ARM DS-5 デバッガコマンドリファレンス - ARM Information Center

ARM DS-5
®
™
バージ ョ ン 5.20
デバ ッ ガ コ マ ン ド リ フ ァ レ ン ス
Copyright © 2010-2014 ARM. All rights reserved.
ARM DUI 0452TJ (ID 1 0 2 1 1 4 )
ARM DS-5
デバ ッ ガ コ マ ン ド リ フ ァ レ ン ス
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リ リ ース情報
本書には以下の変更が加え ら れてい ます。
変更履歴
日付
発行
機密保持ス テー タ ス
変更点
2010 年 6 月
A
非機密扱い
DS-5 初版
2010 年 9 月
B
非機密扱い
DS-5 バージ ョ ン 5.2 改訂版
2010 年 11 月
C
非機密扱い
DS-5 バージ ョ ン 5.3 改訂版
2011 年 1 月
D
非機密扱い
DS-5 バージ ョ ン 5.4 改訂版
2011 年 5 月
E
非機密扱い
DS-5 バージ ョ ン 5.5 改訂版
2011 年 7 月
F
非機密扱い
DS-5 バージ ョ ン 5.6 改訂版
2011 年 9 月
G
非機密扱い
DS-5 バージ ョ ン 5.7 改訂版
2011 年 11 月
H
非機密扱い
DS-5 バージ ョ ン 5.8 改訂版
2012 年 2 月
I
非機密扱い
DS-5 バージ ョ ン 5.9 改訂版
2012 年 5 月
J
非機密扱い
DS-5 バージ ョ ン 5.10 改訂版
2012 年 7 月
K
非機密扱い
DS-5 バージ ョ ン 5.11 改訂版
2012 年 10 月
L
非機密扱い
DS-5 バージ ョ ン 5.12 改訂版
2012 年 12 月
M
非機密扱い
DS-5 バージ ョ ン 5.13 改訂版
2013 年 3 月
N
非機密扱い
DS-5 バージ ョ ン 5.14 改訂版
2013 年 6 月
O
非機密扱い
DS-5 バージ ョ ン 5.15 改訂版
2013 年 9 月
P
非機密扱い
DS-5 バージ ョ ン 5.16 改訂版
2013 年 12 月
Q
非機密扱い
DS-5 バージ ョ ン 5.17 改訂版
2014 年 3 月
R
非機密扱い
DS-5 バージ ョ ン 5.18 改訂版
2014 年 6 月
S
非機密扱い
DS-5 バージ ョ ン 5.19 改訂版
2014 年 9 月
T
非機密扱い
DS-5 バージ ョ ン 5.20 改訂版
著作権
ま たは ™ のマー ク が付いた言葉お よ び ロ ゴは、 こ の著作権情報で別段に規定 さ れてい る 場合を除 き 、
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本書に記載 さ れてい る 製品は、 今後 も 継続的に開発 ・ 改良の対象 と な り ます。 本書に含ま れ る 製品お よ び
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本書は、 本製品の利用者をサポー ト す る こ と だけ を目的 と し てい ます。 本書に記載 さ れてい る 情報の使
用、 情報の誤 り ま たは省略、 あ る いは本製品の誤使用に よ っ て発生 し たいかな る 損失 ・ 損傷について も 、
ARM は一切責任を負い ません。
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ii
ARM と い う 用語が使用 さ れてい る 場合、 "ARM ま たは必要に応 じ てその子会社 " を指 し ます。
Copyright © 2009 ARM. 本書は、 フ リ ー ソ フ ト ウ ェ ア財団発行の GNU フ リ ー文書利用許諾契約書、 バー
ジ ョ ン 1.2 ま たはそれ以降が定め る 条件の下で、 複製、 頒布、 ま たは改変す る こ と を許可 さ れてい ます。
変更不可部分、 表カバーテ キ ス ト 、 裏カバーテ キ ス ト は存在 し ません。 こ の利用許諾契約書の複製は、
「GNU フ リ ー文書利用許諾契約書」 の章に含まれてい ます。
機密保持ス テー タ ス
本書は非機密扱いであ り 、 本書を使用、 複製、 お よ び開示す る 権利は、 ARM お よ び ARM が本書を提供 し
た当事者 と の間で締結 し た契約の条項に基づいた ラ イ セ ン ス の制限に よ り 異な り ます。
製品ス テー タ ス
本書の情報は最終版であ り 、 開発済み製品に対応 し てい ます。
Web ア ド レ ス
http://www.arm.com
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iii
目次
ARM DS-5 デバ ッ ガ コ マ ン ド リ フ ァ レ ン ス
第1章
第2章
表記規則 と フ ィ ー ド バ ッ ク
DS-5 デバ ッ ガ コ マ ン ド
2.1
2.2
2.3
第3章
デバ ッ ガに よ っ てサポー ト さ れている CMM 形式の コ マ ン ド
3.1
3.2
3.3
付録 A
追補 : こ の利用許諾契約書を文書に適用するには ................................................. A-8
GNU Free Documentation License (English)
B.1
ARM DUI 0452TJ
ID 1 0 2 1 1 4
CMM 形式のコ マ ン ド の一般的な構文 と 使用方法 ................................................... 3-2
CMM 形式のコ マ ン ド の一覧 (グループ別) ............................................................ 3-4
CMM 形式のコ マ ン ド の一覧 (アルフ ァ ベ ッ ト 順) ................................................. 3-7
GNU フ リ ー文書利用許諾契約書
A.1
付録 B
DS-5 デバ ッ ガ コ マ ン ド の一般的な構文 と 使用方法 ............................................... 2-2
DS-5 デバ ッ ガ コ マ ン ド の一覧 (グループ別) ...................................................... 2-11
DS-5 デバ ッ ガのコ マ ン ド の一覧 (アルフ ァ ベ ッ ト 順) ........................................ 2-31
ADDENDUM: How to use this License for your documents .................................... B-7
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iv
第1章
表記規則 と フ ィ ー ド バ ッ ク
以下では、 表記規則 と フ ィ ー ド バ ッ ク の方法について説明 し ます。
表記規則
以下の表記規則を使用 し てい ます。
monospace コ マ ン ド 、 フ ァ イ ル名、 プ ロ グ ラ ム名、 ソ ース コ ー ド な ど、
キーボー ド か ら 入力可能なテ キ ス ト を示 し てい ます。
monospace コ マ ン ド ま たはオプシ ョ ンに使用可能な略語を示 し ます。 コ
マ ン ド 名ま たはオプシ ョ ン名をすべて入力す る 代わ り に、 下
線部分の文字だけ を入力す る こ と がで き ます。
monospace italic
コ マ ン ド ま たは関数の引数で、 特定の値に置 き 換え る こ と が
可能な も の を示 し てい ます。
monospace bold
サン プル コ ー ド 以外に使用 さ れ る 言語キー ワ ー ド を示 し てい
ます。
ARM DUI 0452TJ
ID 1 0 2 1 1 4
italic
重要事項、 重要用語、 相互参照、 引用箇所を斜体で記載 し て
い ます。
bold
メ ニ ュ ー名な ど のユーザ イ ン タ フ ェ ース要素を太字で記載 し
てい ます。 ま た、 適宜記述 リ ス ト 内の重要箇所 と ARM® プ ロ
セ ッ サの信号名に も 太字を用いてい ます。
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1-1
表記規則 と フ ィ ー ド バ ッ ク
本製品に関す る フ ィ ー ド バ ッ ク
本製品についてのご意見やご提案がご ざい ま し た ら 、 以下の情報を添え
て購入元ま でお寄せ下 さ い。
•
お名前 と 会社名
•
製品のシ リ アル番号
•
製品の リ リ ース情報
•
ご使用のプ ラ ッ ト フ ォ ーム の詳細 (ハー ド ウ ェ アプ ラ ッ ト フ ォー
ム、 オペレーテ ィ ン グ シ ス テ ムの種類 と バージ ョ ン な ど)
•
問題を再現す る サ イ ズの小 さ な独立 し たサン プル コ ー ド
•
操作の目的 と 実際の動作に関す る 詳 し い説明
•
使用 し た コ マ ン ド ( コ マ ン ド ラ イ ン オプシ ョ ン を含む)
•
問題を例示す る サン プル出力
•
ツールのバージ ョ ン情報 (バージ ョ ン番号、 ビル ド 番号を含む)
内容に関す る フ ィ ー ド バ ッ ク
内容に関す る ご意見につ き ま し ては、 電子 メ ールを [email protected] ま で
送信 し て下 さ い。 その際には、 以下の内容を記載 し て下 さ い。
•
タイ トル
•
文書番号 (ARM DUI 0452TJ)
•
オ ン ラ イ ン で ご覧の場合は、 該当す る ト ピ ッ ク 名
•
PDF 版の文書を ご覧の場合は、 問題のあ る ページ番号
•
問題点の簡潔な説明
ま た、 補足すべ き 点や改善すべ き 点についての全般的な ご提案 も お待ち
し てお り ます。
ARM では、 技術情報記事や FAQ の拡充 と 共に、 ド キ ュ メ ン ト に対す る 更新 と 訂正を
ARM Information Center にて定期的に行っ てお り ます。
その他の情報
•
ARM Infocenter、 http://infocenter.arm.com/help/index.jsp
•
ARM Technical Support Knowledge Articles、
http://infocenter.arm.com/help/topic/com.arm.doc.faqs
•
サポー ト お よ び メ ン テナン ス 、
http://www.arm.com/support/services/support-maintenance.php
•
ARM 用語集、
http://infocenter.arm.com/help/topic/com.arm.doc.aeg0014-/index.html
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1-2
第2章
DS-5 デバ ッ ガ コ マ ン ド
以下の各 ト ピ ッ ク では、 DS-5 デバ ッ ガ コ マ ン ド について説明 し ます。
ARM DUI 0452TJ
ID 1 0 2 1 1 4
•
DS-5 デバ ッ ガ コ マ ン ド の一般的な構文 と 使用方法 (2-2 ページ)
•
DS-5 デバ ッ ガ コ マ ン ド の一覧 (グループ別) (2-11 ページ)
•
DS-5 デバ ッ ガの コ マ ン ド の一覧 (アルフ ァ ベ ッ ト 順) (2-31 ページ)
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2-1
DS-5 デバ ッ ガ コ マ ン ド
2.1
DS-5 デバ ッ ガ コ マ ン ド の一般的な構文 と 使用方法
DS-5 デバ ッ ガ コ マ ン ド は、 組み込みアプ リ ケーシ ョ ン のデバ ッ グのための包括的な
コ マ ン ド セ ッ ト です。
DS-5 デバ ッ ガ コ マ ン ド の構文
多 く の コ マ ン ド では、 以下の構文を使用 し て引数 と フ ラ グ を指定で き ま
す。
command [argument] [/flag]…
フ ラ グはオプシ ョ ン の ス イ ッ チ と し て機能 し ます。 フ ラ グの指定には、
ス ラ ッ シ ュ 文字を使用 し ます。 コ マ ン ド が フ ラ グ を サポー ト す る 場合、
フ ラ グについては コ マ ン ド 構文の説明の中で記載 し ます。
注
コ マ ン ド では大文字 と 小文字が区別 さ れ ません。 下線は略語を示 し ま
す。
DS-5 デバ ッ ガ コ マ ン ド の使用方法
デバ ッ ガの コ マ ン ド は以下の構文規則に準拠 し てい る 必要があ り ます。
•
1 つの コ マ ン ド ラ イ ン には、 1 つのデバ ッ ガ コ マ ン ド のみを指定で
き ます。
•
シ ン ボルを参照す る 場合は、 大文字小文字の別が ソ ース コ ー ド と
一致 し てい る 必要があ り ます。
コ マ ン ド を実行す る には、 デバ ッ ガ コ マ ン ド ラ イ ン コ ン ソ ールか ら コ マ
ン ド を入力す る か、 デバ ッ ガ ス ク リ プ ト フ ァ イ ルを実行 し ます。 ま たは
Eclipse で DS-5 デバ ッ グパースペ ク テ ィ ブ を開 き 、 提供 さ れてい る メ
ニ ュ ー、 ア イ コ ン、 お よ びツールバーを使用す る か、 コ マ ン ド ビ ュ ーで
DS-5 デバ ッ ガ コ マ ン ド を入力 し ます。
デバ ッ ガ コ マ ン ド の多 く は、 略語に よ る 入力が可能です。 デバ ッ ガ を実
行す る には、 入力 し た コ マ ン ド を一意に識別で き る と こ ろ ま で文字を入
力す る 必要があ り ます。 多 く の コ マ ン ド には、 覚えやすい別名 (エ イ リ
ア ス) があ り ます。 例えば、 back や where は info stack コ マ ン ド のエ イ リ
ア ス です。 コ マ ン ド 名 と エ イ リ ア ス は、 略語で指定す る こ と がで き ま
す。 例えば、 info stack は i s と 短縮す る こ と がで き ます。 各 コ マ ン ド の
構文の定義では、 例えば、 info stack の よ う に、 下線に よ っ て略語を示
し ます。
各 コ マ ン ド の構文の定義では、 以下の表記規則を使用 し ます。
•
角括弧 [...] は、 オプシ ョ ン のパ ラ メ ー タ を示 し ます。
•
中括弧 {...} は、 必須パ ラ メ ー タ を示 し ます。
•
垂直のパ イ プ (|) は、 いずれか 1 つを選択す る 必要があ る 複数の
パ ラ メ ー タ を示 し ます。
繰 り 返 し 指定で き る パ ラ メ ー タ は、 省略記号 (...) で示 し ます。
•
角括弧、 中括弧、 垂直のパ イ プは入力 し ないで下 さ い。 斜体で示すパ ラ
メ ー タ は、 実際の値に置 き 換え て下 さ い。 複数のパ ラ メ ー タ を指定す る
場合、 各 コ マ ン ド に対 し 、 構文の定義で示 し た区切 り 文字を使用 し ま
す。 パ ラ メ ー タ 名に スペース が含ま れてい る 場合は、 そのパ ラ メ ー タ 名
を二重引用符で囲みます。
コ マ ン ド の行末ま たは別の行に、 説明のための コ メ ン ト を入力す る こ と
がで き ます。 コ メ ン ト は、 # 文字を使用 し て示 し ます。
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2-2
DS-5 デバ ッ ガ コ マ ン ド
2.1.1
パ ス内での特殊文字 と 環境変数の使用
パ ス の指定には、 以下のいずれか を使用す る こ と がで き ます。
•
チル ド 文字 (~)。 パ ス の文頭に指定 し て ホームデ ィ レ ク ト リ を示 し ます。
•
環境変数。 以下に例を示 し ます。
•
—
%LOG_DIRECTORY%
—
${LOG_DIRECTORY}
—
$LOG_DIRECTORY
デ ィ レ ク ト リ セパ レー タ と し て使用す る バ ッ ク ス ラ ッ シ ュ (\) ま たは ス ラ ッ
シ ュ (/)。
関連項目
•
set escapes-in-filenames (2-186 ページ)
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2-3
DS-5 デバ ッ ガ コ マ ン ド
2.1.2
式の使用
一部の コ マ ン ド では、 式を指定す る こ と がで き ます。 デバ ッ ガでは様々な種類の式
を指定 し て、 コ マ ン ド の操作を拡張で き ます。 例えば、 バ イ ナ リ 数式、 モジ ュ ール
名への参照、 関数呼び出 し な ど の使用が可能です。
$ 文字を使用 し た レ ジ ス タ お よ びデバ ッ ガ変数の内容へのア ク セ ス
式の中で $ 文字 と レ ジ ス タ 名を使用 し て、 レ ジ ス タ の内容にア ク セ スす る こ と がで
き ます。 以下に例を示 し ます。
print 4+$R0
# R0 レ ジ ス タ の内容に 4 を加算し、 結果を出力
print コ マ ン ド の結果は、 デバ ッ ガ変数に記録 さ れ ます。 ブ レー ク ポ イ ン ト ま たは
ウ ォ ッ チポ イ ン ト を作成す る コ マ ン ド 、 start コ マ ン ド や memory コ マ ン ド な ど も 、 デ
バ ッ ガ変数を使用 し て新 し い リ ソ ース の ID を記録 し ます。 こ れ ら の各デバ ッ ガ変数
には番号が割 り 当て ら れ、 その後 $ 文字を使用 し て式の中で使用で き ます。
print の結果ま たは リ ソ ース ID にア ク セ スす る には、 以下のデバ ッ ガ変数を使用 し ま
す。
$
最後に割 り 当て ら れたデバ ッ ガ変数内の print の結果ま たは ID
$$
最後か ら 2 番目のデバ ッ ガ変数内の print の結果ま たは ID
$n
番号 n のデバ ッ ガ変数内の print の結果ま たは ID
ま た以下のデバ ッ ガ変数を使用す る こ と も で き ます。
現在の作業デ ィ レ ク ト リ
$cdir
現在の コ ンパ イ ルデ ィ レ ク ト リ
$entrypoint 現在の イ メ ージのエ ン ト リ ポ イ ン ト
$idir
現在の イ メ ージデ ィ レ ク ト リ
$sdir
現在の ス ク リ プ ト デ ィ レ ク ト リ
$datetime
文字列形式での現在の日付 と 時刻
$timems
1970 年 1 月 1 日か ら 経過 し た時間 (単位 : 1/1000 秒)
$cwd
$pid
現在のオペレーテ ィ ン グ シ ス テ ム のプ ロ セ ス ID
$thread
マルチ ス レ ッ ド アプ リ ケーシ ョ ン の現在の ス レ ッ ド ID
$core
対称型マルチプ ロ セシ ン グ (SMP) シ ス テ ムの現在のプ ロ セ ッ サ ID
$vmid
ハ イ パーバ イ ザ / 仮想マシ ンのデバ ッ グ をサポー ト す る シ ス テ ムの現在
の 仮想マシ ン ID (VMID)
注
•
$thread は、 OS 認識プ ラ グ イ ン に よ っ て報告 さ れた現在の コ ン テ キ ス ト につい
て、 デバ ッ ガに よ っ て一意に割 り 当て ら れ ます。 OS 認識プ ラ グ イ ン が ロ ー ド
さ れていない場合は、 $thread は現在の コ アであ る $core を追跡 し ます。
•
$pid は、 現在の コ ン テ キ ス ト について、 OS 認識プ ラ グ イ ンに よ っ てデバ ッ ガに
割 り 当て ら れ ます。 OS 認識プ ラ グ イ ンが ロ ー ド さ れていない場合は、 $pid は現
在の コ アであ る $core を追跡 し ます。
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2-4
DS-5 デバ ッ ガ コ マ ン ド
式の中での組み込み関数の使用
式の中で組み込み関数を使用 し て、 よ り 多 く の機能を提供す る こ と がで き ます。 デ
バ ッ ガでは、 以下の関数がサポー ト さ れてい ます。
int strcmp(const char *str1, const char *str2);
2 つの文字列を比較 し て 1 つの戻 り 値に整数を返 し ます。
戻 り 値は以下の と お り です。
<0
文字の照合順序で、 2 番目の引数文字列の値が最初の引
数文字列の値 よ り 後であ る こ と (str1 < str2) を示 し ま
す。
0
2 つの文字列の内容が同 じ であ る こ と を示 し ます。
>0
文字の照合順序で、 最初の引数文字列の値が 2 番目の引
数文字列の値 よ り 後であ る こ と (str2 < str1) を示 し ま
す。
int strncmp(const char *str1, const char *str2, size_t n);
2 つの文字列で最大 n 文字を比較 し て、 整数を返 し ます。
戻 り 値は以下の と お り です。
<0
文字の照合順序で、 2 番目の引数文字列の値が最初の引
数文字列の値 よ り 後であ る こ と (str1 < str2) を示 し ま
す。
0
2 つの文字列の内容が同 じ であ る こ と を示 し ます。
>0
文字の照合順序で、 最初の引数文字列の値が 2 番目の引
数文字列の値 よ り 後であ る こ と (str2 < str1) を示 し ま
す。
char *strcpy(char *str1, const char *str2);
"\0" を含め、 str2 を str1 に コ ピー し 、 str1 を返 し ます。
char *strncpy(char *str1, const char *str2, size_t n);
"\0" を含め、 str2 で最大 n 文字を str1 に コ ピー し 、 str1 を返 し ま
す。 str2 の文字数が n よ り 少ない場合、 "\0" を埋め込みます。
void *memcpy(void *s, const void *cs, size_t n);
cs か ら s に最大 n 文字を コ ピー し 、 s を返 し ます。
例 2-1 break コ マ ン ド に よ る 組み込み関数 strcmp() の使用
break main.c:45 if strcmp(myVar, "10") == 0 # 文字列が同じ場合に停止する
# 条件ブレーク ポ イ ン ト を設定
関連項目
•
break (2-45 ページ)
ARM DUI 0452TJ
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•
memory (2-132 ページ)
•
print, inspect (2-154 ページ)
•
set print (2-190 ページ)
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Non-Confidential
2-5
DS-5 デバ ッ ガ コ マ ン ド
•
show print (2-222 ページ)
•
start (2-236 ページ)
•
watch (2-265 ページ)
•
OS 認識について 、
http://infocenter.arm.com/help/topic/com.arm.doc.dui0446-/vvi1400754189106.html
2.1.3
ワ イ ル ド カー ド の使用
ワ イ ル ド カー ド を使用 し て、 よ り 高度なパ タ ーン マ ッ チン グ を実行す る こ と がで き
ます。 使用で き る ワ イ ル ド カー ド のパ タ ーン マ ッ チン グは以下の と お り です。
•
Globs。 こ れがデフ ォ ル ト です。
•
正規表現。
デフ ォ ル ト 設定は、 DS-5 デバ ッ ガ コ マ ン ド セ ッ ト wildcard-style を使用 し て変更で き
ます。
Globs
Globs は、 文字列の内容を調べ る メ カ ニズ ム です。 こ れを使用 し て、 変数の中か ら 特
定のパ タ ーン に一致す る 文字列を検索で き ます。 ワ イ ル ド カー ド を サポー ト す る コ
マ ン ド では、 以下の構文で Globs を使用で き ます。
*
0 個以上の文字を指定 し ます。
?
1 個の文字のみを指定 し ます。
* ま たは ? を含む文字列に対 し て検索を行 う ためにエ ス ケープ文字を指
定 し ます。
[character] 文字の範囲を指定 し ます。 !character を使用す る と 、 範囲内に リ ス ト さ
れていない文字を検索で き ます。
\
例 2-2 ワ イ ル ド カー ド を使用で き る Globs
info functions m*
# m で始ま るすべての関数を リ ス ト
正規表現
ワ イ ル ド カー ド を サポー ト す る コ マ ン ド では、 正規表現を使用で き ます。 サポー ト
さ れてい る 正確な正規表現の構文については、 『Mastering Regular Expressions』 に説
明 さ れてい ます。
例 2-3 ワ イ ル ド カー ド を使用で き る 正規表現
info functions m.*
# m で始ま るすべての関数を リ ス ト
関連項目
•
set wildcard-style (2-202 ページ)
ARM DUI 0452TJ
ID 1 0 2 1 1 4
•
show wildcard-style (2-233 ページ)
•
Jeffrey E. F. Friedl 著 『Mastering Regular Expressions』。 ISBN 0-596-52812-4、
http://oreilly.com。
Copyright © 2010-2014 ARM. All rights reserved.
Non-Confidential
2-6
DS-5 デバ ッ ガ コ マ ン ド
2.1.4
C 式言語パーサーでの正規表現の使用
デバ ッ ガの C 式言語パーサーは、 正規表現を サポー ト し てい ます。 正規表現は、 文
字列の内容を調べ る メ カ ニ ズ ム です。 こ れを使用 し て、 変数の中か ら 特定のパ タ ー
ンに一致す る 文字列を検索で き ます。
デバ ッ ガは、 =~ 演算子 と !~ 演算子を Perl の ス タ イ ルで使用 し て C 式構文を拡張す る
こ と に よ っ て、 正規表現を サポー ト し ます。 以下に例を示 し ます。
例 2-4 =~ 演算子 と !~ 演算子を使用 し た正規表現
こ の例は、 正規表現が文字列の任意の一部ま たは全部 と 一致す る 場合は 1 と 評価 さ
れ、 一致 し ない場合は 0 と 評価 さ れます。
expression =~ regular_expression
こ の例は、 正規表現が文字列の任意の一部ま たは全部 と 一致す る 場合は 0 と 評価 さ
れ、 一致 し ない場合は 1 と 評価 さ れます。
expression !~ regular_expression
各パ ラ メ ー タ には以下の意味があ り ます。
expression
char * 型ま たは char[] 型の任意の表現。 例えば、 変数の名前を指
定 し ます。
regular_expression
/regex/modifiers ま たは m/regex/modifiers と い う 形式の正規表現。
例えば、 str が char* 型の変数の場合、 以下の式は有効です。
str =~ /abc/
((char *) void_pointer) !~ m/abc/i
サポー ト さ れてい る 正確な正規表現の構文については、 『Mastering Regular
Expressions』 に説明 さ れてい ます。 こ れの例外は、 修飾子の処理の解析です。 以下の
修飾子が現在、 デバ ッ ガに よ っ てサポー ト さ れてい ます。
i
大文字小文字を区別 し た検索を有効に し ます。
m
マルチ ラ イ ン モー ド (^ と $ に よ っ て組み込みの改行が検出 さ れます)
s
ド ッ ト オールモー ド (. に よ っ て行末が検出 さ れ ます)
x
コ メ ン ト モー ド (ホ ワ イ ト スペースお よ び コ メ ン ト を許可 し ます。)
関連項目
•
2.1.5
Jeffrey E. F. Friedl 著 『Mastering Regular Expressions』。 ISBN 0-596-52812-4、
http://oreilly.com。
C++ ス コ ープ解決演算子の使用
C++ において、 :: (ス コ ープ解決) 演算子は、 ス コ ープ外の変数名ま たは関数名のグ
ロ ーバル識別子です。
式エバ リ ュ エー タ は、 ス コ ープ解決、 メ ンバ、 お よ び メ ンバポ イ ン タ 演算子を使用
し た ス コ ーピ ン グ操作を サポー ト し ます。 ス コ ーピ ン グ操作は、 フ ァ イ ル、 名前空
間、 ま たは ク ラ ス内で、 変数や関数の参照に使用で き ます。
以下に例を示 し ます。
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2-7
DS-5 デバ ッ ガ コ マ ン ド
例 2-5 demo.cpp
static int FILE_STATIC_VARIABLE = 20;
class OuterClass
{
public:
OuterClass(int i)
{
value = i;
}
class InnerClass
{
public:
int demoFunction()
{
return 25;
}
};
void increment()
{
value++;
}
int value;
};
namespace NAME_SPACE_OUTER
{
const int TEST_VAR= 20;
namespace NAME_SPACE_INNER
{
const int TEST_VAR= 19;
int nameSpaceFoo ()
{
return 60;
}
};
};
int main()
{
OuterClass oc(14);
OuterClass *ptr_oc = &oc;
ptr_oc->increment();
}
こ のサン プル コ ー ド は、 以下のいずれかの式を使用 し て照会す る こ と がで き ます。
OuterClass::InnerClass::demoFunction
"demo.c"::FILE_STATIC_VARIABLE
NAME_SPACE_OUTER::TEST_VAR
NAME_SPACE_OUTER::NAME_SPACE_INNER::TEST_VAR
ptr_oc->increment() にブ レー ク ポ イ ン ト を設定 し てそ こ ま で実行 し た場合、 以下の式
を使用 し て ア ウ タ ー ク ラ ス の イ ン ス タ ン ス を照会す る こ と も で き ます。
oc.value
ptr_oc->value
ARM DUI 0452TJ
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2-8
DS-5 デバ ッ ガ コ マ ン ド
2.1.6
printf() 形式の フ ォーマ ッ ト ス ト リ ン グ
一部の コ マ ン ド は、 printf() 形式の フ ォ ーマ ッ ト ス ト リ ン グ を使用 し て値の フ ォ ー
マ ッ ト 設定方法を指定 し ます。 例えば、 set print double-format コ マ ン ド と set print
float-format コ マ ン ド は、 浮動小数点値の フ ォ ーマ ッ ト 設定方法を指定 し ます。 こ の
コ マ ン ド は、 ANSI C 標準 ラ イ ブ ラ リ 関数 printf() と 同様に機能 し ます。
フ ォ ーマ ッ ト ス ト リ ン グ構文
コ マ ン ド は文字列を使用 し て フ ォ ーマ ッ ト を指定 し ます。 文字列内に % 文字が存在 し
ない場合、 こ の メ ッ セージが書 き 出 さ れ、 引数は無視 さ れ ます。 % シ ン ボルは、 引数
変換仕様の開始を示すために使用 さ れ ます。
こ の フ ォ ーマ ッ ト ス ト リ ン グの構文は以下の と お り です。
%[flag...][fieldwidth][precision]format
各パ ラ メ ー タ には以下の意味があ り ます。
flag
オプシ ョ ンの変換変更フ ラ グ。
「-」
結果は左ぞろ えに指定 さ れます。
「#」
結果には、 変換依存代替形式が使用 さ れ ます。
「+」
結果に符号が含まれ ます。
「 」
正の値の場合、 結果に行頭の スペース が含まれ ます。
「0」
結果がゼ ロ でパデ ィ ン グ さ れ ます。
「,」
結果に ロ ケール特有のグループ化区切 り 文字が含まれます。
「(」
結果内の負の値が括弧で囲まれます。
fieldwidth
10 進数で指定す る 任意の最小フ ィ ール ド 幅。
precision
10 進数で指定 さ れ、 先頭に . (ピ リ オ ド 文字) を使用す る こ と で識別 さ
れ る 任意の精度。
format
使用可能な変換指定子文字は以下の と お り です。
%
リ テ ラ ル % 文字。
a、 A、 e、 E、 f、 g、 G
科学的表記ま たは浮動小数点表記を使用 し て書式設定 さ れた
10 進数を返 し ます。 大文字の形式では、 科学的表記に e では
な く 、 大文字 E を使用 し ます。
d ま たは u
10 進数の整数を返 し ます。 d は符号付 き 整数を示 し 、 u は符号
な し 整数を示 し ます。
h ま たは H
16 進数の文字を小文字ま たは大文字で返 し ます。
x ま たは X
符号な し 16 進数の文字を小文字ま たは大文字で返 し ます。
o
8 進数の整数を返 し ます。
c ま たは C
Unicode 文字を小文字ま たは大文字で返 し ます。
s
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文字列を返 し ます。
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2-9
DS-5 デバ ッ ガ コ マ ン ド
b ま たは B
"true" ま たは "false" を含んでい る 文字列を小文字ま たは大文字
で返 し ます。
n
プ ラ ッ ト フ ォ ーム特有の行分離記号を返 し ます。
t ま たは T
日付 と 時刻の変換指定子文字の接頭文字。 以下に例を示 し ま
す。
"%ta %tb %td %tT" の場合、 "Sun Jul 20 16:17:00" が返されます
関連項目
•
echo (2-76 ページ)
•
ARM DUI 0452TJ
ID 1 0 2 1 1 4
output (2-151 ページ)
•
print, inspect (2-154 ページ)
•
set print (2-190 ページ)
•
show print (2-222 ページ)
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2-10
DS-5 デバ ッ ガ コ マ ン ド
2.2
DS-5 デバ ッ ガ コ マ ン ド の一覧 (グループ別)
以下に、 DS-5 デバ ッ ガ コ マ ン ド を特定の タ ス ク ご と にグループ化 し て示 し ます。
•
ブ レー ク ポ イ ン ト と ウ ォ ッ チポ イ ン ト
実行制御 (2-13 ページ)
ト レース (2-15 ページ)
ス ク リ プ ト (2-16 ページ)
コールス タ ッ ク (2-16 ページ)
オペレーテ ィ ン グ シ ス テ ム (OS) (2-17 ページ)
フ ァ イ ル (2-18 ページ)
デー タ (2-20 ページ)
メ モ リ (2-21 ページ)
キ ャ ッ シ ュ (2-22 ページ)
レ ジ ス タ (2-22 ページ)
•
MMU (2-22 ページ)
•
表示 (2-23 ページ)
情報 (2-23 ページ)
ロ グ コ マ ン ド (2-25 ページ)
Set コ マ ン ド (2-25 ページ)
Show コ マ ン ド (2-27 ページ)
フ ラ ッ シ ュ コ マ ン ド (2-29 ページ)
支援 コ マ ン ド (2-29 ページ)
•
•
•
•
•
•
•
•
•
•
•
•
•
•
•
•
2.2.1
ブ レー ク ポ イ ン ト と ウ ォ ッ チポ イ ン ト
コ マ ン ド の一覧 :
break (2-45 ページ)
ソ フ ト ウ ェ アブ レー ク ポ イ ン ト を設定 し ます。
hbreak (2-88 ページ)
ハー ド ウ ェ アブ レー ク ポ イ ン ト を設定 し ます。
tbreak (2-243 ページ)
到達時に削除 さ れ る 、 テ ン ポ ラ リ ソ フ ト ウ ェ アブ レー ク ポ イ ン ト
を設定 し ます。
thbreak (2-245 ページ)
到達時に削除 さ れ る 、 テ ン ポ ラ リ ハー ド ウ ェ アブ レー ク ポ イ ン ト
を設定 し ます。
awatch (2-42 ページ)
グ ロ ーバル / 静的デー タ シ ン ボルに対 し て読み出 し / 書 き 込み
ウ ォ ッ チポ イ ン ト を設定 し ます。
rwatch (2-169 ページ)
グ ロ ーバル / 静的デー タ シ ン ボルに対 し て読み出 し ウ ォ ッ チポ イ
ン ト を設定 し ます。
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2-11
DS-5 デバ ッ ガ コ マ ン ド
watch (2-265 ページ)
グ ロ ーバル / 静的デー タ シ ン ボルに対 し て書 き 込み ウ ォ ッ チポ イ
ン ト を設定 し ます。
condition (2-59 ページ)
特定のブ レー ク ポ イ ン ト ま たは ウ ォ ッ チポ イ ン ト に対 し てブ レー
ク 条件を設定 し ます。
ignore (2-92 ページ)
ブ レー ク ポ イ ン ト 条件ま たは ウ ォ ッ チポ イ ン ト 条件を無視す る 回
数を設定 し ます。
break-script (2-47 ページ)
ブ レー ク ポ イ ン ト が ト リ ガ さ れた と き に実行す る ス ク リ プ ト フ ァ
イ ルを、 特定のブ レー ク ポ イ ン ト に割 り 当て ます。
break-stop-on-threads、 break-stop-on-cores (2-50 ページ)
既存のブ レー ク ポ イ ン ト を 1 つ以上の ス レ ッ ド ま たはプ ロ セ ッ サ
に適用 し ます。
break-stop-on-vmid (2-52 ページ)
既存のハー ド ウ ェ アブ レー ク ポ イ ン ト を仮想マシ ン に適用 し ま
す。
enable breakpoints (2-77 ページ)
番号で指定 し た 1 つ以上のブ レー ク ポ イ ン ト ま たは ウ ォ ッ チポ イ
ン ト を有効に し ます。
disable breakpoints (2-67 ページ)
番号で指定 し た 1 つ以上のブ レー ク ポ イ ン ト ま たは ウ ォ ッ チポ イ
ン ト を無効に し ます。
delete breakpoints (2-63 ページ)
番号で指定 し た 1 つ以上のブ レー ク ポ イ ン ト ま たは ウ ォ ッ チポ イ
ン ト を削除 し ます。
resolve (2-160 ページ)
1 つ以上のブ レー ク ポ イ ン ト ま たは ウ ォ ッ チポ イ ン ト を解決 し ま
す。
clear (2-56 ページ)
特定の位置にあ る ブ レー ク ポ イ ン ト を削除 し ます。
clearwatch (2-58 ページ)
特定の位置にあ る ウ ォ ッ チポ イ ン ト を削除 し ます。
info breakpoints, info watchpoints (2-95 ページ)
すべてのブ レー ク ポ イ ン ト と ウ ォ ッ チポ イ ン ト の ス テー タ ス に関
す る 情報を表示 し ます。
ARM DUI 0452TJ
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2-12
DS-5 デバ ッ ガ コ マ ン ド
info breakpoints capabilities, info watchpoints capabilities
(2-96 ページ)
現在の接続用のブ レー ク ポ イ ン ト と ウ ォ ッ チポ イ ン ト の コ マ ン ド
で使用可能なパ ラ メ ー タ の一覧を表示 し ます。
set breakpoint (2-178 ページ)
ブ レー ク ポ イ ン ト と ウ ォ ッ チポ イ ン ト の自動動作を制御 し ます。
silence (2-234 ページ)
特定のブ レー ク ポ イ ン ト の停止 メ ッ セージの出力を無効に し ま
す。
unsilence (2-261 ページ)
特定のブ レー ク ポ イ ン ト の停止 メ ッ セージの出力を有効に し ま
す。
特定の コ マ ン ド の詳細を表示す る には、 「help」 に続けて コ マ ン ド 名を入力 し ます。
2.2.2
実行制御
コ マ ン ド の一覧 :
start (2-236 ページ)
テ ン ポ ラ リ ブ レー ク ポ イ ン ト を設定 し 、 イ メ ージの実行を開始 し
て設定 し たブ レー ク ポ イ ン ト ま で実行 し ます。 デバ ッ ガが停止 し
た と き に、 ブ レー ク ポ イ ン ト が削除 さ れ ます。 デフ ォ ル ト で、 ブ
レー ク ポ イ ン ト は、 グ ロ ーバル関数 main() のア ド レ ス に設定 さ れ
ます。
set blocking-run-control (2-177 ページ)
ス テ ッ プ実行や実行な ど の実行制御操作を、 タ ーゲ ッ ト が停止す
る ま でブ ロ ッ ク す る か、 ま たはす ぐ に解放す る か を制御 し ます。
show blocking-run-control (2-210 ページ)
実行制御操作のブ ロ ッ ク に関す る 現在の設定を表示 し ます。
set debug-from (2-181 ページ)
後続の start コ マ ン ド で使用 さ れ る テ ン ポ ラ リ ブ レー ク ポ イ ン ト
のア ド レ ス を指定 し ます。
show debug-from (2-214 ページ)
start コ マ ン ド で、 テ ン ポ ラ リ ブ レー ク ポ イ ン ト の設定に使用 さ
れ る 式の現在の設定を表示 し ます。
run (2-168 ページ)
タ ーゲ ッ ト 実行を開始 し ます。
continue (2-60 ページ)
タ ーゲ ッ ト 実行を継続 し ます。
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2-13
DS-5 デバ ッ ガ コ マ ン ド
advance (2-38 ページ)
テ ン ポ ラ リ ブ レー ク ポ イ ン ト を設定 し 、 設定 し たブ レー ク ポ イ ン
ト に達す る ま で実行を継続 し ます。 デバ ッ ガが停止 し た と き に、
ブ レー ク ポ イ ン ト が削除 さ れます。
finish (2-84 ページ)
選択 し た ス タ ッ ク フ レームが終了 し た後、 デバ イ ス で次の命令の
実行を継続 し ます。
interrupt, stop (2-125 ページ)
タ ーゲ ッ ト を中断 し 、 実行中であれば現在のアプ リ ケーシ ョ ン を
停止 し ます。
wait (2-264 ページ)
アプ リ ケーシ ョ ン が完了す る か、 ブ レー ク ポ イ ン ト に達す る ま で
待機す る よ う に、 デバ ッ ガに指示 し ます。
reset (2-159 ページ)
タ ーゲ ッ ト で リ セ ッ ト を実行 し ます。
reverse-continue (2-162 ページ)
タ ーゲ ッ ト を逆方向に実行 し ます。
reverse-next (2-163 ページ)
現在の関数の前の ソ ース行ま で実行を リ ワ イ ン ド し ます。
reverse-nexti (2-164 ページ)
命令レベルで実行を リ ワ イ ン ド し 、 すべての関数呼び出 し を ス
テ ッ プオーバー し ます。
reverse-step (2-165 ページ)
現在の ソ ース行か ら 逆方向に ス テ ッ プア ウ ト し ます。
reverse-stepi (2-166 ページ)
命令を 1 つ逆方向に ス テ ッ プ し ます。
reverse-step-out (2-167 ページ)
指定 し た ス タ ッ ク フ レーム数だけ実行を リ ワ イ ン ド し ます。
step (2-238 ページ)
デバ ッ グ情報があ る すべての関数呼び出 し への ス テ ッ プ実行な
ど、 ソ ース レベルで ス テ ッ プ実行 し ます。
stepi (2-239 ページ)
すべての関数呼び出 し への ス テ ッ プ イ ン実行な ど、 命令レベルで
ス テ ッ プ実行 し ます。
steps (2-240 ページ)
デバ ッ グ情報があ る すべての関数呼び出 し への ス テ ッ プ実行な
ど、 ソ ース レベルで ス テー ト メ ン ト を ス テ ッ プ実行 し ます。
ARM DUI 0452TJ
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2-14
DS-5 デバ ッ ガ コ マ ン ド
next (2-147 ページ)
すべての関数呼び出 し を ソ ース レベルで ス テ ッ プオーバー し ま
す。
nexti (2-148 ページ)
すべての関数呼び出 し を命令レベルで ス テ ッ プオーバー し ます。
nexts (2-149 ページ)
ソ ース レベルで ス テー ト メ ン ト を ス テ ッ プ実行 し ますが、 すべて
の関数呼び出 し を ス テ ッ プオーバー し ます。
thread, core (2-247 ページ)
現在の ス レ ッ ド ま たはプ ロ セ ッ サに関す る 情報を表示 し ます。
thread apply, core apply (2-248 ページ)
ス レ ッ ド ま たはプ ロ セ ッ サに コ ン ト ロ ールを一時的に切 り 替え て
DS-5 デバ ッ ガ コ マ ン ド を実行 し 、 再び元の状態に切 り 替え ます。
set step-mode (2-196 ページ)
デバ ッ グ情報を持たない関数を ス テ ッ プ実行す る か、 ス テ ッ プ
オーバーす る か を指定 し ます。
show step-mode (2-227 ページ)
デバ ッ グ情報を持たない関数に対す る 現在の ス テ ッ プ設定を表示
し ます。
handle (2-87 ページ)
1 つ以上のシ グナル ま たは例外に関す る ハン ド ラ 設定を制御 し ま
す。
info signals, info handle (2-116 ページ)
シ グナルの処理に関す る 情報を表示 し ます。
特定の コ マ ン ド の詳細を表示す る には、 「help」 に続けて コ マ ン ド 名を入力 し ます。
2.2.3
ト レース
コ マ ン ド の一覧 :
trace start (2-258 ページ)
指定 し た ト レース キ ャ プチ ャ デバ イ ス で ト レース キ ャ プチ ャ を開始 し ま
す。
trace stop (2-259 ページ)
指定 し た ト レース キ ャ プチ ャ デバ イ ス で ト レース キ ャ プチ ャ を終了 し ま
す。
trace clear (2-249 ページ)
指定 し た ト レース キ ャ プチ ャ デバ イ ス で ト レース キ ャ プチ ャ を ク リ ア し
ます。
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2-15
DS-5 デバ ッ ガ コ マ ン ド
trace list (2-253 ページ)
接続 し てい る ト レース キ ャ プチ ャ デバ イ ス と ト レース ソ ース を一覧表示
し ます。
trace info (2-252 ページ)
ト レース キ ャ プチ ャ デバ イ ス と ト レース ソ ース に関す る 詳細を表示 し ま
す。
trace dump (2-250 ページ)
生 ト レースデー タ のダ ンプ を生成 し ます。
trace report (2-254 ページ)
ト レース レ ポー ト を生成 し ます。
2.2.4
スク リプト
コ マ ン ド の一覧 :
define (2-62 ページ) 既存の コ マ ン ド か ら 新規ユーザ定義 コ マ ン ド を有効に し ま
す。
document (2-72 ページ)
新規ユーザ定義 コ マ ン ド の総合的なヘルプ を追加で き ます。
newvar (2-145 ページ)
新 し いデバ ッ ガの コ ン ビ ニエ ン ス変数を宣言 し 、 初期化 し ます。
if (2-91 ページ) デバ ッ ガ コ マ ン ド を条件付 き で実行す る ス ク リ プ ト を作成で き ま
す。
while (2-269 ページ)
デバ ッ ガ コ マ ン ド を条件付 き で実行す る ループ ス ク リ プ ト を作成
で き ます。
end (2-80 ページ) 条件付 き ス ク リ プ ト を終了す る こ と がで き ます。
source (2-235 ページ)
タ ーゲ ッ ト の制御 と デバ ッ グのためのデバ ッ ガ コ マ ン ド が含まれ
た ス ク リ プ ト フ ァ イ ルを ロ ー ド し て実行 し ます。
特定の コ マ ン ド の詳細を表示す る には、 「help」 に続けて コ マ ン ド 名を入力 し ます。
2.2.5
コ ール ス タ ッ ク
コ マ ン ド の一覧 :
up (2-262 ページ)
コ ール ス タ ッ ク 内の現在の位置を制御お よ び表示 し ます。
up-silently (2-263 ページ)
コ ール ス タ ッ ク 内の現在の位置を制御 し ます。
down (2-73 ページ)
コ ール ス タ ッ ク 内の現在の位置を制御お よ び表示 し ます。
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2-16
DS-5 デバ ッ ガ コ マ ン ド
down-silently (2-74 ページ)
コ ール ス タ ッ ク 内の現在の位置を制御 し ます。
frame (2-86 ページ)
選択 し た位置の ス タ ッ ク フ レームの情報を表示 し ます。
select-frame (2-171 ページ)
コ ール ス タ ッ ク 内の現在の位置を制御 し ます。
info frame (2-102 ページ)
選択 し た位置の ス タ ッ ク フ レームの情報を表示 し ます。
info stack, backtrace, where (2-118 ページ)
コ ール ス タ ッ ク に関す る 情報を表示 し ます。
set backtrace (2-176 ページ)
info stack コ マ ン ド を使用 し た と き のデフ ォ ル ト の動作を制御 し
ます。
show backtrace (2-209 ページ)
info stack コ マ ン ド で使用す る 現在の動作設定を表示 し ます。
特定の コ マ ン ド の詳細を表示す る には、 「help」 に続けて コ マ ン ド 名を入力 し ます。
2.2.6
オペレーテ ィ ン グ シ ス テ ム (OS)
コ マ ン ド の一覧 :
sharedlibrary (2-203 ページ)
共有 ラ イ ブ ラ リ のシ ン ボルを ロ ー ド し ます。
nosharedlibrary (2-150 ページ)
sharedlibrary コ マ ン ド を使用 し て明示的に ロ ー ド し たシ ン ボル以
外の、 すべての ロ ー ド し た共有 ラ イ ブ ラ リ シ ン ボルを破棄 し ま
す。
info sharedlibrary (2-115 ページ)
ロ ー ド さ れてい る 共有 ラ イ ブ ラ リ の名前を表示 し ます。
set os (2-188 ページ)
デバ ッ ガの OS 設定を制御 し ます。
show os (2-221 ページ)
デバ ッ ガの現在の OS 設定を表示 し ます。
set sysroot, set solib-absolute-prefix (2-199 ページ)
共有 ラ イ ブ ラ リ のパ ス の前に付け る シ ス テ ムルー ト を指定 し ま
す。
show sysroot, show solib-absolute-prefix (2-230 ページ)
デバ ッ ガが共有 ラ イ ブ ラ リ のシ ン ボルを検索す る 際に使用す る 、
シ ス テ ムルー ト デ ィ レ ク ト リ を表示 し ます。
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2-17
DS-5 デバ ッ ガ コ マ ン ド
set auto-solib-add (2-175 ページ)
共有 ラ イ ブ ラ リ のシ ン ボルの自動 ロ ー ド を制御 し ます。
show auto-solib-add (2-208 ページ)
共有 ラ イ ブ ラ リ のシ ン ボルの ロ ー ド 時に使用 さ れ る 現在の自動設
定を表示 し ます。
set solib-search-path (2-195 ページ)
共有 ラ イ ブ ラ リ のシ ン ボルを検索す る ための追加のデ ィ レ ク ト リ
を指定 し ます。
show solib-search-path (2-226 ページ)
デバ ッ ガが共有 ラ イ ブ ラ リ の検索時に使用す る 、 現在の検索パ ス
を表示 し ます。
set stop-on-solib-events (2-197 ページ)
ダ イ ナ ミ ッ ク リ ン カに よ っ て イ ベン ト が通知 さ れた と き に、 デ
バ ッ ガの実行を停止す る か ど う か を指定 し ます。
show stop-on-solib-events (2-228 ページ)
共有 ラ イ ブ ラ リ の イ ベン ト 発生時に実行を停止す る か ど う か を制
御す る 、 現在のデバ ッ ガ設定を表示 し ます。
thread, core (2-247 ページ)
現在の ス レ ッ ド を設定 し 、 ス レ ッ ド の状態 と ス タ ッ ク フ レーム を
表示 し ます。
thread apply, core apply (2-248 ページ)
ス レ ッ ド ま たはプ ロ セ ッ サに コ ン ト ロ ールを一時的に切 り 替え て
DS-5 デバ ッ ガ コ マ ン ド を実行 し 、 再び元の状態に切 り 替え ます。
info threads (2-121 ページ)
各ス レ ッ ド の ID、 現在の状態、 お よ び関連す る ス タ ッ ク フ レーム
の情報を示す一覧を表示 し ます。
info processes (2-112 ページ)
各プ ロ セ ス の ID、 現在の状態、 お よ び関連す る ス タ ッ ク フ レーム
情報を示す一覧を表示 し ます。
info os-log (2-109 ページ)
こ の機能をサポー ト す る 接続に関 し て、 オペレーテ ィ ン グ シ ス テ
ム (OS) の ロ グバ ッ フ ァ の内容を表示 し ます。
info os-modules (2-110 ページ)
こ の機能をサポー ト す る 接続に関 し て、 オペレーテ ィ ン グ シ ス テ
ム (OS) モジ ュ ールの一覧を表示 し ます。
info os-version (2-111 ページ)
こ の機能をサポー ト す る 接続に関 し て、 オペレーテ ィ ン グ シ ス テ
ム (OS) のバージ ョ ン を表示 し ます。
特定の コ マ ン ド の詳細を表示す る には、 「help」 に続けて コ マ ン ド 名を入力 し ます。
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2-18
DS-5 デバ ッ ガ コ マ ン ド
2.2.7
フ ァ イル
コ マ ン ド の一覧 :
load (2-128 ページ)
イ メ ージ を タ ーゲ ッ ト に ロ ー ド し 、 後で run コ マ ン ド や start コ マ
ン ド で使用す る ためにエ ン ト リ ポ イ ン ト ア ド レ ス を記録 し ます。
loadfile (2-129 ページ)
デバ ッ グ情報をデバ ッ ガに ロ ー ド し 、 イ メ ージ を タ ーゲ ッ ト に
ロ ー ド し 、 後で run コ マ ン ド や start コ マ ン ド で使用す る ためにエ
ン ト リ ポ イ ン ト ア ド レ ス を記録 し ます。
file, symbol-file (2-82 ページ)
イ メ ージか ら デバ ッ ガにデバ ッ グ情報を ロ ー ド し ます。
reload-symbol-file (2-158 ページ)
元の ロ ー ド 操作 と 同 じ 設定を使用 し て、 既に ロ ー ド さ れてい る イ
メ ージか ら デバ ッ グ情報をデバ ッ ガに再 ロ ー ド し ます。
add-symbol-file (2-36 ページ)
デバ ッ ガに追加のデバ ッ グ情報を ロ ー ド し ます。
discard-symbol-file (2-71 ページ)
特定の フ ァ イ ルに関連す る デバ ッ グ情報を破棄 し ます。
dump (2-75 ページ)
メ モ リ ま たは式か ら デー タ を読み出 し 、 フ ァ イ ルに書 き 込みま
す。
append (2-39 ページ)
メ モ リ ま たは式か ら デー タ を読み出 し 、 既存の フ ァ イ ルに追加 し
ます。
restore (2-161 ページ)
フ ァ イ ルか ら デー タ を読み出 し 、 メ モ リ に書 き 込みます。
info files, info target (2-100 ページ)
ロ ー ド 済みの イ メ ージお よ びシ ン ボルに関す る 情報を表示 し ま
す。
info sources (2-117 ページ)
ソ ース フ ァ イ ル名を表示 し ます。
cd (2-55 ページ)
作業デ ィ レ ク ト リ を設定 し ます。
pwd (2-156 ページ)
作業デ ィ レ ク ト リ を表示 し ます。
directory (2-66 ページ)
ソ ース フ ァ イ ルを検索す る ための追加のデ ィ レ ク ト リ を定義 し ま
す。
ARM DUI 0452TJ
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2-19
DS-5 デバ ッ ガ コ マ ン ド
show directories (2-215 ページ)
ソ ース フ ァ イ ルを検索す る ためのデ ィ レ ク ト リ の一覧を表示 し ま
す。
set substitute-path (2-198 ページ)
ソ ース コ ー ド を表示す る 際に使用す る 検索パ ス を変更 し ます。
show substitute-path (2-229 ページ)
デバ ッ ガが ソ ース フ ァ イ ルを検索す る 際に使用す る 、 現在の検索
パ ス の代入規則を表示 し ます。
特定の コ マ ン ド の詳細を表示す る には、 「help」 に続けて コ マ ン ド 名を入力 し ます。
2.2.8
デー タ
コ マ ン ド の一覧 :
list (2-126 ページ)
ソ ース コ ー ド 行を表示 し ます。
set listsize (2-187 ページ)
list コ マ ン ド に よ っ て表示 さ れ る ソ ース のデフ ォ ル ト の行数を変
更 し ます。
show listsize (2-220 ページ)
list コ マ ン ド に よ っ て表示 さ れ る ソ ース の行数を表示 し ます。
set variable (2-201 ページ)
式を指定 し 、 結果を変数に割 り 当て ます。
whatis (2-267 ページ)
式のデー タ 型を表示 し ます。
x (2-270 ページ)
特定のア ド レ ス にあ る メ モ リ の内容を表示 し ます。
disassemble (2-70 ページ)
特定の メ モ リ セ ク シ ョ ン の逆アセ ン ブ リ を表示 し ます。
info address (2-93 ページ)
シ ン ボルの位置を表示 し ます。
info symbol (2-119 ページ)
特定のア ド レ ス にあ る シ ン ボル名を表示 し ます。
info locals (2-106 ページ)
すべての ロ ーカル変数を表示 し ます。
info functions (2-103 ページ)
すべての関数の名前 と デー タ 型を表示 し ます。
info variables (2-122 ページ)
グ ロ ーバル変数お よ び静的変数の名前 と デー タ 型を表示 し ます。
ARM DUI 0452TJ
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2-20
DS-5 デバ ッ ガ コ マ ン ド
info classes (2-98 ページ)
C++ ク ラ ス名を表示 し ます。
info members (2-107 ページ)
選択 し た ス タ ッ ク フ レームに対応す る 関数でア ク セ ス で き る 、 す
べての ク ラ ス メ ンバ変数の名前 と デー タ 型を表示 し ます。
特定の コ マ ン ド の詳細を表示す る には、 「help」 に続けて コ マ ン ド 名を入力 し ます。
2.2.9
メモリ
コ マ ン ド の一覧 :
memory (2-132 ページ)
メ モ リ 領域の属性 と サ イ ズ を指定 し ます。
memory auto (2-134 ページ)
メ モ リ 領域をデフ ォ ル ト の タ ーゲ ッ ト 設定に リ セ ッ ト し ます。
memory debug-cache (2-135 ページ)
すべての メ モ リ 領域についてデバ ッ ガに よ る キ ャ ッ シ ュ を制御 し
ます。
enable memory (2-79 ページ)
1 つ以上のユーザ定義の メ モ リ 領域を有効に し ます。
disable memory (2-69 ページ)
1 つ以上のユーザ定義の メ モ リ 領域を無効に し ます。
delete memory (2-65 ページ)
1 つ以上のユーザ定義の メ モ リ 領域を削除 し ます。
info memory (2-108 ページ)
すべての メ モ リ 領域の属性を表示 し ます。
memory fill (2-136 ページ)
バ イ ト の特定パ タ ーン を メ モ リ に書 き 込みます。
memory set (2-137 ページ)
メ モ リ に書 き 込みます。
memory set_typed (2-139 ページ)
値の リ ス ト を メ モ リ に書 き 込みます。
dump (2-75 ページ)
メ モ リ ま たは式か ら デー タ を読み出 し 、 フ ァ イ ルに書 き 込みま
す。
append (2-39 ページ)
メ モ リ ま たは式か ら デー タ を読み出 し 、 既存の フ ァ イ ルに追加 し
ます。
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2-21
DS-5 デバ ッ ガ コ マ ン ド
restore (2-161 ページ)
フ ァ イ ルか ら デー タ を読み出 し 、 メ モ リ に書 き 込みます。
x (2-270 ページ)
特定のア ド レ ス にあ る メ モ リ の内容を表示 し ます。
assemble (2-39 ページ)
アセ ン ブ ラ 命令を メ モ リ に書 き 込みます。
disassemble (2-70 ページ)
特定の メ モ リ セ ク シ ョ ン の逆アセ ン ブ リ を表示 し ます。
特定の コ マ ン ド の詳細を表示す る には、 「help」 に続けて コ マ ン ド 名を入力 し ます。
2.2.10
キャ ッシュ
コ マ ン ド の一覧 :
cache list (2-53 ページ)
現在の コ アで使用可能な キ ャ ッ シ ュ お よ び関連情報を一覧表示 し ます。
cache print (2-54 ページ)
現在の コ アのキ ャ ッ シ ュ デー タ を構造化ビ ュ ーで表示 し ます。
特定の コ マ ン ド の詳細を表示す る には、 「help」 に続けて コ マ ン ド 名を入力 し ます。
2.2.11
レジス タ
コ マ ン ド の一覧 :
info registers (2-113 ページ)
現在の ス タ ッ ク フ レーム の レ ジ ス タ の名前 と 内容を表示 し ます。
info all-registers (2-94 ページ)
現在の ス タ ッ ク フ レーム のグループ化 さ れた レ ジ ス タ の名前 と 内
容を表示 し ます。
特定の コ マ ン ド の詳細を表示す る には、 「help」 に続けて コ マ ン ド 名を入力 し ます。
2.2.12
MMU
コ マ ン ド の一覧 :
mmu list tables (2-141 ページ)
使用可能な変換テーブルお よ びその関連パ ラ メ ー タ を一覧表示 し
ます。
mmu list translations (2-142 ページ)
使用可能な変換お よ びその関連パ ラ メ ー タ を一覧表示 し ます。
mmu list memory-maps (2-140 ページ)
使用可能な メ モ リ マ ッ プお よ びその関連パ ラ メ ー タ を一覧表示 し
ます。
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2-22
DS-5 デバ ッ ガ コ マ ン ド
mmu print (2-143 ページ)
変換テーブルの内容を出力 し ます。
mmu translate (2-144 ページ)
仮想ア ド レ ス と 物理ア ド レ ス間の変換を実行 し ます。
mmu memory-map (2-142 ページ)
メ モ リ マ ッ プ を出力 し ます。
特定の コ マ ン ド の詳細を表示す る には、 「help」 に続けて コ マ ン ド 名を入力 し ます。
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2-23
DS-5 デバ ッ ガ コ マ ン ド
2.2.13
MMU リ ス ト
コ マ ン ド の一覧 :
mmu list tables (2-141 ページ)
使用可能な変換テーブルお よ びその関連パ ラ メ ー タ を一覧表示 し
ます。
mmu list translations (2-142 ページ)
使用可能な変換お よ びその関連パ ラ メ ー タ を一覧表示 し ます。
mmu list memory-maps (2-140 ページ)
使用可能な メ モ リ マ ッ プお よ びその関連パ ラ メ ー タ を一覧表示 し
ます。
特定の コ マ ン ド の詳細を表示す る には、 「help」 に続けて コ マ ン ド 名を入力 し ます。
2.2.14
表示
コ マ ン ド の一覧 :
echo (2-76 ページ)
テ キ ス ト 文字列のみを表示 し ます。
output (2-151 ページ)
式の出力のみを表示 し ます。
print, inspect (2-154 ページ)
式の出力を表示 し 、 結果をデバ ッ ガ変数に記録 し ます。
set print (2-190 ページ)
現在のデバ ッ ガの出力設定を制御 し ます。
show print (2-222 ページ)
現在のデバ ッ ガの出力設定を表示 し ます。
特定の コ マ ン ド の詳細を表示す る には、 「help」 に続けて コ マ ン ド 名を入力 し ます。
2.2.15
情報
コ マ ン ド の一覧 :
info address (2-93 ページ)
シ ン ボルの位置を表示 し ます。
info all-registers (2-94 ページ)
すべての レ ジ ス タ の名前 と 内容を表示 し ます。
info breakpoints, info watchpoints (2-95 ページ)
すべてのブ レー ク ポ イ ン ト と ウ ォ ッ チポ イ ン ト の ス テー タ ス に関す る 情
報を表示 し ます。
info capabilities (2-97 ページ)
デバ ッ ガに現在接続 さ れてい る タ ーゲ ッ ト デバ イ ス の機能の一覧を表示
し ます。
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2-24
DS-5 デバ ッ ガ コ マ ン ド
info classes (2-98 ページ)
C++ ク ラ ス名を表示 し ます。
info cores (2-99 ページ)
実行中のプ ロ セ ッ サに関す る 情報を表示 し ます。
info files, info target (2-100 ページ)
ロ ー ド 済みの イ メ ージお よ びシ ン ボルに関す る 情報を表示 し ます。
info frame (2-102 ページ)
選択 し た位置の ス タ ッ ク フ レーム の情報を表示 し ます。
info functions (2-103 ページ)
すべての関数の名前 と デー タ 型を表示 し ます。
info inst-sets (2-105 ページ)
使用可能な命令セ ッ ト を表示 し ます。
info locals (2-106 ページ)
現在の ス タ ッ ク フ レームのすべての ロ ーカル変数を表示 し ます。
info members (2-107 ページ) ク ラ ス メ ンバ変数の名前 と デー タ 型を表示 し ます。
info memory (2-108 ページ)
すべての メ モ リ 領域の属性を表示 し ます。
info os-log (2-109 ページ)
こ の機能を サポー ト す る 接続に関 し て、 オペレーテ ィ ン グ シ ス テ ム
(OS) の ロ グバ ッ フ ァ の内容を表示 し ます。
info os-modules (2-110 ページ)
こ の機能を サポー ト す る 接続に関 し て、 ロ ー ド 可能な カーネルモジ ュ ー
ルの一覧を表示 し ます。
info os-version (2-111 ページ)
こ の機能を サポー ト す る 接続に関 し て、 オペレーテ ィ ン グ シ ス テ ム
(OS) のバージ ョ ン を表示 し ます。
info processes (2-112 ページ)
ユーザ空間プ ロ セ ス に関す る 情報を表示 し ます。
info registers (2-113 ページ)
すべてのアプ リ ケーシ ョ ン レベルの レ ジ ス タ の名前 と 内容を表示 し ま
す。
info semihosting (2-114 ページ)
サーバ、 ク ラ イ ア ン ト 、 ま たはすべてのセ ミ ホ ス テ ィ ン グ情報を表示 し
ます。
info sharedlibrary (2-115 ページ)
ロ ー ド さ れてい る 共有 ラ イ ブ ラ リ の名前を表示 し ます。
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2-25
DS-5 デバ ッ ガ コ マ ン ド
info signals, info handle (2-116 ページ)
シ グナル ま たは例外の処理に関す る 情報を表示 し ます。
info sources (2-117 ページ)
ソ ース フ ァ イ ル名を表示 し ます。
info stack, backtrace, where (2-118 ページ)
コ ール ス タ ッ ク に関す る 情報を表示 し ます。
info symbol (2-119 ページ)
特定のア ド レ ス にあ る シ ン ボル名を表示 し ます。
info threads (2-121 ページ)
使用可能な ス レ ッ ド に関す る 情報を表示 し ます。
info variables (2-122 ページ)
すべてのグ ロ ーバル変数お よ び静的変数の名前 と デー タ 型を表示 し ま
す。
特定の コ マ ン ド の詳細を表示す る には、 「help」 に続けて コ マ ン ド 名を入力 し ます。
2.2.16
ロ グ コ マン ド
コ マ ン ド の一覧 :
log config (2-130 ページ)
デバ ッ ガか ら 実行時 メ ッ セージ を出力す る ロ グ コ ン フ ィ ギ ュ レーシ ョ ン
の タ イ プ を指定 し ます。
log file (2-131 ページ)
デバ ッ ガか ら 実行時 メ ッ セージ を受け取 る 出力フ ァ イ ルを指定 し ます。
特定の コ マ ン ド の詳細を表示す る には、 「help」 に続けて コ マ ン ド 名を入力 し ます。
2.2.17
Set コ マ ン ド
コ マ ン ド の一覧 :
set
set は、 set variable のエ イ リ ア ス です。
set arm (2-173 ページ)
逆アセ ン ブ リ 用の命令セ ッ ト の選択時お よ びブ レー ク ポ イ ン ト の
設定時の、 デバ ッ ガの動作を制御 し ます。
set auto-solib-add (2-175 ページ)
共有 ラ イ ブ ラ リ のシ ン ボルの自動 ロ ー ド を制御 し ます。
set backtrace (2-176 ページ)
info stack コ マ ン ド を使用 し た と き のデフ ォ ル ト の動作を制御 し
ます。
set blocking-run-control (2-177 ページ)
ス テ ッ プ実行や実行な ど の実行制御操作を、 タ ーゲ ッ ト が停止す
る ま でブ ロ ッ ク す る か、 ま たはす ぐ に解放す る か を制御 し ます。
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2-26
DS-5 デバ ッ ガ コ マ ン ド
set breakpoint (2-178 ページ)
ブ レー ク ポ イ ン ト と ウ ォ ッ チポ イ ン ト の自動動作を制御 し ます。
set case-insensitive-source-matching (2-179 ページ)
デバ ッ ガが ソ ース フ ァ イ ルマ ッ チン グ操作を行 う と き の大文字 と
小文字の区別を制御 し ます。
set debug-agent (2-180 ページ)
DSTREAM/RVI 接続用の起動 コ ン フ ィ ギ ュ レーシ ョ ンのパ ラ メ ー
タ を設定 し ます。
set debug-from (2-181 ページ)
後続の start コ マ ン ド で使用 さ れ る テ ン ポ ラ リ ブ レー ク ポ イ ン ト
のア ド レ ス を指定 し ます。
set directories (2-182 ページ)
ソ ース フ ァ イ ルの検索のための追加のデ ィ レ ク ト リ を指定 し ま
す。
set dtsl-options (2-183 ページ)
DTSL 接続 コ ン フ ィ ギ ュ レーシ ョ ンのパ ラ メ ー タ を設定 し ます。
set endian (2-184 ページ)
デバ ッ ガに よ っ て使用 さ れ る バ イ ト 順序を指定 し ます。
set escape-strings (2-185 ページ)
デバ ッ ガ コ マ ン ド ラ イ ン での文字列の特殊文字の出力方法を制御
し ます。
set escapes-in-filenames (2-186 ページ)
パ ス内での特殊文字の使用方法を制御 し ます。
set listsize (2-187 ページ)
list コ マ ン ド に よ っ て表示 さ れ る ソ ース のデフ ォ ル ト の行数を変
更 し ます。
set os (2-188 ページ)
デバ ッ ガの オペレーテ ィ ン グ シ ス テ ム (OS) 設定を制御 し ます。
set print (2-190 ページ)
現在のデバ ッ ガの出力設定を制御 し ます。
set semihosting (2-192 ページ)
デバ ッ ガのセ ミ ホ ス テ ィ ン グオペレーシ ョ ン を制御 し ます。
set solib-search-path (2-195 ページ)
共有 ラ イ ブ ラ リ のシ ン ボルを検索す る ための追加のデ ィ レ ク ト リ
を指定 し ます。
set step-mode (2-196 ページ)
デバ ッ グ情報を持たない関数を ス テ ッ プ実行す る か、 ス テ ッ プ
オーバーす る か を指定 し ます。
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2-27
DS-5 デバ ッ ガ コ マ ン ド
set stop-on-solib-events (2-197 ページ)
ダ イ ナ ミ ッ ク リ ン カに よ っ て イ ベン ト が通知 さ れた と き に、 デ
バ ッ ガの実行を停止す る か ど う か を指定 し ます。
set substitute-path (2-198 ページ)
ソ ース コ ー ド を表示す る 際に使用す る 検索パ ス を変更 し ます。
set sysroot, set solib-absolute-prefix (2-199 ページ)
共有 ラ イ ブ ラ リ のパ ス の前に付け る シ ス テ ムルー ト を指定 し ま
す。
set variable (2-201 ページ)
式を指定 し 、 結果を変数に割 り 当て ます。
set wildcard-style (2-202 ページ)
文字列でパ タ ーン マ ッ チン グに使用す る ワ イ ル ド カー ド ス タ イ ル
を指定 し ます。
特定の コ マ ン ド の詳細を表示す る には、 「help」 に続けて コ マ ン ド 名を入力 し ます。
2.2.18
Show コ マ ン ド
コ マ ン ド の一覧 :
show (2-205 ページ)
現在のデバ ッ ガの設定を表示 し ます。
show architecture (2-206 ページ)
現在の タ ーゲ ッ ト のアーキ テ ク チ ャ を表示 し ます。
show arm (2-207 ページ)
デバ ッ ガで逆アセ ン ブ リ お よ びブ レー ク ポ イ ン ト の設定に使用 さ
れ る 現在の命令セ ッ ト の設定を表示 し ます。
show auto-solib-add (2-208 ページ)
共有 ラ イ ブ ラ リ のシ ン ボルの ロ ー ド 時に使用 さ れ る 現在の自動設
定を表示 し ます。
show backtrace (2-209 ページ)
info stack コ マ ン ド で使用す る 現在の動作設定を表示 し ます。
show blocking-run-control (2-210 ページ)
実行制御操作のブ ロ ッ ク に関す る 現在の設定を表示 し ます。
show breakpoint (2-211 ページ)
現在のブ レー ク ポ イ ン ト と ウ ォ ッ チポ イ ン ト の動作設定を表示 し
ます。
show case-insensitive-source-matching (2-212 ページ)
現在のブ レー ク ポ イ ン ト と ウ ォ ッ チポ イ ン ト の動作設定を表示 し
ます。
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2-28
DS-5 デバ ッ ガ コ マ ン ド
show debug-agent (2-213 ページ)
DSTREAM/RVI 接続用の起動 コ ン フ ィ ギ ュ レーシ ョ ンのパ ラ メ ー
タ の現在値を表示 し ます。
show debug-from (2-214 ページ)
start コ マ ン ド で使用 さ れ る 、 テ ン ポ ラ リ ブ レー ク ポ イ ン ト のア
ド レ ス に関す る 現在の設定を表示 し ます。
show directories (2-215 ページ)
検索デ ィ レ ク ト リ の一覧を表示 し ます。
show dtsl-options (2-216 ページ)
DTSL 接続 コ ン フ ィ ギ ュ レーシ ョ ンのパ ラ メ ー タ の現在値を表示
し ます。
show endian (2-217 ページ)
現在のバ イ ト 順序の設定を表示 し ます。
show escape-strings (2-218 ページ)
文字列の特殊文字がデバ ッ ガの コ マ ン ド ラ イ ンに ど の よ う に出力
さ れ る か を制御 し てい る 現在の設定を表示 し ます。
show escapes-in-filenames (2-219 ページ)
パ ス での特殊文字の使用を制御す る ための現在の設定を表示 し ま
す。
show listsize (2-220 ページ)
list コ マ ン ド の リ ス ト サ イ ズ を表示 し ます。
show os (2-221 ページ) デバ ッ ガの現在の オペレーテ ィ ン グ シ ス テ ム (OS) 設定を
表示 し ます。
show print (2-222 ページ)
現在のデバ ッ ガの出力設定を表示 し ます。
show semihosting (2-223 ページ)
セ ミ ホ ス テ ィ ン グオペレーシ ョ ンの現在の設定を表示 し ます。
show solib-search-path (2-226 ページ)
共有 ラ イ ブ ラ リ の現在の検索パ ス を表示 し ます。
show step-mode (2-227 ページ)
デバ ッ グ情報を持たない関数に対す る 現在の ス テ ッ プ設定を表示
し ます。
show stop-on-solib-events (2-228 ページ)
共有 ラ イ ブ ラ リ の イ ベン ト 発生時に実行を停止す る か ど う か を制
御す る 、 現在のデバ ッ ガ設定を表示 し ます。
show substitute-path (2-229 ページ)
すべての代入規則を表示 し ます。
ARM DUI 0452TJ
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2-29
DS-5 デバ ッ ガ コ マ ン ド
show sysroot, show solib-absolute-prefix (2-230 ページ)
共有 ラ イ ブ ラ リ パ ス に対す る シ ス テ ムルー ト の接頭文字を表示 し
ます。
show version (2-232 ページ)
デバ ッ ガの現在のバージ ョ ン番号を表示 し ます。
show wildcard-style (2-233 ページ)
パ タ ーン マ ッ チン グに使用 さ れてい る 現在の ワ イ ル ド カー ド ス タ
イ ルを表示 し ます。
特定の コ マ ン ド の詳細を表示す る には、 「help」 に続けて コ マ ン ド 名を入力 し ます。
2.2.19
フ ラ ッ シ ュ コ マン ド
コ マ ン ド の一覧 :
flash load (2-85 ページ)
イ メ ージのセ ク シ ョ ン を 1 つま たは複数の フ ラ ッ シ ュ デバ イ ス に ロ ー ド
し ます。
info flash (2-101 ページ)
現在の タ ーゲ ッ ト の フ ラ ッ シ ュ デバ イ ス に関す る 情報を表示 し ます。
特定の コ マ ン ド の詳細を表示す る には、 「help」 に続けて コ マ ン ド 名を入力 し ます。
2.2.20
支援 コ マ ン ド
コ マ ン ド の一覧 :
preprocess (2-153 ページ)
前処理 さ れた値を表示 し ます。
help (2-90 ページ) 特定のデバ ッ グ タ ス ク に関連す る 、 特定の コ マ ン ド ま たは コ マ
ン ド のグループについてのヘルプ情報を表示 し ます。
pause (2-152 ページ)
指定 し た時間にわた っ て、 ス ク リ プ ト の実行を一時的に停止 し ま
す。
shell (2-204 ページ)
現在のデバ ッ グセ ッ シ ョ ン内でシ ェ ル コ マ ン ド を実行 し ます。
quit, exit (2-157 ページ)
デバ ッ ガセ ッ シ ョ ン を終了 し ます。
show version (2-232 ページ)
デバ ッ ガの現在のバージ ョ ン番号を表示 し ます。
show architecture (2-206 ページ)
現在の タ ーゲ ッ ト のアーキ テ ク チ ャ を表示 し ます。
ARM DUI 0452TJ
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2-30
DS-5 デバ ッ ガ コ マ ン ド
set arm (2-173 ページ)
逆アセ ン ブ リ 用の命令セ ッ ト の選択時お よ びブ レー ク ポ イ ン ト の
設定時の、 デバ ッ ガの動作を制御 し ます。
show arm (2-207 ページ)
デバ ッ ガで逆アセ ン ブ リ お よ びブ レー ク ポ イ ン ト の設定に使用 さ
れ る 現在の命令セ ッ ト の設定を表示 し ます。
info inst-sets (2-105 ページ)
使用可能な命令セ ッ ト を表示 し ます。
set endian (2-184 ページ)
デバ ッ ガに よ っ て使用 さ れ る バ イ ト 順序を指定 し ます。
show endian (2-217 ページ)
デバ ッ ガに よ っ て使用 さ れ る 現在のバ イ ト 順序設定を表示 し ま
す。
info capabilities (2-97 ページ)
デバ ッ ガに現在接続 さ れてい る タ ーゲ ッ ト デバ イ ス の機能の一覧
を表示 し ます。
set semihosting (2-192 ページ)
デバ ッ ガのセ ミ ホ ス テ ィ ン グオプシ ョ ン を制御 し ます。
show semihosting (2-223 ページ)
現在のセ ミ ホ ス テ ィ ン グ設定を表示 し ます。
stdin (2-237 ページ)
アプ リ ケーシ ョ ン コ ー ド に よ っ て要求 さ れ る セ ミ ホ ス テ ィ ン グ入
力を指定 し ます。 こ れは コ マ ン ド ラ イ ン コ ン ソ ールを イ ン タ ラ ク
テ ィ ブモー ド で実行 し てい る 場合のみ使用 さ れます。
unset (2-260 ページ)
現在のデバ ッ ガの設定を変更 し ます。
特定の コ マ ン ド の詳細を表示す る には、 「help」 に続けて コ マ ン ド 名を入力 し ます。
ARM DUI 0452TJ
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2-31
DS-5 デバ ッ ガ コ マ ン ド
2.3
DS-5 デバ ッ ガの コ マ ン ド の一覧 (アルフ ァ ベ ッ ト 順)
以下では、 DS-5 デバ ッ ガの コ マ ン ド を アルフ ァ ベ ッ ト 順に示 し ます。
ARM DUI 0452TJ
ID 1 0 2 1 1 4
•
add-symbol-file (2-36 ページ)
•
advance (2-38 ページ)
•
append (2-39 ページ)
•
assemble (2-39 ページ)
•
awatch (2-42 ページ)
•
break (2-45 ページ)
•
break-script (2-47 ページ)
•
break-stop-on-threads、 break-stop-on-cores (2-50 ページ)
•
break-stop-on-vmid (2-52 ページ)
•
cache list (2-53 ページ)
•
cache print (2-54 ページ)
•
cd (2-55 ページ)
•
clear (2-56 ページ)
•
clearwatch (2-58 ページ)
•
condition (2-59 ページ)
•
continue (2-60 ページ)
•
define (2-62 ページ)
•
delete breakpoints (2-63 ページ)
•
delete memory (2-65 ページ)
•
directory (2-66 ページ)
•
disable breakpoints (2-67 ページ)
•
disable memory (2-69 ページ)
•
disassemble (2-70 ページ)
•
discard-symbol-file (2-71 ページ)
•
document (2-72 ページ)
•
down (2-73 ページ)
•
down-silently (2-74 ページ)
•
dump (2-75 ページ)
•
echo (2-76 ページ)
•
enable breakpoints (2-77 ページ)
•
enable memory (2-79 ページ)
•
end (2-80 ページ)
•
file, symbol-file (2-82 ページ)
•
finish (2-84 ページ)
•
flash load (2-85 ページ)
•
frame (2-86 ページ)
•
handle (2-87 ページ)
•
hbreak (2-88 ページ)
•
help (2-90 ページ)
•
if (2-91 ページ)
•
ignore (2-92 ページ)
Copyright © 2010-2014 ARM. All rights reserved.
