蛍雪 第3号 - 関西蛍雪山岳会

関西 蛍雪 山岳会
第 二一号 昭 和 五十 年 度 ︵一九 七 五 ︶
関 西 螢 雪 山 岳 会
◆ +◆ +◆ +◆ +◆ +◆ +◆ + ◆ + ◆ + ◆ + ◆ + ◆ +◆ +◆ +◆ +◆ +◆ +◆ +◆ +◆ +◆ + ◆ +◆ +◆ +◆ +◆ +◆ +◆ +◆
雪
次
目
O合
宿 報 告
「 穂高屏風岩 」
「 霞沢 ・六百山 」
崎 本
尾 橋
昭和 5o年 度正月合宿
誠
大三雄
昭和 5o年 度春合宿
「 槍 ケ岳北鎌尾根 」
藤
… …… ……
「 鹿 島槍天 狗尾 根 」… … … … … …
昭和
5o年 度夏合 宿
(涸 沢定 着
_
四峰北 条 。
新村 ル ー ト
…
……
││ル ー ト
滝谷 グ レポ ン古り
_
涯蒙谷 ク ラ ック厩封長
滝谷三尾根 ∼ ドーム中央 稜
滝谷 第 4尾 根
四峰松 高 ルー ト
ー
四峰 甲南 ル ー ト ー … _
屍風岩 東壁 ダ イ レク トル ー ト
屏 風岩雲 稜 ・四峰松 高 ル ー ト
滝谷
P2フ
ラ ンク右 ル ー ト
滝 谷 ドーム正面壁
表 紙 の ことば
―
田
修
7
前
信
錫杖岳 山行
心 を動 かす こと
‐
調
9
前
信
也
留
雄
司
ll
本
嘉
博
12
上
清
美
13
瀬
幸
子
14
留
雄
司
14
瀬
幸
子
15
収
17
村
前
信
井
也
一
17
功
―
18
瀬
幸
子
19
後
昭
満
2o
口 口 中 後 沢
落 石 の恐怖
也
lo
輪
ー
涸沢 の想 い 出
山女 を讃 え る詩
修
田 田 田 肥 中
随 想 ・ 紀 行
雲 ノ平 ヘ
田
… 6
一 …… … … … … Ⅲ
二
〇
――
岩 大 大 砂 森 橋 渡 砂 渡 西 大 寺 渡 肥
………
_
屏 風岩 ]ル ンゼ
光
)
_
行 動 日程
岩
4
明
枝
__
美 和子
21
幸
夫
_22
幸
夫
____ 24
茂
樹
昭
満
_
一
雄
‐
…
25
_26
_′
26
C
0
0
、
録
記
三 月 の ス ソケ岳 (大 同心雲稜会 ル ー ト )
田
口 幸
夫
27
穂高 昇 要、
岩 東稜
藤
枝
明
光
28
大
前
信
也
29
田
口 幸
夫
30
大
前
也
34
明星 山 P5ド ームル ンゼ状壁 ∼ P6南 壁 左 岩稜
岩
田 修
口 幸
=奮
ニヒ尾根 ∼奥穂 ∼西穂 ∼上 高地 ∼徳本峠 ∼ 島 々
谷 I:1岳 交流登 山 (鳥 帽子奥 壁 変形 チ ムニ ー・
竜 沢 トラ バ ース ル ー ト∼第ニ ス ラブ∼ ドーム壁
黒部 丸 山 東壁 緑 ル ー ト
…
… …
)
…… …
穂高屏風岩 東壁 ル ンゼ
田
4
滝谷 第 4尾 根
高 橋
6
錫杖 岳′
烏帽子岩 前衛 フェ ィス
ー ーー
初冬 の 甲斐駒 (黒 戸尾根 ∼北 沢峠 ∼戸台
))
信
35
夫
37
正
明
田 中 茂
樹
39
4o
寺 井
功
42
7
0
9
会
務
関
係
5o年
1月 ∼ 12月
0
山行 一 覧表 (昭 和
1
個 人別 年 間入 山 日数 表 (昭 和
2
会員 名簿
50年
)― ―
43
1月 ∼ 12月
)
51
52
3
4
O編
集
後
記
…
…
… … 一 一
…
53
4
5
17
8
19
20
21
22
24
25
26
26
〔表紙/肥 後 ・ルート図/田 口・カツト/二輪 〕
目■層鶴■FF
7
合
宿
報
告
前 穂 高 屏 風 岩 ・蒼 稜 ル ー ト
(昭 和
49年 12
月
29日
∼ 50年 1月 2日
尾
)
崎
誠
我 々は当初、 4名 にて屏 民岩 1ル ンゼ もし
か ら左allの ルンゼの取付まで岩田が ラッセル
くは雲稜 ル ー トよ り前穂 東壁 Dフ ェースの継
するが雪 の中でおばれているので「 どないし
続登 攀 を予定 して い た が 、出発 前 に 田 口が体
たんや 」?と 聞 けば ラッセルの経験 がないと
調 を崩 した ことや 、先行 パ ー テ ィーがつか え
い うことであった。
ていた こ とか ら、結果 は蒼稜 ル ー トのみで終
3年 程 一緒 に登 ってい た のだが今 回 が初 め
った。
てで あ った とは 信 じ 喘れた か った。
T4に 着 き 目指 す雲 稜 ル ー トを見 ると大阪
12月 29日
の 3人 パ ー テ ィーが登 っていた が一 向 に はか
メ ン パー 寺 井 、尾 崎 、岩 田、松 本 か らタ
ど ってい ない 。寺井 の言葉 を借 りれば「 亀 に
ブ レーキをかけ たみた い 」とな る。
クシーに乗 り山吹 トンネル前 で車 は ス トップ。
雪 が例 年 よ り少 な いせ t/hか 横尾 の避難 小屋 に
雲稜 ル ー トは 諦 め、蒼 稜 ル ー トに取 り付 く。
lo人
大 テラスで ビバ ー クしてい る時、顔 の上 で カ
程 で あ った が 寝 るころには “満員 御礼 "と な
サ カサ と音 が す るので ヘ ッ ドラン プをつ け る
る。 これだ けは例 年通 りであ る。
と足形 の よ うな ものが 映 った。 ネズ ヾが こん
入 った の は昼過 ぎで あ った。 は じめは
今 や 名士 とな った
岡山 ク ライマ ース ●ク
ラブの近 藤 さん も居 る様子。
な場 所 で越 冬 してい るのには驚 か された 。
久 々に障害 物
ネ ズ ミの足音 に合 わ せて 首 をふ ってい る う
な く小便 を飛 ば し、 ス ッキ リとした 気分 で シ
ち にま た 寝 て しな った 。
ュ ラフにヌ、る。
(5:oo)
12:3o)
〔 タ イム 〕 横尾 避難 小屋
〔タ イム 〕 山吹 トンネ ル (6:oo)
T4(10:3o∼
大 テ ラス (16:oo)
横尾 (12:3o)
12月 3o日
1月 1日
本 日は雪 。近藤 さん達 は ア タ ックす る と の
新 年 喝し き挨拶 も食 べ物 もな く登攀準 備 に
我 々は停 滞 とす る。昼 前 偵察 に 出か
か か る。今 や解 散 した 山徒 偵楽 部 のな ご りで
こ と。
け、 雪 の状態等 か い判 断 し屏 民岩 は雲 稜 ル ー
トを登 る こ ととした。
あ ろ うか ?
雲 稜 パ ー テ ィーは上 部 で 蒼稜 ル
ー トに エス ケ ー プして い る。東壁 ル ンゼ上部
は 登攀 された形 跡 は見 %れ なか った。
12月 31日
終了点 よ り昇 風 の頭 を経 て最低 コルに下 る。
絶好 の ア タ ック日和 とな る。 T4尾 根基 部
そ こか いは一 気 に横尾 に下 る。
ま で は トレールに従 って快調 に飛 ばす。 そ こ
横尾橋 の下 で紫岳会 の テ ン トを見 つ け しば
-1-
喝 くダベ る。「 はい 、紅茶 ′」と差 し出 して
くれた ので グ ッーと飲 み千 す と体 中 が カ ー ッ
と熱 くな り、 見 ると ウ イス キ ーで あ った 。
〔 タ イム 〕 大 テ ラス (7:20)
(12:00∼ 12:30)
横尾 避難 小屋 (16:00)
スの頭
屏リ
1月 2日
食料 も相 当残 っていた が 全員里心 が つ き下
山 と決 め る。寺井 は そ のまま ス キ ーヘ行 くと
い い 、山 の話 は 全 くた しとす る。
冬 山 の厳 しさを感 じる こ とな く終 った 山行
車
で あ ったが無 事 に終 って何 よ りだ と思 う。
│
山客
私 は昨 年正 月、冬 に行 か なか った ので再 び
れた
浮 上で きた とい う安 き感 が 唯 一 の収 獲 で あ っ
i
松ラ
で あえ
た。
皇三カヽ
タ
2,
手前 よ
たた に
塁11
ッ ノヾ1を
ヨン ピ
C設 営
CL,
と う-1
1月
迎 との[
ク隊 は主
到ラ
音が 球
をそ こ
“
ア タ ッ多
山。
後発 吻
第
2次 霞
分 かれ 2
-2-
50年 度冬山合宿 (螢 ノ音5)
昭和
北 アル プス霞沢岳
六百 山
(昭 和 49年 12月 29日 ∼ 50年 1月
橋
メ ン バ ー 藤井
中川
永島
橋本
西村
中沢
山西
藤枝
大前
澄川
安原
高瀬
花岡
佐藤
渡瀬
藤田
太 三雄
本
な る。
前 日よ りは るかに天 侯にめ ぐま れ る。
易 々 と成 功 した感 じで あ る。
六 百山 ア タ ッ
ク隊 も成功 し合流 の うえ下 山。
車 中は意 外 に す い てか り、 ス キ ー客 8、 登
山客 2程 度 の害」
合 のた め睡眠 ・休養 は全員 と
れた もの と思 われ る。
BCで
は翌
朝 の下 山 を控 え話 がは ずむ。
翌 3日 下 山 1/C入 るが 2度 目の降雪 で雪 の上
高池 に 目を うばわれな が い沢渡 に 向 う。
松 本駅 で は とて もタク シー をひ ろ うのは楽
で ある様 子 。
4日 )
発電 所前迄 タクシ ーで入 る.
タタシ ーを タ イ ミング よ く分乗 して松 本 に
で る。
雪 が例 年 ょ り大分少 ない との事 で あ る。
打 上 げ の気分 も一入 で あ る。
無 事 に 全員下 山 出来 て何 よ りで ある。
3パ ー テ ィと同 じにな る。 徳本 小屋
冬 の北 アル プス山行 としてはお そ い く積 雪
手前 よ り少 し吹雪 とな る。到着 時亥」
がおヽくれ
も少 く安 易過 き'た 感 が ある ものの、 全員 の協
たた め 小屋泊 りとな りつ め込 んだ形 で就 寝。
力は今後 の山行 に大 い に役立 つ もの と思 う。
2・
翌
12月 31日 朝焼 の穂高 に見入 る。
ッパ を付 :す て
2,4ooメ
ー トル、 ジ ャンク レ
ヨン ピーク1/C向 ,す 」発 す る。
11時
C設 営 の場所 を定 め 作業 :て 取 う争
CL,
ヮ
`´
後発 との交信不能 のた c」
には B
ろ。
│:、
〔タ イム 〕
/」
とう
1ヨ
2,6ooメ
BC(7:4o)
主三
菱姜 (11:5o∼
BC(15:3o)
l ttl Ξ
をそ こに残 し他 は ピークをめ ざ して出登。
BCえ は 上下
山。
l号 2日
霞沢岳
後発 隊無 事 に BCに て 全員顔 を合 わせ る。
第 2次 霞 沢 ア タ ック隊 と六百 山 ア タ ック隊 │〔
分かれ
2,6ooメ
BC設 営
アド,
ー トルえ =
到着 がお くれた ため 永 島 。中川 ・橋本 ・喜 戸
ア タ ックして残 留組 と合流 の上
(8:1
(10:5
徳六 小里
ー トル地′
点迄 は 同一 行動 と
-3-
BC(9:2o)
(12:lo)Bc(15:55)
BC(10:oo)
上 高 地 (12:4o)
沢渡 (16:5o)
1月 3日
13:2o)
豊臓■溜薔F
0″
1月 1日 は一次 霞 沢 アメ ック隊 と後 弩 _■ ■
ク隊は途 中道 を迷 い 、
発
(8:oo)
岩 魚止 小屋 (11:55∼ 13:oo)
厘/17:35)
徳本 ヽ
発電所 前
と う一 度 も交信 出来 ず就 寝 。
迎 との二 隊 に分かれ て Bcを 出発。
12月 3o日
岳
グ
(昭 和
レ﹄
■汁
槍
50年
1::))の
鎌
根
尾
5月 2日 ∼ 5月 4日
1
う、 じ
と の電
)
て昼 ヂ
藤
枝
明
こぶ z
光
で何 も
5月 2日
晴
い よい
tた 承 鞣 念図
И
Jし イ
藤枝
がいな く、豪勢 に 2人 で タ ク シ ーに乗 り、葛
ーー
ザ ッタを積 ん で もいい 、 カメ ラと ピ ック ルを
岩 と雪
れ落 ち
Pl●
ま で落
夭上殊
温 泉 へ行 く、登 山届 を出 し東電 の トラ ックに
切 れ落
レ
千 メ
,
Jヽイキー
信濃 大 町 で 、 タク シー相 乗 りの相手 を捜 す
脅稿
メン パー 大前
っとす ′
持 ち、高 瀬川 ぞ い に単調 な道 を東沢 出合 ま で
・
急、く、今 日は快 晴 で昼寝 で もした ら良 さそ う
卜の L/h
そ の場
な 気分 で ある。 ザ ックを受 け と り2時 間弱 で
儡
揚俣温 泉 に着 く。昼 食 に は早 い が皆 が食 べ て
6
る。 ソ こ
れでぁz
い るので僕 らも名古屋 で 買 って来 た駅 弁 にて
った か ら
昼 食 、 ここか Ъ道 巾 は急 1/C狭 くな り、雪融 水
ま され る
の冷 た そ うた 沢 を進 み、 2本 の ワ イヤ ーと 1
― プス に
本 の丸太棒 に支 え いれた 吊橋 を渡 り、北鎌尾
上 か ら下
根取 付 きで ある。 ツ ェル トが 2∼ 3張 ってあ
tシ
るが、 小休上 のの ち木 の根 を手 懸 りの急 登 、
ているは
,構 線
閉 口す る。 P3の 下 で雪 をな 喝し ツ ェル トを
ュラ
■ ら水 が
張 る。今 日は 1日 の アプ ローチで疲 れ る。
臓をヽ
(6:4o)
東沢 出合 (8:35∼ 9:05)
湯俣温 泉 (10:5o∼ 11:30)
13:3o)
千天 出合 (13:lo∼
取 付 (14:oO∼ 14:15)
P3(16:5o)
〔タ イム 〕 葛温泉
ヽ し力'7
[も
ぐ″
ハ ッと気 にな り、 中を振 りか え りび っ くリシ
〔タ ィン
ュ ラフが燃 え てい るではない か、 あわ て て消
P9(
す が親指 と中指 を ち ょ っと火 傷 す る。
出発 か、停滞 か迷 うが、雨 は小 雨 で冷 た くは
=言
ない 、槍 ケ岳 も 1日 の好天 だ けでは越 え いれ
5月 3日
i
て ,ま と′
思
そ うにな い し、前 に 2パ ー テ ィー雨 の中を登
雨
外 は雨 が 降 ってい るので今 日は停滞 か と思
って行 った ので我 々 も出発 す る。 気温 は低 く
い 7時 起 きる。夜来 か いの雨 で シ ュ ラフは ぬ
はな く、 カ ッパ を着 て い るので暑 い く時い て
れ てい る、 これ を乾 か さな くては大変 と思 い
あ る。 2時 間程登 り先行 の パ ー テ ィーに追 い
ホ エ ープスで乾 か して、 ち 1っ と外 をのぞ き
つ く、 テ ン トがい くつ かあ るので、 P4∼
-4-
P
≡
ヽ
(
].こ
コルか と思 い聞 い た ら、 1ヒ 鎌 コルだ とい
し い眺 め こそ 、 古 くか ら多 くの岳人 が憧 れそ
f、
そ の上 に見 え るのが天狗 の腰掛 で あ ろ う
して今後 も多 くの岳人 を惹 きつ け る最大 の も
この事 、 そ の場 に ツェル トをかぶ り行動 食 に
のだ ろ う。大槍 を 中心 に して右方 の西鎌 尾根
て昼食 島し きをとる。天狗 の腰推い らは 、 す
越 しに純 自 の笠 ケ岳 が 、左方 に は 東鎌 尾根 か
こぶ る展 望 の良い場 所 と聞 い ていた が 、 ガス
ら大天丼 の稜線 が、 そ して ピ ラミグ ルな 前穂
で何 も見 えず今 日の行 動予定 を独標 と きめ、
高 まで望 ま れ る 」 (岳 人
ヽよい よ、独標 の トラバ ース雪壁 は 千丈 沢 に
Cて 消
中を登
ら、 この眺 め を一 日見 よ うと思 うか ガスがで
て 、 たま に東鎌尾根 や硫 黄尾根 が,ま んや り見
岩 と雪壁 は 、 かな りの間 があ き、今 に も くす
え る くら膝で ぁ る。 しか もこの雨 は今 日中に
れ落 ちそ ぅで ある。落 ちた らそ のまま あの世
は やみそ うにない が、大 前君 は行 きたそ うで
まで落 ちそ うで ある。 トラバ ースが終 って ほ
あ る。僕 は 1日 ここに居 て、 1日 の好天 で上
っとす る 。 しば ら く登 る とひ ょっこ リツ ェル
高地 ま で 下 りた い のだ が、 9時 の天 気図 を見
トのい く張 りか あ る ピー クに着 く、独 標 だ η
てか %決 め る事 に する。天 気図 を見 ると明 日
そ の場 の雪 を ビ ックル でけず リッェル トを張
も雨 の よ うで あ る。 これで は ど うし ょうもな
る。 ッェル トの中に入 った時 は体 中び し ょ濡
い 、 こ こに居 た のでは雪 も雨 で融 け .ツ ェル
トも張 りたか さた くては いけ ない状態 に ある。
ったか ら、 風 で パ タ パタ鳴 る。 ツ ェル トが飛
か な じ濡 れ るな ら前進 す る事 にす る。
ば され る ので はな いか と思 う程 であ る。 ホ ェ
い くつ か の ビークをす ぎて岩 が急 峻 に な って
ー プスに 火 をつ け 体 を乾 かす 事 に専念 す れ ど
、
くる、先行 の パ ー テ ィ ーが 5∼ 6人 い る。 雪
上か い下 か い濡 れ るので .せ るで一緒 、しか
も着 いてい な いが これ が槍 の登 りかな ?い や
も シュ ラフを 出 してび っ くり、 い くらか乾 い
い や、 こんな ものでは な い はず だ、昨年 田 口
てい るは ず の シ ュ ラフが、 び し ょ濡 れ しぼ っ
さん 、西村 さん た ちが ザ ィルを くみ、 ひや汗
た 時水 が落 ちそ うで ある。 これを乾 かさな く
をか い た場 所 ではない か 、 しか し上 に霧 の中
ては と思 うが、水 しず くが落 ちて 全 々乾 かた
に 桐 が見 え るで は な hか 。ぉ か しい こん なに
い、 しかた な く 8時 過 ぎび し ょ濡 れ t/Dシ ュラ
早 く着 くは ず もないのだ が、 ひ ょっこ り平担
フに も ぐる。 査 った く、 いや な 気分 である。
た場 所 に 出た 、人 が 10人 ぐらいい る聞 いて
P3(9:5o)
P9(12:4o∼
13:oo)
独 標 (14:oo)
〔タ イム 〕
み る と、槍 ケ岳 だそ うな、 が っ くりくるが風
が 強 く、寒 い ので 早 々に下 山。
あ とは槍 沢 を シ リセ ー ドや歩 くとい うよ り
走 る よ うな調子 で 、 ベ ース である横尾 ま で急
に くは
た いれ
号 )か
切れ落 ち てい る。独標 上 部 か 島水 が流 れ落 ち、
れで ぁ る。風 当 りの よい稜線 に ツェル トを張
(リ シ
S5o,4月
5月 4日
雨
ぐ。
流 石 に朝 は寒 い 、寝 てい るよ り起 きて暖 を
は低 く
とろ うと思 い 4時 大 前君 を起 こ して ホエ ー ブ
時い で
ス に火 をつ け る。外 は昨 日よ りもひ どい風 雨
に追 い
だ。 この場所独標 は天 気 が 良 か った ら、 どん
4∼ P
な にか素 晴 らしい景 観 で あ ろ う この素 晴 ら
「
-5-
〔タ イム 〕 独標 (10:lo)
`
1し 金
兼
「 ( 1 1 : 4 o )
槍 ケ岳 (12:25)
横尾山荘
(15:o5)
鹿 島 槍 グ岳 天 狗 尾 根
(昭 和
50年
_
5月 3日 ∼ 5月 4日
)
伊 集院
(10:10∼ 10:25)
(12:2o)
荒 沢尾 根末端
小雨
メン パ ー 尾 崎
修
ヽ
一
〓
一 一
一
コ
5月 3日
田
苺
比
岩
田口
高松
寺井
天狗 の鼻
岩田
林田
形
メ ン ′ヾ
5月 4日
早 朝 の大谷 原 に着 いた が、 あ いに くの雨模
雨 の ち小雨
CL
SL
様 。 小屋 の軒 下 で腹 ごし いえ をす る。大 川沢
朝、 目を さす し雪 洞 の外 を見 る と、 やは り
は、荒 沢 出合 の堰 堤 まで左岸 を進 み、 それ よ
雨。北壁 は 中止 し、 全員 で 、天狗尾根 へ 向 う
藤井 ′
り右岸 に渡 りしば %く して 出合 に着 く。 ここ
こ とに す る。鞍部 よ り、急、
た雪壁 を登 り、 そ
藤 田イ
か R見 る荒沢 は 、 貧相 な感 じて この奥 に あ の
の後 、稜 を主 に カ ク ネ里側 を トラ バース L″ な
森本,
ッツを着
荒沢奥壁 が あ るとは思 えな い 。 スパ 、
が わ進 む と小 舎岩 に着 く。小合岩 も、容 易 に
橋上 7
け、荒 沢 に入 い る。霧雨 の中 、残 雪 を踏 みな
乗越 し、 ゆ るt/1雪 稜 を登 ると荒 沢 の頭 に着 く。
今回
が い、 も くも くと歩 くが、 やは り入 山 の 日は
頭 ょ り、大冷 沢側 の斜面 を進 む 。天 気 が 良 け
ザ ックが肩 にな しまず体 も重 く、ま して天 気
れ ば、快適 と思 わ れ るが
も悪 い ので余計 に こた え る。 本谷 の滝 を過 ぎ
に 見 え るのは、前 を歩 く、仲 間 だけ であ る。
しば Rく す ると荒 沢 の奥壁 が 全容 を見 せ て く
北 峰 に立 った のが、 8時
るが、 思 った よ り雪 が付 いていず、 貧弱 な壁
に 腹 が空 く。雨 と雨具 の蒸 れ で 、体 が濡 れて
多 か っ表
な のに は、少 し ガ ッカ リす る 。荒 沢尾根 の末
寒 くて仕 方 がない ので早 々 と頂上 を後 1/Cす る。
合 宿 とレ
端 を過 ぎた あた りょ り、谷 全体 を埋 め つ くし
南峰 よ り冷池 小屋 付近 の 樹林 帯 まで は、 雪 も
た雪
た デブ リの上 を進 み 、天狗尾根 直 下 の色、
少 な く 飛 ばすが、思 った よ り小屋 が遠 く、
の斜面 を雪崩 を気 に した が ら、登 るとそ こが
少 し疲 れ を感 じかけ た頃、 や っと小屋 に着 く。
だと思 っ
天狗 の鼻 で あ った 。 ボ ンボ ン テ ン トー張 と、
小屋 で大休止後 、 赤岩尾根 を下 る。西俣 上部
〔行動記
空 家 の雪洞 を拡張 し、そ れに も ぐり込 む。
の雪面 で、 アイゼ ンを取 り、西俣 を背後 の雪
9日 o
夜 中は、 ヵクネの北屋 で、「 ドカーン 」と、
崩 を気 に した が い、走 る様 に して下 る。西俣
す ごい音 をたてて雪崩が落 下 してい く。翌 日
出合 よ り後 は 、 ふ きの と うを採 った りしな が
北壁 に向 う予定 の田口さんと、寺井 さんは ど
い各 自思 い のまま に大谷 原 へ 向 う。
今 は ガス と雨 の中
15分 。た ぜ か無 性
(6:o5)
(8:05)
北 峰 (8:15∼ 8:3o)
南 峰 (9:00∼ 9:15)
11:45)
冷 池小屋 (10:20∼
西俣 出合 (12:35)
大谷原 (13:00)
うい う思いで、聞いてい るのだ ろうか ?
