総則 衛星リモート センシング記録の適正な取扱いの確保に関する法律案要綱 第一 趣旨 （第一条関係） 「衛星リ モ ートセ ンシ ング 装 置」と は 、地 球を 回る軌 道に 投入して 使用する 人工衛 星（ 以下 「地 球 用する人工の物体とすること。 「人工衛星」とは、地球を 回る軌道若しくはその外に投入し、又は地球以外の天体上に配置して使 定義 ング 記録の取扱いに関し必要な事項を定めることを趣旨と すること。 星リ モートセ ンシング 記録を 取り扱う者の認 定 、内閣総理 大臣に よる監督その他の衛星リ モートセ ンシ ンシング 装置の使 用に係る許 可制度を設け 、あわ せて 、衛星リ モートセ ンシング記 録保有者 の義 務、衛 リ モートセンシ ング記録の適正な取扱いを 確保するため 、国の責務を定めるとともに、衛星リ モート セ この法律は、宇宙基本法（平成 二十年法律第四十三号）の基本理念にのっとり、我が国における衛星 一 二 １ ２ 周 回 人工衛 星 」と い う 。 ）に 搭 載 され て 、地 表 若 し くは 水 面 （ こ れ ら に 近 接 す る 地 中 又 は 水 中を 含む ３ 。 ） 又はこ れ ら の 上 空 に 存 在 す る 物 に よ り 放射 さ れ 、 又は反 射 され た 電磁 波 （ 以下 「 地 上 放射等 電磁 波」という。 ）を 検出し、その強度、周波数及び 位相に関する情報並びにその検出した時の当該地球 周回人工衛星 の位置その他の状態に関する情報（ 以下 「検出情報」と いう。）を 電磁的記録として 記 録 し 、並 び に こ れ を 地 上 に 送 信 す る 機 能 を 有 す る 装 置 で あ って 、こ れ ら の 機 能 を 適 切 な 条 件 の 下 で 作 動 さ せ た 場 合 に 地 上 に お いて 受信 し た 当 該 電 磁 的 記 録を 電 子 計 算 機 の 映 像 面 上 に お いて 視 覚 に よ り 認 識することができ る状態にしたときに判別ができる物の程度（以下「対象物判別精度」と いう。）が 車両、船舶、航空機その他の移動施設の移動を把握するに足りるものとして内閣府令で定める基準に 該当し、かつ、これら の機能を 作動させ、又は 停止 させるた めに必要な信号及び 当該 電磁的記録を 他 の無線設 備（電磁波を 利用して 、符号を送り、又は受けるための電気的設備及びこれ と 電気通信回線 で 接 続した 電 子 計 算 機を い う 。 以下同 じ 。 ）と の 間で 電磁波 を 利 用 して 送 信 し 、 又は 受信す るこ と の できる無線設 備を備えるものと すること。 「 操 作用無 線設 備 」とは 、衛 星リ モートセ ンシ ング 装 置 の地 上 放 射等 電磁 波を 検出 す る 機能 を 作 動 させる時 間 、 検出情 報が記 録され た 電磁的記 録（ 以下「 検出情 報電磁的 記 録」と いう。 ）を 地上に送 ４ ５ ６ 信する時間、その送信の際に用 いる通信の方法及 び対象物判別精度の決定及び変更その他の衛星リモ ートセンシング装置の操作を行うために必要な信 号を当該衛星リ モートセンシング装置に直接又は他 の無線設備を 経由して 電磁波を 利用して送信する機能を有する無線設 備とすること。 「衛星リ モートセンシング装置の使用」とは、自 ら又は他の者が管理する操作用無線設備から衛星 リ モートセンシング装置にその操作を 行うために必要な信号を送信する方法を 設定した上で 、当該操 作用無線設備を用 いて 、地球周回人工衛 星に搭載され た当該衛星リ モートセンシング装置の操作を 行 い、検出情報電磁的記録を地上に送信することとすること。 「特定 使用機関」とは 、衛星リ モートセ ンシング 装置の使用を適 正に行うことがで き るも のとして 政令で定 める国又は地方公共団体の機関とすること。 「衛星リ モートセンシング記 録」とは、特定使用機関以外の者に よる国内に所在す る操作用無線設 備を 用いた衛星リモートセンシング 装置の使用に より地上に送信された検出情報電磁 的記録及び 当該 検出情報電磁的記録に加工を行った電磁的記録のうち 、対象物判別精度、その加工により変更が加え られた情報の 範囲及び 程度、当該検出情報電磁的 記録が記録されて から 経過した時間その他 の事情を 三 ７ ８ 勘案して、その利用により宇宙 基本法第十四条に規定する国際社会の平和及び安全の確保並びに我が 国 の安 全 保 障 （ 以下 「 国 際社 会 の 平 和 の 確 保等 」 と い う 。 ） に 支 障 を 及 ぼ す お それ が あ る も のと して 内 閣 府 令で 定 め る 基 準 に 該 当 す る も の 並 び にこ れ ら を 電 磁 的 記 録 媒 体 に 複写 し た も のと す る こ と 。 「特定取扱 機関」とは、特定 使用機関及び衛星リ モートセンシング記録の取扱いを適正に行うこと ができ るも のと して 政令で 定 める国 若しくは地方公共団体の機関又は外国の政府機関とすること。 （第二条関係） 「衛星リ モー トセ ンシング記 録保有 者」とは 、衛星リ モートセ ンシ ング記 録を 保有する者（ 特定 取 扱 機 関を 除 く 。 ）と す るこ と 。 国の責務等 国は、国 際社会の平和の確保等に資する宇宙開発 利用に関する施策の一環として 、衛星リモートセン シ ン グ 装 置 の 使 用 を 行 う 者 及 び 衛 星 リ モ ー ト セ ン シ ング 記 録 保 有 者 が こ の 法 律 の 規 定 に よ り 遵 守 す べ き 義 務 が 確実 に 履 行 され る よ う 必 要 な 施 策を 講ず る 責 務を有するととも に 、当該施策を講ずるに当たって （第三条関係） は 、衛 星リ モー ト セ ンシ ング 装 置 の 使用に よ り 生み 出 され た 価 値を 利 用す る 諸活 動 の 健 全 な 発 達 が 確 保 され る よう適切 な配慮をするも のと すること 。 第二 一 二 三 衛星リモートセンシング装置の使用に係る許可等 衛星リモートセンシング装置の使用に係る許可 国内に所在す る操作用無線設備を用いて衛星リ モートセンシング装置の使用を行おうとする者（特定 （第四条関係） 使用機関を除く。）は、衛星リモートセンシング装置ごとに、内閣総理大臣の許可を受けなければなら な いも のと す る こ と 。 欠格事由 （第五条関係） 欠格事 由 に 該 当する 者 は 、衛 星リ モートセ ン シ ング 装 置 の 使用に 係る 許 可を 受け るこ と がで き な いも のと すること 。 許可の基準 内 閣総 理 大臣 は 、衛 星リ モート セ ンシ ング 装 置 の 使用に 係る 許 可 の 申 請が 次 の要件 の いずれ にも 適 合 衛 星リ モー ト セ ンシ ング 装 置 の 構 造及 び 性能 、 当該 衛 星リ モート セ ンシ ング 装 置が 搭載 され た 地 球 して いると認めるときでなければ 、その許可をして はならないものとすること。 １ 周回人工衛星の軌 道並びに操作用無線設備等及び 受信設備の場所、構造及び性能並びにこれらの管理 四 ２ ３ ４ の方法が、申 請者以外の者が衛星リモートセンシング装置の使用を 行うことを防止するために必要か つ 適 切 な 措 置 が 講 じ ら れ て い る こ と そ の 他 の 国 際 社 会 の 平 和 の 確 保 等 に 支 障 を 及 ぼ す お それ が な いも のとして内閣 府令で定める基準に適合して いるこ と。 衛星リ モートセンシング記録の漏えい、滅失又は 毀損の防止その他の当該衛星リモートセンシング 記 録 の 安 全 管 理 の た め に 必 要 か つ 適 切 な も のと して 内 閣 府令で 定 め る措 置が 講 じ られて い るこ と 。 申請者が、１ に規定する申請者以外 の者が衛星リ モート センシング装置の使用を 行うことを防止す るための措置及び２に 規定する衛星リ モート センシング記録の安全管理のための措置を適確に実施す るに足りる能力を有すること。 （第六条関係） その他当該衛星リモートセ ンシング装置の使用が国際社会の平和の確保等に支障を及ぼすおそれが な いも ので あ るこ と 。 変更の許可等 衛星リモートセンシング装置の使用に係る許可を 受けた者（以下「衛星リ モートセンシ ング装置使用 者」と いう。 ）は 、申 請事項を変 更しようとすると きは 、内閣府令で 定 めるところ により、内閣総理 大 五 （第七条関係） 衛星リモートセンシング装置使用者は、衛星リ モートセンシング装置から送信する検出情報電磁的 る措置を 講じなければならないも のとすること。 