コンテンツ - Lauterbach

NEWS 2016
Linux
Windows 10
AUTOSAR
Reverse Debugging
Android
Target Communication
Framework
ARM
R ® CoreSigh
CoreSight ™
Nexus
Requirements Analysis
Infineon MCDS
Timing Tools
Unit Testing
Intel ® Trace Hub
GDB
コンテンツ
TRACE32を使用したPILシミュレーション
2
新型TRACE32ベースモジュール
4
TRACE32 PowerTrace Serial
5
Intel ® Trace Hubサポート
6
TRACE32 TCFエージェント
Wind River Workbench
Eclipse
7
TRACE32 UndoDBフロントエンド
8
PIL Simulation
TRACE32を使用したPILシミュレーション
2016年3月にローターバッハは、PIL(プロセッサ・イン・
ザ・ループ)
シミュレーション用Simulinkプラグインの提
供を開始します。
この新しいプラグインの利用により、モデ
リング環境はTRACE32デバッガを経由して、直接ターゲッ
トと通信できるようになります。
TRACE32 PIL
ここ数年の間、
ソフトウェア開発におけるモデルベースメ
ソッドの重要性が高まってきています。
モデルベースメソッ
ドのメリットは、
ソフトウェア設計の継続的検証が可能な
ことです。
プロセッサ・イン・ザ・ループ・シミュレーションは、
設計検証における重要なステップと位置付けられていま
す。
PILシミュレーション
PILシミュレーションは、開発したアルゴリズムがターゲッ
ト環境において正しい機能を提供していることを確認す
るために行われます。
この検証ステップは、以下のターゲッ
トシステムの何れか1つで実施されます。
• 最終ハードウェア/評価ボード
• 仮想ターゲット/コアシミュレータ
• TRACE32インストラクションセットシミュレータ
PILシミュレーションを実行するために、
テスト対象のアル す。マッピングGUIダイアログ(p.3スクリーンショット参照)
ゴリズムは、モデリング環境でPILブロックに置き換えられ では、S関数(ユーザ定義ブロック)のコールバックを該当
ます。
するC関数にマッピングする設定が自動的に用意されます。
ダイアログで確認の上、修正が可能です。モデルパラメー
タとC変数間でも同様に、マッピングを実施しなければな
TRACE32 PIL
りません。
TRACE32
PILプラグイン(右のスクリーンショット参照) Checkbox: Generate PIL Wrapper
は、PILシミュレーションの設定に使用します。
このプラグ
インの重要な設定項目を次に概説します。
コールバックとモデルパラメータのマッピングに基づき、
こ
の設定項目では、以下のインターフェースが自動的に作
Checkbox: Map Simulink and C Interface
成されます。
PILブロックを生成する前に、Simulinkとターゲットアプリ • ターゲットシステム上にコールバックを実装
ケーション間のインターフェースを設定する必要がありま • TRACE32リモートAPIに対するモデルのインターフェース
JTAGベースのPILテスト
MathWorks Simulink ®
Target
TRACE32
Remote API
PIL block
2
JTAG
NEWS 2016
SimulinkとCインターフェースのマッピング
Mapping Simulink callbacks
C functions
Mapping Simulink parameters
その後、実行コードが生成されます。
Checkboxes:
Generate PIL Block and Switch to PIL Variant
C variables
ムのスタートアップスクリプトを直接作成することができ、
ツールプロバイダによるソフトウェアアップデートを待た
ずとも、デバッガがターゲットと通信可能になり次第、PIL
シミュレーションの準備が完了します。
モデルとTRACE32リモートAPI間の関数インターフェース 3. 迅速なデバッグ
が作成された後、PILブロックを作成し、
シミュレーション
モデルで表示することができます。TRACE32が起動すると シミュレーション結果が要求仕様から逸脱している場
すぐに、PILシミュレーションの設定が完了します。
合、C関数を直接デバッグできます。
4. ライセンスポリシー
メリット
ハードウェアベースのTRACE32デバッガや、TRACE32フ