Non-Confidential
2-32
DS-5 デバ ッ ガ コ マ ン ド
ARM DUI 0452TJ
ID 1 0 2 1 1 4
•
info address (2-93 ページ)
•
info all-registers (2-94 ページ)
•
info breakpoints, info watchpoints (2-95 ページ)
•
info breakpoints capabilities, info watchpoints capabilities
(2-96 ページ)
•
info capabilities (2-97 ページ)
•
info classes (2-98 ページ)
•
info cores (2-99 ページ)
•
info files, info target (2-100 ページ)
•
info flash (2-101 ページ)
•
info frame (2-102 ページ)
•
info functions (2-103 ページ)
•
info inst-sets (2-105 ページ)
•
info locals (2-106 ページ)
•
info memory (2-108 ページ)
•
info members (2-107 ページ)
•
info os-log (2-109 ページ)
•
info os-modules (2-110 ページ)
•
info os-version (2-111 ページ)
•
info processes (2-112 ページ)
•
info registers (2-113 ページ)
•
info semihosting (2-114 ページ)
•
info sharedlibrary (2-115 ページ)
•
info signals, info handle (2-116 ページ)
•
info sources (2-117 ページ)
•
info stack, backtrace, where (2-118 ページ)
•
info symbol (2-119 ページ)
•
info target (2-120 ページ)
•
info threads (2-121 ページ)
•
info variables (2-122 ページ)
•
interrupt, stop (2-125 ページ)
•
list (2-126 ページ)
•
load (2-128 ページ)
•
loadfile (2-129 ページ)
•
log config (2-130 ページ)
•
log file (2-131 ページ)
•
memory (2-132 ページ)
•
memory auto (2-134 ページ)
•
memory debug-cache (2-135 ページ)
•
memory fill (2-136 ページ)
•
memory set (2-137 ページ)
•
memory set_typed (2-139 ページ)
•
mmu list memory-maps (2-140 ページ)
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Non-Confidential
2-33
DS-5 デバ ッ ガ コ マ ン ド
ARM DUI 0452TJ
ID 1 0 2 1 1 4
•
mmu list tables (2-141 ページ)
•
mmu list translations (2-142 ページ)
•
mmu memory-map (2-142 ページ)
•
mmu print (2-143 ページ)
•
mmu translate (2-144 ページ)
•
newvar (2-145 ページ)
•
next (2-147 ページ)
•
nexti (2-148 ページ)
•
nexts (2-149 ページ)
•
nosharedlibrary (2-150 ページ)
•
output (2-151 ページ)
•
pause (2-152 ページ)
•
preprocess (2-153 ページ)
•
print, inspect (2-154 ページ)
•
pwd (2-156 ページ)
•
quit, exit (2-157 ページ)
•
reload-symbol-file (2-158 ページ)
•
reset (2-159 ページ)
•
resolve (2-160 ページ)
•
restore (2-161 ページ)
•
reverse-continue (2-162 ページ)
•
reverse-next (2-163 ページ)
•
reverse-nexti (2-164 ページ)
•
reverse-step (2-165 ページ)
•
reverse-stepi (2-166 ページ)
•
reverse-step-out (2-167 ページ)
•
run (2-168 ページ)
•
rwatch (2-169 ページ)
•
select-frame (2-171 ページ)
•
set arm (2-173 ページ)
•
set auto-solib-add (2-175 ページ)
•
set backtrace (2-176 ページ)
•
set blocking-run-control (2-177 ページ)
•
set breakpoint (2-178 ページ)
•
set case-insensitive-source-matching (2-179 ページ)
•
set debug-agent (2-180 ページ)
•
set debug-from (2-181 ページ)
•
set directories (2-182 ページ)
•
set dtsl-options (2-183 ページ)
•
set endian (2-184 ページ)
•
set escape-strings (2-185 ページ)
•
set escapes-in-filenames (2-186 ページ)
•
set listsize (2-187 ページ)
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Non-Confidential
2-34
DS-5 デバ ッ ガ コ マ ン ド
ARM DUI 0452TJ
ID 1 0 2 1 1 4
•
set os (2-188 ページ)
•
set print (2-190 ページ)
•
set semihosting (2-192 ページ)
•
set solib-search-path (2-195 ページ)
•
set step-mode (2-196 ページ)
•
set stop-on-solib-events (2-197 ページ)
•
set substitute-path (2-198 ページ)
•
set sysroot, set solib-absolute-prefix (2-199 ページ)
•
set trust-ro-sections-for-opcodes (2-200 ページ)
•
set variable (2-201 ページ)
•
set wildcard-style (2-202 ページ)
•
sharedlibrary (2-203 ページ)
•
shell (2-204 ページ)
•
show (2-205 ページ)
•
show architecture (2-206 ページ)
•
show arm (2-207 ページ)
•
show auto-solib-add (2-208 ページ)
•
show backtrace (2-209 ページ)
•
show blocking-run-control (2-210 ページ)
•
show breakpoint (2-211 ページ)
•
show case-insensitive-source-matching (2-212 ページ)
•
show debug-agent (2-213 ページ)
•
show debug-from (2-214 ページ)
•
show directories (2-215 ページ)
•
show dtsl-options (2-216 ページ)
•
show endian (2-217 ページ)
•
show escape-strings (2-218 ページ)
•
show escapes-in-filenames (2-219 ページ)
•
show listsize (2-220 ページ)
•
show os (2-221 ページ)
•
show print (2-222 ページ)
•
show semihosting (2-223 ページ)
•
show solib-search-path (2-226 ページ)
•
show step-mode (2-227 ページ)
•
show stop-on-solib-events (2-228 ページ)
•
show substitute-path (2-229 ページ)
•
show sysroot, show solib-absolute-prefix (2-230 ページ)
•
show trust-ro-sections-for-opcodes (2-231 ページ)
•
show version (2-232 ページ)
•
show wildcard-style (2-233 ページ)
•
silence (2-234 ページ)
•
source (2-235 ページ)
•
start (2-236 ページ)
Copyright © 2010-2014 ARM. All rights reserved.
Non-Confidential
2-35
DS-5 デバ ッ ガ コ マ ン ド
ARM DUI 0452TJ
ID 1 0 2 1 1 4
•
stdin (2-237 ページ)
•
step (2-238 ページ)
•
stepi (2-239 ページ)
•
steps (2-240 ページ)
•
tbreak (2-243 ページ)
•
thbreak (2-245 ページ)
•
thread, core (2-247 ページ)
•
thread apply, core apply (2-248 ページ)
•
trace clear (2-249 ページ)
•
trace dump (2-250 ページ)
•
trace info (2-252 ページ)
•
trace list (2-253 ページ)
•
trace report (2-254 ページ)
•
trace start (2-258 ページ)
•
trace stop (2-259 ページ)
•
unset (2-260 ページ)
•
unsilence (2-261 ページ)
•
up (2-262 ページ)
•
up-silently (2-263 ページ)
•
wait (2-264 ページ)
•
watch (2-265 ページ)
•
whatis (2-267 ページ)
•
while (2-269 ページ)
•
x (2-270 ページ)
Copyright © 2010-2014 ARM. All rights reserved.
Non-Confidential
2-36
DS-5 デバ ッ ガ コ マ ン ド
2.3.1
add-symbol-file
こ の コ マ ン ド は、 デバ ッ ガに追加のデバ ッ グ情報を ロ ー ド し ます。
構文
add-symbol-file filename [offset] [-s section address]…
各パ ラ メ ー タ には以下の意味があ り ます。
filename
イ メ ージ、 共有 ラ イ ブ ラ リ 、 ま たは オペレーテ ィ ン グ シ ス テ ム (OS)
モジ ュ ールを指定 し ます。
注
共有 ラ イ ブ ラ リ と OS モジ ュ ールは、 こ れ ら の タ イ プの フ ァ イ ルの ロ ー
ド を サポー ト す る 接続に よ っ て異な り ます。 こ のオプシ ョ ンは、 ラ イ ブ
ラ リ ま たは OS モジ ュ ールが ロ ー ド さ れ る ま で保留 さ れます。
offset
イ メ ージ内のすべてのア ド レ ス に加算す る オ フ セ ッ ト を指定 し ます。
offset を指定 し ない場合、 デフ ォ ル ト は以下の と お り です。
•
イ メ ージはゼ ロ です。
•
ラ イ ブ ラ リ の ロ ー ド ア ド レ ス は共有 ラ イ ブ ラ リ です。 アプ リ ケー
シ ョ ン が指定 し た ラ イ ブ ラ リ が ロ ー ド さ れていない場合、 ラ イ ブ
ラ リ が ロ ー ド さ れ、 オ フ セ ッ ト が決定で き る ま で要求が保留 さ れ
ます。
s
再配置可能オブジ ェ ク ト の場合、 セ ク シ ョ ンが再配置 さ れた ア ド レ ス が
指定 さ れ ます。
section
再配置 さ れたセ ク シ ョ ンの名前を指定 し ます。
address
セ ク シ ョ ンのア ド レ ス を指定 し ます。 こ れには、 ア ド レ ス ま たはア ド レ
ス を求め る 式を指定で き ます。
ロ ー ド 済みの フ ァ イ ルに関す る 情報は、 info files コ マ ン ド を使用 し て表示で き ます。
例
例 2-6 add-symbol-file
add-symbol-file myFile.axf
# エン ト リ ポ イ ン ト +0x0000 にシンボルを ロー ド
add-symbol-file myLib.so
# 共有ラ イ ブ ラ リ が ロー ド される までシンボルフ ァ イルを保留
add-symbol-file myModule.ko
# OS モジ ュールがロー ド される までシンボルフ ァ イルを保留
add-symbol-file myFile.axf 0x2000 # エン ト リ ポ イ ン ト +0x2000 にシンボルを ロー ド
add-symbol-file relocate.o -s .text 0x1000 -s .data 0x2000
# 0x1000 に再配置されたセ ク シ ョ ン .text と
# 0x2000 に再配置されたセ ク シ ョ ン .data を持つ
# relocate.o か ら シンボルを ロー ド し ます。
関連項目
•
cd (2-55 ページ)
ARM DUI 0452TJ
ID 1 0 2 1 1 4
•
discard-symbol-file (2-71 ページ)
•
file, symbol-file (2-82 ページ)
Copyright © 2010-2014 ARM. All rights reserved.
Non-Confidential
2-37
DS-5 デバ ッ ガ コ マ ン ド
ARM DUI 0452TJ
ID 1 0 2 1 1 4
•
load (2-128 ページ)
•
info files, info target (2-100 ページ)
•
info os-modules (2-110 ページ)
•
loadfile (2-129 ページ)
•
reload-symbol-file (2-158 ページ)
Copyright © 2010-2014 ARM. All rights reserved.
Non-Confidential
2-38
DS-5 デバ ッ ガ コ マ ン ド
2.3.2
advance
こ の コ マ ン ド は、 テ ン ポ ラ リ ブ レー ク ポ イ ン ト を設定 し 、 デバ ッ ガの continue コ マ ン
ド を呼び出 し ます。 その後、 処理がテ ン ポ ラ リ ブ レー ク ポ イ ン ト に達す る と 、 テ ン
ポ ラ リ ブ レー ク ポ イ ン ト が削除 さ れます。
注
タ ーゲ ッ ト が実行 さ れ る と 、 即座に制御が戻 さ れ ます。 アプ リ ケーシ ョ ンが完了す
る かブ レー ク ポ イ ン ト に達す る ま で、 デバ ッ ガが制御を戻 さ ない よ う にす る には、
wait コ マ ン ド を使用 し ます。
構文
advance [-p] [filename:]location|*address
各パ ラ メ ー タ には以下の意味があ り ます。
p
ブ レー ク ポ イ ン ト を認識可能な位置に解決で き ない場合に、 保留ブ レー
ク ポ イ ン ト を作成す る か を指定 し ます。
filename
フ ァ イ ルを指定 し ます。
location
以下の よ う に位置を指定 し ます。
address
line_num
行番号
function
関数名
label
ラ ベル名
+offset|-offset
現在の位置か ら の行オ フ セ ッ ト を指定 し ます。
ア ド レ ス を指定 し ます。 こ れには、 ア ド レ ス ま たはア ド レ ス を求め る 式
を指定で き ます。
例
例 2-7 advance
advance func1
# func1 にテンポ ラ リ ブレーク ポ イ ン ト を設定し、
# ターゲ ッ ト の実行を継続
advance -p lib.c:20 # lib.c の行 20 に保留可能なテンポ ラ リ ブレーク ポ イ ン ト を設定し、
# ターゲ ッ ト の実行を継続
関連項目
•
continue (2-60 ページ)
•
ARM DUI 0452TJ
ID 1 0 2 1 1 4
tbreak (2-243 ページ)
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Non-Confidential
2-39
DS-5 デバ ッ ガ コ マ ン ド
2.3.3
append
こ の コ マ ン ド は、 メ モ リ ま たは式の結果か ら デー タ を読み出 し 、 既存の フ ァ イ ルの
末尾に追加 し ます。
構文
append [format] memory filename start_address {end_address|+size}
append [format] value filename expression
各パ ラ メ ー タ には以下の意味があ り ます。
出力形式を以下の中か ら 指定 し ます。
format
binary
バ イ ナ リ 。 こ れがデフ ォ ル ト です。
ihex
Intel Hex 32 ビ ッ ト 形式。
srec
Motorola 32 ビ ッ ト 形式 (S レ コ ー ド )。
vhx
バ イ ト 指向 16 進形式 (Verilog メ モ リ モデル)
filename
フ ァ イ ルを指定 し ます。
start_address
メ モ リ の開始ア ド レ ス を指定 し ます。
end_address
メ モ リ の終了ア ド レ ス (指定 し た ア ド レ ス を含む) を指定 し ま
す。
size
領域のサ イ ズ を指定 し ます。
expression
評価 し て結果を返す式を指定 し ます。
例
例 2-8 append
append memory myFile.bin 0x8000 0x8FFF # メ モ リ 0x8000 ~ 0x8FFF の内容を
# バイナ リ フ ァ イル myFile.bin に追加
append srec value myFile.m32 myArray # myArray の内容を
# Motorola 32 ビ ッ ト フ ァ イル myFile.m32 に追加
関連項目
•
式の使用 (2-4 ページ)
2.3.4
•
dump (2-75 ページ)
•
restore (2-161 ページ)
assemble
こ の コ マ ン ド は、 アセ ン ブ ラ 命令を メ モ リ に書 き 込みます。 デバ ッ ガは、 指定 さ れ
た命令セ ッ ト を使用 し 、 assemble コ マ ン ド と end コ マ ン ド 間で命令の イ ン ラ イ ン アセ
ン ブ リ を実行 し て、 指定 さ れた メ モ リ 位置に書 き 込みます。
ARM DUI 0452TJ
ID 1 0 2 1 1 4
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2-40
DS-5 デバ ッ ガ コ マ ン ド
こ の コ マ ン ド は、 再 コ ンパ イ ルせずに コ ー ド を わずかに変更す る 場合に役立ち ます。
コ ー ド を大幅に変更す る 場合や、 広範な アセ ン ブ ラ デ ィ レ ク テ ィ ブ を使用す る 場合
は、 コ ンパ イ ラ ツールチ ェ ーン か ら 提供 さ れた ス タ ン ド ア ロ ン アセ ン ブ ラ ツールを
使用す る 必要があ り ます。
注
assemble コ マ ン ド は、 プ ロ セ ッ サ状態を変更 し ません。 こ のため、 プ ロ セ ッ サが新 し
い命令を実行す る のに適 し た状態であ る こ と を確認す る 必要があ り ます。
構文
assemble address [InstructionSet]
[Instruction]
…
end
各パ ラ メ ー タ には以下の意味があ り ます。
最初の命令を書 き 込むア ド レ ス を指定 し ます。 後に続 く 命令は次の メ モ
リ に書 き 込ま れます。
address
InstructionSet
アセ ン ブルす る 命令セ ッ ト を指定 し ます。 こ れには以下のいずれか を指
定で き ます。
•
ARM
•
Thumb
•
A32
•
T32
•
A64
プ ロ セ ッ サで使用可能な命令セ ッ ト のみを指定 し て下 さ い。 命令セ ッ ト
を指定 し ない場合、 指定 さ れた address の命令セ ッ ト の状態がデフ ォ ル
ト で設定 さ れます。
Instruction
メ モ リ に書 き 込むアセ ンブ ラ 命令です。 複数の命令を指定で き ます。 各
命令は別の行に配置す る 必要があ り ます。
ま た、 サポー ト さ れてい る デ ィ レ ク テ ィ ブ も 指定で き ます。 サポー ト さ
れてい る デ ィ レ ク テ ィ ブは次の と お り です。
•
ARM
•
THUMB
•
CODE32
•
CODE16
•
A64
•
DCB
•
DCD
•
DCDU
•
DCDO
•
DCFD
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2-41
DS-5 デバ ッ ガ コ マ ン ド
•
•
•
•
•
•
•
•
DCFDU
DCFS
DCFSU
DCI
DCQ
DCQU
DCW
DCWU
注
命令お よ びデ ィ レ ク テ ィ ブの構文は、 ARM アセ ン ブ リ 言語構文に従い
ます。
assemble コ マ ン ド の末尾を指定 し ます。 アセ ン ブ ラ 命令の リ ス ト は、 end
end
を入力 し た場合にのみ メ モ リ に書 き 込まれます。
例
例 2-9 assemble
assemble $pc ARM # 以下の ARM 命令をアセンブル
ADD r1,r2,r3 # A32 加算命令をア ド レ ス $PC に書き込む
SUB r2,r3,r4 # A32 SUB 命令をア ド レ ス $PC+4 に書き込む
DMB
# データ メ モ リ バ リ アを $PC+8 に書き込む
THUMB
# 以下の Thumb 命令をアセンブル
MOVS r0,#10 # T32 移動命令を $PC+12 に書き込む
end
# assemble コ マン ド の末尾
assemble 0x00008000 # 以下のデ ィ レ ク テ ィ ブをアセンブル
DCB 0,1,2,3 # 4 バイ ト を 0x00008000 に書き込む
DCD 7,8
# 2 ワー ド を 0x00008004 および 0x00008008 に書き込む
end
# assemble コ マン ド の末尾
関連項目
•
ARM コ ンパ イ ラ armasm リ フ ァ レ ン ス ガ イ ド 、
http://infocenter.arm.com/help/topic/com.arm.doc.dui0802-/index.html
•
アセ ンブ リ 言語の ソ ース行の構文、
http://infocenter.arm.com/help/topic/com.arm.doc.dui0801-/CEGHJDFB.html
ARM DUI 0452TJ
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2-42
DS-5 デバ ッ ガ コ マ ン ド
2.3.5
awatch
こ の コ マ ン ド は、 デー タ シ ン ボルに対 し て ウ ォ ッ チポ イ ン ト を設定 し ます。 指定 し
た ア ド レ ス にあ る メ モ リ で読み出 し ま たは書 き 込みが行われた と き に、 デバ ッ ガが
タ ーゲ ッ ト を停止 し ます。
こ の コ マ ン ド は、 ウ ォ ッ チポ イ ン ト の ID を新 し いデバ ッ ガ変数 $n に記録 し ます。 n
は数値です。 ウ ォ ッ チポ イ ン ト の動作を削除ま たは変更す る には、 こ の変数を ス ク
リ プ ト で使用 し ます。 $n が最後ま たは最後か ら 2 番目のデバ ッ ガ変数の場合は、 $ ま
たは $$ を それぞれ使用 し て ID にア ク セ ス で き ます。
注
ウ ォ ッ チポ イ ン ト は、 ス カ ラ 値でのみサポー ト さ れ ます。
タ ーゲ ッ ト に よ っ ては、 ウ ォ ッ チポ イ ン ト がサポー ト さ れていない こ と も あ り ます。
現在、 ウ ォ ッ チポ イ ン ト を設定で き る のは以下の タ ーゲ ッ ト のみです。
•
デバ ッ グハー ド ウ ェ アエージ ェ ン ト を使用 し てい る ハー ド ウ ェ ア タ ーゲ ッ ト 。
•
gdbserver ま たは undodb-server を使用 し てい る Linux アプ リ ケーシ ョ ン。
使用可能な ウ ォ ッ チポ イ ン ト はハー ド ウ ェ ア タ ーゲ ッ ト に よ っ て異な り ます。 Linux
アプ リ ケーシ ョ ンデバ ッ グの場合は、 使用可能な ウ ォ ッ チポ イ ン ト は Linux のカーネ
ルバージ ョ ン と 設定に も 依存 し ます。
ウ ォ ッ チポ イ ン ト を ト リ ガす る 命令のア ド レ ス が、 PC の レ ジ ス タ に表示 さ れ る ア ド
レ ス と 異な る 可能性があ り ます。 こ れはパ イ プ ラ イ ン効果が原因です。
構文
awatch [-d] [-p] {[filename:]symbol|*address} [vmid vmid]
各パ ラ メ ー タ には以下の意味があ り ます。
d
ウ ォ ッ チポ イ ン ト を作成 し た直後に無効に し ます。
p
ウ ォ ッ チポ イ ン ト を認識可能な位置に解決で き ない場合に、 保留
ウ ォ ッ チポ イ ン ト を作成す る か を指定 し ます。
filename
フ ァ イ ルを指定 し ます。
symbol
グ ロ ーバル / 静的デー タ シ ン ボルを指定 し ます。 配列ま たは構造
体に対 し ては、 要素ま たは メ ンバを指定す る 必要があ り ます。
address
ア ド レ ス を指定 し ます。 こ れには、 ア ド レ ス ま たはア ド レ ス を求
め る 式を指定で き ます。
vmid
ブ レー ク ポ イ ン ト の適用先 と し て 仮想マシ ン ID (VMID) を指定
し ます。 こ れには、 整数ま たは整数を求め る 式を指定で き ます。
例
例 2-10 awatch
awatch myVar1
awatch *0x80D4
ARM DUI 0452TJ
ID 1 0 2 1 1 4
# myVar1 に読み出し / 書き込みウ ォ ッ チポ イ ン ト を設定
# ア ド レ ス 0x80D4 に読み出し / 書き込みウ ォ ッ チポ イ ン ト を設定
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2-43
DS-5 デバ ッ ガ コ マ ン ド
関連項目
•
式の使用 (2-4 ページ)
ARM DUI 0452TJ
ID 1 0 2 1 1 4
•
break-stop-on-threads、 break-stop-on-cores (2-50 ページ)
•
break-stop-on-vmid (2-52 ページ)
•
clearwatch (2-58 ページ)
•
info breakpoints, info watchpoints (2-95 ページ)
•
info breakpoints capabilities, info watchpoints capabilities
(2-96 ページ)
•
rwatch (2-169 ページ)
•
watch (2-265 ページ)
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2-44
DS-5 デバ ッ ガ コ マ ン ド
2.3.6
backtrace
backtrace は、 info stack の エ イ リ ア ス で す 。
詳細については、 info stack, backtrace, where (2-118 ページ) を参照 し て
下 さ い。
ARM DUI 0452TJ
ID 1 0 2 1 1 4
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Non-Confidential
2-45
DS-5 デバ ッ ガ コ マ ン ド
2.3.7
break
特定の位置に実行ブ レー ク ポ イ ン ト を設定す る コ マ ン ド です。 ま た、 if ス テー ト メ
ン ト を使用 し て、 条件式が true と 評価 さ れ る 場合のみ停止す る よ う に条件ブ レー ク
ポ イ ン ト を指定す る こ と も で き ます。
こ の コ マ ン ド は、 ブ レー ク ポ イ ン ト の ID を新 し いデバ ッ ガ変数 $n に記録 し ます。 n
は数値です。 ブ レー ク ポ イ ン ト の動作を削除ま たは変更す る には、 こ の変数を ス ク
リ プ ト で使用 し ます。 $n が最後ま たは最後か ら 2 番目のデバ ッ ガ変数の場合は、 $ ま
たは $$ を それぞれ使用 し て ID にア ク セ ス で き ます。
注
共有オブジ ェ ク ト 内に設定 さ れたブ レー ク ポ イ ン ト ま たはカーネルモジ ュ ールは、
共有オブジ ェ ク ト かカーネルモジ ュ ールがア ン ロ ー ド さ れ る と 保留中にな り ます。
こ の コ マ ン ド を使用す る 場合、 set breakpoint に よ っ て自動ブ レー ク ポ イ ン ト の動作
を制御で き ます。
構文
break [-d] [-p] [[filename:]location|*address] [thread|core number…] [if expression]
各パ ラ メ ー タ には以下の意味があ り ます。
d
ブ レー ク ポ イ ン ト を作成 し た直後に無効に し ます。
p
ブ レー ク ポ イ ン ト を認識可能な位置に解決で き ない場合に、 保留
ブ レー ク ポ イ ン ト を作成す る か を指定 し ます。
filename
フ ァ イ ルを指定 し ます。
location
以下の よ う に位置を指定 し ます。
line_num
行番号
function
関数名
label
ラ ベル名
+offset|-offset
現在の位置か ら の行オ フ セ ッ ト を指定 し ます。
address
ア ド レ ス を指定 し ます。 こ れには、 ア ド レ ス ま たはア ド レ ス を求
め る 式を指定で き ます。
number
ブ レー ク ポ イ ン ト の適用先 と し て 1 つ以上の ス レ ッ ド ま たはプ ロ
セ ッ サ を指定 し ます。 現在の ス レ ッ ド を参照す る には、 $thread を
使用 し ます。 number を指定 し ない場合は、 すべての ス レ ッ ド にブ
レー ク ポ イ ン ト が適用 さ れます。
expression
ブ レー ク ポ イ ン ト に達 し た と き に、 評価す る 式を指定 し ます。
引数を指定 し ない場合、 現在の PC にブ レー ク ポ イ ン ト が設定 さ れます。
info breakpoints を使用す る と 、 すべてのブ レー ク ポ イ ン ト と ウ ォ ッ チポ イ ン ト の番
号 と ス テー タ ス を表示で き ます。
ARM DUI 0452TJ
ID 1 0 2 1 1 4
Copyright © 2010-2014 ARM. All rights reserved.
Non-Confidential
2-46
DS-5 デバ ッ ガ コ マ ン ド
例
例 2-11 break
break *0x8000
# ア ド レ ス 0x8000 にブレーク ポ イ ン ト を設定
break *0x8000 thread $thread # 現在のス レ ッ ド のア ド レ ス 0x8000 に
# ブレーク ポ イ ン ト を設定
break *0x8000 thread 1 3 # ス レ ッ ド 1 と ス レ ッ ド 3 のア ド レ ス 0x8000 に
# ブレーク ポ イ ン ト を設定
break main
# main() のア ド レ スにブレーク ポ イ ン ト を設定
break SVC_Handler
# ラベル SVC_Handler のア ド レ スにブレーク ポ イ ン ト を設定
break +1
# 次の ソース行のア ド レ スにブレーク ポ イ ン ト を設定
break my_File.c:main
# my_File.c の main() のア ド レ スにブレーク ポ イ ン ト を設定
break my_File.c:10
# my_File.c の行 10 のア ド レ スにブレーク ポ イ ン ト を設定
break function1 if x0> # x>0 の場合に停止する条件ブレーク ポ イ ン ト を設定
関連項目
•
式の使用 (2-4 ページ)
ARM DUI 0452TJ
ID 1 0 2 1 1 4
•
break-script (2-47 ページ)
•
break-stop-on-threads、 break-stop-on-cores (2-50 ページ)
•
break-stop-on-vmid (2-52 ページ)
•
clear (2-56 ページ)
•
condition (2-59 ページ)
•
delete breakpoints (2-63 ページ)
•
disable breakpoints (2-67 ページ)
•
enable breakpoints (2-77 ページ)
•
hbreak (2-88 ページ)
•
ignore (2-92 ページ)
•
info breakpoints, info watchpoints (2-95 ページ)
•
info breakpoints capabilities, info watchpoints capabilities
(2-96 ページ)
•
resolve (2-160 ページ)
•
set arm (2-173 ページ)
•
set breakpoint (2-178 ページ)
•
tbreak (2-243 ページ)
•
thbreak (2-245 ページ)
Copyright © 2010-2014 ARM. All rights reserved.
Non-Confidential
2-47
DS-5 デバ ッ ガ コ マ ン ド
2.3.8
break-script
こ の コ マ ン ド は、 特定のブ レー ク ポ イ ン ト に ス ク リ プ ト フ ァ イ ルを割 り 当て る コ マ
ン ド です。 ブ レー ク ポ イ ン ト が ト リ ガ さ れ る と 、 ス ク リ プ ト が実行 さ れます。
構文
break-script number [filename]
各パ ラ メ ー タ には以下の意味があ り ます。
number
ブ レー ク ポ イ ン ト の番号を指定 し ます。 こ れは、 設定時にデバ ッ ガに
よ っ て割 り 当て ら れ る 番号です。 info breakpoints を使用す る と 、 すべて
のブ レー ク ポ イ ン ト と ウ ォ ッ チポ イ ン ト の番号 と ス テー タ ス を表示で き
ます。
filename
指定 し たブ レー ク ポ イ ン ト が ト リ ガ さ れた と き に実行す る ス ク リ プ ト
フ ァ イ ルを指定 し ます。 filename が指定 さ れていない場合、 現在割 り 当
て ら れてい る filename がブ レー ク ポ イ ン ト か ら 削除 さ れ ます。
使用法
ブ レー ク ポ イ ン ト に ス ク リ プ ト を割 り 当て る 場合は、 以下に注意 し て下 さ い。
•
サブブ レー ク ポ イ ン ト を持つブ レー ク ポ イ ン ト には、 ス ク リ プ ト を割 り 当て な
いで下 さ い。 ス ク リ プ ト を割 り 当て る と 、 デバ ッ ガがそれぞれのサブブ レー ク
ポ イ ン ト で ス ク リ プ ト の実行を試みます。 こ の場合、 エ ラ ー メ ッ セージが表示
さ れ ます。
•
ス ク リ プ ト で使用 さ れ る コ マ ン ド が、 ブ レー ク ポ イ ン ト で実行 さ れ る こ と に注
意 し て下 さ い。 例えば、 ス ク リ プ ト 内で quit コ マ ン ド を使用す る と 、 ブ レー ク
ポ イ ン ト に達 し た と き にデバ ッ ガが タ ーゲ ッ ト か ら 切断 さ れ ます。
•
ス ク リ プ ト の最後に continue コ マ ン ド を指定す る と 、 [Breakpoint Properties] ダ
イ ア ロ グ ボ ッ ク ス で [Continue Execution] チ ェ ッ ク ボ ッ ク ス を オ ン にす る の と
同 じ 効果があ り ます。
例
例 2-12 break-script
break-script 1 myScript.ds
# ブレーク ポ イ ン ト 1 が ト リ ガ された と きに myScript.ds を実行
関連項目
•
式の使用 (2-4 ページ)
ARM DUI 0452TJ
ID 1 0 2 1 1 4
•
break (2-45 ページ)
•
break-stop-on-threads、 break-stop-on-cores (2-50 ページ)
•
break-stop-on-vmid (2-52 ページ)
•
clear (2-56 ページ)
•
condition (2-59 ページ)
•
delete breakpoints (2-63 ページ)
•
disable breakpoints (2-67 ページ)
Copyright © 2010-2014 ARM. All rights reserved.
Non-Confidential
2-48
DS-5 デバ ッ ガ コ マ ン ド
ARM DUI 0452TJ
ID 1 0 2 1 1 4
•
enable breakpoints (2-77 ページ)
•
hbreak (2-88 ページ)
•
ignore (2-92 ページ)
•
info breakpoints, info watchpoints (2-95 ページ)
•
info breakpoints capabilities, info watchpoints capabilities
(2-96 ページ)
•
resolve (2-160 ページ)
•
set arm (2-173 ページ)
•
set breakpoint (2-178 ページ)
•
tbreak (2-243 ページ)
•
thbreak (2-245 ページ)
Copyright © 2010-2014 ARM. All rights reserved.
Non-Confidential
2-49
DS-5 デバ ッ ガ コ マ ン ド
2.3.9
break-stop-on-cores
break-stop-on-cores は、 break-stop-on-threads のエ イ リ ア ス です。
詳細については、 break-stop-on-threads、 break-stop-on-cores
(2-50 ページ) を参照 し て下 さ い。
ARM DUI 0452TJ
ID 1 0 2 1 1 4
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Non-Confidential
2-50
DS-5 デバ ッ ガ コ マ ン ド
2.3.10
break-stop-on-threads、 break-stop-on-cores
こ の コ マ ン ド を実行す る と 、 既存のブ レー ク ポ イ ン ト が 1 つ以上の ス レ ッ ド ま たは
プ ロ セ ッ サに適用 さ れます。
構文
break-stop-on-threads number [id]…
break-stop-on-cores number [id]…
各パ ラ メ ー タ には以下の意味があ り ます。
number
ブ レー ク ポ イ ン ト の番号を指定 し ます。 こ の番号は、 設定時にデバ ッ ガ
に よ っ て割 り 当て ら れ る 一意のブ レー ク ポ イ ン ト の番号です。 info
breakpoints を使用 し て、 ブ レー ク ポ イ ン ト の番号 と ス テー タ ス を表示す
る こ と がで き ます。
id
ブ レー ク ポ イ ン ト の適用先 と し て 1 つ以上の ス レ ッ ド ま たはプ ロ セ ッ サ
を指定 し ます。 現在の ス レ ッ ド ま たはプ ロ セ ッ サを参照す る には、
$thread ま たは $core を使用 し ます。 id を指定 し ない場合、 すべての ス
レ ッ ド ま たはプ ロ セ ッ サにブ レー ク ポ イ ン ト が適用 さ れ ます。 id 番号を表
示する には、 info cores ま たは info threads を使用 し ます。
例
例 2-13 break-stop-on-threads、 break-stop-on-cores
break-stop-on-threads 1 2
break-stop-on-threads 4 9 11
break-stop-on-cores 4
# ブレーク ポ イ ン ト 1 を ス レ ッ ド 2 に適用
# ブレーク ポ イ ン ト 4 を ス レ ッ ド 9 と 11 に適用
# ブレーク ポ イ ン ト 4 をすべてのプロ セ ッ サに適用
関連項目
•
式の使用 (2-4 ページ)
ARM DUI 0452TJ
ID 1 0 2 1 1 4
•
break (2-45 ページ)
•
break-script (2-47 ページ)
•
break-stop-on-vmid (2-52 ページ)
•
clear (2-56 ページ)
•
condition (2-59 ページ)
•
delete breakpoints (2-63 ページ)
•
disable breakpoints (2-67 ページ)
•
enable breakpoints (2-77 ページ)
•
hbreak (2-88 ページ)
•
ignore (2-92 ページ)
•
info breakpoints, info watchpoints (2-95 ページ)
•
info breakpoints capabilities, info watchpoints capabilities
(2-96 ページ)
•
info cores (2-99 ページ)
•
info threads (2-121 ページ)
Copyright © 2010-2014 ARM. All rights reserved.
Non-Confidential
2-51
DS-5 デバ ッ ガ コ マ ン ド
ARM DUI 0452TJ
ID 1 0 2 1 1 4
•
resolve (2-160 ページ)
•
set arm (2-173 ページ)
•
set breakpoint (2-178 ページ)
•
tbreak (2-243 ページ)
•
thbreak (2-245 ページ)
•
thread, core (2-247 ページ)
Copyright © 2010-2014 ARM. All rights reserved.
Non-Confidential
2-52
DS-5 デバ ッ ガ コ マ ン ド
2.3.11
break-stop-on-vmid
こ の コ マ ン ド を実行す る と 、 既存のハー ド ウ ェ アブ レー ク ポ イ ン ト が 仮想マシ ン
(VM) に適用 さ れます。
構文
break-stop-on-vmid number [vmid]
各パ ラ メ ー タ には以下の意味があ り ます。
number
ハー ド ウ ェ アブ レー ク ポ イ ン ト の番号を指定 し ます。 こ の番号は、 設定
時にデバ ッ ガに よ っ て割 り 当て ら れ る 一意のブ レー ク ポ イ ン ト の番号で
す。 info breakpoints を使用 し て、 ブ レー ク ポ イ ン ト の番号 と ス テー タ ス
を表示す る こ と がで き ます。
vmid
ブ レー ク ポ イ ン ト の適用先 と し て 仮想マシ ン ID (VMID) を指定 し ま
す。 こ れには、 整数ま たは整数を求め る 式を指定で き ます。 vmid が指定
さ れていない場合、 VM の効果はブ レー ク ポ イ ン ト か ら な く な り ます。
例
例 2-14 break-stop-on-vmid
break-stop-on-vmid 1 2
# ハー ド ウ ェ アブレーク ポ イ ン ト 1 を vmid 2 に適用。
関連項目
•
式の使用 (2-4 ページ)
ARM DUI 0452TJ
ID 1 0 2 1 1 4
•
break (2-45 ページ)
•
break-script (2-47 ページ)
•
clear (2-56 ページ)
•
condition (2-59 ページ)
•
delete breakpoints (2-63 ページ)
•
disable breakpoints (2-67 ページ)
•
enable breakpoints (2-77 ページ)
•
hbreak (2-88 ページ)
•
ignore (2-92 ページ)
•
info breakpoints, info watchpoints (2-95 ページ)
•
info breakpoints capabilities, info watchpoints capabilities
(2-96 ページ)
•
info cores (2-99 ページ)
•
info threads (2-121 ページ)
•
resolve (2-160 ページ)
•
set arm (2-173 ページ)
•
set breakpoint (2-178 ページ)
•
tbreak (2-243 ページ)
•
thbreak (2-245 ページ)
•
thread, core (2-247 ページ)
Copyright © 2010-2014 ARM. All rights reserved.
Non-Confidential
2-53
DS-5 デバ ッ ガ コ マ ン ド
2.3.12
cache list
こ の コ マ ン ド は、 現在の コ アで使用可能な キ ャ ッ シ ュ お よ び関連情報を一覧表示 し
ます。 出力は、 定義 さ れた実装です。
構文
cache list
注
こ の コ マ ン ド の可用性 と 使用可能な キ ャ ッ シ ュ は、 デバ ッ ガが接続 さ れてい る 特定
のデバ イ ス に応 じ て異な り ます。
例
例 2-15 cache list
cache list
# 使用可能なキ ャ ッ シ ュ と ビ ューを リ ス ト 。 出力例は以下の と お り です。
L1D:
L1 data cache, size=32k, views: [tags, tlb]
...
L1I:
L1 instruction cache, size=2k, views: [tags, tlb]
...
関連項目
•
cache print (2-54 ページ)
ARM DUI 0452TJ
ID 1 0 2 1 1 4
Copyright © 2010-2014 ARM. All rights reserved.
Non-Confidential
2-54
DS-5 デバ ッ ガ コ マ ン ド
2.3.13
cache print
こ の コ マ ン ド は、 現在の コ アのキ ャ ッ シ ュ デー タ を構造化ビ ュ ーで表示 し ます。 出
力は、 定義 さ れた実装です。
構文
cache print cache [view]…
各パ ラ メ ー タ には以下の意味があ り ます。
cache
キ ャ ッ シ ュ 名を指定 し ます。
view
選択 し た キ ャ ッ シ ュ の ビ ュ ーの名前を指定 し ます。 キ ャ ッ シ ュ ご と に、
異な る デー タ のセ ッ ト ま たは異な る 形式で表示 さ れたデー タ に ビ ュ ーか
ら ア ク セ ス で き ます。
注
こ の コ マ ン ド の可用性 と 使用可能な キ ャ ッ シ ュ は、 デバ ッ ガが接続 さ れてい る 特定
のデバ イ ス に応 じ て異な り ます。
例
例 2-16 cache print
cache print L1D
# L1 データ キ ャ ッ シ ュ を出力。 出力例は以下の と お り です。
tags:
...
tlb:
...
cache print L1D tags # L1 データ キ ャ ッ シ ュ を出力。 出力例は以下の と お り です。
tags:
...
関連項目
•
cache list (2-53 ページ)
ARM DUI 0452TJ
ID 1 0 2 1 1 4
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Non-Confidential
2-55
DS-5 デバ ッ ガ コ マ ン ド
2.3.14
cd
こ の コ マ ン ド は、 現在の作業デ ィ レ ク ト リ を変更 し ます。
構文
cd dir
各パ ラ メ ー タ には以下の意味があ り ます。
デ ィ レ ク ト リ を指定 し ます。
dir
例
例 2-17 cd
cd "\usr\source"
# 現在の作業デ ィ レ ク ト リ を変更する
関連項目
•
add-symbol-file (2-36 ページ)
ARM DUI 0452TJ
ID 1 0 2 1 1 4
•
file, symbol-file (2-82 ページ)
•
load (2-128 ページ)
•
loadfile (2-129 ページ)
•
pwd (2-156 ページ)
Copyright © 2010-2014 ARM. All rights reserved.
Non-Confidential
2-56
DS-5 デバ ッ ガ コ マ ン ド
2.3.15
clear
こ の コ マ ン ド は、 特定の位置にあ る ブ レー ク ポ イ ン ト を削除 し ます。
構文
clear [[filename:]location|*address]
各パ ラ メ ー タ には以下の意味があ り ます。
filename
フ ァ イ ルを指定 し ます。
location
以下の よ う に位置を指定 し ます。
address
line_num
行番号
function
関数名
label
ラ ベル名
+offset|-offset
現在の位置か ら の行オ フ セ ッ ト を指定 し ます。
ア ド レ ス を指定 し ます。 こ れには、 ア ド レ ス ま たはア ド レ ス を求
め る 式を指定で き ます。
引数を指定 し ない場合、 現在の PC のブ レー ク ポ イ ン ト が削除 さ れます。
例
例 2-18 clear
clear *0x8000
# ア ド レ ス 0x8000 にあ るブレーク ポ イ ン ト を ク リ ア
clear main
# main() のア ド レ スにあ る ブレーク ポ イ ン ト を ク リ ア
clear SVC_Handler # ラベル SVC_Handler のア ド レ スにあ るブレーク ポ イ ン ト を ク リ ア
clear +1
# 次の ソース行のア ド レ スにあ るブレーク ポ イ ン ト を ク リ ア
clear my_File.c:main # my_File.c の main() のア ド レ スにあ る ブレーク ポ イ ン ト を ク リ ア
clear my_File.c:10 # my_File.c の行 10 のア ド レ スにあ るブレーク ポ イ ン ト を ク リ ア
関連項目
•
式の使用 (2-4 ページ)
ARM DUI 0452TJ
ID 1 0 2 1 1 4
•
clearwatch (2-58 ページ)
•
condition (2-59 ページ)
•
break (2-45 ページ)
•
break-script (2-47 ページ)
•
break-stop-on-threads、 break-stop-on-cores (2-50 ページ)
•
break-stop-on-vmid (2-52 ページ)
•
delete breakpoints (2-63 ページ)
•
disable breakpoints (2-67 ページ)
•
enable breakpoints (2-77 ページ)
•
hbreak (2-88 ページ)
•
info breakpoints, info watchpoints (2-95 ページ)
•
info breakpoints capabilities, info watchpoints capabilities
(2-96 ページ)
Copyright © 2010-2014 ARM. All rights reserved.
Non-Confidential
2-57
DS-5 デバ ッ ガ コ マ ン ド
ARM DUI 0452TJ
ID 1 0 2 1 1 4
•
tbreak (2-243 ページ)
•
thbreak (2-245 ページ)
Copyright © 2010-2014 ARM. All rights reserved.
Non-Confidential
2-58
DS-5 デバ ッ ガ コ マ ン ド
2.3.16
clearwatch
こ の コ マ ン ド は、 特定の位置にあ る ウ ォ ッ チポ イ ン ト を削除 し ます。
構文
clearwatch [filename:]symbol|*address
各パ ラ メ ー タ には以下の意味があ り ます。
filename
フ ァ イ ルを指定 し ます。
symbol
グ ロ ーバル / 静的デー タ シ ン ボルを指定 し ます。 配列ま たは構造
体に対 し ては、 要素ま たは メ ンバを指定す る 必要があ り ます。
address
ア ド レ ス を指定 し ます。 こ れには、 ア ド レ ス ま たはア ド レ ス を求
め る 式を指定で き ます。
例
例 2-19 clearwatch
clearwatch *0x8000
# ア ド レ ス 0x8000 にあ る ウ ォ ッ チポ イ ン ト を ク リ ア
clearwatch my_File.c:myVar # my_File.c の myVar のア ド レ スにあ る ウ ォ ッ チポ イ ン ト を ク リ ア
関連項目
•
式の使用 (2-4 ページ)
ARM DUI 0452TJ
ID 1 0 2 1 1 4
•
awatch (2-42 ページ)
•
delete breakpoints (2-63 ページ)
•
disable breakpoints (2-67 ページ)
•
enable breakpoints (2-77 ページ)
•
info breakpoints, info watchpoints (2-95 ページ)
•
info breakpoints capabilities, info watchpoints capabilities
(2-96 ページ)
Copyright © 2010-2014 ARM. All rights reserved.
Non-Confidential
2-59
DS-5 デバ ッ ガ コ マ ン ド
2.3.17
condition
こ の コ マ ン ド は、 特定のブ レー ク ポ イ ン ト ま たは ウ ォ ッ チポ イ ン ト に対 し てブ レー
ク 条件を設定 し ます。 特定の式の値が true と 評価 さ れた場合、 デバ ッ ガが タ ーゲ ッ
ト を停止 し 、 そ う でなければ実行を再開 し ます。
構文
condition number [expression]
各パ ラ メ ー タ には以下の意味があ り ます。
number
ブ レー ク ポ イ ン ト ま たは ウ ォ ッ チポ イ ン ト の番号を指定 し ます。 こ れ
は、 設定時にデバ ッ ガに よ っ て割 り 当て ら れ る 番号です。 info
breakpoints を使用す る と 、 すべてのブ レー ク ポ イ ン ト と ウ ォ ッ チポ イ ン
ト の番号 と ス テー タ ス を表示で き ます。
expression
ブ レー ク ポ イ ン ト ま たは ウ ォ ッ チポ イ ン ト に達 し た と き に評価す る 式を
指定 し ます。 expression を指定 し ない場合、 ブ レー ク ポ イ ン ト ま たは
ウ ォ ッ チポ イ ン ト の条件が削除 さ れます。
例
例 2-20 condition
condition 1 myVar<5
# ブレーク ポ イ ン ト 番号 1 にブレーク条件 myVar<5 を設定
関連項目
•
式の使用 (2-4 ページ)
ARM DUI 0452TJ
ID 1 0 2 1 1 4
•
break (2-45 ページ)
•
break-script (2-47 ページ)
•
break-stop-on-threads、 break-stop-on-cores (2-50 ページ)
•
break-stop-on-vmid (2-52 ページ)
•
clear (2-56 ページ)
•
delete breakpoints (2-63 ページ)
•
disable breakpoints (2-67 ページ)
•
enable breakpoints (2-77 ページ)
•
hbreak (2-88 ページ)
•
ignore (2-92 ページ)
•
info breakpoints, info watchpoints (2-95 ページ)
•
tbreak (2-243 ページ)
•
thbreak (2-245 ページ)
Copyright © 2010-2014 ARM. All rights reserved.
