文責:藤井健人(三重大学医学部医学科 4 年) 家庭医療学セミナー in Mie 2015 ~もしカテ~ 開催報告書 -1- ~目次~ 1. 勉強会概要・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・3 2. セミナーデータ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・5 3. 企画詳細&感想・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・6 災害医療 6-7 創傷治癒 8-9 セッション② 行動変容 10-12 セッション③ キャリア 13-14 セッション① Tea Party、懇親会 15 4.終わりに・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・16 -2- 1.勉強会概要 (以下、Facebook 等にて用いた宣伝文より、抜粋。) 今年もやってきました!家庭医療学セミナーin Mie。 学生が家庭医療にふれてもらうことを目的とした、本セミナーもいよいよ 4 回目。 そんな 4 回目となる今回のセミナーは、オール三重でお届け♪ 運営スタッフを三重大学の学生がおこなうのはもちろん、お呼びする講師の先生方もすべて、三重県で 家庭医療に普段から関わっている先生たち! ぜひ、この機会に三重の家庭医療にふれつつ、家庭医療のおもしろさ・奥深さを体験してみません か?? みなさまのご参加をお待ちしております! ○対象:医療系学生(学科、学年は問いません!) 、 研修医(初期、後期は問いません!)、その他興味のある方! ○参加費:無料 ※別途、懇親会費要。 ○会場:三重大学医学部新医学棟 3F(旧看護棟)第 3 講義室 ○タイムスケジュール 11:50~12:20 受付 12:30~14:00 セッション① 14:00~14:50 Tea party 14:50~16:20 セッション② 16:40~18:10 セッション③ 18:10~18:30 閉会式&写真撮影 19:00~21:00 懇親会 宣伝ポスター → -3- ○開催セッション <セッション①>~選択制~ ・ 「もし、家庭医であるあなたの暮らす地域で災害が起きたら」 講師)橋本修嗣 先生(三重県立一志病院) 近藤諭 先生(三重大学家庭医療学講座) ・ 「もし、家庭医療に興味のある医学生・研修医が『新しい創傷治癒』を学んだら」 講師)大屋正樹 先生(名張市立病院) 森洋平 先生(三重大学家庭医療学講座) <セッション②>~全員参加~ ・ 「もしも、家庭医療に興味のある医学生・研修医がとことんロールプレイして行動変容スキルを獲得 したら」 講師)森洋平 先生(三重大学家庭医療学講座) 尾崎仁、久保田祥央、鈴木佳孝、田中輔(三重大学医学科 2 年) <セッション③>~全員参加~ ・ 「もし家庭医療・総合診療・地域医療に興味があるなら、どこでどんな初期研修が適切か」 講師)御前秀和 先生(名張市立病院) 原田直樹 先生(名張市立病院) 中川知美 先生(名張市立病院・初期研修医 2 年目) ○主催:三重大学家庭医療学セミナー学生運営員会 共催:三重大学家庭医療学講座 80 大学行脚プロジェクト 後援:三重大学医学部附属病院 臨床研修・キャリア支援センター NPO 法人 MMC 卒後臨床研修センター ○お問い合わせ 三重大学家庭医療学セミナー学生運営委員会代表 三重大学医学部医学科 4 年 藤井健人まで。 -4- 2.