`
ッペ ン
`
だ。
発
の岩 登
の共 同J
消化 し獲
c
7_l一 二
つ
〔タ イム 〕 天狗 の鼻
荒 沢 の頭
又、初 めて雪崩 の音 を聞 く新入達 もど う感 じ
ているのだろ うか ?。 明 日は、天 侯が 良 くな
って欲 しい と思 いなが ら、眠 りにつ く。
(6:55)
荒沢 出合 (8:o5∼ 8:20)
〔タ イム 〕 大台原
-6-
躁歌
F♂
t
10日
o
昭和
υ
0年 度夏 山合宿
J口 1日
(雪 の部
V†
反
穂 高岳
5o年
8月
10∼
8月
巨
久
0槍 が 岳
17日
実 施期 間
昭和
目
体力・ 精 神力 ・チ ー ム ワ ークの強
的
ヽ
0昇 風岩 一 ル ンゼ
(田 口 伊集 院
形
上 高地
定着 。岩壁 登攀 。 縦 走
態
メン ペー
'は
り
、
向う
●
そ
ヽした
手
易に
:着 く。
'良
け
子の中
うる。
ゝ
無性
CL
SL
岩 田修一
大前 信也
藤井 忠 雄
寺井
藤 田敏子
0涸 沢 。停滞
田 口幸夫
功
誠
渡 瀬幸子
藤枝 明光
伊集 院治
高松 広秋
森本 嘉博
砂留雄 司
和 田健三
田 中茂樹
橋上清 美
田中智 貝」 西村
尾崎
大前
)
。前穂 高岳 北尾根
(尾 崎
岩田
渡瀬
砂留
橋上
田 中 (智
藤田
森本
))
(5:35)5・
6の コル (6:35
∼6:45)前 穂 高岳
(9:2o∼ 9:4o)
潤沢
ッペ ン会員 を対象 に した登攀ヲ‖
練 日程 を組 ん
新 人 に と って は、初 め て の ア ル プスで
奥 穂 高岳
(11:23∼ 12:25)
の岩 登 りで あ り、又 、合 宿 とい う山 にお いて
北穂高岳
(14:45)
だ。
。四峰正面壁 北条 ル ー ト∼前穂 高岳北
の共 同生 活 も、始 めて経験 し、得 るとこ ろ も
Cす る。
合 宿 とい う場 にお いて ¬ 全員 が 自分 bl l課 題 を
,雪 も
消化 lン 得 た とは思 え な いが、 こ 5_l合 宿 が各 自
J_l一 つ の踏 み台
壁 ∼J趨三Aフ ェース
ヮ ッペ ン会 員 も穂高岳
(田 国 大前
だ と思 ってい る。
臭上音5
〔行動 記録 〕
(5:2o)四 峰取 付 (8:oo∼
8:2o)終 了点 (12:05∼ 12:2o)
北壁取 付 (14:oo∼ 14:lo)
Aフ ェース (14:55∼ 15:o5)
奥穂 高岳 (17:45)
自出 しの コル (18:2o)
9日 o屏 風岩 一 ル ンゼ
)西 俣
(尾 崎 大前
)
(7:3o)横 尾 (12:3o)
取 付 (∼ 13:oo)終 了点 (17:3o)
潤 沢 (2o:oo)
しな が
o潤 沢 ・停滞
上高池
10日
(岩 田 渡 瀬
橋上
(伊 集院
12日
)
o第 三 尾根 ∼ ドー ム中央稜
(田 口 橋上
。本 隊入 山
藤田
森本
)
潤沢
とな れば 、今 回 の合宿は成功
(着 く。
5)
11日
今 回 の合 宿計画 は、前 半 を新 人、後 半 は ワ
多 か った筈 で あ る。
愛 の雪
(尾 崎
収
零れて
童 く、
)
(7:oo)横 尾 (10:3o)
取 付 (12:Oo∼ 12:3o)
終 了点 (16:oo∼ 16:2o)
最低 コル (17:lo)涸 沢 (18:3o)
化 ・岩壁 登攀 ・雪上技 術 の習得 。
)
南稜 テ ラス (8:oo)取 付
砂留
(9:00∼
9:55)終 了点 (16:oo)
潤 沢 (18:5o)
田 中 (智 ))
(7:o5)横 尾 (11:Oo)
潤 沢 (16:2o)
上高地
oグ レポ ン古川 ル ー ト
-7-
(尾 崎
砂留 )
涸沢
(5:15)取 付 (6:15
∼6:20)終 了点 (8:45∼ 8:55)
涸 沢 (13:lo)
南稜 テ ラス
涸沢
。涸 沢
(8:30
)終 了点
5o)涸 沢 (18:00)
(藤 枝
田 中茂
和田
高松
)
(7:3o)横 尾 (11:Oo)
(12:3o)
上高池
渡瀬
涸沢
)
(7:5o)取 付 (8:45
∼
)終 了点 (15:3o)
涸沢 (19:00)
南稜 テ ラス
。涸 沢 ∼上高地
(尾 崎
森本
(10:00)1ヒ 尾根最低 コル
(11:oo)徳 沢 (11:3o)
上高地 (1:00)
14日 。雪上訓練 (9:3o∼ 14:00)
)
(8:oO)取 付 (10:3o)
_ 終 了点 (14:10)涸 沢 (18:00)
南稜 テ ラス
16日
ol
7
。四峰正面壁 北条 ・新村 ルー ト
) (高 松 田中 )
5.6の コル (12:10)
取 付 (14:lo)終 了点 (17:oo)
涸 沢 (18:3o)
日 0前 穂 高岳 東壁右岩稜 鵬 翔 ル ー ト∼
(岩 田 砂 留
Aフ ェ ース
))
コル (7:
(6:oo)3.4の
涸沢
3o)取 付 (8:00∼ 8:3o)
終 了点 (12:3o∼ 13:05)
涸 沢 (14:2o)
武藤 (関 東
。後発 隊二 次入 山
(藤 井
寺井
月
蒲
Oた
(
涸
終
西村
)
(9:00)横 尾 fll:Oo)
潤沢 (15:oo)
0湾
上高地
。四峰正面壁 甲南 ル ー ト
渡瀬
)
涸沢
。ク ラ ック尾根
(大 前
)
。後発隊一 次入 山
0第 四尾根
(田 口
停滞
(岩 田 伊 集院 藤 田
(15:3o∼ 15:
∼
(伊 集院
(8:3o)1ヒ 穂 高岳 (11:Oo∼
12:oo)潤 沢 (13:oo)
(岩 田 藤 田 )
南稜 テ ラス (7:30)取 付
田 中督 )
(橋 上
0第 二尾根 ∼ ドーム中央稜
(大 前
(18:00)
0北 穂 高岳 東稜
15日 0屏 風岩東壁 鵬 翔 ル ー ト
森本 )
(藤 井
田中 )
(6:3o)T4尾 根取 付 (8:00)
T4(9:15)終 了点 (13:30)
涸沢 (5:lo)
涸沢
潤ツ
終「
17日 。潤ッ
Zョ
(7:oo)5.6の コル (7:
5o)取 付 (9:00∼ 9:15)
)
終 了点 (14:00∼
涸沢 (15:3o)
涸沢
(〕
o屏 風岩東壁 ダ イレク トル ー ト
0四 峰正面壁松 高 ル ー ト
(寺 井
西村
)
(6:00)T4尾 根取 付 (7:2o)
T4(8:3o)終 了点 (15:oo)
涸沢 (17:oo)
涸沢
-8-
具 ‘
))
コル (7:
涸沢 (7:oo)5.6の
5o)取 付 (9:10∼ 9:15)
終 了点 (10:55∼ 11:10)
(砂 留 伊藤 (関 東
0屏 風岩 東稜 ル ー ト
(藤 枝
大前
屏 風 岩 第 一 ル ンゼ
)
(5:30)T4尾
終 了点 (13:45)潤
涸沢
00∼
根取 付 (9:00)
沢
(17:3o)
(昭 和 50年 8月 9日
o涸 沢 ∼上 高地
大
(田 口 伊集院
(9:3o)徳 沢 (12:oo)
上高地 (15:oo)
8月 9日
和田
砂留
)
(6:5o)1ヒ 穂 高岳 (8:3o)
槍 が岳 (15:5o)
〈磨 考ヽ
れた花 高岩 て フ リクシ ョンは 良 くき く。
以後 8ビ プチす で ル ンゼ通 して快 適 な 内面 登
高松
渡瀬
藤田
攀 を混 えて行 くD先 行 パ ー テ ィ言 署なか った
)
`岩
16日 o四 峰正 面壁松 高 ル ー ト・北条 ル ー ト
)(藤 枝 大前 )
涸沢 (7:oo)5,6の コル(8:oo)
取 付 (10:lo)終 了点 (11:45)
潤 沢 (13:3o)
田 中智
(藤 井
。滝谷
00)
P2フ
(寺 井
ランケ早 大 ル ー ト
西村
の ガ レ場 に 出 る。約
3ooッ の ガンと傾 斜 の
解、 15解 にて踏 み跡 に 出 て終 了。
快適 々 テ ムニ ー登攀 を行 な え るが、 上部 ガ
)
(6:4o)取 付点 (8:4o)
終了点 (12:o5)潤 沢 (13:lo)
レ場 か らの落 石 1/C神 経 を使 う。特 に先行 パ ー
テ ィが 居 た ら登攀 を中止 した方 が無難 で あろ
う。終 了点 よ り 30分 で屏 風 の頭 に 出 る。
17日 o涸 沢 ∼横尾 ∼上 高 地
(全 員
ーハ ンクを越 し ガ リーを 15解 で浮石 だ い■
りの右傾」
非常 に もろ く、 い や ちしい草 付 を3o
涸沢
))
けれ ばな いない。 8ビ ッチ ロc小 ざ七 十 一 バ
側 の ル ンゼ状 チ ムニ ーの入 口に入 る。 どん詰
0滝 谷 ドーム正面 壁
8:00)
フ ビレ イを長 く取 り常 に頭 上 :こ 三章 して 署た
ィニ ュアスで行 く。 フ ェースの終 り岩峰 の左
)
(6:4o)取 付点 (10:25)
終 了点 (11115)潤 沢 (12:5o)
渡瀬
が時 々 自然 落石 が あるc=角 キir詈 る■ セル
ゆ るい フェース を左 側 の岩壁 に 沿 って コ ン テ
涸沢
(岩 田
れた ハ ン グ気味 の岩 を越 し取 付 へ 出 る。 フ ェ
ース 3ピ ッチで チム ニ ーに入 る。 ル ンゼは 自
停滞
田
大前
T4尾 根基 部 よ リス ノーブ リッジの下 の濡
日彎
橋上
涸沢
。潤 沢
也
晴
メ ンパー 尾 崎
0潤 沢 ∼北穂 高岳 ∼槍 が岳
(森 本
信
)
涸沢
))
前
)
T4尾 根 下部 (12:oo∼ 12:
3o)取 付 点 (13:oo)
終 了点 (17:3o)酒 沢 (2o:oo)
〔タ イム 〕
)
(岩 田修 一
記
)
7:20)
10)
-9-
(12:o5)三 ・四 の コル (13:oO)
北壁取 付点 (14:00)Aフ ェース取付
点 (15:oo)終 了点 (15145)
奥 穂 (17:5o)自 出 コル (18:2o)
終 了点
四峰北 条 ・新村 ル ー ト
∼前穂 1ヒ 壁 ・ Aフ ェース
(昭 和
50年
8月
11日
大
前
)
信
也
笑達
8月
11日
メ ン バー
三寄個
晴
田口
大前
ミ走 し
五 ・六 の コルで縦走隊 と別 れ 四峰正面 に下
る。 Tlょ リク ラ ックをJ央 適 に 3oZ3Pに
て ハ イ松 テ ラスに 出 る。 すで に他 3パ ー テ ィ
が先行 してお り蒸 し風 呂 の 如 き暑 さ の 中で 2
│
iノ く_
奥 又 白谷 概 念 図
岳
攀 した
電秘 リ
」よ
り
カ
ン ポ ン`″
琶 の左 t
沢
時 間余 り待 た され る 。 テラス よ りこの ル ー ト
著な岩 彪
の ポ イ ン トの ォ ー バ ーハ ングを越 し 、切 れ落
ちた高 度感 の あ る フ ュース を ス タ ンスに 沿 っ
8月
て トラ バ ース 。 さ らに少 し トラ バ ース し凹角
メン ′
か いテ ラスに 出 、 凹角 、 フ ェース 40″ にて
なんて
ピナクルの横 に 出 て終 了。
言 の海 だ
これ ょ り三 ・四 の コルに 向 い C沢 を下 る。
■:つ きさ
C沢 雪渓 の下 りは非常 に急 で ピ ック ル を持 っ
ら弓 が
僕
てい たい我 々は慎重 に ス タ ンス を拾 い なが わ
起 こ しホ
︱
下 る。 三峰 リ ッヂの末端 を廻 り込 み Dフ ェー
す。他 の´
′
′
スの ル ンゼに入 る。 Dフ ェ ースか らの落 石 に
コル あた
︱
凹角 か ら松 高 カ ミンをへ て 2Pに て大 テラ
スに 出 る。 Aフ ェース基 部 の バ ン ドの右 よ り
か 皓取 付 く、凹角 状 を上 の ハ ングめ かけて登
る。 ガ ッチ リと した快 適 た岩登 りで あ る。
3o″ 程 で ピレ イ点、 ここか ら左上凹角 に入
り終了点 。 白出 の コルに て ピバ ー ク。
〔 タ イム 〕 涸 沢 BC(5:20)
(6:20)
新 村 ル ー ト取 付点
北条 。
ハ イ松 テ ラス
(8:oo∼ 8:2o
(9:05∼ 11:05)
-10-
争飲 み干
/
に 出 る。
′
注意 したが ら壁 の基部 に沿 って北屋 の取 付 点
五 ・六 の コル
1
① Aフ ェース
② Bフ エース
③ Cフ エース
④ Dフ ェース
⑥ 三障リッジ
⑥ 四峰鶏 壁
⑦ 四峰東南面
③ 四峰正面壁
⑨ インゼル
⑩ V字 雪渓
l
3:00)
く。 滝谷 にはす だ 陽 は差 さな い。 青 く透 きと
取付
滝 谷 グ レ ポ ン古 川 ル ー ト
か った空 間ま で が無 限大 の ひ ろが りを も感 じ
(昭 和 50年 8月
させ る。 (少 々 キザで した。 )セ ー タ ーを脱
12日
)
10)
雄
司
僕達 8人 か ら成 る パ ー テ ィーは 、 8月
ぎだ 。登攀 開始。 lP日 、砂 留 トップ。短 い
11
2P日 、尾 崎 トップで簡単 な 凹角 を 2o″
3P日 、砂 留 トップで すた凹角。 文句
日朝涸沢 を発 ち北尾根 ∼前穂 ∼奥 穂 ∼北穂 を
登 る。
縦走 し南稜 の テラスに達 した。 そ して次 の 日
を言 い たが 皓 も 3o7ザ ィル を のば して、 ォ
各 パ ー テ ィ ーに別 れ て 、滝谷 の各 ル ー トを登
ー バ ーハ ングの下 の テ ラス で ビン ー。 先行 パ
攀 した後 、 潤 沢へ戻 るこ とにな って い る。 グ
ー テ ィ ーの ラス トが丁度登 り始 め てい た とこ
レポ ンは第三 尾根 と四尾根 の間 、 C沢 右俣 奥
ろだ 。
4P日 、尾 崎
壁 の左側 に、 トサカ岩 、 ローノク岩 と膝 う顕
著 な岩 峰 を もつ鋭 い岩 稜 で あ る。
トップ。 ガ ラガラの凹角 を 5
%登 リチ ロックス トーン状 の気味 の悪 い オ ー
バ ーハ ングをかか えて乗 り越 す
。ま た もや ガ
8月 12日
ラガラの凹角 。
晴
メ ン バー 尾 崎
壁
5P目 砂 留
トップで傾 斜 の強
い もろい凹角 を 吊 り上げ で登 る。 出 口が難 し
砂留
なんて素 晴 しい雲 海 だ ろ う。 朝 日で真 赤 た
t● 面
E,実
留
が ツル ツルの凹角 を腕 力 で登 る。浮 石 が 多 い。
にヽ 聖
=面
ぎ登攀 具 に 身 を固 め 、 ザ ィル を結 ぶ 。 6時 過
砂
t/b。
そ の後 ル ー トは 2つ に別 れ てい た が、 ハ
雲 の海 だ。冷 ぇ きった 寒 気 の中 を査ぶ しい光
ーケ ンの連打 して ある し っか りした フ ェ ース
がつ きささ る。 ッ ェル トをはね のけ る。 ど う
を登 る。 ホ ール ドは ハ ーク ン とわず かに ある
や ら僕 が最 初 1/C目 覚 めた ょ うだ。尾 崎 さんを
細 い ホ ール ドだけ で、 そ の 上傾斜 も強 くカラ
起 こしホ エ ープスに火 をお こし、紅 茶 をわか
ビナ不足 とい う最悪 の し ょう態 だ。 きび しい。
す 。他 の人達 もごそ ごそ ゃ り出した。 白出の
V級 はあ る。
コルあた りで光 が ち るつい てい る。熱 い紅茶
り終 え ると トサ カ岩 の絶頂 にい た。 ル ー ト図
を飲 み干 した が ど うして もか ちか ち の フ ラン
とは かな りちが ってい る。尾 崎 さんが 登 って
スパ ンは 、食 べ る気は しない。 あ とは残 りの
来 て一言「 きび しい 一 」。 写真 さつえ い の後
人 にてかせ て す ぐに 出発 す る。 朝 の早 いの と
ス タカ ッ トで コルに下 降 し、 ローソク岩 の う
寒 さで体 は動 きに くく、北 峰へ の急登 は ヘ ド
時側 の テ ムニ ーの下 に着 く。 うす暗 くて 気味
が 出そ うだ 。松 濤岩 の横 か ら C沢 左俣 を下 降
が悪 t/b。 落 石 で もあ った ら直撃 だ。 6P日 、
す る 。圧倒 的 にそ ぎ落 とされた ダ ィャ モ ン ド
砂 留 トップ。 チ ムニ ーか フ ェ ースか と迷 った
フ ェース を見上 げた とたん に、 し りもち をつ
が 、 フ ェースに す る。 (内 面登攀 は こ りた
く。尾 崎 さん もかな りて こず ってい るよ うで
ホ ール ドは細 か く浮石 が多 く緊張 す る。 かぶ
可度 も … ・。 c沢 右俣 を落 石 と浮 石 に注意 し
り気味 の フ ェ ース を トラ ベース して凹角 の 中
■が ら登 る が非常 に苦 しい。 グ レポ ン取付 の
:角
(し か し ァ プ ミを使 えば楽 )登
に入 る。 (ま た か
の下 の テラスに よ うや くた ど りつ く。上
)本 目
変
)
らず ホ ール ドが細 か
い 。 や やォ ー バ ーハ ング した凹角 を腕 力 で乗
越 して傾 斜 のやや ゆ る くな った 凹角 を loz
・ ■ると先行 パ ー テ ィーが コン テで登 って行
-11-
登 り終 了 す る。縦走路 め ざ し登攀 具 を つ けた
まま ガ ラ場 を グ ラグ ラ登 り、縦走路 に 出 る。
南峰へ
滝谷 ク ラ ツク尾根
10分 。他 の人 た ち を待 っていたがな
(昭 和 50 年 8月 12日
)
かな か こない の で小 屋 ヘ ラ ー メンを食 いに行
く。再 び南峰 に戻 り少 し昼 ね を して足 をひ き
森
本
嘉
博
ず りなが い晴天 の南稜 を涸 沢 を 目指 して下 降
す る。
8月
〔タ イム 〕 南稜 テ ラス
(5:15)
12日
晴
メ ン パ ー 伊集院
取 付 (6:15∼ 20)ト サ カ岩 (8:15∼
2o)終 了′
点 (8:45∼ 55)
南 峰 (9:40∼ 12:2o)涸 沢 (13:10)
森本
B沢 を赤 い バ ン ドを捜 したが い下 降す る。
落 石 の音 が凄 い 、こん な岩 を登 るのだ ろ うか
と考 え させ られ る。取 付 がわか らず 、 ク ラ ッ
ク尾根手 前残置 ハ ー ケ ンのあ る所 で ア ンザ イ
レンす る。 パ リエ ーシ ョンル ー トを登 るが、
浮 石 多 く体半 分位 い の石 が 動 く、 旧 メ ガネ の
滝 谷 概 念 図
raな の
ク
ピら
」よリ
_/_ヤ
コ ルま で 3ピ ッチで登 る。
イ
メ ガネ の コルで一 般 ル ー トか ら登 る他 バ ー
'多
テ ィーをや りす ごす 。 一般 ル ー トに戻 り登 攀
開始、 ク ラ ックルー トで先行 パ ー テ ィ ーに追
いつ き 2o分 程 の時間 待 ちで登 り始 め る。
喉 の乾 き も忘 れ てい る。 ガスが 湧 き トップを
行 く伊集 院 さんの姿 が 見 えな くな る。指 の怪
・。
我 が′
心配 だ 、 力 が入 %た い ので は・…・
ビL/ィ 解 除 の合 図 で 、 また登 り始 める。最後
の ビ ッチで先 行 2パ ー テ ィーに追 いつ き、3o
分 の時間 待 ちで左 ル ー トの凹 角 を登 るが、 上
部 が ガ レ場 で 、落 石 と後 続 バ ー テ ィーに注意
を したが Ъ最後 の ビ ッチを登 り切 り縦走路 に
出 る。始 めて の登攀 、最初 の不安 な気持 も一
度 に 消え て しま った。落 石 のいや力音 が ま た
● PIフ ランケ ③ トサカ岩
1'P2フ ランケ ⑩C沢 右俣奥壁
レム
●北穂テムニー ① ツ フ
● ドーム北西カンテ Oス ノーコル
3ド ーム正面震 ○合 流 点
の ダイヤモンドフエース
聞 こえ る。 こんた に落 石が多 い ものか と再度
驚 か され る。北穂 小屋 にて遅 い昼食 を と り南
稜 テ ン ト場 に 向 う。
〔タ イム 〕 南稜 テン ト場
取付
終了
-12-
(8:oO)
(10:3o)メ ガネの コル (11:20)
(14:10)
│
気持 ち よ くT2へ進 む。
I
電谷 第 二 尾 根
∼ ドー ム 中 央 稜
(昭 和 50年 8月 12日
│
草 場 を左上 ヘ トラ バ ースす る と、 ドーム中
央 稜 の取付 で あ る。 ここで もかた り待 つ 。 ガ
)
ス って くると暗 く、肌 寒 くな り不安 か つ の っ