Non-Confidential
2-60
DS-5 デバ ッ ガ コ マ ン ド
2.3.18
continue
こ の コ マ ン ド は、 タ ーゲ ッ ト 実行を継続 し ます。
注
タ ーゲ ッ ト が実行 さ れ る と 、 即座に制御が戻 さ れ ます。 アプ リ ケーシ ョ ンが完了す
る かブ レー ク ポ イ ン ト に達す る ま で、 デバ ッ ガが制御を戻 さ ない よ う にす る には、
wait コ マ ン ド を使用 し ます。
構文
continue [count]
各パ ラ メ ー タ には以下の意味があ り ます。
現在の位置でブ レー ク ポ イ ン ト ま たは ウ ォ ッ チポ イ ン ト を無視す る 回数
を指定 し ます。
count
例
例 2-21 continue
continue
continue 5
# ターゲ ッ ト の実行を継続
# ターゲ ッ ト の実行を継続し、 現在のブレーク ポ イ ン ト を 5 回無視
関連項目
•
reverse-continue (2-162 ページ)
ARM DUI 0452TJ
ID 1 0 2 1 1 4
•
advance (2-38 ページ)
•
run (2-168 ページ)
•
start (2-236 ページ)
•
wait (2-264 ページ)
Copyright © 2010-2014 ARM. All rights reserved.
Non-Confidential
2-61
DS-5 デバ ッ ガ コ マ ン ド
2.3.19
core
core は threads のエ イ リ ア ス です。
詳細については、 thread, core (2-247 ページ) を参照 し て下 さ い。
ARM DUI 0452TJ
ID 1 0 2 1 1 4
Copyright © 2010-2014 ARM. All rights reserved.
Non-Confidential
2-62
DS-5 デバ ッ ガ コ マ ン ド
2.3.20
define
既存の コ マ ン ド か ら 新規ユーザ定義 コ マ ン ド を有効にす る こ と がで き ます。 ユーザ
定義の コ マ ン ド は、 スペース で区切 ら れた引数を受け取 り ます。 特定の引数を参照
す る には $arg0...$argn を使用 し 、 すべての付属の引数を参照す る には $argv を使用 し
て、 式の中で引数を使用で き ます。 以下に例を示 し ます。
print 4+$arg0 # 最初の引数に 4 を加算し、 結果を出力
echo $argv
# すべての引数をエ コー
構文
define cmd
...
end
各パ ラ メ ー タ には以下の意味があ り ます。
こ の コ マ ン ド 名に続けて 1 つ以上のデバ ッ ガ コ マ ン ド を入力 し ます
cmd
各デバ ッ ガ コ マ ン ド を別の行に指定 し 、 最後に end コ マ ン ド を使用 し て
define コ マ ン ド を終了 し ます。
注
既存の組み込み コ マ ン ド は再定義で き ません。
例
例 2-22 define
# add-args コ マン ド を定義し て、 最初の 3 つの引数の合計を出力
define add-args
print $arg0+$arg1+$arg2
end
関連項目
•
document (2-72 ページ)
ARM DUI 0452TJ
ID 1 0 2 1 1 4
•
end (2-80 ページ)
•
if (2-91 ページ)
•
while (2-269 ページ)
•
式の使用 (2-4 ページ)
Copyright © 2010-2014 ARM. All rights reserved.
Non-Confidential
2-63
DS-5 デバ ッ ガ コ マ ン ド
2.3.21
delete breakpoints
こ の コ マ ン ド は、 1 つ以上のブ レー ク ポ イ ン ト ま たは ウ ォ ッ チポ イ ン ト を削除 し ま
す。
構文
delete [breakpoints] number…
各パ ラ メ ー タ には以下の意味があ り ます。
number
ブ レー ク ポ イ ン ト ま たは ウ ォ ッ チポ イ ン ト の番号を指定 し ます。 こ れ
は、 設定時にデバ ッ ガに よ っ て割 り 当て ら れ る 番号です。 info
breakpoints を使用す る と 、 すべてのブ レー ク ポ イ ン ト と ウ ォ ッ チポ イ ン
ト の番号 と ス テー タ ス を表示で き ます。
注
ソ ース コ ー ド の 1 行に複数の ス テー ト メ ン ト が入力 さ れてい る 場合、 そ
れ ら の ス テー ト メ ン ト には、 例えば n.n の よ う にサブ番号が割 り 当て ら
れます。 複数の ス テー ト メ ン ト に設定 さ れたすべてのブ レー ク ポ イ ン ト
を指定す る には、 n.0 と 指定 し 、 個別の ス テー ト メ ン ト を指定す る には、
n.n と 指定 し ます。
number を指定 し ない場合、 すべてのブ レー ク ポ イ ン ト と ウ ォ ッ チポ イ ン ト が無効にな
り ます。
例
例 2-23 delete breakpoints
delete breakpoints 1
# 番号 1 のブレーク ポ イ ン ト を削除
delete breakpoints 1 2
# 番号 1 と 2 のブレーク ポ イ ン ト を削除
delete breakpoints
# すべてのブレーク ポ イ ン ト と ウ ォ ッ チポ イ ン ト を削除
delete breakpoint $
# 直前に作成さ れたデバ ッ ガ変数内に
# 番号があ るブレーク ポ イ ン ト を削除
関連項目
•
break (2-45 ページ)
ARM DUI 0452TJ
ID 1 0 2 1 1 4
•
break-script (2-47 ページ)
•
break-stop-on-threads、 break-stop-on-cores (2-50 ページ)
•
break-stop-on-vmid (2-52 ページ)
•
clear (2-56 ページ)
•
clearwatch (2-58 ページ)
•
condition (2-59 ページ)
•
disable breakpoints (2-67 ページ)
•
enable breakpoints (2-77 ページ)
•
hbreak (2-88 ページ)
•
info breakpoints, info watchpoints (2-95 ページ)
Copyright © 2010-2014 ARM. All rights reserved.
Non-Confidential
2-64
DS-5 デバ ッ ガ コ マ ン ド
ARM DUI 0452TJ
ID 1 0 2 1 1 4
•
info breakpoints capabilities, info watchpoints capabilities
(2-96 ページ)
•
tbreak (2-243 ページ)
•
thbreak (2-245 ページ)
Copyright © 2010-2014 ARM. All rights reserved.
Non-Confidential
2-65
DS-5 デバ ッ ガ コ マ ン ド
2.3.22
delete memory
こ の コ マ ン ド は、 1 つ以上のユーザ定義の メ モ リ 領域を削除 し ます。
構文
delete memory number…
各パ ラ メ ー タ には以下の意味があ り ます。
領域番号を指定 し ます。 こ れは、 領域の設定時にデバ ッ ガに よ っ て割 り
当て ら れ る 番号です。 info mem を使用 し て、 すべての領域の メ ンバ と ス
テー タ ス を表示す る こ と がで き ます。
number
例
例 2-24 delete memory
delete memory 1
delete memory 1 2
delete memory $
# 領域番号 1 を削除
# 領域番号 1 と 2 を削除
# 直前に作成されたデバ ッ ガ変数内に
# 番号があ る メ モ リ 領域を削除
関連項目
•
disable memory (2-69 ページ)
ARM DUI 0452TJ
ID 1 0 2 1 1 4
•
enable memory (2-79 ページ)
•
info memory (2-108 ページ)
•
memory (2-132 ページ)
Copyright © 2010-2014 ARM. All rights reserved.
Non-Confidential
2-66
DS-5 デバ ッ ガ コ マ ン ド
2.3.23
directory
こ の コ マ ン ド は、 ソ ース フ ァ イ ルを検索す る ための追加のデ ィ レ ク ト リ を定義 し ま
す。 引数を指定せずに こ の コ マ ン ド を使用す る と 、 検索デ ィ レ ク ト リ がデフ ォ ル ト
の設定に リ セ ッ ト さ れ ます。 現在の設定を表示す る には、 show コ マ ン ド を使用 し ま
す。
構文
directory [path]…
各パ ラ メ ー タ には以下の意味があ り ます。
ソ ース フ ァ イ ルの検索のための追加のデ ィ レ ク ト リ を指定 し ます。 こ れ
は、 一覧の最初に追加 さ れます。
path
注
複数のデ ィ レ ク ト リ を指定で き ますが、 以下のいずれかで区切 る 必要が
あ り ます。
•
スペース
•
コ ロ ン (Unix)
•
セ ミ コ ロ ン (Windows)
デフ ォ ル ト
検索用のデフ ォ ル ト デ ィ レ ク ト リ は以下の と お り です。
•
コ ンパ イ ルデ ィ レ ク ト リ : $cdir
•
現在の作業デ ィ レ ク ト リ : $cwd
•
現在の イ メ ージデ ィ レ ク ト リ : $idir
例
例 2-25 directory
directory "\usr\source" # 検索 リ ス ト にデ ィ レ ク ト リ を追加
directory "\usr" "\My Src" # 検索 リ ス ト に 2 つのデ ィ レ ク ト リ を追加
# 最初のデ ィ レ ク ト リ が優先
directory
# デフ ォル ト デ ィ レ ク ト リ に リ セ ッ ト
関連項目
•
set substitute-path (2-198 ページ)
ARM DUI 0452TJ
ID 1 0 2 1 1 4
•
show directories (2-215 ページ)
•
show substitute-path (2-229 ページ)
Copyright © 2010-2014 ARM. All rights reserved.
Non-Confidential
2-67
DS-5 デバ ッ ガ コ マ ン ド
2.3.24
disable breakpoints
こ の コ マ ン ド は、 1 つ以上のブ レー ク ポ イ ン ト ま たは ウ ォ ッ チポ イ ン ト を無効に し ま
す。
構文
disable [breakpoints] number…
各パ ラ メ ー タ には以下の意味があ り ます。
ブ レー ク ポ イ ン ト ま たは ウ ォ ッ チポ イ ン ト の番号を指定 し ます。 こ れ
は、 設定時にデバ ッ ガに よ っ て割 り 当て ら れ る 番号です。 info
breakpoints を使用す る と 、 すべてのブ レー ク ポ イ ン ト と ウ ォ ッ チポ イ ン
ト の番号 と ス テー タ ス を表示で き ます。
number
注
ソ ース コ ー ド の 1 行に複数の ス テー ト メ ン ト が入力 さ れてい る 場合、 そ
れ ら の ス テー ト メ ン ト には、 例えば n.n の よ う にサブ番号が割 り 当て ら
れます。 複数の ス テー ト メ ン ト に設定 さ れたすべてのブ レー ク ポ イ ン ト
を指定す る には、 n.0 と 指定 し 、 個別の ス テー ト メ ン ト を指定す る には、
n.n と 指定 し ます。
number を指定 し ない場合、 すべてのブ レー ク ポ イ ン ト と ウ ォ ッ チポ イ ン ト が無効にな
り ます。
注
ブ レー ク ポ イ ン ト のサブ コ マ ン ド はオプシ ョ ン です。
例
例 2-26 disable
disable breakpoints 1
# ブレーク ポ イ ン ト 番号 1 を無効化
disable breakpoints 1 2
# ブレーク ポ イ ン ト 番号 1 と 2 を無効化
disable breakpoints
# すべてのブレーク ポ イ ン ト と ウ ォ ッ チポ イ ン ト を無効化
disable breakpoints $
# 直前に作成されたデバ ッ ガ変数内に
# 番号があ るブレーク ポ イ ン ト を無効化
関連項目
•
break (2-45 ページ)
ARM DUI 0452TJ
ID 1 0 2 1 1 4
•
break-script (2-47 ページ)
•
break-stop-on-threads、 break-stop-on-cores (2-50 ページ)
•
break-stop-on-vmid (2-52 ページ)
•
clear (2-56 ページ)
•
condition (2-59 ページ)
•
delete breakpoints (2-63 ページ)
•
enable breakpoints (2-77 ページ)
•
hbreak (2-88 ページ)
Copyright © 2010-2014 ARM. All rights reserved.
Non-Confidential
2-68
DS-5 デバ ッ ガ コ マ ン ド
ARM DUI 0452TJ
ID 1 0 2 1 1 4
•
info breakpoints, info watchpoints (2-95 ページ)
•
info breakpoints capabilities, info watchpoints capabilities
(2-96 ページ)
•
tbreak (2-243 ページ)
•
thbreak (2-245 ページ)
Copyright © 2010-2014 ARM. All rights reserved.
Non-Confidential
2-69
DS-5 デバ ッ ガ コ マ ン ド
2.3.25
disable memory
こ の コ マ ン ド は、 1 つ以上のユーザ定義の メ モ リ 領域を無効に し ます。
構文
disable memory number…
各パ ラ メ ー タ には以下の意味があ り ます。
number
領域番号を指定 し ます。 こ れは、 領域の設定時にデバ ッ ガに よ っ て割 り
当て ら れ る 番号です。 info mem を使用 し て、 すべての領域の メ ンバ と ス
テー タ ス を表示す る こ と がで き ます。
例
例 2-27 disable memory
disable memory 1
# 領域番号 1 を無効化
disable memory 1 2
# 領域番号 1 と 2 を無効化
disable memory $
# 直前に作成されたデバ ッ ガ変数内に
# 番号があ る メ モ リ 領域を無効化
関連項目
•
delete memory (2-65 ページ)
ARM DUI 0452TJ
ID 1 0 2 1 1 4
•
enable memory (2-79 ページ)
•
info memory (2-108 ページ)
•
memory (2-132 ページ)
Copyright © 2010-2014 ARM. All rights reserved.
Non-Confidential
2-70
DS-5 デバ ッ ガ コ マ ン ド
2.3.26
disassemble
こ の コ マ ン ド は、 特定のア ド レ ス周辺の関数の逆アセ ン ブ リ 、 ま たは特定のア ド レ
ス範囲の逆アセ ン ブ リ を表示 し ます。
構文
disassemble [address [address|+size]]
各パ ラ メ ー タ には以下の意味があ り ます。
address
ア ド レ ス を求め る 式を指定 し ます。 2 つの address 引数は、 指定 し
た ア ド レ ス を含むア ド レ ス範囲を指定 し ます。 address 引数を指定
し ない場合、 デバ ッ ガは現在の フ レームのプ ロ グ ラ ム カ ウ ン タ 周
辺の関数について逆アセ ン ブ リ を表示 し ます。
size
領域のサ イ ズ を指定 し ます。
例
例 2-28 disassemble
disassemble
# 現在の関数の逆アセンブ リ を表示
disassemble 0x8140 0x8157 # ア ド レ ス範囲 0x8140-0x8157 の逆アセンブ リ を表示
disassemble 0x8140 +0x18 # ア ド レ ス範囲 0x8140-0x8157 の逆アセンブ リ を表示
disassemble 0xC0040AC0 # ア ド レ ス範囲 0xC0040AC0-0xC0040ADC の逆アセンブ リ を表示
関連項目
•
set arm (2-173 ページ)
•
ARM DUI 0452TJ
ID 1 0 2 1 1 4
x (2-270 ページ)
Copyright © 2010-2014 ARM. All rights reserved.
Non-Confidential
2-71
DS-5 デバ ッ ガ コ マ ン ド
2.3.27
discard-symbol-file
こ の コ マ ン ド は、 特定の フ ァ イ ルに関連す る デバ ッ グ情報を破棄 し ます。
構文
discard-symbol-file filename
各パ ラ メ ー タ には以下の意味があ り ます。
filename
イ メ ージ、 共有 ラ イ ブ ラ リ 、 ま たは オペレーテ ィ ン グ シ ス テ ム (OS)
モジ ュ ールを指定 し ます。
注
共有 ラ イ ブ ラ リ と OS モジ ュ ールは、 こ れ ら の タ イ プの フ ァ イ ルの ロ ー
ド を サポー ト す る 接続に よ っ て異な り ます。
ロ ー ド 済みの フ ァ イ ルに関す る 情報は、 info files コ マ ン ド を使用 し て表示で き ます。
例
例 2-29 discard-symbol-file
discard-symbol-file myFile.axf
discard-symbol-file myLib.so
discard-symbol-file myModule.ko
# myFile.axf に関連する シンボルを破棄
# 共有ラ イ ブ ラ リ に関連する シンボルを破棄
# OS モジ ュールに関連する シンボルを破棄
関連項目
•
add-symbol-file (2-36 ページ)
ARM DUI 0452TJ
ID 1 0 2 1 1 4
•
cd (2-55 ページ)
•
file, symbol-file (2-82 ページ)
•
load (2-128 ページ)
•
info files, info target (2-100 ページ)
•
info os-modules (2-110 ページ)
•
loadfile (2-129 ページ)
•
reload-symbol-file (2-158 ページ)
Copyright © 2010-2014 ARM. All rights reserved.
Non-Confidential
2-72
DS-5 デバ ッ ガ コ マ ン ド
2.3.28
document
こ の コ マ ン ド を使用す る と 、 新規ユーザ定義 コ マ ン ド の総合的なヘルプ を追加で き
ます。
構文
document cmd
...
end
各パ ラ メ ー タ には以下の意味があ り ます。
ユーザ定義 コ マ ン ド 名を指定 し ます。
cmd
複数行のテ キ ス ト のいずれかに説明を入力 し 、 最後に end コ マ ン ド を使
用 し て document コ マ ン ド を終了 し ます。
注
既存の組み込み コ マ ン ド の ド キ ュ メ ン ト は再定義で き ません。
例
例 2-30 document
# 新規ユーザ定義 add-args コ マン ド の ド キ ュ メ ン ト
document add-args
こ のユーザ定義のコ マン ド は、 最初の 3 つの引数の合計を出力し ます
end
関連項目
•
define (2-62 ページ)
ARM DUI 0452TJ
ID 1 0 2 1 1 4
•
end (2-80 ページ)
•
if (2-91 ページ)
•
while (2-269 ページ)
•
式の使用 (2-4 ページ)
Copyright © 2010-2014 ARM. All rights reserved.
Non-Confidential
2-73
DS-5 デバ ッ ガ コ マ ン ド
2.3.29
down
こ の コ マ ン ド は、 現在の フ レーム ポ イ ン タ を コ ール ス タ ッ ク の下方向、 つま り 最後
の フ レームの方向に移動 し ます。 ま た、 指定 さ れた フ レーム の関数名 と ソ ース行番
号を表示 し ます。
注
各フ レームには、 コ ール ス タ ッ ク の最後の フ レーム (ゼ ロ ) か ら アプ リ ケーシ ョ ン
の開始点であ る 最初の フ レーム ま で順に番号が割 り 当て ら れ ます。
構文
down [offset]
各パ ラ メ ー タ には以下の意味があ り ます。
offset
コ ール ス タ ッ ク で現在の フ レーム ポ イ ン タ か ら オ フ セ ッ ト さ れた フ レー
ム を指定 し ます。 offset が指定 さ れていない場合、 デフ ォ ル ト は 1 です。
例
例 2-31 down
down # 現在のフ レームポ イ ン タ か ら 1 フ レーム下に移動し て情報を表示
down 2 # 現在のフ レームポ イ ン タ か ら 2 フ レーム下に移動し て情報を表示
関連項目
•
down-silently (2-74 ページ)
ARM DUI 0452TJ
ID 1 0 2 1 1 4
•
finish (2-84 ページ)
•
frame (2-86 ページ)
•
info frame (2-102 ページ)
•
info all-registers (2-94 ページ)
•
info registers (2-113 ページ)
•
info stack, backtrace, where (2-118 ページ)
•
select-frame (2-171 ページ)
•
up (2-262 ページ)
•
up-silently (2-263 ページ)
Copyright © 2010-2014 ARM. All rights reserved.
Non-Confidential
2-74
DS-5 デバ ッ ガ コ マ ン ド
2.3.30
down-silently
こ の コ マ ン ド は、 現在の フ レーム ポ イ ン タ を コ ール ス タ ッ ク の下方向、 つま り 最後
の フ レームの方向に移動 し ます。
注
各フ レームには、 コ ール ス タ ッ ク の最後の フ レーム (ゼ ロ ) か ら アプ リ ケーシ ョ ン
の開始点であ る 最初の フ レーム ま で順に番号が割 り 当て ら れ ます。
構文
down-silently [offset]
各パ ラ メ ー タ には以下の意味があ り ます。
offset
コ ール ス タ ッ ク で現在の フ レーム ポ イ ン タ か ら オ フ セ ッ ト さ れた フ レー
ム を指定 し ます。 offset が指定 さ れていない場合、 デフ ォ ル ト は 1 です。
例
例 2-32 down-silently
down-silently
down-silently 2
# 現在のフ レームポ イ ン タ か ら 1 フ レーム下に移動
# 現在のフ レームポ イ ン タ か ら 2 フ レーム下に移動
関連項目
•
down (2-73 ページ)
ARM DUI 0452TJ
ID 1 0 2 1 1 4
•
finish (2-84 ページ)
•
frame (2-86 ページ)
•
info frame (2-102 ページ)
•
info all-registers (2-94 ページ)
•
info registers (2-113 ページ)
•
info stack, backtrace, where (2-118 ページ)
•
select-frame (2-171 ページ)
•
up (2-262 ページ)
•
up-silently (2-263 ページ)
Copyright © 2010-2014 ARM. All rights reserved.
Non-Confidential
2-75
DS-5 デバ ッ ガ コ マ ン ド
2.3.31
dump
こ の コ マ ン ド は、 メ モ リ ま たは式の結果か ら デー タ を読み出 し 、 フ ァ イ ルに書 き 込
みます。
構文
dump [format] memory filename start_address {end_address|+size}
dump [format] value filename expression
各パ ラ メ ー タ には以下の意味があ り ます。
出力形式を以下の中か ら 指定 し ます。
format
binary
バ イ ナ リ 。 こ れがデフ ォ ル ト です。
elf
32 ビ ッ ト の ARM ELF。
elf64
64 ビ ッ ト の ARM ELF。
ihex
Intel Hex 32 ビ ッ ト 形式。
srec
Motorola 32 ビ ッ ト 形式 (S レ コ ー ド )。
vhx
バ イ ト 指向 16 進形式 (Verilog メ モ リ モデル)
filename
フ ァ イ ルを指定 し ます。
start_address
メ モ リ の開始ア ド レ ス を指定 し ます。
end_address
メ モ リ の終了ア ド レ ス (指定 し た ア ド レ ス を含む) を指定 し ま
す。
size
領域のサ イ ズ を指定 し ます。
expression
ア ド レ ス を求め、 そのア ド レ ス にあ る デー タ が フ ァ イ ルに書 き 込
まれ る 式を指定 し ます。
例
例 2-33 dump
dump memory myFile.bin 0x8000 0x8FFF # メ モ リ 0x8000 ~ 0x8FFF の内容を
# バイナ リ フ ァ イル myFile.bin に書き込む
dump srec value myFile.m32 &myArray # myArray の内容を
# 32 ビ ッ ト フ ァ イル myFile.m32 に書き込む
関連項目
•
式の使用 (2-4 ページ)
ARM DUI 0452TJ
ID 1 0 2 1 1 4
•
append (2-39 ページ)
•
restore (2-161 ページ)
Copyright © 2010-2014 ARM. All rights reserved.
Non-Confidential
2-76
DS-5 デバ ッ ガ コ マ ン ド
2.3.32
echo
こ の コ マ ン ド は、 テ キ ス ト 文字列のみを表示 し ます。
バ ッ ク ス ラ ッ シ ュ は以下の よ う に使用で き ます。
•
C エ ス ケープシーケ ン ス。 例えば、 "\n" を使用 し て改行を出力す る こ と がで き
ます。
•
行頭お よ び末尾の スペース は、 バ ッ ク ス ラ ッ シ ュ でエ ス ケープ し ない限 り 表示
さ れ ません。
•
二重引用符で囲まれた文字列は、 二重引用符を含め、 その ま ま出力 さ れます。
構文
echo string
各パ ラ メ ー タ には以下の意味があ り ます。
string
文字で構成 さ れた文字列を指定 し ます。
例
例 2-34 echo
echo " initializing..." # 表示 : " initializing..." (二重引用符を含む)
echo Stage 1\n
# 表示 : Stage 1 (表示の後に改行)
echo \ Init
# 表示 : Init (行頭のスペース を含む)
echo 4+4
# 表示 : 4+4
関連項目
•
output (2-151 ページ)
ARM DUI 0452TJ
ID 1 0 2 1 1 4
•
print, inspect (2-154 ページ)
•
printf() 形式のフ ォーマ ッ ト ス ト リ ン グ (2-9 ページ)
Copyright © 2010-2014 ARM. All rights reserved.
Non-Confidential
2-77
DS-5 デバ ッ ガ コ マ ン ド
2.3.33
enable breakpoints
こ の コ マ ン ド は、 1 つ以上のブ レー ク ポ イ ン ト ま たは ウ ォ ッ チポ イ ン ト を有効に し ま
す。
構文
enable [breakpoints] number…
各パ ラ メ ー タ には以下の意味があ り ます。
ブ レー ク ポ イ ン ト ま たは ウ ォ ッ チポ イ ン ト の番号を指定 し ます。 こ れ
は、 設定時にデバ ッ ガに よ っ て割 り 当て ら れ る 番号です。 info
breakpoints を使用す る と 、 すべてのブ レー ク ポ イ ン ト と ウ ォ ッ チポ イ ン
ト の番号 と ス テー タ ス を表示で き ます。
number
注
ソ ース コ ー ド の 1 行に複数の ス テー ト メ ン ト が入力 さ れてい る 場合、 そ
れ ら の ス テー ト メ ン ト には、 例えば n.n の よ う にサブ番号が割 り 当て ら
れます。 複数の ス テー ト メ ン ト に設定 さ れたすべてのブ レー ク ポ イ ン ト
を指定す る には、 n.0 と 指定 し 、 個別の ス テー ト メ ン ト を指定す る には、
n.n と 指定 し ます。
number を指定 し ない場合、 すべてのブ レー ク ポ イ ン ト と ウ ォ ッ チポ イ ン ト が有効にな
り ます。
注
ブ レー ク ポ イ ン ト のサブ コ マ ン ド はオプシ ョ ン です。
例
例 2-35 enable
enable breakpoints 1
enable breakpoints 1 2
enable breakpoints
ガ変数内に
# ブレーク ポ イ ン ト 番号 1 を有効化
# ブレーク ポ イ ン ト 番号 1 と 2 を有効化
# すべてのブレーク ポ イ ン ト と ウ ォ ッ チポ イ ン ト を有効化 $
# 直前に作成されたデバ ッ
# 番号があ るブレーク ポ イ ン ト を有効化
関連項目
•
break (2-45 ページ)
ARM DUI 0452TJ
ID 1 0 2 1 1 4
•
break-script (2-47 ページ)
•
break-stop-on-threads、 break-stop-on-cores (2-50 ページ)
•
break-stop-on-vmid (2-52 ページ)
•
clear (2-56 ページ)
•
condition (2-59 ページ)
•
delete breakpoints (2-63 ページ)
•
disable breakpoints (2-67 ページ)
Copyright © 2010-2014 ARM. All rights reserved.
Non-Confidential
2-78
DS-5 デバ ッ ガ コ マ ン ド
ARM DUI 0452TJ
ID 1 0 2 1 1 4
•
hbreak (2-88 ページ)
•
info breakpoints, info watchpoints (2-95 ページ)
•
info breakpoints capabilities, info watchpoints capabilities
(2-96 ページ)
•
tbreak (2-243 ページ)
•
thbreak (2-245 ページ)
Copyright © 2010-2014 ARM. All rights reserved.
Non-Confidential
2-79
DS-5 デバ ッ ガ コ マ ン ド
2.3.34
enable memory
こ の コ マ ン ド は、 1 つ以上のユーザ定義の メ モ リ 領域を有効に し ます。
構文
enable memory number…
各パ ラ メ ー タ には以下の意味があ り ます。
number
領域番号を指定 し ます。 こ れは、 領域の設定時にデバ ッ ガに よ っ て割 り
当て ら れ る 番号です。 info mem を使用 し て、 すべての領域の メ ンバ と ス
テー タ ス を表示す る こ と がで き ます。
例
例 2-36 enable memory
enable memory 1
# 領域番号 1 を有効化
enable memory 1 2
# 領域番号 1 と 2 を有効化
enable memory $
# 直前に作成されたデバ ッ ガ変数内に
# 番号があ る メ モ リ 領域を有効化
関連項目
•
delete memory (2-65 ページ)
ARM DUI 0452TJ
ID 1 0 2 1 1 4
•
disable memory (2-69 ページ)
•
info memory (2-108 ページ)
•
memory (2-132 ページ)
Copyright © 2010-2014 ARM. All rights reserved.
Non-Confidential
2-80
DS-5 デバ ッ ガ コ マ ン ド
2.3.35
end
define、 if、 お よ び while の各 コ マ ン ド を使用 し た場合に、 こ の コ マ ン ド に よ っ て条
件ブ ロ ッ ク を終了 し ます。
例
例 2-37 end
# 条件に応じ て実行される コ マン ド が含まれた while ループを定義
# myVar はアプ リ ケーシ ョ ン コー ド 内の変数
while myVar10<
step
wait
x
set myVar++
end
関連項目
•
define (2-62 ページ)
ARM DUI 0452TJ
ID 1 0 2 1 1 4
•
document (2-72 ページ)
•
if (2-91 ページ)
•
while (2-269 ページ)
•
式の使用 (2-4 ページ)
Copyright © 2010-2014 ARM. All rights reserved.
Non-Confidential
2-81
DS-5 デバ ッ ガ コ マ ン ド
2.3.36
exit
exit は quit のエ イ リ ア ス です。
詳細については、 quit, exit (2-157 ページ) を参照 し て下 さ い。
ARM DUI 0452TJ
ID 1 0 2 1 1 4
Copyright © 2010-2014 ARM. All rights reserved.
Non-Confidential
2-82
DS-5 デバ ッ ガ コ マ ン ド
2.3.37
file, symbol-file
こ の コ マ ン ド は、 イ メ ージか ら デバ ッ ガにデバ ッ グ情報を ロ ー ド し 、 後で run コ マ ン
ド や start コ マ ン ド で使用す る ためにエ ン ト リ ポ イ ン ト ア ド レ ス を記録 し ます。 続い
て file コ マ ン ド を続けて使用す る と 、 新 し いデバ ッ グ情報を ロ ー ド す る 前に既存の
情報は破棄 さ れます。 デバ ッ ガか ら 要求があ っ た と き に、 デバ ッ グ情報が ロ ー ド さ
れます。
デバ ッ グ情報を置換せずに追加す る には、 add-symbol-file コ マ ン ド を使用 し ます。
注
PC レ ジ ス タ は、 こ の コ マ ン ド では設定で き ません。
構文
file [filename] [offset] [-s section address]…
symbol-file [filename] [offset] [-s section address]…
各パ ラ メ ー タ には以下の意味があ り ます。
filename
offset
イ メ ージ を指定 し ます。 filename を指定 し ない場合、 現在のデバ ッ グ情
報が破棄 さ れます。
イ メ ージ内のすべてのア ド レ ス に加算す る オ フ セ ッ ト を指定 し ます。
offset を指定 し ない場合、 デフ ォ ル ト は以下の と お り です。
•
イ メ ージはゼ ロ です。
•
ラ イ ブ ラ リ の ロ ー ド ア ド レ ス は共有 ラ イ ブ ラ リ です。 アプ リ ケー
シ ョ ン が指定 し た ラ イ ブ ラ リ が ロ ー ド さ れていない場合、 ラ イ ブ
ラ リ が ロ ー ド さ れ、 オ フ セ ッ ト が決定で き る ま で要求が保留 さ れ
ます。
s
再配置可能オブジ ェ ク ト の場合、 セ ク シ ョ ンが再配置 さ れた ア ド レ ス が
指定 さ れ ます。
section
再配置 さ れたセ ク シ ョ ンの名前を指定 し ます。
address
セ ク シ ョ ンのア ド レ ス を指定 し ます。 こ れには、 ア ド レ ス ま たはア ド レ
ス を求め る 式を指定で き ます。
例
例 2-38 file, symbol-file
file "myFile.axf"
# デバ ッ グ情報をオンデマン ド で ロー ド
file "images\myFile.axf"
# デバ ッ グ情報をオンデマン ド で ロー ド
file
# 現在のすべてのデバ ッ グ情報を破棄
file "myFile.axf" -s .text 0x1000 -s .data 0x2000
# 0x1000 に再配置されたセ ク シ ョ ン .text と
# 0x2000 に再配置されたセ ク シ ョ ン .data を持つ
# デバ ッ グ情報をオンデマン ド で ロー ド
ARM DUI 0452TJ
ID 1 0 2 1 1 4
Copyright © 2010-2014 ARM. All rights reserved.
Non-Confidential
2-83
DS-5 デバ ッ ガ コ マ ン ド
関連項目
•
add-symbol-file (2-36 ページ)
ARM DUI 0452TJ
ID 1 0 2 1 1 4
•
cd (2-55 ページ)
•
discard-symbol-file (2-71 ページ)
•
load (2-128 ページ)
•
info files, info target (2-100 ページ)
•
loadfile (2-129 ページ)
•
reload-symbol-file (2-158 ページ)
•
run (2-168 ページ)
•
start (2-236 ページ)
Copyright © 2010-2014 ARM. All rights reserved.
Non-Confidential
2-84
DS-5 デバ ッ ガ コ マ ン ド
2.3.38
finish
こ の コ マ ン ド は、 選択 し た数の ス タ ッ ク フ レーム が終了 し た次の命令ま で、 タ ー
ゲ ッ ト を実行 し ます。
構文
finish [n]
各パ ラ メ ー タ には以下の意味があ り ます。
n
実行を終了す る ま でに処理す る ス タ ッ ク フ レーム の数。 デフ ォ ル ト は 1
です。
例
例 2-39 finish
finish
finish 5
# 現在のス タ ッ ク フ レームが終了する まで実行を継続
# 5 つのス タ ッ ク フ レームが終了する まで実行を継続
関連項目
•
reverse-step-out (2-167 ページ)
ARM DUI 0452TJ
ID 1 0 2 1 1 4
•
down (2-73 ページ)
•
down-silently (2-74 ページ)
•
frame (2-86 ページ)
•
next (2-147 ページ)
•
nexts (2-149 ページ)
•
step (2-238 ページ)
•
steps (2-240 ページ)
•
select-frame (2-171 ページ)
•
up (2-262 ページ)
•
up-silently (2-263 ページ)
Copyright © 2010-2014 ARM. All rights reserved.
Non-Confidential
2-85
DS-5 デバ ッ ガ コ マ ン ド
2.3.39
flash load
こ の コ マ ン ド は、 イ メ ージのセ ク シ ョ ン を 1 つま たは複数の フ ラ ッ シ ュ デバ イ ス に
ロ ー ド し ます。
構文
flash load filename [device[:parameter=value]…]…
各パ ラ メ ー タ には以下の意味があ り ます。
filename
イ メ ージ を指定 し ます。
device
フ ラ ッ シ ュ デバ イ ス名を指定 し ます。 こ のオプシ ョ ンは、 指定のデバ イ
ス のみに ロ ー ド を制限す る 場合に使用 し ます。
parameter
オーバー ラ イ ド す る パ ラ メ ー タ ま たはパ ラ メ ー タ の コ ン マ区切 り リ ス ト
を指定 し ます。
device を指定 し ない場合、 すべてのデバ イ ス を ロ ー ド で き ます。 こ れは、 フ ラ ッ シ ュ
デバ イ ス領域に対応す る イ メ ージのセ ク シ ョ ン に よ っ て異な り ます。
現在の タ ーゲ ッ ト の フ ラ ッ シ ュ デバ イ ス に関す る 情報は、 info flash コ マ ン ド を使用
し て表示で き ます。
例
例 2-40 flash load
flash load "foo.axf" # フ ァ イルを フ ラ ッ シ ュに ロー ド
flash load "foo.axf" MainFlash:ramAddress=0x20000100,ramSize=0xFF00
# フ ァ イルを フ ラ ッ シ ュデバイ スに ロー ド し て、 パラ メ ータ をオーバーラ イ ド
関連項目
•
info flash (2-101 ページ)
ARM DUI 0452TJ
ID 1 0 2 1 1 4
•
load (2-128 ページ)
•
loadfile (2-129 ページ)
Copyright © 2010-2014 ARM. All rights reserved.
Non-Confidential
2-86
DS-5 デバ ッ ガ コ マ ン ド
2.3.40
frame
こ の コ マ ン ド は、 コ ール ス タ ッ ク に現在の フ レーム ポ イ ン タ を設定 し ます。 ま た指
定 し た フ レーム の関数名 と ソ ース行番号を表示 し ます。
注
各フ レームには、 コ ール ス タ ッ ク の最後の フ レーム (ゼ ロ ) か ら アプ リ ケーシ ョ ン
の開始点であ る 最初の フ レーム ま で順に番号が割 り 当て ら れ ます。
構文
frame [number]
各パ ラ メ ー タ には以下の意味があ り ます。
number
フ レーム番号を指定 し ます。 デフ ォ ル ト の現在の フ レーム です。
例
例 2-41 frame
frame 1
frame
# ス タ ッ ク フ レーム 1 に移動し、 それに関する情報を表示
# 現在のフ レームポ イ ン タにあ る ス タ ッ ク フ レーム情報を表示
関連項目
•
down (2-73 ページ)
ARM DUI 0452TJ
ID 1 0 2 1 1 4
•
down-silently (2-74 ページ)
•
finish (2-84 ページ)
•
info frame (2-102 ページ)
•
info all-registers (2-94 ページ)
•
info registers (2-113 ページ)
•
info stack, backtrace, where (2-118 ページ)
•
select-frame (2-171 ページ)
•
up (2-262 ページ)
•
up-silently (2-263 ページ)
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Non-Confidential
2-87
DS-5 デバ ッ ガ コ マ ン ド
2.3.41
handle
こ の コ マ ン ド は、 1 つ以上のシ グナル ま たはプ ロ セ ッ サ例外に関す る ハン ド ラ 設定を
制御 し ます。 デフ ォ ル ト のハン ド ラ 設定は、 デバ ッ グ ア ク テ ィ ビ テ ィ の タ イ プに
よ っ て異な り ます。
デフ ォ ル ト では、 例えば Linux カーネルの接続の場合、 すべてのシ グナルが タ ーゲ ッ
ト 上の Linux に よ っ て処理 さ れ ます。 現在の設定を表示す る には、 info signals を使
用 し ます。
デバ ッ ガは、 gdbserver を使用 し て リ モー ト タ ーゲ ッ ト 上で動作す る アプ リ ケーシ ョ
ンに接続 さ れてい る 場合は Unix シ グナルを処理 し ますが、 ベア メ タ ルではプ ロ セ ッ
サ例外を処理 し ます。
構文
handle [name]… keyword…
各パ ラ メ ー タ には以下の意味があ り ます。
name
シ グナル ま たはプ ロ セ ッ サ例外名を指定 し ます。
keyword
以下のキー ワ ー ド を指定 し ます。
print
print プ ロ パテ ィ を有効に し ます。 イ ベン ト が発生す
る と 、 デバ ッ ガは メ ッ セージ を出力 し て実行を継続
し ます。
noprint
イ ベン ト の発生が通知 さ れない よ う に、 print プ ロ パ
テ ィ を無効に し ます。 noprint キー ワー ド を使用す る
と 、 nostop キー ワー ド のプ ロ パテ ィ も 使用 し た こ と に
な り ます。
stop
stop プ ロ パテ ィ を有効に し ます。 イ ベン ト が発生す
る と 、 デバ ッ ガは実行を停止 し て メ ッ セージ を出力
し ます。 stop キー ワ ー ド を使用す る と 、 print キー
ワ ー ド のプ ロ パテ ィ も 指定 し た こ と にな り ます。
nostop
イ ベン ト が発生 し て も 実行が停止 し ない よ う に、 stop
プ ロ パテ ィ を無効に し ます。
name を指定 し ない場合、 すべてのハン ド ラ 設定が変更 さ れ ます。
例
例 2-42 handle
handle SVC stop # SVC 例外が発生し た と きに、 実行を停止し て メ ッ セージを出力する。
handle IRQ print # IRQ 例外が発生し た と きに、 メ ッ セージを出力する が、 実行を継続する。
handle IRQ noprint # IRQ 例外が発生し た と き に、 メ ッ セージを出力し ない。
handle noprint nostop # イベン ト をすべて無視し、 メ ッ セージを出力し ない。
関連項目
•
info signals, info handle (2-116 ページ)
ARM DUI 0452TJ
ID 1 0 2 1 1 4
Copyright © 2010-2014 ARM. All rights reserved.
Non-Confidential
2-88
DS-5 デバ ッ ガ コ マ ン ド
2.3.42
hbreak
こ の コ マ ン ド は、 特定の位置にハー ド ウ ェ ア実行ブ レー ク ポ イ ン ト を設定 し ます。
ま た、 if ス テー ト メ ン ト を使用 し て、 条件式が true と 評価 さ れ る 場合のみ停止す る よ
う に条件ブ レー ク ポ イ ン ト を指定す る こ と も で き ます。
こ の コ マ ン ド は、 ブ レー ク ポ イ ン ト の ID を新 し いデバ ッ ガ変数 $n に記録 し ます。 n
は数値です。 ブ レー ク ポ イ ン ト の動作を削除ま たは変更す る には、 こ の変数を ス ク
リ プ ト で使用 し ます。 $n が最後ま たは最後か ら 2 番目のデバ ッ ガ変数の場合は、 $ ま
たは $$ を それぞれ使用 し て ID にア ク セ ス で き ます。
注
ハー ド ウ ェ アブ レー ク ポ イ ン ト の数は、 通常、 制限があ り ます。 使用可能なハー ド
ウ ェ アブ レー ク ポ イ ン ト をすべて使用 し て し ま っ た場合、 使用 し ないハー ド ウ ェ ア
ブ レー ク ポ イ ン ト を削除す る か無効化 し ます。
共有オブジ ェ ク ト 内に設定 さ れたブ レー ク ポ イ ン ト ま たはカーネルモジ ュ ールは、
共有オブジ ェ ク ト かカーネルモジ ュ ールがア ン ロ ー ド さ れ る と 保留中にな り ます。
構文
hbreak [-d] [-p] [[filename:]location|*address] [thread|core number…] [vmid vmid] [if expression]
各パ ラ メ ー タ には以下の意味があ り ます。
d
ブ レー ク ポ イ ン ト を作成 し た直後に無効に し ます。
p
ブ レー ク ポ イ ン ト を認識可能な位置に解決で き ない場合に、 保留
ブ レー ク ポ イ ン ト を作成す る か を指定 し ます。
filename
フ ァ イ ルを指定 し ます。
location
以下の よ う に位置を指定 し ます。
line_num
行番号
function
関数名
label
ラ ベル名
+offset|-offset
現在の位置か ら の行オ フ セ ッ ト を指定 し ます。
address
ア ド レ ス を指定 し ます。 こ れには、 ア ド レ ス ま たはア ド レ ス を求
め る 式を指定で き ます。
number
ブ レー ク ポ イ ン ト の適用先 と し て 1 つ以上の ス レ ッ ド ま たはプ ロ
セ ッ サ を指定 し ます。 現在の ス レ ッ ド を参照す る には、 $thread を
使用 し ます。 number を指定 し ない場合は、 すべての ス レ ッ ド にブ
レー ク ポ イ ン ト が適用 さ れます。
vmid
ブ レー ク ポ イ ン ト の適用先 と し て 仮想マシ ン ID (VMID) を指定
し ます。 こ れには、 整数ま たは整数を求め る 式を指定で き ます。
expression
ブ レー ク ポ イ ン ト に達 し た と き に、 評価す る 式を指定 し ます。
引数を指定 し ない場合、 現在の PC にハー ド ウ ェ アブ レー ク ポ イ ン ト が設定 さ れま
す。
ARM DUI 0452TJ
ID 1 0 2 1 1 4
Copyright © 2010-2014 ARM. All rights reserved.
Non-Confidential
2-89
DS-5 デバ ッ ガ コ マ ン ド
例
例 2-43 hbreak
hbreak *0x8000
# ア ド レ ス 0x8000 にブレーク ポ イ ン ト を設定
hbreak *0x8000 thread $thread # 現在のス レ ッ ド のア ド レ ス 0x8000 にブレーク ポ イ ン ト を設定
hbreak *0x8000 thread 1 3 # ス レ ッ ド 1 と 3 のア ド レ ス 0x8000 にブレーク ポ イ ン ト を設定
hbreak main
# main() のア ド レ スにブレーク ポ イ ン ト を設定
hbreak SVC_Handler
# ラベル SVC_Handler のア ド レ スにブレーク ポ イ ン ト を設定
hbreak +1
# 次の ソース行のア ド レ スにブレーク ポ イ ン ト を設定
hbreak my_File.c:main
# my_File.c の main() のア ド レ スにブレーク ポ イ ン ト を設定 hbreak my_File.c:8
# my_File.c の行 8 のア ド レ スにブレーク ポ イ ン ト を設定
hbreak function1 if x>0 # x>0 の場合に停止する条件ブレーク ポ イ ン ト を設定
関連項目
•
式の使用 (2-4 ページ)
ARM DUI 0452TJ
ID 1 0 2 1 1 4
•
break (2-45 ページ)
•
break-script (2-47 ページ)
•
break-stop-on-threads、 break-stop-on-cores (2-50 ページ)
•
break-stop-on-vmid (2-52 ページ)
•
clear (2-56 ページ)
•
condition (2-59 ページ)
•
delete breakpoints (2-63 ページ)
•
disable breakpoints (2-67 ページ)
•
enable breakpoints (2-77 ページ)
•
ignore (2-92 ページ)
•
info breakpoints, info watchpoints (2-95 ページ)
•
info breakpoints capabilities, info watchpoints capabilities
(2-96 ページ)
•
resolve (2-160 ページ)
•
tbreak (2-243 ページ)
•
thbreak (2-245 ページ)
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Non-Confidential
2-90
DS-5 デバ ッ ガ コ マ ン ド
2.3.43
help
こ の コ マ ン ド は、 特定のデバ ッ グ タ ス ク に関連す る 、 特定の コ マ ン ド ま たは コ マ ン
ド のグループについてのヘルプ情報を表示 し ます。
構文
help [command|group]
各パ ラ メ ー タ には以下の意味があ り ます。
command
個々の コ マ ン ド を指定 し ます。
group
特定のデバ ッ グ タ ス ク のグループ名を指定 し ます。
group_all
すべての コ マ ン ド を グループ別に表示 し ます。
group_cache
キ ャ ッ シ ュ コ マ ン ド を表示 し ます。
group_breakpoints
ブ レー ク ポ イ ン ト と ウ ォ ッ チポ イ ン ト の コ マ
ン ド を表示 し ます。
group_data
ソ ースデー タ を表示す る コ マ ン ド を表示 し ま
す。
group_display
出力お よ び印刷設定 コ マ ン ド を表示 し ます。
group_files
フ ァ イ ルに作用す る コ マ ン ド を表示 し ます。
group_info
プ ロ グ ラ ム情報 コ マ ン ド を表示 し ます。
group_log
メ ッ セージの ロ グ記録 コ マ ン ド を表示 し ます。
group_flash
フ ラ ッ シ ュ コ マ ン ド を表示 し ます。
group_memory
メ モ リ に作用す る コ マ ン ド を表示 し ます。
group_os
オペレーテ ィ ン グ シ ス テ ム コ マ ン ド を表示 し
ます。
group_registers
レ ジ ス タ コ マ ン ド を表示 し ます。
group_running
タ ーゲ ッ ト 実行お よ びス テ ッ プ実行グループ
を表示 し ます。
group_show
デバ ッ ガ設定の show コ マ ン ド を表示 し ます。
group_set
デバ ッ ガ設定の set コ マ ン ド を表示 し ます。
group_scripts
ス ク リ プ ト フ ァ イ ルで使用す る コ マ ン ド を表
示 し ます。
group_stack
コ ール ス タ ッ ク コ マ ン ド を表示 し ます。
group_support
サポー ト コ マ ン ド を表示 し ます。
例
例 2-44 help
help load
# ロー ド コ マン ド に関するヘルプ情報を表示
help print
# print コ マン ド に関するヘルプ情報を表示
help group_breakpoints # ブレーク ポ イ ン ト コ マン ド およびウ ォ ッ チポ イ ン ト コ マン ド のグループを表示
help group_files
# フ ァ イルコ マン ド のグループの表示
ARM DUI 0452TJ
ID 1 0 2 1 1 4
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Non-Confidential
2-91
DS-5 デバ ッ ガ コ マ ン ド
2.3.44
if
こ の コ マ ン ド を使用す る と 、 デバ ッ ガ コ マ ン ド を条件付 き で実行す る ス ク リ プ ト を
作成で き ます。
構文
if condition
...
else
...
end
各パ ラ メ ー タ には以下の意味があ り ます。
condition
条件式を指定 し ます。 続いて、 式が true と 評価 さ れた場合に実行 さ れ る
1 つ以上のデバ ッ ガ コ マ ン ド を使用 し た if ス テー ト メ ン ト を指定 し ま
す。
注
else ス テー ト メ ン ト はオプシ ョ ン で、 その後に続 く デバ ッ ガ コ マ ン ド
は、 condition が false と 評価 さ れた場合のみ実行 さ れます。
デバ ッ ガ コ マ ン ド を それぞれ新 し い行に入力 し 、 end コ マ ン ド を使用 し て こ の if コ マ
ン ド を終了 し ます。
例
例 2-45 if
# 条件に応じ て実行される コ マン ド が含まれた if ス テー ト メ ン ト を定義
if $pc==0x80000
break
info stack full
end
関連項目
•
define (2-62 ページ)
ARM DUI 0452TJ
ID 1 0 2 1 1 4
•
document (2-72 ページ)
•
end (2-80 ページ)
•
while (2-269 ページ)
•
式の使用 (2-4 ページ)
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Non-Confidential
2-92
DS-5 デバ ッ ガ コ マ ン ド
2.3.45
ignore
こ の コ マ ン ド は、 ブ レー ク ポ イ ン ト 条件ま たは ウ ォ ッ チポ イ ン ト 条件を無視す る 回
数を設定 し ます。
構文
ignore number count
各パ ラ メ ー タ には以下の意味があ り ます。
number
ブ レー ク ポ イ ン ト ま たは ウ ォ ッ チポ イ ン ト の番号を指定 し ます。 こ れ
は、 設定時にデバ ッ ガに よ っ て割 り 当て ら れ る 番号です。
count
設定 し たブ レー ク ポ イ ン ト ま たは ウ ォ ッ チポ イ ン ト を無視す る 回数を指
定 し ます。 無視す る 回数は、 条件が true に評価 さ れ る 場合にのみ増加 し
ます
info breakpoints を使用す る と 、 すべてのブ レー ク ポ イ ン ト と ウ ォ ッ チポ イ ン ト の番
号 と ス テー タ ス を表示で き ます。
例
例 2-46 ignore
ignore 2 3 # ブレーク ポ イ ン ト 2 を 3 回無視
ignore $ 3 # 直前に作成さ れたデバ ッ ガ変数内に
# 番号があ るブレーク ポ イ ン ト を 3 回無視
関連項目
•
break (2-45 ページ)
ARM DUI 0452TJ
ID 1 0 2 1 1 4
•
break-script (2-47 ページ)
•
break-stop-on-threads、 break-stop-on-cores (2-50 ページ)
•
break-stop-on-vmid (2-52 ページ)
•
clear (2-56 ページ)
•
condition (2-59 ページ)
•
delete breakpoints (2-63 ページ)
•
disable breakpoints (2-67 ページ)
•
enable breakpoints (2-77 ページ)
•
hbreak (2-88 ページ)
•
info breakpoints, info watchpoints (2-95 ページ)
•
info breakpoints capabilities, info watchpoints capabilities
(2-96 ページ)
•
tbreak (2-243 ページ)
•
thbreak (2-245 ページ)
Copyright © 2010-2014 ARM. All rights reserved.
Non-Confidential
2-93
DS-5 デバ ッ ガ コ マ ン ド
2.3.46
info address
こ の コ マ ン ド は、 シ ン ボルの位置を表示 し ます
構文
info address symbol
各パ ラ メ ー タ には以下の意味があ り ます。
symbol
シ ン ボルを指定 し ます。
例
例 2-47 info address
info address mySymbol
ARM DUI 0452TJ
ID 1 0 2 1 1 4
# シンボルの位置を表示
Copyright © 2010-2014 ARM. All rights reserved.
Non-Confidential
2-94
DS-5 デバ ッ ガ コ マ ン ド
2.3.47
info all-registers
こ の コ マ ン ド は、 現在の ス タ ッ ク フ レーム の レ ジ ス タ の名前 と 内容を表示 し ます。
こ の コ マ ン ド では、 特に指定 し ない限 り 、 タ ーゲ ッ ト で使用で き る すべての レ ジ ス
タ が表示 さ れ ます。 そのため、 コ プ ロ セ ッ サや浮動小数点レ ジ ス タ が提供 さ れてい
る 場合は、 それ ら も あわせて表示 さ れます。 必要であれば、 info registers コ マ ン ド
を使用 し て C/C++ アプ リ ケーシ ョ ンのデバ ッ グで よ く 使用 さ れ る レ ジ ス タ のみを表
示す る こ と がで き ます。
アプ リ ケーシ ョ ン コ ー ド が関数を呼び出す と 、 通常、 呼び出 し 元関数が他の目的で
レ ジ ス タ を使用で き る よ う に、 既存の レ ジ ス タ 値が保存 さ れ ます。 その後、 関数が
呼び出 し 元に戻 る と 、 元の レ ジ ス タ 値が復元 さ れます。 レ ジ ス タ 値を表示す る 際、
デバ ッ ガは、 現在選択 さ れてい る ス タ ッ ク フ レームに従っ て、 各関数呼び出 し の前
の実際の レ ジ ス タ の値を表示 し よ う と し ます。 そのため、 デバ ッ ガが実際の値を判
定で き ずに、 レ ジ ス タ に対 し て未定義の値が表示 さ れ る こ と があ り ます。
構文
info all-registers [group]
各パ ラ メ ー タ には以下の意味があ り ます。
group
特定の レ ジ ス タ のグループ名を指定 し ます。 group を指定 し ない場合、
すべての レ ジ ス タ と グループが表示 さ れ ます。
例
例 2-48 info all-registers
info all-registers
info all-registers USR
# すべてのレジ ス タ の情報を表示
# ユーザモー ド のすべてのレジ ス タ に関する情報を表示
関連項目
•
down (2-73 ページ)
ARM DUI 0452TJ
ID 1 0 2 1 1 4
•
down-silently (2-74 ページ)
•
frame (2-86 ページ)
•
info registers (2-113 ページ)
•
select-frame (2-171 ページ)
•
up (2-262 ページ)
•
up-silently (2-263 ページ)
Copyright © 2010-2014 ARM. All rights reserved.
Non-Confidential
2-95
DS-5 デバ ッ ガ コ マ ン ド
2.3.48
info breakpoints, info watchpoints
こ の コ マ ン ド は、 すべてのブ レー ク ポ イ ン ト と ウ ォ ッ チポ イ ン ト の ス テー タ ス に関
す る 情報を表示 し ます。
注
こ の コ マ ン ド は、 最後に リ ス ト さ れたブ レー ク ポ イ ン ト ま たは ウ ォ ッ チポ イ ン ト の
位置をデフ ォ ル ト のア ド レ ス変数 と し て設定 し ます。 x な ど一部の コ マ ン ド では、 ア
ド レ ス が指定 さ れていない場合に、 こ のデフ ォ ル ト 値が使用 さ れ ます。
構文
info breakpoints
info watchpoints
例
例 2-49 info breakpoints, info watchpoints
info breakpoints
# すべてのブレーク ポ イ ン ト およびウ ォ ッ チポ イ ン ト のス テータ ス を表示
関連項目
•
awatch (2-42 ページ)
ARM DUI 0452TJ
ID 1 0 2 1 1 4
•
break (2-45 ページ)
•
break-script (2-47 ページ)
•
break-stop-on-threads、 break-stop-on-cores (2-50 ページ)
•
break-stop-on-vmid (2-52 ページ)
•
clear (2-56 ページ)
•
clearwatch (2-58 ページ)
•
condition (2-59 ページ)
•
delete breakpoints (2-63 ページ)
•
disable breakpoints (2-67 ページ)
•
enable breakpoints (2-77 ページ)
•
hbreak (2-88 ページ)
•
ignore (2-92 ページ)
•
info breakpoints capabilities, info watchpoints capabilities
(2-96 ページ)
•
rwatch (2-169 ページ)
•
tbreak (2-243 ページ)
•
thbreak (2-245 ページ)
•
watch (2-265 ページ)
•
x (2-270 ページ)
Copyright © 2010-2014 ARM. All rights reserved.
Non-Confidential
2-96
DS-5 デバ ッ ガ コ マ ン ド
2.3.49
info breakpoints capabilities, info watchpoints capabilities
こ の コ マ ン ド は、 現在の接続用のブ レー ク ポ イ ン ト と ウ ォ ッ チポ イ ン ト の コ マ ン ド
で使用可能なパ ラ メ ー タ の一覧を表示 し ます。
構文
info breakpoints capabilities
info watchpoints capabilities
例
例 2-50 info breakpoints capabilities, info watchpoints capabilities
info breakpoints capabilities
# 現在の接続用のパラ メ ータ の一覧を表示
関連項目
•
awatch (2-42 ページ)
ARM DUI 0452TJ
ID 1 0 2 1 1 4
•
break (2-45 ページ)
•
break-script (2-47 ページ)
•
break-stop-on-threads、 break-stop-on-cores (2-50 ページ)
•
break-stop-on-vmid (2-52 ページ)
•
clear (2-56 ページ)
•
clearwatch (2-58 ページ)
•
condition (2-59 ページ)
•
delete breakpoints (2-63 ページ)
•
disable breakpoints (2-67 ページ)
•
enable breakpoints (2-77 ページ)
•
hbreak (2-88 ページ)
•
ignore (2-92 ページ)
•
info breakpoints, info watchpoints (2-95 ページ)
•
rwatch (2-169 ページ)
•
tbreak (2-243 ページ)
•
thbreak (2-245 ページ)
•
watch (2-265 ページ)
•
x (2-270 ページ)
Copyright © 2010-2014 ARM. All rights reserved.
Non-Confidential
2-97
DS-5 デバ ッ ガ コ マ ン ド
2.3.50
info capabilities
こ の コ マ ン ド は、 デバ ッ ガに現在接続 さ れてい る タ ーゲ ッ ト デバ イ ス の機能の一覧
を表示 し ます。 詳細については、 ご使用の タ ーゲ ッ ト のマニ ュ アルを参照 し て下 さ
い。
構文
info capabilities
例
例 2-51 info capabilities
info capabilities
# ターゲ ッ ト デバイ スの機能を表示
関連項目
•
reset (2-159 ページ)
ARM DUI 0452TJ
ID 1 0 2 1 1 4
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Non-Confidential
2-98
DS-5 デバ ッ ガ コ マ ン ド
2.3.51
info classes
こ の コ マ ン ド は、 C++ ク ラ ス名を表示 し ます。
構文
info classes [expression]
各パ ラ メ ー タ には以下の意味があ り ます。
expression
ク ラ ス名ま たは ワ イ ル ド カー ド 式を指定 し ます。 ワ イ ル ド カー ド 式を使
用す る と 、 よ り 高度なパ タ ーン マ ッ チン グ を実行で き ます。
expression を指定 し ない場合、 すべての ク ラ ス が表示 さ れます。
例
例 2-52 info classes
info classes
info classes m*
# すべての ク ラ スに関する情報を表示
#m で始ま る名前に関する情報を表示
# (set wildcard-style=glob の場合)
info classes my_class[0-9]+ # my_class の後に数字が付いた名前に関する情報を表示
# (set wildcard-style=regex の場合)
関連項目
•
ワ イ ル ド カー ド の使用 (2-6 ページ)
•
ARM DUI 0452TJ
ID 1 0 2 1 1 4
set wildcard-style (2-202 ページ)
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Non-Confidential
2-99
DS-5 デバ ッ ガ コ マ ン ド
2.3.52
info cores
こ の コ マ ン ド は、 プ ロ セ ッ サの リ ス ト を表示 し ます。 表示 さ れ る 項目は、 番号 (デ
バ ッ ガに よ っ て割 り 当て ら れた一意の番号)、 名前、 現在の状態、 関連ス タ ッ ク フ
レーム (関数名や ソ ース行番号な ど) です。
構文
info cores
例
例 2-53 info cores
info cores
# すべてのプロ セ ッ サを表示
関連項目
•
break (2-45 ページ)
ARM DUI 0452TJ
ID 1 0 2 1 1 4
•
break-script (2-47 ページ)
•
break-stop-on-threads、 break-stop-on-cores (2-50 ページ)
•
thread, core (2-247 ページ)
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Non-Confidential
2-100
DS-5 デバ ッ ガ コ マ ン ド
2.3.53
info files, info target
こ の コ マ ン ド は、 ロ ー ド 済みの イ メ ージお よ びシ ン ボルに関す る 情報を表示 し ます。
構文
info files
info target
例
例 2-54 info files, info target
info files
# ロー ド 済みの イ メ ージおよびシンボルに関する情報を表示
関連項目
•
add-symbol-file (2-36 ページ)
ARM DUI 0452TJ
ID 1 0 2 1 1 4
•
discard-symbol-file (2-71 ページ)
•
file, symbol-file (2-82 ページ)
•
load (2-128 ページ)
•
loadfile (2-129 ページ)
•
reload-symbol-file (2-158 ページ)
Copyright © 2010-2014 ARM. All rights reserved.
