労山全国連盟メールニュース 2015年6月4日 第16号

労山全国連盟
メールニュース
発行:日本勤労者山岳連盟
メディア局
2015 年6月4日
第 16 号
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▲△1: ネパールに救援の手を! 募金にご協力ください
国内主要山岳団体が一致して取組み
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4月 25 日午前 11 時 55 分ごろ、アンナプルナ連峰北側のラムジュン(カトマンズから
北西約 80km、ポカラとの間)を震央として、マグニチュード 7.8 の地震が発生し、首都
カトマンズ盆地も激震に襲われました。
甚大な被害の状況とともに非常に多くの死傷者数が報道されております。
ネパールと日本の関係、特に登山界においての両国の関係は登山を通して特別な関係に
あります。この機に及んで、ただ手をこまねいてばかりもいられません。被害の甚大さか
らみても個人的な支援、援助で癒し済ませる規模でもありません。登山界をあげて組織的
な支援・援助が適正かつ有効な対処と考え、より早く大きな支援をめざし、日本の主要登
山団体による義援金募金活動を行うことにしました。
日本勤労者山岳連盟は、ネパール国民と被災された多くの皆さまに心からお見舞いを申
しあげます。
日本勤労者山岳連盟を含む日本の主要山岳団体は緊急協議をおこない、ネパールに縁の
ある方々や団体の義援金を「ネパール大地震救援募金」として、心を一つにして募集し、
ご寄付いただいた金額の全部がネパールの被災者に直接届くようにする手段を講じること
で合意いたしました。
日本山岳団体ネパール大地震救援募金委員会
公益社団法人 日本山岳協会
日本勤労者山岳連盟
公益社団法人 日本山岳会
公益社団法人 日本山岳ガイド協会
日本ヒマラヤ協会
NPO法人
日本ヒマラヤン・アドベンチャー・トラスト
本件の口座振込先については、日本山岳会が開設した口座を先日お知らせしました。
その口座でもOKですが、労山は一括して募金を集め、他の山岳団体と協調して現地に届
けていくことにしました。振込先は下記です。
ゆうちょ銀行
振替口座
口座番号 00140-5-563328
加入者名
「労山行事会計」
※報告書作成の都合上、必ず、氏名または団体名、住所・連絡先を記入し、
備考欄に「ネパール大地震救援募金」と書いてください。
●本件問合せ先:日本勤労者山岳連盟
〒162-0814
電話
東京都新宿区新小川町
03-3260-6331
メール
5-24
[email protected]
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▲△2:各種検討委員会の発足と役割分担を決定
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2月の全国評議会で決定された今後全国連盟が取り組む諸課題について、4月 11~12
日に開かれた全国理事会で、体制と担当者が次のように決定されました。
●広域理事会制度検討委員会:責任者
石川副理事長
三役からの委員=石川友好
大澤辰雄
理事からの委員=今野善伸
田上千俊
●機関誌委員会:責任者
松野千代加
高橋副理事長
三役からの委員=石川友好
高橋友也
花村哲也
理事からの委員=久保典子
今野善伸
山本尚徳
●ROUSANパートナーズ本部:責任者
三役からの委員=石川友好
石川副理事長
大澤辰雄
理事からの委員=今野善伸
パートナーズ事務局=水野奈保美
ROUSANパートナーズの管理運営にたずさわると同時に、検証をすすめる
●青年層への働きかけ:責任者
三役からの委員=大澤辰雄
大澤副理事長
藤元律津子
理事からの委員=上野美知代
後藤真一
塩澤良雄
●中央登山学校・指導者セミナー特別委員会:責任者
浦添嘉徳
高橋友也
川嶋高志
浦添理事長
佐々木副会長(関東B)
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▲△3:公開山行時の事故見舞金制度
新特別基金規定の細則-6 を改正
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会・クラブが主催する「公開山行」で、新特別基金に加入している「山行リーダー」が
引率し、「会員外の第三者」が事故等を起こした場合に、症状の度合いに応じて被害者に
見舞金が交付される制度があります。これに関して、全国連盟の5月理事会で若干の内容
変更が承認されました。以降、細則-6の規定による申請は、これに基づいて審査します。
詳しくは全国連盟HP(規定)をご覧ください。
http://www.jwaf.jp/profile/rules/pdf/sintokubetukikin.pdf
今後は公開行事・公開ハイクの場合は次の3点を満たしていることが条件となります。
①不特定多数に周知したことの証拠を示すこと(会報・新聞・ポスターやチラシ・行政広
報など)、②企画内容が「交付の特典」の5要件を満たしていること(5時間以下、2000
m以下、日帰り、一般ルートなど)③企画・準備の段階で、通常必要な安全対策を講じた