て くるが 、太陽 が 当 る と暑 くて もホ ッとす る。
橋
上
清
美
ここは いつ もそ う場しいが 、午後 か らは ガス
リ気味 で、早 く抜 け たい と思 った。 1ビ ッチ
8月
12日
メンバ ー
5。
うか
日、狭 い チ ムニ ーに入 る。初 めての 内面登攀 。
晴
田口
ザ ックとい っし ょに入 ると詰 って動 け な い し、
橋上
手、南稜 テ ラスか わ ノ ェル トをめ くって外
足 と背 中 の フ リク シ ョン も う貧 く効 かせ いれ
アッ
=な
がめ る。 常念岳 の頂 を つ き出 して 、横尾
ない 、足場 は ない で冷汗 をか く。 チ ム ニ ーは
デイ
■は一面 の雲海 。清 々し い冷気 に 、今 日の登
思 ってた よ り大変 な のだ 。 あ とは割合快適 に
オ:、
寧 を思 うと気 が 引 きしま る。 で も、私 に とっ
ビ ッチか の び る。 最後 の どん づ ま り、終 了点
ネの
て初めて の ビ ッグ ク ラ イムで張 り切 っている
直 下 の ハ ング気味 の ところを う査 く乗 り越 え
し、 田 口さん の リー ドで登 るの に、何 と もい
られ ず 、 左 に逃 げ て しま った のは少 し残 念 だ
たない不安 が 先 に立 って しま う。
った。
登攀
武者震 い を して、松濤岩 を C沢 に下 りは じ
無 事完 了 してみ る と 、最 初 の不安 も、登 り
に追
よ く踏 ま れた とこ ろを選 ん で足 をのせ
'Dる 。
は じめ ると、 田 口さん につ いてい くことだけ
ものだが、浮 石 にひびい て落 と して しま う。
でい っぱ いて、 あ との ことは何 もわか らなか
プを
三分が落 と さな くて も上 か 為いつ落 ちて きて
った 。 た ょ りす ぎた感 が あるが、 それ だけに
つ′
怪
当た るか わ か らな
思 い っき り登 るこ とがで きた 。 こん どは 自分
t/・
。 第三 尾根 の末端 をま わ
り込 んで取 付 点 にた ど り着 いた と きには 、す
最後
でに気 が疲 れて しま って登攀 ど こ ろではなか
、3o
った。幸 か不 幸 か先 行 パ ーテ ィが 多 く、 時間
:、
上
寺ち を してい る間に落 ち着 くよ う努 めた 。
:注 意
グ レポン方面 か らの落 石 を気 に しなが %、
:路 に
じっと待 つ こと 1時 間余 。 や っと私達 の順番
,も 一
t:き
た
た。 気 を引 きじめ、 1ビ ッチ進 む と、先
パ
ξ ー テ ィが ど っと待機 して い る。 ドームの
:再 度
頭ま です っと この状態 が続 い た ので 、一本 の
二り南
ルー トを登 って い るよ うな 気 が した か った。
:ま
で登 れ るよ うにか んば りた い。
T4か ら T3へ が最初 の難 関。左 へ の トラ
ベースがな かなか踏 み されず
│
:2o)
、 最後 には膝 を
使 って しま った 。 そ こを抜 けた ところか ら第
コ尾根 の大前 、渡 瀬 パ ーテ ィが よ く見 えた の
で、 コ ール をかわし合 う。 ス ッキ リした岩 を
-13-
がな くて ピ ッチ毎 に 余計 々 神経 を使 った し、
滝谷 第 四尾根
ピンを取 る事 も出来 ず、 パ ー テ ィが 同時 に動
くよ うな オ トロシ イ事 もした。 切 った のか縮
三気
ん だのか知 いな いけ ど こん な ザ イル使 わせ る
‐
な んて ア ンマ リタ。登攀具 をしま い 、途 中三
I二 発 τ
3 ・6σ
尾根 の 田口氏 達 と合 流 す る と南稜 テ ラスで 関
jヨ 出π
東 の後藤 氏 にお 茶 の ゴ チ ノウにな ってずい 分
モ ヘ向 カ
ゆ っく りと下 降 、涸 沢 に我 々 を最後 に 全員集
■して名
合。 今 日は初 めて ア ル プスの岩場 を登 った と
≡ く。壁
ア ル プスの岩場 初 見参 、何 が って この落 石 と
い う事 で 気 分壮 快 。 で もア ル プスの岩場 とい
二らわね
い うのが一 番恐 く、上 か らの落 石 もさなか ら
うか ら大 概 私 なんか寄 せ つ けない大 層困難 な
I前 、渡
落 石 を起 さな い よ う注意 す るだけ で神経相 当
合 い楽 しい所 も有
所 ばか りだ と思 ったけ ど害」
P日 、砂
減 疲 れた。
参 って C沢 を下 る 40分 程 でい いカロ
る もんだ た と思 った今 日の縄谷 四尾根行 で あ
う浮 草
Aカ ン テの テ ラスに 出た ら 5・ 6パ ー テ ィ待
る。
(昭 和
50年
8月
渡
8月 12日
12日
瀬
幸
)
子
晴
メ ン バー 大前
渡瀬
各 パ ーテ ィの揃 った 順 に 南稜 テ ラス を出発 、
?
取 りな が
ち な ので 日向は っこしたが ら三尾根 を 眺 めて
〔タ イム 〕 起 床
い ると盛 んな落 石 が 田口氏 達 を襲 ってい る。
(7:5o)ス
(5:oo)南 稜 テ ラス
ア。 )と 他 事 だ と思 って珍 らしか っていた 。
(8:4o)
Aカ ンテテ ラス (8:50∼ 10:4o)
ツル ムのコル (13:3o∼ 14:15)
2時 間待 つてや つと取 り付 く、 IP目 渡 瀬 T
終了
そ れ を (落 石 とは可成 り派手 を もので あるナ
`
ノ ーコル
三付 を ブ
だ岩 が浮
ら っとの
フ ビレ ー
(15:30)涸 沢 BC(18:55)
■rlと も
OP、 後大 前 氏 TOPを 行 く。 ツル ムの コル
=言 喜 トッ
で待 た され る間三 尾根 隊 と時 々 コ ール を交 わ
す が時 々 コダ マの様 にぶ れ て 聞 こえ る時 は キ
ャッチ しに くい事 もあ る。 そ の間終 了ま で ガ
リーの 中途 で ピナ クルまで一度 TOP交 代 し
た だけ で最初 か い ツル ペ式 で登 らして もら う
よ う言 ってか かなか った のが非常 に残念 で も
あ った。変化 に富 んだ楽 しい 登攀 だ ったが
四峰正面 壁 松 高 ル ー ト
(昭 和
50年
8月
13日
砂
留
■ろ。 3
7Э
)
ハ
ン
こ うは 使
雄
司
t
rご レーc
l■ を登
タ ンの
カ
I
P毎 に 3o∼ 60分 も待 た されて登攀 意欲 は
前夜 、 ル ー トの選定 につ い てい ろい ろあ り、
うすれ が ちでか 陰 で疲 れず に済 んだ とは い え
そ の結果 四峰正面壁 松 高 ル ー トを関東螢雪 山
ジ ッとしてれ ば寒 い し気 が急 ぐしで ア ンチ キ
岳 会 の伊藤 さん と登 ることにな った。 で も僕
シ ョウメなん て憎 いし くな った。 そ れで もポ
は屏 風岩 の東稜 か雲 稜会 ル ー トに行 きたか っ
イ ン トは矢張 わツルムの コル か ら上 の ク ラ ッ
少槽
「 ヨ、石
il;、
卜
i
⊃細 カ
し
た ので残念 だ った 。 出発 は 7時 、 パ ー テ ィー
贅
`
は大前 、渡 瀬、森 本 、砂 留 それ に 関東 の伊藤
■ (」 の 言
面壁 もと欲 ば った もの の待 ち に待 た された 今
の 5人 。大前、渡 瀬 、森 本 は同 じ四峰正面 の
iっ て レ
日一 日そん な話 は空言 で ある 。査だ あ る、 こ
甲南 ル ー トを登攀 す る 。
ク .カ ンテの所 が面 白 か った。 あわ よ くば正
の 12%の ザ イル 、 ず大 い くせ て充 分な長 さ
-14-
遷
i
r
― Kラ
‐■ ギ
13日
二し 、
8月
アに動
メン パー 伊 藤
うか 縮
三気 の澄 ん だ快適 々 朝 だ。 朝食 を と りす ぐ
で突 然木 の陰 か ら、渡 瀬 さんが落 ちた ので驚
っせ る
I=発 す る。 1歩 l歩 息 を切 らして よ うや く
く。 ょ うや く戻 って来 た。 2時 間 3o分 もた
を中三
3・ 6の コルに着 く。 富士 の頭 が雲 か ら空 に
ってか し。 そ の後 5峰 ′登 り 5・ 6の コルヘ。
スで 関
´ヨ出てい る。 10分 ほ ど休憩 した後 、正面
雪 渓 を雪 とたわむ れ なが Ъ、 グ リセー ド、
にい 分
董 へ向 か って 5・ 6の コルを奥 叉側 に下 る。
シ リセ ー ド、 カオ セ ー ドで滑 り降 りよ うや く
と員集
そ して急 な雪 渓 を登 りつ め 、基部 の テラスに
涸 沢 の テ ン トに着 く。
った と
モ く。壁 か の しかか って くるょ うた 、錯覚 に
〔 タ イム 〕 涸 沢
ヽ
号と し
こ %わ れ る。 す ぐ登攀具 を身 に着 け 、 ここで
日難 な
大前 、渡 瀬 、森 本 と別 れ 先 に岩 に取 付 く。 1
斤も有
P日 、砂留 トップで草 付 ガ リーを登 る。 かな
子で あ
つ浮草 ?が 多 い 。 慎重 に ラ ンニ ング ビレーを
ち合 わせ をしてい る。 ブ ッシ ュ帯 を登 ってい
晴
る大 前 さス´
を確認 。 少 々て こず ってい る様子
砂留
(7:oo)5・ 6の コル
(7:50)取 付点 (9:10)終 了点
(lo:55)4・ 5コ ル (11:45∼ 14
:3o)涸 沢 (16:oo)
取 りなが ら登 る。 テラスに 出て ハ ング気味 の
草付 を ブ ッシ ュにつか ま って登 るが 、 つ か ん
フ ス
10)
だ岩 が浮 石 で あや う く墜落 しそ うにな った。
や っとの思 いで ガラガラの テラスに 出 てセ ル
5)
フ ビレーを取
:55
それ と もル ー トがはず れ ていた のか ?2P目
h、
四峰正面壁 甲南 ル ー ト
(昭 和
ほ っとす る。 こ こがⅢ 級 ?
8月
ラバ ース し草 付 の階 段状 の気味 の悪 い 凹角 を
メ ン パ ー 大前
3P日 、砂 留
8月
渡
伊藤 トップで 上 の方 が少 しかぶ った所 を、 ト
13日
13日
瀬
)
幸
子
晴
森本
渡瀬
トップで バ ン ド トラ バー
関東 の伊藤 氏 と砂留氏 の 5名 で害」に早 い ピ
ス。 ハ ングを ア プ ミを使 って乗越 す。 (ほ ん
ッチで 5・ 6の コルに 出て一′
まつ く。 そ れか
登 る。
と うは使 い た くな か った )ハ ング上 の バン ド
で ビレー。
司
50年
4P日 、伊藤
`4o分
の
トップで浮 石 の多 い
凹角 を登 り、 出 っぱ った岩 をかかえ て越 L´
取付
ハ
て正 面壁基 部 に着 い た 。松 高 ル ー ト
テ ラスで登攀具 に身 をかため 、松 高 の
TOPを 行 く砂留 氏 を見送
ーケンの連打 してあ る所 を、腕力 で登 る。 5
t/・
り我 々 もTlに 向
ここで ア ンザ イレンし、渡瀬 、森本 、大前
うあ り、
P日 、砂 留 トップで ハ ン グの下 の フ ェ ースを
と続 く。 T2査 で ザ イルが足 らず確保 点 不安
全雪 山
登 り、 トラ ベ ース し、 す た フ ェ ース 2o″ 登
定 な り。 T3で 先行 パ ーテ ィに追 い つ くが こ
リテ ラスヘ 出 る.6P目 、伊藤 トップで ホ ー
の テ ラス 10″ 位 下 が変 に もろ く気持 ち悪 か
ル ドの細 か い フ ェース を 5.6%登 って
終了
った。 先行 パ ーテ ィケ見 る と美 事 に クモの巣
して しま った 。
の様 を ビレ イをと ってい る。 下 の方 に カ ラ ビ
「 も僕
ttヽ
っ
″イ
D伊 藤
勝利 の記念 の写真 さつ え い をす る。右岩稜
ナ付 の ア ブ ミや シ ュ リン グが落 ち てい て大前
三面 の
ケ登 ってい る田口さん らと コ ール をかわ して 、
氏 が 気持 ち悪 い とい い な が ら拾 い に行 く。 時
す ぐに トラバ ース を し 4・ 5の コルヘ。 この
計 、 カメ ラ、 ア プ ミや シ ュ リング、 甲南 は色
コルで 大前 、渡 瀬 、森 本 いの パ ー テ ィ ーと待
ん な のが落 ち てい るナ ァ。 ア プ ミたん か落 と
-15-
轟
す奴 は どんな野 郎 だ ?
な んて言 って後 で落
とい う松 高 の砂 留、伊 藤 パ ー テ ィと合 流。落
ち る よ うな本人 よ りは■ しだ ろ う。 パ ー テ ィ
ちた瞬 間 を バ ッチ リ見 とどけ たそ うで、 も っ
昇風 岩房
はそ のます で ポ イン トのオ ー パーハ ング帯 を
と頑張 ヽな ア カ ンとた した め られ る、何 と も
(昭 和 5
越 え る。 せせ こす しい所 を先行 パ ー テ ィが よ
くあれ だけ の ビンを と った ものだ と感 心 した
以上 この 日の登攀 中 の 出来 事 は私 自身 に も
位 だ 。 アプ ミを使 って い たが こんな所 じ ゃ却
う一 度反省 と山 に対 す る考 え方 を検 討 し直 す
15日
って難 し くな る。 それを越 え リッジを ジ ワ ー
必要性 を ハ ッキ リ示 して くれ た 。 一 度lt落 ち
8月
ッと回 りこ も うとした瞬間 、先 行 パ ー テ ィの
てみ る もス´
だ ナ ァな んて思 うのは 負 け惜 しみ
メ ンパ ー
派 手 た落 石 で 大 きた石 が ヘ ル メ ッ トをか す め
だ ろ うか。 一度 だ って落 ちち ゃあ いけ ないん
ヨ沢 を 出発 、
た時 は キモを潰 した。 頼 りな い ホ ール ドに し
だか ら。 lEl沢 では第一次後 発隊 も到着 し失敗
手tも ゃぶ こ さ
がみ つ い てい た。 さて最後 の ビ ッチ。渡 瀬 の
談 の説 明 と言 い訳 とでや っ きに な って逃 げ る
てへ た り気 味 。
大失 策 とな る。 これ が ど うか後 に も先 に も最
のに苦 労 した 。 ともあれ こ うして生 きて い る
初 で最 後 であ hす す ょ うに … … 。 後
3o
のは幸 い で ある。 ちた み に転落 時 亥J(12:o
″フ ェース 1本 、取 h付 きがかぶ ってい て ハ
5)な
ーク ンが高 く、 や っとセ ットした時は 殆 ど腕
時計 の示 す と ころで あ る。 本来 は松高 ル ー ト
カ オ使 い過 ぎてい た 。残 念 だ が大前氏 と TO
の予定 で あ った が 、 不調 の者 も出 て パ ー テ ィ
P交 代 で テラスに 降 りる寸前 、足 が届 かない
編 成 と共 に ル ー ト変 更 とな った もので あ る。
か ら シ リモチつ くだけ の覚 悟 で手 を離 した い
考 え が甘 か った 。 シ リモ チは つい た が その反
動 で一 回転 す ると草付 の上 を転 が り落 ちて行
った 。落 ちな が ら落 ち る とい うのは こんな も
の か と思 ってい てそ の内何 故止 ま った の か 不
思議 に思 った。 当 h前 だ上 では 必死 で ザ イル
《
を に ぎ っていて も う ァ カン "と 思 った とか。
早速
f地 パ ー ァ ィ ー
`ル下 り
気味 に
「
│・
l‐
角
ら上 を 見 上
下薇 て ル ー トカ
15メ
〔タ イム 〕 涸沢
ー トル
´
、そ の ま 査 延
ノイ、 ボ ル ト
つ最 上 段 に
うピ ッチ で バ
´
チ リ、 こ こで
■ って t/2る が
1な くハ ング
そ の割 に落 ちた時 の シ ョックは無 か った し外
傷 もな く人 l悪 運 が強 い な どとぬかす 。 とに
T4尾 布
使 い 残 り 1ヒ
・
り。 これは シ ョックで割 れ て止 ま った
(7:oo)5・ 6の コル
(7:50∼ 8:oo)正 面壁基 部 (8:4o)
開始 (9:10)終 了 (
)
BC(
)
尋
寺井 さ ん
「
TOPを 大 前 氏 と交代、気味 悪げ に してい
。 メ ー トル
■二
たが流 石 なスЙ く越 え る。 セ カ ン ドの森 本氏
さん ア プ
も不成功 に終 り右 ル ー トをア プ ミで越 え、 そ
メを越 ヘ フ
の後 も う一 度 ア タ ックを試 み よ うと森 本氏 の
[更 る点
ア プ ミを回収後 頑 張 ってみ た が今 度 は ハ ーケ
: ヨ 角 は、
´
ンが抜 け るとい う浮 き目に逢 い さん ざんな 目
に あ った末結局右 ル ー トを ア プ ミで越 え るこ
とに した。最後 に な って TOPの 交代 と落 ち
た事 の悔 しさ と恥 か しさで胸 一杯 で とて もつ
らか った。 4・ 5の コルで 2時 間半 も待 った
-16-
);
三 の フ ェ
ニ
・ スヘ 着 く
│
=
丁 つ、 そ ち │
I‐導
=
■、
F
二 る こ とタ
充。落
雲 稜 ル ー トを登 って きた藤 枝 、大前 パ ーテ
昇風岩 東壁 ダイレク トル ー ト
、 もっ
(昭 和
何と も
50年
身に も
8月
15
西
村
日
収
'日
8月
浩 しみ
メ ンパー 寺井
ないん
涸 沢 を出発 、横尾谷 を下 り丸 太橋 を渡 る。
じ失敗
朝か いやぶ こ ぎ、 T4尾 根取付 に着 いた時 に
逃げる
(す
晴
西村
へ た り気味。
12:o
■ った
で他 パ ー テ ィ ーと別 れ横断 ベン ドを 5oメ ー
ア ィ
あ る。
│の
コ ル
8:4o)
早速
トル下 り気味 で トラ バ ース。
(昭 和 50年 8月 15日 ∼ 16日
大
)
信
也
大 ス ラブの取
15日
付か ら上 を見上げ ると、 ポル トが連 打 され一
8月
直線 にル ー トが延 びて い る。
メ ン ペー 藤 枝
15メ
前
”ト
昇 風 岩東壁 雲 稜 ル ー ト
前穂 四峰正面松 高 ル ー
T4尾 根 へ取 付 く。 2ピ ッチは ザ イル
を使 い残 り 1ビ ッチは コン テで T4着 、 T4
ルート
BCへ 。
BC(6:oo)4尾 根 取付
(7:oo∼ 7:2o)T4(8:3o∼ 9:oO)
稜線 (15:oo)屏 風 の頭 (15:3o)
,尺 BC(17:oo)
は落 ち
てい る
t/・
〔タ イム 〕
)
し直 す
15日
3o分 位 で 全員揃
ィーを待 つ 、
ー トル位登 った 所 に 小 テラスが ある
個沢
BCよ
晴後 くも り
大前
り屏 風 下部岩壁 下 を通
hT4尾
が、そ のまま 延 ば し人一 人 が立 て る テラスで
根取 付 に 出 る。 T41r/6出 て み る と T2に は順
ビレ イ、 ポル トの間隔 力`
遠 い の 176閉 口。
番 待 ち の パ ー テ ィがた くさん 居 る。東稜 を登
ア
プ ミの最 上段 1/C乗 りゃ っと手 が と ど く。
る予定 で あ った が雲 稜 ル ー トに変更 。前 に
3ビ ッチで バン ドに着 く、上 がす ぐかぶ っ
1
パ ー テ ィ登攀 中 で あ り 3o分 待 って取 り く
付 。
てお り、 こ こで ル ー ト図 では左 ヘ トラ バース
2ピ ッチ ロで又 3o分 待 た され るが扇岩 テ ラ
が 、 トラ ベースで きる様 な パン
スで先 に行 かせ て ヽ いい以後 ス ム ーズに登 れ
ドもな くハ ングを乗 り越 し真 直 ぐ延 ばす こと
る。 ォ ーパ ーハ ン グを越 し フ ェース 3577.lで
て し、寺井 さん トップで登 る。
ア プ ミビレ イ。 東壁 ル ンゼに入 らず ゆ るい傾
とな って t/2る
40メ
ー トルい っぱ い延 ば し、 ハ ングの下
斜 の ス ラブと カン テ 15″ で終了。鵬 翔 ル ー
で寺井 さん アプ ミビレ イ、 そ の ま贅 い っきに
トの藤井 氏 か ら コ ール がか かる。 ブ ッシュを
ハ ングを越 ヘ フ ェース を行 き大 テ ラス (緑 ル
ぬけ る と大 ス ラブ ル ー トに行 った寺井 バ ーテ
