Things
デジタルコア
時間
デジタル化した公益企業では、1 つまたは複数のコミュニケー
ションチャネルを利用して、高額な光熱費やその他の疑問に関
する懸念を明らかにするため、お客様とやり取りするための機
会が得られました。スマートメーターにより、お客様は 1 日を
通じて消費行動を参照することができ、リアルタイムでより良
い意思決定を行うことができます。
公益企業は、カスタマーエンゲージメントと顧客満足度を向上さ
せるため、さらに多くのサービスを簡単に提供できるようになり
ました。
リアルタイム顧客分析は、ビジネス上の以下のような目に見える
メリットをもたらします。
• 顧客満足度の向上
• 潜在的な高額請求書シナリオへの迅速な対応
• スマートサービスによる利益増加
• 新しい収益源
• スマートホーム向けの競争力のあるサービスレベル契約
• エネルギー供給事業者としてのコラボレーション
公益企業では、無料のベンチマーキングサービスを提供し、ビ
ッグデータ分析を使用して検針および消費関連の情報を評価す
るための許可をお客様に求めるようになりました。
お客様が消費限度として設定した目標値を超過している場合、
公益企業は収益性分析により住居用スマート製品/サービスをカ
スタマイズして提案します。
デジタルエネルギーネットワークにより、お客様が自身の消費を
モニターし、エネルギープランを工夫するためにエキスパートに
接触し、おそらく個人用の太陽光パネルと蓄電装置を持った「プ
ロシューマー」となる、さらに革新的な顧客管理シナリオが可能
になります。
お客様がその提案を受け入れれば、公益企業はそのネットワー
クを活用して、住居用スマート機器を設置するパートナーと連
携します。公益企業はまた、実現可能性に基づいて、住居ベー
スの太陽光発電の設置やその他の再生可能エネルギー源により
電力網に送電するオプションも提供します。
公益企業は、お客様の消費行動を継続的にモニターし、さまざ
まなチャネルを利用してお客様がアクセスできる、お客様に固
有の分析を作成します。これにより、お客様はエネルギーサー
ビスや住居用スマートサービスなど統合された料金計算書を受
け取ることが可能になります。
- 23 SAP Digital Utilities Whitepaper (10/15) © 2015 SAP SE.All rights reserved
開始方法
デジタルエネルギーネットワークへ
の取組みは見直し計画となる能力分
析からスタート
- 24 SAP Digital Utilities Whitepaper (10/15) © 2015 SAP SE.All rights reserved
開始方法
デジタルエネルギーネットワークへの取組み
デジタルエネルギーネットワークから利益を得る将来のビジネスモデルを明確にする取組みは、現在の公益事業
のすべての領域を関与させ、ビジネスチャンスを特定して捕捉するための体系立てられたアプローチを必要とし
ます。
協働の価値と革新のフレームワーク
デジタルビジネスへの変革の取組みに乗り出した公益企業は、業績とお客様に焦点を当ててビジネスを創造することから出
発するのが一般的です。
「公益企業のバリューチェーンにおいて SAP が果たす役割は何か。どうやってお金をもうけるか」という重要な疑問に答え
ることによって、ビジネスプロセスと運用モデルを再考するための方向性が与えられます。
現在のイノベーションには、新たなレベルの協働が求められます。結果として、SAP では真の協働と関与をもたらすために
考案された連続的で総合的なパートナーシップモデルとなるフレームワークを開発しました。以下に示すのが SAP コラボレ
ーティブバリュー/イノベーションフレームワークの 5 つのステップです。
1
1.戦略の連携:企業と SAP の戦略的方向性を理解し、
イニシアティブを確認
戦略の連携
2.オポチュニティーアセスメント:戦略イニシアティ
ブに基づいたオポチュニティーの掘り下げと価値に
基いた優先順位付け
3.ソリューションロードマップとROI:最終状態のソリ
ューションと、便益、TCO、ROI、 戦略ロードマッ
プなどのビジネスケースの文書化
5
ガバナンス
4
2
価値の実現
チャンスの評価
3
ソリューションロードマップと
ROI
- 25 SAP Digital Utilities Whitepaper (10/15) © 2015 SAP SE.All rights reserved
4.価値実現:時間内に、予算内で、価値に見合った変
革を提供
5.ガバナンス:投資の最大化と、経営幹部の関与、価値
の提供、継続的イノベーションに基づいたガバナンス
による価値創造の加速
SAP が選ばれる理由
SAP によりデジタルコア、ビジネス
ネットワーク、サプライチェーン、
Internet of Things によるデジタル
エネルギーネットワークが実現
26- - -26