セミナーデータ ○勉強会データ ・参加者人数:36 名 所属別:愛知医科大学 2 名、金沢医科大学 2 名、近畿大学 1 名、自治医科大学 1 名、 鈴鹿医療科学大学 1 名、千葉大学 1 名、徳島大学 1 名、名古屋大学 1 名、 奈良県立医科大学 1 名、三重大学 21 名(五十音順)医師 3 名、薬剤師 1 名 学年別:1 年生 3 名、2 年生 10 名、3 年生 1 名、4 年生 5 名、5 年生 12 名、6 年生 1 名 初期研修医 1 名、後期研修医 2 名、薬剤師 1 名 ・セッション講師/見学講師 17 名 三重大学医学系研究科臨床医学系講座家庭医療学分野/医学部附属病院総合診療科 ・竹村洋典 先生 ・森洋平 先生 ・近藤諭 先生 三重県立一志病院 ・矢部千鶴 先生 ・鵜飼友彦 先生 ・鶴田真三 先生 ・橋本修嗣 先生 亀山市立医療センター ・位田剣 先生 ・渡辺光 先生 名張市立病院 ・御前秀和 先生 ・谷崎隆太郎 先生 ・原田直樹 先生 ・大屋正樹 先生 ・中川知美 先生 津医療生活協同組合 高茶屋診療所 ・宮崎景 先生 三重大学院医学科系研究科 ・荒木史郎 先生 ・Marinda Asiah Nuril Haya 先生 -5- 3.企画詳細&感想 セッション① 「もし、家庭医であるあなたの暮らす地域で災害が起きたら」 講師)橋本修嗣 先生(三重県立一志病院) 近藤諭 先生(三重大学家庭医療学講座) Keyword)家庭医療、災害、DMAT など。 セッション紹介文) 地域とともに家庭医が災害へ備えるにはどうすればよいのでしょうか? 災害に関する知識や、家庭医療に関する知識がなくても大丈夫! 家庭医で、DMAT 隊員でもある橋本修嗣先生を講師に、 単なるワークショップ・災害訓練にとどまらないイベントを企画しています。 家庭医だからできると地域・災害との関わりについて、仲間たちと一緒に考えてみませんか? 受講後アンケート) 回答数:14 A)全体的に満足:14 名 B)それなりに満足:0 名 C)不満がある:0 名 D)全体的に不満:0 名 ○意見、感想など(抜粋) ・災害とはどんなものか考えるきっかけとなりました。楽しかったです。(医・2 年) ・実際に自分が家庭医であることを想像しながら皆さんで様々な意見を出し合えたのが 非常に有意義なものでした。 (医・5 年) ・災害に対するイメージが変わった(医・3 年) ・救急に興味があったので、その意欲をよりかきたてられました。 (医・4 年) ・今までにないアプローチの仕方で非常に楽しかったです。 (医・5 年) ・discussion メインでとても面白かったです。 (医・5 年) ・本当にためになりました!!貴重な視点をありがとうございます!!(医・5 年) ・災害と家庭医の役割を考える機会を得ることができて良かったです。 (後期研修医) -6- 受講後の感想) <災害医療セッションに参加して: 三重大学医学部医学科 2 年 鈴木佳孝> セッション①では私は災害医療を選択しました。 セッションの流れについては、まず橋本先生が自己紹介をし、災害現場で医療資源と医療ニーズが アンバランスになるということについて講義がありました。次に 2 つのグループに分かれて災害時 に医療資源を減らさない方法についてワークショップをしました。その次にはみんなもよく知る、 ちびまる子ちゃんのキャラクターを患者として災害医療において何ができるのか、医療ニーズをど うやって減らすのかということについてワークショップをしました。そして最後に災害医療で大切 なこと、家庭医が災害医療にかかわる強みについて講義がありました。 2 つのワークシップについて、他大学の医学生、医療系の学生や先輩、薬剤師など自分の独特な意 見考え方をしっかり持った人が多く、とても面白いものになりました。素早く司会、書記を決め、 滑らかに話し合いを進めるところなどワークショップの内容以外のところでも学ぶところは多か ったように思います。自分もしっかり意見を言えて、話し合いにも参加できたのでよかったです。 橋本先生の講義もとても面白く、有意義なものでした。特に災害医療の合言葉 CSCATTT、家庭医 が災害医療にかかわる強み ACCA+Context という講義の後もしっかり持っていけるものを学べた のがよかったです。形として何を学んだのか残せるものは参加者にとって大きなものだと思います。 