Non-Confidential
2-101
DS-5 デバ ッ ガ コ マ ン ド
2.3.54
info flash
こ の コ マ ン ド は、 現在の タ ーゲ ッ ト の フ ラ ッ シ ュ デバ イ ス に関す る 情報を表示 し ま
す。
構文
info flash
例
例 2-55 info flash
info flash
# 現在のフ ラ ッ シ ュデバイ スに関する情報を表示
関連項目
•
flash load (2-85 ページ)
ARM DUI 0452TJ
ID 1 0 2 1 1 4
Copyright © 2010-2014 ARM. All rights reserved.
Non-Confidential
2-102
DS-5 デバ ッ ガ コ マ ン ド
2.3.55
info frame
こ の コ マ ン ド は、 選択 し た フ レーム に関す る 以下の情報を表示 し ます。
•
ス タ ッ ク フ レームのア ド レ ス
•
現在の PC のア ド レ ス
•
保存 さ れた PC のア ド レ ス
•
•
呼び出 し 元フ レーム のア ド レ ス
ソ ース言語
•
•
•
•
フ レーム引数お よ び関連す る ア ド レ ス
ロ ーカル変数のア ド レ ス
前の フ レーム の ス タ ッ ク ポ イ ン タ ア ド レ ス
保存 さ れた レ ジ ス タ お よ び関連す る 位置
注
各フ レームには、 コ ール ス タ ッ ク の最後の フ レーム (ゼ ロ ) か ら アプ リ ケーシ ョ ン
の開始点であ る 最初の フ レーム ま で順に番号が割 り 当て ら れ ます。
構文
info frame [number]
各パ ラ メ ー タ には以下の意味があ り ます。
number
フ レーム番号を指定 し ます。
引数を指定 し ない場合、 現在の フ レーム ポ イ ン タ に関す る ス タ ッ ク フ レーム の情報
が表示 さ れます。
例
例 2-56 info frame
info frame 1
info frame
# ス タ ッ ク フ レーム 1 に関する情報を表示
# 現在の位置のス タ ッ ク フ レームに関する情報を表示
関連項目
•
down (2-73 ページ)
ARM DUI 0452TJ
ID 1 0 2 1 1 4
•
down-silently (2-74 ページ)
•
frame (2-86 ページ)
•
info stack, backtrace, where (2-118 ページ)
•
select-frame (2-171 ページ)
•
up (2-262 ページ)
•
up-silently (2-263 ページ)
Copyright © 2010-2014 ARM. All rights reserved.
Non-Confidential
2-103
DS-5 デバ ッ ガ コ マ ン ド
2.3.56
info functions
こ の コ マ ン ド は、 すべての関数の名前 と デー タ 型を表示 し ます。
構文
info functions [expression]
各パ ラ メ ー タ には以下の意味があ り ます。
関数名ま たは ワ イ ル ド カー ド 式を指定 し ます。 ワ イ ル ド カー ド 式を使用
す る と 、 よ り 高度なパ タ ーン マ ッ チン グ を実行で き ます。
expression
expression を指定 し ない場合、 すべての関数が表示 さ れます。
例
例 2-57 info functions
info functions
info functions m*
# すべての関数の情報を表示
# m で始ま る名前に関する情報を表示
# (set wildcard-style=glob の場合)
info functions my_func[0-9]+ # my_func の後に数字が付いた名前に関する情報を表示
# (set wildcard-style=regex の場合)
関連項目
•
ワ イ ル ド カー ド の使用 (2-6 ページ)
•
ARM DUI 0452TJ
ID 1 0 2 1 1 4
set wildcard-style (2-202 ページ)
Copyright © 2010-2014 ARM. All rights reserved.
Non-Confidential
2-104
DS-5 デバ ッ ガ コ マ ン ド
2.3.57
info handle
info handle は、 info signals のエ イ リ ア ス です。
詳細については、 info signals, info handle (2-116 ページ) を参照 し て下 さ
い。
ARM DUI 0452TJ
ID 1 0 2 1 1 4
Copyright © 2010-2014 ARM. All rights reserved.
Non-Confidential
2-105
DS-5 デバ ッ ガ コ マ ン ド
2.3.58
info inst-sets
こ の コ マ ン ド を実行す る と 、 使用可能な命令セ ッ ト が表示 さ れ ます。
構文
info inst-sets
例
例 2-58 info inst-sets
info inst-sets
# 使用可能な命令セ ッ ト を表示
関連項目
•
set arm (2-173 ページ)
•
ARM DUI 0452TJ
ID 1 0 2 1 1 4
show arm (2-207 ページ)
Copyright © 2010-2014 ARM. All rights reserved.
Non-Confidential
2-106
DS-5 デバ ッ ガ コ マ ン ド
2.3.59
info locals
こ の コ マ ン ド は、 現在の ス タ ッ ク フ レーム に対応す る 関数でア ク セ ス で き る 、 すべ
ての ロ ーカル変数を表示 し ます。
構文
info locals
例
例 2-59 info locals
info locals
ARM DUI 0452TJ
ID 1 0 2 1 1 4
# 現在のス タ ッ ク フ レームのすべてのローカル変数を表示
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Non-Confidential
2-107
DS-5 デバ ッ ガ コ マ ン ド
2.3.60
info members
こ の コ マ ン ド は、 選択 し た ス タ ッ ク フ レームに対応す る 関数でア ク セ ス で き る 、 す
べての ク ラ ス メ ンバ変数の名前 と デー タ 型を表示 し ます。
構文
info members [expression]
各パ ラ メ ー タ には以下の意味があ り ます。
expression
ク ラ ス メ ンバの名前ま たは構造体、 共用体、 ま たは ク ラ ス変数を求め る
ための C 式を指定 し ます。 expression を指定 し ない場合、 this ポ イ ン タ
に よ っ て特定 さ れ る 現在の関数のすべての メ ンバが表示 さ れます。
注
-O2 な ど の高度な コ ンパ イ ラ 最適化レベルを、 --debug と 組み合わせて使
用す る と 、 オブジ ェ ク ト コ ー ド と ソ ース コ ー ド と の間のマ ッ プが明確で
ないために、 デバ ッ グ ビ ュ ーの質が許容で き ない程度ま で低下す る こ と
があ り ます。 コ ンパ イ ラ が this ポ イ ン タ の削除に よ る 最適化を行 う 場
合、 式を指定せずに info members コ マ ン ド を使用す る と 、 エ ラ ーが発生
し ます。
例
例 2-60 info members
info members
# 現在の関数の メ ンバを表示
info members my_Struct[0-9]+ # 一致する構造体変数の メ ンバを表示
関連項目
•
ARM DUI 0452TJ
ID 1 0 2 1 1 4
式の使用 (2-4 ページ)
Copyright © 2010-2014 ARM. All rights reserved.
Non-Confidential
2-108
DS-5 デバ ッ ガ コ マ ン ド
2.3.61
info memory
こ の コ マ ン ド は、 すべての メ モ リ 領域の属性を表示 し ます。
構文
info memory
例
例 2-61 info memory
info memory
# すべての メ モ リ 領域の属性を表示
関連項目
•
delete memory (2-65 ページ)
ARM DUI 0452TJ
ID 1 0 2 1 1 4
•
disable memory (2-69 ページ)
•
enable memory (2-79 ページ)
•
memory (2-132 ページ)
•
memory debug-cache (2-135 ページ)
Copyright © 2010-2014 ARM. All rights reserved.
Non-Confidential
2-109
DS-5 デバ ッ ガ コ マ ン ド
2.3.62
info os-log
こ の コ マ ン ド は、 こ の機能をサポー ト す る 接続に関 し て、 オペレーテ ィ ン グ シ ス テ
ム (OS) の ロ グバ ッ フ ァ の内容を表示 し ます。 Linux では、 こ れはカーネル dmesg ロ
グの内容です。
注
こ の コ マ ン ド を使用す る 前に、 Linux カーネル接続を確立 し 、 タ ーゲ ッ ト を停止 し て
お く 必要があ り ます。
構文
info os-log
例
例 2-62 info os-log
info os-log
# OS ロ グバ ッ フ ァ を表示
関連項目
•
info os-modules (2-110 ページ)
ARM DUI 0452TJ
ID 1 0 2 1 1 4
•
info os-version (2-111 ページ)
•
info processes (2-112 ページ)
•
set os (2-188 ページ)
•
show os (2-221 ページ)
Copyright © 2010-2014 ARM. All rights reserved.
Non-Confidential
2-110
DS-5 デバ ッ ガ コ マ ン ド
2.3.63
info os-modules
こ の コ マ ン ド は、 こ の機能をサポー ト す る 接続に関 し て、 ロ ー ド 可能な カーネルモ
ジ ュ ールの一覧を表示 し ます。
注
ロ ー ド 可能なモジ ュ ールを検出す る には、 デバ ッ ガ内で接続が確立 し てお り 、 OS サ
ポー ト が有効にな っ てい る 必要があ り ます。 デバ ッ ガの OS サポー ト は、 set os コ マ
ン ド を使用 し て制御で き ます。
構文
info os-modules [-s]
各パ ラ メ ー タ には以下の意味があ り ます。
モジ ュ ールのセ ク シ ョ ン情報が表示 さ れます。
s
例
例 2-63 info os-modules
info os-modules
# ロー ド 済みの OS モジ ュールに関する情報を表示
関連項目
•
info os-log (2-109 ページ)
ARM DUI 0452TJ
ID 1 0 2 1 1 4
•
info os-version (2-111 ページ)
•
info processes (2-112 ページ)
•
set os (2-188 ページ)
•
show os (2-221 ページ)
Copyright © 2010-2014 ARM. All rights reserved.
Non-Confidential
2-111
DS-5 デバ ッ ガ コ マ ン ド
2.3.64
info os-version
こ の コ マ ン ド は、 こ の機能をサポー ト す る 接続に関 し て、 オペレーテ ィ ン グ シ ス テ
ム (OS) のバージ ョ ン を表示 し ます。
構文
info os-version
例
例 2-64 info os-version
info os-version
# OS のバージ ョ ン を表示
関連項目
•
info os-log (2-109 ページ)
ARM DUI 0452TJ
ID 1 0 2 1 1 4
•
info os-modules (2-110 ページ)
•
info processes (2-112 ページ)
•
set os (2-188 ページ)
•
show os (2-221 ページ)
Copyright © 2010-2014 ARM. All rights reserved.
Non-Confidential
2-112
DS-5 デバ ッ ガ コ マ ン ド
2.3.65
info processes
こ の コ マ ン ド は、 すべてのユーザ空間プ ロ セ ス の リ ス ト を表示 し ます。 表示 さ れ る
項目は、 番号 (デバ ッ ガに よ っ て割 り 当て ら れた一意の番号)、 OS ID (pid)、 OS 親
ID、 種類、 OS の状態、 現在の状態、 関連の ス タ ッ ク フ レーム (関数名や ソ ース行番
号な ど) です。
構文
info processes
例
例 2-65 info processes
info processes
# すべてのユーザ空間プロ セス を表示
関連項目
•
info os-log (2-109 ページ)
ARM DUI 0452TJ
ID 1 0 2 1 1 4
•
info os-modules (2-110 ページ)
•
info os-version (2-111 ページ)
•
info threads (2-121 ページ)
•
set os (2-188 ページ)
•
show os (2-221 ページ)
•
thread, core (2-247 ページ)
Copyright © 2010-2014 ARM. All rights reserved.
Non-Confidential
2-113
DS-5 デバ ッ ガ コ マ ン ド
2.3.66
info registers
こ の コ マ ン ド は、 現在の ス タ ッ ク フ レーム の レ ジ ス タ の名前 と 内容を表示 し ます。
こ の コ マ ン ド では、 C/C++ アプ リ ケーシ ョ ンのデバ ッ グで よ く 使用 さ れ る 一部の レ
ジ ス タ のみが表示 さ れます。 すべての レ ジ ス タ を表示す る には、 info all-registers を
使用 し ます。
アプ リ ケーシ ョ ン コ ー ド が関数を呼び出す と 、 通常、 呼び出 し 元関数が他の目的で
レ ジ ス タ を使用で き る よ う に、 既存の レ ジ ス タ 値が保存 さ れ ます。 その後、 関数が
呼び出 し 元に戻 る と 、 元の レ ジ ス タ 値が復元 さ れます。 レ ジ ス タ 値を表示す る 際、
デバ ッ ガは、 現在選択 さ れてい る ス タ ッ ク フ レームに従っ て、 各関数呼び出 し の前
の実際の レ ジ ス タ の値を表示 し よ う と し ます。 そのため、 デバ ッ ガが実際の値を判
定で き ずに、 レ ジ ス タ に対 し て未定義の値が表示 さ れ る こ と があ り ます。
構文
info registers [register]
各パ ラ メ ー タ には以下の意味があ り ます。
レ ジ ス タ 名を指定 し ます。 register を指定 し ない場合、 すべてのアプ リ
ケーシ ョ ン レベルの レ ジ ス タ が表示 さ れます。
register
例
例 2-66 info registers
info registers
info registers pc
# すべてのアプ リ ケーシ ョ ン レベルのレ ジス タ に関する情報を表示
# PC レジ ス タ に関する情報を表示
関連項目
•
down (2-73 ページ)
ARM DUI 0452TJ
ID 1 0 2 1 1 4
•
down-silently (2-74 ページ)
•
frame (2-86 ページ)
•
info all-registers (2-94 ページ)
•
select-frame (2-171 ページ)
•
up (2-262 ページ)
•
up-silently (2-263 ページ)
Copyright © 2010-2014 ARM. All rights reserved.
Non-Confidential
2-114
DS-5 デバ ッ ガ コ マ ン ド
2.3.67
info semihosting
こ の コ マ ン ド は、 すべてのセ ミ ホ ス テ ィ ン グ情報を表示 し ます。
構文
info semihosting [server|clients|all]
各パ ラ メ ー タ には以下の意味があ り ます。
all
セ ミ ホ ス テ ィ ン グサーバの リ ス ナポー ト 。 接続 し てい る ク ラ イ ア ン ト の
一覧、 お よ び ヒ ープ と ス タ ッ ク に関す る 情報を表示 し ます。 こ れがデ
フ ォ ル ト です。
server
セ ミ ホ ス テ ィ ン グサーバの リ ス ナポー ト に関す る 情報を表示 し ます。
clients
セ ミ ホ ス テ ィ ン グの stdin、 stdout、 stderr の各セ ミ ホ ス テ ィ ン グ ス ト
リ ーム に関す る 情報を表示 し ます。 ま た接続 さ れた ク ラ イ ア ン ト の一覧
も あわせて表示 さ れ ます。
heap
デバ ッ ガが ヒ ープの初期化に使用す る ヒ ープ情報を表示 し ます。
注
こ の情報は、 デバ ッ ガが初期化を実行す る 場合にのみ表示 さ れます。
stack
デバ ッ ガが ス タ ッ ク の初期化に使用す る ス タ ッ ク 情報を表示 し ます。
注
こ の情報は、 デバ ッ ガが初期化を実行す る 場合にのみ表示 さ れます。
例
例 2-67 info semihosting
info semihosting
# すべてのセ ミ ホ ス テ ィ ング情報を表示
info semihosting clients # セ ミ ホ ス テ ィ ング ス ト リ ームの ク ラ イ アン ト 情報を表示
ARM DUI 0452TJ
ID 1 0 2 1 1 4
Copyright © 2010-2014 ARM. All rights reserved.
Non-Confidential
2-115
DS-5 デバ ッ ガ コ マ ン ド
2.3.68
info sharedlibrary
こ の コ マ ン ド は、 ロ ー ド さ れた共有 ラ イ ブ ラ リ の名前、 ベース ア ド レ ス、 お よ び共
有 ラ イ ブ ラ リ のデバ ッ グ シ ン ボルが ロ ー ド 済みか ど う か を表示 し ます。
注
こ の機能を使用す る には、 その前に --target_os コ マ ン ド ラ イ ン オプシ ョ ン を使用 し
てデバ ッ ガ を起動す る 必要があ り ます。 Eclipse では、 gdbserver を使用 し て タ ーゲ ッ
ト に接続す る 際に、 こ のオプシ ョ ン が自動的に選択 さ れ ます。
構文
info sharedlibrary [/order] [/sort_by] [/group]
各パ ラ メ ー タ には以下の意味があ り ます。
ソ ー ト 順序を指定 し ます。
order
sort_by
group
a
昇順。 こ れがデフ ォ ル ト です。
d
降順。
共有オブジ ェ ク ト の ソ ー ト 順序を指定 し ます。
b
ベース ア ド レ ス に基づいて ソ ー ト し ます。 こ れがデフ ォ
ル ト です。
n
ラ イ ブ ラ リ 名に基づいて ソ ー ト し ます。
デバ ッ グ シ ン ボルを グループ化す る か を指定 し ます。
s
ロ ー ド 済みのシ ン ボル、 未 ロ ー ド のシ ン ボルの順にグ
ループ化 し ます。
sn
未 ロ ー ド のシ ン ボル、 ロ ー ド 済みのシ ン ボルの順にグ
ループ化 し ます。
例
例 2-68 info sharedlibrary
info sharedlibrary
# 共有ラ イ ブ ラ リ をベース ア ド レ スの昇順に表示
info sharedlibrary /n
# 共有ラ イ ブ ラ リ を ラ イ ブ ラ リ 名の昇順に表示
info sharedlibrary /d
# 共有ラ イ ブ ラ リ をベース ア ド レ スの降順に表示
info sharedlibrary /n /a /s # 共有ラ イ ブ ラ リ を ロー ド 済み、 未ロー ド の順にグループ化し、 >
# ラ イ ブ ラ リ 名の昇順に ソー ト し て表示
関連項目
•
nosharedlibrary (2-150 ページ)
•
ARM DUI 0452TJ
ID 1 0 2 1 1 4
sharedlibrary (2-203 ページ)
Copyright © 2010-2014 ARM. All rights reserved.
Non-Confidential
2-116
DS-5 デバ ッ ガ コ マ ン ド
2.3.69
info signals, info handle
こ の コ マ ン ド は、 シ グナルま たはプ ロ セ ッ サ例外の処理に関す る 情報を表示 し ます。
デバ ッ ガは、 gdbserver を使用 し て リ モー ト タ ーゲ ッ ト 上で動作す る アプ リ ケーシ ョ
ンに接続 さ れてい る 場合は Unix シ グナルを処理 し ますが、 ベア メ タ ルではプ ロ セ ッ
サ例外を処理 し ます。
構文
info signals [name]
info handle [name]
各パ ラ メ ー タ には以下の意味があ り ます。
シ グナル名を指定 し ます。 name を指定 し ない場合、 すべてのハン
ド ラ 設定が表示 さ れます。
name
例
例 2-69 info signals, info handle
info signals
info signals IRQ
# すべての信号に関する情報を表示
# IRQ 信号に関する情報を表示
関連項目
•
handle (2-87 ページ)
ARM DUI 0452TJ
ID 1 0 2 1 1 4
Copyright © 2010-2014 ARM. All rights reserved.
Non-Confidential
2-117
DS-5 デバ ッ ガ コ マ ン ド
2.3.70
info sources
こ の コ マ ン ド は、 デバ ッ グ対象の現在の イ メ ージで使用 さ れてい る ソ ース フ ァ イ ル
の名前を表示 し ます。 可能であれば、 こ の ソ ース フ ァ イ ル名は、 ホ ス ト シ ス テ ム上
の場所に解決 さ れ ます。
構文
info sources
例
例 2-70 info sources
info sources
# ソース フ ァ イル名を表示
関連項目
•
add-symbol-file (2-36 ページ)
ARM DUI 0452TJ
ID 1 0 2 1 1 4
•
file, symbol-file (2-82 ページ)
•
load (2-128 ページ)
•
loadfile (2-129 ページ)
Copyright © 2010-2014 ARM. All rights reserved.
Non-Confidential
2-118
DS-5 デバ ッ ガ コ マ ン ド
2.3.71
info stack, backtrace, where
こ の コ マ ン ド は、 関数名や ソ ース行番号な ど、 呼び出 し 元ス タ ッ ク フ レーム の番号
付 き 一覧を表示 し ます。 set backtrace を使用 し て、 デフ ォ ル ト の コ ール ス タ ッ ク の表
示設定を制御す る こ と がで き ます。
注
各フ レームには、 コ ール ス タ ッ ク の最後の フ レーム (ゼ ロ ) か ら アプ リ ケーシ ョ ン
の開始点であ る 最初の フ レーム ま で順に番号が割 り 当て ら れ ます。
構文
info stack [n|-n] [full]
backtrace [n|-n] [full]
where [n|-n] [full]
各パ ラ メ ー タ には以下の意味があ り ます。
n
コ ール ス タ ッ ク の最後か ら n フ レーム を指定 し ます。
-n
コ ール ス タ ッ ク の最初か ら n フ レーム を指定 し ます。
full
ロ ーカル変数を追加で表示す る こ と を指定 し ます。
例
例 2-71 info stack, backtrace, where
info stack
backtrace -5
backtrace full
where
# コールス タ ッ ク を表示
# コールス タ ッ ク の最初か ら 5 フ レーム を表示
# ローカル変数を含め、 すべての コールス タ ッ ク を表示
# コールス タ ッ ク を表示
関連項目
•
down (2-73 ページ)
ARM DUI 0452TJ
ID 1 0 2 1 1 4
•
down-silently (2-74 ページ)
•
frame (2-86 ページ)
•
info frame (2-102 ページ)
•
select-frame (2-171 ページ)
•
set backtrace (2-176 ページ)
•
show backtrace (2-209 ページ)
•
thread, core (2-247 ページ)
•
up (2-262 ページ)
•
up-silently (2-263 ページ)
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Non-Confidential
2-119
DS-5 デバ ッ ガ コ マ ン ド
2.3.72
info symbol
こ の コ マ ン ド は、 特定のア ド レ ス にあ る シ ン ボル名を表示 し ます。
構文
info symbol address
各パ ラ メ ー タ には以下の意味があ り ます。
address
ア ド レ ス を指定 し ます。
例
例 2-72 info symbol
info symbol 0x8000
ARM DUI 0452TJ
ID 1 0 2 1 1 4
# ア ド レ ス 0x8000 にあ る シンボルの名前を表示
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Non-Confidential
2-120
DS-5 デバ ッ ガ コ マ ン ド
2.3.73
info target
info target は、 info files のエ イ リ ア ス です。
詳細については、 info files, info target (2-100 ページ) を参照 し て下 さ い。
ARM DUI 0452TJ
ID 1 0 2 1 1 4
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Non-Confidential
2-121
DS-5 デバ ッ ガ コ マ ン ド
2.3.74
info threads
こ の コ マ ン ド は、 すべての ス レ ッ ド を一覧表示 し ます。 表示 さ れ る 項目は、 番号
(デバ ッ ガに よ っ て割 り 当て ら れた一意の番号)、 OS ID (pid)、 OS 親 ID、 種類、 OS
の状態、 現在の状態、 関連の ス タ ッ ク フ レーム (関数名や ソ ース行番号な ど) です。
注
カーネルデバ ッ グ時には、 こ の コ マ ン ド にはカーネル ス レ ッ ド のみが表示 さ れます。
ユーザ空間プ ロ セ ス には info processes コ マ ン ド を使用で き ます。
構文
info threads
例
例 2-73 info threads
info threads
# すべてのス レ ッ ド の表示
関連項目
•
break (2-45 ページ)
ARM DUI 0452TJ
ID 1 0 2 1 1 4
•
break-script (2-47 ページ)
•
break-stop-on-threads、 break-stop-on-cores (2-50 ページ)
•
info processes (2-112 ページ)
•
thread, core (2-247 ページ)
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Non-Confidential
2-122
DS-5 デバ ッ ガ コ マ ン ド
2.3.75
info variables
こ の コ マ ン ド は、 グ ロ ーバル変数お よ び静的変数の名前 と デー タ 型を表示 し ます。
構文
info variables [expression]
各パ ラ メ ー タ には以下の意味があ り ます。
シ ン ボル名ま たは ワ イ ル ド カー ド 式を指定 し ます。 ワ イ ル ド カー
ド 式を使用す る と 、 よ り 高度なパ タ ーン マ ッ チン グ を実行で き ま
す。
expression
expression を指定 し ない場合、 すべてのグ ロ ーバル変数 と 静的変
数が表示 さ れ ます。
例
例 2-74 info variables
info variables
info variables num
info variables m*
# すべての変数に関する情報を表示
# num 変数に関する情報を表示
# m で始ま る名前に関する情報を表示
# (set wildcard-style=glob の場合)
info variables my_var[0-9]+ # my_var の後に数字が付いた名前に関する情報を表示
# (set wildcard-style=regex の場合)
関連項目
•
ワ イ ル ド カー ド の使用 (2-6 ページ)
ARM DUI 0452TJ
ID 1 0 2 1 1 4
•
set wildcard-style (2-202 ページ)
•
set variable (2-201 ページ)
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Non-Confidential
2-123
DS-5 デバ ッ ガ コ マ ン ド
2.3.76
info watchpoints
info watchpoints は、 info breakpoints のエ イ リ ア ス です。
詳細については、 info breakpoints, info watchpoints (2-95 ページ) を参
照 し て下 さ い。
ARM DUI 0452TJ
ID 1 0 2 1 1 4
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Non-Confidential
2-124
DS-5 デバ ッ ガ コ マ ン ド
2.3.77
inspect
inspect は print のエ イ リ ア ス です。
詳細については、 print, inspect (2-154 ページ) を参照 し て下 さ い。
ARM DUI 0452TJ
ID 1 0 2 1 1 4
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Non-Confidential
2-125
DS-5 デバ ッ ガ コ マ ン ド
2.3.78
interrupt, stop
こ の コ マ ン ド は、 タ ーゲ ッ ト を中断 し 、 実行中であれば現在のアプ リ ケーシ ョ ン を
停止 し ます。
構文
interrupt
stop
例
例 2-75 interrupt
interrupt
# 現在のアプ リ ケーシ ョ ンに割 り 込み
関連項目
•
continue (2-60 ページ)
ARM DUI 0452TJ
ID 1 0 2 1 1 4
•
run (2-168 ページ)
•
start (2-236 ページ)
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Non-Confidential
2-126
DS-5 デバ ッ ガ コ マ ン ド
2.3.79
list
こ の コ マ ン ド は、 現在の位置ま たは指定 し た位置の周辺の ソ ース コ ー ド 行を表示 し
ます。 デフ ォ ル ト では、 ソ ース コ ー ド の う ちの 10 行が表示 さ れ ますが、 開始 と 終了
の行番号を指定 し て表示す る こ と も で き ます。 デフ ォ ル ト 設定を変更す る には、 set
listsize コ マ ン ド を使用 し ます。
コ マ ン ド 実行を繰 り 返す と 、 ソ ース フ ァ イ ル内を一定方向に移動 し なが ら 、 後続の
ソ ース行を表示す る こ と がで き ます。
構文
list [[filename:]location|+|-|+offset|-offset]|[*address]
各パ ラ メ ー タ には以下の意味があ り ます。
filename
フ ァ イ ルを指定 し ます。
location
以下の よ う に位置を指定 し ます。
line_num
行番号
first,last
開始 と 終了の行番号
function
関数
+
現在の位置 よ り 後の ソ ース行を表示 し ます。
-
現在の位置 よ り 前の ソ ース行を表示 し ます。
offset
現在の位置か ら の行オ フ セ ッ ト を指定 し ます。
address
ア ド レ ス を指定 し ます。 こ れには、 ア ド レ ス ま たはア ド レ ス を求
め る 式を指定で き ます。
デフ ォ ル ト
検索用のデフ ォ ル ト デ ィ レ ク ト リ は以下の と お り です。
•
コ ンパ イ ルデ ィ レ ク ト リ : $cdir
•
現在の作業デ ィ レ ク ト リ : $cwd
•
現在の イ メ ージデ ィ レ ク ト リ : $idir
directory コ マ ン ド を使用 し て、 追加の検索デ ィ レ ク ト リ を定義す る こ と がで き ます。
例
例 2-76 list
list main
# 現在の位置を main() に設定し、 ソース を表示
list +3
# 現在の位置を イ ン ク リ メ ン ト し、 ソース を表示
list # 現在の位置をデク リ メ ン ト し、 ソース を表示
list *0x8120
# 現在の位置をア ド レ ス 0x8120 に設定し、 ソース を表示
list 35
# 現在の位置を行 35 に設定し、 ソース を表示
list dhry_1.c:10,23 # dhry_1.c の ソース行 10 ~ 23 を表示
list *main
# 現在の位置を main のア ド レ スに設定し、 ソース を表示
ARM DUI 0452TJ
ID 1 0 2 1 1 4
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Non-Confidential
2-127
DS-5 デバ ッ ガ コ マ ン ド
関連項目
•
式の使用 (2-4 ページ)
ARM DUI 0452TJ
ID 1 0 2 1 1 4
•
directory (2-66 ページ)
•
set listsize (2-187 ページ)
•
show listsize (2-220 ページ)
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Non-Confidential
2-128
DS-5 デバ ッ ガ コ マ ン ド
2.3.80
load
こ の コ マ ン ド は、 イ メ ージ を タ ーゲ ッ ト に ロ ー ド し 、 後で run コ マ ン ド や start コ マ
ン ド で使用す る ためにエ ン ト リ ポ イ ン ト ア ド レ ス を記録 し ます。
注
PC レ ジ ス タ は、 こ の コ マ ン ド では設定で き ません。
デバ ッ グ情報は、 こ の コ マ ン ド では ロ ー ド で き ません。 デバ ッ グ情報を ロ ー ド す る
には、 add-symbol-file、 file、 ま たは loadfile コ マ ン ド のいずれか を使用 し ます。
構文
load [filename] [offset]
各パ ラ メ ー タ には以下の意味があ り ます。
filename
イ メ ージ を指定 し ます。 filename を指定 し ない場合、 前回の コ マ ン ド で
指定 さ れた実行可能 イ メ ージが ロ ー ド さ れ ます。 現在の イ メ ージお よ び
シ ン ボルに関す る 情報は、 info files コ マ ン ド を使用 し て表示で き ます。
offset
イ メ ージ内のすべてのア ド レ ス に加算す る オ フ セ ッ ト を指定 し ます。
例
例 2-77 load
load "myFile.axf"
load "images\myFile.axf"
load myFile.axf 0x2000
# イ メ ージを ロー ド
# イ メ ージを ロー ド
# オフセ ッ ト を 0x2000 と し て イ メ ージを ロー ド
関連項目
•
add-symbol-file (2-36 ページ)
ARM DUI 0452TJ
ID 1 0 2 1 1 4
•
cd (2-55 ページ)
•
discard-symbol-file (2-71 ページ)
•
file, symbol-file (2-82 ページ)
•
flash load (2-85 ページ)
•
info files, info target (2-100 ページ)
•
loadfile (2-129 ページ)
•
run (2-168 ページ)
•
start (2-236 ページ)
Copyright © 2010-2014 ARM. All rights reserved.
Non-Confidential
2-129
DS-5 デバ ッ ガ コ マ ン ド
2.3.81
loadfile
こ の コ マ ン ド は、 デバ ッ グ情報をデバ ッ ガに ロ ー ド し 、 イ メ ージ を タ ーゲ ッ ト に
ロ ー ド し 、 後で run コ マ ン ド や start コ マ ン ド で使用す る ためにエ ン ト リ ポ イ ン ト ア
ド レ ス を記録 し ます。 loadfile コ マ ン ド を続けて使用す る と 、 新 し いデバ ッ グ情報を
ロ ー ド す る 前に既存の情報は破棄 さ れ ます。 デバ ッ ガか ら 要求があ っ た と き に、 デ
バ ッ グ情報が ロ ー ド さ れ ます。
注
PC レ ジ ス タ は、 こ の コ マ ン ド では設定で き ません。
構文
loadfile [filename] [offset]
各パ ラ メ ー タ には以下の意味があ り ます。
filename
イ メ ージ を指定 し ます。 filename を指定 し ない場合、 前回の コ マ ン ド で
指定 さ れた実行可能 イ メ ージが ロ ー ド さ れ ます。 現在の イ メ ージお よ び
シ ン ボルに関す る 情報は、 info files コ マ ン ド を使用 し て表示で き ます。
offset
イ メ ージ内のすべてのア ド レ ス に加算す る オ フ セ ッ ト を指定 し ます。
例
例 2-78 loadfile
loadfile "myFile.axf"
# イ メ ージを ロー ド し、 要求に応じ てデバ ッ グ情報を ロー ド
loadfile "images\myFile.axf" # イ メ ージを ロー ド し、 要求に応じ てデバ ッ グ情報を ロー ド
loadfile myFile.axf 0x2000 # オフセ ッ ト を 0x2000 と し て イ メ ージを ロー ド し、
# 要求に応じ てデバ ッ グ情報を ロー ド
関連項目
•
add-symbol-file (2-36 ページ)
ARM DUI 0452TJ
ID 1 0 2 1 1 4
•
cd (2-55 ページ)
•
discard-symbol-file (2-71 ページ)
•
file, symbol-file (2-82 ページ)
•
flash load (2-85 ページ)
•
info files, info target (2-100 ページ)
•
load (2-128 ページ)
•
reload-symbol-file (2-158 ページ)
•
run (2-168 ページ)
•
start (2-236 ページ)
Copyright © 2010-2014 ARM. All rights reserved.
Non-Confidential
2-130
DS-5 デバ ッ ガ コ マ ン ド
2.3.82
log config
こ の コ マ ン ド は、 デバ ッ ガか ら 実行時 メ ッ セージ を出力す る ロ グ コ ン フ ィ ギ ュ レー
シ ョ ン の タ イ プ を指定 し ます。
構文
log config option
各パ ラ メ ー タ には以下の意味があ り ます。
option
定義済みの ロ グ コ ン フ ィ ギ ュ レーシ ョ ン ま たはユーザ定義の ロ グ コ ン
フ ィ ギ ュ レーシ ョ ン フ ァ イ ルを指定 し ます。
info
定義済みの INFO レベル設定を使用す る 出力 メ ッ セージ。 こ れ
がデフ ォ ル ト です。
debug
定義済みの DEBUG レベル設定を使用す る 出力 メ ッ セージ。
filename
メ ッ セージの出力を カ ス タ マ イ ズす る ユーザ定義の ロ グ コ ン
フ ィ ギ ュ レーシ ョ ン フ ァ イ ルを指定 し ます。 デバ ッ ガは log4j
コ ン フ ィ ギ ュ レーシ ョ ン フ ァ イ ルを サポー ト し ます。
こ の コ マ ン ド は、 log file コ マ ン ド と 共に使用 し て、 メ ッ セージ を コ ン ソ ールだけで
な く 、 フ ァ イ ルに も 出力す る こ と がで き ます。
例
例 2-79 log config
log config debug
# すべてのデバ ッ グ メ ッ セージを表示
関連項目
•
log file (2-131 ページ)
•
ARM DUI 0452TJ
ID 1 0 2 1 1 4
Apache ロ グサービ ス の Log4j、 http://logging.apache.org
Copyright © 2010-2014 ARM. All rights reserved.
Non-Confidential
2-131
DS-5 デバ ッ ガ コ マ ン ド
2.3.83
log file
こ の コ マ ン ド は、 コ ン ソ ールだけでな く 、 フ ァ イ ルに も メ ッ セージ を出力 し ます。
構文
log file [filename]
各パ ラ メ ー タ には以下の意味があ り ます。
filename
出力フ ァ イ ルを指定 し ます。 filename を指定 し ない場合は、 コ ン ソ ール
にのみ出力 メ ッ セージが送信 さ れます。
例
例 2-80 log file
log file myOutput.log
# デバ ッ ガ メ ッ セージを myOutput.log と コ ン ソールに出力
関連項目
•
cd (2-55 ページ)
•
ARM DUI 0452TJ
ID 1 0 2 1 1 4
log config (2-130 ページ)
Copyright © 2010-2014 ARM. All rights reserved.
Non-Confidential
2-132
DS-5 デバ ッ ガ コ マ ン ド
2.3.84
memory
こ の コ マ ン ド は、 メ モ リ 領域を定義 し ます。 こ れに よ り 、 メ モ リ 領域の ID を新 し い
デバ ッ ガ変数 $n に記録 し ます。 n は数値です。 メ モ リ 領域の ス テー タ ス を削除ま たは
変更す る には、 こ の変数を ス ク リ プ ト で使用 し ます。 $n が最後ま たは最後か ら 2 番
目のデバ ッ ガ変数の場合は、 $ ま たは $$ を それぞれ使用 し て ID にア ク セ ス で き ま
す。
構文
memory start_address {end_address|+size} [attributes]…
各パ ラ メ ー タ には以下の意味があ り ます。
start_address
領域の開始ア ド レ ス を指定 し ます。
end_address
領域の終了ア ド レ ス (指定 し たア ド レ ス を含む) を指定 し ます。
ア ド レ ス空間の終わ り を表すシ ョ ー ト カ ッ ト と し て、 0x0 を使用
で き ます。
size
領域のサ イ ズ を指定 し ます。
attributes
追加の属性を指定 し ます。
access_mode
width
領域のア ク セ ス モー ド を指定 し ます。
na
ア ク セ ス不可
ro
読み出 し 専用
wo
書 き 込み専用
rw
読み出 し / 書 き 込み。 こ れ
がデフ ォ ル ト です。
ア ク セ ス幅を指定 し ます。
8
8 ビッ ト
16
16 ビ ッ ト
32
32 ビ ッ ト
64
64 ビ ッ ト
特定のア ク セ ス幅の指定は、 例えば、 一部の
ペ リ フ ェ ラ ルへのア ク セ ス な ど、 メ モ リ 領域
がア ク セ ス幅に敏感な場合のみ必要です。
width を指定 し ない場合、 デバ ッ ガは使用で き
る 任意のア ク セ ス幅を使用 し 、 通常、 最良の
パフ ォーマ ン ス が実現 さ れます。
ARM DUI 0452TJ
ID 1 0 2 1 1 4
bp|nobp
ソ フ ト ウ ェ アブ レー ク ポ イ ン ト が領域内で設
定可能か ど う か を制御 し ます。 デフ ォ ル ト は
bp です。
hbp|nohbp
ハー ド ウ ェ アブ レー ク ポ イ ン ト が領域内で設
定可能か ど う か を制御 し ます。 デフ ォ ル ト は
hbp です。
cache|nocache
デバ ッ ガが メ モ リ 領域か ら 読みだ し たデー タ
を キ ャ ッ シ ュ で き る か ど う か を制御 し ます。
メ モ リ のキ ャ ッ シ ュ を有効にす る と 、 デバ ッ
ガのパフ ォ ーマ ン ス が向上 し ます。 外部 ソ ー
ス に よ る 変更が可能な メ モ リ 領域は、 デバ ッ
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Non-Confidential
2-133
DS-5 デバ ッ ガ コ マ ン ド
ガに よ る キ ャ ッ シ ュ を有効に し ないで下 さ い。
こ れは例えば、 揮発性のペ リ フ ェ ラ ルな ど で
す。
nocache がデフ ォ ル ト です。
verify|noverify
書 き 込み操作の際、 値を読み出 し て書 き 込ん
だ値 と 比較す る こ と に よ り 、 値を検証す る 必
要があ る か ど う か を制御 し ます。 verify オプ
シ ョ ン を使用す る 場合は、 rw 属性を指定 し て、
検証操作が実行で き る よ う にす る 必要があ り
ます。 一部の周辺レ ジ ス タ は揮発性で、 その
値を読み出す と 副作用 と し てその内容が変更
さ れ る ので、 ペ リ フ ェ ラ ルが含ま れてい る メ
モ リ 領域は、 noverify と マー ク す る こ と をお勧
め し ます。
verify がデフ ォ ル ト です。
例
例 2-81 memory
memory 0x1000 0x2FFF cache # RW 領域 0x1000 ~ 0x2FFF (キ ャ ッ シ ュ) を指定する
memory 0x3000 0x7FFF ro 8 # 8 ビ ッ ト RO 領域 0x3000 ~ 0x7FFF (キ ャ ッ シ ュ な し) を指定する
memory 0x8000 0x0
# RW 領域 0x8000 ~ 0xFFFF (キ ャ ッ シ ュ な し) を指定する
関連項目
•
delete memory (2-65 ページ)
ARM DUI 0452TJ
ID 1 0 2 1 1 4
•
disable memory (2-69 ページ)
•
enable memory (2-79 ページ)
•
info memory (2-108 ページ)
•
memory auto (2-134 ページ)
•
memory debug-cache (2-135 ページ)
Copyright © 2010-2014 ARM. All rights reserved.
Non-Confidential
2-134
DS-5 デバ ッ ガ コ マ ン ド
2.3.85
memory auto
こ の コ マ ン ド は、 メ モ リ 領域をデフ ォ ル ト の タ ーゲ ッ ト 設定に リ セ ッ ト し 、 すべて
のユーザ定義領域を破棄 し ます。
構文
memory auto
例
例 2-82 memory auto
memory auto
# デフ ォル ト の メ モ リ 領域に リ セ ッ ト
関連項目
•
delete memory (2-65 ページ)
ARM DUI 0452TJ
ID 1 0 2 1 1 4
•
disable memory (2-69 ページ)
•
enable memory (2-79 ページ)
•
info memory (2-108 ページ)
•
memory (2-132 ページ)
Copyright © 2010-2014 ARM. All rights reserved.
Non-Confidential
2-135
DS-5 デバ ッ ガ コ マ ン ド
2.3.86
memory debug-cache
こ の コ マ ン ド は、 デバ ッ ガに よ る メ モ リ 領域のキ ャ ッ シ ュ を制御 し ます。 info mem を
使用す る と 、 キ ャ ッ シ ュ 属性を表示で き ます。
構文
memory debug-cache option
各パ ラ メ ー タ には以下の意味があ り ます。
option
以下の追加のオプシ ョ ン を指定 し ます。
off
デバ ッ ガに よ る メ モ リ 領域のキ ャ ッ シ ュ を グ ロ ーバルに
無効に し ます。 すべての メ モ リ ア ク セ ス は、 タ ーゲ ッ ト
に対 し て直接行われ ます。
on
デバ ッ ガに よ る メ モ リ 領域のキ ャ ッ シ ュ を グ ロ ーバルに
有効に し ます。 キ ャ ッ シ ュ を グ ロ ーバルに有効にす る
と 、 キ ャ ッ シ ュ 可能な メ モ リ 領域か ら の読み出 し 操作の
結果がキ ャ ッ シ ュ さ れ る こ と があ り ます。 こ れがデフ ォ
ル ト です。
invalidate
すべてのキ ャ ッ シ ュ を無効に し 、 次回の読み出 し が
キ ャ ッ シ ュ か ら ではな く タ ーゲ ッ ト か ら 行われ る よ う に
し ます。
例
例 2-83 memory debug-cache
memory debug-cache off
memory debug-cache invalidate
# キ ャ ッ シ ュ を無効化
# すべてのキ ャ ッ シ ュ を無効化
関連項目
•
info memory (2-108 ページ)
•
ARM DUI 0452TJ
ID 1 0 2 1 1 4
memory (2-132 ページ)
Copyright © 2010-2014 ARM. All rights reserved.
Non-Confidential
2-136
DS-5 デバ ッ ガ コ マ ン ド
2.3.87
memory fill
こ の コ マ ン ド は、 バ イ ト の特定パ タ ーン を メ モ リ に書 き 込みます。
構文
memory fill start_address {end_address|+offset} fill_size pattern
各パ ラ メ ー タ には以下の意味があ り ます。
start_address
領域の開始ア ド レ ス を指定 し ます。 こ れには、 ア ド レ ス ま たはア
ド レ ス を求め る 式を指定で き ます。
end_address
領域の終了ア ド レ ス (指定 し たア ド レ ス を含む) を指定 し ます。
こ れには、 ア ド レ ス ま たはア ド レ ス を求め る 式を指定で き ます。
offset
領域の長 さ をバ イ ト 単位で指定 し ます。
fill_size
埋め る パ タ ーン のサ イ ズ をバ イ ト 単位で指定 し ます。
pattern
埋め る パ タ ーン を定義す る 式を指定 し ます。 パ タ ーンが指定 さ れ
た領域 と 正確に一致 し ない場合は、 残 り のバ イ ト はパ タ ーン か ら
得 ら れ る 一部のバ イ ト で埋め ら れます。
例
例 2-84 memory fill
memory fill 0x0 0xFFFFFFFF 4 0x12345678 # 0x0 を 0xFFFFFFFF まで
# デフ ォル ト のア ク セス幅を使用し て整数値 0x12345678 で埋める
memory fill main (main+15) 1 (char)0x0 # symbol main か ら の 16 バイ ト を
# バイ ト 値 0x0 で埋める
関連項目
•
info memory (2-108 ページ)
ARM DUI 0452TJ
ID 1 0 2 1 1 4
•
memory set (2-137 ページ)
•
memory set_typed (2-139 ページ)
Copyright © 2010-2014 ARM. All rights reserved.
Non-Confidential
2-137
DS-5 デバ ッ ガ コ マ ン ド
2.3.88
memory set
こ の コ マ ン ド は、 メ モ リ への書 き 込みを行い ます。
構文
memory set address width expression
各パ ラ メ ー タ には以下の意味があ り ます。
最初の値を書 き 込むア ド レ ス を指定 し ます。 ア ド レ ス は、 指定 し
た式の型に正 し く 整列 し てい る 必要があ り ます。
address
ア ド レ ス を フ ラ グで修飾 し て、 演算が検証ア ク シ ョ ン を実行す る
か ど う か を定義す る こ と も で き ます。
以下に例を示 し ます。
memory set EL1N<verify=0>:0x8000 32 0x1234
ア ド レ ス空間が 1 つ (匿名) し かない場合は、 次の よ う に指定 し
ます。
memory set <verify=0>:0x8000 32 0x1234
メ モ リ の書 き 込みに使用す る ア ク セ ス幅 (ビ ッ ト 数) を指定 し ま
す。 指定 し た メ モ リ 幅が書 き 込まれ る 値 よ り も 狭い場合、 複数回
のア ク セ ス に よ っ てその値が書 き 込ま れ ます。 以下に例を示 し ま
す。
width
0
デバ ッ ガに よ る ア ク セ ス幅の決定を有効に し
ます。
8
8 ビッ ト
16
16 ビ ッ ト
32
32 ビ ッ ト
64
64 ビ ッ ト
ア ク セ ス幅は、 タ ーゲ ッ ト 、 ア ド レ ス領域、 お よ びア ド レ ス の整
列に依存 し ます。 場合に よ っ ては、 一部のア ク セ ス サ イ ズがサ
ポー ト さ れていない こ と があ り ます。
expression
中括弧に、 単一の式を含め る か、 複数の同 じ サ イ ズの式の集合を
含め る か を指定 し ます。 式が複数存在す る 場合、 値の型の幅に
よ っ て決定 さ れた ア ド レ ス を使用 し て、 値が メ モ リ に順に書 き 込
まれます。
注
こ の コ マ ン ド は、 メ モ リ ア ド レ ス の値をデフ ォ ル ト のア ド レ ス変数 と し て設定 し ま
す。 x な ど一部の コ マ ン ド では、 ア ド レ ス が指定 さ れていない場合に、 こ のデフ ォ ル
ト 値が使用 さ れます。
ARM DUI 0452TJ
ID 1 0 2 1 1 4
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Non-Confidential
2-138
DS-5 デバ ッ ガ コ マ ン ド
例
例 2-85 memory set
memory set 0x8000 0 "Hello" # 文字列を メ モ リ に書き込み
memory set 0x1000 0 {(char)0x10,(char)0xFF,(char)1,(char)2,(char)3,(char)42}
# これは以下のコ マン ド に相当する。
# set variable *(char*)0x1000 = (char)0x10
# set variable *(char*)0x1001 = (char)0xFF
# set variable *(char*)0x1002 = (char)1
# set variable *(char*)0x1003 = (char)2
# set variable *(char*)0x1004 = (char)3
memory set 0x1008 0 0x1234 # set variable *(int*)0x1008 = 0x1234 に相当する
memory set 0x1008 8 0x1234 # 結果は同じ ですが、 1 バイ ト ずつ 4 回書き込みが行われる
関連項目
•
info memory (2-108 ページ)
ARM DUI 0452TJ
ID 1 0 2 1 1 4
•
memory fill (2-136 ページ)
•
memory set_typed (2-139 ページ)
•
x (2-270 ページ)
Copyright © 2010-2014 ARM. All rights reserved.
Non-Confidential
2-139
DS-5 デバ ッ ガ コ マ ン ド
2.3.89
memory set_typed
こ の コ マ ン ド は、 値の リ ス ト を メ モ リ に書 き 込みます。
構文
memory set_typed address type expressions
各パ ラ メ ー タ には以下の意味があ り ます。
address
最初の値を書 き 込むア ド レ ス を指定 し ます。 ア ド レ ス は、 指定 し
た type に正 し く 整列 し てい る 必要があ り ます。
type
一連の式がそれぞれ変換 さ れ る デー タ 型 と 、 メ モ リ 内の各値の幅
を指定 し ます。 例えば、 long を指定 し ます。
expressions
スペース で区切 ら れた式の リ ス ト を指定 し ます。 式が スペース を
含んでい る 場合は丸括弧で囲む必要があ り ます。 式は評価 さ れ、
指定 さ れた型に変換 さ れて、 メ モ リ に順に書 き 込ま れます。
注
こ の コ マ ン ド は、 メ モ リ ア ド レ ス の値をデフ ォ ル ト のア ド レ ス変数 と し て設定 し ま
す。 x な ど一部の コ マ ン ド では、 ア ド レ ス が指定 さ れていない場合に、 こ のデフ ォ ル
ト 値が使用 さ れます。
例
例 2-86 memory set_typed
memory set_typed 0x8000 (long long) 0x100 0x200
# これは以下のコ マン ド に相当する。
# set variable *((long long*)0x8000) = (long long)0x100
# set variable *((long long*)0x8008) = (long long)0x200
関連項目
•
info memory (2-108 ページ)
ARM DUI 0452TJ
ID 1 0 2 1 1 4
•
memory fill (2-136 ページ)
•
memory set (2-137 ページ)
•
x (2-270 ページ)
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Non-Confidential
2-140
DS-5 デバ ッ ガ コ マ ン ド
2.3.90
mmu list memory-maps
こ の コ マ ン ド は、 使用可能な メ モ リ マ ッ プお よ びその関連パ ラ メ ー タ を一覧表示 し
ます。
構文
mmu list memory-maps
例
例 2-87 mmu list memory-maps
mmu list memory-maps
Available memory maps:
PL1S_S1
parameters: S_SCTLR, S_TTBCR, S_TTBR0, S_TTBR1
PL1N_S1
parameters: N_TTBR1, N_TTBCR, N_SCTLR, N_TTBR0
関連項目
•
mmu list translations (2-142 ページ)
ARM DUI 0452TJ
ID 1 0 2 1 1 4
•
mmu memory-map (2-142 ページ)
•
mmu list tables (2-141 ページ)
•
mmu print (2-143 ページ)
•
mmu translate (2-144 ページ)
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Non-Confidential
2-141
DS-5 デバ ッ ガ コ マ ン ド
2.3.91
mmu list tables
こ の コ マ ン ド は、 使用可能な変換テーブルお よ びその関連パ ラ メ ー タ を一覧表示 し
ます。
構文
mmu list tables
例
例 2-88 mmu list tables
mmu list tables
Available translation tables:
PL1S_S1_TTBR0
parameters: S_TTBCR, S_TTBR0, S_SCTLR
PL1S_S1_TTBR1
parameters: S_TTBCR, S_TTBR1, S_SCTLR
PL1N_S1_TTBR0
parameters: N_TTBCR, N_TTBR0, N_SCTLR
PL1N_S1_TTBR1
parameters: N_TTBCR, N_TTBR1, N_SCTLR
関連項目
•
mmu list translations (2-142 ページ)
ARM DUI 0452TJ
ID 1 0 2 1 1 4
•
mmu print (2-143 ページ)
•
mmu translate (2-144 ページ)
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2-142
DS-5 デバ ッ ガ コ マ ン ド
2.3.92
mmu list translations
こ の コ マ ン ド は、 使用可能な変換お よ びその関連パ ラ メ ー タ を一覧表示 し ます。
構文
mmu list translations
例
例 2-89 mmu list translations
mmu list translations
Available address translations:
PL1S_S1
parameters: S_SCTLR, S_TTBCR, S_TTBR0, S_TTBR1
PL1N_S1
parameters: N_TTBR1, N_TTBCR, N_SCTLR, N_TTBR0
関連項目
•
mmu list tables (2-141 ページ)
2.3.93
•
mmu print (2-143 ページ)
•
mmu translate (2-144 ページ)
mmu memory-map
こ の コ マ ン ド は、 指定 し た メ モ リ マ ッ プ を出力 し ます。
構文
mmu memory-map [memory-map] [param1=value1]…
各パ ラ メ ー タ には以下の意味があ り ます。
memory-map
出力す る メ モ リ マ ッ プ を指定 し ます。 メ モ リ マ ッ プ を指定 し なか っ た場
合は、 最 も 関連性が高い メ モ リ マ ッ プが出力 さ れます。
param1=value1
パ ラ メ ー タ と その値を指定 し て、 メ モ リ マ ッ プの解釈を規定 し ます。 必
須パ ラ メ ー タ を指定 し なか っ た場合は、 現在の タ ーゲ ッ ト の状態か ら 特
定 さ れます。
例
例 2-90 mmu memory-map
mmu memory-map PL1S_S1 S_TTBR1=0x80000404A
Virtual Range
| Physical Range
| Type | AP | C | S | X
---------------------------------------------------------------------------------0x00000000-0x00007FFF | <unmapped>
0x00008000-0x00008FFF | 0x8DC4B000-0x8DC4BFFF | Normal | RO | True | True | True
ARM DUI 0452TJ
ID 1 0 2 1 1 4
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2-143
DS-5 デバ ッ ガ コ マ ン ド
0x00009000-0x00009FFF | 0x8DC4D000-0x8DC4DFFF | Normal | RO | True | True | True
0x0000A000-0x0000AFFF | 0x8DC69000-0x8DC69FFF | Normal | RO | True | True | True
0x0000B000-0x0000BFFF | 0x8DC6B000-0x8DC6BFFF | Normal | RO | True | True | True
0x0000C000-0x0000CFFF | 0x8DE2B000-0x8DE2BFFF | Normal | RO | True | True | True
0x0000D000-0x0000DFFF | 0x8DC9E000-0x8DC9EFFF | Normal | RO | True | True | True
0x0000E000-0x0000EFFF | 0x80EB0000-0x80EB0FFF | Normal | RO | True | True | True
関連項目
•
mmu list memory-maps (2-140 ページ)
2.3.94
•
mmu list tables (2-141 ページ)
•
mmu list translations (2-142 ページ)
•
mmu print
mmu print
こ の コ マ ン ド は、 変換テーブルの内容を出力 し ます。 一部の タ ーゲ ッ ト では、 変換
テーブルの出力の際に タ ーゲ ッ ト の変換テーブルで全探索が実行 さ れ る 場合があ る
ため、 出力が遅 く な る 可能性があ り ます。
構文
mmu print [table] [param1=value1]…
各パ ラ メ ー タ には以下の意味があ り ます。
table
出力す る 変換テーブルを指定 し ます。 テーブルを指定 し なか っ た場合
は、 現在の変換状況に関す る すべてのテーブルが出力 さ れます。
param1=value1
パ ラ メ ー タ と その値を指定 し て、 テーブルの解釈を規定 し ます。 必須パ
ラ メ ー タ を指定 し なか っ た場合は、 現在の タ ーゲ ッ ト の状態か ら 特定 さ
れます。
例
例 2-91 mmu print
mmu print PL1S_S1_TTBR0
Input Address | Type
| Next Level | Output Address | Properties
-----------------------------------------------------------------------------+ 0x00000000 | TTBR0
| SP:0x0080500000 |
|
- 0x00000000 | Fault (x704) |
|
|
- 0x2C000000 | Section |
| SP:0x002C000000 | NS=0, nG=0, S=0
- 0x2C100000 | Fault (x1343) |
|
|
- 0x80000000 | Section |
| SP:0x0080000000 | NS=0, nG=0, S=1
- 0x80100000 | Fault (x2047) |
|
|
+ 0xFFFFFFFF | TTBR1
| SP:0x009082C300 |
|
関連項目
•
mmu list tables (2-141 ページ)
ARM DUI 0452TJ
ID 1 0 2 1 1 4
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2-144
DS-5 デバ ッ ガ コ マ ン ド
2.3.95
•
mmu list translations (2-142 ページ)
•
mmu translate
mmu translate
こ の コ マ ン ド は、 仮想ア ド レ ス と 物理ア ド レ ス間の変換を実行 し ます。 以下のいず
れかの変換が行われ ます。
•
仮想ア ド レ ス か ら 物理ア ド レ スへの変換
•
物理ア ド レ ス か ら 1 つ以上の仮想ア ド レ スへの変換
一部の タ ーゲ ッ ト では、 変換テーブルの出力の際に タ ーゲ ッ ト の変換テーブルで全
探索が実行 さ れ る 場合があ る ため、 物理ア ド レ ス か ら 仮想ア ド レ スへの変換が遅 く
な る 可能性があ り ます。
構文
mmu translate address [translation] [param1=value1]…
各パ ラ メ ー タ には以下の意味があ り ます。
address
変換す る ア ド レ ス を指定 し ます。 こ のア ド レ ス が仮想ア ド レ ス の場合
は、 仮想ア ド レ ス か ら 物理ア ド レ スへの変換が実行 さ れ ます。 こ のア ド
レ ス が物理ア ド レ ス の場合は、 物理ア ド レ ス か ら 仮想ア ド レ スへの変換
が実行 さ れ ます。
translation
実行す る 変換を指定 し ます。
param1=value1
パ ラ メ ー タ と その値を指定 し て、 テーブルの解釈を規定 し ます。 必須パ
ラ メ ー タ を指定 し なか っ た場合は、 現在の タ ーゲ ッ ト の状態か ら 特定 さ
れます。
例
例 2-92 mmu translate
mmu translate 0x00008000 PL1S_S1 S_TTBR1=0x80000404A
SP:0x80F15000
mmu translate SP:0x80F15000
Address SP:0x80F15000 maps to
0x00008000
0x80F15000
関連項目
•
mmu list tables (2-141 ページ)
ARM DUI 0452TJ
ID 1 0 2 1 1 4
•
mmu list translations (2-142 ページ)
•
mmu print (2-143 ページ)
Copyright © 2010-2014 ARM. All rights reserved.
Non-Confidential
2-145
DS-5 デバ ッ ガ コ マ ン ド
2.3.96
newvar
こ の コ マ ン ド は、 新 し いデバ ッ ガの コ ン ビ ニエ ン ス変数を宣言 し 、 初期化 し ます。
コ ン ビ ニエ ン ス変数には動的な型があ り 、 割 り 当て ら れた あ ら ゆ る 値 と 型を取 る こ
と がで き ます。 今後の使用に備え て情報を保存す る には、 コ ン ビ ニエ ン ス変数をデ
バ ッ ガ ス ク リ プ ト で使用 し ます。
構文
newvar [global] $name [=initial_value]
各パ ラ メ ー タ には以下の意味があ り ます。
global
変数が global ス コ ープ を持つ よ う に指定 し ます。 global を指定 し
ない と 、 変数は構文ス コ ープ内で し かア ク セ ス で き ません。
name
新 し い変数の名前を指定 し ます。 名前は有効な C 識別子に し て、
接頭辞 $ を付け る 必要があ り ます。
intial_value
変数の初期値を指定 し ます。 初期値を指定 し ない と 、 デフ ォ ル ト
で変数は整数型の値 0 にな り ます。
注
•
デバ ッ ガ ス ク リ プ ト と ト ッ プ レベルの イ ン タ ラ ク テ ィ ブ イ ン タ ープ リ タ は別個
の構文ス コ ープ と 見な さ れ、 非グ ロ ーバル コ ン ビ ニエ ン ス変数はチ ャ イ ル ド ま
たはペア レ ン ト のデバ ッ ガ ス ク リ プ ト に表示 さ れ ません。
•
define コ マ ン ド で作成 さ れたユーザ定義 コ マ ン ド は別の構文ス コ ープで、 周辺
の ス ク リ プ ト 内で ま たは ト ッ プ レベルの イ ン タ ープ リ タ か ら 非グ ロ ーバル コ ン
ビ ニエ ン ス変数を参照で き ません。
•
if、 else、 お よ び while コ マ ン ド は新 し い構文ス コ ープ を定義 し て ス ク リ プ ト 、
ト ッ プ レベルの イ ン タ ープ リ タ 、 ま たはユーザ定義 コ マ ン ド の レベル ま でペア
レ ン ト の構文ス コ ープ を継承 し ます。
•
構文ス コ ープ内で宣言 さ れた非グ ロ ーバル コ ン ビ ニエ ン ス変数は、 構文ス コ ー
プの末尾で破棄 さ れ ます。
例
例 2-93 newvar
define advance_hw # ハー ド ウ ェ アブレーク ポ イ ン ト を使用する ア ド レ ス まで
# 実行さ れる新し いコ マン ド を定義。
hbreak $arg0
# ハー ド ウ ェ アブレーク ポ イ ン ト を最初のパラ メ ータ の値に設定。
newvar $bp_num = $ # ブレーク ポ イ ン ト の番号を新し い変数に保存。
continue
wait
delete $bp_num # ハー ド ウ ェ アブレーク ポ イ ン ト を削除。
end
advance_hw 0x00008000
関連項目
•
メ モ リ (2-21 ページ)
ARM DUI 0452TJ
ID 1 0 2 1 1 4
Copyright © 2010-2014 ARM. All rights reserved.
Non-Confidential
2-146
DS-5 デバ ッ ガ コ マ ン ド
ARM DUI 0452TJ
ID 1 0 2 1 1 4
•
break (2-45 ページ)
•
watch (2-265 ページ)
Copyright © 2010-2014 ARM. All rights reserved.
Non-Confidential
2-147
DS-5 デバ ッ ガ コ マ ン ド
2.3.97
next
こ の コ マ ン ド は、 アプ リ ケーシ ョ ン を ソ ース レベルで ス テ ッ プ実行 し 、 各 ソ ース行
の最初の命令で停止 し ますが、 すべての関数呼び出 し を ス テ ッ プオーバー し ます。
こ の コ マ ン ド を使用す る には、 コ ー ド をデバ ッ グ情報 と 共に コ ンパ イ ルす る 必要が
あ り ます。
構文
next [count]
各パ ラ メ ー タ には以下の意味があ り ます。
count
実行す る ソ ース行の数を指定 し ます。
注
ブ レー ク ポ イ ン ト に達 し た場合は、 count で指定 し た ソ ース行数 よ り 少
な く て も 、 実行が即座に停止 さ れ ます。
例
例 2-94 next
next
next 5
# ソース行を 1 行実行
# ソース行を 5 行実行
関連項目
•
reverse-next (2-163 ページ)
ARM DUI 0452TJ
ID 1 0 2 1 1 4
•
finish (2-84 ページ)
•
nexti (2-148 ページ)
•
nexts (2-149 ページ)
•
step (2-238 ページ)
•
stepi (2-239 ページ)
•
steps (2-240 ページ)
Copyright © 2010-2014 ARM. All rights reserved.