ローティングライセンスで仮想ターゲット用デバッガを既
に利用している場合、TRACE32 PILシミュレーションライ
コールバックのインターフェースをダイナミックに設定す センスのみが必要です。TRACE32インストラクションセッ
る機能が装備されているため、ローターバッハのソリュー トシミュレータをシミュレーションに利用する場合は、新た
ションには、
自動生成されたコードだけではなく、手書きの にTRACE32シミュレータライセンスが必要になります。
コードも使用できます。
1. 各種コード生成方法に対応
2. 新しいターゲットシステムに直接接続
TRACE32は、
プロセッサアーキテクチャおよびコンパイラ
を幅広くサポートしています。開発者は、
ターゲットシステ
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3
2015年に新型ベースモジュールへの転換を完了
全てのTRACE32 PowerDebugモジュールに、USB3.0イン
ターフェースが装備されました。PowerDebug PROモジュ
ールには、ギガビットイーサネットインターフェースだけで
なく、TRACE32 PowerTrace PX(新製品)や、TRACE32
PowerTRACE II等のトレースモジュールの接続に使用す
るPodBus Expressインターフェースも装備されています。
前世代のベースモジュールは、新しいチップ/プロセッサ
に今後も使用できます。
PowerDebug USB 3
Previous generation PowerDebug USB 2
PowerDebug USB 3
Combi
Probe
PowerDebug USB 3
Debug
Cable
Power
Debug
USB
3
PowerDebug PRO
PowerDebug PRO
Power
Debug
PRO
Combi
Probe
PowerDebug PRO
Debug
Cable
Previous generation PowerDebug Ethernet or PowerDebug II
PowerDebug PRO + PowerTrace PX
Previous generation PowerTrace Ethernet
Power
Trace
PX
Probe
PowerTrace PX
Parallel
Nexus
PowerDebug PRO
PowerDebug PRO + PowerTrace II
Previous generation PowerDebug II + PowerTrace II
4
Probe
Debug
Cable
Serial
PowerTrace II
Parallel
PowerDebug PRO
Power
Trace
II
NEWS 2016
PowerTrace Serial
TRACE32 Accessory Set
2016年の第2四半期より新型TRACE32ベースモジュー 境に適したフレックスケーブルと必要なアダプタが含まれ
ル、PowerTrace Serialの提供を開始します。
ます。PowerTrace Serialは、導入時には1種類のプロセッ
サアーキテクチャのコアトレースデコーディングのための
ローターバッハは2008年以来、
シリアルトレースプローブ ライセンスが付与されています。その他のアーキテクチャ
により、
シリアルトレースインターフェースおよび、様々な のトレースに対応する場合でも、
ライセンスを追加するこ
プロセッサアーキテクチャをサポートしてきました。
プロー とで後日、簡単に対応できます。
ブの機能は以下の通りです。
•
•
•
•
最大4RXチャネル
最大3チャネル、各チャネル:6.25 Gbit/s
最大4チャネル、各チャネル: 3.125 Gbit/s
Auroraを採用しているトレースプロトコル対応
PowerTrace Serialコネクタ
複雑なマルチコアシステムの内部動作を完全に視覚化す
るには、現在のプロセッサに実装されているシリアルトレ
ースインターフェースでは帯域幅が不足することもありま
す。そのため、データ転送速度とチャネル数を増やしたイ
ンターフェースの開発が、
プロセッサメーカーで始まって
います。
さらに、PCI Expressがトレースエクスポートインタ
ーフェースとして急速に注目を集めるようになりました。
PowerTrace Serialには、以下のインターフェースが装備
されています。
シリアルトレースポート 0 (Samtec ERF8, 40pin)
• Auroraを採用しているトレースプロトコル対応
• 6 RXチャネル
• リファレンスクロック 0.325-6.25 GHz
PowerTrace Serialの機能