セッション写真) ←橋本先生の講義中の様子 ↓災害医療参加者の集合写真 -7- 「もし、家庭医療に興味のある医学生・研修医が『新しい創傷治癒』を学んだら」 講師)大屋正樹 先生(名張市立病院) 森洋平 先生(三重大学家庭医療学講座) Keyword) Skill、創傷治癒、ワークショップ セッション紹介文) 家庭医が診る健康トラブルには、内科的な問題だけはなく外科的な問題も多い。特に、擦過傷や熱傷、 動物咬傷などの『創傷』は家庭医の診療所における外科系疾患における Common complain である。 しかし、医学生の段階において、これらを系統的かつ実践的に学ぶ機会は乏しいのが現状です。 このワークショップでは、家庭医療の現場で使用する実際の被覆材や器具を使用して、現場でよく遭遇 する創傷治癒の基本を体得してもらうHands-on形式のワークショップです。 あなたがこれまでやってきた、受けてきたキズの治し方、本当にそれでいいんですか?? その答えがここにある!! 受講後アンケート) 回答数:18 A)全体的に満足:14 名 B)それなりに満足:4 名 C)不満がある:0 名 D)全体的に不満:0 名 ○意見、感想など(抜粋) ・身近なケガについて治療の仕方を学べて即実践できそうでよかった(医・2 年) ・お互いに貼り合って楽しかったです(医・2 年) ・今後も使えそうな治療法を実際に体験できて良かった。(医・1 年) ・ポイントが 2 つ(乾燥ダメ・消毒ダメ)に絞られていてわかりやすかった。(医・5 年) ・知識がなくても十分に楽しめた(医・2 年) ・手技を学ぶことができためになった。 (医・4 年) ・テクニック的なことではなく、基本的なコンセプト(ダメなこと)について強調して もらったので、とても印象に残ってよかった。(医・2 年) ・単に座学にするのではなく、きちんと手技練習があるのがよかった(医・5 年) ・創傷治癒というのはとても身近だけれどもよく知らないことだったので、 いい経験になった。 (医・4 年) ・身近な物を使った医療を見せていただき、視野が広がりました(薬・5 年) ・実演/実践/テストがあって「身につける」ことに力が入れてあって、来てよかったな!と 思えました。専門用語についてもう少し補足があるとわかりやすかったです。(医・4 年) ・傷の状態に応じてどんな処置をすればよいのかだいたいわかったが、具体的指導がもう少 し欲しかった(医・5 年) ・ケース①‐⑤まで一気に説明があり、頭にうまく入らなかったが、実際に体験ができてよ かった。 (医・1 年) -8- 受講後の感想) <創傷治癒セッションに参加して: 三重大学医学部医学科 2 年 尾崎仁> 単なる知識の羅列ではなく、途中で実技が入ったり、あるいは、講義自体にも笑いをとる箇所が あったり、最後まで楽しんで講義を受けられました。また、個人的な話ですが、体質的にけがを することが多いので、将来のためだけではなく、現時点で既に実用的な知識が多かったのもあっ て、得るところの多い講義でした。 講義の内容としては、以前、知り合いの医師にけがをしても消毒をしてはいけないということ は聞いたことがあったのですが、乾燥もさせてはいけないというのは新しい発見でした。 また、ポリウレタンフィルムやハイドロコロイドを使った絆創膏は使ったことがありました が、ポリウレタンフォームやアルギン酸塩被覆材といったものは初めて目にしました。以前傷を 負って病院に行ったときには、出血や浸出液の多寡などは関係なく、ゲンタシン軟膏とガーゼの みで処置をされて、血や浸出液の処理に困ったことがあったので、こういった知識は非常にため になりました。 セッション写真) ↑講義中の大屋先生 ↓創傷治癒参加者の集合写真 -9- ↑手技実践中の様子 セッション② 「もしも、家庭医療に興味のある医学生・研修医が とことんロールプレイして行動変容スキルを獲得したら」 講師)森洋平 先生(三重大学家庭医療学講座) 尾崎仁、久保田祥央、鈴木佳孝、田中輔(三重大学医学科 2 年) Keyword) 行動変容、ロールプレイ セッション紹介文) 行動変容は、家庭医として働く上で、やればやるほど知れば知るほど「やみつき」になってしまう家庭医にと って重要なスキルの一つです。行動変容の一番のミソは『主役は患者さん!』