Non-Confidential
2-148
DS-5 デバ ッ ガ コ マ ン ド
2.3.98
nexti
こ の コ マ ン ド は、 アプ リ ケーシ ョ ン を命令レベルで ス テ ッ プ実行 し ますが、 すべて
の関数呼び出 し を ス テ ッ プオーバー し ます。
構文
nexti [count]
各パ ラ メ ー タ には以下の意味があ り ます。
count
実行す る 命令の数を指定 し ます。
注
ブ レー ク ポ イ ン ト に達 し た場合は、 count で指定 し た命令数 よ り 少な く
て も 、 実行が即座に停止 さ れます。
例
例 2-95 nexti
nexti
nexti 5
# 1 つの命令を実行
# 5 つの命令を実行
関連項目
•
reverse-nexti (2-164 ページ)
ARM DUI 0452TJ
ID 1 0 2 1 1 4
•
next (2-147 ページ)
•
nexts (2-149 ページ)
•
step (2-238 ページ)
•
stepi (2-239 ページ)
•
steps (2-240 ページ)
Copyright © 2010-2014 ARM. All rights reserved.
Non-Confidential
2-149
DS-5 デバ ッ ガ コ マ ン ド
2.3.99
nexts
こ の コ マ ン ド は、 アプ リ ケーシ ョ ン を ソ ース レベルで ス テ ッ プ実行 し 、 各 ソ ース ス
テー ト メ ン ト の最初の命令で停止 し ますが、 すべての関数呼び出 し を ス テ ッ プオー
バー し ます。 こ の コ マ ン ド を使用す る には、 コ ー ド をデバ ッ グ情報 と 共に コ ンパ イ
ルす る 必要があ り ます。
構文
nexts [count]
各パ ラ メ ー タ には以下の意味があ り ます。
count
実行す る ソ ース ス テー ト メ ン ト の数を指定 し ます。
注
ブ レー ク ポ イ ン ト に達 し た場合は、 count で指定 し た ソ ース ス テー ト メ
ン ト 数 よ り 少な く て も 、 実行が即座に停止 さ れ ます。
例
例 2-96 nexts
nexts
nexts 5
# 1 つの ソース ステー ト メ ン ト を実行
# 5 つの ソース ス テー ト メ ン ト を実行
関連項目
•
finish (2-84 ページ)
ARM DUI 0452TJ
ID 1 0 2 1 1 4
•
next (2-147 ページ)
•
nexti (2-148 ページ)
•
step (2-238 ページ)
•
stepi (2-239 ページ)
•
steps (2-240 ページ)
Copyright © 2010-2014 ARM. All rights reserved.
Non-Confidential
2-150
DS-5 デバ ッ ガ コ マ ン ド
2.3.100 nosharedlibrary
こ の コ マ ン ド は、 ロ ー ド 済みのすべての共有 ラ イ ブ ラ リ のシ ン ボルを破棄 し ます
注
こ の機能を使用す る には、 その前に --target_os コ マ ン ド ラ イ ン オプシ ョ ン を使用 し
てデバ ッ ガ を起動す る 必要があ り ます。 Eclipse では、 gdbserver を使用 し て タ ーゲ ッ
ト に接続す る 際に、 こ のオプシ ョ ン が自動的に選択 さ れ ます。
構文
nosharedlibrary
例
例 2-97 nosharedlibrary
nosharedlibrary
# ロー ド 済みの共有ラ イ ブ ラ リ のシンボルを破棄
関連項目
•
info sharedlibrary (2-115 ページ)
•
ARM DUI 0452TJ
ID 1 0 2 1 1 4
sharedlibrary (2-203 ページ)
Copyright © 2010-2014 ARM. All rights reserved.
Non-Confidential
2-151
DS-5 デバ ッ ガ コ マ ン ド
2.3.101 output
こ の コ マ ン ド は、 式の結果のみを表示 し ます。 こ れは print コ マ ン ド に似てい ます
が、 結果をデバ ッ ガ変数に記録 し ません。
構文
output [/flag] expression
各パ ラ メ ー タ には以下の意味があ り ます。
出力形式を以下の中か ら 指定 し ます。
flag
x
16 進数 (16 進数で出力す る 前に、 符号な し 整数に値を
キ ャ ス ト し ます)
d
符号付 き 10 進数。 こ れがデフ ォ ル ト です。
u
符号な し 10 進数
o
8 進数
t
バイナ リ
a
絶対 16 進数ア ド レ ス
c
文字
f
浮動小数点
s
式のデフ ォ ル ト 形式
評価 し て結果を返す式を指定 し ます。
expression
注
式が メ モ リ にア ク セ スす る 場合、 最後にア ク セ ス さ れた ア ド レ ス
が、 デフ ォ ル ト のア ド レ ス変数 と し て設定 さ れます。 x な ど一部
の コ マ ン ド では、 ア ド レ ス が指定 さ れていない場合に、 こ のデ
フ ォ ル ト 値が使用 さ れ ます。
例
例 2-98 output
output (int*)8
output 4+4
output "initializing..."
output $PC /x
# 数値をポ イ ン タ と し てキ ャ ス ト
# 式の結果を 10 進数で表示
# 進行情報を表示
# PC レ ジ ス タ のア ド レ ス を表示 (16 進数)
関連項目
•
式の使用 (2-4 ページ)
ARM DUI 0452TJ
ID 1 0 2 1 1 4
•
echo (2-76 ページ)
•
print, inspect (2-154 ページ)
•
x (2-270 ページ)
•
printf() 形式のフ ォーマ ッ ト ス ト リ ン グ (2-9 ページ)
Copyright © 2010-2014 ARM. All rights reserved.
Non-Confidential
2-152
DS-5 デバ ッ ガ コ マ ン ド
2.3.102 pause
こ の コ マ ン ド は、 指定 し た時間ス ク リ プ ト の実行を一時的に停止 し ます。
構文
pause number[ ms | s ]
各パ ラ メ ー タ には以下の意味があ り ます。
number
時間の長 さ を指定 し ます。
ms
時間の長 さ を ミ リ 秒単位で指定 し ます。 こ れがデフ ォ ル ト です。
s
時間の長 さ を秒単位で指定 し ます。
例
例 2-99 pause
pause 1000
pause 0.5s
ARM DUI 0452TJ
ID 1 0 2 1 1 4
# 1 秒間の一時停止
# 0.5 秒間の一時停止
Copyright © 2010-2014 ARM. All rights reserved.
Non-Confidential
2-153
DS-5 デバ ッ ガ コ マ ン ド
2.3.103 preprocess
こ の コ マ ン ド は、 評価 さ れた式ではな く 、 前処理 さ れた式を表示 し ます。
構文
preprocess [expression]
注
こ の機能は、 正確なマ ク ロ デバ ッ グ情報を生成す る コ ンパ イ ラ に よ っ て異な り ます。
例
例 2-100 preprocess
アプ リ ケーシ ョ ンに以下の コ ー ド が含まれてい る 場合
#define BASE_ADDRESS (0x1000)
#define REG_ADDRESS (BASE_ADDRESS + 0x10)
int main () {
return REG_ADDRESS;
}
デバ ッ グセ ッ シ ョ ン中に、 以下の式を使用 し て REG_ADDRESS を表示で き ます。
>preprocess REG_ADDRESS
((0x1000) + 0x10)
こ れは出力 コ マ ン ド に よ る 出力 と し て式の値 と 比較 さ れます。
>print/x REG_ADDRESS
0x1010
関連項目
•
print, inspect (2-154 ページ)
ARM DUI 0452TJ
ID 1 0 2 1 1 4
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Non-Confidential
2-154
DS-5 デバ ッ ガ コ マ ン ド
2.3.104 print, inspect
こ の コ マ ン ド は、 式の出力を表示 (最大 128 文字) し て、 結果を新 し いデバ ッ ガ変
数、 $n に記録 し ます。 n は数字です。 print コ マ ン ド の結果は、 その後 $ 文字を使用 し
て式の中で使用す る こ と がで き ます。 結果をデバ ッ ガ変数に記録 さ せない場合は、
output コ マ ン ド を使用 し ます。
構文
print [/flag] [expression]
inspect [/flag] [expression]
各パ ラ メ ー タ には以下の意味があ り ます。
出力形式を以下の中か ら 指定 し ます。
flag
x
16 進数 (16 進数で出力す る 前に、 符号な し 整数に値を
キ ャ ス ト し ます)
d
符号付 き 10 進数。 こ れがデフ ォ ル ト です。
u
符号な し 10 進数
o
8 進数
t
バイナ リ
a
絶対 16 進数ア ド レ ス
c
文字
f
浮動小数点
s
式のデフ ォ ル ト 形式
評価 し て結果を返す式を指定 し ます。 expression を指定 し ない場
合、 最後の式が繰 り 返 さ れ ます。
expression
注
式が メ モ リ にア ク セ スす る 場合、 最後にア ク セ ス さ れた ア ド レ ス
が、 デフ ォ ル ト のア ド レ ス変数 と し て設定 さ れます。 x な ど一部
の コ マ ン ド では、 ア ド レ ス が指定 さ れていない場合に、 こ のデ
フ ォ ル ト 値が使用 さ れ ます。
例
例 2-101 print, inspect
print (int*)8
print 4+4
print "initializing..."
print /x $PC
# 数値をポ イ ン タ と し てキ ャ ス ト
# 式の結果を 10 進数で表示
# 進行情報を表示
# PC レ ジ ス タ のア ド レ ス を表示 (16 進数)
関連項目
•
式の使用 (2-4 ページ)
ARM DUI 0452TJ
ID 1 0 2 1 1 4
•
echo (2-76 ページ)
•
output (2-151 ページ)
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Non-Confidential
2-155
DS-5 デバ ッ ガ コ マ ン ド
ARM DUI 0452TJ
ID 1 0 2 1 1 4
•
x (2-270 ページ)
•
printf() 形式のフ ォーマ ッ ト ス ト リ ン グ (2-9 ページ)
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Non-Confidential
2-156
DS-5 デバ ッ ガ コ マ ン ド
2.3.105 pwd
こ の コ マ ン ド は、 現在の作業デ ィ レ ク ト リ を表示 し ます。
構文
pwd
例
例 2-102 pwd
pwd
# 現在の作業デ ィ レ ク ト リ を表示
関連項目
•
cd (2-55 ページ)
ARM DUI 0452TJ
ID 1 0 2 1 1 4
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Non-Confidential
2-157
DS-5 デバ ッ ガ コ マ ン ド
2.3.106 quit, exit
こ の コ マ ン ド は、 デバ ッ ガセ ッ シ ョ ン を終了 し ます。
構文
quit
exit
例
例 2-103 quit, exit
quit
ARM DUI 0452TJ
ID 1 0 2 1 1 4
# デバ ッ ガセ ッ シ ョ ン を終了
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2-158
DS-5 デバ ッ ガ コ マ ン ド
2.3.107 reload-symbol-file
こ の コ マ ン ド は、 元の ロ ー ド 操作 と 同 じ 設定を使用 し て、 既に ロ ー ド さ れてい る イ
メ ージか ら デバ ッ グ情報をデバ ッ ガに再 ロ ー ド し ます。 例えば、 こ の コ マ ン ド を使
用 し て、 イ メ ージ を再ビル ド し た後にデバ ッ ガにデバ ッ グ情報を再 ロ ー ド で き ます。
注
PC レ ジ ス タ は、 こ の コ マ ン ド では設定で き ません。
構文
reload-symbol-file [filename]
各パ ラ メ ー タ には以下の意味があ り ます。
filename
再 ロ ー ド す る イ メ ージ を指定 し ます。 イ メ ージが既に ロ ー ド さ れていな
い場合は、 エ ラ ーが生成 さ れ ます。
例
例 2-104 reload-symbol-file
reload-symbol-file "myFile.axf"
# デバ ッ グ情報を リ ロー ド
関連項目
•
add-symbol-file (2-36 ページ)
ARM DUI 0452TJ
ID 1 0 2 1 1 4
•
cd (2-55 ページ)
•
discard-symbol-file (2-71 ページ)
•
file, symbol-file (2-82 ページ)
•
info files, info target (2-100 ページ)
•
load (2-128 ページ)
•
loadfile (2-129 ページ)
•
run (2-168 ページ)
•
start (2-236 ページ)
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Non-Confidential
2-159
DS-5 デバ ッ ガ コ マ ン ド
2.3.108 reset
こ の コ マ ン ド は、 タ ーゲ ッ ト 上で リ セ ッ ト を実行 し ます。 reset コ マ ン ド の正確な動
作は、 デバ ッ グエージ ェ ン ト お よ び タ ーゲ ッ ト に依存 し ます。
以下に例を示 し ます。
•
デバ ッ グエージ ェ ン ト は、 様々な方法で タ ーゲ ッ ト を リ セ ッ ト す る こ と がで き
ます。
•
タ ーゲ ッ ト 上の ス イ ッ チの位置。
•
gdbserver 接続は、 gdbserver を再起動 し て ス ク リ プ ト を実行す る よ う に設定す る
こ と も で き ます。
詳細については、 ご使用の タ ーゲ ッ ト ま たはデバ ッ グエージ ェ ン ト のマニ ュ アルを
参照 し て下 さ い。
注
リ セ ッ ト は、 デバ ッ ガに ロ ー ド さ れたシ ン ボルに影響を与え ません。 リ セ ッ ト の後、
レ ジ ス タ と メ モ リ に異な る 値が格納 さ れ る こ と があ り ます。
構文
reset [key]
各パ ラ メ ー タ には以下の意味があ り ます。
key
リ セ ッ ト キーを指定 し ます。 リ セ ッ ト 機能は タ ーゲ ッ ト に依存 し 、 すべ
ての タ ーゲ ッ ト で有効でない こ と があ り ます。 info capabilities を使用
す る と 、 デバ ッ ガに現在接続 さ れてい る タ ーゲ ッ ト デバ イ ス の機能設定
の一覧を表示で き ます。
リ セ ッ ト キーの一般的なオプシ ョ ンは、 以下の と お り です。
app
アプ リ ケーシ ョ ンの再起動。
system
バ ス ま たはプ ロ セ ッ サ固有でない、 一般的なハー ド
ウ ェア リ セッ ト 。
key を設定 し ない場合は、 最初に有効にな っ た リ セ ッ ト 機能が実行 さ れます。
例
例 2-105 reset
reset
reset app
reset system
# 最初に有効になった リ セ ッ ト 機能を実行
# アプ リ ケーシ ョ ンの再起動を実行
# 一般的なハー ド ウ ェ ア リ セ ッ ト を実行
関連項目
•
info capabilities (2-97 ページ)
ARM DUI 0452TJ
ID 1 0 2 1 1 4
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Non-Confidential
2-160
DS-5 デバ ッ ガ コ マ ン ド
2.3.109 resolve
こ の コ マ ン ド は、 指定 さ れたブ レー ク ポ イ ン ト ま たは ウ ォ ッ チポ イ ン ト を再評価 し 、
解決可能な ア ド レ ス を持つブ レー ク ポ イ ン ト ま たは ウ ォ ッ チポ イ ン ト が設定 さ れま
す。 未解決のア ド レ ス は保留の ま ま残 り ます。
構文
resolve [number]…
各パ ラ メ ー タ には以下の意味があ り ます。
number
ブ レー ク ポ イ ン ト ま たは ウ ォ ッ チポ イ ン ト の番号を指定 し ます。 こ れ
は、 設定時にデバ ッ ガに よ っ て割 り 当て ら れ る 番号です。 info
breakpoints を使用す る と 、 すべてのブ レー ク ポ イ ン ト と ウ ォ ッ チポ イ ン
ト の番号 と ス テー タ ス を表示で き ます。
number を指定 し ない場合は、 すべてのブ レー ク ポ イ ン ト ま たは ウ ォ ッ チポ イ ン ト が再
評価 さ れ ます。
例
例 2-106 resolve
resolve 1
resolve 1 2
resolve
resolve $
# 番号 1 のブレーク ポ イ ン ト ま たはウ ォ ッ チポ イ ン ト を解決
# 番号 1 と 2 のブレーク ポ イ ン ト またはウ ォ ッ チポ イ ン ト を解決
# すべてのブレーク ポ イ ン ト またはウ ォ ッ チポ イ ン ト を解決
# 直前に作成されたデバ ッ ガ変数内に
# 番号があ るブレーク ポ イ ン ト ま たはウ ォ ッ チポ イ ン ト に適用
関連項目
•
break (2-45 ページ)
ARM DUI 0452TJ
ID 1 0 2 1 1 4
•
break-stop-on-threads、 break-stop-on-cores (2-50 ページ)
•
break-stop-on-vmid (2-52 ページ)
•
clear (2-56 ページ)
•
condition (2-59 ページ)
•
delete breakpoints (2-63 ページ)
•
disable breakpoints (2-67 ページ)
•
hbreak (2-88 ページ)
•
ignore (2-92 ページ)
•
info breakpoints, info watchpoints (2-95 ページ)
•
tbreak (2-243 ページ)
•
thbreak (2-245 ページ)
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Non-Confidential
2-161
DS-5 デバ ッ ガ コ マ ン ド
2.3.110
restore
こ の コ マ ン ド は、 フ ァ イ ルか ら デー タ を読み出 し 、 メ モ リ に書 き 込みます。
構文
restore filename [binary] [offset [start_address [end_address|+size]]]
各パ ラ メ ー タ には以下の意味があ り ます。
filename
フ ァ イ ルを指定 し ます。
binary
バ イ ナ リ 形式を指定 し ます。 フ ァ イ ル形式は、 バ イ ナ リ フ ァ イ ル
の場合のみ必要です。 他のすべての フ ァ イ ルは、 デバ ッ ガに よ っ
て自動的に認識 さ れ ます。 デバ ッ ガに よ っ てサポー ト さ れてい る
フ ァ イ ル形式の一覧については、 append コ マ ン ド を参照 し て下 さ
い。
offset
メ モ リ に書 き 込む前に イ メ ージ内のすべてのア ド レ ス に加算す る
オ フ セ ッ ト を指定 し ます。 一部の イ メ ージ形式には書 き 込むア ド
レ ス がが含まれてお ら ず、 その場合、 オ フ セ ッ ト は イ メ ージが書
き 込まれ る 絶対ア ド レ ス です。
start_address
書 き 込み可能な最小ア ド レ ス を指定 し ます。 こ のア ド レ ス よ り 前
のデー タ は書 き 込まれ ません。 start_address を指定 し ない場合、
デフ ォ ル ト はア ド レ ス 0 です。
end_address
書 き 込み可能な最大ア ド レ ス を指定 し ます。 こ のア ド レ ス よ り 後
のデー タ は書 き 込まれ ません。 end_address を指定 し ない場合、 デ
フ ォ ル ト はア ド レ ス空間の最後尾です。
size
領域のサ イ ズ を指定 し ます。
例
例 2-107 restore
restore myFile.bin binary 0x200
# 0x200 か ら開始されるバイナ リ フ ァ イル
# myFile.bin の内容を復元
restore myFile.m32 0x100 0x8000 0x8FFF # Motorola 32 ビ ッ ト (S レ コー ド ) フ ァ イル内の
# ア ド レ スに 0x100 を追加し、
# 0x8000 ~ 0x8FFF の内容を復元
関連項目
•
append (2-39 ページ)
•
ARM DUI 0452TJ
ID 1 0 2 1 1 4
dump (2-75 ページ)
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Non-Confidential
2-162
DS-5 デバ ッ ガ コ マ ン ド
2.3.111
reverse-continue
こ の コ マ ン ド は、 ブ レー ク ポ イ ン ト か ウ ォ ッ チポ イ ン ト に達す る ま で タ ーゲ ッ ト を
逆方向に実行 し 続け ます。
注
タ ーゲ ッ ト が逆方向に実行 し 始め る と 、 即座に制御が戻 り ます。 アプ リ ケーシ ョ ン
が (ブ レー ク ポ イ ン ト や ウ ォ ッ チポ イ ン ト な ど で) 停止す る ま で、 デバ ッ ガが制御
を戻 さ ない よ う にす る には、 wait コ マ ン ド を使用 し ます。
構文
reverse-continue [count]
各パ ラ メ ー タ には以下の意味があ り ます。
count
ブ レー ク ポ イ ン ト ま たは ウ ォ ッ チポ イ ン ト を無視す る 回数を指定 し ま
す。
例
例 2-108 reverse-continue
reverse-continue
# ターゲ ッ ト を逆方向に実行し続け る
reverse-continue 5
# ターゲ ッ ト を逆方向に実行し続け、
# ブレーク ポ イ ン ト を 5 回無視する
関連項目
•
continue (2-60 ページ)
ARM DUI 0452TJ
ID 1 0 2 1 1 4
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Non-Confidential
2-163
DS-5 デバ ッ ガ コ マ ン ド
2.3.112
reverse-next
こ の コ マ ン ド は、 現在の関数の前の ソ ース行ま で実行を リ ワ イ ン ド し ます。 アプ リ
ケーシ ョ ン を ソ ース レベルで ス テ ッ プバ ッ ク し 、 現在の関数の前の ソ ース行で停止
し ます。
注
こ の コ マ ン ド を使用す る には、 コ ー ド をデバ ッ グ情報 と 共に コ ンパ イ ルす る 必要が
あ り ます。
構文
reverse-next [count]
各パ ラ メ ー タ には以下の意味があ り ます。
リ ワ イ ン ド す る ソ ース行の数を指定 し ます。 デフ ォ ル ト は 1 行です。
count
注
ブ レー ク ポ イ ン ト に達 し た場合は、 count で指定 し た ソ ース行数 よ り 少
な く て も 、 実行が即座に停止 さ れ ます。
注
高度に最適化 さ れた コ ー ド では、 逆方向ス テ ッ プで イ ン ラ イ ン関数が認識 さ れず、
正 し く 動作 し ない可能性があ り ます。 デバ ッ グに成功す る には、 最適化 さ れていな
い コ ー ド を使用 し て下 さ い。
例
例 2-109 reverse-next
reverse-next
reverse-next 5
# ソース行を 1 行逆方向へス テ ッ プ
# ソース行を 5 行逆方向へス テ ッ プ
関連項目
•
next (2-147 ページ)
ARM DUI 0452TJ
ID 1 0 2 1 1 4
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Non-Confidential
2-164
DS-5 デバ ッ ガ コ マ ン ド
2.3.113
reverse-nexti
こ の コ マ ン ド は、 命令レベルで実行を リ ワ イ ン ド し 、 すべての関数呼び出 し を ス
テ ッ プオーバー し ます。
構文
reverse-nexti [count]
各パ ラ メ ー タ には以下の意味があ り ます。
リ ワ イ ン ド す る 命令の数を指定 し ます。 デフ ォ ル ト は命令 1 つです。
count
注
ブ レー ク ポ イ ン ト に達 し た場合は、 count で指定 し た命令数 よ り 少な く
て も 、 実行が即座に停止 さ れます。
注
高度に最適化 さ れた コ ー ド では、 逆方向ス テ ッ プで イ ン ラ イ ン関数が認識 さ れず、
正 し く 動作 し ない可能性があ り ます。 デバ ッ グに成功す る には、 最適化 さ れていな
い コ ー ド を使用 し て下 さ い。
例
例 2-110 reverse-nexti
reverse-nexti
reverse-nexti 5
# 命令 1 つを逆方向へス テ ッ プ
# 命令 5 つを逆方向へス テ ッ プ
関連項目
•
nexti (2-148 ページ)
ARM DUI 0452TJ
ID 1 0 2 1 1 4
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Non-Confidential
2-165
DS-5 デバ ッ ガ コ マ ン ド
2.3.114
reverse-step
こ の コ マ ン ド は、 指定 し た数の ソ ース行を アプ リ ケーシ ョ ン で一度に ス テ ッ プバ ッ
ク し 、 すべての関数呼び出 し に ス テ ッ プ イ ン し ます。
注
こ の コ マ ン ド を使用す る には、 コ ー ド をデバ ッ グ情報 と 共に コ ンパ イ ルす る 必要が
あ り ます。
構文
reverse-step [count]
各パ ラ メ ー タ には以下の意味があ り ます。
リ ワ イ ン ド す る ソ ース行の数を指定 し ます。 デフ ォ ル ト は 1 行です。
count
注
ブ レー ク ポ イ ン ト に達 し た場合は、 count で指定 し た ソ ース行数 よ り 少
な く て も 、 実行が即座に停止 さ れ ます。
注
高度に最適化 さ れた コ ー ド では、 逆方向ス テ ッ プで イ ン ラ イ ン関数が認識 さ れず、
正 し く 動作 し ない可能性があ り ます。 デバ ッ グに成功す る には、 最適化 さ れていな
い コ ー ド を使用 し て下 さ い。
例
例 2-111 reverse-step
reverse-step
reverse-step 5
# ソース行を 1 行逆方向へス テ ッ プ
# ソース行を 5 行逆方向へス テ ッ プ
関連項目
•
step (2-238 ページ)
ARM DUI 0452TJ
ID 1 0 2 1 1 4
Copyright © 2010-2014 ARM. All rights reserved.
Non-Confidential
2-166
DS-5 デバ ッ ガ コ マ ン ド
2.3.115
reverse-stepi
こ の コ マ ン ド は、 指定 し た数の命令を アプ リ ケーシ ョ ン で一度に ス テ ッ プバ ッ ク し
ます。
構文
reverse-stepi [count]
各パ ラ メ ー タ には以下の意味があ り ます。
count
リ ワ イ ン ド す る 命令の数を指定 し ます。 デフ ォ ル ト は命令 1 つです。
注
ブ レー ク ポ イ ン ト に達 し た場合は、 count で指定 し た命令数 よ り 少な く
て も 、 実行が即座に停止 さ れます。
例
例 2-112 reverse-stepi
reverse-stepi
reverse-stepi 5
# 命令 1 つを逆方向へス テ ッ プ
# 命令 5 つを逆方向へス テ ッ プ
関連項目
•
stepi (2-239 ページ)
ARM DUI 0452TJ
ID 1 0 2 1 1 4
Copyright © 2010-2014 ARM. All rights reserved.
Non-Confidential
2-167
DS-5 デバ ッ ガ コ マ ン ド
2.3.116
reverse-step-out
こ の コ マ ン ド は、 指定 し た ス タ ッ ク フ レーム数だけ実行を リ ワ イ ン ド し ます。
構文
reverse-step-out [count]
各パ ラ メ ー タ には以下の意味があ り ます。
リ ワ イ ン ド す る ス タ ッ ク フ レーム の数を指定 し ます。 デフ ォ ル ト は 1 ス
タ ッ ク フ レーム です。
count
注
高度に最適化 さ れた コ ー ド では、 逆方向ス テ ッ プで イ ン ラ イ ン関数が認識 さ れず、
正 し く 動作 し ない可能性があ り ます。 デバ ッ グに成功す る には、 最適化 さ れていな
い コ ー ド を使用 し て下 さ い。
例
例 2-113 reverse-step-out
reverse-step-out # 現在のス タ ッ ク フ レームが終了する まで リ ワ イ ン ド
reverse-step-out 5 # ス タ ッ ク フ レームが 5 つ終了する まで リ ワ イ ン ド
関連項目
•
finish (2-84 ページ)
ARM DUI 0452TJ
ID 1 0 2 1 1 4
Copyright © 2010-2014 ARM. All rights reserved.
Non-Confidential
2-168
DS-5 デバ ッ ガ コ マ ン ド
2.3.117
run
こ の コ マ ン ド の動作は、 タ ーゲ ッ ト に依存 し ます。
Bare-metal
こ の コ マ ン ド は、 load、 loadfile、 ま たは file コ マ ン ド に よ っ て以前記録
さ れたエ ン ト リ ポ イ ン ト ア ド レ ス を PC レ ジ ス タ の値 と し て設定 し 、
タ ーゲ ッ ト の実行を開始 し ます。 ロ ー ド 操作に引 き 続いて run コ マ ン ド
が実行 さ れ る と 、 実行可能 イ メ ージ も リ ロ ー ド さ れ ます。
Linux アプ リ ケーシ ョ ン
こ の コ マ ン ド は、 サーバにアプ リ ケーシ ョ ンの再起動の要求を出 し 、 そ
のアプ リ ケーシ ョ ン の実行を開始 し ます。
注
タ ーゲ ッ ト が実行 さ れ る と 、 即座に制御が戻 さ れ ます。 アプ リ ケーシ ョ ンが完了す
る かブ レー ク ポ イ ン ト に達す る ま で、 デバ ッ ガが制御を戻 さ ない よ う にす る には、
wait コ マ ン ド を使用 し ます。
構文
run [args]
各パ ラ メ ー タ には以下の意味があ り ます。
args
argv パ ラ メ ー タ を使用 し て アプ リ ケーシ ョ ンの main() 関数に渡 さ れ る コ
マ ン ド ラ イ ン引数を指定 し ます。 イ メ ージの名前は、 常に暗黙的に
argv[0] に渡 さ れ る ので、 必ず し も 引数 と し て run コ マ ン ド に渡す必要は
あ り ません。
例
例 2-114 run
run
# デバイ スの実行を開始
関連項目
•
continue (2-60 ページ)
ARM DUI 0452TJ
ID 1 0 2 1 1 4
•
file, symbol-file (2-82 ページ)
•
load (2-128 ページ)
•
loadfile (2-129 ページ)
•
set semihosting (2-192 ページ)
•
show semihosting (2-223 ページ)
•
start (2-236 ページ)
•
wait (2-264 ページ)
Copyright © 2010-2014 ARM. All rights reserved.
Non-Confidential
2-169
DS-5 デバ ッ ガ コ マ ン ド
2.3.118
rwatch
こ の コ マ ン ド は、 デー タ シ ン ボルに対 し て ウ ォ ッ チポ イ ン ト を設定 し ます。 指定 し
た ア ド レ ス の メ モ リ で読み出 し が行われ る と 、 デバ ッ ガが タ ーゲ ッ ト を停止 し ます。
こ の コ マ ン ド は、 ウ ォ ッ チポ イ ン ト の ID を新 し いデバ ッ ガ変数 $n に記録 し ます。 n
は数値です。 ウ ォ ッ チポ イ ン ト の動作を削除ま たは変更す る には、 こ の変数を ス ク
リ プ ト で使用 し ます。 $n が最後ま たは最後か ら 2 番目のデバ ッ ガ変数の場合は、 $ ま
たは $$ を それぞれ使用 し て ID にア ク セ ス で き ます。
注
ウ ォ ッ チポ イ ン ト は、 ス カ ラ 値でのみサポー ト さ れ ます。
タ ーゲ ッ ト に よ っ ては、 ウ ォ ッ チポ イ ン ト がサポー ト さ れていない こ と も あ り ます。
現在、 ウ ォ ッ チポ イ ン ト を設定で き る のは以下の タ ーゲ ッ ト のみです。
•
デバ ッ グハー ド ウ ェ アエージ ェ ン ト を使用 し てい る ハー ド ウ ェ ア タ ーゲ ッ ト 。
•
gdbserver ま たは undodb-server を使用 し てい る Linux アプ リ ケーシ ョ ン。
使用可能な ウ ォ ッ チポ イ ン ト はハー ド ウ ェ ア タ ーゲ ッ ト に よ っ て異な り ます。 Linux
アプ リ ケーシ ョ ンデバ ッ グの場合は、 使用可能な ウ ォ ッ チポ イ ン ト は Linux のカーネ
ルバージ ョ ン と 設定に も 依存 し ます。
ウ ォ ッ チポ イ ン ト を ト リ ガす る 命令のア ド レ ス が、 PC の レ ジ ス タ に表示 さ れ る ア ド
レ ス と 異な る 可能性があ り ます。 こ れはパ イ プ ラ イ ン効果が原因です。
構文
rwatch [-d] [-p] {[filename:]symbol|*address} [vmid vmid]
各パ ラ メ ー タ には以下の意味があ り ます。
d
ウ ォ ッ チポ イ ン ト を作成 し た直後に無効に し ます。
p
ウ ォ ッ チポ イ ン ト を認識可能な位置に解決で き ない場合に、 保留
ウ ォ ッ チポ イ ン ト を作成す る か を指定 し ます。
filename
フ ァ イ ルを指定 し ます。
symbol
グ ロ ーバル / 静的デー タ シ ン ボルを指定 し ます。 配列ま たは構造
体に対 し ては、 要素ま たは メ ンバを指定す る 必要があ り ます。
address
ア ド レ ス を指定 し ます。 こ れには、 ア ド レ ス ま たはア ド レ ス を求
め る 式を指定で き ます。
vmid
ブ レー ク ポ イ ン ト の適用先 と し て 仮想マシ ン ID (VMID) を指定
し ます。 こ れには、 整数ま たは整数を求め る 式を指定で き ます。
例
例 2-115 rwatch
rwatch myVar1
rwatch *0x80D4
ARM DUI 0452TJ
ID 1 0 2 1 1 4
# myVar1 に読み出し ウ ォ ッ チポ イ ン ト を設定
# ア ド レ ス 0x80D4 に読み出し ウ ォ ッ チポ イ ン ト を設定
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Non-Confidential
2-170
DS-5 デバ ッ ガ コ マ ン ド
関連項目
•
式の使用 (2-4 ページ)
ARM DUI 0452TJ
ID 1 0 2 1 1 4
•
awatch (2-42 ページ)
•
break-stop-on-threads、 break-stop-on-cores (2-50 ページ)
•
clearwatch (2-58 ページ)
•
info breakpoints, info watchpoints (2-95 ページ)
•
info breakpoints capabilities, info watchpoints capabilities
(2-96 ページ)
•
watch (2-265 ページ)
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Non-Confidential
2-171
DS-5 デバ ッ ガ コ マ ン ド
2.3.119
select-frame
こ の コ マ ン ド は、 コ ール ス タ ッ ク 内の現在の フ レーム ポ イ ン タ を移動 し ます。
注
各フ レームには、 コ ール ス タ ッ ク の最後の フ レーム (ゼ ロ ) か ら アプ リ ケーシ ョ ン
の開始点であ る 最初の フ レーム ま で順に番号が割 り 当て ら れ ます。
構文
select-frame number
各パ ラ メ ー タ には以下の意味があ り ます。
number
フ レーム番号を指定 し ます。
例
例 2-116 select-frame
select-frame 1
# ス タ ッ ク フ レーム 1 を移動
関連項目
•
down (2-73 ページ)
ARM DUI 0452TJ
ID 1 0 2 1 1 4
•
down-silently (2-74 ページ)
•
finish (2-84 ページ)
•
frame (2-86 ページ)
•
info frame (2-102 ページ)
•
info all-registers (2-94 ページ)
•
info registers (2-113 ページ)
•
info stack, backtrace, where (2-118 ページ)
•
up (2-262 ページ)
•
up-silently (2-263 ページ)
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Non-Confidential
2-172
DS-5 デバ ッ ガ コ マ ン ド
2.3.120 set
set は、 set variable のエ イ リ ア ス です。
詳細については、 set variable (2-201 ページ) を参照 し て下 さ い。
ARM DUI 0452TJ
ID 1 0 2 1 1 4
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2-173
DS-5 デバ ッ ガ コ マ ン ド
2.3.121 set arm
こ の コ マ ン ド は、 逆アセ ン ブ リ 用の命令セ ッ ト の選択時お よ びブ レー ク ポ イ ン ト の
設定時の、 デバ ッ ガの動作を制御 し ます。
注
使用可能な命令セ ッ ト は、 デバ ッ ガが接続 し てい る タ ーゲ ッ ト に よ っ て異な り ます。
構文
set arm option
各パ ラ メ ー タ には以下の意味があ り ます。
option
以下の追加のオプシ ョ ン を指定 し ます。
force-mode
fallback-mode 設定を オーバ ラ イ ド す る デフ ォ ル ト の
デバ ッ ガ動作を制御 し ます。
fallback-mode
a32|arm
デバ ッ ガで A32 命令セ ッ ト を使用
す る よ う 指示 し ます。
a64
デバ ッ ガで A64 命令セ ッ ト を使用
す る よ う 指示 し ます。
t32|thumb
デバ ッ ガで T32 命令セ ッ ト を使用
す る よ う 指示 し ます。
auto
使用で き る 場合はデバ ッ ガでデ
バ ッ グ情報を使用す る よ う 指示
し 、 使用で き ない場合は
fallback-mode を指示 し ます。 こ れ
がデフ ォ ル ト です。
force-mode が auto に設定 さ れていて、 デバ ッ グ情報が
無効時のデフ ォ ル ト のデバ ッ ガ動作を制御 し ます。
ARM DUI 0452TJ
ID 1 0 2 1 1 4
a32|arm
デバ ッ グ情報が無効時、 デバ ッ ガ
に A32 命令セ ッ ト を使用す る よ う
に指示 し ます。
a64
デバ ッ グ情報が無効時、 デバ ッ ガ
に A64 命令セ ッ ト を使用す る よ う
に指示 し ます。
t32|thumb
デバ ッ グ情報が無効時、 デバ ッ ガ
に T32 命令セ ッ ト を使用す る よ う
に指示 し ます。
auto
デバ ッ ガに タ ーゲ ッ ト の現在の命
令セ ッ ト を使用す る よ う に強制 し
ます。 こ れがデフ ォ ル ト です。
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2-174
DS-5 デバ ッ ガ コ マ ン ド
例
例 2-117 set arm
set arm force-mode thumb
# Thumb の使用を指示
set arm fallback-mode arm
# force-mode が auto で、
# デバ ッ グ情報が無効時に ARM を使用
関連項目
•
break (2-45 ページ)
•
ARM DUI 0452TJ
ID 1 0 2 1 1 4
disassemble (2-70 ページ)
•
info inst-sets (2-105 ページ)
•
show arm (2-207 ページ)
•
start (2-236 ページ)
•
tbreak (2-243 ページ)
•
x (2-270 ページ)
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Non-Confidential
2-175
DS-5 デバ ッ ガ コ マ ン ド
2.3.122 set auto-solib-add
こ の コ マ ン ド は、 共有 ラ イ ブ ラ リ のシ ン ボルの自動 ロ ー ド を制御 し ます。
注
こ の機能を使用す る には、 その前に --target_os コ マ ン ド ラ イ ン オプシ ョ ン を使用 し
てデバ ッ ガ を起動す る 必要があ り ます。 Eclipse では、 gdbserver を使用 し て タ ーゲ ッ
ト に接続す る 際に、 こ のオプシ ョ ン が自動的に選択 さ れ ます。
構文
set auto-solib-add {off|on}
各パ ラ メ ー タ には以下の意味があ り ます。
off
自動 ロ ー ド を行い ません。 自動 ロ ー ド がオ フ の場合、 sharedlibrary コ マ
ン ド を使用 し て共有 ラ イ ブ ラ リ のシ ン ボルを明示的に ロ ー ド す る 必要が
あ り ます。
on
共有 ラ イ ブ ラ リ のシ ン ボルを自動的に ロ ー ド し ます。 こ れがデフ ォ ル ト
です。
例
例 2-118 set auto-solib-add
set auto-solib-add off
# 共有ラ イ ブ ラ リ のシンボルを自動で ロー ド し ない
関連項目
•
show auto-solib-add (2-208 ページ)
ARM DUI 0452TJ
ID 1 0 2 1 1 4
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2-176
DS-5 デバ ッ ガ コ マ ン ド
2.3.123 set backtrace
こ の コ マ ン ド は、 info stack コ マ ン ド を使用 し た と き のデフ ォ ル ト の動作を制御 し ま
す。
構文
set backtrace option
各パ ラ メ ー タ には以下の意味があ り ます。
option
以下の追加のオプシ ョ ン を指定 し ます。
limit n
コ ール ス タ ッ ク を表示す る 際の上限を指定 し ます。 上限を 0 に
指定す る と 、 コ ール ス タ ッ ク 全体を表示で き ます。
デフ ォ ル ト の コ ール ス タ ッ ク の上限は 100 です。
例
例 2-119 set backtrace
set backtrace limit 10
set backtrace limit 0
# コールス タ ッ ク の表示を 10 フ レームに制限
# 制限な し、 コールス タ ッ ク全体を表示
関連項目
•
info stack, backtrace, where (2-118 ページ)
•
ARM DUI 0452TJ
ID 1 0 2 1 1 4
show backtrace (2-209 ページ)
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2-177
DS-5 デバ ッ ガ コ マ ン ド
2.3.124 set blocking-run-control
こ の コ マ ン ド は、 ス テ ッ プ実行や実行な ど の実行制御操作を、 タ ーゲ ッ ト が停止す
る ま でブ ロ ッ ク す る か、 ま たはす ぐ に解放す る か を制御 し ます。
構文
set blocking-run-control {off|on|script-only}
各パ ラ メ ー タ には以下の意味があ り ます。
off
非同期を指定 し ます。 タ ーゲ ッ ト が停止す る 前に、 制御が戻 さ れます。
on
同期を指定 し ます。 タ ーゲ ッ ト が停止す る ま で実行制御操作がブ ロ ッ ク
さ れ ます。 こ れには、 各実行制御操作の後に wait コ マ ン ド を発行す る の
と 同 じ 効果があ り ます。
script-only
ス ク リ プ ト 内か ら コ マ ン ド と し て実行 さ れた場合のみ、 実行制御操作が
ブ ロ ッ ク さ れ る よ う に指定 し ます。
こ れがデフ ォ ル ト です。
例
例 2-120 set blocking-run-control
set blocking-run-control on
# ターゲ ッ ト が停止する まで実行制御操作をブ ロ ッ ク
関連項目
•
show blocking-run-control (2-210 ページ)
ARM DUI 0452TJ
ID 1 0 2 1 1 4
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2-178
DS-5 デバ ッ ガ コ マ ン ド
2.3.125 set breakpoint
こ の コ マ ン ド は、 ブ レー ク ポ イ ン ト と ウ ォ ッ チポ イ ン ト の自動動作を制御 し ます。
構文
set breakpoint [option]
各パ ラ メ ー タ には以下の意味があ り ます。
option
以下の追加のオプシ ョ ン を指定 し ます。
auto-hw
break コ マ ン ド を使用 し た と き に、 自動ブ レー ク ポ イ ン ト 選択
を制御 し ます。
off
自動ブ レー ク ポ イ ン ト 選択を無効に し ます。
on
メ モ リ マ ッ プ属性を使用 し て、 ハー ド ウ ェ ア ま たは
ソ フ ト ウ ェ アブ レー ク ポ イ ン ト を使用す る か ど う か
を決定 し ます。 こ れがデフ ォ ル ト です。
auto-remove
タ ーゲ ッ ト か ら の切断時にブ レー ク ポ イ ン ト と ウ ォ ッ チポ イ
ン ト の自動削除を制御 し ます。
off
自動削除を無効に し ます。
on
自動削除を有効に し ます。 こ れがデフ ォ ル ト です。
注
タ ーゲ ッ ト が実行 し てい る 場合は、 ブ レー ク ポ イ ン
ト と ウ ォ ッ チポ イ ン ト の削除前にデバ ッ ガが一時的
に タ ーゲ ッ ト を停止 し ます。
skipmode すべてのブ レー ク ポ イ ン ト と ウ ォ ッ チポ イ ン ト を ス キ ッ プす
る か ど う か を制御 し ます。
off
ス キ ッ プモー ド を無効に し ます。 こ れがデフ ォ ル ト
です。
on
ス キ ッ プモー ド を有効に し ます。
例
例 2-121 set breakpoint
set breakpoint auto-hw off
# 自動ブレーク ポ イ ン ト 選択を使用し ない
set breakpoint skipmode on
# すべてのブレーク ポ イ ン ト と ウ ォ ッ チポ イ ン ト を ス キ ッ プ
set breakpoint auto-remove off # ブレーク ポ イ ン ト と ウ ォ ッ チポ イ ン ト を自動削除し ない
関連項目
•
break (2-45 ページ)
•
ARM DUI 0452TJ
ID 1 0 2 1 1 4
show breakpoint (2-211 ページ)
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2-179
DS-5 デバ ッ ガ コ マ ン ド
2.3.126 set case-insensitive-source-matching
こ の コ マ ン ド は、 デバ ッ ガで フ ァ イ ルマ ッ チン グ操作を行 う と き の大文字 と 小文字
の区別を制御 し ます。
構文
set case-insensitive-source-matching [off|on]
各パ ラ メ ー タ には以下の意味があ り ます。
off
大文字 と 小文字を区別す る フ ァ イ ルマ ッ チン グ を指定 し ます。 こ れがデ
フ ォ ル ト です。
on
大文字 と 小文字を区別 し ない フ ァ イ ルマ ッ チン グ を指定 し ます。 こ の コ
マ ン ド は、 デバ ッ グデー タ の フ ァ イ ルパ ス ま たはフ ァ イ ル名に フ ァ イ ル
シ ス テ ム と は異な る 大文字や小文字が使用 さ れてい る 場合に役立ち ま
す。
例
例 2-122 set case-insensitive-source-matching
# デフ ォル ト では、 デバ ッ ガは大文字 と 小文字を区別する フ ァ イルマ ッ チングを実行
# デバ ッ グデータ にはフ ァ イル名 main.c が含まれている と 想定
break -p "C:/example/Main.c":2 # Main.c が main.c と 一致し ないため操作に失敗
WARNING(CMD452-COR167):
! ブレーク ポ イ ン ト 8 は保留中です
!"C:/example/Main.c" に一致する コ ンパイル単位が見つか り ませんで し た。
set case-insensitive-source-matching on
# 大文字 と 小文字を区別し ないマ ッ チング。
break -p "C:/EXAmple/Main.c" # こ のフ ァ イルマ ッ チングは成功です。
Breakpoint 9 at S:0x000080A8
on file main.c, line 2
関連項目
•
show case-insensitive-source-matching (2-212 ページ)
ARM DUI 0452TJ
ID 1 0 2 1 1 4
•
set escapes-in-filenames (2-186 ページ)
•
set wildcard-style (2-202 ページ)
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2-180
DS-5 デバ ッ ガ コ マ ン ド
2.3.127 set debug-agent
こ の コ マ ン ド は、 デバ ッ グエージ ェ ン ト の内部 コ ン フ ィ ギ ュ レーシ ョ ンパ ラ メ ー タ
を設定 し ます。 使用可能なパ ラ メ ー タ は、 DSTREAM や gdbserver な ど のデバ ッ グ
エージ ェ ン ト に よ っ て異な り ます。
構文
set debug-agent name value
各パ ラ メ ー タ には以下の意味があ り ます。
name
設定す る パ ラ メ ー タ 名を指定 し ます。
value
パ ラ メ ー タ の値を指定 し ます。 値は設定 さ れてい る パ ラ メ ー タ に依存 し
ます。 値が無効の場合は、 エ ラ ーが生成 さ れ ます。
例
例 2-123 set debug-agent
set debug-agent UserOut_P1 1
# USER OUT pin1 の値を 1 に設定する。
# こ のパラ メ ータは DSTREAM/RVI 接続に使用で き る。
関連項目
•
show debug-agent (2-213 ページ)
ARM DUI 0452TJ
ID 1 0 2 1 1 4
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2-181
DS-5 デバ ッ ガ コ マ ン ド
2.3.128 set debug-from
こ の コ マ ン ド は、 後続の start コ マ ン ド で使用 さ れ る テ ン ポ ラ リ ブ レー ク ポ イ ン ト の
ア ド レ ス を指定 し ます。 こ の コ マ ン ド を指定 し ない場合、 start コ マ ン ド で使用 さ れ
る デフ ォ ル ト 値は、 グ ロ ーバル関数 main() のア ド レ ス です。
構文
set debug-from expression
各パ ラ メ ー タ には以下の意味があ り ます。
expression
ア ド レ ス を求め る 式を指定 し ます。 式は、 start コ マ ン ド が処理 さ れ る
と き に初めて評価 さ れ る ので、 現在は存在 し ないが後に存在す る 可能性
があ る シ ン ボルを参照で き ます。 現在 ロ ー ド さ れてい る イ メ ージのエ ン
ト リ ポ イ ン ト を参照す る には、 デバ ッ ガ変数 $entrypoint を使用 し ます。
例
例 2-124 set debug-from
set debug-from *0x8000
# start-at 設定をア ド レ ス 0x8000 に設定
set debug-from *$entrypoint # start-at 設定を $entrypoint のア ド レ スに設定
set debug-from main+8
# start-at 設定を main+8 のア ド レ スに設定
set debug-from function1
# start-at 設定を function1 のア ド レ スに設定
関連項目
•
式の使用 (2-4 ページ)
ARM DUI 0452TJ
ID 1 0 2 1 1 4
•
show debug-from (2-214 ページ)
•
start (2-236 ページ)
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Non-Confidential
2-182
DS-5 デバ ッ ガ コ マ ン ド
2.3.129 set directories
set directories は directory のエ イ リ ア ス です。
詳細については、 directory (2-66 ページ) を参照 し て下 さ い。
ARM DUI 0452TJ
ID 1 0 2 1 1 4
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2-183
DS-5 デバ ッ ガ コ マ ン ド
2.3.130 set dtsl-options
こ の コ マ ン ド は、 DTSL 接続 コ ン フ ィ ギ ュ レーシ ョ ンのパ ラ メ ー タ を設定 し ます。
構文
set dtsl-options name value
各パ ラ メ ー タ には以下の意味があ り ます。
name
設定す る パ ラ メ ー タ 名を指定 し ます。
value
パ ラ メ ー タ の値を指定 し ます。 値は設定 さ れてい る パ ラ メ ー タ に依存 し
ます。 値が無効の場合は、 エ ラ ーが生成 さ れ ます。
例
例 2-125 set dtsl-options
set dtsl-options options.cortexA9.coreTrace.cycleAccurate False
# DTSL コ ン フ ィ ギ ュ レーシ ョ ン cycleAccurate パラ メ ータ を false に設定
関連項目
•
show dtsl-options (2-216 ページ)
ARM DUI 0452TJ
ID 1 0 2 1 1 4
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2-184
DS-5 デバ ッ ガ コ マ ン ド
2.3.131 set endian
こ の コ マ ン ド は、 デバ ッ ガが使用す る バ イ ト 順序を指定 し ます。 タ ーゲ ッ ト のエ ン
デ ィ ア ンは、 こ の コ マ ン ド では変更で き ません。
構文
set endian {auto|be8|big|little}
各パ ラ メ ー タ には以下の意味があ り ます。
auto
可能であれば イ メ ージ と 同 じ バ イ ト 順序を使用 し ます。 可能でない場合
は、 タ ーゲ ッ ト の現在のエ ンデ ィ ア ンが使用 さ れ ます。 こ れがデフ ォ ル
ト です。
be8
アーキ テ ク チ ャ ARMv6 で導入 さ れたバ イ ト イ ンバ リ ア ン ト ア ド レ シ ン
グ ビ ッ グエ ンデ ィ ア ン モー ド (デー タ はビ ッ ク エ ンデ ィ ア ン で、 コ ー ド
は リ ト ルエ ンデ ィ ア ン) を指定 し ます。
big
ビ ッ グエ ンデ ィ ア ン モー ド を指定 し ます。
little
リ ト ルエ ンデ ィ ア ン モー ド を指定 し ます。
例
例 2-126 set endian
set endian little
# デバ ッ グに リ ト ルエンデ ィ アン を使用
関連項目
•
show endian (2-217 ページ)
ARM DUI 0452TJ
ID 1 0 2 1 1 4
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Non-Confidential
2-185
DS-5 デバ ッ ガ コ マ ン ド
2.3.132 set escape-strings
こ の コ マ ン ド は、 文字列の特殊文字がデバ ッ ガ コ マ ン ド ラ イ ン に ど の よ う に出力 さ
れ る か を制御 し ます。
構文
set escape-strings off|on
各パ ラ メ ー タ には以下の意味があ り ます。
文字列内のすべてのバ ッ ク ス ラ ッ シ ュ 文字を エ ス ケープシーケ ン ス と し
て処理す る よ う に指定 し ます。 例えば、 文字列に "\t" が含ま れてい る
と 、 こ れは タ ブ文字 と し て出力 さ れます。
off
こ れがデフ ォ ル ト です。
文字列内のすべてのバ ッ ク ス ラ ッ シ ュ を エ ス ケープシーケ ン ス と し て処
理せず、 文字どお り に出力す る よ う に指定 し ます。 例えば、 文字列に
"\t" が含まれてい る と 、 こ れは "\" 文字 と "t" 文字 と し て出力 さ れます。
on
例
例 2-127 set escape-strings
set escape-strings on
output "Say \"hello\""
“Say \ “hello\””
set escape-strings off
output "Say \"hello\""
"Say ” hello"”
関連項目
•
show escape-strings (2-218 ページ)
ARM DUI 0452TJ
ID 1 0 2 1 1 4
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2-186
DS-5 デバ ッ ガ コ マ ン ド
2.3.133 set escapes-in-filenames
こ の コ マ ン ド は、 パ ス内での特殊文字の使用方法を制御 し ます。
構文
set escapes-in-filenames off|on
各パ ラ メ ー タ には以下の意味があ り ます。
off
パ ス内でバ ッ ク ス ラ ッ シ ュ が、 デ ィ レ ク ト リ の区切 り 文字 と し て処理 さ
れ る よ う に指定 し ます (ただ し 例外 と し て、 エ ス ケープ スペース と し て
は使用可能です)。 以下に例を示 し ます。
C:\test\ file.c
最初のバ ッ ク ス ラ ッ シ ュ と それに続 く t は、 タ ブ文字を表現す る エ ス
ケープシーケ ン ス ではな く 、 セパ レー タ と その後の t と し て処理 さ れま
す。 2 つ目のバ ッ ク ス ラ ッ シ ュ は、 スペース を エ ス ケープ し てい ます。
こ れがデフ ォ ル ト です。
on
バ ッ ク ス ラ ッ シ ュ が、 それに続 く 文字が特殊文字であ る こ と を示す、 エ
ス ケープシーケ ン ス の一部 と し て処理 さ れ る よ う に指定 し ます。 以下に
例を示 し ます。
C:\\test\\file.c
こ の例で使用 さ れてい る バ ッ ク ス ラ ッ シ ュ は、 デ ィ レ ク ト リ の区切 り 文
字であ り 、 特殊文字 と し て識別 さ れ る 必要があ り ます。
例
例 2-128 set escapes-in-filenames
set escapes-in-filenames on
# パス内でバ ッ ク ス ラ ッ シ ュ をエス ケープ文字 と し て使用
関連項目
•
show escapes-in-filenames (2-219 ページ)
ARM DUI 0452TJ
ID 1 0 2 1 1 4
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Non-Confidential
2-187
DS-5 デバ ッ ガ コ マ ン ド
2.3.134 set listsize
こ の コ マ ン ド は、 list コ マ ン ド に よ っ て表示 さ れ る ソ ース のデフ ォ ル ト の行数を変更
し ます。
構文
set listsize n
各パ ラ メ ー タ には以下の意味があ り ます。
ソ ース行の数を指定 し ます。
n
例
例 2-129 set listsize
set listsize 20
# list コ マン ド の リ ス ト サイ ズを設定
関連項目
•
list (2-126 ページ)
•
ARM DUI 0452TJ
ID 1 0 2 1 1 4
show listsize (2-220 ページ)
Copyright © 2010-2014 ARM. All rights reserved.