ー トと交 る点 )着 、 小休止 。
ィ も居 り6名 で個沢 に下 る。
上 の凹角 は 、 ク ラ ックぞいに ハ ー ケンを連
〔タ イム 〕 '日 ttt B C(5:3o)
打 され左 の フ ェース を登 る。
テラスヘ 着 くとす ぐ右 の方 で藤井 さん達 の
声 がす る、 そ ち らヘ トラ バ ース。
鵬翔 を登
つて きた藤 井 、田中 パ ー テ ィー としば し雑 談 、
稜線 へ 出 る こ とにす る。
-17-
T4尾 嗅取 付 (8:3o∼ 9:oO)
T4(lo:oO∼ 11:00)
終了 (13:45)
潤 沢 BC(17:3o)
8月
16曰
いけれ ど、風 はそれほ ど強 くもな い 。
くもり
台風 接近 で ガスがか か り雨 が降 りそ うで あ
ドームの パ ーテ ィと別 れ 、1ヒ 穂 小屋 よ リキ
るが一 応 出発 す る。藤井 、 田 中 バ ー テ ィも松
ン ッ トに 向 って下 り、 B沢 の コルか ら滝谷 に
高 ル ー トにした 。 小生連 日の登 りで疲 れ 気味
入 るが 、 2人 共 初 め てた ので 、様子 が分 らず
で あ る。雲 ゆ き も怪 し く五 ・六 の コル で大休
ク ラ ック尾根 1/6入 った りして大分手 間取 った 。
止。
C沢側 か ら回
第 1尾 根 に至 る赤 い バ ン ドは 、 かす かな も
り込 み 30物 の ガ リー 1ピ
ッチ を省 略 して しま った 。 2ピ ッチ ロの バ ン
ので 、 気 をつ け ていな い と見過 してしま う。
ドで 明大 ル ー ト●llに 入 リル ー トを違 え て しま
漸 くP2フ ランケの基 部 に着 き準備 をして、
った。 ク ライ ムダ ウンで松 高 ル ー トに帰 る。
西村 トップで右 か し 2本 目の ク ラ ックに取付
3ピ ッチ ロのオ ー バ ーハ ングは ハ ーケ ンをつ
く。傾斜 ll急 、
だが ホ ール ドも多 く、 ス ムーズ
かみ 強引 に乗 り越 し凹角 か ら松 高 テ ラスに 出
に 1ビ ッチを終 え 、 セ カ ン ドはそ のまま右 上
る。 フ ェ ース 、 カンテ
2o″ 、 フ ェ ース 3
0″ に て終了点。 四峰 の肩 よ り五 ・六 の コル
Lす
る局
ミ与、ナ│、
、
二 皇氏 や 伯
の チ ム ニ ーを抜 け て クラ ックを左上 す る と、
1
`〔
リッジに 出た。
ニ 〔当会 で に
矢口らス
,1(?)と
をへ て 潤沢 に下 る。 五 ・六 の コル よ り雨 が降
3ピ ッチ ロは容 易 力 凹角 、第 4ビ ッチ凹角
り出 した 。 BCに 着 くと滝 谷 に 行 った者 、槍
か らフ ェ ース を左上 L.て 、 ハ ング下 で確 保 。
li子 位 で I
ケ岳 隊 も着 いてい る。 明 日は下山 で あ る。
頭上 の ハ ング を右 よ りに越 え凹角 を直 上 す る
-2パ
と、第 2尾 根 の主稜 17C出 た 。
'・ 1つ チ ム =
(7:oo)五 ・六 の コル
(8:00∼ 8:4o)松 高 ル ー ト取付
(10:10∼ 10:20)終 了 (11:45)
涸 沢 (13:3o)
〔タ イム 〕 涸沢
55分 の登攀 。昨 日
取付 よ り 5ピ ッチ丁度
三
屏風 で の単 調 さに比 べ 、快 適 な フ リー ク ラ イ
(昭 和
50年
8月
16日
寺
井
■
の
「 千ち 良レ
三 、ヒ ャッと
,一 パ ー′ヽ
キ
って来 た 人 に、奥 穂 へ の道 を聞 かれて驚 く。
ガスに巻 かれ て 、 c沢 へ ず んずん下 って しま
tr、
1
た
―
・
す る人 の動 きが慌 しい。 す ぐ降 り出 しそ うに
一
・
もない ので、一 応 出 て見 る事 に して南稜 を登
▼
▼
・
る。稜線 に 出 て も一 面 の ガ スで 、何 も見 えた
-18-
│
―
―
―
‐
‐
‐
‐
‐
‐
‐
‐
由
書あて
ち、 lII
と │〔 角
‐
▼
い何
1こ の 割
こ
台風接 近 とあ って 、潤 沢 は 朝早 くか ら下 山
るが 、 こんな天 気 で も登 って行 く人 が大 分居
そ こへ
ヽて怒 ら
て南稜 をかけ下 る。
寺井
―
レをに ぎ
∫ うて 来 た
ったそ うだ 。空 模様 は も う見込 みが無 い 。 ド
霧後雨
メ ン バー 西村
事たなか ら
=′
ームの方 も気 にな った が 、降 喝ぬ内 に大合、
ぎ
8月 16日
っ ガス σ
ー トで 、 40″ で Plに 出て ザ イル をしま っ
稜線 に 出 る手 前 で 、 C沢 へ の下降路 か ら登
功
谷な どを
向 った 。 水野 ク ラ ックは思 った よ り面 白い ル
プ
を。
)
は何 と
■ 10″ とこ
ミングに終 始 した変化 の あ る岩 登 りが味 えた 。
期待 した眺望 も得 いれず 、一 体 み して Plに
滝 谷 第 二 尾 根
P2フ ラ ング右 ル ー ト
内
・
ーテ ィ
レて ア
■ 1‐ ■た
終 了、時 間待 ち も無 くまず順調 カ ア タ ック だ
三ょ リキ
滝 谷 ドーム正 面 壁
ら滝 谷 に
(昭 和 50年 8月 16日
′
:分
った と言 え る。合 宿以前 の T・ Rで も岩 田 リ
ダ ーとザ イル を組 んだ
経験 は ゎず か で チ ョ
)
いず
ッとした コール に もサ サ ィを ズ ンを感 じた り
ξ取 った 。
渡
瀬
幸
子
神経 使 った が、 それ以 上 に岩 田 リーダ ーは唯
「 かな ふ
登 るだけ の事 しか知 らな い私 を相手 に′
ら もと
16日
ン査 う0
8月
1し て 、
メ ンパー 岩 田 渡 瀬
夕て取 付
下山す る
「 DLADc」 か ら余 った食糧 を も
霧雨
な く思 った ろ うと思 う。 それ と 自分 だ った わ
あ の ガスの中で正確 に ル ー トを見極 め る事は
難 しか っただ ろ うと思 うと矢 っ張 り滝谷 は恐
い所 だ と思 った。 雨 の来 な い 内 に と猛 グ ッシ
くム ーズ
らい、寺井 、 西村氏 と四名 で出発 。「
[ま 右 上
の森 島氏 や 住友氏 査だ行 きやんの ?台 風来
「
ュで南稜 を 5o分 で下 った のに BC日 前 に小
卜ると、
るのに知 らん よ。 」
「 風邪引 かん よ う174ね 。」
屋 の辺 りで ドバー ッとや %れ て しす った 。一
とは当会 では耳 にし得ない優 しい言葉 ではな
に静 かにな り淋 し
挙 に半 分程 減 った涸沢 はを、
,チ 凹角
F確 保 。
三上 する
(?)と
15分 位 で Bフ
いか
MCC」
ヒ ガム。南峰 で両氏 と別れ ると
くな った。 今 回不調 で残留 を余義 な くされた
ェ ースの基部 に取 り付 く。先
高松 氏 に は気 の毒 だが思 わぬ ドームを ヽらっ
行 2パ ーテ ィを約 1時 間程待 ち登攀 開始 する。
初 め のチ ムニ ー、 ク ラックは快適 な登 だが最
彗。昨 日
初 の 内は何 とを くシン ドイしそ の上 寒 くて冬
―ク ラ イ
の滝谷 な ど想像 して思 わず ゾ ッと した。濃霧
:夫 え た
。
で 10″ と登 ると ToPの 岩 田氏 の姿 は 見え
IP lに
な い 。 ガスの中 での登攀 は 高度感 が薄 れ るが
F白 い ル
気持 ち の良 い もので はな く、落 石 な どの時は
・しま っ
全 くヒ ャッとす る。最後 の ビ ッチ 、 ポ ィン ト
た本人 は頗 るご気嫌 、 と もあれ 槍 ヶ岳縦 走隊
も無 事 に戻 り最後 の涸沢 の夜 を歌 って名残 り
惜 しむ 。
〔タ イム 〕
rEl`民
7:3o)南
(6:4o)/」 ヽうヽ■L(7:
(8:25)
取 付点 (8:4o∼ lo:00)ド ームの頭
(12:o5∼ 12:2o)Bc(13:lo)
2o∼
峰
のォ ー バ ーハ ン グの下 で難 しそ うな ので不安
:モ
ヽら登
驚 く。
ザ イル をに ぎる。 そ の 内一人 で一 杯 の所 へ追
しま
いつい て来 た パ ーテ ィが害」り込 み ひ ど く窮屈
)て
:
を覚 えなが ら視 界 か い消え た岩 田氏 を,い 細 く
ヽ
。
ド
大 急、
ぎ
lt、
な る、そ こへ岩 田氏 の ザ イル ア ップの声 1/Cも
た つい て怒 られ て し査 った。 OKの 合図 で登
りか け た 時何 を 思 ってか 当会 の 古 い リーダ ー
を知 るこの割 り込 み の一人 t/bわ く、 ゆ っ く
「
り落 ち着 いて登 ろ う、岩 登 りは競 争 じ ゃない
んだか偽、頑張 ってね。 」??理 解 1/LZtt lン み
たがらとに角 ハ ングを乗 り切 ってそれで も尚
ズ ル を して ァプ ミ使 った ら却 って難 し くな っ
て馬鹿 を見 た。 ドームの頭 1/r出 て 約 2時 間で
-19-
数
表 紙 の こ とば
岩 登 りを志 す者 が′
らはず ませた が 皓最
初 に憶 え る ザ イルの結 び方 は 、 ほ とん ど
が この ポ ー リ ン (ボ ー ラ イン と も発音 す
る )結 びだ と思 う。 この方 法 は結 び やす
い点 や
17■
どきや すい 点 、 さ らに安 全性 、
7年 頃 は未 だ大勢 は麻 ザ イル を使用 して
確 実性 す べ て に す ぐれてお り、そ れが一
名
t(King of knots''と
も
い た よ うに記憶 して い る。
ザ イル をザ ックか らと り出す と き、 い
呼 ば れ る所以 で あ ろ う。
ザ イルに過 度 の シ ヨックがか か った場
つ もプ ー ン と香 って くるあ の麻 か もつ独
合 、 結 び 目や キ ンクが あれ ばそ こか %切
特 のにお いに 、 一 層登攀意欲 をか きたて
ボ ー リン結
られた ものだ 。 その麻 ザ イル もい まは全
び "は 相 当強 く 82パ ーセ ン トの強度 が
く過去 の遺 物 とな って しま った。 だけ ど
(フ ュー ラ ー び "
結
私 はそ の遺 物 をいな も大事 に押 入 れ の 中
れ るので あ るが 、実 験 では
出 るそ うで あ るが 、
'マ
とた る と 71バ ーセ ン トに落 ち、他 の結
に しす って あ る。
び方 では更 に これ よ り悪 い と の事 で あ る。
登攀用 具 の変 遷 は著 しい 。 ビ ッケルの
ザ イルの材質 とい えば 、井 上靖 の 小説
シ ャフ トな ども現在 は ウ ッ ドが主 流 だ が、
そ れもいづ れ は メタ ルに と って かわるの
ル
った三 重岩稜会 の
「 氷壁 」のモ デ とな
だ ろ うか。
前穂 東壁 にお け る ナ イロンザ イル事件 が
昭和
3o年 で あ るか ら、一部 の者 はす で
(月 巴
発・言
己)
ろ
に ナ イ ロンザ イル を使用 して いたので あ
ろ うが、私 が岩登 りを始 めた昭和
36・
-2o一
想
行
J
雲 の 平 へ
(昭 和 50年 8月 14日 ∼ 8月
二
雲 の平 は 、標高 約
輪
2,5ooメ
17日
)
美 和子
ー トルの台地 。
呵山植 物 が花 ひ らき、囲 りは高 い 山 にか こま
れてい る。
北 ア ル プスに は、 先輩達 は何 度か足 を入れ
ているだ ろ うが 、私達新 人 には 、初 めて の北
天 気 とは うって変 って 、一面 ガスにつ つま れ
ア ルプス山行 で あ り、初 めての 山 の生 活 で あ
て しす い 、展望 どころで ltな くた り、左 右 に
る、 そ して 体力 に不信 をいだ きなが るの参力口
分 れた道 を右 に取 り薬 師沢 へ 下 る。今 日の テ
で ある。
ン ト地 カベ ッタが 原へ と急、
いだ 。
3泊 4日 の予定 で 、我 々 8人
(8:lo)三 角点 (9
:5o)太 郎兵衛 小屋 (12:2o)薬 師
沢 (13:3o)ヵ ベ ッタが原 (15:lo)
(2パ ー テ ィ
〔タ イム 〕 折 立平
ー )は 、折 立 平 か ら太 郎兵衛 小 屋 、薬 師沢 、
雲 ノ平 、野 口五 郎 小屋 、鳥帽子 小 屋 か ら濁 小
こへ と縦走 に 出発。途 中谷 あ り、岩 あ りで、
8月 15日
台地 、高 山植 物 、氷 雪 な どが、 こ の 山行 を楽
AM5:55分
しい ものに して くれ るこ とを祈 って 出発 。
晴
、 はな やかな テン ト地 を後
に、 この山行 の 目的地 である雲 ノ平 へ と向 う。
8月
14曰
メ ンパー
くも わ
薬 師沢 小屋前 の小 さな 吊 り橋 を渡 り、 樹林帯
中沢
村上
澄川
出口 野 田
佐藤
三輪
につ つま れた 色、
た斜面 を 2時 間ば か り登 る と
山西
雲 の平 0入 日、 ア ラス カ庭ヨ │〔 」た (展 望 lt
大阪 を 2班 に分か れ て 出発 し、折 立平 で後
ハ ェ 、 ゴ ミri 3立 ち、 これ ては
よヽ
^の たが、
竜者が着 くまで身仕 度 を整 えな が %待 つ 。
せ っか くの台地 の すば らしさが半減 して しま
AM7:3o分
い 、 なん だか虚 し くな る。 )
、後 発 者着 く。 全員集 合 _/
ヽよい よ今 日か ら入 山 。
折立平 か ら三 角 点 までは樹林 帯 に 囲 4れ た
「 ここで休憩 を取 皓ずに 5分 ほ ど先 へ 行 く
と雲 ノ平 に出いれる 」と言 うので、重 い足 を
な登 り道 で 、太郎兵衛 小屋 ■で
意外 に長 い急、
がせ たが 5分 どころか 2o∼
急、
,薬 師岳 へ 登 る のだ ろ うか 、人 が 多 く、越 し
った 。
30分 もかか
されつ の登 り道。 三 角 点 ま で登 りつ め る
そ の 疲 れ も ど こ ぇ ゃ い ・ ・・。
二、薬 師岳 が姿 を表 わ し、太郎兵 衛 小屋 まで
祖 父 岳 、水晶 岳 、 赤 牛 岳 、笠 ケ岳
'越
一本道 1/C出 る、 こ の一本道 、歌 の文句 では
■つけれ ど、本 当 に 長 くど こ まで も続 くとい
か 時の 展 望 は パ ツ グン。
ヾル トブ ル ーて い で に も手 が 届 きそ
空 、 コ′
-21-
│││ILL
・
・ ・な ど高 い 山 々に囲 4れ てい た 雲 ノ平 小屋
つた感 じて太郎兵衛 小 屋 に着 くと、今 ま での
Fヨ
etc・
亡
、食後 、村上 さん の 出発 を皆 で
見送 る。私達 も台風 接近 のた め予定 を一 日繰
い物 で あ り、味 わ うことの 出来 ない匂 い 、 そ
り上 げ下 山 と決 め不用 物 を捨 て各 自の荷物 を
して人 影 も少 な く、山 の雄 大 さ 、 ス ケ ールの
軽 くL″ て下 山 へ と急 いだ 。槍 ケ岳 が あんな に
大 きさ 、 自然 の美 しさを感 じ 。・ ・・来 て 良
くっき りと姿 を見 せ てい るのに台風 が接近 し
か つた。皆 で 記念 撮影 。
明 日の朝 で 、村 上 さん とか別 れ 、 夕食 にた
き込 み飯 で送 別会 。
(5:55)
ア ラスカ庭 園 (8:oo)雲 ノ平 山荘 (9
:00)祖 父岳 (12:lo)水 晶小屋
(14:10)キ ャ ンプ地 (16:lo)
〔タ イム 〕
カベ ソケが 原
ク
4:5o分
花 、草 の匂 い な ど大阪 で は 見 る ことの 出来 た
三 ・四
くもりの ち小 雨
AM4:lo分
葉 山氏
風接 近 との こと 、 そ のた め風 が強 く小 雨 が ぱ
らつ き不安 た一 夜 で あ ったた めか皆 、寝 不足
とい った顔 つ き。
2
つ つ あ る とい うことが虚 の よ うに思 われ 、天
登 って上
気 を気 に した が ら楽 しか った山行 の思 い 出を
朝 とに
胸 に ひめて の下 山で あ り、途 中合 う人 もまば
ぼ む。 民
らで あ る。
気持 が ょ
私達 、新 人 は先輩 た ちの配慮 で あま り疲 れ
歓 々聞 カ
を感 じることな く、 す ば Ъしい1ヒ ア ル プスを
コ の コハ
満 喫 し、楽 し く意義 ある山行 が 出来 た よ うに
コル カ
レ .ア ィ
ど うに ヵ
そ して無 事 に下 山 で きた事 を感 謝 した い気
起 きる。昨 夜 の ラジオで台
(
武藤 f
思 う。
8月 16曰
右 フ
う。初 めて見 る雷 鳥親子 、高 山植物 の小 さ い
と右 岩 移
持 で ある。
(5:5o)野 口五
貞6小 屋 (7:o5)鳥 中
冒子 小屋 (10:05)
沢 ノ出合 (1:4o)濁 小屋 (2:25)
七 倉 (3:5o)
ザ ッタ
〔タ イ ム 〕 キ ャ ンフ地
後 ろを拡
池畔に
ぎわゃ か
右岩 稜
つてい る
す る。
涸
沢
の
思
い
最初 の
出
者 つ私 に
幸
夫
¬
r私 ヵiト
も― 卜と
慎 重 て登
寺折
。
『 関東 関西 合 同合宿 』…… と、 か ねがね
よ り実 現 を夢 みて た が 、偶 然 に もこ の夏合宿
に 、 4日 間程 、個 沢で生活 を共 に す る機会 に
恵 ぐ贅 れた 。
な限 りに於 て この よ うな合 同合宿 を望 めた い。
っ落 石 が
,
上部 は
連 日夕食後 に ミ ー テ ィングを開 き、関東 の
人 々と座 を囲 み 、 い ろい ろ交流 の花 が 咲 くQ
こ の 日は関 東 。関西 の合 同 パ ーテ ィを組 み 、
1
て、傾 斜
テラスラ
今 日で 関東 の合宿 が 終了 す る と言 うので 、
わず か数 日で あ ったが 、攀 じ り、語 り、会
b
ーこ
`左
_
‐
す 、上 ァ
員末端 贅 で交流 を深 め 、充実 した素 晴 しい合
前穂 東壁 へ 出か け るこ とに決 査 る。私 と武 藤
宿 を送 るこ とが出来 た。
氏 は、右岩稜 へ 、新 人 の砂留 は伊藤 氏 の胸 を
7‐
_ ら。
借 り、 四峰 へ と 2組 のパ ー テ ィが 出来 る。
■
t二 う。
今後
姉 妹 会 と し春 、夏 、冬 を とわず可能
-22-
(
〔右岩 稜 〕
は烏 帽 子 の中央 カ ンテを登 った時 と、変 わた
ク ラス トした雪渓上 を キ ックス テ ップで
、
く安心 してて かせ Ъれ る パ ー トナ ーで あ る。
三 ・四 の コルヘ 向 う。
2・ 3回 アブ ミにぶ らさが る と 、 あ っと言 う
武藤 氏 とは 3年 前 に 交流 登 山 を行 な った時 、
間 に ハ ングか 皓姿 を消 す。
葉 山氏 と共 に谷 川 の烏帽 子奥 壁 中央 カンテを
登 って以来 、久 し振 りで パ ー テ ィを組 む 。
E
ハ ングを越 す と バ ン ドに 出
、 さ らに バン ド
を登 ると 北星 上 部 の広 い テ ラスに 出 る。
朝 とはい え 、真 夏 の太陽 が雪 渓 に 反射 し汗
遠 く、後 ろの方 か ら誰 か が呼 んでい る声 が
ばむ。 時 折 り冷 た い風 が ここ ちょ く肌 をたで
す る。振 り返 ると四峰松 高 ル ー トの終 了点 で
気持 が よ い 。氏 が得意 とす る沢 登 りの話 を、
手 を振 ってい る人影 が見 え る 、松高 に登 った
数 々聞 かせ て もらい なが い 1時 間程 で 、三 ・
砂留 と関 東 の伊藤 氏 である。我 々 も大 きな 声
四 の コル に着 く。
で コール を送 る。
コルか ら B沢 を下 る。傾斜 が きつ く ビ ッタ
ル .ア ィゼ ン を持 た ない我 々は下 降 に戸惑 う。
彼 らは案外 早 く登 った よ うだ 、 こ ち 為は 4
だ Aフ ェ ース を登 らなけれ ば 力 らた い 。
ど うにか安 全地 帯 にお り、 ガン場 を少 し登 る
と右 岩稜 下 に 出 る。
Aフ ェ ース基部 に l多 勢 の ク ライマ ーが
l・
取 付 が わか らない の か ?