根拠(サポート体制など)を示せること。
なお、(登録期間内(期限月から期限月までの一年間)の交付回数は2回までです。
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▲△4:中部4県が「山のグレーディング」を発表
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長野県は昨年6月に山岳遭難の防止のために「信州山のグレーディング」を公表しましたが、
これを拡大して、中部4県(長野県、山梨県、静岡県、新潟県)が共同してこの課題に取り組
むこととなり、夏山シーズンを前にして 5 月下旬に各県からあいついで公表されました。グレ
ーディングが付与されたルート数は合計 407 本に及んでいます。これは、増加する山岳遭難事
故を防止する一助として、登山者が「自分の体力、経験、技術、装備、知識などにあった山選
び」をするために必要な情報を提供するという試みです。主要登山ルートを必要な体力の程度
と技術的な難易度を組み合わせた基準を用いて設定しています。
労山全国連盟にも長野県の担当者が今年3月に訪問し、この取組みの説明と協力依頼があり
ました。山のルートに公的機関がランク付けを行うことは、初めての試みです。詳細なデータ
は各県のホームページ(下記参照)に掲載されています。なかなかに興味深いデータであり、
また体力度の算定には鹿屋体育大学・山本正嘉先生が考案した算定式が使用されています。皆
さんもぜひ参考にしてください。また、「静岡県
山のグレーディング」には、作成協力者に
「静岡県勤労者山岳連盟」が明記されています。
グレード付けされた登山ルート数
ルート数
○長野県
長野県
山梨県
静岡県
新潟県
高尾山など
合計
102
123
80
100
2
407
「信州 山のグレーディング」
https://www.pref.nagano.lg.jp/kankoki/sangyo/kanko/gure-dexingu.html
○山梨県
「山梨 山のグレーディング」
http://www.pref.yamanashi.jp/kankou-sgn/shintyaku/grading.html
○静岡県
「静岡県
山のグレーディング」
http://www.pref.shizuoka.jp/bunka/bk-210/shisetu/documents/shizuoka-grading.pdf
○新潟県
「新潟 山のグレーディング」
http://www.pref.niigata.lg.jp/kenminsports/1356812341916.html
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▲△5:吉野熊野国立公園大台ケ原のご案内
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環境省・近畿地方環境事務所より、吉野熊野国立公園大台ケ原吉野熊野国立公園大台ケ原へ
の魅力を労山会員の皆様に広く伝えしてほしいということで、チラシを頂きました。環境省は
特に「西大台利用調整地区」の魅力を訴えています。大台ヶ原 吉野熊野国立公園大台ヶ原は、
トウヒ林やブナ林など、紀伊半島では少なくなった貴重な森林生態系が残る地域である。トウ
ヒ群落を主とする「東大台」に対し、
「西大台」はウラジロモミ、ブナ群落が主となっており、
静寂で原生的な雰囲気を体験できる地域となっています。 しかし、現在、大台ヶ原は様々な
要因により森林などの衰退が進んでおり、西大台地区においてもその兆候がみられます。そこ
で、西大台の美しい自然環境を守り、将来にわたり静寂で、豊かな自然を多くの方々に楽しん
でいただけるよう西大台地区を利用調整地区に指定したと紹介されています。
西大台利用調整地区の概要
※「利用調整地区」とは、将来にわたり良好な自然環境を保持し、より質の高い自然体験の場を提供するため、
立入り人数等を調整する区域のことである。立入りにあたっては事前に手続きを行い、定められたルールに従
って利用することが必要である。
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▲△6:8月 30 日の石鎚山登山はご注意を!
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石鎚山ヒルクライム実行委員からの連絡によると、8月 30 日(日)午前8時から 10 時
30 分までの間「おもごふるさと市場~面河関門」が通行止めになります。同じく午前 7 時
15 分から 14 時までの間「石鎚スカイライン(面河関門~土小屋)」が通行止めとなる旨の
案内がありました。理由は、おもごふるさと市場~(石鎚スカイライン経由)~土小屋間
で自転車の山岳レースが行なわれるためだそうです。
なお、この時季、石鎚スカイラインは夜間の間(18 時~07 時)は通行止めとなってい
るので注意ください。
詳しくはこちらの主催者側HPで確認ください。
http://cycle-shikoku.jp/ishizuchi-hillclimb/