ターゲットデバッグポート(34pin MIPIコネクタ)
Trace32 PowerTrace Serialベールモジュールは、
トレー
ス規格の最新要件を満たすように設計されています。
デバッグシグナルが、40pin Samtecコネクタ(JTAG/SWD/
cJTAG)にも配線されている場合、TRACE32デバッグケー
• 最大8チャネル
ブルもこのポートに接続することができます。
• 各チャネル:最大12.5 Gbit/s
• Xilinx Aurora, PCI Express, その他プロトコル
シリアルトレースポート1(Samtec ERM-ERF, 80pin)
• トレースメモリ: 4ギガバイト
• 各種プロトコル対応
上記機能の実装には、大容量かつ高性能なFPGAの搭載
• 8RX/TXチャネル
が必要なため、最新のPowerTrace Serialは、
オールイン • リファレンスクロック 0.325-6.25 GHz/10-500 MHz
ワンソリューションとして設計されました。以前は別売りで
あったトレースプローブはPowerTrace Serialに統合され
ました。
ローターバッハはPowerTrace Serialのターゲッ 両方のトレースポートが装備されているため、現在の設
トへの接続に必要なアクセサリーセットを提供しています。計だけでなく、今後のプロジェクトにもPowerTrace Serial
通常のアクセサリーセットには、それぞれのターゲット環 を使用できます。
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5
Support for Intel ® Trace Hub
Intel ®
Trace Hub
Unpack and dispatch
Translate System Trace
to human readable
Core Trace listing
Intel ® Trace
Hub Library
System Trace listing
2016年5月、TRACE32はIntel ® Trace Hubと関連フレ ングシークエンスを認識する必要はなく、Intel ® TH設
ームワークのサポートを開始します。
定APIに設定リクエストを送信することができます。その
後、APIが適切なプログラミングシークエンスを提供する
ため、TRACE32はJTAGインターフェースを経由し、
このシ
Intel ® Trace Hub
ークエンスを制御レジスタに書き込みます。
Intel ® Trace Hub (Intel ® TH) は、Intelの新しいハード
ウェアプラットフォーム上のトレースインフラストラクチャ Intel ® Trace Hub Library
の名称です。
このトレースインフラストラクチャにより、以
下の機能が可能となります。
Intel ® TH Libraryは、
システムトレースパケットを人間に
解読可能なトレースメッセージに変換します。Intel ® TH
1. 各コアからのIntel ®プロセッサトレースデータと、多 は、全てのトレース情報をMIPI STPv2.1に圧縮している
種ソースからのシステムトレース情報に共通タイムス ため、最初に解凍した後、デコーディングのために転送し
タンプを提供
ます。
2. MIPI STPv2.1プロトコルを使用して、
シングルトレー
スストリームに全てのデータをマージ
• Intel ® Processor Traceパケットは、TRACE32で表示
3. 選択したトレースの宛先にストリームを転送
や評価のために直接デコードされます。
• システムトレースパケットは、Intel ® TH Libraryに転送
TRACE32などのデバッグ&トレースツールが、Intel
®
されます。
デコードされ、人間に解読可能なように変換さ
THを簡単にサポートできるように、Intelはソフトウェアフ
れたトレースメッセージは、TRAC32の中で専用のコマ
レームワークも提供しています。
ンドグループで表示し、評価することができます。
Intel ® Trace Hub設定API
Intel ® Trace Hub設定APIは、
デバッグツールを通し
てトレースインフラストラクチャの設定の簡素化を可能
にします。TRACE32はプラットフォーム特有のプログラミ
6
TRACE32内の各種トレース情報の時間相関ビューの使
用により、
プラットフォーム全体の動作一覧を素早く確認
できます。
NEWS 2016
TRACE32 TCFエージェント
JTAGベースのツールチェーン
Target
JTAG
Protocol: TCF
Link: TCP/IP
2015年10月以降、TRACE32はTCFエージェント機能も RiverWorkbench、Eclipseデバッガから、TRACE32を設