圧 ↓
ザ ックか %登 攀用具 を取 り出 し身 に着 け る。
後 ろを振 り返 ぇると奥 叉 自 の池 が見 え る。
私 は一 昨 日、 この Aフ ェ ース を登 って い るの
で
池 畔 に は数 張 りの テ ン トが朝 日に照 らされ 、
さわやか な 朝 を迎 え てい る よ うだ 。
ウ ロ クロしてい る。
勝 手 がわか リス ム ーズに登 れ る。
凹角 .テ ム ニ ー と、岩 は ガ ッチ リ安 定 し、
フ リク シ ョン ・ホ ール ドと もに
右岩 稜 に は 5年 前 に一度 、 古川 ル ー トを登
も ぅしぶん
々 く、′
ク
な
ライヾング
央適
を楽 しでせ て くれ
ってい るの で今 日は鵬 翔 ル ー トを登 ることに
る。 す もな くして終 了点 に 出 る。
す る。
真夏 の 強烈 な 陽差 しを浴 び、遠 く蝶 ケ岳 、
大竜 の 山 々が望 め、眼 下 に は徳 沢園 の小 屋 が
最初 の トップを お 互 い譲 h合 うが、年長
者 の私 に花 を持 たせ て くれ る。 それ ては とす
マ ッチ増 のょ う′
τ見 え る。
ず私 が トップに立 つ 。 2ビ ッチ ロす では 古リ
明 日には山 を下 ると言 う武藤 氏 と、素晴 し
ル ー トと同 じ、左上 へ と浮石 の多 い バ ン ドを
い 登攀 が味 わ え、意義 あ る合 宿生活 の ひ と時
慎重 に登 る。
を送 るこ とが 出来 た。
時折 り古川 ル ー トを登 ってい る パ ーテ ィか
ら落 石 が有 り、 ひゃひゃ す る。
上部は圧倒 され る ハ ング帯 がつ らを って
る。
t/・
テラスか %ル ー トは 2つ て分 か れ 、鵬翔 ル
ー トは左 上 の方 ヘ トラ バ ース ぎみ に登 る。
'上 か hょ い
すく
い
ょ核心部 の ハ ン グに差 し
かか る。 こ の ビ ッチrl武 藤氏 に トップをや っ
リズ ミカルな登攀
-23-
ヽ
前穂 の頂上 を経 て 、三 ・
四 の コル か ら雪 渓 をグ リセ ー ドで
て、傾斜 もだん だん急、
に な って来 る。
て もい う。 氏 の卓越 した
ザ イルを仕舞 い
一 気 に下
鬱 “
落 石 の 恐 怖
田
口
幸
夫
「 ド ドドッー ノ」と、轟音 と共 に ル ンゼ上
部 か 喝 2″ 四方 もあ ろ うかと思 う岩 が、数個
の どち らか に あた っていた らと思 うと、 あ ら
11ナ
ため て岩 登 りの こわ さを思 い知 為され る。
メン′
我 々めかけて落 ちて来 る。「 あ ′落 石 ― ′」
幸 い 1ル ンゼの核 心 部 を抜 け、 ル ンゼが く
1カ ′
と、私 は と っさに叫 び、岩 にへば りつ くょ う
の字 に 広 く曲 った所 にい たた め 、難 を逃 がれ
を終 り仕
身 を伏せ る。物凄 い音 を立 てル ンゼ内 の壁 に
るこ とが 出来 た ので あ る。
が 、見 Z
ハ ネ返 りなが 特 下 の方 に消 え てゆ く。
そ れに 1´ て も二 人 の受 け た シ ョックは大 き
あ るだ同
しば ら くする と、今 の落 石 が ウンのよ うに
く、特 に 治 ち ゃん の は今 後 の登攀活動 に 、致
だ ったカ
静 贅 り、 ただ岩 と岩 とが激 し くぶつ か り合 っ
命的 な影響 を与 え る よ うに思 わ れた。叉私 自
3ル ンt
た 。 キ ナ臭 い独 得 の臭 いが あた リー面た だよ
身過去 、 多 くの落 石 を経験 して来 た が 、 これ
いが 、 壁
う。
ほ どの凄 い落 石 は見 た ことが ない 、 も うこの
って はレ
登攀 が終 れば 、絶対 に岩登 りは やめ よ うと真
も枯 れ =
二 も'実 るよ うな恐 布で、背 筋 が ゾ ウーと し、
生 │た さえ r:し な■ った。 ど うや ら私 は大丈
allに 考
夫 3よ うだ、 と共 に す ぐバ ー トナ ーの治 ち ゃ
えた 。
しか し明 る 日には ■た、落 石 の恐怖 に震 え
た が ら前 穂 東壁 、滝谷 へ と向 う。
ん の事 が 気 に な り、「 治 ち ゃん 一、大 丈夫 か
らしい 清
―ト
lP目
一 /」 と大声 で叫 ぶ 、 す る と下 の方 で も、
1昨 年 同
「 田口 さん 一大丈夫 ですか ―./」 と治 ち ゃん
の声 がす る。 ああ ―治 ちゃん も無事 の よ うだ
べ りゃ サ
卦ほ えて
2P目
を 一と、ほ っと安堵 す る。
凹角 は 、
取 りあえず私 のいる所ま で登 って来 るよ う
登 って行
伝 え、 ザ イル をた ぐり寄せ る。
3P目
治 ち ゃんが登 って来 て、お互 い顔 を見 るな り
見下 せ る
「 今 の落 石物凄 か ったな 一」と、同時 に強 ば
― トフ ァ
った顔 付 で話 す。
しば いく体 の震 えがとす いな い。先程、取
4P目
付点 で先 行 パ ーテ ィーの登 っているのを思 い
寸 を 3o
出し、 きっとそ の パ ーテ ィーの人為的落 石 と
5P目
思 い、恐 ろしさの余 りつい「 こら 一 ノ気つけ
んか 一」と口ぎたな くのの し って しま う。
この ビ ッ
下降は
う。 3ル
落 石 が もう少 し早 か った ら、私 か治 ち ゃん
…
24-
レンで 降立 つ。本 当 な らこの査す鳥帽 子 の
岩
錫 杖 岳 山 行
岩 小屋 で 泊 るつ も りだ った が 、 4フ ェ ィス と
(昭和 50年 11月 22日 ∼
は、岩壁 で分 離 されてか り、登 る気 が した t/b。
11月 24日 )
田
11月 22日
ら
メ ン パー
中
茂
今夜 は 、 ク リヤの岩 小屋泊 とす る。 ラジォで
は、 山は荒模 様 で 吹雪 にな る と言 って hる が
、
きれ い な星空 で 信 じられ ない。
樹
11月 23日
快晴
田口 岩 田
田中
/Jヽ 雪
ツ ェル トよ り顔 を出 して見 る と雪。 で も
少
1カ 月ぶ りの錫丈岳 。 ウチ の食堂 で の朝食
れ
を終 り出発 す る。雪 も多 か ろ うと思 って 来た
り北 尾根 を通 るこ とだ。右俣谷 で 1パ ーテ
ィ
が 、見 るか ぎ り雪 な どない 。 日影 に チ ラチ ラ
あるだけ 。 ァ ィゼン ・ビ ックル も って来 て損
を追抜 き本 峰 フ ェ ィス下 の バン ドヘ着 く ガ
。
ス が、 かか ってな んに も見 え ない グ ラス
。
リ
だ ったか な。 ク リヤ の岩 小屋裏 の 小道 を辿 わ
ンネよ り東尾根 へ 上 る。思 っていた ょ リブ ッ
3ル ンゼ下 に て小休止 。槍穂連 峰 が す ば らし
シ ュの多 い尾根 で ある。 頂上 は、 小 さな
いが、 雪 の量 は 、 lo月 見 た と きとあま り
変
で あれ ば ょい、 と言 う願 をみ ごと裏 切 られ ブ
ってはい た い。 この錫丈 に して も岩 も乾 き
草
も枯 れ コン デ ィシ ョンは最高 。お ま け にすば
ッシ ュた らけ の ビークにか っか り。 4L2_根 も
き 致 自 れ の 真
く
らしい青空 。 目標 は 、第 4フ ェィス、雪稜 ル
え
ート
lP目
乾 膝 た ク ロ ヮ ール よ り草 付 を登 る。
1昨 年 同 ル ー トを登 った が、雨 あが りで 、す
し。今 日の行動 予定 は 、錫丈 沢 よ り本 峰 へ
登
草原
樹林 ば か りで 、 しん どそ う。 ふみ 跡 を辿 り出
い
発。 木 に登 った り、根 っ子 夕 くく
った り、 た
いへ ん な アル バ イ トで、 い ゃにな って くる
。
4時 近 くに な って ク リヤの到着 。岩 小屋 へ は
暗 くた るこ ろ帰 り着 い た。
べ りゃ す く草 付 を必死 に な って登 った ことを
おぼ えて膝 る。
2P目
11月 24日
晴
岩 田 さん が、 トップとな り、草付
岩 小屋 の前 の積 雪 も昨 日よ りも少 しは 、 ふ
凹角 は 、 い や だ と言 って フ ェース ∼ ヵン テと
え てい る。 前衛 フ ェィスは、 と見 る と真 白 に
登 って行 く。
な ってい る。 お 日様 も顔 を 出 し朝 日の 中 を下
3P目
や さ しい 凹角 を抜 け 、 3ル ンゼが
バ
見 下せ る ン ドを、追 かけ 左か ら右 へ と、 ル
ー トフ ァ イデ ィング のお もし ろい ピ ッチだ
。
4Pロ コ ンテ ィニ ュァスで少 L登 り、草
付 を 3o″ ほ ど登 る。
5P目
凹角 よ リカ ン テヘ と、 ど うゃ ぃ、
この ビ ッチが 、核心 部 いしい。
下降は 、 ブ ッシ ュをか きゎ Iる ル ンゼヘ 向
t―
う。 3ル ンゼの コルヘ は 、 5%の ァ ップザ ィ
-25-
‐
・
:53目
││lhL
山す る。
く>山 女を讃える詩 <>
心 を動 か す こと
後
中
昭 満
″=”コr
l
もう 15年 も前 の事 た のだ ろ うか。息 をのtF
よ うな 大 自然 の光 景 に 、鮮烈 々印 象 と感動 を
一
″百 ヨ k
に歓 声 をあげた あ の初 めて の ア ル プ ス山行 は、
D
ガスが去来 す る中か ら垣 間見 た穂 高 の 峰 々
沢
一
雄
o丁 ゝ
ヽ
肥
憶 えた の は、 間違 い た くこの私 だ った の だ ろ
うか 。 みそ じ半 ば の今 の私 に、 あ の頃 の よ う
な感受 性は、 はた して残 ってい るのだ ろ うか。
か か筋 骨運 査 し く ベ イタ リテ ィ ーな 山女 よ
あ の頃 の 自分 と比較 す る と き、現 在 の 自分 が
あたた た ち こそ 本当 の女 性 な のだ
自然 とのふれ あい に、 どれだ け′
いを動 か され
かつ て あなた達 を細 くひ弱 に閉 じ込 めた
る事 が あるの だ ろ うか 。
あ のい 査わ し き因習 をぶ ちやぶ れ
イギ リスの叙情 的詩人 ワ ーズ ワ ースは、 大
そ して 内股 で 歩 くの を やめ
人 に な って も未 だ虹 を見 て胸 がか どる 自分 を
し っか と大地 を踏 み しめ よ
あ りが た く思 った とい う。 そ して 彼は老 人 に
山女 よ どん な苦難 に 出合 って も
な って もそ うあ る よ うに 、神 に祈 った とt/bう 。
そ の大 く遅 ま しい足 で 踏 み こえ て行 け
昇 る 朝 日を見 て歓 喜 し、碧 空 に 湧 き立 つ積
お お ミ ロの ビーナス よ り勝 れ
乱雲 を 見 て烈 日の意 気 を感 じ、沈 む夕 日を見
ヘ ラク レスに も超 え よか し
て感慨 にふけ り うる、そんな感 受性 を私 もい
ああそ れに して も町 の女 の なん とひ弱 で
つ まで も持 ちつづ け た い。
果 れな ことか
花 の咲 くの を 見 て も、鳥 の さえず リケ聞 い
た ん とい たす しいこ とか
て も、何 ん ら いを動 か されな くな った ら も う
かか 素 晴 ¨ しき山女 よ
か しで いた の で あ る。感覚 と感受性 は 、 い つ
空 に希望 の 虹 をかけ ろ
ぶと ぎす贅 され ていな くてはな らな い。 そ し
日やけ した顔
て琴線 は絶 えず ピンと張 って 、風 のそ ょ ぎに
秋空 の よ うに澄 んだ ひ とみ
も鳴 ¨な くては た 皓な い。
そ の微笑 み は生 命 あ る もの 全て を慈 しみ
人 人 の心 を和 査せ る
お素 晴 らし き山女 よ
おヽ
太 陽 よ りも朗 らかに
月光 よ りも聰 明 たれ
そ して堂 堂 と胸 をは ってつ き進 め
そ こにtrlき っと素晴 らしい恋 人 が
ま って い るだ ろ う
-26-
■■■国WF
記
(昭 和
50年
1月 ∼ 12月
)
三 月 の 八 ツ ケ岳
(大
同 心 雲稜 会 ル ー ト
(昭 和
50年
3月
20日
∼ 3月
)
22日
)
田
今 回 の山行 は新入 トレ ーニ ングを 目的 とし
3月
21日
口
幸
夫
風 雪後 晴
て八 ツク岳 を選 んだわけ だが 、そ の新人 が 1
メ ンパ ー 岩 田
名 のみの淋 l′ い参加 で あ った。
夜 半 よ わ風 強 し、朝 ツ ェル トの 中か 為外 を
田口
メ ン ペ ーは私 と岩 田で大 同心 へ 、寺井 、伊
見 る と風 雪 で視 界 が悪 鉢 、取 りあえず壁 の基
集院 は 赤岳 西壁 と 2つ の パ ー テ ィ ーに分 かれ
部 贅で 行 く。基部 に 2∼ 3パ ーテ ィス た が こ
る。
の天 気 な ので諦 め て帰 る。
3月
2o曰
折角 来 た のだか 弓と、勇気 を振 るい起 し荒
くも り
メ ン パ ー 寺井
岩田
れ狂 う強風 の 中 を壁 に取 付 く。
伊集 院
田口
ま ず は私 が 卜 、
ソプで登 る。垂壁 を出歯 の前
美 濃戸 口よ り 3時 間程 で赤岳 鉱 泉 に着 く。
爪 で慎重 1/Cハ ング下す で登 る。岩壁 に エ ビの
色取 りど りの テ ン トが 沢 山張 って あ り、多勢
の登山者 が入 山 してい る よ うだ 。
尻尾 が 付着 し、最初 の ハ ー ヶ ンが 分 弓ず どこ
こ こか ら大 同心 、横岳 西壁 が一望 で きるの
下 が ってい るの を見 つ け ル ー トが分 る。 ここ
だが 、曇 り空 の為 見 えず 。昼食 を済 査せ 、赤
か %2ビ ッチ ァ プ ミの推1替 で直上 し、 ハ ン グ
岳 西壁 へ行 く寺井 、伊集院 パ ー テ ィーとここ
で別 れ る予定 だが、 ま だ時 間 も充 分 あるので
下 で ァ プ ミビレーを行 う。 3ビ ッチ ロ、人
工 か らフ リーに移 る所 が、実 に悪 くハ ーケ ン
、
我 々 と一 諸 に大 同心稜 の ラッセルを して もら
ホ ール ドが皆無 で ア ブ ミに乗 たす贅 しば い く
が ル ー トか迷 う、 よ うゃ くシ ュ リングのぶ し
う。
立往生 す る。岩 田 に し っか り確 保 を頼 み 強引
膝 下程 の ラ ッセルだが 非常 に助 か る。途 中
に乗越 す、 ど うにか登 れ ほ ―とす る。
よ リ トレースが有 りそれ を使 う。大 同心 稜 の
右 上 ぎみ に フ リ ー、一 部人工 を 2ピ ッチで
上部で少 し平 力所 が あ り、今夜 の寝 ぐいと決
め 、 ビ ックル を振 るい ッ ェル トを張 h終 え
、
上部 の バ ン ドに 出 る。 この辺 か ら天 気 も回復
寺井組 と明 日の健闘 を誓 い別 れ る。
れ落 ち高度感充 分 、 カ メラを取 り出 し
´
手当 り
〔タ イム 〕 美 濃戸 口
(8:45)赤 岳鉱 泉
同心 稜 BP
し視界 が開 け る、壁 は 裏 同心 沢 贅で一 気 に切
次第 シ ャッタ ーをt7Jる 。
(11:48∼ 13:15)大
(14:35)
バ ン ドを右 ヘ トラ ベース する は
、 じめは容
易 だが 2ケ 所程 、体 が後 ろへ 引 かれそ うで少
し悪 い、 これ を過 ぎれ ば南稜 の肩 に 出 る。
-27-
天 気 は 良い が風 が 増 々強 くな る。時 間 も4
だ早 い ので ゆ っ く h休 憩 す る 。
最後 の ドー ムの登 り、岩 田 に トップを立 っ
この ビ ッチは風 が 強 く、 アプ ミが水平 に な
`照 ら
び き乗 るの 1/r非 常 な手 間 が か か る。叉途 中ポ
すこし
ル トの打 ちカロえ等 で この ビ ッチだ けで 2時 間
より
「
`
強風 の中、大 同心 を後 に
て もし う。 ピナ クルか わ少 し フ リーで 登 り人
半 の時 を費 やす。
工 に 移 る、途 中 ボル トが一 本抜 け てい たので
赤岳 へ と向 う、赤岳 手 前 の石室 小屋 で泊 る。
打 ち加 え右 の リ ッヂに 出 る。 リッデか ら カ ン
〔タ イム 〕
BP(6:35)取
付点 (8
:00)南 稜 肩 (12:30∼ 12:55)
大 同心 頭 (15:4o)赤 岳 石室 (17:45)
テ状 ハ ングの所 で 、岩 田 が ハ ークンの 間隔 が
遠 く 3o分 程頑 張 るが 、 ど うして も届 か ない
そ こま で登 り交春 す る。 ア
と言 うの で、利い `
3の 中
みて こ │
く 2Eヽ
ば体 が
.
