第4章 質の高い生活を実現する、安全で快適なまちづくり − 第5節 地域コミュニティ ●現状・課題と動向 生活環境の充実 − 第4章 させる側面を有することから、コミュニティ の醸成は安全・安心で快適な魅力あるまちづ 本町では、既存の農村集落における若者の くりを推進する上で不可欠な要素となって 流出や高齢化の進行、大阪などへの通勤就労 います。 の増加などによって従来の地縁的なコミュニ このため、本町では、大島であい公園の管 ティが希薄化すると同時に、新たに開発され 理にアドプト制度を導入したり、地域担当職 たニュータウン等では、自治会活動はあるも 員(※ 1)を設けるなど、住民と行政が協働して、 のの、近所同士のつきあいが少ないといった コミュニティ意識の醸成を図っています。今 地域もみられ、全体的にコミュニティが希薄 後も引き続き、ニュータウンや既存集落など 化してきています。 の区別なく、住民相互の交流を図り、自分た 地域コミュニティの希薄化は、災害発生な ちの地域は自らの手で創り出すという共通し どの緊急時の対応がスムーズにいかなかっ た意識のもとで、住民の相互連携を深めてい たり、少子・高齢社会における互助・共助機 くことが重要です。 能の低下につながるなど、地域の機能を停滞 ■施策の体系 地域コミュニティ コミュニティ活動の促進 コミュニティ施設の充実 ※ 1 地域担当職員…各地域ごとに部長級職員が担当し、行政情報の迅速な提供や行政計画案等の作成に地域の意向や要 望を反映させ、地域住民と行政の密接な関係構築により、地域主体のまちづくりを推進。 115 第4章 第5節 地域コミュニティ の地域は自らの手で創り出すという共通し ■コミュニティ広場の箇所数 た意識のもとで住民相互の連携を図れるよ 目標 う、生涯学習活動、地域活動や各種イベン トの開催など、多様な住民相互の交流機会 の創出に努めます。 7箇所 (2)コミュニティ施設の充実 コミュニティ活動の場となるコミュニティ 1箇所 ●施策内容 (1)コミュニティ活動の促進 ①コミュニティ意識の啓発 ニティ活動の推進に向けては、これらの施設 の活用を図り、活動しやすい環境整備に取り 組みます。 また、学校の空き教室等を利用したコミュ ニティ活動の場の提供を図ります。 地域における住民の連帯感や自治意識を 育み、相互扶助の精神と、よりよい地域づ くりへの関心を高めるため、生涯学習活動 や地域活動を通じて、コミュニティ意識の 醸成を図りながら安全・安心で快適な魅力 あるまちづくりを推進します。 ②コミュニティ活動を支える人材の育成 地域活動や研修会、講習会などを通じ て、コミュニティ活動に率先して取り組み、 地域のリーダー的役割を担うコミュニティ リーダー(※2) を育成するとともに、ボラ − 平成21年 質 − 施設としては、公民館、スポーツグラウン ド、文化体育館など数多くあります。コミュ 平成15年 第4章 実 現 す る 、 安 全 で 快 適 な ま ち づ く り 生の 活高 環 境い の生 充活 実を ンティアの確保、育成を推進します。 ③住民相互の交流の促進 地域コミュニティとして毎年開催されるいながわまつり ニュータウンや既存集落などの区別な く住民相互の交流を図りながら、自分たち ※ 2 コミュニティリーダー…地域コミュニティの醸成に向けて、コミュニティ活動を指導する人材。 116
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