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2-188
DS-5 デバ ッ ガ コ マ ン ド
2.3.135 set os
こ の コ マ ン ド は、 デバ ッ ガの オペレーテ ィ ン グ シ ス テ ム (OS) 設定を制御 し ます。
注
こ の コ マ ン ド を使用す る 前に、 OS 認識接続を確立 し てお く 必要があ り ます。
構文
set os option
各パ ラ メ ー タ には以下の意味があ り ます。
option
以下の追加のオプシ ョ ン を指定 し ます。
log-capture
off
OS ロ グ キ ャ プチ ャ お よ び Linux カーネル
dmesg ロ グの コ ン ソ ールへの出力を無効に
し ます。 こ れがデフ ォ ル ト です。
on
OS ロ グ キ ャ プチ ャ お よ び コ ン ソ ールへの
出力を有効に し ます。
注
こ のオプシ ョ ンは接続状態を自動的にチ ェ ッ ク し 、
必要に応 じ て、 こ の設定を変更す る 前に タ ーゲ ッ ト
を停止 し ます。
enabled
auto
OS イ メ ージがデバ ッ ガに ロ ー ド さ れ る と 、
タ ーゲ ッ ト は自動的に停止 さ れ、 OS サ
ポー ト が有効にな り ます。 例えば、 Linux
カーネル イ メ ージは、 式
init_nsproxy.uts_ns->name に よ っ て返 さ れ る
構造体の メ ンバを読み出す こ と に よ り 検出
さ れます。 イ メ ージ を ア ン ロ ー ド す る と 、
OS サポー ト が無効にな り ます。
Linux カーネル接続の場合は、 こ れがデ
フ ォ ル ト です。
deferred OS イ メ ージがデバ ッ ガに ロ ー ド さ れ る と 、
タ ーゲ ッ ト が次に停止 し た場合にのみ OS
サポー ト が自動的に有効にな り ます。 イ
メ ージ を ア ン ロ ー ド す る と 、 OS サポー ト
が無効にな り ます。
こ れは Real-Time Operating
シ ス テ ム (RTOS) 対応接続のデフ ォ ル ト
です。
ARM DUI 0452TJ
ID 1 0 2 1 1 4
off
OS サポー ト が無効です。
on
OS サポー ト が有効です。 こ のオプシ ョ ン
は、 OS イ メ ージがデバ ッ ガに既に ロ ー ド
さ れ、 タ ーゲ ッ ト が停止 し てい る 場合に使
用 し ます。
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Non-Confidential
2-189
DS-5 デバ ッ ガ コ マ ン ド
例
例 2-130 set os
set os log-capture on
set os enabled off
# OS ロ グキ ャ プチャおよびコ ン ソールへの出力を有効化
# デバ ッ ガでの OS サポー ト を無効化
関連項目
•
info os-log (2-109 ページ)
ARM DUI 0452TJ
ID 1 0 2 1 1 4
•
info os-modules (2-110 ページ)
•
info os-version (2-111 ページ)
•
info processes (2-112 ページ)
•
show os (2-221 ページ)
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Non-Confidential
2-190
DS-5 デバ ッ ガ コ マ ン ド
2.3.136 set print
こ の コ マ ン ド は、 現在のデバ ッ ガの出力設定を制御 し ます。
構文
set print option
各パ ラ メ ー タ には以下の意味があ り ます。
option
以下の追加のオプシ ョ ン を指定 し ます。
library-not-found-warnings
"unable to find library..." メ ッ セージの出力を制御 し ま
す。
full-source-path
stop-info
current-vmid
off
こ れ ら の メ ッ セージ を無効に し ます。 こ れ
がデフ ォ ル ト です。
on
こ れ ら の メ ッ セージ を有効に し ます。
メ ッ セージ内の ソ ース フ ァ イ ル名の出力を制御 し ま
す。
off
フルパ ス の出力を無効に し ます。 こ れがデ
フ ォ ル ト です。
on
フルパ ス の出力を有効に し ます。
タ ーゲ ッ ト 停止時の イ ベン ト メ ッ セージの出力を制
御 し ます。
off
イ ベン ト メ ッ セージの出力を無効に し ま
す。 こ の設定は、 silence コ マ ン ド お よ び
unsilence コ マ ン ド に優先 し ます。
on
イ ベン ト メ ッ セージの出力を有効に し ま
す。 こ れがデフ ォ ル ト です。
タ ーゲ ッ ト 停止時の現在の VMID メ ッ セージの出力
を制御 し ます。
off
VMID メ ッ セージの出力を無効に し ます。
こ れがデフ ォ ル ト です。
on
VMID メ ッ セージの出力を有効に し ます。
double-format format
倍精度浮動小数点値の フ ォ ーマ ッ ト を制御 し ます。
format は printf() 形式の フ ォ ーマ ッ ト ス ト リ ン グで
す。 デフ ォ ル ト は "%,.16g" です。
float-format format
単精度浮動小数点値の フ ォ ーマ ッ ト を制御 し ます。
format は printf() 形式の フ ォ ーマ ッ ト ス ト リ ン グで
す。 デフ ォ ル ト は "%,.6g" です。
ARM DUI 0452TJ
ID 1 0 2 1 1 4
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2-191
DS-5 デバ ッ ガ コ マ ン ド
例
例 2-131 set print
set print library-not-found-warnings off # ラ イ ブ ラ リ が見つか ら ない場合の メ ッ セージを無効化
set print full-source-path on
# メ ッ セージ内のすべてのフルソースパス を表示
set print double-format %+g
# 10 進数の科学的表記 と 符号を出力
set print float-format %08.4e
# 10 進数の科学的表記を出力し、 ゼ ロ でパデ ィ ングする
# 最小 8 文字、 4 進数の精度
関連項目
•
show print (2-222 ページ)
ARM DUI 0452TJ
ID 1 0 2 1 1 4
•
silence (2-234 ページ)
•
unsilence (2-261 ページ)
•
printf() 形式のフ ォーマ ッ ト ス ト リ ン グ (2-9 ページ)
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Non-Confidential
2-192
DS-5 デバ ッ ガ コ マ ン ド
2.3.137 set semihosting
こ の コ マ ン ド は、 デバ ッ ガのセ ミ ホ ス テ ィ ン グ設定を制御 し ます。 セ ミ ホ ス テ ィ ン
グは、 アプ リ ケーシ ョ ン コ ー ド か ら デバ ッ ガ を実行す る ホ ス ト ワー ク ス テーシ ョ ン
への入出力要求の通信に使用 し ます。
注
こ れ ら の設定は、 タ ーゲ ッ ト がセ ミ ホ ス テ ィ ン グ を サポー ト し ていて、 タ ーゲ ッ ト
を実行中に変更で き ない場合のみ適用 さ れ ます。
構文
set semihosting option
各パ ラ メ ー タ には以下の意味があ り ます。
option
以下の追加のオプシ ョ ン を指定 し ます。
args arguments
argv パ ラ メ ー タ を使用 し て アプ リ ケーシ ョ ン の
main() 関数に渡 さ れ る コ マ ン ド ラ イ ン引数を指定 し
ます。 イ メ ージの名前は、 常に暗黙的に argv[0] に渡
さ れ る ので、 必ず し も 引数 と し て渡す必要はあ り ま
せん。
file-base デ ィ レ ク ト リ
アプ リ ケーシ ョ ンに よ っ て開かれた フ ァ イ ルの基準
位置 と な る ベースデ ィ レ ク ト リ を指定 し ます。
stderr "stderr"|filename
セ ミ ホ ス テ ィ ン グ操作で stderr を書 き 込む コ ン ソ ー
ル ス ト リ ーム ま たはフ ァ イ ルを指定 し ます。
stdin "stdin"|filename
セ ミ ホ ス テ ィ ン グ操作で stdin を読み出す コ ン ソ ール
ス ト リ ーム ま たはフ ァ イ ルを指定 し ます。
stdout "stdout"|filename
セ ミ ホ ス テ ィ ン グ操作で stdout を書 き 込む コ ン ソ ー
ル ス ト リ ーム ま たはフ ァ イ ルを指定 し ます。
top-of-memory address
メ モ リ の先頭を定義 し ます。
stack_heap_options き めの細かい制御を指定 し て、 ス タ ッ ク と ヒ ープの
ベース ア ド レ ス と 制限を手動で設定 し ます。
stack_heap_options を使用す る と 、 こ れ ら の設定が
top-of-memory に優先す る ため、 以下のすべてのオプ
シ ョ ン を指定す る 必要があ り ます。
stack-base address
ス タ ッ ク のベース ア ド レ ス
stack-limit address
ス タ ッ ク の終了ア ド レ ス
heap-base address
ヒ ープのベース ア ド レ ス
heap-limit address
ヒ ープの終了ア ド レ ス
ARM DUI 0452TJ
ID 1 0 2 1 1 4
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2-193
DS-5 デバ ッ ガ コ マ ン ド
enabled
auto
イ メ ージが ロ ー ド さ れた と き 、 適切であれ
ば、 セ ミ ホ ス テ ィ ン グ操作が自動的に有効
にな り ます。 こ れがデフ ォ ル ト です。
off
すべてのセ ミ ホ ス テ ィ ン グ操作を無効に し
ます。
on
すべてのセ ミ ホ ス テ ィ ン グ操作を有効に し
ます。
注
セ ミ ホ ス テ ィ ン グ を有効にす る 前に、 セ ミ
ホ ス テ ィ ン グのア ド レ ス を設定す る 必要が
あ り ます。
以下に例を示 し ます。
set semihosting top-of-memory address
set semihosting enabled on
vector address
セ ミ ホ ス テ ィ ン グサポー ト 用のブ レー ク ポ イ ン ト の
ア ド レ ス を指定 し ます。 こ れを指定 し ない場合、 デ
バ ッ ガはベ ク タ キ ャ ッ チ (サポー ト さ れてい る 場合)
ま たは 0x8 を使用 し ます。
例
例 2-132 set semihosting
set semihosting args 500
# コ マン ド ラ イ ン引数を 500 に設定
set semihosting stdout output.log
# stdout を output.log に書き込み
set semihosting enabled on
# セ ミ ホ ス テ ィ ング操作を有効化
関連項目
•
show semihosting (2-223 ページ)
•
ARM DUI 0452TJ
ID 1 0 2 1 1 4
unset (2-260 ページ)
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2-194
DS-5 デバ ッ ガ コ マ ン ド
2.3.138 set solib-absolute-prefix
set solib-absolute-prefix は set sysroot のエ イ リ ア ス です。
詳細については、 set sysroot, set solib-absolute-prefix (2-199 ページ)
を参照 し て下 さ い。
ARM DUI 0452TJ
ID 1 0 2 1 1 4
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2-195
DS-5 デバ ッ ガ コ マ ン ド
2.3.139 set solib-search-path
こ の コ マ ン ド は、 共有 ラ イ ブ ラ リ のシ ン ボルを検索す る ための追加のデ ィ レ ク ト リ
を指定 し ます。 引数を指定せずに こ の コ マ ン ド を使用す る と 、 こ の コ マ ン ド を使用
し て こ れ ま でに追加 さ れた、 追加の検索デ ィ レ ク ト リ がすべて削除 さ れ ます。 show
solib-search-path を使用す る と 、 現在の設定を表示で き ます。
注
こ の機能を使用す る には、 その前に --target_os コ マ ン ド ラ イ ン オプシ ョ ン を使用 し
てデバ ッ ガ を起動す る 必要があ り ます。 Eclipse では、 gdbserver を使用 し て タ ーゲ ッ
ト に接続す る 際に、 こ のオプシ ョ ン が自動的に選択 さ れ ます。
構文
set solib-search-path [path]…
各パ ラ メ ー タ には以下の意味があ り ます。
path
共有 ラ イ ブ ラ リ を検索す る ための追加のデ ィ レ ク ト リ を指定 し ます。 デ
バ ッ ガは まずシ ス テ ムルー ト デ ィ レ ク ト リ を使用 し 、 次に こ の コ マ ン ド
を使用 し て指定 さ れた追加のデ ィ レ ク ト リ を検索 し ます。 set sysroot を
使用す る と 、 シ ス テ ムルー ト デ ィ レ ク ト リ を指定で き ます。
注
複数のデ ィ レ ク ト リ を指定で き ますが、 以下のいずれかで区切 る 必要が
あ り ます。
•
コ ロ ン (Unix)
•
セ ミ コ ロ ン (Windows)
例
例 2-133 set solib-search-path
set solib-search-path "\usr\lib"
# 検索デ ィ レ ク ト リ を指定
set solib-search-path "/lib":"/My Lib" # 2 つの検索デ ィ レ ク ト リ (Unix 用) を指定
関連項目
•
set sysroot, set solib-absolute-prefix (2-199 ページ)
ARM DUI 0452TJ
ID 1 0 2 1 1 4
•
show solib-search-path (2-226 ページ)
•
show sysroot, show solib-absolute-prefix (2-230 ページ)
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2-196
DS-5 デバ ッ ガ コ マ ン ド
2.3.140 set step-mode
こ の コ マ ン ド は、 step お よ び steps コ マ ン ド のデフ ォ ル ト の動作を制御 し ます。
構文
set step-mode {step-over|stop|step-until-source}
各パ ラ メ ー タ には以下の意味があ り ます。
step-over
命令が関数呼び出 し の場合、 デバ ッ ガは ス テ ッ プオーバーを実行 し ま
す。 そ う でない場合は停止 し ます。 こ れがデフ ォ ル ト です。
stop
デバ ッ ガは、 実行が ソ ース のないア ド レ ス に達 し た と き に停止 し ます。
step-until-source
デバ ッ ガは ソ ース に達す る ま で ス テ ッ プ実行を行い ます。 実行を速度を
高め る ために、 デバ ッ ガが抽象解釈を行っ て、 ソ ース行に達す る ま でブ
レー ク ま たは実行 し ます。
例
例 2-134 set step-mode
set step-mode step-over
# 関数呼び出し を ス テ ッ プオーバーし て停止。
# それ以外の場合は停止
関連項目
•
show step-mode (2-227 ページ)
ARM DUI 0452TJ
ID 1 0 2 1 1 4
•
step (2-238 ページ)
•
steps (2-240 ページ)
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Non-Confidential
2-197
DS-5 デバ ッ ガ コ マ ン ド
2.3.141 set stop-on-solib-events
こ の コ マ ン ド は、 共有オブジ ェ ク ト が ロ ー ド ま たはア ン ロ ー ド さ れた と き にデバ ッ
ガが実行を停止す る か ど う か を制御 し ます。
注
こ の機能を使用す る には、 その前に --target_os コ マ ン ド ラ イ ン オプシ ョ ン を使用 し
てデバ ッ ガ を起動す る 必要があ り ます。 Eclipse では、 gdbserver を使用 し て タ ーゲ ッ
ト に接続す る 際に、 こ のオプシ ョ ン が自動的に選択 さ れ ます。
構文
set stop-on-solib-events {off|on}
各パ ラ メ ー タ には以下の意味があ り ます。
off
イ ベン ト を無視 し ます。 こ れがデフ ォ ル ト です。
on
実行を停止 し ます。 こ のオプシ ョ ンは、 デバ ッ ガの実行を停止す る 場合
のみ使用 し ます。 例えば、 使用前に共有 ラ イ ブ ラ リ にブ レー ク ポ イ ン ト
を設定で き ます。 ま た場合に よ っ ては、 グ ロ ーバル変数の初期化を確認
で き ます。
例
例 2-135 set stop-on-solib-events
set stop-on-solib-events on
# イベン ト の発生時に実行を停止
関連項目
•
show stop-on-solib-events (2-228 ページ)
ARM DUI 0452TJ
ID 1 0 2 1 1 4
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2-198
DS-5 デバ ッ ガ コ マ ン ド
2.3.142 set substitute-path
こ の コ マ ン ド は、 デバ ッ ガが ソ ース コ ー ド を検索ま たは表示す る コ マ ン ド を実行す
る と き にデバ ッ ガが使用す る 検索パ ス を変更 し ます。 こ の コ マ ン ド は、 ソ ース フ ァ
イ ルが、 コ ンパ イ ル時に使用 さ れた元の場所か ら 移動 さ れた場合に役立ち ます。
実行後、 set substitute-path コ マ ン ド を再度使用す る と 、 現在の リ ス ト の末尾にルー
ルが追加 さ れ ます。
構文
set substitute-path path1 path2
各パ ラ メ ー タ には以下の意味があ り ます。
path1
既存の検索パ ス を指定 し ます。
path2
代替の検索パ ス を指定 し ます。
例
例 2-136 set substitute-path
set substitute-path "\src" "\My Src"
# "\src" を "\My Src" に置き換え
関連項目
•
directory (2-66 ページ)
ARM DUI 0452TJ
ID 1 0 2 1 1 4
•
show substitute-path (2-229 ページ)
•
unset (2-260 ページ)
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Non-Confidential
2-199
DS-5 デバ ッ ガ コ マ ン ド
2.3.143 set sysroot, set solib-absolute-prefix
こ の コ マ ン ド は、 共有 ラ イ ブ ラ リ のシ ン ボルを検索す る ためのシ ス テ ムルー ト デ ィ
レ ク ト リ を指定 し ます。
デバ ッ ガは こ のデ ィ レ ク ト リ を使用 し て、 タ ーゲ ッ ト 共有 ラ イ ブ ラ リ のデバ ッ グ
バージ ョ ンの コ ピーを検索 し ます。 ホ ス ト ワー ク ス テーシ ョ ン のシ ス テ ムルー ト に、
タ ーゲ ッ ト ルー ト フ ァ イ ルシ ス テ ム にあ る ラ イ ブ ラ リ の正確な表現が含まれてい る
必要があ り ます。
注
こ の機能を使用す る には、 その前に --target_os コ マ ン ド ラ イ ン オプシ ョ ン を使用 し
てデバ ッ ガ を起動す る 必要があ り ます。 Eclipse では、 gdbserver を使用 し て タ ーゲ ッ
ト に接続す る 際に、 こ のオプシ ョ ン が自動的に選択 さ れ ます。
構文
set sysroot path
set solib-absolute-prefix path
各パ ラ メ ー タ には以下の意味があ り ます。
path
シ ス テ ムルー ト デ ィ レ ク ト リ を指定 し ます。
例
例 2-137 set sysroot, set solib-absolute-prefix
set sysroot "\mySystem"
# シ ステムルー ト デ ィ レ ク ト リ を "\mySystem" に設定
関連項目
•
set solib-search-path (2-195 ページ)
ARM DUI 0452TJ
ID 1 0 2 1 1 4
•
show solib-search-path (2-226 ページ)
•
show sysroot, show solib-absolute-prefix (2-230 ページ)
Copyright © 2010-2014 ARM. All rights reserved.
Non-Confidential
2-200
DS-5 デバ ッ ガ コ マ ン ド
2.3.144 set trust-ro-sections-for-opcodes
こ の コ マ ン ド は、 デバ ッ ガが タ ーゲ ッ ト 自体か ら ではな く 、 ホ ス ト ワー ク ス テー
シ ョ ン上の イ メ ージの読み出 し 専用セ ク シ ョ ン か ら オペ コ ー ド を読み出せ る か ど う
か を制御 し ます。
構文
set trust-ro-sections-for-opcodes {off|on}
各パ ラ メ ー タ には以下の意味があ り ます。
off
こ の動作を無効に し ます。 こ のオプシ ョ ンは、 自己変更型 コ ー ド を ト
レースす る か、 タ ーゲ ッ ト 上の コ ー ド が タ ーゲ ッ ト に ロ ー ド さ れ る 前に
変更 さ れた と き に使用 し ます。 こ れがデフ ォ ル ト です。
on
ホ ス ト マシ ン上の イ メ ージの読み出 し 専用セ ク シ ョ ン か ら 、 オペ コ ー ド
を読み出せます。 通常、 ホ ス ト ワ ー ク ス テーシ ョ ン か ら オペ コ ー ド を読
み出すほ う が、 タ ーゲ ッ ト か ら 読み出す よ り も 速 く な り ます。
例
例 2-138 set trust-ro-sections-for-opcodes
set trust-ro-sections-for-opcodes on
# ホ ス ト か ら のオペコー ド の読み出し を有効化
関連項目
•
show trust-ro-sections-for-opcodes (2-231 ページ)
ARM DUI 0452TJ
ID 1 0 2 1 1 4
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Non-Confidential
2-201
DS-5 デバ ッ ガ コ マ ン ド
2.3.145 set variable
こ の コ マ ン ド は、 式を評価 し て結果を変数、 レ ジ ス タ 、 ま たは メ モ リ に割 り 当て ま
す。
構文
set [variable] expression
各パ ラ メ ー タ には以下の意味があ り ます。
expression
式を指定 し 、 結果を変数、 レ ジ ス タ 、 ま たは メ モ リ ア ド レ ス に割 り 当て
ます。
例
例 2-139 set variable
set variable myVar=10
set variable $PC=0x8000
# 変数 myVar に 10 を割 り 当て
# ア ド レ ス 0x8000 を
# PC レ ジ ス タ に割 り 当て
set variable $CPSR.N=0
# N ビッ ト をク リ ア
set variable (*(int*)0x8000)=1
# 1 をア ド レ ス 0x8000 に割 り 当て
set variable *0x8000=1
# 1 をア ド レ ス 0x8000 に割 り 当て
set variable strcpy((char*)0x8000,"My String") # 文字列をア ド レ ス 0x8000 に割 り 当て
set variable memcpy(void*)0x8000,{10,20,30,40},4) # 配列をア ド レ ス 0x8000 に割 り 当て
関連項目
•
式の使用 (2-4 ページ)
•
info variables (2-122 ページ)
•
『ARM アーキ テ ク チ ャ リ フ ァ レ ン ス マニ ュ アル』、
http://infocenter.arm.com/help/topic/com.arm.doc.set.architecture/index.html
ARM DUI 0452TJ
ID 1 0 2 1 1 4
Copyright © 2010-2014 ARM. All rights reserved.
Non-Confidential
2-202
DS-5 デバ ッ ガ コ マ ン ド
2.3.146 set wildcard-style
こ の コ マ ン ド は、 文字列の内容の検査に使用で き る 、 ワ イ ル ド カー ド のパ タ ーン
マ ッ チン グの タ イ プ を指定 し ます。
構文
set wildcard-style glob|regex
各パ ラ メ ー タ には以下の意味があ り ます。
glob
glob 式を使用 し た簡易な形式のパ タ ーン マ ッ チン グ を使用 し て検索を絞
り 込む こ と を指定 し ます。 例えば、 m* を使用す る と 、 m で始ま る 文字列
を検索で き ます。
こ れがデフ ォ ル ト です。
regex
正規表現を使用 し た複雑な形式のパ タ ーン マ ッ チン グ を使用 し て検索を
絞 り 込む こ と を指定 し ます。 例えば、 my_lib[0-9]+ を使用す る と 、 my_lib
で始ま り 、 後に整数が続 く 文字列を検索で き ます。
例
例 2-140 set wildcard-style
set wildcard-style regex
# 正規表現のパターンマ ッ チングを使用
関連項目
•
ワ イ ル ド カー ド の使用 (2-6 ページ)
ARM DUI 0452TJ
ID 1 0 2 1 1 4
•
show wildcard-style (2-233 ページ)
•
info classes (2-98 ページ)
•
info functions (2-103 ページ)
•
info variables (2-122 ページ)
•
sharedlibrary (2-203 ページ)
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Non-Confidential
2-203
DS-5 デバ ッ ガ コ マ ン ド
2.3.147 sharedlibrary
こ の コ マ ン ド は、 共有 ラ イ ブ ラ リ か ら シ ン ボルを ロ ー ド し ます。 ロ ー ド で き る のは、
既にアプ リ ケーシ ョ ン に よ っ て ロ ー ド さ れてい る 共有 ラ イ ブ ラ リ のシ ン ボルのみで
あ る こ と に注意 し て下 さ い。
注
こ の機能を使用す る には、 その前に --target_os コ マ ン ド ラ イ ン オプシ ョ ン を使用 し
てデバ ッ ガ を起動す る 必要があ り ます。 Eclipse では、 gdbserver を使用 し て タ ーゲ ッ
ト に接続す る 際に、 こ のオプシ ョ ン が自動的に選択 さ れ ます。
構文
sharedlibrary [expression]
各パ ラ メ ー タ には以下の意味があ り ます。
ラ イ ブ ラ リ のパ ス ま たは ワ イ ル ド カー ド 式を指定 し ます。 ワ イ ル
ド カー ド 式を使用す る と 、 よ り 高度なパ タ ーン マ ッ チン グ を実行
で き ます。
expression
expression を指定 し ない場合、 すべての共有 ラ イ ブ ラ リ か ら シ ン
ボルが ロ ー ド さ れ ます。
例
例 2-141 sharedlibrary
sharedlibrary
sharedlibrary m*
# すべての共有ラ イ ブ ラ リ か ら シンボルを ロー ド
# m で始ま るパスのシンボルを ロー ド
# (set wildcard-style=glob の場合)
sharedlibrary .*my_lib[0-9]+ # 数値が続 く my_lib で終わるパスのシンボルを ロー ド
# (set wildcard-style=regex の場合に使用)
関連項目
•
ワ イ ル ド カー ド の使用 (2-6 ページ)
ARM DUI 0452TJ
ID 1 0 2 1 1 4
•
info sharedlibrary (2-115 ページ)
•
nosharedlibrary (2-150 ページ)
•
set wildcard-style (2-202 ページ)
Copyright © 2010-2014 ARM. All rights reserved.
Non-Confidential
2-204
DS-5 デバ ッ ガ コ マ ン ド
2.3.148 shell
こ の コ マ ン ド は、 現在のデバ ッ グセ ッ シ ョ ン内でシ ェ ル コ マ ン ド を実行 し ます。 コ
マ ン ド は、 現在の作業デ ィ レ ク ト リ で起動 さ れ ます。 pwd を使用す る と 、 現在の作業
デ ィ レ ク ト リ を表示で き ます。
構文
shell cmd
各パ ラ メ ー タ には以下の意味があ り ます。
cmd
コ マ ン ド と それに関連す る 引数を指定 し ます。
例
例 2-142 shell
shell dir
# Windows で、 現在のデ ィ レ ク ト リ のフ ァ イルを リ ス ト
shell cat my_script.ds # Linux で、 my_script.ds フ ァ イルの内容を リ ス ト
関連項目
•
cd (2-55 ページ)
•
ARM DUI 0452TJ
ID 1 0 2 1 1 4
pwd (2-156 ページ)
Copyright © 2010-2014 ARM. All rights reserved.
Non-Confidential
2-205
DS-5 デバ ッ ガ コ マ ン ド
2.3.149 show
こ の コ マ ン ド は、 現在のデバ ッ ガ設定を表示 し ます。
構文
show
例
例 2-143 show
show
ARM DUI 0452TJ
ID 1 0 2 1 1 4
# 現在のデバ ッ ガ設定を表示
Copyright © 2010-2014 ARM. All rights reserved.
Non-Confidential
2-206
DS-5 デバ ッ ガ コ マ ン ド
2.3.150 show architecture
こ の コ マ ン ド は、 現在の タ ーゲ ッ ト のアーキ テ ク チ ャ を表示 し ます。
構文
show architecture
例
例 2-144 show architecture
show architecture
ARM DUI 0452TJ
ID 1 0 2 1 1 4
# 現在の ターゲ ッ ト アーキテ ク チャ を表示
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Non-Confidential
2-207
DS-5 デバ ッ ガ コ マ ン ド
2.3.151 show arm
こ の コ マ ン ド は、 デバ ッ ガで逆アセ ン ブ リ お よ びブ レー ク ポ イ ン ト の設定に使用 さ
れ る 、 現在の命令セ ッ ト 設定を表示 し ます。
構文
show arm option
各パ ラ メ ー タ には以下の意味があ り ます。
option
以下の追加のオプシ ョ ン を指定 し ます。
force-mode
現在の強制モー ド 動作を表示 し ます。
fallback-mode
現在の フ ォ ールバ ッ ク モー ド 動作を表示 し ます。
例
例 2-145 show arm
show arm
show arm force-mode
# 現在の命令セ ッ ト 設定を表示
# 現在の強制モー ド 設定を表示
関連項目
•
info inst-sets (2-105 ページ)
•
ARM DUI 0452TJ
ID 1 0 2 1 1 4
set arm (2-173 ページ)
Copyright © 2010-2014 ARM. All rights reserved.
Non-Confidential
2-208
DS-5 デバ ッ ガ コ マ ン ド
2.3.152 show auto-solib-add
こ の コ マ ン ド は、 共有 ラ イ ブ ラ リ のシ ン ボルの ロ ー ド 時に使用 さ れ る 現在の自動設
定を表示 し ます。 こ の設定を変更す る には、 set auto-solib-add コ マ ン ド を使用 し ま
す。
注
こ の機能を使用す る には、 その前に --target_os コ マ ン ド ラ イ ン オプシ ョ ン を使用 し
てデバ ッ ガ を起動す る 必要があ り ます。 Eclipse では、 gdbserver を使用 し て タ ーゲ ッ
ト に接続す る 際に、 こ のオプシ ョ ン が自動的に選択 さ れ ます。
構文
show auto-solib-add
例
例 2-146 show auto-solib-add
show auto-solib-add
# 共有ラ イ ブ ラ リ のシンボルの ロー ド に関する
# 現在の自動設定を表示
関連項目
•
set auto-solib-add (2-175 ページ)
ARM DUI 0452TJ
ID 1 0 2 1 1 4
Copyright © 2010-2014 ARM. All rights reserved.
Non-Confidential
2-209
DS-5 デバ ッ ガ コ マ ン ド
2.3.153 show backtrace
こ の コ マ ン ド は、 info stack コ マ ン ド で使用す る 現在の動作設定を表示 し ます。 こ れ
ら の設定を変更す る には、 set backtrace コ マ ン ド を使用 し ます。
構文
show backtrace option
各パ ラ メ ー タ には以下の意味があ り ます。
option
以下の追加のオプシ ョ ン を指定 し ます。
limit
コ ール ス タ ッ ク を リ ス ト す る 際の現在の上限を表示
例
例 2-147 show backtrace
show backtrace limit
# 現在のコールス タ ッ ク の上限を表示
関連項目
•
info stack, backtrace, where (2-118 ページ)
•
ARM DUI 0452TJ
ID 1 0 2 1 1 4
set backtrace (2-176 ページ)
Copyright © 2010-2014 ARM. All rights reserved.
Non-Confidential
2-210
DS-5 デバ ッ ガ コ マ ン ド
2.3.154 show blocking-run-control
こ の コ マ ン ド は、 ス テ ッ プ実行や実行な ど の実行制御操作を、 タ ーゲ ッ ト が停止す
る ま でブ ロ ッ ク す る か、 ま たはす ぐ に解放す る か を定義す る 、 現在の実行制御設定
を表示 し ます。 こ の設定を変更す る には、 set blocking-run-control コ マ ン ド を使用 し
ます。
構文
show blocking-run-control
例
例 2-148 show blocking-run-control
show blocking-run-control
# 現在の実行制御設定を表示
関連項目
•
set blocking-run-control (2-177 ページ)
ARM DUI 0452TJ
ID 1 0 2 1 1 4
Copyright © 2010-2014 ARM. All rights reserved.
Non-Confidential
2-211
DS-5 デバ ッ ガ コ マ ン ド
2.3.155 show breakpoint
こ の コ マ ン ド は、 現在のブ レー ク ポ イ ン ト と ウ ォ ッ チポ イ ン ト の動作設定を表示 し
ます。 こ れ ら の設定を変更す る には、 set breakpoint コ マ ン ド を使用 し ます。
構文
show breakpoint option
各パ ラ メ ー タ には以下の意味があ り ます。
option
以下の追加のオプシ ョ ン を指定 し ます。
auto-hw
自動ブ レー ク ポ イ ン ト 選択の設定を表示 し ます。 break コ マ ン
ド を使用す る と 、 自動的に使用 さ れ る ブ レー ク ポ イ ン ト の タ
イ プが こ のオプシ ョ ンに応 じ て決定 さ れます。
skipmode ブ レー ク ポ イ ン ト と ウ ォ ッ チポ イ ン ト の ス キ ッ プモー ド 設定
を表示 し ます。
例
例 2-149 show breakpoint
show breakpoint auto-hw # 自動ブレーク ポ イ ン ト 選択の設定を表示
show breakpoint skipmode # ブレーク ポ イ ン ト と ウ ォ ッ チポ イ ン ト のス キ ッ プモー ド の設定を表示
関連項目
•
set breakpoint (2-178 ページ)
ARM DUI 0452TJ
ID 1 0 2 1 1 4
Copyright © 2010-2014 ARM. All rights reserved.
Non-Confidential
2-212
DS-5 デバ ッ ガ コ マ ン ド
2.3.156 show case-insensitive-source-matching
こ の コ マ ン ド は、 デバ ッ ガの フ ァ イ ルマ ッ チン グ操作の大文字 と 小文字の区別に関
す る 現在の設定を表示 し ます。 こ の設定を変更す る には、 set
case-insensitive-source-matching コ マ ン ド を使用 し ます。
構文
show case-insensitive-source-matching
例
例 2-150 show case-insensitive-source-matching
show case-insensitive-source-matching
# 大文字 と 小文字の区別に関する現在の設定を表示
関連項目
•
set case-insensitive-source-matching (2-179 ページ)
ARM DUI 0452TJ
ID 1 0 2 1 1 4
•
show escapes-in-filenames (2-219 ページ)
•
show wildcard-style (2-233 ページ)
Copyright © 2010-2014 ARM. All rights reserved.
Non-Confidential
2-213
DS-5 デバ ッ ガ コ マ ン ド
2.3.157 show debug-agent
こ の コ マ ン ド は、 デバ ッ グエージ ェ ン ト の内部 コ ン フ ィ ギ ュ レーシ ョ ンパ ラ メ ー タ
の現在値を表示 し ます。 こ の設定を変更す る には、 set debug-agent コ マ ン ド を使用 し
ます。 使用可能なパ ラ メ ー タ は、 DSTREAM や gdbserver な ど のデバ ッ グエージ ェ ン
ト に よ っ て異な り ます。
構文
show debug-agent [name]
各パ ラ メ ー タ には以下の意味があ り ます。
表示す る パ ラ メ ー タ を指定 し ます。
name
例
例 2-151 show debug-agent
show debug-agent
# 現在のデバ ッ グエージ ェ ン ト の設定パラ メ ータ をすべて表示
関連項目
•
set debug-agent (2-180 ページ)
ARM DUI 0452TJ
ID 1 0 2 1 1 4
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Non-Confidential
2-214
DS-5 デバ ッ ガ コ マ ン ド
2.3.158 show debug-from
こ の コ マ ン ド は、 start コ マ ン ド で、 テ ン ポ ラ リ ブ レー ク ポ イ ン ト の設定に使用 さ れ
る 式の現在の設定を表示 し ます。 こ の設定を変更す る には、 set debug-from コ マ ン ド
を使用 し ます。
構文
show debug-from
例
例 2-152 show debug-from
show debug-from
# start コ マン ド に よ って使用される現在の式を表示
関連項目
•
式の使用 (2-4 ページ)
ARM DUI 0452TJ
ID 1 0 2 1 1 4
•
start (2-236 ページ)
•
set debug-from (2-181 ページ)
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Non-Confidential
2-215
DS-5 デバ ッ ガ コ マ ン ド
2.3.159 show directories
こ の コ マ ン ド は、 ソ ース フ ァ イ ルを検索す る ためのデ ィ レ ク ト リ の一覧を表示 し ま
す。 こ の一覧を変更す る には、 directory コ マ ン ド を使用 し ます。
構文
show directories
例
例 2-153 show directories
show directories
# 検索パスの一覧を表示
関連項目
•
directory (2-66 ページ)
ARM DUI 0452TJ
ID 1 0 2 1 1 4
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Non-Confidential
2-216
DS-5 デバ ッ ガ コ マ ン ド
2.3.160 show dtsl-options
こ の コ マ ン ド は、 DTSL 接続 コ ン フ ィ ギ ュ レーシ ョ ンのパ ラ メ ー タ の現在値を表示 し
ます。 こ の設定を変更す る には、 set dtsl-options コ マ ン ド を使用 し ます。
構文
show dtsl-options [name]
各パ ラ メ ー タ には以下の意味があ り ます。
表示す る パ ラ メ ー タ を指定 し ます。
name
例
例 2-154 show dtsl-options
show dtsl-options
# DTSL の設定パラ メ ータ をすべて表示
関連項目
•
set dtsl-options (2-183 ページ)
ARM DUI 0452TJ
ID 1 0 2 1 1 4
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Non-Confidential
2-217
DS-5 デバ ッ ガ コ マ ン ド
2.3.161 show endian
こ の コ マ ン ド は、 デバ ッ ガに よ っ て使用 さ れ る 現在のバ イ ト 順序設定を表示 し ます。
こ の設定を変更す る には、 set endian コ マ ン ド を使用 し ます。
構文
show endian
例
例 2-155 show endian
show endian
# 現在のバイ ト 順序設定を表示
関連項目
•
set endian (2-184 ページ)
ARM DUI 0452TJ
ID 1 0 2 1 1 4
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Non-Confidential
2-218
DS-5 デバ ッ ガ コ マ ン ド
2.3.162 show escape-strings
こ の コ マ ン ド は、 デバ ッ ガ コ マ ン ド ラ イ ン に文字列の特殊文字を ど の よ う に出力す
る か を制御 し てい る 現在の設定を表示 し ます。 こ の設定を変更す る には、 set
escape-strings コ マ ン ド を使用 し ます。
構文
show escape-strings
例
例 2-156 show escape-strings
show escape-strings
# 文字列での特殊文字の出力を
# 制御する ための現在の設定を表示
関連項目
•
set escape-strings (2-185 ページ)
ARM DUI 0452TJ
ID 1 0 2 1 1 4
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Non-Confidential
2-219
DS-5 デバ ッ ガ コ マ ン ド
2.3.163 show escapes-in-filenames
こ の コ マ ン ド は、 パ ス での特殊文字の使用を制御す る ための現在の設定を表示 し ま
す。 こ の設定を変更す る には、 set escapes-in-filenames コ マ ン ド を使用 し ます。
構文
show escapes-in-filenames
例
例 2-157 show escapes-in-filenames
show escapes-in-filenames
# パスでの特殊文字の使用を
# 制御する ための現在の設定を表示
関連項目
•
set escapes-in-filenames (2-186 ページ)
ARM DUI 0452TJ
ID 1 0 2 1 1 4
Copyright © 2010-2014 ARM. All rights reserved.
Non-Confidential
2-220
DS-5 デバ ッ ガ コ マ ン ド
2.3.164 show listsize
こ の コ マ ン ド は、 list コ マ ン ド に よ っ て表示 さ れ る ソ ース行の数を表示 し ます。 表示
サ イ ズ を変更す る には、 set listsize コ マ ン ド を使用 し ます。
構文
show listsize
例
例 2-158 show listsize
show listsize
# list コ マン ド の表示サイ ズを表示
関連項目
•
list (2-126 ページ)
•
ARM DUI 0452TJ
ID 1 0 2 1 1 4
set listsize (2-187 ページ)
Copyright © 2010-2014 ARM. All rights reserved.
Non-Confidential
2-221
DS-5 デバ ッ ガ コ マ ン ド
2.3.165 show os
こ の コ マ ン ド は、 オペレーテ ィ ン グ シ ス テ ム (OS) 設定を制御す る ための現在の設
定を表示 し ます。 こ れ ら の設定を変更す る には、 set os コ マ ン ド を使用 し ます。
注
こ の コ マ ン ド を使用す る 前に、 OS 認識接続を確立 し てお く 必要があ り ます。
構文
show os option
各パ ラ メ ー タ には以下の意味があ り ます。
option
以下の追加のオプシ ョ ン を指定 し ます。
log-capture
OS の ロ グ メ ッ セージのキ ャ プチ ャ と 出力を制御す る
現在の設定を表示 し ます。
enabled
OS サポー ト を制御す る ための現在の設定を表示
例
例 2-159 show os
show os log-capture
show os enabled
# OS ロ グキ ャプチャ を制御する ための設定を表示
# OS 対応の設定を表示
関連項目
•
info os-log (2-109 ページ)
ARM DUI 0452TJ
ID 1 0 2 1 1 4
•
info os-modules (2-110 ページ)
•
info os-version (2-111 ページ)
•
info processes (2-112 ページ)
•
set os (2-188 ページ)
Copyright © 2010-2014 ARM. All rights reserved.
Non-Confidential
2-222
DS-5 デバ ッ ガ コ マ ン ド
2.3.166 show print
こ の コ マ ン ド は、 現在のデバ ッ ガの出力設定を表示 し ます。 こ れ ら の設定を変更す
る には、 set print コ マ ン ド を使用 し ます。
構文
show print option
各パ ラ メ ー タ には以下の意味があ り ます。
option
以下の追加のオプシ ョ ン を指定 し ます。
library-not-found-warnings
"unable to find library.." メ ッ セージの出力設定を表示 し ます。
full-source-path
source paths in メ ッ セージの出力設定を表示 し ます。
stop-info タ ーゲ ッ ト 停止時の イ ベン ト メ ッ セージの出力設定を表示 し
ます。
current-vmid
タ ーゲ ッ ト 停止時の VMID メ ッ セージの出力設定を表示 し ま
す。
double-format
printf() 形式の double 値を制御す る 出力設定を表示 し ます。
float-format
printf() 形式の浮動小数点値を制御す る 出力設定を表示 し ま
す。
例
例 2-160 show print
show print library-not-found-warnings # ラ イ ブ ラ リ が見つか ら ない場合の メ ッ セージの
# 出力設定を表示
show print full-source-path
# メ ッ セージの ソースパスの
# 出力設定を表示
関連項目
•
set print (2-190 ページ)
•
ARM DUI 0452TJ
ID 1 0 2 1 1 4
printf() 形式のフ ォーマ ッ ト ス ト リ ン グ (2-9 ページ)
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Non-Confidential
2-223
DS-5 デバ ッ ガ コ マ ン ド
2.3.167 show semihosting
こ の コ マ ン ド は、 デバ ッ ガの現在のセ ミ ホ ス テ ィ ン グ設定を表示 し ます。 こ れ ら の
設定を変更す る には、 set semihosting コ マ ン ド を使用 し ます。
構文
show semihosting option
各パ ラ メ ー タ には以下の意味があ り ます。
option
以下の追加のオプシ ョ ン を指定 し ます。
args
アプ リ ケーシ ョ ンの main() 関数に渡 さ れ る コ マ ン ド
ラ イ ン引数を表示 し ます。
enabled
セ ミ ホ ス テ ィ ン グ対応の設定を表示 し ます。
file-base
file-base デ ィ レ ク ト リ の設定を表示 し ます。
stdin
stdin 設定を表示 し ます。
stdout
stdout 設定を表示 し ます。
stderr
stderr 設定を表示 し ます。
top-of-memory
メ モ リ の先頭のア ド レ ス を表示 し ます。
stack-base
ス タ ッ ク ベース のア ド レ ス を表示 し ます。
stack-limit
ス タ ッ ク リ ミ ッ ト のア ド レ ス を表示 し ます。
heap-base
ヒ ープベース のア ド レ ス を表示 し ます。
heap-limit
ヒ ープ リ ミ ッ ト のア ド レ ス を表示 し ます。
vector
セ ミ ホ ス テ ィ ン グブ レー ク ポ イ ン ト を使用 し てい る
場合はア ド レ ス が表示 さ れ ます。 それ以外の場合は、
ベ ク タ が使用 さ れてい る こ と を示す メ ッ セージが表
示 さ れ ます。
例
例 2-161 show semihosting
show semihosting args
# コ マン ド ラ イ ン引数を表示
show semihosting enabled
# セ ミ ホ ス テ ィ ング対応の設定を表示
show semihosting top-of-memory # メ モ リ の先頭のア ド レ ス を表示
ARM DUI 0452TJ
ID 1 0 2 1 1 4
Copyright © 2010-2014 ARM. All rights reserved.
Non-Confidential
2-224
DS-5 デバ ッ ガ コ マ ン ド
関連項目
•
set semihosting (2-192 ページ)
ARM DUI 0452TJ
ID 1 0 2 1 1 4
Copyright © 2010-2014 ARM. All rights reserved.
Non-Confidential
2-225
DS-5 デバ ッ ガ コ マ ン ド
2.3.168 show solib-absolute-prefix
show solib-absolute-prefix は show sysroot のエ イ リ ア ス です。
詳細については、 show sysroot, show solib-absolute-prefix (2-230 ペー
ジ) を参照 し て下 さ い。
ARM DUI 0452TJ
ID 1 0 2 1 1 4
Copyright © 2010-2014 ARM. All rights reserved.
Non-Confidential
2-226
DS-5 デバ ッ ガ コ マ ン ド
2.3.169 show solib-search-path
こ の コ マ ン ド は、 デバ ッ ガが共有 ラ イ ブ ラ リ の検索時に使用す る 、 現在の検索パ ス
を表示 し ます。 set sysroot コ マ ン ド を使用 し て ホ ス ト ワー ク ス テーシ ョ ン上のシ ス テ
ムルー ト デ ィ レ ク ト リ を指定で き ます。 ま た set solib-search-path コ マ ン ド を使用 し
て追加のデ ィ レ ク ト リ を指定す る こ と も で き ます。
注
こ の機能を使用す る には、 その前に --target_os コ マ ン ド ラ イ ン オプシ ョ ン を使用 し
てデバ ッ ガ を起動す る 必要があ り ます。 Eclipse では、 gdbserver を使用 し て タ ーゲ ッ
ト に接続す る 際に、 こ のオプシ ョ ン が自動的に選択 さ れ ます。
構文
show solib-search-path
例
例 2-162 show solib-search-path
show solib-search-path
# 共有ラ イ ブ ラ リ の検索パス を表示
関連項目
•
set solib-search-path (2-195 ページ)
ARM DUI 0452TJ
ID 1 0 2 1 1 4
•
set sysroot, set solib-absolute-prefix (2-199 ページ)
•
show sysroot, show solib-absolute-prefix (2-230 ページ)
Copyright © 2010-2014 ARM. All rights reserved.
Non-Confidential
2-227
DS-5 デバ ッ ガ コ マ ン ド
2.3.170 show step-mode
こ の コ マ ン ド は、 デバ ッ グ情報を持たない関数に対す る 現在の ス テ ッ プ設定を表示
し ます。 こ の設定を変更す る には、 set step-mode コ マ ン ド を使用 し ます。
構文
show step-mode
例
例 2-163 show step-mode
show step-mode
# 現在のス テ ッ プ設定を表示 (デバ ッ グ情報のない関数)
関連項目
•
set step-mode (2-196 ページ)
ARM DUI 0452TJ
ID 1 0 2 1 1 4
•
step (2-238 ページ)
•
steps (2-240 ページ)
Copyright © 2010-2014 ARM. All rights reserved.
Non-Confidential
2-228
DS-5 デバ ッ ガ コ マ ン ド
2.3.171 show stop-on-solib-events
こ の コ マ ン ド は、 共有 ラ イ ブ ラ リ の イ ベン ト 発生時に実行を停止す る か ど う か を制
御す る 、 現在のデバ ッ ガ設定を表示 し ます。 こ の設定を変更す る には、 set
stop-on-solib-events コ マ ン ド を使用 し ます。
注
こ の機能を使用す る には、 その前に --target_os コ マ ン ド ラ イ ン オプシ ョ ン を使用 し
てデバ ッ ガ を起動す る 必要があ り ます。 Eclipse では、 gdbserver を使用 し て タ ーゲ ッ
ト に接続す る 際に、 こ のオプシ ョ ン が自動的に選択 さ れ ます。
構文
show stop-on-solib-events
例
例 2-164 show stop-on-solib-events
show stop-on-solib-events # 共有ラ イ ブ ラ リ イベン ト の停止設定を表示
関連項目
•
set stop-on-solib-events (2-197 ページ)
ARM DUI 0452TJ
ID 1 0 2 1 1 4
Copyright © 2010-2014 ARM. All rights reserved.
Non-Confidential
2-229
DS-5 デバ ッ ガ コ マ ン ド
2.3.172 show substitute-path
こ の コ マ ン ド は、 デバ ッ ガが ソ ース フ ァ イ ルを検索す る 際に使用す る 、 現在の検索
パ ス の代入規則を表示 し ます。 こ れ ら の代入規則を変更す る には、 set
substitute-path コ マ ン ド を使用 し ます。
構文
show substitute-path
例
例 2-165 show substitute-path
show substitute-path
# すべての代入規則を表示
関連項目
•
directory (2-66 ページ)
•
ARM DUI 0452TJ
ID 1 0 2 1 1 4
set substitute-path (2-198 ページ)
Copyright © 2010-2014 ARM. All rights reserved.
Non-Confidential
2-230
DS-5 デバ ッ ガ コ マ ン ド
2.3.173 show sysroot, show solib-absolute-prefix
こ の コ マ ン ド は、 デバ ッ ガが共有 ラ イ ブ ラ リ のシ ン ボルを検索す る 際に使用す る 、
シ ス テ ムルー ト デ ィ レ ク ト リ を表示 し ます。 ホ ス ト ワ ー ク ス テーシ ョ ンのシ ス テ ム
ルー ト デ ィ レ ク ト リ を指定す る には、 set sysroot コ マ ン ド を使用 し ます。
デバ ッ ガは こ のデ ィ レ ク ト リ を使用 し て、 タ ーゲ ッ ト 共有 ラ イ ブ ラ リ のデバ ッ グ
バージ ョ ンの コ ピーを検索 し ます。 ホ ス ト ワー ク ス テーシ ョ ン のシ ス テ ムルー ト に、
タ ーゲ ッ ト ルー ト フ ァ イ ルシ ス テ ム にあ る ラ イ ブ ラ リ の正確な表現が含まれてい る
必要があ り ます。
注
こ の機能を使用す る には、 その前に --target_os コ マ ン ド ラ イ ン オプシ ョ ン を使用 し
てデバ ッ ガ を起動す る 必要があ り ます。 Eclipse では、 gdbserver を使用 し て タ ーゲ ッ
ト に接続す る 際に、 こ のオプシ ョ ン が自動的に選択 さ れ ます。
構文
show sysroot
show solib-absolute-prefix
例
例 2-166 show sysroot, show solib-absolute-prefix
show sysroot
# シス テムルー ト デ ィ レ ク ト リ を表示
関連項目
•
set solib-search-path (2-195 ページ)
ARM DUI 0452TJ
ID 1 0 2 1 1 4
•
set sysroot, set solib-absolute-prefix (2-199 ページ)
•
show solib-search-path (2-226 ページ)
Copyright © 2010-2014 ARM. All rights reserved.
Non-Confidential
2-231
DS-5 デバ ッ ガ コ マ ン ド
2.3.174 show trust-ro-sections-for-opcodes
こ の コ マ ン ド は、 デバ ッ ガが タ ーゲ ッ ト 自体か ら ではな く 、 ホ ス ト ワー ク ス テー
シ ョ ン上の イ メ ージの読み出 し 専用セ ク シ ョ ン か ら オペ コ ー ド を読み出せ る か ど う
か を制御す る 現在のデバ ッ ガ設定を表示 し ます。
構文
show trust-ro-sections-for-opcodes
例
例 2-167 show trust-ro-sections-for-opcodes
show trust-ro-sections-for-opcodes # trust-ro-sections-for-opcodes 設定を表示
関連項目
•
set trust-ro-sections-for-opcodes (2-200 ページ)
ARM DUI 0452TJ
ID 1 0 2 1 1 4
Copyright © 2010-2014 ARM. All rights reserved.
Non-Confidential
2-232
DS-5 デバ ッ ガ コ マ ン ド
2.3.175 show version
こ の コ マ ン ド は、 デバ ッ ガの現在のバージ ョ ン番号を表示 し ます。
構文
show version
例
例 2-168 show version
show version
ARM DUI 0452TJ
ID 1 0 2 1 1 4
# デバ ッ ガのバージ ョ ン番号を表示
Copyright © 2010-2014 ARM. All rights reserved.
Non-Confidential
2-233
DS-5 デバ ッ ガ コ マ ン ド
2.3.176 show wildcard-style
こ の コ マ ン ド は、 パ タ ーン マ ッ チン グに使用 さ れてい る 現在の ワ イ ル ド カー ド ス タ
イ ルを表示 し ます。 こ の設定を変更す る には、 set wildcard-style コ マ ン ド を使用 し ま
す。
構文
show wildcard-style
例
例 2-169 show wildcard-style
show wildcard-style
# 現在のワ イル ド カー ド ス タ イルを表示
関連項目
•
ワ イ ル ド カー ド の使用 (2-6 ページ)
ARM DUI 0452TJ
ID 1 0 2 1 1 4
•
set wildcard-style (2-202 ページ)
•
info classes (2-98 ページ)
•
info functions (2-103 ページ)
•
info variables (2-122 ページ)
•
sharedlibrary (2-203 ページ)
Copyright © 2010-2014 ARM. All rights reserved.
Non-Confidential
2-234
DS-5 デバ ッ ガ コ マ ン ド
2.3.177 silence
こ の コ マ ン ド は、 特定のブ レー ク ポ イ ン ト の停止 メ ッ セージの出力を無効に し ます。
構文
silence [number]
各パ ラ メ ー タ には以下の意味があ り ます。
number
ブ レー ク ポ イ ン ト の番号を指定 し ます。 こ れは、 設定時にデバ ッ ガに
よ っ て割 り 当て ら れ る 番号です。 info breakpoints を使用す る と 、 すべて
のブ レー ク ポ イ ン ト と ウ ォ ッ チポ イ ン ト の番号 と ス テー タ ス を表示で き
ます。
number を指定 し ない場合は、 すべての停止 メ ッ セージが無効にな り ます。
例
例 2-170 silence
silence 2
silence $
# ブレーク ポ イ ン ト 2 の停止 メ ッ セージの出力を無効化
# 直前に作成さ れたデバ ッ ガ変数内に
# 番号があ る ブレーク ポ イ ン ト に適用
関連項目
•
set print (2-190 ページ)
•
ARM DUI 0452TJ
ID 1 0 2 1 1 4
unsilence (2-261 ページ)
Copyright © 2010-2014 ARM. All rights reserved.
Non-Confidential
2-235
DS-5 デバ ッ ガ コ マ ン ド
2.3.178 source
こ の コ マ ン ド を実行す る と 、 タ ーゲ ッ ト の制御 と デバ ッ グのための ス ク リ プ ト フ ァ
イ ルが ロ ー ド さ れ、 実行 さ れます。
以下の種類の ス ク リ プ ト が使用で き ます。
DS-5
DS-5 デバ ッ ガ コ マ ン ド 。
CMM
CMM は一部のサー ド パーテ ィ 製デバ ッ ガに よ っ てサポー ト さ れてい る
ス ク リ プ ト 言語です。 DS-5 は、 CMM 形式の コ マ ン ド については、 一部
の タ ーゲ ッ ト の初期化ス ク リ プ ト を実行す る のに十分な、 ご く 一部の コ
マ ン ド のみをサポー ト し てい ます。
Jython
Jython は、 Java で実装 さ れた Python ス ク リ プ ト 言語です。 こ れに よ っ
て、 デー タ 型、 条件付 き 実行、 ループ、 お よ び、 関数、 ク ラ ス、 モ
ジ ュ ールへの コ ー ド の構成が包括的にサポー ト さ れ る だけでな く 、 標準
的な Jython ラ イ ブ ラ リ へのア ク セ ス も 可能にな り ます。 Jython は、 よ り
大 き な ス ク リ プ ト や複雑な ス ク リ プ ト を実行す る 場合に最適な言語で
す。
構文
source [/v] filename [args]
各パ ラ メ ー タ には以下の意味があ り ます。
v
詳細な出力を指定 し ます。 ス ク リ プ ト の各 コ マ ン ド は、 デバ ッ グ出力に
よ っ て イ ン タ ー リ ーブ さ れてい ます。
filename
ス ク リ プ ト フ ァ イ ルを指定 し ます。 ス ク リ プ ト の種類を区別す る ため、
以下の拡張子を使用 し ます。
args
.ds
DS-5 ス ク リ プ ト の場合
.cmm、 .t32
CMM ス ク リ プ ト の場合
.py
Jython ス ク リ プ ト の場合
ゼ ロ 、 ま たは ス ク リ プ ト に渡 さ れ る 複数の引数 (Jython ス ク リ プ ト でサ
ポー ト さ れてい る 引数のみ)。
例
例 2-171 source
source myScripts\myFile.ds
# myFile.ds か ら DS-5 デバ ッ ガ コ マン ド を実行
source myScripts\myFile.cmm # myFile.cmm か ら CMM 形式のコ マン ド を実行
source myScripts\myFile.t32 # myFile.t232 か ら CMM 形式のコ マン ド を実行
source /v myFile.ds
# myFile.ds か ら DS-5 デバ ッ ガ コ マン ド を実行し、
# デバ ッ ガ出力によ って イ ン ター リ ーブ された コ マン ド を表示
source myScripts\myFile.py
# フ ァ イル myFile.py か ら Jython ス ク リ プ ト を実行
ARM DUI 0452TJ
ID 1 0 2 1 1 4
Copyright © 2010-2014 ARM. All rights reserved.
Non-Confidential
2-236
DS-5 デバ ッ ガ コ マ ン ド
2.3.179 start
こ の コ マ ン ド は、 テ ン ポ ラ リ ブ レー ク ポ イ ン ト を設定 し 、 デバ ッ ガの run コ マ ン ド を
呼び出 し た後、 テ ン ポ ラ リ ブ レー ク ポ イ ン ト を削除 し ます。 デフ ォ ル ト で、 テ ン ポ
ラ リ ブ レー ク ポ イ ン ト は、 グ ロ ーバル関数 main() のア ド レ ス に設定 さ れ ます。 ブ
レー ク ポ イ ン ト の位置を変更す る には、 set debug-from コ マ ン ド を使用 し ます。 ブ
レー ク ポ イ ン ト の位置が見つか ら ない場合は、 イ メ ージエ ン ト リ ポ イ ン ト にブ レー
ク ポ イ ン ト が設定 さ れます。
こ の コ マ ン ド は、 ブ レー ク ポ イ ン ト の ID を新 し いデバ ッ ガ変数 $n に記録 し ます。 n
は数値です。 $n が最後ま たは最後か ら 2 番目のデバ ッ ガ変数の場合は、 $ ま たは $$
を それぞれ使用 し て ID にア ク セ ス で き ます。
注
タ ーゲ ッ ト が実行 さ れ る と 、 即座に制御が戻 さ れ ます。 アプ リ ケーシ ョ ンが完了す
る かブ レー ク ポ イ ン ト に達す る ま で、 デバ ッ ガが制御を戻 さ ない よ う にす る には、
wait コ マ ン ド を使用 し ます。
構文
start [args]
各パ ラ メ ー タ には以下の意味があ り ます。
args
argv パ ラ メ ー タ を使用 し て アプ リ ケーシ ョ ンの main() 関数に渡 さ れ る コ
マ ン ド ラ イ ン引数を指定 し ます。 イ メ ージの名前は、 常に暗黙的に
argv[0] に渡 さ れ る ので、 必ず し も 引数 と し て渡す必要はあ り ません。
例
例 2-172 start
start
# テンポ ラ リ ブレーク ポ イ ン ト まで、
# ターゲ ッ ト の実行を開始
関連項目
•
continue (2-60 ページ)
ARM DUI 0452TJ
ID 1 0 2 1 1 4
•
file, symbol-file (2-82 ページ)
•
load (2-128 ページ)
•
loadfile (2-129 ページ)
•
run (2-168 ページ)
•
set arm (2-173 ページ)
•
set debug-from (2-181 ページ)
•
set semihosting (2-192 ページ)
•
show debug-from (2-214 ページ)
•
show semihosting (2-223 ページ)
•
wait (2-264 ページ)
Copyright © 2010-2014 ARM. All rights reserved.
Non-Confidential
2-237
DS-5 デバ ッ ガ コ マ ン ド
2.3.180 stdin
こ の コ マ ン ド は、 セ ミ ホ ス テ ッ ド アプ リ ケーシ ョ ン を使用 し 、 コ マ ン ド ラ イ ン コ ン
ソ ールで イ ン タ ラ ク テ ィ ブにデバ ッ ガ を使用す る 場合のみ使用 さ れ ます。
注
デバ ッ ガ を Eclipse 内で使用す る 場合、 ま たは telnet セ ッ シ ョ ン を使用 し て アプ リ
ケーシ ョ ン と 直接や り 取 り す る 場合、 こ の コ マ ン ド は必要あ り ません。
構文
stdin [input]
各パ ラ メ ー タ には以下の意味があ り ます。
input
アプ リ ケーシ ョ ン コ ー ド に よ っ て要求 さ れ る セ ミ ホ ス テ ィ ン グ入力を指
定 し ます。 こ の入力は、 デバ ッ ガに対 し て入力の終わ り を示す \n が末
尾に付 き ます。
こ の コ マ ン ド は、 アプ リ ケーシ ョ ン コ ー ド に よ っ て入力を要求 さ れ る 前に使用す る
こ と がで き ます。 すべての入力は要求 さ れ る ま でデバ ッ ガに よ っ てバ ッ フ ァ さ れ、
セ ミ ホ ス テ ィ ン グ操作が終了す る と 破棄 さ れ ます。
例
例 2-173 stdin
stdin 10000\n
ARM DUI 0452TJ
ID 1 0 2 1 1 4
# 数値 10000 をアプ リ ケーシ ョ ンに渡す
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Non-Confidential
2-238
DS-5 デバ ッ ガ コ マ ン ド
2.3.181 step
こ の コ マ ン ド は、 すべての関数呼び出 し の ス テ ッ プ実行を含め、 アプ リ ケーシ ョ ン
を ソ ース レベルで ス テ ッ プ実行 し 、 各 ソ ース行の最初の命令で停止 し ます。 こ の コ
マ ン ド を使用す る には、 コ ー ド をデバ ッ グ情報 と 共に コ ンパ イ ルす る 必要があ り ま
す。
こ の コ マ ン ド の動作を変更す る には、 set step-mode コ マ ン ド を使用 し ます。
構文
step [count]
各パ ラ メ ー タ には以下の意味があ り ます。
count
実行す る ソ ース行の数を指定 し ます。
注
ブ レー ク ポ イ ン ト に達 し た場合は、 count で指定 し た ソ ース行数 よ り 少
な く て も 、 実行が即座に停止 さ れ ます。
例
例 2-174 step
step
step 5
# ソース行を 1 行実行
# ソース行を 5 行実行
関連項目
•
reverse-step (2-165 ページ)
ARM DUI 0452TJ
ID 1 0 2 1 1 4
•
finish (2-84 ページ)
•
next (2-147 ページ)
•
nexti (2-148 ページ)
•
nexts (2-149 ページ)
•
set step-mode (2-196 ページ)
•
show step-mode (2-227 ページ)
•
stepi (2-239 ページ)
•
steps (2-240 ページ)
Copyright © 2010-2014 ARM. All rights reserved.
Non-Confidential
2-239
DS-5 デバ ッ ガ コ マ ン ド
2.3.182 stepi
こ の コ マ ン ド は、 アプ リ ケーシ ョ ン を命令レベルで ス テ ッ プ実行 し 、 すべての関数
呼び出 し も ス テ ッ プ実行 し ます。
構文
stepi [count]
各パ ラ メ ー タ には以下の意味があ り ます。
count
実行す る 命令の数を指定 し ます。
注
ブ レー ク ポ イ ン ト に達 し た場合は、 count で指定 し た命令数 よ り 少な く
て も 、 実行が即座に停止 さ れます。
例
例 2-175 stepi
stepi
stepi 5
# 1 つの命令を実行
# 5 つの命令を実行
関連項目
•
reverse-stepi (2-166 ページ)
ARM DUI 0452TJ
ID 1 0 2 1 1 4
•
next (2-147 ページ)
•
nexti (2-148 ページ)
•
nexts (2-149 ページ)
•
step (2-238 ページ)
•
steps (2-240 ページ)
Copyright © 2010-2014 ARM. All rights reserved.
Non-Confidential
2-240
DS-5 デバ ッ ガ コ マ ン ド
2.3.183 steps
こ の コ マ ン ド は、 すべての関数呼び出 し の ス テ ッ プ実行を含め (例えば、 for() ルー
プ内の ス テー ト メ ン ト )、 アプ リ ケーシ ョ ン を ソ ース レベルで ス テ ッ プ実行 し 、 各
ソ ース ス テー ト メ ン ト の最初の命令で停止 し ます。 こ の コ マ ン ド を使用す る には、
コ ー ド をデバ ッ グ情報 と 共に コ ンパ イ ルす る 必要があ り ます。
こ の コ マ ン ド の動作を変更す る には、 set step-mode コ マ ン ド を使用 し ます。
構文
steps [count]
各パ ラ メ ー タ には以下の意味があ り ます。
count
実行す る ソ ース ス テー ト メ ン ト の数を指定 し ます。
注
ブ レー ク ポ イ ン ト に達 し た場合は、 count で指定 し た ソ ース ス テー ト メ
ン ト 数 よ り 少な く て も 、 実行が即座に停止 さ れ ます。
例
例 2-176 steps
steps
steps 5
# 1 つの ソース ス テー ト メ ン ト を実行
# 5 つの ソース ステー ト メ ン ト を実行
関連項目
•
finish (2-84 ページ)
ARM DUI 0452TJ
ID 1 0 2 1 1 4
•
next (2-147 ページ)
•
nexti (2-148 ページ)
•
nexts (2-149 ページ)
•
set step-mode (2-196 ページ)
•
show step-mode (2-227 ページ)
•
step (2-238 ページ)
•
stepi (2-239 ページ)
Copyright © 2010-2014 ARM. All rights reserved.
Non-Confidential
2-241
DS-5 デバ ッ ガ コ マ ン ド
2.3.184 stop
stop は interrupt のエ イ リ ア ス です。
詳細については、 interrupt, stop (2-125 ページ) を参照 し て下 さ い。
ARM DUI 0452TJ
ID 1 0 2 1 1 4
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Non-Confidential
2-242
DS-5 デバ ッ ガ コ マ ン ド
2.3.185 symbol-file
symbol-file は file のエ イ リ ア ス です。
詳細については、 file, symbol-file (2-82 ページ) を参照 し て下 さ い。
ARM DUI 0452TJ
ID 1 0 2 1 1 4
Copyright © 2010-2014 ARM. All rights reserved.
Non-Confidential
2-243
DS-5 デバ ッ ガ コ マ ン ド
2.3.186 tbreak
こ の コ マ ン ド は特定の位置に実行ブ レー ク ポ イ ン ト を設定 し 、 その後ブ レー ク ポ イ
ン ト に達 し た と き にそれを削除 し ます。 ま た、 if ス テー ト メ ン ト を使用 し て、 条件
式が true と 評価 さ れ る 場合のみ停止す る よ う に条件ブ レー ク ポ イ ン ト を指定す る こ
と も で き ます。
こ の コ マ ン ド は、 ブ レー ク ポ イ ン ト の ID を新 し いデバ ッ ガ変数 $n に記録 し ます。 n
は数値です。 ブ レー ク ポ イ ン ト の動作を削除ま たは変更す る には、 こ の変数を ス ク
リ プ ト で使用 し ます。 $n が最後ま たは最後か ら 2 番目のデバ ッ ガ変数の場合は、 $ ま
たは $$ を それぞれ使用 し て ID にア ク セ ス で き ます。
注
共有オブジ ェ ク ト 内に設定 さ れたブ レー ク ポ イ ン ト ま たはカーネルモジ ュ ールは、
共有オブジ ェ ク ト かカーネルモジ ュ ールがア ン ロ ー ド さ れ る と 保留中にな り ます。
こ の コ マ ン ド を使用す る 場合、 set breakpoint に よ っ て自動ブ レー ク ポ イ ン ト の動作
を制御で き ます。
構文
tbreak [-d] [-p] [[filename:]location|*address] [thread|core number…] [if expression]
各パ ラ メ ー タ には以下の意味があ り ます。
d
ブ レー ク ポ イ ン ト を作成 し た直後に無効に し ます。
p
ブ レー ク ポ イ ン ト を認識可能な位置に解決で き ない場合に、 保留
ブ レー ク ポ イ ン ト を作成す る か を指定 し ます。
filename
フ ァ イ ルを指定 し ます。
location
以下の よ う に位置を指定 し ます。
line_num
行番号
function
関数名
label
ラ ベル名
+offset|-offset
現在の位置か ら の行オ フ セ ッ ト を指定 し ます。
address
ア ド レ ス を指定 し ます。 こ れには、 ア ド レ ス ま たはア ド レ ス を求
め る 式を指定で き ます。
number
ブ レー ク ポ イ ン ト の適用先 と し て 1 つ以上の ス レ ッ ド ま たはプ ロ
セ ッ サ を指定 し ます。 現在の ス レ ッ ド を参照す る には、 $thread を
使用 し ます。 number を指定 し ない場合は、 すべての ス レ ッ ド にブ
レー ク ポ イ ン ト が適用 さ れます。
expression
ブ レー ク ポ イ ン ト に達 し た と き に、 評価す る 式を指定 し ます。
引数を指定 し ない場合、 現在の PC にブ レー ク ポ イ ン ト が設定 さ れます。
ARM DUI 0452TJ
ID 1 0 2 1 1 4
Copyright © 2010-2014 ARM. All rights reserved.