SAPDigital
DigitalUtilities
UtilitiesWhitepaper
Whitepaper(10/15)
(10/15)©©2015
2015SAP
SAPSE.All
SE.Allrights
rightsreserved
reserved
SAP
イノベーションに取り組む SAP
ビジョン
ミッション
戦略
グローバル
プレゼンスと
重要性
• 75,000 人の従業員
(国籍は 120 カ国)
• 295,000 社のお客様
• SAP は
191 カ国で営業
より良い世界を実現し、人々の世界をより豊かなもの
にすることに貢献する
お客様が最良の状態で運用することを支援する
SAP HANA を基盤とする最高のクラウド企業となるこ
とです。
デジタル
エコノミー
に対応
重点を置く業種と
LOB
• 25 業種と 12 種類の
LOB に対応する
ソリューション
• ブランド上位 の 98%
が SAP のお客様
• 世界の取引の 74% を
SAP で管理
イノベーション
リーダー
• 8,000 万人のビジネ
スクラウドユーザー
• 2011 年、SAP HANA
提供開始
• 190 万社のコネクテ
ッドビジネス
• 2012 年、SAP Cloud
提供開始
• 8,000 億ドル以上の
B2B 取引
• 2014 年、SAP ビジネ
スネットワークが世界
最大のマーケットプレ
ースに
• モバイル機器の 99%
以上が SAP メッセー
ジングに接続
• 2015 年、SAP HANA
Cloud プラットフォー
ム
• 2015 SAP S/4HANA
:最も近代的な ERP
システム
SAP によって
実現される
デジタル化
公益企業
• 電力、ガス、水道向け
に 1988 年から公益
企業向けソリューショ
ンを提供
• 公益企業の 88%
(Forbes Global
2000 内の)が
SAP のお客様:合
計で 4,200 社以上
• 740 社以上の公益
企業が30 億件以
上の請求書を管理
ヒューストンにおける
お客様の予測
消防/救急
インドにおける洪水の
早期検知
SAP HANA 上で稼動する CRM データにより
CenterPoint Energy はさまざまなソース(例
:スマートメーター、料金計算履歴、天候デー
タなど)から顧客データを 1,000 倍の速さで
分析することができ、これによりお客様が電話
をかけてきている理由をリアルタイムに正確に
予測し、自動的に適切な代理店またはセルフサ
ービスプロセスに電話を回してコストを大幅に
削減しています。
ニューサウスウェールズ州は火災と災害のリス
クの全容を確認できるようになり、700 万人の
住民を守っています。30 年以上にわたる経験
を SAP HANA によってリアルタイムで利用で
きるため、適切な人員に適切なタイミングで非
常事態に対処できます。
SAP HANA および SAP Predictive Analytics
により、水位をリアルタイムにモニターする
ことができ、住民に洪水についての警報出し
、最終的に人命を救うことができます。
- 27 SAP Digital Utilities Whitepaper (10/15) © 2015 SAP SE.All rights reserved
イノベーションにより競合他社に対する競争上の優位性を獲得
SAP は、お客様のデジタルビジネス戦略の策定をサポートするために必要なシンプル化、イノベーション、時間
短縮をご提供いたします。こうした機能は、SAP コラボレーティブバリュー/イノベーションフレームワークを
通じて活用されます。
世界的に通用するユーザーエクスペリエンス
ピープル・ツー・ピープルのコラボレーション
業種別機能
お客様
中心
コア業務
SAP HANA®
パートナー
コラボレーション
リスクおよび
財務管理
Marketplace
基幹業務ソリューション
エンド・ツー・エンドのデジタルビジネスソリューション
パートナー様 | ISV | スタートアップ企業
財務
人事管理
調達
IT
パブリック
クラウド
プライベート
管理の
クラウド
BtoB コラボレーション
作成と構築
格納と集約
調整と統制
分析と予測
モバイル化と安全確保
オンプレミス
SAP HANA 基盤
シンプル化
公益企業の運用を拡張しながらトランザク
ション処理、顧客管理、顧客サービスをシ
ンプル化します。
 SAP HANA プラットフォームによって
可能となる単一ビューによって、すぐれ
たお客様サービスを提供し、お客様との
真のつながりを実現
 いつでもどこでもお客様のエネルギー使
用量プロファイルへのシンプルで直感的
なインサイトを提供
 店頭、インターネット、電話、電子メー
ル、Web チャット、ソーシャルメディ
アなどのチャネルに共通したオムニチャ
ネルによるスムーズなアクセスをお客様
に提供
イノベーション