という極意です。そこで今回 のセッションの主役も参加する『あなた!!』です。 本セッションは行動変容の理論もそこそこに、とことんロールプレイすることで、行動変容を身体で覚えても らいます。医学部でも他の医療系学部生でも何年生でも Welcome です。ロールプレイを演じ切る心意気を ご持参の上、お越し下さい。 受講後アンケート) 回答数:34 A)全体的に満足:16 名 B)それなりに満足:18 名 C)不満がある:0 名 D)全体的に不満:0 名 ○意見、感想など(抜粋) ・自分で経験することで難しさがわかりました。(医・5 年) ・適切な質問、応答が難しいと思った。今後勉強していきたい。(医・1 年) ・参加型でとてもためになった(医・2 年) ・医師の人柄というのは、すごく大切なのだなと思いました。(医・5 年) ・ロールプレイを何回も行うことができ、体験に伴った学習ができた。(医・1 年) ・行動変容は難しいなとは感じましたが、そのエッセンスがある程度つかめたので よかったです。(医・5 年) ・行動変容について様々なパターンや考え方があることを初めて知りました(医・5 年) ・医師にとって担当した患者は患者たちの中の 1 人だが、患者にとっては医師はほぼ 1 人で、そういったことを考えながら診察できたらなと思った(医・4 年) ・行動変容の基本を学ぶことができてよかったです。ワークショップのファシリテーターを 学生がしている点も良かったです。(後期研修医) ・もっとたくさんロールプレイしてみたいと感じた。周りからのフィードバックを受ける 機会があり、改善点を知ることができて良かった。(医・5 年) ・患者さんの気持ちを察し、その患者さんの答えを患者さんから引き出すことの大切さを 学びました。 (薬・5 年) ・面白かったが、行動変容は難しいと思った。(医・5 年) -10- 受講後の感想) <行動変容セッションに参加して: 三重大学医学部医学科 4 年 廣田有美> 行動変容のステーションを受けました。医療面接の授業のように同じ症例で、医師役患者役をする のかと思っていたのですが、4つとも全く患者のステージが違い、一回一回、医師は患者にどんなこ とを聞けばいいのか、目標はどこにおけばいいか考えられたのはすごくためになりました。 ファシリテーターの方は、2班の様子を見なきゃいけないためすごく大変そうでしたが、うまく進 行をやってくれていたと思います。この患者は何期だから、医師側から説得するのではなく、まず患 者の気持ちや理由を聞きましょう、など、そのステージに合わせたコメントをしてくれていて、とて もわかりやすかったです。 改善点などもありますが、全体的に家庭医療セミナーでは行動変容のロールプレイはいつも取り入 れてほしいと思いました。症例が全く違うのも一緒なのも難しいのですが、今回の形式は私個人はと ても勉強になって気に入りました。もっといろんな症例バージョンも受けてみたいと思ったぐらい です。ありがとうございました。 <学生ファシリテーターとして参加して: 三重大学医学部医学科 2 年 久保田祥央> 行動変容は今回のセミナーの中で唯一学生が企画したセッションでした。行動変容過程における、 無関心期、関心期、準備期、維持期の 4 つのステージに焦点を当て、禁煙をテーマにステージごと に医師用と患者用の台本を用意し、ロールプレイを通じて各ステージの患者さんへのアプローチの 仕方を体験してもらいました。私たち学生スタッフは、ステージごとに担当を振り分けて、そのステ ージについて勉強したり、実際に体験したりしました。しかし、アプローチの仕方を学んでも実際に 患者さんを相手に行動変容を促すのは大変だと感じました。私が担当する無関心期の患者さんには、 禁煙には興味あるけど行うのは難しいということで、どうして禁煙に興味を持ったのかを聞き、そ の上でどうすれば禁煙をしようと思えるか尋ねて患者さんの話の中から禁煙へのやる気を高めるよ うにします。しかし、禁煙をさせようと患者さんの気持ちや話を無視してアドバイスしてしまうこ とが多かったです。 