る。腕
:
か、 か
22日
ナはか │
プ ミを少 ししば り、 2本 の ア プ ミの最 上段 に
3月
乗 りや っと届 く、 ハ ン グを乗越 す とす ぐ大同
赤岳 を越 え 、 中 山乗越 で寺井 、伊集 院 パ ー
心 の頭 に 出 る。
晴
ど り今
│
ど うに
テ ィと合 流 し下 山 す る 。
I
* **************************************************
音同
穂
(昭 和
昇
50年
風
稜
東
6月 7日
*
*
*
)
*
*
藤
**ホ ***ホ ******十
6月 7日
*****オ
*****************十
明
******キ
光
‡
*
***十 **
では上 に行 った %ど うな るか と心配 にな って
曇
メ ン パー 岩 田
枝
くる。突 然 、 ブル
藤枝
ル ル ンと轟音 、何 か と空
前 日Z
22:
い つ もの事 たが ら、 上高地 に着 い た時 には
を見上げ る。 ア 飛行機 か ?と 思 い きやそ の
後
回 りを見 回 し 、穂 高 の ご きげ ん を伺 う。大阪
翌 朝快
を 出る時 に は どしゃぶ りだ ったが 上高地 に着
贅す百 メ ー トル ぐらい先 に落 ち る、 わ っ落石
`
が 、 ガ ン ガ ンま た もす く上 で落 石 の音 、 あと
いて、新緑 の美 しさに み とれ る。
はただた だ、 当 らな い事 を祈 り岩 にへ ば りつ
ま で縦 ラ
ぁま りの ん び りもで きず横 尾 贅 で 急 ぐ、横
く、や っと終 わ った よ うだ 、上か ら藤井 さん
尾根 縦 ラ
尾 か し見 る屏風岩 は さす がに貫藤 が ある、 あ
「 皆無事か 」と声 をかけ る。 4人 とも何 と も
なか ったよ うだ。流石、屏 風岩 、落石 もグ レ
くべ く
しか しあす り感 心 もして い られな い 、 これ か
ンデの比 ではない。 T4で 藤井 さん大前君 の
6月
ら登 らな くては いけない のだか ら。下 部岩壁
雲稜隊 と分 れす ぐ隣 の T2へ 。
メン
ま で の雪渓 の登 りには ア ゴがで る。 下部岩壁
ー トルの Alと ルー ト図 には書 いてある。今
最低
もな かな か 、 ど うしてむずか しい、 下 が これ
日は絶好 の登攀 日和 だ、雨 も降 ら力ければ 日
雪渓 を
ん な所 をよ くも人 が登 れ る ものだ と感 心 す る。
-28-
lP目 2oメ
F
日数 に ち
│
:
`こらない
、下か ら見 た 特ポ ル トは近 い し、
入 いず もしれ
て も止 られ るか と心配 に な っ
す 1じ ハ ン グでは あ るが簡単 そ う、岩 田 さん
―・「 登 れ るか 」と言 われ、何 の これ し きと
て くる。岩 田 さん も上 に登 ってひ と安心 、次
「 中で 思 い取付 く、 ところが い ざ取付 いて
ムで この ハ ングな かなか ど うして ピンが
遠
、
てい るし快適 だ 」との声、僕 が登 って み る と
いて岩 田 さん トップ上 か ら ハ ーク ンは効 い
「
しん どい だけ、何 も快 適 た 事 lな い 、 そ こょ
v・
2段 目の アプ ミで は と どかず 、 上段 に 乗 れ
り後 は む ずか しい 所はな くス ムーズに行 け る。
ゴ体がふ いれ 、 ヵ ラ ピナをかけ %れ ず苦 労 す
上で装 備 をはず し雲稜隊 を待 つ 、今 日の ビパ
腕 力 は な くな る。 す こし休 んで貧 た何 と
ーク地 を最 低 コル と決 め歩 きだす、皆疲 れ屏
3。
・、 か け よ うとす る。 ア、か か った 、 カ ラ ビ
■
ナはか け られ たが 力 がな いの で 、 ァ プ ミに も
り今 度 は 、 かけた カラ ビナに アプ ミをかけ 、
「
ど うにか行 け た 。上 で ビン イす るが手 に 力 が
風 ノ頭 査 でが長 く感 じられ る。
(7:2o)横 尾 (10
:4o)取 付 (13:3o∼ 14:oo)
登 攀 終了 (18:05)
〔タ イ ム 〕 上高地
前穂 北 尾 根 ∼奥穂 ∼西 穂
前 日午 後 よ り昇 風岩 東稜、雲 稜 ル ー ト登 攀
しは も う初夏 を思 わせ る。処 々に残 る雪 の 自
22:oo屏 風 の頭 一四峰 コルにて ビパ ー ク。
さが 目に痛 い 。 うっす 時と霞 のかか った 中に
翌 朝快 晴 。 プ ロ ッケ ンの妖怪 には し ゃぎ回 る。
穂 高連 峰、槍 の穂 先 か眼前 に連 な ってい る。
日数 に余 裕 もあ h春 の陽 ざしに誘 われて西穂
山靴 に 踏 すれ 傷 つ い た ハ イマ ンの樹液 の香 り
査 て縦 走 す る事 とした。前 日徳 沢園 で別 れ北
が鼻 腔 に 広 が る。 次 々
後
ピークを越 し前穂 頂
'τ
尾根縦走 中 の伊集 院 、高松 パ ー テ ィに追 いつ
上 にて昼食 。 うら %か た陽 ざ しに 2人 共 つ い
くべ く出発 。
ウ トウ トと寝入 って し■ った 。
明 日で休 日も終 る為岳 沢 を下 る者 が 多 い 。
6月 8日
奥穂 に着 く頃 に は も う人気 は ない。天 狗 の コ
晴
メ ン バ ー 藤枝
ルの下 hに か か って い ると伊 集院 パ ーテ ィが
大前
る。両 氏
最低 コルに て藤井 、岩 田氏 と別 ね´
登 りかけ てい る ところで あ る.コ ール をかけ
雪 渓を グ リセ ー ドで徳 沢 に下 って行 く。陽 ざ
合流 。 これで今夜 は満 足 カ メ ンにあ りつ け る。
-29-
:00)岩 魚留小屋 (17:lo)
西穂 手 前 の ビークに て ピバ ー ク。
BP(6:15)最 低 コル
(6:35∼ 6:5o)前 穂 (10:5o∼
12:3o)奥 穂 (13:3o∼ 14:oO)
BP(17:lo)
〔タ イム 〕
6月
10日
晴
一 人 で 気楽 を 為大 朝寝。鼻歌 に 大 き く手 を
18
ふ りゅ っ くりと島 々に下 る。二 俣 の発電 所横
7月
に蜜蜂 の巣箱 が置 い て あ る。立止 ま って観察
約束 の
してい た ら私 の モ ジ ャモ ジ ャ頭 を ど う間違 え
スに乗 り登
今 日は も う上 高 地 に下 るだ け であ る。独標
た の か 蜜蜂 が二匹髪 の中 に もぐ り込 んで しま
で 、私達 σ
に て周 囲 の山 々を見返 し下 りに かか る。昼前
った。 あ わてて は 皓い落 そ うとした のが悪 か
赤松 氏 と華
田 代橋着。木影 でふ やけた 足 を鈍 重 力 山靴 か
った。手 に 強烈 な 痛 み 、見 れ ば蜂 の奴 私 の指
6月 9日
晴
1
彼 とは晰
ら解放 してや る。 私 は さ らに徳 本 越 をす るこ
に尻 の針 を突 きたてたま ま ブ ラさが っている。
い ろか世 記
と にす る。 他 の 3名 は帰 阪 。
さ らに群 か って来 る蜂 に怖 れ をな し 30oη
を一 ノ倉 σ
徳 本 小屋 で は コ タ ツの中 で綿 入 れ を着 た小
の 金カ ダ ッ シ ュ。 ど うにか 第 2弾 は のがれた
取 あえ寸
屋番 が花 札 を してい る。寒 くな った 、一 気 に
ものの今 ま で の楽 しい気分 は 消 しとん で しま
し、早 速 t
岩 魚留小屋迄 下 る。 小屋 に は私 一人 だ けだ 。
った。 ズ キ ンズ キンと痛 み しだい に腫 れ て く
係員 が私這
シ ュラフに も ぐ り込 み上 高地 で仕入 れ た ウ ィ
る我 が 指 をさす りさす り、 だれに文句 を言 え
代表者 の判
ス キ ーを飲 む 、酔 うにつ れ シア ヮセな 気分 に
るで もな し 、一 人 ブ ツプ ツと島 々に向 う。
と 突返 え
な って きた。
説明す るカ
BP(8:3o)独 標 (8:4o
∼9:3o)田 代橋 (11:35)上 高 地 パ
ス停 (13:15)徳 本峠 (15:4o∼ 16
〔タ イム 〕
〔タ イム 〕 岩 魚留 小屋
島々
(9:10)
で 1時 間 じ
努力 で渋 カ
(12:05)
で谷 川 を E
であ った。
思 わぬ こ
発 す る。近
物 を置 き、
谷 川 岳 交 流 登 山 (関 東 。関 西 )
(昭 和 50年 7月 1 8日 ∼ 7月 20日 )
る一 ノ倉 σ
■:一 番 目を
三は雲 の ^
田
口
幸
夫
´:し
、本 ラ
て多少 不 後
例年 ょ り
今 回 の山行 は 3年 前 に丹 沢 で交流 登 山 を行
程等 の都 合 も考 え 、有志 だけ に す る。
なって以 来 、 しば ら く途 絶 え ていた の で、今
出発 前 贅 で 7名 程 の参加希望 が あ った が、
年 当 リー 度交流 を と思 い……… こ ち らか い出
い ざ出発 と言 う日に は 4人 に減 って しま い淋
かけ て行 く。
しい参 加 とを った。
夏 合 宿 も近 ず きつつ あ り、 トレーニ ング 日
-3o―
二 う 、囲 り
:≡
ヨ(■ 衝 」
う■ と早 や
ニ ール
jこ
リ
昼 もう
メ ン ペ ー o南 稜 へ
伊 集院
高松
0変 形 チ ム ニ ーヘ
田口
度 をし、 終 了後鳥 帽子岩 で落 ち合わ うと、 そ
れぞ れ登 りは じめ る。
田中
関東 の赤松 氏
変 形 チ ム ニー
7月
18日
約束 の
曇
10時 に 間 に 合 うよ う
水上 か ら バ
取 付 よ り水 に濡 れた 、浮 石 の 多 い フ ェ ース
スに乗 り登 山 口す で行 く。登 山指導 セ ンタ ー
か ら凹角 を慎重 に登 り、 3ピ ッチで変 形 チ ム
で 、私達 の為 に わ ざわ ざ 出迎 え に来 て くれた
ニ ー下 に 出 る。 時折 わ中央 カ ンテ附近 か 為落
赤松 氏 と再会 す る。
石 が有 りひやひや す る。 (穂 高 を好 んで登 る
彼 とは昨 年 5月 に北穂 で初 めて逢 い、 い ろ
私 に と って、谷 川 の岩場 は ル ー ト全体 に浮石
い ろお世 話 に な った 。 そ の彼 が今 日又 、私達
が多 く、又慣 れ ないせいか特 に草 付 の処 ullに
を一 ノ倉 の岩場 へ 案 内 して くれ るの で ある。
神経 を使 う。 )変 形 チ ムニ ーは一 見薄 暗 く、
取 あえず 伊集 院、高松 、田 中の三 人 を紹介
水 に 濡 れ、苔 の生 えた陰 険 力感 じがす るチ ム
し、早 速 セ ンタ ーヘ登 山計 画書 を 提 出1/C行 く。
ニ ーの よ うだ が、 しか し実 際登 るとホ ール ド、
係員 が私達 の計画書 に一通 り目を通 す と、会
ス タ ンス も適当 に あ り、 パ ック
代表者 の判 が押 していないので受理 出来 な い
で快適 に登 れ る。
と 突返 え され る。私 は知 為な か った の で と
説明す るが
ット
1ビ ッチザ イル を延 し、 中央 カンテと合 流
聞 き入 れて もらえた h。 この事
す る テラスに着 く。
で 1時 間 以上 も間 答 す る。何 ん とか赤松 氏 の
努力 で渋 々 OKの 返 事 が もらえ る。 もう少 し
andフ
左 横 の方 か 螂南 稜 を登 る彼 らの声 が 聞 え る。
―
「 頑 張 れ よ /」 と コ ール を送 る。
て谷 川 を 目の前 に したか ら帰 らされ るとこ ろ
こ の上か らは前 に一 度中央 カ ン テを登 って
であ った 。
い るので快調 に ピ ッチをかせ ぐ。 フ ェ ース・
凹角 .チ ムニ ーと 5ビ ッチで鳥帽子岩 に 出、
思 わ ぬ こ とで時間 を費 ゃ して しまいを、
ぎ出
発 す る。途 中 マ チ ガ沢 キ ャンプ場 で余 分 な荷
登攀終 了 。
物 を置 き、一 ノ倉 沢 出合 に着 く。 出合 か し見
/
が一番 目を引 き、素 晴 しい /
る一 ノ倉 の荒 々 しい岩壁群
ここか い見 る第三 ス ラブは急 峻で手 強 わそ
うな感 じがす る。
中で も衝 立岩
しか し滝沢上
下 わは 南稜 を懸 垂 で下降 す る。 南稜 組 もち
部 は雲 の ベー ルに包 まれ 、 一 層威 圧的 な感 じ
ょうど終 った よ うだ 、私達 に 向 って手 を振 つ
が し、 本 チ ャン初 め ての伊集院 、高松 に と っ
てい る。 彼 ¨のい る所 まで 急 た草付 を下 り、
て多少 不安 に か られ る よ うだ。
早速 下降 をは じめ る。 5回 の懸 垂 で 南稜 テ ラ
夕1年 ょ り残 雪 の 多 い雪渓 を登 る。 時 々足 を
スに 降 りる。
止 め、囲 りの広 々 とした岩壁 を 仰 ぎ々 が い、
陽 は沈 み、辺 りは も う薄 暗 い。
明 日は衝立 に しよ うか ?
帰 りは時 間 を稼 ご うと本 谷 を下 る。 テ ラス
第 三 ス ラブヘ行 こ
か い 4o滋 の懸 垂 で簡単 に本谷 へ 降 り、 ス ラ
うか と早 や胸 をか ど らす ∩
ブを 100米 程 下 ると雪 渓上 に 出る。
テ ール リ ッデを経 て′
鳥帽子 奥壁 の基部 に 出
る。昼 も少 し回 ってい る ので 急、
ぎ登攀 の 身仕
に見 え
上 か ら見 た本 谷 はそ んな に傾斜 が急、
-31-
滝 沢 下音Бダ イ レク トには 2・ 3パ ーテ ィが
陽 が沈 ん だ為 、 カ ッチ ン カ ッチ ンに凍 ってい
取 付 い てい る。 一 時 間程待 つ が 、 ハ ングを越
る 。 ピ ッケル .ア イゼンを持 たな い私達 は下
せ ずに苦労 してい る パ ーテ ィを見、 これは時
降 に戸惑 う、 しか しここま で来 れ ば も う下 る
間 がか か りそ うだ と諦 め 、 トラ バ ースル ー ト
外 ない 。雪 に慣 れ な い伊 集院 、高松 は不 安 そ
に変 更 す る。
うな顔 つ きをす る。
ル ー トは古 い フ ィクスザ イル が多 く張 って
真 暗 の 中 、 ライ トをつ けて 下 るが
あ り、 どれ も使 うの をた め 弓 う。 3ビ ッチで
余 り頼
水 の流 れ た滝 沢 に 出、 そ のまま左 へ大 き く ト
を切 り、又 急、
な 所 では ア イス シ ャ ッピニォ ン
ラ バース を行 な い第 三 ス ラブの取 付 に 出 る。
を作 り そ れ を支点 に 2・ 3回 懸 垂 を行 な う。
後方 の衝立 中央稜 に登 ってい る彼 らが見 え
こ うして や っと傾斜 の ゆ るい所 ま で下 った時
る。余 り進 んで い な い ので、「 早 よ登 らな 日
21時 を回 っていた 。 や れやれ とそ の場
が暮 れ るで 一 」と大 声 で叫 ぶ 。 ここか ら中央
には
に腰 をか ろす。
稜 査で 声 が届 くよ うだ。
夢 中で下 ってい たた め 、 月 が 出 てい る の も
昨 日の′
鳥帽子奥 壁 と違 い 、 ス ラブ全体 明 る
分 らなか った 。月明 りで照 いされた 衝立岩 が
く、真夏 の太陽 を背 に受 け汗 ばむ。
さあ ― も う少 しだ 一/」
美 し く見え る 。「
ス ラブ左 の ク ラ ックか ら登 る、 V級 の フ リ
ー。 ホ ール ドが細 か く困難 だが快 適 に登 れ る。
マ チ ガ沢 の テ ン トでは伊藤 氏 が我 々の遅 い
ここか らど こで も登 れそ うな ス ラブだが 、 ル
帰 りを心 配 しな か ら、 ご馳走 を沢 山作 って待
ー トは一 つ に限 いれ るよ うだ 。
って くれ てい た 。
易 な ス ラブを登
ラ 一
フ
メ ン パー
行
―ス ル ー ト
にた ってい る。 1パ ー テ ィ先行 がいた ので 少
震
∼ ド ー ム壁
し待 つ。 テ ラスは一本 しか ピンが な く、 使 っ
今
てい るの で リス を探 す。余 り打 つ所 がな く、
と
ど うに か一 本打 ち加 え ビレ ーを取 る。
丈
晴
田口
容
やや 広 い バ ン ド状 テ ラス
に 出 る。次 の ビ ッチか らル ー ト図 では核 心 部
.
ハ ブ
7月 19日
ト ス
∼第 二
h、
100%程
な レ て
…… … と腰 を上げ る。
滝 沢下部
︱﹁︲卜旦
﹁︱ ” ︲
,
りに な いな い 。一歩 一 歩 ハ ンマ ーで ス テ ップ
︲
﹁,﹁ ラ﹁ ァ
﹁ ズ﹁ を﹁
で 、又
なか ったが、実 際 下 ってみ ると凄 い 合、
む づか しそ うな のか ?
田中
昨夜 は遅 か った の で今 日は ゆ っ くりして 出
先 の パ ーテ ィが進
ま ない。余 りうtく ない様子 た ので
先 に登
発 す る。 一 ノ倉 出合 で撮影 会 が有 り多 くの カ
%し て来 れ る ょ う頼 む 、彼 らは心 よ く承知 し
メラマ ンが集 ってい た。何 かな ?
て くれ る。
と 目を 向
け る と、 ち ょうど モ デル が 全裸 で ポ ーズ を取
うと岩 を掘 ん だ とた ん 、突 然
体半分 も有 る
浮 石 と一諸 に墜 ち る、 瞬 間岩 が私 の足元 に落
た らあかんで 一 」と、そ の場 を後 にす る。
墜 ちた本人 は 、傾斜 が ゆ る (10%程 で止 り
ち、轟音 と共 に ス ラブ下方 へ 消 え て行 く。
幸 t/h大 事 に い た らなか った。私 の方 は岩 が少
集院、高松 の二人 と別 れ る。
し手 をかす り血 が流 れ落 る。 ふ っと下 を見 る
-32-
ヒ
や
ス
一 や は 離
る。「 思わ ぬ所 で エーもん見 たな 一」と皆 ん
なで話 をし、登 ってる時 に思 い 出して「 落 ち
テール リッヂ末端 で衝立 中央稜 を登 る、伊
ス
こ
田中 が トップで左 の ハ ング状 の所 か 為登 ろ
ってい る ノ 私 も好 力方 で一 瞬足 を止 め 見入
は
が 、 ル ー トも分 らず ビバ ークを決 め る 。
′
マヽ
"│・
シ状
"望
7月
20日
晴
寒 さ に震 え 目を さま す。 水 もな く早 く降 り
/
4 / f
′
茶 ′ 本 ′
よ うと
早 々に登 りは じめ る。凹角 を一 部人
工 で左 ヘ トラ バ ースす る。体 の方 も段 々暖 も
って来 る。夏 の朝 は早 い 、朝 日が私達 の寒 さ
を知 ってい るか の よ うに 、暖 かい陽 を投 じて
来 れ る。 3ピ ッチで ドームの頭 に 出 る。
余 わの IMの 乾 きに我 慢 で きず、 Aル ンゼに
下 り雪 渓 を解 か し咽 を うるか す。
伊 集 院 、高松 もどこか で ビパ ー クを行 な っ
てい るので は ない か と、稜線 を駆 る よ うテン
えヌアニスう ヰ図
7゛
`し
ト場 へ と向 う。
途 中 、肩 の 小屋 下 辺 りで葉 山氏 の一行 に 出
逢 い 、 水 や食 べ物 をご馳走 に な る。 これ か ら
な リビック リす る ′
1本 しか取 て いな い ビ
肩 の 小屋ま で行 くと言 う皆 さんと しば %く 話
ンー用 ハ ー クンが抜 け 、 カ ラ ビナに ブ ラ下 っ
をし、 昼 前 に マ チが沢 キ ャ ンプ場 に帰 る。
てい る。今 の落石 が 当 り抜 け て し4っ た のだ。
二 日ぶ りに逢 う伊 集院 、高松 %と 、 よ くや
もし田中 が止 らなか った %、 二人 共 あの世
った々 一と喜 び あ い 、昼 か らの交流 会 ま で昼
行 きだ と想像 する と、背筋 が ゾ ーとし、 足 が
震 え る。
寝 を した り、思 い思 いに過 す 。
衝立 中央稜 を登 ってい る伊集院 も、
今 の凄 い落 石 の音 が 聞 こえ 、「 大丈夫 か 一 」
交
流
会
と心酉已して コール を送 って来 る。私 はす ぐ大
昼 す ぎか い多勢 の会員 の皆様 に歓迎 され 交
丈夫 だ と答 え る。 田中 も気 を取 り直 し、今度
流 会 が 開 かれ る。 こ ち 島は余 りの少な さ に恐
は右 よ りの ス ラブか ら登 り始 め る。 ホ ール ド
ス タ ンスがな く非 常 に困難 な 所 で あ る。 次 の
縮 して しま う。成 川会長 、井 上 国j会 長 をは じ
ビッチは 水 に濡 れ た
め 、多勢 の見覚 え あ る皆様 方 と久 し振 りの再
な ス ラブで、
傾 斜 の合、
ここも先程 と同様、 困難 た感 じがす る。 よ う
や く核 心 部 を抜 け
なお も 6o∼
会 に話 がはず む 。酒 .ビ ール .ウ ィス キ ーそ
れに 沢山 の ご馳走 を大 いに よばれ、叉 今 日は
じめ てお 逢 いす る人達 と、前 々か ら知 り合 い
7o笏 程 の
ス ラブを登 り、右 の リッチ状 ブ ッシュ帯 に ル
ー トを求 め る。 ブ ッシ ュょ りも草 付 が主 で
の よ うに楽 し く語 い う。新 人達 も話 の 輪 の 中
、
最後 の草 付 を登 る頃 に
に解 け込 み素晴 しい 交流 となった 。
又 こ の交流 登 山 でい ろい ろ碁世話 に な った
は も う真 暗 に な り、 月明 りを頼 りに ドーム基
葉 山 、伊 藤氏 、一 諸 に岩場 を案 内 して 下 さ っ
部 の バ ン ドに 出 る。
た赤松 氏 等 、多勢 の皆様 におネLを 申 し上 げ る
と共 に、今後 も引続 き交流 が持 たれ る事 を切
や らしい所 で ある。
今 日■ に なん とか下 へ 降 りるつ も りだ った
望 す る次第 で す。
-33-
摯
雷
す る。
〔タ
中
終
(
9月
14日
が暮 れ ヘ ッ ドラ ンプを出す 。は るか下 の河 原
晴
メ ン パー 田 中
に は藤井 、寺井 氏 の た く火 が見 え る。 フ ェ ー
大前
の基 部 を右 ヘ トラバ ース した 台状 が取 付 で あ
2P登 リザ イルを解 く。
稜 線 に 出 るま でに もう lPザ イル を出す 。東
る。 2P目 を 1パ ー テ ィ登攀 中 。やや傾 斜 の
壁 ノ頭着
ゆ るい ス ラブを人 工 と フ リーの ミ ック ス 2P
木 の枝 や根 曲 リザ サ、草 の根 をつ かんで の急
にて T2。 ブ ョが多 く特 に ジ ッヘ ル中 はたま
下 降 で あ る。 23:loヘ ッ ドランプの調子
皓力 い 。 T2ょ
り人工 、 アプ ミのか けか え に
が悪 くル ー トの確認 も出来 た くな リル ンゼ中
て約 1解 の三 日月 ハ ング上す で登 わア プ ミ ビ
間 の テ ラス に セル フ ビレ イを取 リ ビバ ークと
内蔵助 出合 よ り涸 れた ル ンゼを詰 め 、東壁
ス、 垂直 な プ ッシュを
21:30。
休′
急後北 方 ル ンゼ を下 る。
レ イ。 ボル トの 間隔 が遠 くな リァプ ミ上段 に
乗 る個所 がかな りある。
レ イ。
6Pま
では ア プ ミピ
7Pは 右 上気 味 に草 付 35η 、 さ らに
黒 部 丸 山 東 壁 中央 壁
9月
メン
草 の中 を左 ヘ コ ンテ ィニ ュアス 2o7/zに て 中
小溝
央 バ ン ドに 出た 。緑 ル ー トには昨夜 ピバ ーク
雨 が隠
した 2パ ー テ ィと今 朝 の先 行 パ ーテ ィ、 ダ イ
t/bと
レク トル ー トは 2パ ー テ ィの順番待 ちで ある。
間 を澤
中 央 バン ドの右端 に は充分 2人 は 寝 れ る洞
ので 、
ア
穴 (ホ テル丸 山 )そ の他 ピベ ーク出来 る場 所
P6肩
は い く時もあ る。
ル ン■
2P目
の ハ ングに て先行 バ ーテ ィの セ
が乾 し
カン ドがス リ ップ、宙 吊 わとな リ トップが ク
の為 、
ラ イムダ ウンす る アクシ デ ン トの為 上部取 付
げ る。
上部
は
17:ooに な って しま った 。 な ん と 7時 間
半 の待 ち時 間 で あ る。
ンゼ
はア
:
:
上部 l Plt外 傾 気味 の ス ラブ 3o解 で ハ ン
グ下 へ 。
2P徐 々に 5″ 位 は り出した ハ ング
多 くイ
を左 へ左 へ と トラ バース気味 に登 り凹角 に入
取 るこ
り木 の根 につ か ま リテ ラスに 出る。 ここで 日
て あ′
-34-
す る。非 常 に ノ ドが渇 い てい るが 水 もな い。
〔タ イ ム 〕 取 付
9月 15日
(5:2o∼ 6:oo)
晴
朝寒 さで 目をさます。 水 もな くメタで暖 を
17:oo)
終 了点 (19:2o∼ 2o:oo)東 壁 ノ頭
(9:3o∼ lo:Oo)BP(11:10)
中央 ベン ド(9:3o∼
と り早 々 と下 りに かか る。途 中 ア ップザ ィ ン
ン 40″ 1回 を混 え 1時 間 で道 に 出た。
BP(6:oo)BC(7:2o)
〔タ イム 〕
︱
′
*∼
*― *― *― *_*´
v*_*―
*― *_*∼
*_*_*_ォ
´w*―
*―
ホー
*_*_*
7
ル 稜
ム ]
石
一
左
ド 壁
5 南
P 6
P
和
(昭
山
*
星 び
`
1
明 及
*
50年 9月 23日
!