Non-Confidential
2-244
DS-5 デバ ッ ガ コ マ ン ド
例
例 2-177 tbreak
tbreak *0x8000
# ア ド レ ス 0x8000 にブレーク ポ イ ン ト を設定
tbreak *0x8000 thread $thread # 現在のス レ ッ ド のア ド レ ス 0x8000 に
# ブレーク ポ イ ン ト を設定
tbreak *0x8000 thread 1 3 # ス レ ッ ド 1 と ス レ ッ ド 3 のア ド レ ス 0x8000 に
# ブレーク ポ イ ン ト を設定
tbreak main
# main() のア ド レ スにブレーク ポ イ ン ト を設定
tbreak SVC_Handler
# ラベル SVC_Handler のア ド レ スにブレーク ポ イ ン ト を設定
tbreak +1
# 次の ソース行のア ド レ スにブレーク ポ イ ン ト を設定
tbreak my_File.c:main
# my_File.c の main() のア ド レ スにブレーク ポ イ ン ト を設定
tbreak my_File.c:8
# my_File.c の行 8 のア ド レ スにブレーク ポ イ ン ト を設定
tbreak function1 if x>0 # x>0 の場合に停止する条件ブレーク ポ イ ン ト を設定
関連項目
•
式の使用 (2-4 ページ)
ARM DUI 0452TJ
ID 1 0 2 1 1 4
•
advance (2-38 ページ)
•
break (2-45 ページ)
•
break-script (2-47 ページ)
•
break-stop-on-threads、 break-stop-on-cores (2-50 ページ)
•
break-stop-on-vmid (2-52 ページ)
•
clear (2-56 ページ)
•
condition (2-59 ページ)
•
delete breakpoints (2-63 ページ)
•
disable breakpoints (2-67 ページ)
•
enable breakpoints (2-77 ページ)
•
hbreak (2-88 ページ)
•
ignore (2-92 ページ)
•
info breakpoints, info watchpoints (2-95 ページ)
•
info breakpoints capabilities, info watchpoints capabilities
(2-96 ページ)
•
resolve (2-160 ページ)
•
set arm (2-173 ページ)
•
thbreak (2-245 ページ)
Copyright © 2010-2014 ARM. All rights reserved.
Non-Confidential
2-245
DS-5 デバ ッ ガ コ マ ン ド
2.3.187 thbreak
こ の コ マ ン ド は特定の位置にハー ド ウ ェ ア実行ブ レー ク ポ イ ン ト を設定 し 、 その後
ブ レー ク ポ イ ン ト に達 し た と き にそれを削除 し ます。 ま た、 if ス テー ト メ ン ト を使
用 し て、 条件式が true と 評価 さ れ る 場合のみ停止す る よ う に条件ブ レー ク ポ イ ン ト
を指定す る こ と も で き ます。
こ の コ マ ン ド は、 ブ レー ク ポ イ ン ト の ID を新 し いデバ ッ ガ変数 $n に記録 し ます。 n
は数値です。 ブ レー ク ポ イ ン ト の動作を削除ま たは変更す る には、 こ の変数を ス ク
リ プ ト で使用 し ます。 $n が最後ま たは最後か ら 2 番目のデバ ッ ガ変数の場合は、 $ ま
たは $$ を それぞれ使用 し て ID にア ク セ ス で き ます。
注
ハー ド ウ ェ アブ レー ク ポ イ ン ト の数は、 通常、 制限があ り ます。 使用可能なハー ド
ウ ェ アブ レー ク ポ イ ン ト をすべて使用 し て し ま っ た場合、 使用 し ないハー ド ウ ェ ア
ブ レー ク ポ イ ン ト を削除す る か無効化 し ます。
共有オブジ ェ ク ト 内に設定 さ れたブ レー ク ポ イ ン ト ま たはカーネルモジ ュ ールは、
共有オブジ ェ ク ト かカーネルモジ ュ ールがア ン ロ ー ド さ れ る と 保留中にな り ます。
構文
thbreak [-d] [-p] [[filename:]location|*address] [thread|core number…] [vmid vmid] [if expression]
各パ ラ メ ー タ には以下の意味があ り ます。
d
ブ レー ク ポ イ ン ト を作成 し た直後に無効に し ます。
p
ブ レー ク ポ イ ン ト を認識可能な位置に解決で き ない場合に、 保留
ブ レー ク ポ イ ン ト を作成す る か を指定 し ます。
filename
フ ァ イ ルを指定 し ます。
location
以下の よ う に位置を指定 し ます。
line_num
行番号
function
関数名
label
ラ ベル名
+offset|-offset
現在の位置か ら の行オ フ セ ッ ト を指定 し ます。
number
ブ レー ク ポ イ ン ト の適用先 と し て 1 つ以上の ス レ ッ ド ま たはプ ロ
セ ッ サ を指定 し ます。 現在の ス レ ッ ド を参照す る には、 $thread を
使用 し ます。 number を指定 し ない場合は、 すべての ス レ ッ ド にブ
レー ク ポ イ ン ト が適用 さ れます。
address
ア ド レ ス を指定 し ます。 こ れには、 ア ド レ ス ま たはア ド レ ス を求
め る 式を指定で き ます。
vmid
ブ レー ク ポ イ ン ト の適用先 と し て 仮想マシ ン ID (VMID) を指定
し ます。 こ れには、 整数ま たは整数を求め る 式を指定で き ます。
expression
ブ レー ク ポ イ ン ト に達 し た と き に、 評価す る 式を指定 し ます。
引数を指定 し ない場合、 次の命令にハー ド ウ ェ アブ レー ク ポ イ ン ト が設定 さ れます。
ARM DUI 0452TJ
ID 1 0 2 1 1 4
Copyright © 2010-2014 ARM. All rights reserved.
Non-Confidential
2-246
DS-5 デバ ッ ガ コ マ ン ド
例
例 2-178 thbreak
thbreak *0x8000
# ア ド レ ス 0x8000 にブレーク ポ イ ン ト を設定
thbreak *0x8000 thread $thread # 現在のス レ ッ ド のア ド レ ス 0x8000 に
# ブレーク ポ イ ン ト を設定
thbreak *0x8000 thread 1 3 # ス レ ッ ド 1 と ス レ ッ ド 3 のア ド レ ス 0x8000 に
# ブレーク ポ イ ン ト を設定
thbreak main
# main() のア ド レ スにブレーク ポ イ ン ト を設定
thbreak SVC_Handler
# ラベル SVC_Handler のア ド レ スにブレーク ポ イ ン ト を設定
thbreak +1
# 次の ソース行のア ド レ スにブレーク ポ イ ン ト を設定
thbreak my_File.c:main
# my_File.c の main() のア ド レ スにブレーク ポ イ ン ト を設定
thbreak my_File.c:8
# my_File.c の行 8 のア ド レ スにブレーク ポ イ ン ト を設定
thbreak function1 if x>0 # x>0 の場合に停止する条件ブレーク ポ イ ン ト を設定
関連項目
•
式の使用 (2-4 ページ)
ARM DUI 0452TJ
ID 1 0 2 1 1 4
•
break (2-45 ページ)
•
break-script (2-47 ページ)
•
break-stop-on-threads、 break-stop-on-cores (2-50 ページ)
•
break-stop-on-vmid (2-52 ページ)
•
clear (2-56 ページ)
•
condition (2-59 ページ)
•
delete breakpoints (2-63 ページ)
•
disable breakpoints (2-67 ページ)
•
enable breakpoints (2-77 ページ)
•
hbreak (2-88 ページ)
•
ignore (2-92 ページ)
•
info breakpoints, info watchpoints (2-95 ページ)
•
info breakpoints capabilities, info watchpoints capabilities
(2-96 ページ)
•
resolve (2-160 ページ)
•
tbreak (2-243 ページ)
Copyright © 2010-2014 ARM. All rights reserved.
Non-Confidential
2-247
DS-5 デバ ッ ガ コ マ ン ド
2.3.188 thread, core
こ の コ マ ン ド は、 以下の情報を表示 し ます。
•
デバ ッ ガに よ っ て割 り 当て ら れ る 一意の id 番号
•
•
ス レ ッ ド 状態ま たはプ ロ セ ッ サ状態 (停止済みや実行中な ど)。
現在の ス タ ッ ク フ レーム (関数名お よ び ソ ース行番号な ど)
構文
thread [id]
core [id]
各パ ラ メ ー タ には以下の意味があ り ます。
一意の ス レ ッ ド ま たはプ ロ セ ッ サ番号を指定 し ます。 id を指定 し ない場
合、 現在の ス レ ッ ド ま たはプ ロ セ ッ サが表示 さ れます。 id 番号を表示
す る には、 info cores、 info processes、 または info threads を使用 し ます。
id
id を指定 し た場合、 デバ ッ ガは情報を表示す る 前に、 制御を その ス レ ッ ド ま たはプ
ロ セ ッ サに切 り 替え ます。 レ ジ ス タ お よ び コ ール ス タ ッ ク は、 特定の ス レ ッ ド ま た
はプ ロ セ ッ サに関連付け ら れてい ます。 そのため、 コ ン テ キ ス ト を切 り 替え る と 、
レ ジ ス タ や コ ール ス タ ッ ク も 、 現在の ス レ ッ ド ま たはプ ロ セ ッ サに属す る レ ジ ス タ
や コ ール ス タ ッ ク に切 り 替え ら れ ます。
例
例 2-179 thread, core
thread 699
core 2
# 現在のス レ ッ ド を番号 699 に設定
# 現在のプ ロ セ ッ サを番号 2 に設定
関連項目
•
break (2-45 ページ)
ARM DUI 0452TJ
ID 1 0 2 1 1 4
•
break-stop-on-threads、 break-stop-on-cores (2-50 ページ)
•
info cores (2-99 ページ)
•
info processes (2-112 ページ)
•
info threads (2-121 ページ)
•
thread apply, core apply (2-248 ページ)
Copyright © 2010-2014 ARM. All rights reserved.
Non-Confidential
2-248
DS-5 デバ ッ ガ コ マ ン ド
2.3.189 thread apply, core apply
こ の コ マ ン ド は、 特定の ス レ ッ ド ま たはプ ロ セ ッ サに コ ン ト ロ ールを一時的に切 り
替え て DS-5 デバ ッ ガ コ マ ン ド を実行 し 、 再び元の状態に切 り 替え ます。
エ ラ ーが発生 し た場合、 デバ ッ ガは コ マ ン ド の処理を停止 し 、 再び元の状態に切 り
替え ます。
構文
thread apply {all|id} command
core apply {all|id} command
各パ ラ メ ー タ には以下の意味があ り ます。
all
すべての ス レ ッ ド ま たはプ ロ セ ッ サ を指定 し ます。
id
一意の ス レ ッ ド ま たはプ ロ セ ッ サ番号を指定 し ます。 id 番号を表示す
る には、 info cores、 info processes、 または info threads を使用 し ます。
command
実行す る DS-5 デバ ッ ガ コ マ ン ド を指定 し ます。
all を指定 し た場合は、 切 り 替え る 前に各ス レ ッ ド ま たはプ ロ セ ッ サで コ マ ン ド が続
けて実行 さ れ ます。
例
例 2-180 thread apply, core apply
thread apply all print /x $pc
# PC レジ ス タ (16 進数) ですべてのス レ ッ ド を順に切 り 替えて
# ア ド レ ス を出力
関連項目
•
break (2-45 ページ)
ARM DUI 0452TJ
ID 1 0 2 1 1 4
•
break-stop-on-threads、 break-stop-on-cores (2-50 ページ)
•
info cores (2-99 ページ)
•
info processes (2-112 ページ)
•
info threads (2-121 ページ)
•
thread, core (2-247 ページ)
Copyright © 2010-2014 ARM. All rights reserved.
Non-Confidential
2-249
DS-5 デバ ッ ガ コ マ ン ド
2.3.190 trace clear
こ の コ マ ン ド は、 指定 し た ト レース キ ャ プチ ャ デバ イ ス で ト レース キ ャ プチ ャ を ク
リ ア し ます。 デバ イ ス を指定 し ない場合は、 接続 し てい る すべての ト レース キ ャ プ
チ ャ デバ イ ス で ト レース が ク リ ア さ れ ます。
注
キ ャ プチ ャ がア ク テ ィ ブな間、 ト レース キ ャ プチ ャ デバ イ ス は ク リ ア操作をサポー
ト し てい ません。
構文
trace clear [trace_capture_device]
各パ ラ メ ー タ には以下の意味があ り ます。
trace_capture_device
ト レース キ ャ プチ ャ デバ イ ス を指定 し ます。
trace_capture_device を指定 し ない場合は、 すべての ト レース キ ャ プチ ャ
デバ イ ス が ク リ ア さ れます。
例
例 2-181 trace clear
trace clear
trace clear ETB
# 接続し ているすべての ト レース キ ャプチャデバイ ス を停止
# ETB と い う 名前の ト レース キ ャプチャデバイ ス を停止
関連項目
•
trace start (2-258 ページ)
•
ARM DUI 0452TJ
ID 1 0 2 1 1 4
trace stop (2-259 ページ)
Copyright © 2010-2014 ARM. All rights reserved.
Non-Confidential
2-250
DS-5 デバ ッ ガ コ マ ン ド
2.3.191 trace dump
こ の コ マ ン ド は、 タ ーゲ ッ ト の ト レース設定を記述す る メ タ デー タ と 共に、 ト レー
スデー タ をデ ィ レ ク ト リ にダ ン プ し ます。
構文
trace dump output_path [-option] [trace_capture_device|trace_source]…
各パ ラ メ ー タ には以下の意味があ り ます。
output_path
ト レース ダ ン プのデス テ ィ ネーシ ョ ン を指定 し ます。 output_path と い う
名前のデ ィ レ ク ト リ が作成 さ れ ます。 メ タ デー タ お よ び ト レースデー タ
が こ のデ ィ レ ク ト リ の中に作成 さ れ ます。 こ のデ ィ レ ク ト リ が既に存在
す る 場合はエ ラ ーが発生 し ます。
option
raw
raw デー タ を ダ ン プ し ます。 Raw デー タ は、 ト レースデバ イ ス固
有の フ ォ ーマ ッ ト に よ っ て キ ャ プチ ャ さ れた ト レースデー タ
です。 raw オプシ ョ ンは ト レース キ ャ プチ ャ デバ イ ス にのみ適
用 さ れ ます。
no_metadata
メ タ デー タ を抑制 し ます。
no_tracedata
ト レースデー タ を抑制 し ます。
trace_capture_device
ト レース キ ャ プチ ャ デバ イ ス を指定 し ます。
trace_source
ト レース の ソ ース を指定 し ます。
注
•
trace_capture_device ま たは trace_source を指定 し ない場合は、 すべての ト レース
キ ャ プチ ャ デバ イ ス バ ッ フ ァ がダ ン プ さ れます。
•
ト レース キ ャ プチ ャ デバ イ ス を指定 し 、 そのデバ イ ス の ト レース ソ ース も 指定
す る と 、 その ソ ース の ト レースデー タ は 2 回ダ ン プ さ れます。 1 回目はデバ イ
ス のすべてのバ ッ フ ァ 内、 2 回目は指定 し た ト レース ソ ース のみのダ ン プ と し
てです。
例
例 2-182 trace dump
trace dump TraceDump
# TraceDump と い う 名前のデ ィ レ ク ト リ を作成する。
# ア ク テ ィ ブな ト レース キ ャプチャデバイ スすべてのバ ッ フ ァ を
# それら を記述し ている メ タデータ と 一緒に TraceDump にダンプする。
ARM DUI 0452TJ
ID 1 0 2 1 1 4
Copyright © 2010-2014 ARM. All rights reserved.
Non-Confidential
2-251
DS-5 デバ ッ ガ コ マ ン ド
trace dump TraceDump ETB
# ETB は ト レース キ ャプチャデバイ スの名前。
# ETB バ ッ フ ァ の内容を TraceDump にダンプする。
trace dump TraceDump DSTREAM -raw
# DSTREAM は ト レース キ ャ プチャデバイ スの名前。
# DSTREAM バ ッ フ ァ の内容を未処理の形式で TraceDump にダンプする。
trace dump TraceDump PTM_1
# PTM_1 は ト レース ソースの名前。
# ト レースデバイ スバ ッ フ ァ か ら PTM_1 の ト レースデータ を抽出し て
# TraceDump にダンプする。
trace dump TraceDump ETB -no_metadata
# ETB バ ッ フ ァ の内容を TraceDump にダンプする が、 メ タデータは書き込ま ない
trace dump TraceDump ETB -no_tracedata
# ETB の メ タデータ を TraceDump に書き込むが、 ト レースデータは書き込ま ない。
trace dump TraceDump ETB -no_tracedata -no_metadata
# TraceDump と い う 名前の空のデ ィ レ ク ト リ を作成する。
関連項目
•
trace info (2-252 ページ)
ARM DUI 0452TJ
ID 1 0 2 1 1 4
•
trace list (2-253 ページ)
•
trace report (2-254 ページ)
Copyright © 2010-2014 ARM. All rights reserved.
Non-Confidential
2-252
DS-5 デバ ッ ガ コ マ ン ド
2.3.192 trace info
こ の コ マ ン ド は、 ト レース キ ャ プチ ャ デバ イ ス と ト レース ソ ース の詳細情報を表示
し ます。
構文
trace info [-option] [trace_capture_device | trace_source]
各パ ラ メ ー タ には以下の意味があ り ます。
trace_capture_device
ト レース キ ャ プチ ャ デバ イ ス を指定 し ます。
trace_source
ト レース キ ャ プチ ャ ソ ース を指定 し ます。
trace_capture_device ま たは trace_source を指定 し ない場合は、 ト レース
キ ャ プチ ャ デバ イ ス と ソ ース がすべて表示 さ れ ます。
option
情報の表示形式を指定 し ます。
showdisabled 無効にな っ てい る デバ イ ス と ソ ース を表示 し ます。
例
例 2-183 trace info
trace info
# 有効になっている ト レース キ ャプチャデバイ ス と ト レース ソース をすべて表示。
trace info -showdisabled
# 無効になっている も の も含め、 ト レース キ ャ プチャデバイ ス と ト レース ソース をすべて表示。
trace info ETB
# ETB と い う 名前の ト レース キ ャ プチャデバイ ス ま たは ト レース ソース を表示。
関連項目
•
trace list (2-253 ページ)
ARM DUI 0452TJ
ID 1 0 2 1 1 4
•
trace dump (2-250 ページ)
•
trace report (2-254 ページ)
Copyright © 2010-2014 ARM. All rights reserved.
Non-Confidential
2-253
DS-5 デバ ッ ガ コ マ ン ド
2.3.193 trace list
こ の コ マ ン ド は、 ト レース キ ャ プチ ャ デバ イ ス と ト レース ソ ース をすべて表示 し ま
す。
構文
trace list
例
例 2-184 trace list
trace list
# ト レース キ ャ プチャデバイ ス と ト レース ソース をすべて リ ス ト
関連項目
•
trace info (2-252 ページ)
ARM DUI 0452TJ
ID 1 0 2 1 1 4
•
trace dump (2-250 ページ)
•
trace report (2-254 ページ)
Copyright © 2010-2014 ARM. All rights reserved.
Non-Confidential
2-254
DS-5 デバ ッ ガ コ マ ン ド
2.3.194 trace report
こ の コ マ ン ド は、 現在選択 さ れてい る コ アの ト レース レ ポー ト を作成 し ます。
構文
trace report [option = value]…
各パ ラ メ ー タ には以下の意味があ り ます。
option
設定す る ト レース レ ポー ト オプシ ョ ンの名前を指定 し ます。
value
オプシ ョ ンの新 し い値を指定 し ます。
オプシ ョ ン名は大文字 と 小文字が区別 さ れ ません。 以下のオプシ ョ ン が対象 と な り
ます。
OUTPUT_PATH
ト レース レ ポー ト フ ァ イ ルの保存先デ ィ レ ク ト リ を指定 し ます。 デフ ォ
ル ト 値は現在の作業デ ィ レ ク ト リ です。
FILE
ト レース レ ポー ト のベース フ ァ イ ル名を指定 し ます。 ト レース レ ポー ト
が複数の フ ァ イ ルを生成す る 場合は、 各フ ァ イ ルの フ ァ イ ル名拡張子の
前にゼ ロ でパデ ィ ン グ さ れた数値が挿入 さ れ ます。 デフ ォ ル ト 値は
Trace_Report.txt です。
SPLIT_FILE_SIZE
trace report で生成す る フ ァ イ ルの最大サ イ ズ (バ イ ト 単位) を指定 し
ます。 フ ァ イ ルサ イ ズが SPLIT_FILE_SIZE よ り 大 き い場合は、 trace report
で新 し い レ ポー ト フ ァ イ ルが生成 さ れます。 -1 を指定す る と 、 フ ァ イ ル
サ イ ズに上限がな く な る ので、 ト レース レ ポー ト が個別の フ ァ イ ルに分
割 さ れません。 デフ ォ ル ト 値は 1073741824 です。
START
ト レース バ ッ フ ァ 内の ト レース のデ コ ー ド の開始位置を指定 し ます。 デ
フ ォ ル ト 値は 0 で、 バ ッ フ ァ の先頭か ら デ コ ー ド が開始 し ます。
END
ト レース バ ッ フ ァ 内の ト レース のデ コ ー ド の終了位置を指定 し ます。 -1
を指定す る と 、 ト レース レ ポー ト はバ ッ フ ァ の最後ま でデ コ ー ド さ れま
す。 デフ ォ ル ト 値は -1 です。
FORMAT
レ ポー ト の形式を指定 し ます。 有効な値は Comma Separated Values
(CSV) と Tab Separated Values (TSV) です。 デフ ォ ル ト 値は TSV です。
形式の値では大文字 と 小文字が区別 さ れ ません。
SOURCE
レ ポー ト す る ト レース ソ ース を指定 し ます。 使用可能な ト レース ソ ース
の一覧を表示す る trace list コ マ ン ド を実行 し ます。 デフ ォ ル ト は、 現
在の コ アに関連付け ら れてい る ト レース ソ ース のダ ン プです。
ARM DUI 0452TJ
ID 1 0 2 1 1 4
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2-255
DS-5 デバ ッ ガ コ マ ン ド
CORE
レ ポー ト す る コ ア を指定 し ます。 使用可能な コ アの一覧を表示す る info
cores コ マ ン ド を実行 し ます。 こ のオプシ ョ ンは、 指定 さ れた コ アの
ソ ース が自動的に検出 さ れ る 点を除いて、 SOURCE オプシ ョ ン と 似てい ま
す。 SOURCE ま たは CORE の ど ち ら か を指定で き ますが、 両方指定す る こ と
はで き ません。
CONFIG
コ ン フ ィ ギ ュ レーシ ョ ン フ ァ イ ルを指定 し ます。 こ れは、 STM お よ び
ITM ト レース ソ ース に関す る デ コ ー ド の詳細を指定す る 場合に使用 し ま
す。 デフ ォ ル ト 設定では、 すべてのポー ト 、 マ ス タ 、 お よ びチ ャ ネルが
バ イ ナ リ デー タ と し てデ コ ー ド さ れ ます。 こ の フ ァ イ ルは、 [Event
Viewer Settings] ダ イ ア ロ グか ら エ ク ス ポー ト す る と 作成 さ れます。
COLUMNS
レ ポー ト に含め る 列の コ ン マ区切 り リ ス ト を指定 し ます。 列名は大文字
と 小文字が区別 さ れません。
命令 ト レース ソ ース の有効な値は以下の と お り です。
RECORD_TYPE
レ コ ー ド の型。
INDEX
命令の イ ンデ ク ス。 キ ャ ン セル さ れた命令には イ ンデ ク ス が
あ り ません。
ADDRESS
命令のア ド レ ス。
OPCODE
命令のオペ コ ー ド は接頭辞な し の 16 進数です。
OPCODE_WITH_PREFIX
命令のオペ コ ー ド は、 接頭辞が 0x の 16 進数です。
CYCLES
命令のサ イ ク ルカ ウ ン ト 。
DETAIL
命令レ コ ー ド の場合は、 命令の逆アセ ン ブ リ が表示 さ れます。
その他の レ コ ー ド タ イ プの場合は、 さ ま ざ ま な情報が表示 さ
れ ます。
FUNCTION
命令の関数です。
BRANCH
命令が分岐の場合は true、 それ以外の場合は false です。
命令 ト レース ソ ース のデフ ォ ル ト 値は、 ADDRESS、 OPCODE、 DETAIL です。
STM ト レース ソ ース の有効な値は以下の と お り です。
MASTER
マ ス タ ー番号には 0 ~ 128 を指定で き ます。
CHANNEL
チ ャ ネル番号には 0 ~ 65535 を指定で き ます。
ARM DUI 0452TJ
ID 1 0 2 1 1 4
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2-256
DS-5 デバ ッ ガ コ マ ン ド
TIMESTAMP
各レ コ ー ド のおお よ その タ イ ム ス タ ン プ (可能な場合)
SIZE
行のサ イ ズ (バ イ ト 単位)
DATA
行のデー タ 。
STM ト レース ソ ース のデフ ォ ル ト 値は、 MASTER、 CHANNEL、 DATA です。
ITM ト レース ソ ース の有効な値は以下の と お り です。
PORT
ポー ト 番号には 0 ~ 255 を指定で き ます。
TIMESTAMP
各レ コ ー ド のおお よ その タ イ ム ス タ ン プ (可能な場合)
SIZE
行のサ イ ズ (バ イ ト 単位)
DATA
行のデー タ 。
ITM ト レース ソ ース のデフ ォ ル ト 値は、 PORT、 DATA です。
HEADERS
レ ポー ト に列ヘ ッ ダ を含め る か ど う か を指定 し ます。 デフ ォ ル ト 値は
false です。 レ ポー ト に列ヘ ッ ダ を含め る 場合は、 true を指定 し ます。
例
例 2-185 trace report
trace report
# "Trace_Report.txt" と い う 名前のデフ ォル ト の ト レース レポー ト を現在の作業
# デ ィ レ ク ト リ に生成する。
# 現在のコ アの命令 ト レースがレポー ト される。
trace report FILE=MyReport.csv OUTPUT_PATH=C:/files/trace_reports FORMAT=CSV
# "MyReport.csv" と い う 名前のコ ンマ区切 り 値の ト レース レポー ト を
# C:/files/trace_reports に生成する。
trace report COLUMNS=RECORD_TYPE,INDEX,ADDRESS,OPCODE_WITH_PREFIX,DETAIL HEADERS=true
# 代わ り の列を使用し て ト レース レポー ト を生成する。
# レポー ト の 1 行目に列名が含まれる。
trace report SOURCE=ITM COLUMNS=PORT,SIZE,DATA HEADERS=true
# 代わ り の列を使用し て ITM ト レース レポー ト を生成する。
# レポー ト の 1 行目に列名が含まれる。
関連項目
•
trace list (2-253 ページ)
•
ARM DUI 0452TJ
ID 1 0 2 1 1 4
trace info (2-252 ページ)
Copyright © 2010-2014 ARM. All rights reserved.
Non-Confidential
2-257
DS-5 デバ ッ ガ コ マ ン ド
•
ARM DUI 0452TJ
ID 1 0 2 1 1 4
trace dump (2-250 ページ)
Copyright © 2010-2014 ARM. All rights reserved.
Non-Confidential
2-258
DS-5 デバ ッ ガ コ マ ン ド
2.3.195 trace start
こ の コ マ ン ド は、 指定 し た ト レース キ ャ プチ ャ デバ イ ス で ト レース キ ャ プチ ャ を開
始 し ます。 デバ イ ス を指定 し ない場合は、 接続 し てい る すべての ト レース キ ャ プ
チ ャ デバ イ ス で ト レース キ ャ プチ ャ が開始 し ます。
構文
trace start [trace_capture_device]
各パ ラ メ ー タ には以下の意味があ り ます。
trace_capture_device
ト レース キ ャ プチ ャ デバ イ ス を指定 し ます。
trace_capture_device を指定 し ない場合は、 すべての ト レース キ ャ プチ ャ
デバ イ ス が開始 し ます。
例
例 2-186 trace start
trace start
trace start ETB
# 接続し ているすべての ト レース キ ャプチャデバイ ス を開始
# ETB と い う 名前の ト レース キ ャプチャデバイ ス を開始
関連項目
•
trace stop (2-259 ページ)
•
ARM DUI 0452TJ
ID 1 0 2 1 1 4
trace clear (2-249 ページ)
Copyright © 2010-2014 ARM. All rights reserved.
Non-Confidential
2-259
DS-5 デバ ッ ガ コ マ ン ド
2.3.196 trace stop
こ の コ マ ン ド は、 指定 し た ト レース キ ャ プチ ャ デバ イ ス で ト レース キ ャ プチ ャ を終
了 し ます。 デバ イ ス を指定 し ない場合は、 接続 し てい る すべての ト レース キ ャ プ
チ ャ デバ イ ス で ト レース キ ャ プチ ャ が停止 し ます。
構文
trace stop [trace_capture_device]
各パ ラ メ ー タ には以下の意味があ り ます。
trace_capture_device
ト レース キ ャ プチ ャ デバ イ ス を指定 し ます。
trace_capture_device を指定 し ない場合は、 すべての ト レース キ ャ プチ ャ
デバ イ ス が停止 し ます。
例
例 2-187 trace stop
trace stop
trace stop ETB
# 接続し ているすべての ト レース キ ャ プチャデバイ ス を停止
# ETB と い う 名前の ト レース キ ャ プチャデバイ ス を停止
関連項目
•
trace start (2-258 ページ)
•
ARM DUI 0452TJ
ID 1 0 2 1 1 4
trace clear (2-249 ページ)
Copyright © 2010-2014 ARM. All rights reserved.
Non-Confidential
2-260
DS-5 デバ ッ ガ コ マ ン ド
2.3.197 unset
こ の コ マ ン ド は、 現在のデバ ッ ガ設定を変更 し ます。
構文
unset option
各パ ラ メ ー タ には以下の意味があ り ます。
option
以下の追加のオプシ ョ ン を指定 し ます。
substitute-path [path]
代入 さ れたすべての ソ ース パ ス を削除 し ます。 path
を指定 し た場合、 path の代入のみが削除 さ れます。
semihosting heap-base
ヒ ープのベース ア ド レ ス を削除 し ます。
semihosting heap-limit
ヒ ープの終了ア ド レ ス を削除 し ます。
semihosting stack-base
ス タ ッ ク のベース ア ド レ ス を削除 し ます。
semihosting stack-limit
ス タ ッ ク の終了ア ド レ ス を削除 し ます。
semihosting top-of-memory
メ モ リ の先頭を削除 し ます。
例
例 2-188 unset
unset substitute-path
# すべての代入パス を削除
関連項目
•
set semihosting (2-192 ページ)
•
ARM DUI 0452TJ
ID 1 0 2 1 1 4
set substitute-path (2-198 ページ)
Copyright © 2010-2014 ARM. All rights reserved.
Non-Confidential
2-261
DS-5 デバ ッ ガ コ マ ン ド
2.3.198 unsilence
こ の コ マ ン ド は、 特定のブ レー ク ポ イ ン ト の停止 メ ッ セージの出力を有効に し ます。
構文
unsilence [number]
各パ ラ メ ー タ には以下の意味があ り ます。
number
ブ レー ク ポ イ ン ト の番号を指定 し ます。 こ れは、 設定時にデバ ッ ガに
よ っ て割 り 当て ら れ る 番号です。 info breakpoints を使用す る と 、 すべて
のブ レー ク ポ イ ン ト と ウ ォ ッ チポ イ ン ト の番号 と ス テー タ ス を表示で き
ます。
number を指定 し ない場合は、 すべての停止 メ ッ セージが有効にな り ます。
例
例 2-189 unsilence
unsilence 2
unsilence $
# ブレーク ポ イ ン ト 2 の停止 メ ッ セージの出力を有効に し ます。
# 直前に作成さ れたデバ ッ ガ変数内に
# 番号があ るブレーク ポ イ ン ト に適用
関連項目
•
set print (2-190 ページ)
•
ARM DUI 0452TJ
ID 1 0 2 1 1 4
silence (2-234 ページ)
Copyright © 2010-2014 ARM. All rights reserved.
Non-Confidential
2-262
DS-5 デバ ッ ガ コ マ ン ド
2.3.199 up
こ の コ マ ン ド は、 コ ール ス タ ッ ク 内の現在の フ レーム ポ イ ン タ を最初の フ レームの
方向に上に移動 し ます。 ま た、 指定 さ れた フ レームの関数名 と ソ ース行番号を表示
し ます。
注
各フ レームには、 コ ール ス タ ッ ク の最後の フ レーム (ゼ ロ ) か ら アプ リ ケーシ ョ ン
の開始点であ る 最初の フ レーム ま で順に番号が割 り 当て ら れ ます。
構文
up [offset]
各パ ラ メ ー タ には以下の意味があ り ます。
offset
コ ール ス タ ッ ク で現在の フ レーム ポ イ ン タ か ら オ フ セ ッ ト さ れた フ レー
ム を指定 し ます。 offset が指定 さ れていない場合、 デフ ォ ル ト は 1 です。
例
例 2-190 up
up
up 2
# 現在のフ レームポ イ ン タ か ら 1 フ レーム上に移動し、 情報を表示
# 現在のフ レームポ イ ン タ か ら 2 フ レーム上に移動し、 情報を表示
関連項目
•
down (2-73 ページ)
ARM DUI 0452TJ
ID 1 0 2 1 1 4
•
down-silently (2-74 ページ)
•
info frame (2-102 ページ)
•
info all-registers (2-94 ページ)
•
info registers (2-113 ページ)
•
info stack, backtrace, where (2-118 ページ)
•
finish (2-84 ページ)
•
frame (2-86 ページ)
•
select-frame (2-171 ページ)
•
up-silently (2-263 ページ)
Copyright © 2010-2014 ARM. All rights reserved.
Non-Confidential
2-263
DS-5 デバ ッ ガ コ マ ン ド
2.3.200 up-silently
こ の コ マ ン ド は、 コ ール ス タ ッ ク 内の現在の フ レーム ポ イ ン タ を最初の フ レームの
方向に上に移動 し ます。
注
各フ レームには、 コ ール ス タ ッ ク の最後の フ レーム (ゼ ロ ) か ら アプ リ ケーシ ョ ン
の開始点であ る 最初の フ レーム ま で順に番号が割 り 当て ら れ ます。
構文
up-silently [offset]
各パ ラ メ ー タ には以下の意味があ り ます。
offset
コ ール ス タ ッ ク で現在の フ レーム ポ イ ン タ か ら オ フ セ ッ ト さ れた フ レー
ム を指定 し ます。 offset が指定 さ れていない場合、 デフ ォ ル ト は 1 です。
例
例 2-191 up-silently
up-silently
up-silently 2
# 現在のフ レームポ イ ン タ か ら 1 フ レーム上に移動
# 現在のフ レームポ イ ン タ か ら 2 フ レーム上に移動
関連項目
•
down (2-73 ページ)
ARM DUI 0452TJ
ID 1 0 2 1 1 4
•
down-silently (2-74 ページ)
•
info frame (2-102 ページ)
•
info all-registers (2-94 ページ)
•
info registers (2-113 ページ)
•
info stack, backtrace, where (2-118 ページ)
•
finish (2-84 ページ)
•
frame (2-86 ページ)
•
select-frame (2-171 ページ)
•
up (2-262 ページ)
Copyright © 2010-2014 ARM. All rights reserved.
Non-Confidential
2-264
DS-5 デバ ッ ガ コ マ ン ド
2.3.201 wait
こ の コ マ ン ド は、 タ ーゲ ッ ト が停止す る ま で待機す る よ う にデバ ッ ガに指示 し ます。
例えば、 アプ リ ケーシ ョ ン が完了す る か、 ブ レー ク ポ イ ン ト に達す る と き 。 タ イ ム
ア ウ ト 値に達 し た場合に タ イ ム ア ウ ト パ ラ メ ー タ がエ ラ ーを生成す る よ う に指定す
る こ と をお勧め し ます。
構文
wait time-out[ms | s]
各パ ラ メ ー タ には以下の意味があ り ます。
time-out
時間の長 さ を指定 し ます。
ms
時間の長 さ を ミ リ 秒単位で指定 し ます。 こ れがデフ ォ ル ト です。
s
時間の長 さ を秒単位で指定 し ます。
例
例 2-192 wait
wait 1000
wait 0.5s
# 待機するか 1 秒後にタ イ ムア ウ ト
# 待機するか 0.5 秒後に タ イ ムア ウ ト
関連項目
•
continue (2-60 ページ)
ARM DUI 0452TJ
ID 1 0 2 1 1 4
•
run (2-168 ページ)
•
start (2-236 ページ)
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Non-Confidential
2-265
DS-5 デバ ッ ガ コ マ ン ド
2.3.202 watch
こ の コ マ ン ド は、 デー タ シ ン ボルに対 し て ウ ォ ッ チポ イ ン ト を設定 し ます。 指定 し
た ア ド レ ス の メ モ リ で書 き 込みが行われ る と 、 デバ ッ ガが タ ーゲ ッ ト を停止 し ます。
こ の コ マ ン ド は、 ウ ォ ッ チポ イ ン ト の ID を新 し いデバ ッ ガ変数 $n に記録 し ます。 n
は数値です。 ウ ォ ッ チポ イ ン ト の動作を削除ま たは変更す る には、 こ の変数を ス ク
リ プ ト で使用 し ます。 $n が最後ま たは最後か ら 2 番目のデバ ッ ガ変数の場合は、 $ ま
たは $$ を それぞれ使用 し て ID にア ク セ ス で き ます。
注
ウ ォ ッ チポ イ ン ト は、 ス カ ラ 値でのみサポー ト さ れ ます。
タ ーゲ ッ ト に よ っ ては、 ウ ォ ッ チポ イ ン ト がサポー ト さ れていない こ と も あ り ます。
現在、 ウ ォ ッ チポ イ ン ト を設定で き る のは以下の タ ーゲ ッ ト のみです。
•
デバ ッ グハー ド ウ ェ アエージ ェ ン ト を使用 し てい る ハー ド ウ ェ ア タ ーゲ ッ ト 。
•
gdbserver ま たは undodb-server を使用 し てい る Linux アプ リ ケーシ ョ ン。
使用可能な ウ ォ ッ チポ イ ン ト はハー ド ウ ェ ア タ ーゲ ッ ト に よ っ て異な り ます。 Linux
アプ リ ケーシ ョ ンデバ ッ グの場合は、 使用可能な ウ ォ ッ チポ イ ン ト は Linux のカーネ
ルバージ ョ ン と 設定に も 依存 し ます。
ウ ォ ッ チポ イ ン ト を ト リ ガす る 命令のア ド レ ス が、 PC の レ ジ ス タ に表示 さ れ る ア ド
レ ス と 異な る 可能性があ り ます。 こ れはパ イ プ ラ イ ン効果が原因です。
構文
watch [-d] [-p] {[filename:]symbol|*address} [vmid vmid]
各パ ラ メ ー タ には以下の意味があ り ます。
d
ウ ォ ッ チポ イ ン ト を作成 し た直後に無効に し ます。
p
ウ ォ ッ チポ イ ン ト を認識可能な位置に解決で き ない場合に、 保留
ウ ォ ッ チポ イ ン ト を作成す る か を指定 し ます。
filename
フ ァ イ ルを指定 し ます。
symbol
グ ロ ーバル / 静的デー タ シ ン ボルを指定 し ます。 配列ま たは構造
体に対 し ては、 要素ま たは メ ンバを指定す る 必要があ り ます。
address
ア ド レ ス を指定 し ます。 こ れには、 ア ド レ ス ま たはア ド レ ス を求
め る 式を指定で き ます。
vmid
ブ レー ク ポ イ ン ト の適用先 と し て 仮想マシ ン ID (VMID) を指定
し ます。 こ れには、 整数ま たは整数を求め る 式を指定で き ます。
例
例 2-193 watch
watch myVar1
watch *0x80D4
ARM DUI 0452TJ
ID 1 0 2 1 1 4
# myVar1 に書き込みウ ォ ッ チポ イ ン ト を設定
# ア ド レ ス 0x80D4 に書き込みウ ォ ッ チポ イ ン ト を設定
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Non-Confidential
2-266
DS-5 デバ ッ ガ コ マ ン ド
関連項目
•
式の使用 (2-4 ページ)
ARM DUI 0452TJ
ID 1 0 2 1 1 4
•
awatch (2-42 ページ)
•
break-stop-on-threads、 break-stop-on-cores (2-50 ページ)
•
break-stop-on-vmid (2-52 ページ)
•
clearwatch (2-58 ページ)
•
info breakpoints, info watchpoints (2-95 ページ)
•
info breakpoints capabilities, info watchpoints capabilities
(2-96 ページ)
•
rwatch (2-169 ページ)
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Non-Confidential
2-267
DS-5 デバ ッ ガ コ マ ン ド
2.3.203 whatis
こ の コ マ ン ド は、 式のデー タ 型を表示 し ます。
構文
whatis [expression]
各パ ラ メ ー タ には以下の意味があ り ます。
expression
式を指定 し ます。 expression を指定 し ない場合、 最後の式が繰 り
返 さ れ ます。
注
こ の コ マ ン ド は、 式を実行 し ません。
例
例 2-194 whatis
whatis 4+4
whatis myVar
# 式の結果のデータ型を表示
# 変数 (myVar) のデータ型を表示
関連項目
•
ARM DUI 0452TJ
ID 1 0 2 1 1 4
式の使用 (2-4 ページ)
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Non-Confidential
2-268
DS-5 デバ ッ ガ コ マ ン ド
2.3.204 where
where は、 info stack のエ イ リ ア ス です。
詳細については、 info stack, backtrace, where (2-118 ページ) を参照 し て
下 さ い。
ARM DUI 0452TJ
ID 1 0 2 1 1 4
Copyright © 2010-2014 ARM. All rights reserved.
Non-Confidential
2-269
DS-5 デバ ッ ガ コ マ ン ド
2.3.205 while
こ の コ マ ン ド を使用す る と 、 デバ ッ ガ コ マ ン ド を実行す る 条件ループ付 き ス ク リ プ
ト を作成で き ます。
構文
while condition
...
optional_commands
...
end
各パ ラ メ ー タ には以下の意味があ り ます。
condition
条件式を指定 し ます。 while ス テー ト メ ン ト の後に、 condition が true と 評
価 さ れ る 限 り 繰 り 返 し 実行 さ れ る 1 つ以上のデバ ッ ガ コ マ ン ド を入力 し
ます。
optional_commands
ループの動作を変更す る ために、 while ス テー ト メ ン ト の内側で も 使用
で き る オプシ ョ ンの コ マ ン ド を指定 し ます。
loop_break
ループ を終了 し ます。
loop_continue
残 り の コ マ ン ド を ス キ ッ プ し 、 ループの最初に戻 り
ます。
各デバ ッ ガ コ マ ン ド を別の行に指定 し 、 最後に end コ マ ン ド を使用 し て while コ マ ン
ド を終了 し ます。
例
例 2-195 while
# 条件に応じ て実行される コ マン ド が含まれた while ループを定義
# myVar はアプ リ ケーシ ョ ン コー ド 内の変数
while myVar10<
step
wait
x
set myVar++
end
関連項目
•
define (2-62 ページ)
ARM DUI 0452TJ
ID 1 0 2 1 1 4
•
document (2-72 ページ)
•
end (2-80 ページ)
•
if (2-91 ページ)
•
式の使用 (2-4 ページ)
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Non-Confidential
2-270
DS-5 デバ ッ ガ コ マ ン ド
2.3.206 x
こ の コ マ ン ド は、 特定のア ド レ ス にあ る メ モ リ の内容を表示 し ます。
構文
x [/flag]… [address]
各パ ラ メ ー タ には以下の意味があ り ます。
flag
追加の フ ラ グ を指定 し ます。
count
表示す る 値の番数を指定 し ます。 指定 し ない場合、 デ
フ ォ ル ト は 1 です。
メ モ リ サイズ :
b
1 バイ ト
h
2 バイ ト
w
4 バ イ ト (デフ ォ ル ト )
g
8 バイ ト
出力形式 :
x
16 進数 (16 進数で出力す る 前に、 符号な し 整数に値を
キ ャ ス ト し ます)
d
符号付 き 10 進数
u
符号な し 10 進数
o
8 進数
t
バイナ リ
a
絶対 16 進数ア ド レ ス
c
文字
f
浮動小数点
i
アセ ン ブ ラ 命令
注
出力形式を指定 し ない場合、 初期のデフ ォ ル ト は x です。 ただ し 、
出力形式オプシ ョ ン を使用す る 別の コ マ ン ド を使用 し た こ と があ
る 場合は、 それ と 同 じ 形式が維持 さ れ ます。
address
ア ド レ ス を指定 し ます。 こ れには、 ア ド レ ス、 シ ン ボル名、 ま た
はア ド レ ス を求め る 式を指定で き ます。 address を指定 し ない場
合、 デフ ォ ル ト 値が使用 さ れ ます。 メ モ リ にア ク セ スす る コ マ ン
ド の中には、 こ のデフ ォ ル ト 値を設定で き る コ マ ン ド も あ り ま
す。 例えば、 x、 print、 output、 お よ び info breakpoints な ど です。
注
こ の コ マ ン ド は、 デフ ォ ル ト のア ド レ ス変数を最後にア ク セ ス さ
れた ア ド レ ス位置に設定 し ます。
ARM DUI 0452TJ
ID 1 0 2 1 1 4
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2-271
DS-5 デバ ッ ガ コ マ ン ド
例
例 2-196 x
x 0x8000 # ア ド レ ス 0x8000 にあ る メ モ リ を表示
x/3wx 0x8000 # ア ド レ ス 0x8000 (16 進数) か ら 3 ワー ド 分の メ モ リ を表示
x/4b $SP # SP レ ジ ス タ のア ド レ スか ら 4 バイ ト 分の メ モ リ を表示
x/4i $PC # PC レ ジ ス タ のア ド レ スか ら 4 つの命令を表示
x /h 0x8000 # ア ド レ ス 0x8000 か らハーフ ワー ド を読み出し
関連項目
•
式の使用 (2-4 ページ)
ARM DUI 0452TJ
ID 1 0 2 1 1 4
•
cache list (2-53 ページ)
•
disassemble (2-70 ページ)
•
info breakpoints, info watchpoints (2-95 ページ)
•
memory set (2-137 ページ)
•
memory set_typed (2-139 ページ)
•
output (2-151 ページ)
•
print, inspect (2-154 ページ)
•
set arm (2-173 ページ)
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Non-Confidential
2-272
第3章
デバ ッ ガに よ っ てサポー ト さ れてい る CMM 形式の コ
マン ド
以下の各 ト ピ ッ ク では、 CMM 形式 コ マ ン ド について説明 し ます。
ARM DUI 0452TJ
ID 1 0 2 1 1 4
•
CMM 形式の コ マ ン ド の一般的な構文 と 使用方法 (3-2 ページ)
•
CMM 形式の コ マ ン ド の一覧 (グループ別) (3-4 ページ)
•
CMM 形式の コ マ ン ド の一覧 (アルフ ァ ベ ッ ト 順) (3-7 ページ)
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3-1
デバ ッ ガによ っ てサポー ト さ れている CMM 形式のコ マ ン ド
3.1
CMM 形式の コ マ ン ド の一般的な構文 と 使用方法
CMM 形式の コ マ ン ド については、 タ ーゲ ッ ト の初期化ス ク リ プ ト を実行す る のに十
分な、 ご く 一部の コ マ ン ド のみがサポー ト さ れてい ます。 CMM は一部のサー ド パー
テ ィ 製デバ ッ ガに よ っ てサポー ト さ れてい る ス ク リ プ ト 言語です。
注
デバ ッ グ を十分にサポー ト す る には、 DS-5 デバ ッ ガ コ マ ン ド の使用をお勧め し ます。
詳細については、 第 2 章 DS-5 デバ ッ ガ コ マ ン ド を参照 し て下 さ い。
CMM 形式の コ マ ン ド の構文
多 く の コ マ ン ド では、 以下の構文を使用 し て引数 と フ ラ グ を指定で き ま
す。
command [argument] [/flag]…
フ ラ グはオプシ ョ ン の ス イ ッ チ と し て機能 し ます。 フ ラ グの指定には、
ス ラ ッ シ ュ 文字を使用 し ます。 コ マ ン ド が フ ラ グ を サポー ト す る 場合、
フ ラ グについては コ マ ン ド 構文の説明の中で記載 し ます。
注
コ マ ン ド では大文字 と 小文字が区別 さ れ ません。 下線は略語を示 し ま
す。
CMM 形式の コ マ ン ド の使用方法
デバ ッ ガの コ マ ン ド は以下の構文規則に準拠 し てい る 必要があ り ます。
•
1 つの コ マ ン ド ラ イ ン には、 1 つのデバ ッ ガ コ マ ン ド のみを指定で
き ます。
•
シ ン ボルを参照す る 場合は、 大文字小文字の別が ソ ース コ ー ド と
一致 し てい る 必要があ り ます。
CMM 形式の コ マ ン ド を実行す る には、 CMM 形式の コ マ ン ド を含むデ
バ ッ ガ ス ク リ プ ト フ ァ イ ルを作成 し て、 DS-5 デバ ッ ガの source コ マ ン
ド を使用 し て ス ク リ プ ト を実行す る 必要があ り ます。
コ マ ン ド の多 く は、 略語に よ る 入力が可能です。 例えば、 break.set は
b.s と 短縮す る こ と がで き ます。 各 コ マ ン ド の構文の定義では、 例えば、
break.set の よ う に、 下線に よ っ て略語を示 し ます。
各 コ マ ン ド の構文の定義では、 以下の表記規則を使用 し ます。
•
角括弧 [...] は、 オプシ ョ ン のパ ラ メ ー タ を示 し ます。
•
中括弧 {...} は、 必須パ ラ メ ー タ を示 し ます。
•
垂直のパ イ プ (|) は、 いずれか 1 つを選択す る 必要があ る 複数の
パ ラ メ ー タ を示 し ます。
繰 り 返 し 指定で き る パ ラ メ ー タ は、 省略記号 (...) で示 し ます。
•
角括弧、 中括弧、 垂直のパ イ プは入力 し ないで下 さ い。 斜体で示すパ ラ
メ ー タ は、 実際の値に置 き 換え て下 さ い。 複数のパ ラ メ ー タ を指定す る
場合、 各 コ マ ン ド に対 し 、 構文の定義で示 し た区切 り 文字を使用 し ま
す。 パ ラ メ ー タ 名に スペース が含ま れてい る 場合は、 そのパ ラ メ ー タ 名
を二重引用符で囲みます。
コ マ ン ド の行末ま たは別の行に、 説明のための コ メ ン ト を入力す る こ と
がで き ます。 コ メ ン ト は、 // 文字ま たは ; 文字を使用 し て示 し ます。
ARM DUI 0452TJ
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3-2
デバ ッ ガによ っ てサポー ト さ れている CMM 形式のコ マ ン ド
3.1.1
式の使用
一部の コ マ ン ド では、 式を指定す る こ と がで き ます。 式の中で関数に似た表記を使
用 し て、 レ ジ ス タ お よ び変数の内容にア ク セ スす る こ と がで き ます。 以下に例を示
し ます。
print "The result of my expression is: " v.value(myVar)+4+r(R0)
こ こ で、 v.value() は変数の内容にア ク セ スす る ために、 r() は レ ジ ス タ の内容にア ク
セ スす る ために使用す る こ と がで き ます。
ARM DUI 0452TJ
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3-3
デバ ッ ガによ っ てサポー ト さ れている CMM 形式のコ マ ン ド
3.2
CMM 形式の コ マ ン ド の一覧 (グループ別)
以下に、 サポー ト さ れてい る CMM 形式の コ マ ン ド を特定の タ ス ク ご と にグループ化
し て示 し ます。
ブ レー ク ポ イ ン ト の制御
•
•
デー タ お よ び表示の制御
•
イ メ ージ、 シ ン ボル、 お よ び ラ イ ブ ラ リ の制御 (3-5 ページ)
•
•
•
•
3.2.1
タ ーゲ ッ ト 実行 と 接続の制御 (3-5 ページ)
コールス タ ッ ク と それに関連す る 変数を表示 し ます。 (3-5 ページ)
デバ ッ ガお よ びプ ロ グ ラ ム情報の制御 (3-5 ページ)
支援 コ マ ン ド (3-6 ページ)
ブ レー ク ポ イ ン ト の制御
コ マ ン ド の一覧 :
break.delete (3-9 ページ)
特定のブ レー ク ポ イ ン ト を削除 し ます。
break.disable (3-10 ページ)
特定のブ レー ク ポ イ ン ト を無効に し ます。
break.enable (3-11 ページ)
特定のブ レー ク ポ イ ン ト を有効に し ます。
break.set (3-12 ページ)
特定のア ド レ ス にブ レー ク ポ イ ン ト を設定 し ます。
特定の コ マ ン ド の詳細を表示す る には、 「help」 に続けて コ マ ン ド 名を入力 し ます。
3.2.2
デー タ お よ び表示の制御
コ マ ン ド の一覧 :
data.dump (3-13 ページ)
特定のア ド レ ス ま たはア ド レ ス範囲にあ る デー タ を表示 し ます。
data.set (3-16 ページ)
デー タ を メ モ リ に書 き 込みます。
print (3-19 ページ)
式の出力を表示 し ます。
register.set (3-20 ページ)
レ ジ ス タ の値を設定 し ます。
var.global (3-24 ページ)
すべてのグ ロ ーバル変数を表示 し ます。
var.local (3-25 ページ)
すべての ロ ーカル変数を表示 し ます。
ARM DUI 0452TJ
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3-4
デバ ッ ガによ っ てサポー ト さ れている CMM 形式のコ マ ン ド
var.print (3-27 ページ)
式の出力を表示 し ます。
特定の コ マ ン ド の詳細を表示す る には、 「help」 に続けて コ マ ン ド 名を入力 し ます。
3.2.3
イ メ ージ、 シ ン ボル、 お よ び ラ イ ブ ラ リ の制御
コ マ ン ド の一覧 :
data.load.binary (3-14 ページ)
バ イ ナ リ イ メ ージ フ ァ イ ルを ロ ー ド し ます。
data.load.elf (3-15 ページ)
ELF イ メ ージ フ ァ イ ルを ロ ー ド し ます。
特定の コ マ ン ド の詳細を表示す る には、 「help」 に続けて コ マ ン ド 名を入力 し ます。
3.2.4
タ ーゲ ッ ト 実行 と 接続の制御
コ マ ン ド の一覧 :
break (3-8 ページ)
タ ーゲ ッ ト 実行を停止 し ます。
go (3-17 ページ)
タ ーゲ ッ ト 実行を開始 し ます。
system.down (3-21 ページ)
タ ーゲ ッ ト か ら デバ ッ ガ を切断 し ます。
system.up (3-22 ページ)
指定 し た タ ーゲ ッ ト に接続 し ます。
特定の コ マ ン ド の詳細を表示す る には、 「help」 に続けて コ マ ン ド 名を入力 し ます。
3.2.5
コ ール ス タ ッ ク と それに関連す る 変数を表示 し ます。
コ マ ン ド の一覧 :
var.frame (3-23 ページ)
ス タ ッ ク フ レーム を表示 し ます。
特定の コ マ ン ド の詳細を表示す る には、 「help」 に続けて コ マ ン ド 名を入力 し ます。
3.2.6
デバ ッ ガお よ びプ ロ グ ラ ム情報の制御
コ マ ン ド の一覧 :
var.new (3-26 ページ)
新 し い ス ク リ プ ト 変数を作成 し 、 ゼ ロ で初期化 し ます。
var.set (3-28 ページ)
既存の ス ク リ プ ト 変数の値を設定お よ び表示 し ます。
特定の コ マ ン ド の詳細を表示す る には、 「help」 に続けて コ マ ン ド 名を入力 し ます。
ARM DUI 0452TJ
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3-5
デバ ッ ガによ っ てサポー ト さ れている CMM 形式のコ マ ン ド
3.2.7
支援 コ マ ン ド
コ マ ン ド の一覧 :
help (3-18 ページ)
特定のデバ ッ グ タ ス ク に関連す る 、 特定の コ マ ン ド ま たは コ マ ン
ド のグループについてのヘルプ情報を表示 し ます。
wait (3-29 ページ)
指定 し た時間にわた っ て、 ス ク リ プ ト の実行を一時的に停止 し ま
す。
特定の コ マ ン ド の詳細を表示す る には、 「help」 に続けて コ マ ン ド 名を入力 し ます。
ARM DUI 0452TJ
ID 1 0 2 1 1 4
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3-6
デバ ッ ガによ っ てサポー ト さ れている CMM 形式のコ マ ン ド
3.3
CMM 形式の コ マ ン ド の一覧 (アルフ ァ ベ ッ ト 順)
以下では、 CMM 形式の コ マ ン ド を アルフ ァ ベ ッ ト 順に示 し ます。
ARM DUI 0452TJ
ID 1 0 2 1 1 4
•
break (3-8 ページ)
•
break.delete (3-9 ページ)
•
break.disable (3-10 ページ)
•
break.enable (3-11 ページ)
•
break.set (3-12 ページ)
•
data.dump (3-13 ページ)
•
data.load.binary (3-14 ページ)
•
data.load.elf (3-15 ページ)
•
data.set (3-16 ページ)
•
go (3-17 ページ)
•
help (3-18 ページ)
•
print (3-19 ページ)
•
register.set (3-20 ページ)
•
system.down (3-21 ページ)
•
system.up (3-22 ページ)
•
var.frame (3-23 ページ)
•
var.global (3-24 ページ)
•
var.local (3-25 ページ)
•
var.new (3-26 ページ)
•
var.print (3-27 ページ)
•
var.set (3-28 ページ)
•
wait (3-29 ページ)
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3-7
デバ ッ ガによ っ てサポー ト さ れている CMM 形式のコ マ ン ド
3.3.1
break
こ の コ マ ン ド は、 タ ーゲ ッ ト 実行を停止 し ます。
構文
break
例
例 3-1 break
break
; ターゲ ッ ト 実行を停止
関連項目
•
go (3-17 ページ)
ARM DUI 0452TJ
ID 1 0 2 1 1 4
•
system.down (3-21 ページ)
•
system.up (3-22 ページ)
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Non-Confidential
3-8
デバ ッ ガによ っ てサポー ト さ れている CMM 形式のコ マ ン ド
3.3.2
break.delete
こ の コ マ ン ド は、 指定 し た ア ド レ ス にあ る ブ レー ク ポ イ ン ト を削除 し ます。
構文
break.delete expression
各パ ラ メ ー タ には以下の意味があ り ます。
expression
ブ レー ク ポ イ ン ト のア ド レ ス を指定 し ます。 こ れには、 ア ド レ ス、 シ ン
ボル名、 ま たはア ド レ ス を求め る 式を指定で き ます。 シ ン ボルか ら オ フ
セ ッ ト さ れた特定の ソ ース行を参照す る には、 symbol\line と い う 構文を
使用 し ます。
例
例 3-2 break.delete
break.delete 0x8000 ; ア ド レ ス 0x8000 にあ るブレーク ポ イ ン ト を削除
break.delete main ; main() のア ド レ スにあ る ブレーク ポ イ ン ト を削除
break.delete main+4 ; main() のア ド レ スか ら 4 バイ ト 後にあ る ブレーク ポ イ ン ト を削除
break.delete main\2 ; main() のア ド レ スか ら 2 ソース行後にあ るブレーク ポ イ ン ト を削除
関連項目
•
break.disable (3-10 ページ)
ARM DUI 0452TJ
ID 1 0 2 1 1 4
•
break.enable (3-11 ページ)
•
break.set (3-12 ページ)
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Non-Confidential
3-9
デバ ッ ガによ っ てサポー ト さ れている CMM 形式のコ マ ン ド
3.3.3
break.disable
こ の コ マ ン ド は、 指定 し た ア ド レ ス にあ る ブ レー ク ポ イ ン ト を無効に し ます。
構文
break.disable expression
各パ ラ メ ー タ には以下の意味があ り ます。
expression
ブ レー ク ポ イ ン ト のア ド レ ス を指定 し ます。 こ れには、 ア ド レ ス、 シ ン
ボル名、 ま たはア ド レ ス を求め る 式を指定で き ます。 シ ン ボルか ら オ フ
セ ッ ト さ れた特定の ソ ース行を参照す る には、 symbol\line と い う 構文を
使用 し ます。
例
例 3-3 break.disable
break.disable 0x8000 ; ア ド レ ス 0x8000 にあ る ブレーク ポ イ ン ト を無効化
break.disable main ; main() のア ド レ スにあ る ブレーク ポ イ ン ト を無効化
break.disable main+4 ; main() のア ド レ スか ら 4 バイ ト 後にあ る ブレーク ポ イ ン ト を無効化
break.disable main\2 ; main() のア ド レ スか ら 2 ソース行後にあ る ブレーク ポ イ ン ト を無効化
関連項目
•
break.delete (3-9 ページ)
ARM DUI 0452TJ
ID 1 0 2 1 1 4
•
break.enable (3-11 ページ)
•
break.set (3-12 ページ)
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Non-Confidential
3-10
デバ ッ ガによ っ てサポー ト さ れている CMM 形式のコ マ ン ド
3.3.4
break.enable
こ の コ マ ン ド は、 指定 し た ア ド レ ス にあ る ブ レー ク ポ イ ン ト を有効に し ます。
構文
break.enable expression
各パ ラ メ ー タ には以下の意味があ り ます。
expression
ブ レー ク ポ イ ン ト のア ド レ ス を指定 し ます。 こ れには、 ア ド レ ス、 シ ン
ボル名、 ま たはア ド レ ス を求め る 式を指定で き ます。 シ ン ボルか ら オ フ
セ ッ ト さ れた特定の ソ ース行を参照す る には、 symbol\line と い う 構文を
使用 し ます。
例
例 3-4 break.enable
break.enable 0x8000 ; ア ド レ ス 0x8000 にあ る ブレーク ポ イ ン ト を有効化
break.enable main ; main() のア ド レ スにあ るブレーク ポ イ ン ト を有効化
break.enable main+4 ; main() のア ド レ スか ら 4 バイ ト 後にあ るブレーク ポ イ ン ト を有効化
break.enable main\2 ; main() のア ド レ スか ら 2 ソース行後にあ る ブレーク ポ イ ン ト を有効化
関連項目
•
break.delete (3-9 ページ)
ARM DUI 0452TJ
ID 1 0 2 1 1 4
•
break.disable (3-10 ページ)
•
break.set (3-12 ページ)
Copyright © 2010-2014 ARM. All rights reserved.