SAP HANA Enterprise Cloud を使用して
公益企業、サプライヤー、お客様がつなが
り、協働できるようにします。
 お客様、契約、サービスについての企業
データにモバイルユーザーを接続し、エ
ネルギー使用量をより良く管理するため
に必要な情報へのアクセスを提供
 クラウド内の SAP HANA によりすべて
の事業単位および法人にまたがって顧客
および設備資産についてデータを処理し
て最適化
 消費およびエネルギー需要の可視性を拡
張するためにクラウドによって分析ソリ
ューションを導入して適用
- 28 SAP Digital Utilities Whitepaper (10/15) © 2015 SAP SE.All rights reserved
迅速化
SAP HANA を備えた予測分析ソリューシ
ョンにより機会とリスクを予測し、それに
対応します。
 計画外のエネルギーおよび設備資産の停
止により迅速に対応
 市場に投入された新しい製品/サービス
をより迅速に取り込み、お客様が好むプ
ラットフォームに対応
 SAP HANA 使用による予測モデリング
と正確でタイムリーな分析によるエネル
ギー需給の平準化(不正に対する迅速な
検知も含む)
企業の成功を後押しする SAP グローバルサービスとサポート
デジタルエコノミーでは、シンプル化とビジネスのイノベーショ
ンがこれまで以上に重要になります。SAP はデジタル変革の取
組みを最初から最後までカバーする幅広いサービスを備えており
、デジタルイノベーションのロードマップと計画に関するアドバ
イスから、実績あるベストプラクティスに基づく導入、デプロイ
メントモデル全体で実行するための機能、デジタル化の取組みを
通してイノベーションを継続するための最適化に至るまで対応い
たします。SAP のサービスでは選択肢と価値の両方が提供され
るため、お客様のニーズに応じて適切なアプローチをカスタマイ
ズすることができます。
SAP Activate は SAP S/4HANA とクラウド採用のために導入さ
れた新しいシンプルな利用方法です。SAP Best Practices、方
法論、ガイド付き設定を組み合わせてご提供します。また、価値
実現までの期間を短縮し、強固なエンゲージメント基盤を築く方
法を習得していただけるよう、お客様のライフサイクル全体にわ
たって SAP MaxAttention、SAP ActiveEmbedded、SAP
Value Partnership を通して SAP がリードします。
お客様のデジタル戦略を実現できる 30,000 人のコンサルタン
トとサポートプロフェッショナルにお任せください。SAP のグ
ローバルサービス/サポートモデルでは、オンプレミス、クラウ
ド、ハイブリッドで一貫したエクスペリエンスを提供しています
。SAP のグローバルサービス/サポートでは、ビジネスイノベー
ションを促進し、TCO を削減し、安定したプラットフォーム(
オンプレミスまたはクラウド)を実行するために必要な専門知識
、設備資産、定評ある方法論をご提供します。
SAP のグローバルサービス/サポートでは、ビジネスイノベーションを促進し、
TCO を削減し、安定したプラットフォーム(オンプレミス、クラウド、ハイブリッド)
を実行するために必要な専門知識、設備資産、定評ある方法論をご提供します。
実行
すべてのデプロイメント
モデル
アドバイス
導入
実績あるベストプラクティス
シンプル化とイノベーション
• デジタルイノベーションロ SAP Activate による導入
• SAP S/4HANA のシンプル
ードマップ/プラン
化された消費エクスペリエ
• 業種別の共同イノベーショ
ンス
ン
• SAP Best Practices、方法
論、ガイド付設定
1 つのグローバルサポート
で実行
• グローバルで単一の、
一貫性のあるエクスペ
リエンス
• エンド・ツー・エンド
のサ
ポート:オンプレミス
、クラウド、ハイブリ
ッド
最適化
継続的イノベーション
価値実現のための最適化
• デジタル変革のメリットを
継続的に捕捉して実現
習得 | 拡張/イノベーション | エンゲージメント基盤 | サポート
- 29 SAP Digital Utilities Whitepaper (10/15) © 2015 SAP SE.All rights reserved
SAP の包括的なエコシステム
短期間で価値を実現できるように世界を統合
SAP のパートナーエコシステムを構成する代表的な企
業は以下のとおりです。
公益企業向けの SAP の包括的なエコシステムは以下のよう
な統合を実現します。
Utopia
Accenture
Intel
Atos
Rolta
IBM
Wipro
KPIT
OSIsoft
Prologa
Next Labs
ESRI
• 広範なビジネスサービス(OEM サプライヤー、銀行、主