ンゼ状 壁
2
∼ 9月
24日 )
1
*
2
9月 23日
*― *― *― *_*―
雨
メン バ ー 尾 崎
雨 が降 り始 め 、 テ ン トの 中で 、今 日は登 れ な
い と残念 が った り、喜 んだ り?L´ なか ら 時
、
間 を潰 してい ると、 少 L´ 小降 りに た って きた
ので、 と りぁぇず取 付 式で行 くことに L´ た 。
P6南 壁 の基 部 を通 り、東壁 ル ンゼに入 る。
6%ぐ らいの滝 が連続 し、岩
が乾 い てか れ ば 、快 適 そ うで あるが 、今 は 雨
の為 、流 水 が あるの で、右岸 沿 いの
巻道 に逃
げ る。約 2時 間で 、左 よ リ ドーム壁 よ hの ル
ンゼ と合 し 、 こ力´
を登 る。下 部岩壁 1ピ ッチ
修
- 1
*― *― *― *― *― *― *― *∼ *∼
チで あ る。
岩田
小滝 川河 原 に 、 テ ン トを設 営 した頃 よ h、
ル ンゼ は 、 5∼
田
岩
1
*∼ *― *― *― *_*―
4ピ
7
ホ
ッチ ロ、 フ ェース、 凹角 を
左上 部 の チ ム ニーに 向 って登 り、 チ ムニ ーの
下 に ハ ー ケン 1本 打 って ビレ ーす る。 5ピ ッ
チ ロ、 チ ムニ ーを抜 け 、南稜 に 出て 、後 は ブ
ッシ ュま し りの岩 稜 を ドームの頭 す で 2ピ ッ
チ快 適 に登 る。
休止 後 、 ブ ッシ ュ帯 を東壁 ル ンゼ側 へ 下 り、
最後 は懸 垂 1ピ ッチで東壁 ル ンゼに着 き、 こ
の東壁 ル ンゼを下 降 す る。
(9:45)
(12:oo∼ 12:15)
ドームの頭 (13:45∼ 14:oo)
小滝川 ベ ース (16:2o)
〔タ イム 〕 小滝川 ベ ース
ル ンゼ状壁 取 付点
は ア ンザ イレンせ ず に登 る。 1∼ 2ピ ッチ ロ
ル ンゼ状 の フ ェ ースを直上 す るが
、浮 石 が
多 く神経 を使 う。 3ピ ッチ ロ、左 のル ー トを
9月
24日
晴
朝、起 きると昨 日と、変 って快晴 で あ る。
取 る。記録 では 、豪快 な 登攀 がで きる と書 い
早 々 と、食事 を済 贅せ 、取 付 へ 向 う。 ベ ース
てあるが、 ホ ール ドが細 か く、緊張 す る ビ ッ
ょ り、取 付 まで 5分 とかか るないのでブF常 に
-35-
曰
月里ム P6南 a
―
,L多巖 し 卜凰
↑
P2ヘ
鍋‘ “争 つな々ロ
ラ
イ]6
︲″
ぃ
古= L
婢 ‐
を二
ヾ
71コ ′
ギ
2
′
..
:4
ぇうフ
:′ ヽ
払=― 口4
に糸
く、
と
(
‘ ル ヽι
前r
度晨
Yli
にトフ
楽 で ある。 1ピ ッチロ、草 付 のフ ェースを 5
含 めて 5ビ ッチ登 るが 、途 中で 、私 が 、蜂 の
″登 り、右 の フ ェ ースヘ 回 h込 む。 2ピ ッチ
巣 を踏 ん で し4っ た が、逃 げ るに逃 げ られず
デ
日、 テ ラス右 の チ ムニ ーを登 り、 凹角 、 フ ェ
と うと う二人共、腕 を 刺 され 、 ブ ップ ッ文句
外、
ース を登 る。 3ピ ッチ ロ、 ハ ング下 貧で 、 パ
を言 い なか ら、南壁 の頭査 で 登 る。南壁 の頭
ヘイ
ン ド状 フ ェース を登 り、 全体 にかぶ り気味 の
で 、登攀道 具 をザ ックに収 め 、 P6の コル よ
さオ
ハ ングを、 ア プ ミで乗越 し、 テ ラスで ビレ イ。
4ビ ッチ ロ、 凹角 か い、 フ ェースを失 神 テラ
り、西壁倶1ヘ ガラガラの沢 を下 降す る。
チ リL´ て 、豪快 な 登攀 を楽 Lむ 。叉 、岩 質 が
南壁 の頭
石灰岩 な ので 、所 に よ って は 、手 も切 れそ う
││ベ ース
小滝り
な ホール ドが数 ケ所 ある。 5ピ ッチ ロ、 フ ェ
ース、 を松 の木 テ ラス左 の バ ン ド状 テ ラスで
ベース L´ 、岩 稜 を左 へ 回 り込 む が、 ここ も岩
角 が鋭 く、 ザ イルが切 れそ うな感 じが す る。
これょ り、 ブ ッシ ュ査 し りの岩 稜 を コ ン テを
-36-
☆
(11:45∼ 12:25)
(13:25)
し
∠ 纏 舞 布 さ 猟
左岩 稜取 付点
間ブ
く. 瀦
ス まで登 るが 、 ハ ー ケン、 ホ ール ドと も ガ ッ
ビレ イす る。 6ピ ッチ ロ、 バ ン ドを左 ヘ トラ
(7:oo)
(7:o5∼ 7:2o)
││ベ ース
〔タ イム 〕 小滝り
こせ
¬
穂 高 昇 風 岩 東 壁 ル ンゼ
(昭 和
50年 10月 10日
∼
10月 12日
)
幸
田
│_
夫
―
│
屏風 岩 に は過 去何 回 とな く訪 ずれ てい るが 、
そ のほ とん ど が東壁 を 中心 と した人エ ル ー ト
を登攀 して来 た。 そ の東壁 の中 で 、 人工 登攀
ょ うで T3へ 行 くの を諦 め る。
横 尾岩 小屋前 で 、秋 の 弱 々 しい陽差 しを浴
びなか ら、 ゆ っ く り くつ ろ ぐ。
に終始 せ ず、 自由登攀 にか いて も困難度 が高
く、 ス タ ールの大 きい す ぐれ た ル ー トがある
と 最近 にな って私 は知 った。
10月 11日
曇後 ち雨
簡単 な 朝食 を済ま せ
6月 に寺井 と登 る予定 をしていたが 、 出発
前 に風邪 を引 いて しまい 、取 りやめ 、今 回再
に 1ル ン岬
ライ トの灯 りを頼 り
出 しを進 む。
T4尾 根取 付 では、 多勢 の ク ラ イマ ーが ビ
度登 るチ ャンスが来 た の で寺井 を誘 い 、 出か
パ ークして眺 る。 そ の脇 を下部岩
け る。
り、 loo笏 程 で 明瞭 な 凹角 に 出る.こ こは
10月 10日
メ ン バ ー 寺井
壁 沿 い に下
先程 の T4取 付 と違 い 、人影 は見当 らな い。
晴
辺 りは 査だ薄 暗 く、東 の空 が 自みかけた 頃 よ
田口
飛石連 体 で 凄 い混 み ょ う、松本 では予約 以
外 、 タ ク シ ーに乗 せ て もらえず 電車 で新 島 々
へ 行 く。 ここ も、人 で い っぱ い
、長 い 間待 た
され ょ うゃ く バスに乗 れ る。 途 中、 人 もさる
こ とな が ら車 もジ ュズつ な どの状態 で 、 4時
間 が か りで上 高地 に着 く。
いつ もな ら早 朝 につ くのだ が 、 も う陽 は 高
く上 が ってい る。澄 み き った秋 晴 の中
通い
なれた道 中を屏 風 へ と向 う。
今 年 は 例 年 に な く紅葉 す るのが遅 い よ うだ。
紅葉 の かわ り多勢 の若 い娘 さん の顔 をな がめ
たが 皓歩 く。
横尾 に着 いた時 は昼 をだいぶ 回 っていた。
当初 の計 画 では今 日中に下部岩 壁 を登 り、
T3で ビパ ークす る予定 だ った が 、 この混 み
-37-
り登攀 開始 す る。
まず 凹角 を 4o%い っぱ い登 り、左 の カ ン
テヘ取 付 く。傾斜 は緩 いが ホ ール ドに乏 し く、
わ りとむづか し く感 じる。早 朝 の冷 え込 み で
岩肌 を さわ る指 かつ めた い。
ハ ング下 を右 に トラ バース し
広大 カ ス ラブ
に 出 る。 次 の ビ ッチ、 ボル トの連打 され た所
を アプ ミの掛 替 で快 適 に登 る。男Uに 困難 な所
は無 く 2ピ ッチで左 上 に延 び る バン ドに 出 る。
5ピ ッチ ロは バ ン ドを左上 に 4o″ で緩傾 斜
帯 に入 り、 ここか らは コ ン テで横断 ベ ン ドに
出 る。
下 音陪 壁 は 2ピ ッチ ロの ヵ ン テが悪 い だけ
で、後 は問題 に な る所 は無 く、 2時 間 ち ょっ
とで登 れ る。他 の ル ー トを登 る時 で もこの 下
部岩壁 を登 る方 が、時間的 に も早 く叉快 適 で
あ る。
私 が トップに立 ち上 音5岩 壁 の 1ピ ッチ ロを
朝 の 出発時 には星 が 出て い た のに、 いつの
登 り出す 。岩 と壁 の間 に 出来 た テ ムニ ーの上
間 に が曇空 に変 ってい る。 こ の分だ と昼過 ぎ
を フ ェースに 出 る。 フ リーと一 部人工 で ハ ン
に は雨 か雪 に な りそ ぅだ。
人
グ下 に 出 、 この ハ ング下 のノ
」 1か らフ リーに
上部 岩壁 に は誰 もいたい と思 った ら、先行
パ ー テ ィーが取 付 い ていた
移 る所 が悪 く、 ァプ ミの回収 が 出来な くな る。
。昨 日の うちに T
ハ ング下 を右 に トラ バ ース して 小 さな テ ラス
3へ 来 て ピパ ー ク した と言 ってい る。 トップ
に 出 る。 こ こで叉先行 パ ーテ ィーに追 いつ き
の登 ってい る姿 を見 るが、余 り うす くない ょ
I時 間 程待 た され、以後 この遅 い パ ー テ ィの
うで苦 闘 してい る様子 だ。
為 、各 ビ ッチ ごとに待 た され る。
1時 間程待 た され 、 や っと登 りは じめ る。
次 の ビ ッチ 、 ここか 為数 ″上 の ハ ーケンま
で ル ー トが 分 りに くい 。寺
井 が ボ ル トの上 に乗 り、 少
しず つ上体 を上 げ るがホ ー
ル ド、 ス タンスが皆無 に等
夕亨1レ で
し い 、 い ろい ろ工夫 してや
ヘ
孝りの凹う'5"つ 相 ケ亭
ヘのイハ=つ う島レ
r7ス ^
れ プダ2ヽ `
―
ご)│・ した^
教蒻 ′
ル
メ
④ r「
③ 40n
ン4の レ,C方
,_.
らう
¬
ヽ
77=あ …
″
甦″
b´ 』
│」 1
る
って見 るが、 ど うして も先
ヽ進ま な い。
σ
%
′
ι
た
今度は ザ ックを下 ろし空
身 で ボル トの上 に乗 り、腹
を決 めた のか ?確 保 を頼 む
ラ スより豪 ト リ
,,
∂鮨 →宅,5′ 、
② 40鷹
ム=。 ` 6●
残いテ
工ざ`凹
7リ ー 人
うOA`7・
片手 だけ で絶妙 な パ ランス
で つ いに ハ ータンの所 まで
2ニ ネボ「
ウヽテ●
ユリ
│レ
亡
、
か した よ うに ポ ル トの上 に
﹂
卜)
「 さあ ―行 くぞ ′」と自分
に言 い聞かせ、慎重 に寺井
r
蓉易颯口争
クを吊 り上げて もら う。
亡
たり徴サ 鳳 ″`テ。
■7下 テラスヘ
'
スラ)′ ヽ
うか と心 配 し、寺井 に ザ ッ
亡
餌 の スう71'42‐
■ス
ぅ 二 り,卜 う′
亡
③ 35パ
次は 自分 の番 で登れ るだ ろ
残
亡
χう7´ ′
Parゝ 人ら,ゞ
ヾ ・ 」う
斜 κ′
'卜
力
亡
O "魔
が 一寺丼 さん ′」と叫ぶ。
ら
f
ヾンド●■■■ろ
′
'―
ば し小 さな ホ ール ドを把 む 、
登 る。 私 は思 わず、「 さす
う4角 千
(シ =冽 レ
と言 い 、左手 い っぱ い に の
乗 るが 、 な か な か踏 切 が つ
かな くもた もた す る。 よ う
-38-
や く決 心 し 、 つ hに そ σ)場
尭
を登 る。 さす が は 東壁 ル ン
気澁
ゼだた 一 と思 った 。
我 々を先 に 行 か L´ て くれ る よ う言 い 、 交替
下部岩壁 と違 い 、上部は濡 れ ていて、陰 険
して もら う。寺井 が トップで ス ィス ィとハ ン
を感 じがす る。 上部 て行 くほ ど困難 力 よ うだ。
グを越 し、 あ っと言 う間 に ハ ン グか ら見 えな
ここか らボ ル ト連打 の 垂壁 を入 工 で 、最後
くな る。 彼 らは寺井 の卓越 した 身 の こを し方
2Zの ハ ングを越 し ァプ ミビ レーを行 な う。
を見 て、感心 す る とと もに 、 ぁ きらめ て東稜
左 へ 少 しアプ ミ トラバ ース を行 な う。先行
パ ー テ ィで前 が進 贅な い ので lo%で
切 る。
4・
ヘ エ ス ケ ー プす る。
さて我 々の方 は残 す所 この ビ ッチだ け 、少
5ピ ッチは ル ンゼ 中央 の 、草 の付 い た
し気分 も晴 れ ゃかに な る。
チ ムニ ー、 凹 角 を登 る。 フ リー人 工 と複雑 で
ル ー トフ ァィンデ ィングが む づ か しい。叉
草 付 の凹角 か らハ ング下 を右 に トラ バ ース
して カ ン木滞 へ 。 あ あ ―や っと終 った 」と
「
1
ケ所 ア プ ミの回収 が 困難 た所 も有 り非常 に 悪
に っとす る。 時計 を見 ると 17時 前 だ 、雨 に
へ。
し
濡 れ た ザ ィル、登攀 用具 を し贅 い休憩 もそ こ
最 後一 枚岩 の上 を左 に トラ バース して 、へ
そ こに 出発 す る。
の字 ハ ング下 の テラスに 出 る や っと テ ラス
。
霙 査 じ りの激 しぃ 雨 の キ、 ライ トを つけ涸
らしい テ ラスに 出、 ほ っ とす る。少 し前 か ら
沢 へ 向 う。 い やに遠 く感 じる。 ょ うゃ く ヒ ュ
心配 していた 雨 が降 りだ し、 先 に はまだ困難
ッテの 灯 りが見 えを、
に ハ ラがす く。
た所 が有 ると思 うと憂鬱 に な る。
風雨 が強 くツ ェル ト張 れ ず、小屋 に飛込 む。
テラスか ら元 の バ ン ドを右 に行 くと、東稜
10月 12日
の最後 の ビ ッチに エス ク ープ 出来 る。
先 の遅 い パ ー テ ィ ーが 、 へ の字 ハ ングにぶ
雨
滝谷 を登 る予定 だ った が
ら下 り苦 戦 してい る よ うだ、 しば 為 くす る と
今 日も雨 力 ので
諦 め 、寺井 と一 諸 に山 を下 りる。
上高地 では 6時 間 も パス待 ちで 、 ウンザ リ
力 つ きた の か 2″ の 庇か 乗越 せず 、 ァプ ミを
残 した ま査 ザ ィル を伝 い テラスヘ 下 る。
す る。
一
局
〔
日
一
ユ
ニ
人
10月 10日
メ ン バー 岩 田
工
た
一
ヘコ
ー
ー
日
日
嘔
ヘコ
し
も
快晴
高松
に
―
―
も
―
―
ン
山は真 白 に雪 イヒ粧 な してい た。
森本
竜谷 出合 い 贅 での途 中、 ば か笑 い を しなが
高橋
新穂高 温 泉 で タク シ ーを降 りる と、非 常 に
%も 、 我 々新人 は 、雪 へ の不安 を隠 し されず
気温 が低 い .す ・
く、山 の方 へ 目を向け ると、
に歩 く。
ー 39-
│
―
3:ooPMF出
合 いに着 くと、 ドー
ムをは じめ雪化 粧 をした岩壁群 が 、奥 の方 に
10月 12日
曇
│卜
に
そそ り立 ってい た 。 そ こで ど うす るか迷 った
すず Iが ザ イル を回収 す るため ガ リ ーを登
霧下
結果 、 前進 す る こ とに決定 、 さ っそ くの雄滝
り、再 び下 降 を始 め ス ノ ーコルに至 った。 そ
がノ
を越 し、 ナ メ滝 の下部 で ビパ ー クす る。
れか 皓雪 の C沢 左俣 を登 り、稜 線 へ 出て涸沢
く
時
に降 りた ので ぁるが 、 そ の ころに は、 全員過
10月 11日 曇 の ち雪
行 く
度 の疲労 をおぼえ 小屋 に泊 る。
朝 一番 の ナ メ滝 で 、 一 部 の凍結 で 緊張 す る
つ■
場面 もあ った が 、 ス ノ ーコル め ざ して谷 をつ
10月 13日
うと
め る。 ス ノ ーコルに着 くこ ろには、 岩 の雪 も
穂高 を後 に して 、大阪 に帰 ったが 、 4人 中
大部 な くな ってい た ので 、登 攀 を開始 す る。
3人 が両足 先凍傷 に な ってお り、 小生 の場 合
こ′
ザ イル は 、 チ ー フ リーダ ーの Iと TH、 Mと
lケ 月半程 、痛 み が とれなか った 。
凹夕
TMと
TMの
でつ な かれ た 。 つ るべ式 ですず は Iと
トップで登攀 開始 、 A.B.Cカ
〔タ イム 〕
登
フジ
10月 ]0日
ンテ
4
12:3o新 穂 高温 泉 (出 )-15:oo滝 谷
出合 15:3o(出 )-17:ooナ メ滝 下部
と部分 的 に雪 は あ った が快適 に登 る。 Cカ ン
テを越 した頃 か わ天 侯が急 変 し、 ル ンゼ状 ガ
10月 11日
リ ーを登 る時 に は 吹雪 に な っていた 。 ビレ ー
は凍結 し、 リー ダ ーの Iが 数 回試 み るが 、 ア
イゼ ンのない くつ ては登 れず 、 下降 を決定 。
スノ
6
ッルム
7
10月 12日
ガ リ ーを 4oメ ー トル懸 垂 した が 、そ のザ ィ
7:oo cヵ
テ上部 で ビパー クを余儀 た くされ る。 あるだ
けの ハ ーヶンを打 ち 、 ビレーを と って 4人 で
ン テ上 菩Б (出
10月 13日
1つ の ソ ェル トをかぶ る。 が 、居心地 の悪 さ
9:00
と、寒 さのた め眠 ることがで きない。夜 中 に
,ノ
′
力ゞ
洗
)-14:15
ス ノー コル 14:5o(出 )-17:3o
稜線 -19:3o
涸沢
ルが 回収 で きずそ の■ま時 間切 れて 、 cヵ ン
ン に
ドを
7:ooナ メ滝下 音Б(出 )-10:30
ーコル 11:00 取付 -15:oo
の肩 -16:3o Cヵ ン テ上部
を取 る手 が非常 に痛 い 。次 の フ ェ ースの取付
`
8
9
る。
見え
涸 沢 (出 )-14:o0
交 代 で雪 か き1/C出 たが、 なかな か気持 ち の悪
l
上 高地
い もの であ った 。 そ l´ て朝 を迎 えた ので あ る。
と終
左
体的
攀庵
錫 杖 岳 鳥 帽 子 岩 前 衛 ア エイ ス
左 方 カ ンテ ル ー ト
(昭 和 50年 10月
25日 ∼10月 26日
ほと
する
)
田
10月 25日
メ ン パー 尾 崎
錫
中
茂
樹
こと
と2
晴
田中
-40-
す っか り色 の あせ た 紅葉 をながめなが ら、
ザイ
ク リヤ谷 を登 って行 く。 も う 1週 間早 け れば
ンと
す ば らして紅葉 だ っただ ろ う。心配 して い た
―卜図
′方″ンテ′
ι
・
霧 雨 もあが り左方 カンテの取付 、急 く
。時計
がない ため時 間 がわ か らな い が 、 たぶ ん
11
時 ぐらい では な い だ ろ うか 。
lPロ
行 くが 、
ブ ッシ ュを交え た 凹角 の中 を登 って
3o″
も進 まな い うちに ザ ィルが止
'ユ
(みま
絢
って しまい ハ ーヶ ンを打 って確保 す る。 ち ょ
うど水滴 の落下地 点 とな ってぉ り尾 崎 さんが
登 って くる間 に もず ぶ ぬれ に な って しま った 。
(ヽこt― tこ ■1る リ
これ ょ リホ ール ド、 ス タ ンスの し っか りした
凹角 を 2P、
30.41ソ
4)
(管 ま
5o″ 登 る と、 ピナクル横 の テ
ラスに 出て くる。
\
頂み
4____ [Å
4P、 ピナ クル よ り下 りぎみの トラバース。
5P、 垂壁 を、 い ま で も抜 けそ うな ハ ーケ
ンに ア プ ミをかけ て そ っと体重 を移 し バ ン
、
ドを右 へ 。 チ ム ニ ー下 に て確保 。
十
∫
囁
鋼
'メ
塚
′
、
1
=ノ
「
ゝ
、
JH
│ヽ
6P、 チ ム ニ ーを抜 けて凹角 を登 る。
││
麒,
7P、 狭 い チ ム ニ ーを、 い も虫 の よ うに ズ
ル ズル と 、は い あが る。 これ を抜 け る と
洞穴
が あ り、左倶」の フ ェ イスヘ 。
8P、 快適 な チ ム ニ ーを抜 け カンテヘ。
右 だ 、 いや 左だ と。 こ この沢 を下 るのは 、 少
9P、 ス ラブ状 の フ ェ ィス よ り草 付 へ は h
る。 も うこの ル ー トも終 りで本 峰周辺 が よ く
々いや だ 。昨年 な ん回 も転 び今 回 も転 びそ う
に な った 。岩 小屋着 4時
3o分 .