「答えは患者さんの中にある」ことを忘れずに患者さんの話を聞くことの大切さ を事前学習で感じました。そしてセッションの中でこの事をファシリテーターとして参加者に伝え られるように心がけました。多くの参加者も私と同じように患者さんの話をあまり聞かず、アドバ イスを患者さんにしていました。しかし各ステージを経験することで多くの方が、患者さんがどう して禁煙に興味を持ったのかを聞き出し、患者さんの話に耳を傾けるように心掛けるようになって いき、企画者側の意図を理解してくれたように感じました。 ファシリテーターとして至らない部分もありましたが、参加者の方々は嫌な顔1つせず話を聞いて くれてありがたかったです。森先生をはじめ、参加者の方々のご協力のもと良いセッションになり ました。ありがとうございました。 -11- セッション写真) 森先生による講義の様子 → ロールプレイ中の様子↓ 森先生と参加者による お手本実演 → -12- セッション③ 「もし家庭医療・総合診療・地域医療に興味があるなら、どこでどんな初期研修が適切か」 講師)御前 秀和 先生(名張市立病院総合診療科担当部長/地域医療教育研修センター長) 原田 直樹 先生(三重大学伊賀地域医療学講座助教/名張市立病院総合診療科) 中川 知美 先生(三重大学名張市立病院 2 年目初期研修医) Keyword)キャリアパス、初期研修、地域医療 セッション紹介文) 今後、日本において新たな専門医制度が整備されていく中、医学生のみなさんにとってどこでどんな初期 研修を受けるかは、とても重要な決断だと思います。 初期研修を行う病院でどこが一番!ということはないと思いますが、少しでも自分が納得して選んだ研修病 院で研修したいと思うのは当然のことでしょう。同時に、「研修は生もの」であり、自分の研修は提供される だけではなく、自分自身も自分の研修を作り上げていく当事者であるという自覚も必要になります。 今回は、長崎で初期研修、家庭医療後期研修を終了した原田直樹医師、三重大学医学部を卒業し、現在、 名張市立病院の 2 年目初期研修医である中川知美医師にゲストスピーカーとしてそれぞれのキャリアパス についてプレゼンしていただき、質疑応答やグループディスカッションを通して、みなさんの初期研修とその 後のキャリアパスについての質問や不安、希望などについて共有し、少しでも今後の参考になればと考え ています。 受講後アンケート) 回答数:34 A)全体的に満足:22 名 B)それなりに満足:10 名 C)不満がある:2 名 D)全体的に不満:0 名 ○意見、感想など(抜粋) ・医師目線からの目指す医療を聞かせていただけてうれしかったです。 (薬・5 年) ・研修についての考え、悩みを共有できる機会は今までなかったので、 非常に参考になる意見を得られてよかった。 (医・5 年) ・楽しかった。周りの方がどのような基準で初期研修をしたいか、何を学びたいか、 どのような地域で働きたいかを考えているか分かり、自分のキャリアについて真剣に 見直す良い機会になった。 (初期研修医) ・研修先の選び方などを研修医の先生に直接聞けて良かった。 (医・2 年) ・いろいろな意見を聞くことができてよかったです。 (医・2 年) ・机の上を超えて、とても有意義な話が聞けてよかったです。 (医・2 年) ・医師、研修医の方のお話を聞けて、研修についてのイメージが膨らんだ。(医・1 年) ・先生方の生の声が聞けて参考になった。(医・5 年) ・あまり先輩方の意見を聞く機会がないので、とてもよかったです(医・4 年) -13- 受講後の感想) <キャリアセッションに参加して: 三重大学医学部医学科 2 年 田中輔> 自分が 2 年生であることもあり、まだ先のことを考えるのは難しいかなと思っていましたが、講演 を聞いて、初期研修において何が重要か、どう病院を選べばいいのかなど、経験も踏まえて聞くこと ができ、大変有意義な時間となりました。 将来やりたい医療を見据えながら、それに適した医療機関を研修先として選択することが重要だ、 ということは言葉では理解していたものの、実際どういう点に着目してよいのかはあまり理解して いませんでした。