「testo 870」 超軽量サーモグラフィの紹介 株式会社テストー プロダクトマネジメントグループ/出分卓矢 テストーは、2014年の1月 「testo 870」を発売した (図1)。これまで、テストーのラインナップとして、 主に研究や学術用途で用いられていた高画素、多機能のハイエンド機種 (testo 885,testo 890)、 建築の現場、配電盤のメンテナンスに用いられるミドルレンジ機種 (testo 876,testo 875) があった が、testo 870の発売により、初めてテストーは低価格帯のサーモグラフィの市場に参入した形で ある。 近年の爆発的なサーモグラフィの普及により、以前よりさらに低価格化、高機能化が市場で急速に 進み、それに伴い以前より遥かに多くの用途、現場でサーモグラフィが用いられるようになった。 しかし、低価格帯のサーモグラフィは低い画素数のため対象物を上手く捉えることができない、 または計測できないという声も沢山あった。その中でテストーは、低価格ながらも実用的な機能、 高画素を実現したサーモグラフィ testo 870を発表し、市場で多くの反響を得ている。 1 testo 870の特長 1.1 超軽量 testo 870 は僅か 550g と超計量設計となってい る。この軽さは日々のメンテナンス業務を遥かに 気軽に、そして苦もなくどこへでも持ち運びがで きることにようになった。 同じ画素数の上位機種 testo 875 シリーズは 900gであるから従来型の大凡半分の重量である。 競合他社の同じ画素数の機種と比較しても 550g という軽さは群を抜いており、手に取れば取り回 しの良さは実感できるであろう。 図 1 「testo 870」 1.2 高輝度ディスプレイ testo 870 で採用された新型 3.5 インチディスプ シェードを用いていたが、testo 870 は直射日光が レイは従来製品に比べ遥かに輝度が増している。 当たってもサンシェードを用いることなく明朗な 従来型では直射日光が当たる屋外での際はサン 視界を確保できるであろう。 eizojoho industrial February 2015︱25
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