要ベンダー)
• IT/OT 融合、地理空間統合、公益企業の設備資産健全性
管理などに焦点を当てた、公益企業向けの特別なテクノ
ロジーサービス
• オープンアーキテクチャー:ハードウェアとソフトウェ
アを選択
• 補完するおよび革新的なサードパーティーソリューショ
ン
Itron
pwc
HCL
Greenlight
Deloitte
Vertex one
Siemens
Space Time
Insight
Critigen
Tata Consulting
Services
富士通
Capgemini
Utegration
Vesta
OpenText
EY
Smart Utilities
System
• 提供範囲:世界中のあらゆる場所であらゆる規模の企業
にサービスを提供するパートナー
• 影響力と知識を深めるプラットフォーム
• 膨大なスキルセット
ビジネスネットワーク
• 180 万社のサプライヤー
• 200 社の旅行業関係の主要なパートナー
(航空、ホテル、自動車)
• 5 万社のサービスプロバイダーおよび臨時
労働プロバイダー
影響力のあるフォーラムおよび研修
導入サービス
• 世界の全地域にわたる 32 のユーザーグループ
• 340 社以上の公益事業分野の
パートナー企業
• 40 以上の業界団体
• SAP コミュニティには 1 年
につき重複なしで 2400 万
人以上が訪問
• 3,200 社のサービスパートナー
顧客価値の
推進
• 公益事業固有ソリューションの提
供
• 1,800 の SAP University との連携
プラットフォームと
インフラストラクチャー
イノベーション
• SAP ソリューションを拡張す
る 1,900 社以上の OEM ソリ
ューションパートナー様
• SAP HANA アプリを開発
する 2,000 社のスタート
アップ企業
• 450 社以上の公益事業分野の
パートナー様企業
チャネルと SME
• 800 社以上の公益事業分野の
チャネルパートナー様
• チャネルパートナー様は全体で
4,800 社
- 30 SAP Digital Utilities Whitepaper (10/15) © 2015 SAP SE.All rights reserved
• 1,400 社のクラウドパートナー様
• 1,500 社以上のプラットフォーム
パートナー様
その他の参照資料
本ホワイトペーパーの補足資料として使用したその他の外部調査資料を下記に示します。
1.
2.
『日本のスマートメーター:2020 年東京五輪までに東京
電力が 2700 万台を配備 (Smart meters Japan:
TEPCO to deploy 27m by 2020 Olympic Games)』、
Metering and Smart Energy International、2015 年 2
月 26 日 http://www.metering.com/smart-metersjapan-tepco-to-deploy-27m-by-2020-olympic-games/
『Internet of Things を活用する資産分析ソリューション
開発のために CenterPoint Energy 社が Accenture と
SAP を選択 (Accenture and SAP Chosen by
CenterPoint Energy to Develop Asset Analytics
Solution to Take Advantage of The Internet of Things)
』、アクセンチュアニュースリリース、2015 年 3 月 16 日
https://newsroom.accenture.com/news/accentureand-sap-chosen-by-centerpoint-energy-to-developasset-analytics-solution-to-take-advantage-of-theinternet-of-things.htm
3.
Wikipedia https://en.wikipedia.org/wiki/Nest_Labs
4.
Tesla Motors(テスラモーターズ)Web サイト
http://www.teslamotors.com/powerwall
5.
『SAP HANA を用いてアリアンダー社がどのように負荷
予測を改善したか (How Alliander improves its load
forecasting with SAP HANA)』、SAP ユースケース、
2014 年 5 月 7 日
http://scn.sap.com/community/hana-in-memory/usecases/blog/2014/05/07/how-alliander-improves-itsload-forecasting-with-sap-hana
6.