見え てい る。
10P、
ブ ッシ ュの中 を ゴ ノ ゴ ソと抜 け る
と終了点 の草 原 へ 。
10月 26日
よ く晴 れた空 。前衛 フ ェ イスが、 すば らし
左 方 カン テルー トは、 ル ー トと しては 、 全
くされ い に見え てい るが、今 日の登攀 は やめ
体 的 に カ ン テに ル ー トを取 って は い るが、登
と して 、新穂高 で温 泉 に は い って帰 る こ とに
攀 内容 は 、 チ ムニ ー、 凹角 な どの 内面 登攀 が
す る。
ほ とん どを しめ る。 各 ピ ッチ に は 、 ビバ ー ク
す るに 十 分 た テ ラス がそ ろ って い る。
錫杖岳 とい う気 や す さか ら、終 了点 で長 い
☆
こと バカ話 をす る。穂高 が、真 白。尾 崎 さん
と 2人 で さぞ かし寒 か ろ うと。
ザ イル を巻 いて本 峰 へ 向 う。鳥 帽子岩 が 、 ポ
ンと飛 び 出 してい る。下降 に 少 々手 ま どる
。
-41-
☆
☆
初
の
冬
甲 斐
駒
(黒 戸 尾 根 ∼ 北 沢 峠 ∼ 戸 台
(昭 和
50年 12月
)
6日 ∼ 12月 8日
)
寺
12月
6日
雨
メ ン パー 藤井
井
功
駒津 峰 に立 ち北 沢峠 へ 向 った 。
寺井
田中
〔 タ イム 〕 五合 目 (8:2o)
韮崎 に降 り立 つ と初冬 に しては生 暖 か く、
七合 目
雲 が低 く垂れ込 めて今 に も降 り出 しそ うだ。
駒津 峰
(9:15)頂 上 (14:35)
(16:3o)北 潟 峠 (18:5o)
車 で 駒 ケ岳 神社 贅 で入 り黒 戸尾 根 を登 る。雪
は 笹 ノ平 のあた りょ リチ ラホ ラ、刃渡 りにか
12月
か る頃 よ り雨 、五合 目の小屋 に入 る頃 に は あ
朝 F雪 が チ ラチ ラして少 し積 った様 だ∩ ゆ
8日
小雪
あ 、 も う帰 りた くな って来 た。相 客 2組 。
っ くり峠 を 出発 した。丹渓 山荘 は人 気 もな く
(9:3o)
(11:5o)五 合 目 (14:5o)
ヾスに 乗 るつ も りで単調 な戸台 川 の
終′
河原 を
〔タ イム 〕 駒 ケ岳 神社
笹 ノ平
休 み休み 歩 い た 。途 中か ら気 が変 わい っそ昼
の パスに間 に合 わそ うと バ ヵみた い て急 い て
12月 7日
雨 の ち晴
な ん とか間 に合 った 。
目を覚 贅す と雨 と も雪 と もつかぬ ものが 降
つてい たが夜 が 明け るとと もに完 全力 雨 1/C変
わ る。 下か Ъずぶ 濡 れ て た って 大勢 上 って来
た 。 目指す黄 蓮谷 は氷 どこ ろで はな く水 がザ
アザア流 れ てい る との事 で あ る。 気は進 まな
か った が 田中 の熱 意 に 負 け て一 応 戸台 を 目指
す。 六 合 目よ り雪 に変 リホ ッとす る。七 合 小
屋 で小 休 、 これ ょ り重 い、 い や な ラ ッセ ルが
始 ま った。八合 目で上 か い 1組 下 って来 た の
で喜 んだ の もつ かの間 トレ ールはす ぐ終 って
頂上 ま で はな か なか時 間 が かか った。 この頃
ょ リガス が 切れ 日 も射 して来 て 八 ケ岳 や北岳
方面 も望 贅 れや は り来 て 良 か った。頂 上 に立
ち休 む間 もな くガス のかか らぬ 内 に と駒津 峰
に 向 う。 下降 は ラ ッセル も楽 で薄 明 りの中 を
-42-
〔タ イム 〕 1ヒ J民 山
十 (9:15)
丹渓 山荘
(10:35)戸 台 (13:oo)
―
会
係
―
0山
行
一
覧
(昭 和
―
∼
V―
50年 1月
∼
12月
)
・個 人別年間入山 日数表
・会 ― 員
名
簿
(昭 和
50年 12月 31日 現在 )
一
山 行
26
穂
R
―
風
岩
′
ン
(蒼
寺井
渡瀬
蓬
末
峡
(バ
50年 1月 ∼ 12月
岩田
井 氏祝 山行
土 井 夫妻
2/2
(昭 和
稜 ル ー ト)
尾崎
(土
表
)
田 口 藤井
尾崎
山西
小佐
花岡
富永
橋本
中沢
大前
ラ ンス TR)
尾崎
2/16
蓬
峡
末
(ア
イゼ ン TR)
田口
2/23
妙
3/2
R
号
岩
(バ
Cガ
ン
'(フ
蓬
木
峡
(バ
伊集 院
渡瀬
岩田
リー ク ライ ミング TR)
岩田
3/9
尾崎
ラン TR)
尾崎
ー
寺井
伊集 院
伊集 院
林田
3/16
百
丈
岩
(バ
23
ヽ
ノ
岳
(大
林田
高松
林田
高松
岩田
ラン ス TR)
田 口 伊集 院
3/21
尾崎
ランス・ ア ップザ ィ レン TR)
田 口 伊集 院
同心 正面壁雲稜 ルー ト∼赤岳 縦走
)
田口 岩 田
(阿 弥 陀岳 北稜
/20
4//27
寺井
ン
羅 岩
4ノ
示
´
ァ 比
4/6
R
金・
動
.
ガ
C 都
3//30
不
湖 南 ア ル プ ス
(バ
蓬
末
峡
伊集 院
尾崎
高松
嘉数
(バ ランス TR)
岩田
伊集 院
林田
高松
(人 工 ・ ベ ランス TR)
岩田
尾崎
田口
嘉数
寺井
伊集 院
高松
高松
和田
森本
砂留
(ア イゼ ン TR)
尾崎
4//29
)
ランス TR)
寺井
伊集 院
林田
(ア イゼ ン TR)
大前
尾崎
-43-
渡瀬
林田
)
L■■■FF
1/2
屏 ガ
1/25
S50
一
局 C
S49
1248
覧
高松
田 口 寺井
土井
田口
寺井
尾崎
伊集院
林田
高松
藤枝
藤田
森本
(バ ラン ス TR)
田 口 寺井
伊集 院
森本
尾崎
岩田
(新 人歓 迎会
大前
高松
林田
砂留
)
大前
佐藤
田 口 藤枝
藤田
伊集 院
和田
砂留
守谷
中沢
高松
嘉数
渡瀬
伊集 院
森本
7/
嘉数
藤田
7ノ
7/
穂 高 屏
大前
寺井
藤枝
藤田
熱田
田口
藤井
和田 IE後
(バ ランスTR)
末
蓬
9
岩田
6/
)
(ベ ランス TR)
百
6/1
(天 狗 尾根
/ /
比 良 楊 梅 の 滝
5/25
6/8∼
岳 岩
5/18
ケ宿
鹿 保
5/11
槍 合 塁
島春
5/3∼
風
岩
藤枝
大前
伊集院
熱田
渡瀬
藤井
高松
砂留
森本
和田
(雲 稜 ル ー ト)
藤井
7ノ
大前
(東 稜 ル ー ト)
岩田
6/8∼
10
穂
局
菊
本
)
大前
(上 高地 ∼徳 本 峠 ∼ 島 々 )
大前
山
(ボ ッカ )
森本
橋上
田中
渡瀬
(バ ラン ス TR)
峡
蓬
高松
(北 尾根 ∼西穂 高
藤枝
え
伊集 院
7
6/14
徳
局
越
6/8
11
穂
峠 水 末
6/10∼
10
藤枝
(北 尾根 ∼ 西穂 高 )
寺井
6/9∼
7/
7
渡瀬
6/15
岩
川 山
石
塁
6/22
仁 保
6/21
新
田中
(確 保 ヲ‖
練
砂留
)
岩田
肥後
田口
尾崎
寺井
高松
伊集院
渡瀬
藤田
森本
和田
砂留
嘉数
守谷
田中
高橋
高橋
尾崎
寺井
(バ ラ ンス・ AttT
岩田
田口
R)
高松
田中
渡瀬
砂留
(バ ラン ス TR)
肥後
-44-
西村
橋上
6ノ
/22
大
地
獄
谷
(沢 登 り )
高松
6/28
蓬
末
峡
森本
藤枝
和田
藤田
高橋
藤井
岩田
藤田
渡瀬
高橋
田中
(バ ランス TR)
森本
6/29
比
明
王
谷
(沢 登
り)
藤枝
田口
肥後
峡 山
石
末 丈
蓬 百
る ん
伊集院
森本
高橋
田中
橋上
(バ ランス TR)
寺井
高松
大前
渡瀬
森本
西村
大前
伊集 院
高橋
寺井
藤田
(人 工 TR)
藤枝
藤井
田中
渡瀬
田口
RCガ
7//6
山
石 山
/13
塁 水
保 菊
7/12
7ノ
ー デ ン
(ベ ラ ンス TR)
高松
森本
(バ ラ ンス TR)
伊集 院
藤田
7/18
岳
田中
高橋
森本
橋上
20
谷
││
り
岳
20
谷
││
り
岳
赤松
(関
(鳥 帽子 奥 壁 南稜 ∼ 南稜 下 降
)
(滝 沢 下 部 トラ バ ー ス ∼ 第 3ス ラ ブ∼ ドー ム壁
(衝 立 岩 中 央 稜 ∼一 ノ倉 岳 ∼ マ テ ガ沢
伊集 院
高松
TR)
末
峡
(′ `ラ ン ス
惣
河
谷
(A工 ・ バ ラン ス TR)
妙
万
保
塁
岩
西村
森本
和田
砂留
藤田
)
渡瀬
藤田
渡瀬
藤井
高橋
砂留
渡瀬
(バ ラ ンス TR)
(バ ラン ス TR)
藤井
-45-
)
田中
田中
7/26
)
高松
蓬
石
西村
渡瀬
)
藤枝
7//22
寺井
東
藤井
/20
渡瀬
田中
田口
7ノ
高橋
(鳥 帽 子 奥 壁 ∼ 変形 チ ム ニ ー ル ー ト∼ 南稜 下 降
伊集院
7/19
森本
高松
田口
7/19
和田
(ボ ッ ヵ )
伊集 院
7//19
田中
西村
田中
寺井
西村
7ノ
/26
丈
百
岩
(バ ランス TR)
岩田
7/27
蓬
峡
末
(バ ランス TR)
渡瀬
8ノ /2
蓬
末
蓬
8/3∼
5
8/9∼
17
末
峡
(バ ランス TR)
局
一
穂
)
山
石
8/10
合 宿
新
大前
藤田
田中智
21
城
頸
山
塊
蓬
末
峡
田中
藤丼
尾崎
和田
渡瀬
藤井
西村
高松
和田
田中
橋上
尾崎
A2)
高橋
(涸 沢定 着
)
岩田
田口
藤田
田中智
寺井
西村
伊集 院
森本
砂留
渡瀬
橋上
藤枝
高松
和田
田中
藤井
(人 工 TR)
田中
高橋
(海 谷 ∼鋸 山雨飾 ∼梶山
大前
8/24
高橋
渡瀬
(本 峰 南壁 A3・
高松
8/19∼
田中智
藤枝
寺井
(夏
森本
(ベ ラン ス TR)
岳
貪」
岩田
峡
藤井
8/3
森本
高松
)
他 2名
(ベ ラン ス TR)
高橋
8/24
RCガ
ー デ ン
(ベ ラン ス TR)
寺井
8/31
比 良 貫
井
谷
四
石
妙
号
琶
湖
キ ャン プ 大会 )
9/13
田中
高松
渡瀬
森本
田中
和田
(バ ランス TR)
田中
琵 ぐ 蓬
9/7
砂留
(沢 登 り )
大前
9/6
渡瀬
末
峡
肥後
藤井
藤枝
寺井
大前
伊集 院
尾崎
田中
渡瀬
中沢
藤田
佐藤
(ベ ラン ス TR)
渡瀬
9/14
不
動
石
(バ ランス TR)
岩田
9/13∼
15
丸
山
(黒
東
壁
部
)
尾崎
(1ル ンゼ ♪
藤井
寺井
(緑 ルー ト)
大前
-46-
田中
田 中智
森本
橋上
中川
9//13 ∼ 15
バ ッ トレス
北 岳
(第
1尾 根 ノー マル ル ー ト)
高松
9//20
川
庫
森本
和田
高橋
渡瀬
尾崎
高松
高橋
工 TR)
(人
田中
9/21
新
岩
工 TR)
(人
岩田
比
良
山
(観
田中
月 登山
田口
RCガ
ー デ ン
森本
9ノ
23
∼
24
明
星
山
岩田
仁
(バ ランス TR)
笠
(穴 毛 谷
/28
一
局
9ノ
岳
西
穂
不
動
岩
(縦 走
(バ
雪
山
彦
(ロ
ー デ ン
高橋
高松
高橋
渡瀬
高松
高橋
高松
)
他 1名
)
他 1名
森本
ックTR)
藤井
RCガ
森本
ランス TR)
寺井
10/5
寺井
田中
田中
9/28
(バ
大前
ランス TR)
田中
仁
り‖
(ベ
ランス・人工 TR)
田 口 寺井
10/10
10/10∼
RCガ
(′
くラ ンス TR)
渡瀬
12
穂
高
界 風 岩
(東
壁 ル ンゼ
12
会」
10/10∼
13
穂
岳
(別
谷
(第
山尾 根 ∼ 池 ノ谷 左股下 降
藤井
/25 - 26
高
滝
岩田
錫
杖
岳
(前
-47-
)
田中
4尾 根 途中 よ り下 降
高松
森本
)
高橋
衛 ア ェー ス・左方 カンテ )
尾崎
`_
)
田 口 寺井
10/10∼
10ノ
ー デ ン
村上
寺井
藤井
9//27
二輪
(P5ド ーム・ル ンゼ 状壁 ・ P6南 壁 左岩稜
尾崎
/24
橋本
(バ ラ ンス TR)
藤井
9/′
)
田中
)
10/26
(小
岳
指
豆 島 )
RCガ
ー デ ン
栂
lo/26
(中 央 。一般 。小指 ハ ング各 ル ー ト)
田口 岩田
3
岳
指
栂
3
木
岳
御
(ダ イ 隊ク ト・―骰 ルー ト)
(縦 走
砂留
3
山
峰
大
他 1名
(縦 走
)
高松
11/3
RCガ
ー デ ン
11/8
RCガ
ー デ ン
高橋
)
寺井
H/2∼
渡瀬
藤井
尾崎
11/2∼
森本
(バ ランス TR)
寺井
H/2∼
高松
森本
(ベ ランス TR)
岩田
(ア イゼ ン ワー ク )
田中
H/9
RCガ
ー デ ン
(ア イゼ ン フーク )
田 口 藤井
藤枝
寺井
大前
渡瀬
森本
田中
藤枝
森本
田中
橋上
11/16
峡
末
蓬
(ア イゼ ンフー ク )
岩田
H/17
RCガ
ー デ ン
寺井
大前
(ア イゼ ン フー ク )
砂留
11/22∼
24
岳
杖
錫
(第 4フ ェー ス雪 稜 。東尾 根 ∼本 峰∼ ク リヤの頭 ∼
ク リヤ谷 下 降
岩田
田中
H/22∼
24
岳
松
唐
(八 方尾根
)
田中
)
渡瀬
11/22∼
24
峰
大
山
(縦 走
)
大前
H/24
大
月
地
獄
谷
(沢 登 り )
寺井
11/24
RCガ
ー デ ン
(ア イゼ ン ワー ク )
尾崎
11/29
RCガ
ー デ ン
岩田
(ア イゼ ン フー ク )
田中
H/30
仁 川 ∼
R G
(ボ ッカ TR)
高松
-48-
大前
森本
岩田
田口
11/30
R C
ガ ー デ ン
(ア イゼ ン フー ク )
藤井
1 1//30
寺井
渡瀬
(沢 登 り )
西
田中
12/6
(バ ラ ン ス TR)
仁
高松
12/6∼
7
高橋
(遠 見 尾根
後
)
藤枝
12/6∼
8
甲
駒 ケ 岳
斐
(黒 戸 尾 根
RCガ
ー デ ン
藤井
(ア イゼ ン フ ーク
伊集 院
12/13
'
田中
寺井
12/7
)
高松
)
高橋
(人 工 ・ バ ラン ス TR)
仁
田口
12/14
森本
高橋
(ボ ッヵ TR)
田口
大前
高松
橋上
森本
尾崎
岩田
寺井
山西
藤枝
渡瀬
藤田
中西
尾崎
田中
1み /21
螢
正 面 谷
(ボ ッカ TR)
大前
森本
高松
高橋
渡瀬
藤井
中川
永島
橋本
西村
大前
澄り│1 安 原
高瀬
花岡
中沢
藤田
佐藤
(ス キー )
中り│1 橋 本
寺井
岩田
ゼ
藤井
西村
大前
山西
渡瀬
良
山
橋本
中沢
藤枝
渡瀬
西村
河
谷
藤枝
安原
藤田
保
塁
岩
藤井
藤枝
百
丈
岩
藤枝
渡瀬
湧
山
橋本
中沢
ガ ー
ン
藤井
藤枝
大前
誦
藤井
富永
藤校
大前
渡瀬
中川
藤枝
大前
西村
渡瀬
1/19
堂
2//2
比
2//9
惣
2/H
2/16
2/16
3/2
3/9
3/16
満
岩
R C
惣
ン
河
デ
谷
-49-
輛毎 雄
山 山
柿舗
館
、春
沢
1/19
良
部
S50
1/3
霞 箱
S49
12/30
比
西村
RCガ
RCガ
3//23
3//30
4/6
ー デ ン
藤井
藤枝
ー デ ン
藤丼
小佐
土井
中川
中沢
渡瀬
藤枝
藤井
藤枝
西村
峡
土井
大前
5
槍 、 北 鎌 尾 根
(春 合 宿 )
大前
藤枝
5
槍
沢
藤井
土井
永島
渡瀬
5
蝶
岳
中沢
藤田
佐藤
居倉
5//18
比 良 ヤ ケ オ 山
橋本
中沢
佐藤
出口
5ノ/25
雲
峰
山
橋本
中沢
佐藤
二輪
/8
6ノ
ポ ン ポ ン
山
橋本
中沢
佐藤
二輪
6//29
多 紀 ア ル プ ス
橋本
中沢
佐藤
6/29
7/6
東
六
橋本
中沢
二輪
橋本
中沢
佐藤
三輪
7//13
岡 本
∼
橋本
中沢
山西
佐藤
出 口 二輪
7//27
比
良
山
橋本
中沢
佐藤
出口
二輪
8//3
六
谷
中沢
8/14∼ 17
雲
平
中沢
村上
山西
佐藤
野田
出 口 他 1名
橋本
中沢
山西
出口
出口
_輪
田口
5/2∼
5/3∼
5/2∼
末
蓬
ケ
甲
甲
R G
柿
ノ
渡瀬
二輪
8/31
9/14
9/21
9/28
10/10∼
10/26
11/9
11/23
11/3o
12オ
護
摩
半
比
良
東 お
12
ノ 壇 山
国
山
橋本
中沢
村上
正
面 谷
橋本
中沢
出 口 二輪
多
福
山
出口
三輪
山
中沢
大
伊
吹
山
中沢
山西
出口
二輪
霊
仙
出口
二輪
山
中沢
野田
天 ケ 岳 鞍 馬 山
中沢
出口
大
地 獄 谷
中沢
伊集 院
宝 塚 ∼ 芦 屋 川
中沢
月
=輪
田 口 高松
藤井
中ゆ
Φttψ 拶ゆ
⑫本
-50-
森本
高橋
(昭 和 50年 1月 ∼ 12月
個 人 別 年 間 入 山 日数 表
枡ぐ
40
30
│
│
50
80
1 1 1
│
延 日数
│
│
口
44
藤
丼
56
山
西
14
橋
本
22
中
沢
45
渡
瀬
67
村
上
6
:尾
崎
45
藤
枝
46
寺
井
48
岩
田
52
野
田
5
伊 集 院
40
大
前
59
高
松
出
口
森
本
二
輪
砂
留
和
田
橋
上
田
中
―¬
高
橋
(5月
田 中 智
(5月
よ り)
(4月
(5月
(4月
よ り)
よ り)
(4月
よ り)
55
14
一
(5月
(3月
47
18
より)
21
よ り)
19
より )
16
(8月 よ り)
(6月
よ り)
よ り)
47
37
14
-51-
L■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ F 目 F F I
田
一
)
―
2
B
0
集
編
後
記
―
会員諸氏 よ り多 くの投稿 があった事は、 編集係 として嬉 しい限 りです。それに呼応 して素晴 らしい
会報をつ くるべ く大 いに張 りきって と りかか った つ も りであ ったが、 出来 るか ぎ り良 い ものを と思 っ
て張 りされば張 りきるほ ど、発行 が遅 れる結果 となって しまった。
諒 としていただ きた い。
一
年刊 誌「 螢雪 」は昨年 の第 2号 につづいて今年は い まここに、満足 な もの とは思 えな いが
、第 3号
=
生
を発行す る事 が出来 た。従 って来年 は間違 い な く第 4号 を発行 した い と思 う。それ には
会員諸氏の協
力あるのみ です。 よ くある休刊 とい うやつ だけは した 〈ない ものです。会報 の発行 は、会 にと っては
L
大 きな出費 で実 に頭の痛 い ことてすが、会報 の発行は会 の活動 の パロメーターそ の もので あ り、又そ
D`
BI
3:
副
の 内容 の充実如何は会が堅 実 に運営 され て いるか ど うかを物語 る一つの証左であると、常 々
編集子 は
思 っている。
次号掲載分 の原稿を募 って い ます。記録、随想、詩、その他山 に関す る事 で した ら何 で も結構です
。
てご
奮っ
投n Fさ い。
61
(記
9
J
51
レ
)│
│
」
D、
31
◇
31
rl
`
l
5
3号
≪ 蛍 雪 第
発
行
日
昭和 51年 3月
発
行
所
関 西 螢 雪 山 岳 会
≫
31日
1
大 阪市淀川 区 西 三 国 1∼ 3∼
:│
肥後 昭満
9
3
編
集
者
1
日] 刷
,F
8E後
昭 満
建讐中子L版 社L
(電話 )06-392-5298
田 口 幸 夫
(電 話 )852-4423,843-2517
5
1
方
22
◇
-53-
肥後 )