提供しています。Wind RiverWorkbenchまたはEclipseデ 定、起動することができます。
バッガをIDEとして、TRACE32をデバッグバックエンドとし
て、使用することができます。
Wind River Workbench
TCF
ローターバッハは今年まで、Wind RiverWorkbenchを使
用する開発者向けに統合されたデバッグソリューション
Target Communication Framework(TCF)は、IDEとター を提供してきませんでした。
この制約は解消されました。
ゲットシステム間の統一デバッグ通信プロトコルを規定す
ることを目的に、
プロトコルフレームワークとしてEclipse
Foundationにより開発されました。
Eclipse デバッガ
TCF通信モデルは、サービスという考え方に基づいてお
り、そのサービスは、関連するコマンド、
イベント、該当する
セマンティクスの集合になります。例えば、
メモリサービス
は、
メモリを読み書きするコマンドとイベントの集合を定
義します。
TCFは、一連の標準サービスを定義する一方で、
フレーム
ワークには、独自のサービス定義を行うことが可能です。
GDBベースの接続はこれまで、GDBがサポートするプロ
セッサアーキテクチャとコンパイラに限定されていました。
今回、TCFサービスの使用により、TRACE32がサポートす
る各種プロセッサアーキテクチャ、
コンパイラをEclipseで
デバッグするためのオープン通信インターフェースを提
供することができるようになりました。
TRACE32 TCF
TRACE32ソフトウェアは、TCFエージェントとして起動す
ると、TCP/IPを経由してWind
RiverWorkbenchまたは
Eclipseデバッガにサービスを提供します。
リクエストされたサービスは、
ターゲットに接続されている
デバッガとTRACE32によって操作されます。
JTAG経由でターゲットシステムに接続するハードウェ
アベースのデバッガであるか、仮 想ターゲットと通 信
する純粋なソフトウェアデバッガであるかは関係ありま
せん。現在TRACE32は、デバッグと関連する従来の各
種サービスを提供しています。お客様からのフィードバ
ックやご要望に応じて、特殊なTRACE32サービスの開
発が将来的に計画されています。ローターバッハが提
供するTRACE32
TCFプラグインを使用すると、Wind
TRACE32: Wind River向けサポート
VxWorks 5/6/7
VxWorks 653 2.x
VxWorks 653 3.x
Wind River Linux
Wind River Hypervisor 2.x
VxWorks Microkernel Profile
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TRACE32 Undo DBフロントエンド
TRACE32は、2015年半ば以来、UndoDBリバーシブル
デバッガ用のフロントエンドとして使用できます。ARM/
Cortexだけでなく、Intel® x86/x64アーキテクチャもサポ
ートされています。
Linuxの開発者はUndoDBターゲットサーバを使うこと
で、
アプリケーションプロセスのデバッグだけでなく、その
実行の詳細な記録も可能となります。
この機能を利用すると、
アプリケーションプロセスのエラ
ーを迅速かつ容易に探し出すことができます。
記録済みデータのデバッグが有効であることを視覚的に
強調するために、TRACE32のステータスラインの記録時
間は反転して表示されます。
さらに、
ソースリストのデバッ
グボタンは黄色で表示されます。TRACE32 GUIは自動的
に以下の表示モードに切り替わります。
TRACE32フロントエンドは、デバッグプロセスの制御に • ソースリストの命令ポインタは、表示される記録時点の
加えて、UndoDBターゲットサーバの記録済みデータを
値にリセットされます。
TRACE32のGUIで表示するというタスクも引き継ぎます。 • 記録時点のメモリ内容および変数が表示されます。
トレース記録と同様に、開発者は再実行、逆実行の両方
を使ってアプリケーションをデバッグすることができます。
(リバースデバッグ)
Forward & backward debugging
Protocol: GDB
Link: TCP/IP
Variable reconstruction
Target
UndoDB server
Recording point displayed
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