国際エネルギー機関(International Energy Agency)
Web サイト
https://www.iea.org/topics/electricity/subtopics/smartg
rids/
7.
『エネルギー貯蔵市場は 2020 年までに 500 億ドルに到
達 (Energy Storage Market to Hit $50 Billion by 2020)
(Lux Research)』、CleanTechnica、2014 年 8 月 26 日
http://cleantechnica.com/2014/08/26/energy-storagemarket-rises-50-billion-2020-according-lux-research/
8.
9.
ジル・フェブロヴィッツ (Jill Feblowitz)、IDC、『デジタル変
革に着手する (Getting to Digital Transformation)』、
SAP Utilities Conference 2015、ベルリン(プレゼンテー
ション資料は請求があればご提供)
風力エネルギー財団(Wind Energy Foundation)Web
ページ http://windenergyfoundation.org/about-windenergy/
10. 『重要インフラストラクチャー:セキュリティ上の備えと成熟
度 (Critical Infrastructure: Security Preparedness and
Maturity)』、Unisys および Ponemon Institute、2014 年
7 月http://www.unisys.com/insights/criticalinfrastructure-security
11. 『グローバル再生可能エネルギー市場:傾向と予測
(Global Renewable Energy Market – Trends and
Projections)』、国際エネルギー機関((IEA)、
https://www.iea.org/media/training/presentations/etw2
014/Day_3_Session_1a_Renewables_Market_Trend
s.pdf
12. 『発電機で利益を(電気ショック)取り戻す方法 (How
Electricity Generators can Jolt Profits Back to Life)』、
Forbes 誌、2014 年 11 月 14 日号:
http://www.forbes.com/sites/baininsights/2014/11/14/
how-electricity-generators-can-jolt-profits-back-to-life/
13. SAP ベンチマーク
14. 『統合請求ソフトウェアで顧客との関係を強固なものに
し、コストを削減する (Strengthen Customer
Relationships and Reduce Costs – with our
Consolidated Billing Software)』、SAP Web サイト:
http://www.sap.com/germany/solution/lob/sales/softw
are/billing-revenue-innovation/best-run-billing.html
15. AESO SAP のお客様の成功事例
http://www.successfactors.com/en_us/download.html
?a=/content/dam/successfactors/en_us/resources/bu
siness-transformation-study/aeso-bts.pdf
16. 『公益産業から消えゆく要員 (The Disappearing Utility
Workforce)』、Electric Energy Online、2006 年 3/4 月
号:
http://www.electricenergyonline.com/show_article.php
?mag=&article=261
17. 『SAP がガートナー社の 2015 年マジッククアドラントで
の公益産業分野の顧客情報システムで引き続きトップを
維持 (SAP Continues as Leader in Utilities Customer
Information Systems in 2015 Gartner Magic
Quadrant)』、SAP News、2015 年 6 月 11 日
http://news.sap.com/sap-continues-leader-utilitiescustomer-information-systems-2015-gartner-magicquadrant/
18. SAP ベンチマーク
19. 『2014年グローバルカスタマーサービス指標 (2014
Global Customer Service Barometer)』、American
Express および Ebiquity、2014 年、
http://about.americanexpress.com/news/docs/2014x/
2014-Global-Customer-Service-Barometer-US.pdf
20. 『m2m:8 億台の電気スマートメーターが 2020 年までに
全世界で設置 (m2m: 800 million electric smart meters
to be installed globally by 2020)』、Telefonica プレスリ
リース、2014 年 1 月 30 日
https://m2m.telefonica.com/press/m2m-800-millionelectric-smart-meters-to-be-installed-globally-by-2020
21. 『変化しつつあるフレキシブル労働力の状況:そして、調
達部門がなぜ配慮すべきなのか (The Changing
Landscape of the Flexible Workforce – And Why
Procurement Should Care)』、サンフランシスコ湾岸地
域 SIG シンポジウム、2014 年 11 月 12 日
http://sig.org/docs2/The_Changing_Landscape_of_th
e_Flexible_Workforce__And_Why_Procurement_Should_Care__Fieldglass.pdf
22. 『2020 年の労働力:将来の戦略的労働力の構築
(Workforce 2020: Building a strategic workforce for
the future)』、Oxford Economics、2014 年