Non-Confidential
3-11
デバ ッ ガによ っ てサポー ト さ れている CMM 形式のコ マ ン ド
3.3.5
break.set
こ の コ マ ン ド は、 指定 し た ア ド レ ス に ソ フ ト ウ ェ アブ レー ク ポ イ ン ト を設定 し ます。
構文
break.set expression [/flag]
各パ ラ メ ー タ には以下の意味があ り ます。
expression
ブ レー ク ポ イ ン ト のア ド レ ス を指定 し ます。 こ れには、 ア ド レ ス、 シ ン
ボル名、 ま たはア ド レ ス を求め る 式を指定で き ます。 シ ン ボルか ら オ フ
セ ッ ト さ れた特定の ソ ース行を参照す る には、 symbol\line と い う 構文を
使用 し ます。
flag
追加の フ ラ グ を指定 し ます。
disable
ブ レー ク ポ イ ン ト を設定 し た直後に無効に し ます。
例
例 3-5 break.set
break.set 0x8000 ; ア ド レ ス 0x8000 にブレーク ポ イ ン ト を設定
break.set main
; main() のア ド レ スにブレーク ポ イ ン ト を設定
break.set main+4 ; main() のア ド レ スか ら 4 バイ ト の位置にブレーク ポ イ ン ト を設定
break.set main\2 ; main() のア ド レ スか ら 2 ソース行後にブレーク ポ イ ン ト を設定
関連項目
•
break.delete (3-9 ページ)
ARM DUI 0452TJ
ID 1 0 2 1 1 4
•
break.disable (3-10 ページ)
•
break.enable (3-11 ページ)
Copyright © 2010-2014 ARM. All rights reserved.
Non-Confidential
3-12
デバ ッ ガによ っ てサポー ト さ れている CMM 形式のコ マ ン ド
3.3.6
data.dump
こ の コ マ ン ド は、 特定のア ド レ ス ま たはア ド レ ス範囲にあ る デー タ を表示 し ます。
ア ド レ ス範囲を指定 し ない限 り 、 表示サ イ ズはデフ ォ ル ト で 0x20 バ イ ト のデー タ で
す。
構文
data.dump expression [/flag]…
各パ ラ メ ー タ には以下の意味があ り ます。
expression
特定のア ド レ ス ま たはア ド レ ス範囲を指定 し ます。 こ れには、 ア ド レ
ス、 ア ド レ ス範囲、 ま たはア ド レ ス を求め る 式を指定で き ます。 ア ド レ
ス範囲を指定す る には -- を使用 し 、 ア ド レ ス か ら のオ フ セ ッ ト を指定
す る には ++ を使用 し ます。
flag
追加の フ ラ グ を指定 し ます。
byte
デー タ を 1 バ イ ト と し て フ ォ ーマ ッ ト し ます。
word
デー タ を 2 バ イ ト と し て フ ォ ーマ ッ ト し ます。
long
デー タ を 4 バ イ ト と し て フ ォ ーマ ッ ト し ます。
quad
デー タ を 8 バ イ ト と し て フ ォ ーマ ッ ト し ます。
width
列数を指定 し ます。
nohex
16 進形式の出力を抑制 し ます。
noascii
ASCII 出力を抑制 し ます。
le
デー タ を リ ト ルエ ンデ ィ ア ン と し て フ ォーマ ッ ト し ます。
be
デー タ を ビ ッ グエ ンデ ィ ア ン と し て フ ォーマ ッ ト し ます。
エ ンデ ィ ア ン を指定 し ない場合、 デバ ッ ガは ロ ー ド さ れた イ メ ージの開
始ア ド レ ス で情報を探 し 、 それが出来ない場合 リ ト ルエ ンデ ィ ア ン が使
用 さ れます。
例
例 3-6 data.dump
data.dump 0x8000
; ア ド レ ス 0x8000 か ら 0x20 バイ ト (デフ ォル ト ) を表示
data.dump 0x8000--0x8170 ; ア ド レ ス範囲 0x8000 ~ 0x8170 にあ るデータ を表示
data.dump r(PC)++0x100
; PC レ ジ ス タ のア ド レ スか ら 0x100 バイ ト を表示
ARM DUI 0452TJ
ID 1 0 2 1 1 4
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Non-Confidential
3-13
デバ ッ ガによ っ てサポー ト さ れている CMM 形式のコ マ ン ド
3.3.7
data.load.binary
バ イ ナ リ イ メ ージ フ ァ イ ルを ロ ー ド し ます。
注
バ イ ナ リ イ メ ージ を ロ ー ド し て も 、 プ ロ グ ラ ム カ ウ ン タ や現在 ロ ー ド さ れてい る シ
ン ボルは変更 さ れ ません。
構文
data.load.binary filename expression
各パ ラ メ ー タ には以下の意味があ り ます。
filename
イ メ ージ フ ァ イ ルを指定 し ます。
expression
ロ ー ド ア ド レ ス を指定 し ます。 こ れには、 ア ド レ ス、 シ ン ボル名、 ま た
はア ド レ ス を求め る 式を指定で き ます。 指定 し ない場合、 デフ ォ ル ト は
0x0 です。
例
例 3-7 data.load.binary
data.load.binary "myFile.bin"
; ア ド レ ス 0x0 に イ メ ージを ロー ド
data.load.binary "../my directory/myFile.bin" ; ア ド レ ス 0x0 に イ メ ージを ロー ド
data.load.binary "myFile.bin" 0x8000
; ア ド レ ス 0x8000 に イ メ ージを ロー ド
関連項目
•
data.load.elf (3-15 ページ)
ARM DUI 0452TJ
ID 1 0 2 1 1 4
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3-14
デバ ッ ガによ っ てサポー ト さ れている CMM 形式のコ マ ン ド
3.3.8
data.load.elf
こ の コ マ ン ド は、 ARM Executable and Linking Format (ELF) フ ァ イ ルを ロ ー ド し ま
す。 こ の形式は、 ARM ELF 仕様書に記載 さ れてお り 、 .axf と い う フ ァ イ ル拡張子を
使用 し ます。
注
ELF イ メ ージ を ロ ー ド す る と 、 プ ロ グ ラ ム カ ウ ン タ が イ メ ージのエ ン ト リ ポ イ ン ト
(存在す る 場合) に設定 さ れます。
構文
data.load.elf filename [/flag]…
各パ ラ メ ー タ には以下の意味があ り ます。
filename
イ メ ージ フ ァ イ ルを指定 し ます。
flag
追加の フ ラ グ を指定 し ます。
nocode
コ ー ド お よ びデー タ を タ ーゲ ッ ト に ロ ー ド し ません。
nosymbol
シ ン ボルを ロ ー ド し ません。
noclear
イ メ ージ を ロ ー ド す る 前にシ ン ボルテーブルが ク リ ア さ れま
せん。
noreg
例えば、 PC レ ジ ス タ やス テー タ ス レ ジ ス タ な ど の レ ジ ス タ の
値を設定 し ません。
デフ ォ ル ト
こ の コ マ ン ド はデフ ォ ル ト では、 コ ー ド と デー タ を タ ーゲ ッ ト に ロ ー ド し ます。 新
し いシ ン ボルは、 既存のシ ン ボルテーブルを ク リ ア し た後に ロ ー ド さ れ ます。 ま た、
デフ ォ ル ト では、 レ ジ ス タ が設定 さ れ ます。
デフ ォ ル ト のオプシ ョ ン を変更す る 場合は、 追加の フ ラ グ を使用す る 必要があ り ま
す。 例えば、 複数の イ メ ージか ら シ ン ボルを ロ ー ド す る 場合、 /noclear を使用 し ま
す。
例
例 3-8 data.load.elf
data.load.elf "myFile.axf"
; イ メ ージおよびシンボルを ロー ド
data.load.elf "../my directory/myFile.axf" ; イ メ ージおよびシンボルを ロー ド
data.load.elf "myFile.axf" /nosymbol ; イ メ ージか ら シンボルを除いて ロー ド
関連項目
•
data.load.binary (3-14 ページ)
ARM DUI 0452TJ
ID 1 0 2 1 1 4
Copyright © 2010-2014 ARM. All rights reserved.
Non-Confidential
3-15
デバ ッ ガによ っ てサポー ト さ れている CMM 形式のコ マ ン ド
3.3.9
data.set
こ の コ マ ン ド は、 デー タ を メ モ リ に書 き 込みます。
構文
data.set address [%format] expression [/flag]…
各パ ラ メ ー タ には以下の意味があ り ます。
address
特定のア ド レ ス ま たはア ド レ ス範囲を指定 し ます。 こ れには、 ア ド レ
ス、 ア ド レ ス範囲、 ま たはア ド レ ス を求め る 式を指定で き ます。 ア ド レ
ス範囲の指定には、 -- を使用 し ます。
format
追加の フ ォ ーマ ッ ト を指定 し ます。
byte
デー タ を 1 バ イ ト と し て フ ォ ーマ ッ ト し ます。
word
デー タ を 2 バ イ ト と し て フ ォ ーマ ッ ト し ます。
long
デー タ を 4 バ イ ト と し て フ ォ ーマ ッ ト し ます。
quad
デー タ を 8 バ イ ト と し て フ ォ ーマ ッ ト し ます。
float.ieee
デー タ を 4 バ イ ト 浮動小数点数 と し て フ ォ ーマ ッ ト
し ます。
float.ieeedbl
デー タ を 8 バ イ ト 浮動小数点数 と し て フ ォ ーマ ッ ト
し ます。
le
デー タ を リ ト ルエ ンデ ィ ア ン と し て フ ォ ーマ ッ ト し
ます。
be
デー タ を ビ ッ グエ ンデ ィ ア ン と し て フ ォ ーマ ッ ト し
ます。
エ ンデ ィ ア ン を指定 し ない場合、 デバ ッ ガは ロ ー ド さ れた イ メ ージで こ
の情報を探 し 、 それが出来ない場合 リ ト ルエ ンデ ィ ア ン が使用 さ れま
す。
expression
デー タ を指定 し ます。
flag
追加の フ ラ グ を指定 し ます。
verify
書 き 込み操作をベ リ フ ァ イ し ます。
compare
メ モ リ 内のデー タ を比較 し ますが、 メ モ リ には書 き
込みません。
例
例 3-9 data.set
data.set r(PC) 0x10
; PC レ ジ ス タ のア ド レ スに 0x10 を書き込み
data.set 0x100--0x3ff 0x0
; メ モ リ をゼロ で初期化
data.set 0x8000--0x100 %w 0x2000 /compare ; メ モ リ 内のデータ を 0x2000 と 比較
data.set 0x100--0x3ff 0x0 /verify
; メ モ リ をゼ ロ で初期化し てベ リ フ ァ イ
ARM DUI 0452TJ
ID 1 0 2 1 1 4
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Non-Confidential
3-16
デバ ッ ガによ っ てサポー ト さ れている CMM 形式のコ マ ン ド
3.3.10
go
こ の コ マ ン ド は、 デバ イ ス の実行を開始 し ます。
構文
go
例
例 3-10 go
go
; デバイ スの実行を開始
関連項目
•
break (3-8 ページ)
ARM DUI 0452TJ
ID 1 0 2 1 1 4
•
system.down (3-21 ページ)
•
system.up (3-22 ページ)
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Non-Confidential
3-17
デバ ッ ガによ っ てサポー ト さ れている CMM 形式のコ マ ン ド
3.3.11
help
こ の コ マ ン ド は、 特定のデバ ッ グ タ ス ク に関連す る 、 特定の コ マ ン ド ま たは コ マ ン
ド のグループについてのヘルプ情報を表示 し ます。
構文
help [command|group]
各パ ラ メ ー タ には以下の意味があ り ます。
command
個々の コ マ ン ド を指定 し ます。
group
特定のデバ ッ グ タ ス ク のグループ名を指定 し ます。
all
すべての コ マ ン ド を表示 し ます。
breakpoints
ブ レー ク ポ イ ン ト を制御 し ます。
data
デー タ お よ び表示設定を制御 し ます。
files
イ メ ージ、 シ ン ボル、 お よ び ラ イ ブ ラ リ を制御 し ま
す。
running
タ ーゲ ッ ト 実行 と ス テ ッ プ実行を制御 し ます。
stack
コ ール ス タ ッ ク と それに関連す る 変数を表示 し ます。
status
デフ ォ ル ト の設定お よ びプ ロ グ ラ ム ス テー タ ス情報
を制御 し ます。
support
サポー ト さ れ る 追加の コ マ ン ド
例
例 3-11 help
help var.frame
help print
help breakpoints
help status
ARM DUI 0452TJ
ID 1 0 2 1 1 4
# var.frame コ マン ド に関するヘルプ情報を表示
# print コ マン ド に関するヘルプ情報を表示
# breakpoint コ マン ド のグループを表示
# status コ マン ド のグループを表示
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3-18
デバ ッ ガによ っ てサポー ト さ れている CMM 形式のコ マ ン ド
3.3.12
print
こ の コ マ ン ド は、 1 つ以上の式の結果を連結 し ます。
構文
print [%printing_format] expression…
各パ ラ メ ー タ には以下の意味があ り ます。
printing_format
[ascii | binary | decimal | hex] のいずれか を指定 し ます。 指定 し ない
場合、 デフ ォ ル ト は 10 進形式です。
expression
評価 し て結果を返す式を指定 し ます。
例
例 3-12 print
print %h r(R0)
; レ ジ ス タ R0 を 16 進数で表示
print %d r(PC)
; レ ジ ス タ PC を 10 進数で表示
print 4+4
; 式の結果を 10 進数で表示
print "Result is " 4+4
; 文字列および式の結果を表示
print "Value is: " myVar
; 文字列および変数値を表示
print v.value(myVar)
; 変数値を表示
ARM DUI 0452TJ
ID 1 0 2 1 1 4
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3-19
デバ ッ ガによ っ てサポー ト さ れている CMM 形式のコ マ ン ド
3.3.13
register.set
こ の コ マ ン ド は、 レ ジ ス タ の値を設定 し ます。
構文
register.set name expression
各パ ラ メ ー タ には以下の意味があ り ます。
name
レ ジ ス タ の名前を指定 し ます。
expression
評価 し て結果を レ ジ ス タ に割 り 当て る 式を指定 し ます。
例
例 3-13 register.set
register.set R0 15
; レ ジ ス タ R0 の値を 15 に設定
register.set R0 (10*10) ; レジ ス タ R0 の値を式の結果に設定
register.set R0 r(R0)+1 ; レジ ス タ R0 の値を イ ン ク リ メ ン ト
register.set PC main
; PC レジ ス タ の値を main() のア ド レ スに設定
ARM DUI 0452TJ
ID 1 0 2 1 1 4
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Non-Confidential
3-20
デバ ッ ガによ っ てサポー ト さ れている CMM 形式のコ マ ン ド
3.3.14
system.down
こ の コ マ ン ド は、 タ ーゲ ッ ト か ら デバ ッ ガ を切断 し ます。
構文
system.down
例
例 3-14 system.down
system.down
; ターゲ ッ ト か ら切断
関連項目
•
break (3-8 ページ)
ARM DUI 0452TJ
ID 1 0 2 1 1 4
•
go (3-17 ページ)
•
system.up (3-22 ページ)
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Non-Confidential
3-21
デバ ッ ガによ っ てサポー ト さ れている CMM 形式のコ マ ン ド
3.3.15
system.up
こ の コ マ ン ド は、 指定 し た タ ーゲ ッ ト に接続 し ます。
構文
system.up
例
例 3-15 system.up
system.up
; ターゲ ッ ト に接続
関連項目
•
break (3-8 ページ)
ARM DUI 0452TJ
ID 1 0 2 1 1 4
•
go (3-17 ページ)
•
system.down (3-21 ページ)
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Non-Confidential
3-22
デバ ッ ガによ っ てサポー ト さ れている CMM 形式のコ マ ン ド
3.3.16
var.frame
こ の コ マ ン ド は、 ス タ ッ ク フ レーム を表示 し ます。
構文
var.frame [%printing_format] [/flag]…
各パ ラ メ ー タ には以下の意味があ り ます。
printing_format
[ascii | binary | decimal | hex] のいずれか を指定 し ます。 指定 し ない
場合、 デフ ォ ル ト は 10 進形式です。
flag
追加の フ ラ グ を指定 し ます。
novar
変数の表示を無効に し ます。
nocaller 関数呼び出 し 元の表示を無効に し ます。 こ れがデフ ォ ル
ト です。
args
引数を表示 し ます。 こ れがデフ ォ ル ト です。
locals
ロ ーカル変数を表示 し ます。
caller
関数呼び出 し 元を表示 し ます。
json
メ ッ セージ を JSON 形式で表示す る 出力オプシ ョ ン を指
定 し ます。
例
例 3-16 var.frame
var.frame /locals /caller
; 変数 と 関数の呼び出し元を表示
var.frame %hex /locals /caller ; 変数 と 呼び出し元を 16 進数で表示
var.frame /novar
; 変数をすべて非表示
var.frame /json
; ス タ ッ ク フ レーム を JSON 形式で表示
ARM DUI 0452TJ
ID 1 0 2 1 1 4
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3-23
デバ ッ ガによ っ てサポー ト さ れている CMM 形式のコ マ ン ド
3.3.17
var.global
こ の コ マ ン ド は、 すべてのグ ロ ーバル変数を表示 し ます。
構文
var.global [%printing_format] [/flag]
各パ ラ メ ー タ には以下の意味があ り ます。
printing_format
[ascii | binary | decimal | hex] のいずれか を指定 し ます。 指定 し ない
場合、 デフ ォ ル ト は 10 進形式です。
flag
追加の フ ラ グ を指定 し ます。
json
メ ッ セージ を JSON 形式で表示す る 出力オプシ ョ ン を指
定 し ます。
例
例 3-17 var.global
var.global
var.global %h
; すべてのグ ローバル変数を表示
; すべてのグ ローバル変数を 16 進数で表示
関連項目
•
var.local (3-25 ページ)
•
ARM DUI 0452TJ
ID 1 0 2 1 1 4
var.print (3-27 ページ)
Copyright © 2010-2014 ARM. All rights reserved.
Non-Confidential
3-24
デバ ッ ガによ っ てサポー ト さ れている CMM 形式のコ マ ン ド
3.3.18
var.local
こ の コ マ ン ド は、 関数内のすべての ロ ーカル変数を表示 し ます。
構文
var.local [%printing_format] [/flag]
各パ ラ メ ー タ には以下の意味があ り ます。
printing_format
[ascii | binary | decimal | hex] のいずれか を指定 し ます。 指定 し ない
場合、 デフ ォ ル ト は 10 進形式です。
flag
追加の フ ラ グ を指定 し ます。
json
メ ッ セージ を JSON 形式で表示す る 出力オプシ ョ ン を指
定 し ます。
例
例 3-18 var.local
var.local
var.local %h
; すべてのローカル変数を表示
; すべての ローカル変数を 16 進数で表示
関連項目
•
var.global (3-24 ページ)
•
ARM DUI 0452TJ
ID 1 0 2 1 1 4
var.print (3-27 ページ)
Copyright © 2010-2014 ARM. All rights reserved.
Non-Confidential
3-25
デバ ッ ガによ っ てサポー ト さ れている CMM 形式のコ マ ン ド
3.3.19
var.new
こ の コ マ ン ド は、 新 し い ス ク リ プ ト 変数を作成 し 、 ゼ ロ で初期化 し ます。 ス ク リ プ
ト 変数は、 実行時のみ使用で き ます。
構文
var.new \name
各パ ラ メ ー タ には以下の意味があ り ます。
ス ク リ プ ト 変数の名前を指定 し ます。
name
例
例 3-19 var.new
var.new \myVar
; 新し いス ク リ プ ト 変数を作成
関連項目
•
var.set (3-28 ページ)
ARM DUI 0452TJ
ID 1 0 2 1 1 4
Copyright © 2010-2014 ARM. All rights reserved.
Non-Confidential
3-26
デバ ッ ガによ っ てサポー ト さ れている CMM 形式のコ マ ン ド
3.3.20
var.print
こ の コ マ ン ド は、 1 つ以上の式の結果を連結 し ます。
構文
var.print [%printing_format] expression… [/flag]
各パ ラ メ ー タ には以下の意味があ り ます。
printing_format
[ascii | binary | decimal | hex] のいずれか を指定 し ます。 指定 し ない
場合、 デフ ォ ル ト は 10 進形式です。
expression
評価 し て結果を返す式を指定 し ます。 式の中で ス ク リ プ ト 変数を
使用す る には、 名前の前にバ ッ ク ス ラ ッ シ ュ を付け ます。 ス ク リ
プ ト 変数は、 実行時のみ使用で き ます。
flag
追加の フ ラ グ を指定 し ます。
json
メ ッ セージ を JSON 形式で表示す る 出力オプシ ョ ン を指
定 し ます。
例
例 3-20 var.print
var.print "Value is: " myVar1 ; 文字列および myVar1 を表示
var.print myVar1 " and " myVar2 ; 連結された文字列および変数を表示
var.print %h myVar1
; myVar1 を 16 進数で表示
var.print \myVar
; ス ク リ プ ト 変数の値を表示
ARM DUI 0452TJ
ID 1 0 2 1 1 4
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Non-Confidential
3-27
デバ ッ ガによ っ てサポー ト さ れている CMM 形式のコ マ ン ド
3.3.21
var.set
こ の コ マ ン ド は、 既存の ス ク リ プ ト 変数の値を設定お よ び表示 し ます。 ま た式の結
果 も 表示 し ます。 ス ク リ プ ト 変数は、 実行時のみ使用で き ます。
構文
var.set [\name=]expression
各パ ラ メ ー タ には以下の意味があ り ます。
既存の ス ク リ プ ト 変数の名前を指定 し ます。
name
注
既存の ス ク リ プ ト 変数の名前を指定す る 場合、 var.new コ マ ン ド の後に こ
の コ マ ン ド を使用す る 必要があ り ます。
expression
評価 し て結果を返す式を指定 し ます。 name オプシ ョ ン を使用 し て式を指
定す る と 、 その ス ク リ プ ト 変数の値 も ま た、 式の結果に よ っ て更新 さ れ
ます。
例
例 3-21 var.set
var.set \myVar
; ス ク リ プ ト 変数の値を表示
var.set \myVar=3+3
; ス ク リ プ ト 変数の値を設定し、 結果を表示
var.set 3+3
; 結果を表示
関連項目
•
var.new (3-26 ページ)
•
ARM DUI 0452TJ
ID 1 0 2 1 1 4
var.print (3-27 ページ)
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Non-Confidential
3-28
デバ ッ ガによ っ てサポー ト さ れている CMM 形式のコ マ ン ド
3.3.22
wait
こ の コ マ ン ド は、 指定 し た時間ス ク リ プ ト の実行を一時的に停止 し ます。
構文
wait number{m|s}
各パ ラ メ ー タ には以下の意味があ り ます。
number
時間の長 さ を指定 し ます。
m
時間の長 さ を ミ リ 秒単位で指定 し ます。
s
時間の長 さ を秒単位で指定 し ます。
例
例 3-22 wait
wait 1s
wait 0.5s
wait 1000m
ARM DUI 0452TJ
ID 1 0 2 1 1 4
; 1 秒間待機
; 0.5 秒間待機
; 1000 ミ リ 秒間待機
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Non-Confidential
3-29
付録 A
GNU フ リ ー文書利用許諾契約書
バージ ョ ン 1.2、 2002 年 11 月
Copyright (C) 2000,2001,2002 Free Software Foundation, Inc. 51 Franklin Street, Fifth Floor,
Boston, MA 02110-1301, USA.
こ の利用許諾契約書を、 一字一句その ま ま に複製 し 頒布す る こ と を許可 し ます。 た
だ し 変更は認め ません。
0. は じ めに
こ の利用許諾契約書の目的は、 マニ ュ アルや教科書な ど の実務的で実用的な文書を
(「無料」 と い う 意味ではな く ) 「自由」 と い う 意味で 「フ リ ー」 と し 、 それに よ っ
て、 改変の有無ま たは目的の営利非営利を問わず、 文書を複製 し 再頒布す る 自由を
すべての人々に実効的に保証す る こ と にあ り ます。 加え て こ の契約書は、 著者や出
版者が他人の行っ た改変に対す る 責任を負 う こ と な く 、 自 ら の著作物に対す る 相応
の敬意 と 賞賛を得 る 手段を保護 し ます。
こ の利用許諾契約書は一種の 「 コ ピーレ フ ト 」 であ り 、 こ の契約書を採用す る 文書
か ら 派生 し た著作物は、 それ自体 も ま た元の文書 と 同 じ 意味で フ リ ーであ る 必要が
あ り ます。 こ の契約書は、 フ リ ー ソ フ ト ウ ェ アのための コ ピーレ フ ト 的な利用許諾
であ る GNU 一般公衆使用許諾契約書を補足 し てい ます。
こ の利用許諾契約書は、 フ リ ー ソ フ ト ウ ェ ア用のマニ ュ アルに使用す る こ と を目的
と し て考案 さ れ ま し た。 フ リ ー ソ フ ト ウ ェ アにはフ リ ーな文書が必要であ り 、 フ
リ ーなプ ロ グ ラ ムに付属す る マニ ュ アルは、 その ソ フ ト ウ ェ ア と 同様に フ リ ーであ
る 必要があ る か ら です。 し か し 、 こ の契約書の使用範囲は ソ フ ト ウ ェ アのマニ ュ ア
ARM DUI 0452TJ
ID 1 0 2 1 1 4
Copyright © 2010-2014 ARM. All rights reserved.
Non-Confidential
A-1
GNU フ リ ー文書利用許諾契約書
ルに限 り ません。 著作物の主題にかかわ ら ず、 ま たそれが印刷 さ れた書籍 と し て出
版 さ れ る か否か を問わず、 こ の契約書は文字で表現 さ れた あ ら ゆ る 著作物に使用可
能ですが、 主に手順の説明や参照を目的 と す る 著作物での使用をお勧め し ます。
1. こ の利用許諾契約書の適用範囲 と 用語の定義
こ の利用許諾契約書は、 提供媒体に関係な く 、 こ の契約書の条件に従っ て頒布可能
であ る 旨の著作権者に よ る 告知が記載 さ れたすべてのマニ ュ アル ま たはその他の著
作物に適用 さ れます。 その よ う な告知に よ り 、 世界中ど こ で も 、 著作権を支払 う こ
と な く 、 永久的に こ の契約書に定め る 条件で著作物を使用す る 許可を付与す る も の
と し ます。 以下の各条において、 「文書」 と はその よ う な告知が記載 さ れた あ ら ゆ る
マニ ュ アル ま たは著作物を指 し ます。 利用許諾の宛名人は一般のすべての個人であ
り 、 こ の契約書において 「利用者」 と 表現 さ れ ます。 利用者は、 著作権法に定め ら
れた許可を必要 と す る 方法でその よ う な著作物を複製、 改変、 ま たは頒布す る こ と
に よ り 、 こ の契約書を受諾す る こ と と な り ます。
文書の 「改変版」 と は、 忠実に複製 し たか、 ま たは改変や他言語への翻訳を行っ た
かにかかわ ら ず、 その文書の全部ま たは一部を含むあ ら ゆ る 著作物を意味 し ます。
「追補部分」 と は、 文書中のその旨指定 さ れた追補ま たは本文に先立つ前付け部分で
あ り 、 文書の出版者ま たは著者 と 、 文書全体の主題 (ま たはそれに関連す る 事柄)
と の関係のみを記載 し 、 主題全体に直接属す る 内容を ま っ た く 含ま ない部分を指 し
ます (例えば、 文書が数学の教科書 と し ての性格を持つ場合、 追補部分に数学的な
説明を含む こ と はで き ません)。 追補部分で扱われ る 関係 と し て、 その主題ま たは関
連す る 事柄 と の歴史的なつなが り を記述す る こ と も 、 それ ら に関す る 法的、 商業的、
哲学的、 倫理的、 ま たは政治的立場を記述す る こ と も で き ます。
「変更不可部分」 と は、 追補部分の一部であ っ て、 文書を こ の利用許諾契約書の下で
公開す る 旨記述 し た告知内において、 変更不可部分の題名を明示 し てそれ ら が変更
不可部分であ る こ と を指定 し た部分です。 上記に示 し た追補部分の定義に該当 し な
い部分を、 変更不可 と し て指定す る こ と はで き ません。 文書は、 必ず し も 変更不可
部分を含む必要はあ り ません。 文書に変更不可部分が指定 さ れていなければ、 その
文書に変更不可部分は存在 し ません。
「カバーテ キ ス ト 」 と は、 文書が こ の利用許諾契約書に定め る 条件の下で公開 さ れ る
旨述べた告知において、 「表カバーテ キ ス ト 」 ま たは 「裏カバーテ キ ス ト 」 と し て列
挙 さ れ る 短い文章を指 し ます。 表カバーテ キ ス ト は最大で 5 語、 裏カバーテ キ ス ト
は最大で 25 語ま で と し ます。
文書の 「透過的」 複製物 と は、 機械に よ る 読み取 り が可能な文書の複製物であ っ て、
それを表現す る 文書形式が一定の要件を満たす複製物を指 し ます。 すなわち、 その
文書形式の仕様が公衆に公開 さ れ、 文書の内容を一般的なテ キ ス ト エデ ィ タ 、 ま た
は (画素で構成 さ れ る 画像の場合は) 一般的な描画プ ロ グ ラ ム、 ま たは (図面の場
合は) 広 く 入手可能な製図エデ ィ タ で簡単に改訂す る のに適 し 、 かつテ キ ス ト
フ ォ ーマ ッ タ への入力、 ま たはテ キ ス ト フ ォ ーマ ッ タ への入力に適す る 諸形式への
自動変換に適 し た仕様であ る 必要があ り ます。 本来は透過的な フ ァ イ ル形式に複製
さ れていて も 、 マー ク ア ッ プ さ れ る こ と で、 ま たはマー ク ア ッ プ さ れない こ と で、
読者に よ る それ以降の改変を妨げ阻害す る よ う な措置を取 ら れた複製物は透過的で
はあ り ません。 相当量のテ キ ス ト を画像形式で表現 し た場合、 その画像形式は透過
的ではあ り ません。 「透過的」 ではない複製物を 「非透過的」 複製物 と 呼びます。
透過的複製に適 し た形式の例 と し ては、 マー ク ア ッ プ を含ま ないプ レーン な ASCII
形式、 Texinfo 入力形式、 LaTeX 入力形式、 一般に入手可能な DTD を用いた SGML ま
たは XML、 ま たは人手に よ る 改変を想定 し て設計 さ れた、 標準準拠のシ ン プルな
HTML、 PostScript、 ま たは PDF が挙げ ら れ ます。 透過的な画像形式の例には、 PNG、
XCF、 お よ び JPG が含ま れ ます。 非透過な形式 と し ては、 独自仕様の ワー ド プ ロ
セ ッ サでのみ閲覧編集で き る 独自仕様の フ ァ イ ル形式、 一般には入手で き ない DTD
ARM DUI 0452TJ
ID 1 0 2 1 1 4
Copyright © 2010-2014 ARM. All rights reserved.
Non-Confidential
A-2
GNU フ リ ー文書利用許諾契約書
ま たは処理ツールを使っ た SGML や XML、 一部の ワ ー ド プ ロ セ ッ サに よ っ て生成 さ
れ る 、 出力のみを目的 と し た機械生成の HTML、 PostScript、 ま たは PDF が含ま れま
す。
「 タ イ ト ルページ」 と は、 表紙に続 く 数ページであ っ て、 印刷 さ れた書籍では、 実際
の表紙自体に加え て、 こ の利用許諾契約書が表紙に表示す る こ と を義務づけ る 文章
や図な ど を、 読みやすい形で掲載す る のに必要なページ を意味 し ます。 表紙に類す
る も のが無い形式で発表 さ れ る 著作物において、 「 タ イ ト ルページ」 と は本文に先立
ち、 その著作物の題名が最 も 目立つ形で表示 さ れてい る 場所のそばに置かれ る 文章
の こ と を指 し ます。
「XYZ と 題 さ れた」 部分 と は、 「XYZ」 と 名付け ら れた文書の一部分であ り 、 その題
名は正確に 「XYZ」 であ る か、 ま たは 「XYZ」 を他の言語に翻訳 し たテ キ ス ト の後
ろに 「XYZ」 を その ま ま括弧で括っ た部分です ( こ こ で 「XYZ」 と は、 こ の利用許
諾契約書で、 例えば 「謝辞」、 「献辞」、 「推薦の辞」、 ま たは 「履歴」 な ど の、 以下で
述べ る 特定の部分名を意味 し ます)。 利用者が文書を改変す る 場合、 その よ う な部分
の 「題名を保存す る 」 と は、 こ の契約書の定義に従っ て 「XYZ と 題 さ れた」 部分を
残す こ と を意味 し ます。
文書では、 こ の利用許諾契約書が文書に適用 さ れ る こ と を述べた告知の次に、 「保証
否認警告」 を含め る こ と も で き ます。 こ れ ら の保証の免責事項は、 言及に よ っ て こ
の契約に含まれ る と みな さ れますが、 それは保証の否認に関 し てのみ有効です。 こ
れ ら の保証の免責事項で示 し う る 他のいかな る 含意 も 無効であ り 、 こ の契約書の意
味に何 ら 影響を与え ません。
2. 逐語的に忠実な複製
こ の利用許諾契約書、 著作権表示、 こ の契約書が文書に適用 さ れ る 旨述べた告知の 3
つがすべての複製物に複製 さ れ、 かつ利用者が こ の契約書で指定 さ れた以外のいか
な る 条件を も 追加 し ない と い う 条件で、 利用者は こ の文書を、 商用であ る か否か を
問わずいかな る 媒体でで も 複製頒布す る こ と がで き ます。 利用者は、 自身が作成ま
たは頒布す る 複製物に対 し て、 閲覧や再複製を技術的な手法に よ っ て妨害、 規制 し
てはな り ません。 ただ し 、 複製 と 引 き 換えに代価を得 る こ と はで き ます。 利用者が
相当量の複製物を頒布す る 際には、 本契約書第 3 項で指定 さ れ る 条件に も 従 う 必要
があ り ます。
ま た利用者は、 上記 と 同 じ 条件の下で、 複製物を貸与 し 、 お よ び複製物を公に開示
す る こ と がで き ます。
3. 大量の複製
利用者が、 文書の印刷 さ れた (ま たは通常、 印刷 さ れた表紙を持つ媒体を使用 し た)
複製物を 100 部を超え て出版 し 、 文書の利用許諾告知に よ っ て カバーテ キ ス ト の掲
載が要求 さ れてい る 場合、 指定 さ れたすべてのカバーテ キ ス ト を、 表カバーテ キ ス
ト は表表紙に、 裏カバーテ キ ス ト は裏表紙に、 はっ き り と 読みやすい形で載せた表
紙の中に複製物本体を綴 じ 込む必要があ り ます。 ま た、 両方の表紙において、 利用
者を それ ら の複製物の出版者 と し てはっ き り と かつ読みやすい形で確認で き る 必要
があ り ます。 表表紙には、 文書の完全な題名お よ び題名を構成す る すべての語が等
し く 目立つ よ う に、 視認可能な形で示す必要があ り ます。 それ ら の情報に加え て、
表紙に他の文章や図な ど を加え る こ と がで き ます。 表紙のみを変更 し た複製物は、
それが文書の題名を保存 し 上記の条件を満たす限 り 、 他の点では逐語的に忠実な複
製物 と し て扱われます。
ど ち ら かの表紙に要求 さ れ る カバーテ キ ス ト の量が多 く 、 読みやす く 表示す る こ と
がで き ない場合、 テ キ ス ト 先頭の 1 文 (ま たは適切に収ま る 分量) を実際の表紙に
表示 し 、 続 き は隣接 し たページに表示す る も の と し ます。
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文書の非透過的複製物を 100 部を超え て出版ま たは頒布す る 場合、 それぞれの非透
過な複製物 と 共に機械で読み取 り 可能な透過的複製物を添付す る か、 ま たはそれぞ
れの非透過な複製物の中に ま たは複製物に添え て、 一般のネ ッ ト ワ ー ク を使用す る
公衆が、 追加の機材な し に、 公の標準的なネ ッ ト ワー ク プ ロ ト コ ルを使用 し て、 文
書の完全な透過的複製物を ダ ウ ン ロ ー ド で き る コ ン ピ ュ ー タ ネ ッ ト ワー ク 上の所在
地を記述す る 必要があ り ます。 後者を選ぶ場合、 その版の非透過な複製物を公に
(直接、 ま たは代理人ま たは小売業者を通 じ て) 最後に頒布 し てか ら 最低 1 年間は、
その透過的複製物が指定の場所でア ク セ ス可能な状態にあ る こ と を保証す る よ う 、
非透過な複製物の大量頒布を始め る 際に合理的に慎重な手順を踏む必要があ り ます。
こ れは要望であ り 必要条件ではあ り ませんが、 透過非透過を問わず大量の複製物を
再頒布す る 前に、 文書の著者が文書の更新 さ れた版を提供で き る よ う 、 文書の著者
に十分な余裕を持っ て連絡 し て下 さ い。
4. 改変
文書の改変版を、 こ の利用許諾契約書に正確に従っ て公開 し 、 改変版が こ の契約書
に定め る 文書の条件を満た し 、 ひいてはその複製物を所持す る すべての人に頒布 と
変更を許可す る 限 り において、 改変版を上記第 2 項お よ び第 3 項が指定す る 条件の下
で複製頒布す る こ と がで き ます。 さ ら に、 改変版では以下の条件に従 う 必要があ り
ます。
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•
タ イ ト ルページ (お よ び他の表紙があ る 場合はその表紙に も )、 文書お よ び文
書の以前の版 と 区別可能な題名を表示す る こ と (以前の版があ る 場合、 文書の
履歴の部分に列記す る こ と )。 元の版の出版者か ら 許可を得た場合、 以前の版
と 同 じ 題名を使用す る こ と も で き ます。
•
タ イ ト ルページに、 改変版で改変を行っ た 1 人以上の人物ま たは団体名を列記
す る こ と 。 あわせて元の文書の著者 と し て、 最低 5 人 (4 人以下の場合は全員)
の主要著者を列記す る こ と 。 ただ し 元の著者が こ の条件を免除 し た場合は こ の
限 り ではあ り ません。
•
タ イ ト ルページに、 改変版の出版者名を出版者 と し て記載す る こ と 。
•
文書にあ る すべての著作権表示を残す こ と 。
•
他の著作権表示の近 く に、 利用者の改変についての適切な著作権表示を追加す
る こ と。
•
著作権表示の直後に、 こ の契約書の末尾にあ る 付記で示す形式で、 改変版を こ
の契約書の条件の下で利用す る こ と を公衆に対 し て許可す る 告知を含め る こ
と。
•
元の文書の利用許諾告知に記載 さ れた変更不可部分の完全な一覧お よ び必須の
カバーテ キ ス ト を、 改変版の利用許諾告知で も 維持す る こ と 。
•
こ の契約書の変更 さ れていない複製物を含め る こ と 。
•
「履歴」 と 題 さ れた部分 と その題名を保持 し 、 そ こ に最低限の項目 と し て、 改
変版の題名、 出版年、 新 し く 変更 し た部分の著者名、 お よ び出版者名を タ イ ト
ルページに掲載す る の と 同様に記載 し た項目を加え る こ と 。 文書中に 「履歴」
と 題 さ れた部分が存在 し ない場合は、 文書の題名、 出版年、 著者、 お よ び出版
者を タ イ ト ルページに掲載す る の と 同様に記載 し た部分を用意 し 、 上記の よ う
に、 改変版を説明す る 項目を加え る こ と 。
•
文書中に、 文書の透過的複製物への公共的ア ク セ ス のためのネ ッ ト ワー ク 的所
在地が指定 さ れてい る 場合は、 それを保持す る こ と 。 その文書の元にな っ た以
前の版で指定 さ れていたネ ッ ト ワ ー ク 的所在地 も 記載 さ れてい る 場合 も こ れ と
同様 と し ます。 こ れ ら の情報は 「履歴」 の部分に置 く こ と がで き ます。 それ ら
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の情報が文書自体 よ り 少な く と も 4 年前に出版 さ れた著作物の情報の場合、 ま
たは改変版が参照 し てい る 版の元の出版者か ら 許可を得た場合、 その情報を省
略す る こ と がで き ます。
•
「謝辞」 ま たは 「献辞」 と 題 さ れたすべての部分について、 その部分の題名を
保存 し 、 その部分の各貢献者への謝意ま たは献呈の意 と 語調を保存す る こ と 。
•
文書の変更不可部分を、 その本文お よ び題名を変更せずに保存す る こ と 。 章番
号ま たはそれに相当す る 部分は題名の一部 と はみな し ません。
•
「推薦の辞」 と 題 さ れた部分はすべて削除す る こ と 。 その よ う な部分を改変版
に含め る こ と はで き ません。
•
既に存在す る 部分を 「推薦の辞」 ま たは変更不可部分のいずれか と 矛盾す る 題
名に改題 し ない こ と 。
•
保証否認警告を保存す る こ と 。
改変版に、 追補部分 と し ての条件を満た し 、 かつ文書か ら 複製 さ れた文章や図な ど
を含ま ない、 前付けの章ま たは付録が追加 さ れ る 場合、 利用者の選択に よ り 、 それ
ら の部分の一部ま たはすべて を変更不可に指定す る こ と がで き ます。 変更不可に指
定す る ためには、 それ ら の部分の題名を改変版の利用許諾告知中の変更不可部分一
覧に追加 し ます。 こ れ ら の題名は他の章名 と 区別可能であ る 必要があ り ます。
含まれ る 内容が、 さ ま ざ ま な集団に よ る 改変版に対す る 推薦の辞のみであ る 場合、
「推薦の辞」 と 題す る 章を追加す る こ と がで き ます。 推薦の辞の例 と し ては、 同分野
の専門家の査読の陳述、 ま たは文書が特定の標準の権威あ る 定義 と し て団体に承認
さ れた と い う 声明な ど があ り ます。
利用者は、 5 語ま での文を表カバーテ キ ス ト と し て、 25 語ま での文を裏表紙テ キ ス
ト と し て、 改変版のカバーテ キ ス ト 一覧の末尾に加え る こ と がで き ます。 1 人の個人
が追加 し 、 ま たは 1 つの団体が追加す る よ う 手配で き る のは、 表カバーテ キ ス ト お
よ び裏カバーテ キ ス ト 共にそれぞれ 1 文ずつに限 ら れ ます。 既にその文書の表裏い
ずれかの表紙に、 利用者が追加 し た カバーテ キ ス ト 、 ま たは利用者が代理す る 同 じ
団体内で行われた手配に基づ く カバーテ キ ス ト が含まれてい る 場合、 新たな カバー
テ キ ス ト を追加す る こ と はで き ません。 ただ し 、 その古い文を加え た以前の出版者
か ら 明示的な許可を得た場合は、 古い文を置 き 換え る こ と がで き ます。
文書の著者ま たは出版者は、 こ の利用許諾契約書に よ っ て、 自 ら の名前を改変版の
宣伝に利用 し 、 ま たは改変版への明示的ま たは黙示的な推薦のために使 う こ と を許
可す る も のではあ り ません。
5. 文書の結合
上記第 4 項において改変版に関 し て定め る 条件の下で、 こ の利用許諾契約書の下で
公開 さ れた複数の文書を 1 つに ま と め る こ と がで き ます。 その際、 原本 と な る 文書
にあ る 変更不可部分をすべて、 改変せずに結合後の著作物中に含め、 それ ら を統合
し た著作物の変更不可部分を その利用許諾告知に列記 し 、 原本にあ る すべての保証
否認警告を保持す る 必要があ り ます。
結合後の著作物については こ の契約書の複製物を 1 つ含んでいれば足 り 、 同一内容
の変更不可部分が複数あ る 場合には 1 つで代用す る こ と がで き ます。 同 じ 題名だが
内容の異な る 変更不可部分が複数あ る 場合、 その部分のそれぞれの題名の末尾に、
既知の場合には、 その部分の原著者 も し く は出版者の名前、 そ う でなければ固有の
番号を括弧で括っ て記載す る こ と で、 それぞれ区別で き る よ う にす る 必要があ り ま
す。 結合後の著作物の利用許諾告知におけ る 変更不可部分の一覧において も 、 章の
題名を同様に調整 し て下 さ い。
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結合後の著作物において、 それぞれの原本の 「履歴」 と 題 さ れたすべての部分を ま
と めて、 「履歴」 と 題 さ れた 1 つの章を作成 し ます。 同様に、 「謝辞」 ま たは 「献辞」
と 題 さ れた あ ら ゆ る 部分 も 統合 し ます。 「推薦の辞」 と 題 さ れた部分はすべて削除す
る 必要があ り ます。
6. 文書の収集
こ の利用許諾契約書の下で公開 さ れた複数の文書を収集 し 、 それ ら で構成 さ れ る 収
集著作物を作成す る こ と がで き ます。 その場合、 その他のすべての点において、 そ
れぞれの文書が逐語的に忠実な複製に関 し て こ の契約書の定め る 条件に従 う 限 り 、
さ ま ざ ま な文書中の こ の契約書の個々の複製物を、 収集著作物中の 1 つの複製物に
置 き 換え る こ と がで き ます。
こ の よ う な収集著作物か ら 文書を 1 つ取 り 出 し 、 それを こ の契約書の下で単独に頒
布す る こ と がで き ます。 ただ し その際には、 こ の契約書の複製物を抽出 さ れた文書
に挿入 し 、 かつその他すべての点で こ の文書の逐語的に忠実な複製に関 し て こ の契
約書が定め る 条件に従 う こ と と し ます。
7. 独立 し た著作物の集積
文書ま たはその派生物を、 他の別の独立 し た文書ま たは著作物 と 一緒に し 、 1 つの記
憶装置ま たは頒布媒体に収めた編集著作物は、 編集に よ っ て生 じ る 著作権が、 編集
著作物に含まれ る 個々の著作物がその利用者に許可 し た法的権利を制限す る よ う 行
使 さ れない限 り 、 「集積」 著作物 と 呼ばれ ます。 文書が集積著作物に含ま れ る 場合、
こ の契約書は、 集積著作物に含まれ る 他の著作物には適用 さ れ ません。 ただ し 、 そ
れ ら 自体が文書か ら 派生 し た著作物であ る 場合は、 こ の限 り ではあ り ません。
こ の よ う な文書の複製物に、 こ の利用許諾契約書の第 3 項に定めた カバーテ キ ス ト
の掲載の要件が適用 さ れ る 場合、 文書の量が集積著作物全体の 2 分の 1 未満であれ
ば、 文書のカバーテ キ ス ト は集積著作物中で文書その も のの周 り を囲む中表紙、 ま
たは文書が電子的形式であ る 場合には表紙の電子的等価物にのみ配置す る だけで足
り ます。 それ以外の場合は、 カバーテ キ ス ト は集積著作物全体を囲む印刷 さ れた表
紙に掲載す る 必要があ り ます。
8. 翻訳
翻訳は改変の一種 と みな さ れ、 文書の翻訳を こ の利用許諾契約書の第 4 項に定め る
条件の下で頒布す る こ と がで き ます。 変更不可部分を翻訳に よ っ て置 き 換え る には
著作権者の特別な許可を必要 と し ますが、 元の変更不可部分に追加す る 形で変更不
可部分の全部ま たは一部の翻訳を表示す る こ と がで き ます。 こ の契約書や文書中の
利用許諾告知、 保証否認警告すべての英語原本 も 含め る 限 り において、 こ の契約書、
告知、 警告の翻訳 も 含め る こ と がで き ます。 契約書や告知、 警告に関 し て翻訳 と 英
語原本 と の間に食い違いが生 じ た場合、 英語原本が優先 さ れ ます。
文書中の特定の部分が、 原文で 「Acknowledgements (謝辞)」、 「Dedications (献辞)」、
ま たは 「History (履歴)」 と 題 さ れてい る 場合、 通常、 題名の保持に関す る ( こ の契
約書の第 1 項) ための要件 (同第 4 項) を満たすには、 実際の題名を変更す る 必要が
あ り ます。
9. 契約の終了
こ の利用許諾契約書の下で明確に提示 さ れてい る 場合を除 き 、 文書を複製、 改変、
再許諾、 ま たは頒布 し てはな り ません。 こ の利用許諾契約書で指定 さ れてい る 以外
の、 文書の複製、 改変、 再許諾、 頒布に関す る その他の試みは無効であ り 、 こ の契
約書に よ っ て保証 さ れ る 権利を自動的に終結 さ せ る こ と と な り ます。 ただ し 、 こ の
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契約書の下で複製物を提供 さ れ、 ま たは諸権利を付与 さ れた個人や団体は、 こ の契
約書を完全に遵守す る 限 り 、 個人ま たは団体に与え ら れた許諾が終結す る こ と はあ
り ません。
10. 将来におけ る 本利用許諾契約書の改訂
フ リ ー ソ フ ト ウ ェ ア財団は、 適宜、 GNU フ リ ー文書利用許諾契約書の新 し い改訂版
を出版す る こ と がで き ます。 その よ う な新版は現在の版 と 理念的には大 き く 異な る
こ と はあ り ませんが、 新たに生 じ た問題や懸念を解決す る ため細部においては異な
る 場合があ り ます。 詳 し く は http://www.gnu.org/copyleft/ を参照 し て下 さ い。
GNU フ リ ー文書利用許諾契約書のそれぞれの版には、 新旧の区別が付 く よ う なバー
ジ ョ ン番号が割 り 当て ら れてい ます。 文書において、 こ の契約書のあ る 特定の版ま
たは 「それ以降のすべての版」 を適用す る と 指定 さ れてい る 場合、 フ リ ー ソ フ ト
ウ ェ ア財団が発行す る (草稿を除 く ) 指定の版ま たはそれ以降の版のいずれか を選
び、 その契約条件に従 う こ と がで き ます。 文書が こ の契約書のバージ ョ ン番号を指
定 し ていない場合は、 フ リ ー ソ フ ト ウ ェ ア財団か ら それ ま でに発行 さ れた (草稿を
除 く ) 版のいずれか 1 つを選択す る こ と がで き ます。
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A.1
追補 : こ の利用許諾契約書を文書に適用す る には
こ の利用許諾契約書を文書に適用す る には、 こ の契約書の複製物 1 つを文書中に含
め、 以下に示す著作権表示 と 利用許諾告知を タ イ ト ルページのす ぐ 後に表示 し て下
さ い。
Copyright (C) 西暦年 名前。 本書は、 フ リ ーソ フ ト ウ ェ ア財団発行の GNU フ リ ー文書利用許諾契約書バージ ョ ン
1.2 ま たはそれ以降 が定める条件の下で複製、 頒布、 ま たは改変する こ と を許可されています。 変更不可部分、 表カ
バーテキ ス ト 、 裏カバーテキ ス ト は存在し ません。 こ の利用許諾契約書の複製物は 「GNU フ リ ー文書利用許諾契約
書」 の章に含まれています。
変更不可部分や表カバーテ キ ス ト 、 裏カバーテ キ ス ト が存在す る 場合は、 「変更不可
部分、 …は存在 し ません。」 と い う と こ ろ を以下で置 き 換え て下 さ い。
変更不可部分の章の題名を 列記、 表カバーテキ ス ト の列記、 裏カバーテキ ス ト の列記。
変更不可部分はあ る がカバーテ キ ス ト は存在 し ないな ど、 3 つの要素のその他の組み
合せに関 し ては、 状況に合わせて上記 2 つの選択肢を併用 し て下 さ い。
文書中に、 相当量のプ ロ グ ラ ムのサン プル コ ー ド が含ま れ る 場合、 その よ う なサン
プルに関 し ては、 こ の利用許諾契約書 と 同時に GNU 一般公衆許諾契約書な ど の フ
リ ー ソ フ ト ウ ェ ア向け ラ イ セ ン ス の う ちいずれか を選択 し て公開 し 、 それ ら のサン
プル コ ー ド を フ リ ー ソ フ ト ウ ェ ア と し て許可す る こ と を推奨 し ます。
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付録 B
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Copyright (C) 2000,2001,2002 Free Software Foundation, Inc. 51 Franklin Street, Fifth Floor,
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Everyone is permitted to copy and distribute verbatim copies of this license document, but
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0. PREAMBLE
The purpose of this License is to make a manual, textbook, or other functional and useful
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redistribute it, with or without modifying it, either commercially or noncommercially.
Secondarily, this License preserves for the author and publisher a way to get credit for their
work, while not being considered responsible for modifications made by others.
This License is a kind of "copyleft", which means that derivative works of the document must
themselves be free in the same sense. It complements the GNU General Public License, which
is a copyleft license designed for free software.
We have designed this License in order to use it for manuals for free software, because free
software needs free documentation: a free program should come with manuals providing the
same freedoms that the software does. But this License is not limited to software manuals; it can
be used for any textual work, regardless of subject matter or whether it is published as a printed
book. We recommend this License principally for works whose purpose is instruction or
reference.
1. APPLICABILITY AND DEFINITIONS
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exclusively with the relationship of the publishers or authors of the Document to the Document's
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Section may not explain any mathematics.) The relationship could be a matter of historical
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The "Cover Texts" are certain short passages of text that are listed, as Front-Cover Texts or
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Front-Cover Text may be at most 5 words, and a Back-Cover Text may be at most 25 words.
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straightforwardly with generic text editors or (for images composed of pixels) generic paint
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to text formatters or for automatic translation to a variety of formats suitable for input to text
formatters. A copy made in an otherwise Transparent file format whose markup, or absence of
markup, has been arranged to thwart or discourage subsequent modification by readers is not
Transparent. An image format is not Transparent if used for any substantial amount of text. A
copy that is not "Transparent" is called "Opaque".
Examples of suitable formats for Transparent copies include plain ASCII without markup,
Texinfo input format, LaTeX input format, SGML or XML using a publicly available DTD, and
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Examples of transparent image formats include PNG, XCF and JPG. Opaque formats include
proprietary formats that can be read and edited only by proprietary word processors, SGML or
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prominent appearance of the work's title, preceding the beginning of the body of the text.
A section "Entitled XYZ" means a named subunit of the Document whose title either is
precisely XYZ or contains XYZ in parentheses following text that translates XYZ in another
language. (Here XYZ stands for a specific section name mentioned below, such as
"Acknowledgements", "Dedications", "Endorsements", or "History".) To "Preserve the Title" of
such a section when you modify the Document means that it remains a section "Entitled XYZ"
according to this definition.
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material on the covers in addition. Copying with changes limited to the covers, as long as they
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copying in other respects.
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ones listed (as many as fit reasonably) on the actual cover, and continue the rest onto adjacent
pages.
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copy of the Document, free of added material. If you use the latter option, you must take
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Use in the Title Page (and on the covers, if any) a title distinct from that of the Document,
and from those of previous versions (which should, if there were any, be listed in the
History section of the Document). You may use the same title as a previous version if the
original publisher of that version gives permission.
•
List on the Title Page, as authors, one or more persons or entities responsible for
authorship of the modifications in the Modified Version, together with at least five of the
principal authors of the Document (all of its principal authors, if it has fewer than five),
unless they release you from this requirement.
•
State on the Title page the name of the publisher of the Modified Version, as the publisher.
•
Preserve all the copyright notices of the Document.
•
Add an appropriate copyright notice for your modifications adjacent to the other
copyright notices.
•
Include, immediately after the copyright notices, a license notice giving the public
permission to use the Modified Version under the terms of this License, in the form shown
in the Addendum below.
•
Preserve in that license notice the full lists of Invariant Sections and required Cover Texts
given in the Document's license notice.
•
Include an unaltered copy of this License.
•
Preserve the section Entitled "History", Preserve its Title, and add to it an item stating at
least the title, year, new authors, and publisher of the Modified Version as given on the
Title Page. If there is no section Entitled "History" in the Document, create one stating the
title, year, authors, and publisher of the Document as given on its Title Page, then add an
item describing the Modified Version as stated in the previous sentence.
•
Preserve the network location, if any, given in the Document for public access to a
Transparent copy of the Document, and likewise the network locations given in the
Document for previous versions it was based on. These may be placed in the "History"
section. You may omit a network location for a work that was published at least four years
before the Document itself, or if the original publisher of the version it refers to gives
permission.
•
For any section Entitled "Acknowledgements" or "Dedications", Preserve the Title of the
section, and preserve in the section all the substance and tone of each of the contributor
acknowledgements and/or dedications given therein.
•
Preserve all the Invariant Sections of the Document, unaltered in their text and in their
titles. Section numbers or the equivalent are not considered part of the section titles.
•
Delete any section Entitled "Endorsements". Such a section may not be included in the
Modified Version.
•
Do not retitle any existing section to be Entitled "Endorsements" or to conflict in title with
any Invariant Section.
•
Preserve any Warranty Disclaimers.
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Non-Confidential
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GNU Free Documentation License (English)
If the Modified Version includes new front-matter sections or appendices that qualify as
Secondary Sections and contain no material copied from the Document, you may at your option
designate some or all of these sections as invariant. To do this, add their titles to the list of
Invariant Sections in the Modified Version's license notice. These titles must be distinct from
any other section titles.
You may add a section Entitled "Endorsements", provided it contains nothing but endorsements
of your Modified Version by various parties—for example, statements of peer review or that the
text has been approved by an organization as the authoritative definition of a standard.
You may add a passage of up to five words as a Front-Cover Text, and a passage of up to 25
words as a Back-Cover Text, to the end of the list of Cover Texts in the Modified Version. Only
one passage of Front-Cover Text and one of Back-Cover Text may be added by (or through
arrangements made by) any one entity. If the Document already includes a cover text for the
same cover, previously added by you or by arrangement made by the same entity you are acting
on behalf of, you may not add another; but you may replace the old one, on explicit permission
from the previous publisher that added the old one.
The author(s) and publisher(s) of the Document do not by this License give permission to use
their names for publicity for or to assert or imply endorsement of any Modified Version.
5. COMBINING DOCUMENTS
You may combine the Document with other documents released under this License, under the
terms defined in section 4 above for modified versions, provided that you include in the
combination all of the Invariant Sections of all of the original documents, unmodified, and list
them all as Invariant Sections of your combined work in its license notice, and that you preserve
all their Warranty Disclaimers.
The combined work need only contain one copy of this License, and multiple identical Invariant
Sections may be replaced with a single copy. If there are multiple Invariant Sections with the
same name but different contents, make the title of each such section unique by adding at the
end of it, in parentheses, the name of the original author or publisher of that section if known,
or else a unique number. Make the same adjustment to the section titles in the list of Invariant
Sections in the license notice of the combined work.
In the combination, you must combine any sections Entitled "History" in the various original
documents, forming one section Entitled "History"; likewise combine any sections Entitled
"Acknowledgements", and any sections Entitled "Dedications". You must delete all sections
Entitled "Endorsements."
6. COLLECTIONS OF DOCUMENTS
You may make a collection consisting of the Document and other documents released under this
License, and replace the individual copies of this License in the various documents with a single
copy that is included in the collection, provided that you follow the rules of this License for
verbatim copying of each of the documents in all other respects.
You may extract a single document from such a collection, and distribute it individually under
this License, provided you insert a copy of this License into the extracted document, and follow
this License in all other respects regarding verbatim copying of that document.
7. AGGREGATION WITH INDEPENDENT WORKS
A compilation of the Document or its derivatives with other separate and independent
documents or works, in or on a volume of a storage or distribution medium, is called an
"aggregate" if the copyright resulting from the compilation is not used to limit the legal rights
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of the compilation's users beyond what the individual works permit. When the Document is
included in an aggregate, this License does not apply to the other works in the aggregate which
are not themselves derivative works of the Document.
If the Cover Text requirement of section 3 is applicable to these copies of the Document, then
if the Document is less than one half of the entire aggregate, the Document's Cover Texts may
be placed on covers that bracket the Document within the aggregate, or the electronic equivalent
of covers if the Document is in electronic form. Otherwise they must appear on printed covers
that bracket the whole aggregate.
8. TRANSLATION
Translation is considered a kind of modification, so you may distribute translations of the
Document under the terms of section 4. Replacing Invariant Sections with translations requires
special permission from their copyright holders, but you may include translations of some or all
Invariant Sections in addition to the original versions of these Invariant Sections. You may
include a translation of this License, and all the license notices in the Document, and any
Warranty Disclaimers, provided that you also include the original English version of this
License and the original versions of those notices and disclaimers. In case of a disagreement
between the translation and the original version of this License or a notice or disclaimer, the
original version will prevail.
If a section in the Document is Entitled "Acknowledgements", "Dedications", or "History", the
requirement (section 4) to Preserve its Title (section 1) will typically require changing the actual
title.
9. TERMINATION
You may not copy, modify, sublicense, or distribute the Document except as expressly provided
for under this License. Any other attempt otherwise to copy, modify, sublicense, or distribute
the Document is void, and will automatically terminate your rights under this License. However,
parties who have received copies, or rights, from you under this License will not have their
licenses terminated so long as such parties remain in full compliance.
10. FUTURE REVISIONS OF THIS LICENSE
The Free Software Foundation may publish new, revised versions of the GNU Free
Documentation License from time to time. Such new versions will be similar in spirit to the
present version, but may differ in detail to address new problems or concerns. See
http://www.gnu.org/copyleft/.
Each version of the License is given a distinguishing version number. If the Document specifies
that a particular numbered version of this License "or any later version" applies to it, you have
the option of following the terms and conditions either of that specified version or of any later
version that has been published (not as a draft) by the Free Software Foundation. If the
Document does not specify a version number of this License, you may choose any version ever
published (not as a draft) by the Free Software Foundation.
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ADDENDUM: How to use this License for your documents
To use this License in a document you have written, include a copy of the License in the
document and put the following copyright and license notices just after the title page:
Copyright (C) YEAR YOUR NAME. Permission is granted to copy, distribute and/or modify this document under the terms of
the GNU Free Documentation License, Version 1.2 or any later version published by the Free Software Foundation; with no
Invariant Sections, no Front-Cover Texts, and no Back-Cover Texts. A copy of the license is included in the section entitled
"GNU Free Documentation License".
If you have Invariant Sections, Front-Cover Texts and Back-Cover Texts, replace the
"with...Texts." line with this:
with the Invariant Sections being list their titles, with the Front-Cover Texts being list, and with the Back-Cover Texts being
list.
If you have Invariant Sections without Cover Texts, or some other combination of the three,
merge those two alternatives to suit the situation.
If your document contains nontrivial examples of program code, we recommend releasing these
examples in parallel under your choice of free software license, such as the GNU General Public
License, to permit their use in free software.
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