そんななか、今回のセッションでは、講演や SGD において実際に今研修をしてい らっしゃる先生方も交えながらお話ができたので、病院選びで焦点を置くところや、実際に働いて みた感想が聞けてとてもよかったです。 また、家庭医療学セミナーということもあり、地域医療志向の方も多かったと思われるが、その一 方で竹村教授をはじめ大学病院側の方もおられ、その中で「地域へ出ろ」という強いメッセージがあ って、それについて中立な議論が行われていたのが印象的でした。どちらの立場の意見もぜひ参考に したいと思います。 最後に、このセッションに自分を含めた低学年が参加することに関してですが、初期研修について 考えることは具体的なビジョンを考える機会にもなるため、有意義な時間になると感じました。病院 見学なども、機会があれば積極的にしたいと思います。 セッション写真) ↑ 原田先生による講義中の様子 学生発表の様子 → -14- その他の企画 Tea Party 企画内容) 三重県ならではのお菓子をご用意! セッションでひと段落した後は、たくさんセミナーに来てくださった三重大学家庭医療学の先生方 そしてセミナーに集まった学生・研修医同士で交流してみましょう! ルール) 事前に配布した 10 枚の名刺に、自分の所属・名前を 記入してもらい、時間内に名刺交換を行う。 参加後の感想) ・名刺が面白かった。 (医・2 年) ・たくさんお話することができました。 先生と話す機会はほとんどないので、 こういう場があって良かったです。 (医・2 年) ・学年問わず、交流できる機会があって楽しかった。 (医・2 年) ・様々な地域から来ている学生と知り合えるのが よかったです。 (医・5 年) ・名刺交換はとてもよい交流の機会になった。 (医・5 年) 懇親会 企画内容) セミナーの後は、懇親会! ここでしか聞けない話もあるかも? 先生方と学生と、おいしいものを食べながら、飲みながら、語り合いましょう!! 場所)ジャンガ三四郎 費用)3000 円 -15- 4.終わりに 家庭医療学セミナーin Mie 2015 を無事に盛会のうちに終えることができました。まずは、 参加してくださった皆様、講師の方々、運営スタッフのみなさま、ありがとうございました。 本セミナーの運営が動き出したのは、2014 年の 10 月も過ぎたころ、三重大学でまた家庭医療学セミ ナーを行い、いろんな人に家庭医療というものを楽しく学んでほしいという想いから始まりました。 運営準備にあたり、家庭医療学講座の森先生、近藤先生からの手厚いサポートがあり、様々な面で助け ていただきました。また、三重大学医学科の 2 年生が 4 名、新たにセミナースタッフとして加わってく れて、新しい考え方を取り入れることができました。今回、準備にあたり、運営に関することももちろ んのこと、スタッフも森先生から行動変容について非常に詳しく教えていただき、勉強になりました。 準備をするだけではなく、自分たちの知識も増やしていく、といった今回のような手法は過去の家庭医 療学セミナーでは無かった取り組みだったので、今後も継続していければと思います。 セミナー当日、参加者のみなさまの笑顔や真剣にセッションを受講している様子、また「参加してよ かった!」 「さすが、三重だね!たくさん学べました!」といった声を聞くことができて、本当にセミ ナーを企画してよかったなぁ、思いました。 アンケートを拝見させていただくと、まだまだ様々なジャンルのセッションを受講してみたいという 意見が多くありましたので、反映しながら、また来年度以降も継続してセミナーを開催して参加者のみ なさまとともに知識を増やしていければ、と思います。 またの機会をお楽しみにしてください! 本当に、ありがとうございました。 三重大学家庭医療学セミナー学生運営委員会 代表 三重大学医学部医学科 4 年 -16- 藤井健人
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