http://www.oxfordeconomics.com/workforce2020
23. Metropolitan Utilities District(ネブラスカ州オマハ)の
SAP 顧客成功事例
https://www.successfactors.com/content/dam/succes
sfactors/en_us/resources/business-transformationstudy/mud-bts.pdf
24. 『モバイル:公益産業を超えて (Mobile, the utility
industries and beyond)』、GreenMonk ブログ、Tom
Raftery、2013 年 4 月 26 日
http://greenmonk.net/tag/pge/
25. 『職場を作り変えつつあるミレニアル世代 (Millennials at
work, Reshaping the workplace)』、PwC、2011 年、
https://www.pwc.com/en_M1/m1/services/consulting/
documents/millennials-at-work.pdf
26. SAP ベンチマーク
27. 『アメリカン・エレクトリック・パワー社:早期支払割引によ
る節減で Procure-to-Pay(調達から支払まで)プログラ
ムに資金供給 (American Electric Power: Early
Payment Discount Savings Fund Procure-to-Pay
Program)』、
https://dam.sap.com/mac/download/a.htm?k=wEwyx
KSUOyliPUSyJoEgSySyHSxEJkPyxmP0lUyxXzESA
UPH&c=67
- 31 SAP Digital Utilities Whitepaper (10/15) © 2015 SAP SE.All rights reserved
28. 『ネットワーク化企業の台頭:Web 2.0 (The Rise of the
Networked Enterprise: Web 2.0 Finds its Payday)』、
McKinsey&Company、2010 年 12 月
http://www.mckinsey.com/insights/high_tech_telecom
s_internet/the_rise_of_the_networked_enterprise_we
b_20_finds_its_payday
29. SAP ベンチマーク
30. 『世界人口の半数が 2020 年までにモバイルインターネッ
トに接続 (Half of World’s Population connected to The
Mobile Internet by 2020)』、GSMA リリース、2014 年
11 月 6 日 http://www.gsma.com/newsroom/pressrelease/half-worlds-population-connected-mobileinternet-2020-according-gsma/
31. 『Cisco IoT システムで IoT の新たな機会を捉える
(Seize New IoT Opportunities with the Cisco IoT
System)』、Cisco、
http://www.cisco.com/web/solutions/trends/iot/portfoli
o.html
32. 『EMC ワールド 2015:2020 年までに 300 億台の機器
が接続 (EMC World 2015: '30 billion connected
devices by 2020)』、ITPro、2015、
http://www.itpro.co.uk/storage/24560/emc-world2015-30-billion-connected-devices-by-2020(サウンド
バイトは EMC 社提供)
33. 『80% を超える企業が Internet of Things で収益を増加
:TCS 調査 (Over 80% of Companies Increased
Revenue by Investing in Internet of Things: TCS
Study)』、Tata Consultancy Services プレスリリース、
2015 年 7 月 22 日
http://www.tcs.com/news_events/press_releases/Pag
es/Internet-of-Things-TCS-Global-Trend-Study2015.aspx
34. 『データが可能にするプロアクティブ資産管理 (Data
Enables Proactive Asset Management)』、
Transmission & Distribution World、2015 年 4 月 29
日 http://tdworld.com/distribution/data-enablesproactive-asset-management
35. 『企業のリアルタイムストーリー (Real Time Enterprise
Stories)』、SAP、Bloomberg Research Services、およ
び Forbes Insights のケーススタディ、2014 年 3 月 (p.
13)
http://www.sap.com/bin/sapcom/en_us/downloadasse
t.2014-10-oct-13-21.sap-hana-real-time-enterprisestories-pdf.bypassReg.html
36. サザンカリフォルニアエジソン社ビジネスインテリジェンス
サービス担当マネージャー、ロン・グラブヤン(Ron
Grabyan)氏のコメント
http://www.iisgroup.eu/wpcontent/uploads/2014/01/SAP-HANA-brochure.pdf
37. MVV における SAP のお客様の成功事例 http://hana.sap.com/content/dam/website/saphana/en
_us/PDFs/ebooks/37721_HANA%20Business%20Val
ue%20eBook%20Update%20March%202015_final.p
df?isSubmittedAfterAuth=true
注記:「SAP」または「SAP ベンチマーキング」と記載された出
典はすべて、SAP ベンチマーキングプログラムによるお
客様への調査またはお客様とのその他の直接対話に基
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