よる衛星リモートセンシング装置の使用を防止するた めに必要かつ適切なも のとして 内閣府令で 定 め 復元することができないようにする措置その他の当該衛星リモートセンシング装置使用者以外の者に 該変換処理に用いた変換符号と対応する変換符号（以下「対 応変換符号」という。 ）を用いなければ 号 の 変 換 処 理 を 行 う た め に 用 い る 符 号 を い う 。 以 下 同じ 。 ）を 用 いて 変 換 処理 を 行うこ と に よ り 、 当 号で あ って 、 電 子 計算 機に よる 情 報 処理 の用 に 供 され るも のに つ いて 、 電 子 計算 機及び 変 換 符号 （ 信 衛 星リ モー ト セ ンシ ング 装 置 使用者は 、衛 星リ モートセ ンシ ング 装 置 の 操 作を 行う た め に 必要な 信 不正な衛星リ モートセンシング 装置の使用を防止するための措置 臣 の 許 可を 受け なけ れ ば な ら な い も のと す るこ と 。 １ ２ 記 録 に つ いて 、 電 子 計 算 機 及 び 記 録 変 換 符 号 （ 電 磁 的 記 録 の 変 換 処 理 を 行 う た め に 用 い る 符 号 を い う 。 以 下 同 じ 。 ） を 用 いて 変 換 処 理 を 行う こ と に よ り 、 当 該 変 換 処 理 に 用 い た 記 録 変 換 符 号 と 対 応 す る 記 録変換符号（ 以下「対応記録変換符号」という。 ）を用いなければ復元することができないようにす ３ ４ ５ る措置その他の当該衛星リモートセンシング装置から送信された検出情報電磁的記録が衛星リモート センシング装置の使用に係る許 可に係る受信設備以外の受信設備で 受信されて衛星リモートセンシン グ記 録と して 利用され ることを 防止するた めに 必 要かつ適切なも のと して 内閣 府令で 定 める 措 置を 講 じなければならないものと すること。 衛星リ モートセ ンシング 装置使用者は 、変換符号を 他の者（ 操作用無線設 備を管理する者が衛星リ モートセンシング 装置使用者と異なる場合にあっては、当該管理する者以外の者）に提供してはなら な いも のと す ること 。 衛星リ モートセンシング装置使用者は、対 応記録変換符号を他の者（受信設備を管理する者が衛星 リ モート セ ンシ ング 装 置 使用者 と 異 な る 場合に あ って は 、 当該管理 す る 者 以 外 の者 ） に 提 供して は な らないも のと すること。 衛星リモートセンシング装置使用者は、変換符号、対応変換符号、記録変換符号及び対応記録変換 符号（以下「変換符号等」という。）の漏えい、滅失又は毀損の防止その他の変換符号等の安全管理 のた めに必要 かつ適切なも のと して 内閣府令で 定 める措置を講じなけれ ばならないも のとす ること。 六 七 申 請に 係る軌 道 以 外で の 機能 停 止 （第八条関係） 衛星リモート センシング装置使用者は、衛星リモートセンシング装置の使用に係る許可に係る衛星リ モートセ ンシング 装置が搭載され た地球周回人工衛星 がその許可に係る軌 道を 外れて いるときは 、直ち に、操作用無線設備から当該衛星リ モートセンシング 装置にその地上放射等電磁波を検出する機能を停 止する信号を送信 し、当該地球周回人工 衛星がその許可に係る軌道に戻るまで 当該 機能を停止 させなけ （第九条関係） 衛星リ モートセ ンシング 装置 使用者 が 、衛 星リ モート セ ンシ ング 装 置 から 送 信 され た 検 出 情 報 電磁 が 管 理 す る も の 以 外 の 受 信 設 備 を 用 いて は な ら な いも のと す るこ と 。 セ ンシ ング 記 録を 適 正に取り扱 うこ と ができ るも のと 認 められ る旨 の内閣総理 大臣 の 認定を 受け た者 的 記 録を 受信 す ると き は 、 許 可 に 係 る 受信 設 備で あ って 自 ら 又は 特 定 取 扱 機 関 若し く は 衛 星リ モ ー ト 衛 星 リ モート セ ンシ ング 装 置 使用者は 、衛 星リ モート セ ンシ ング 装 置 から 送 信 され た 検出情 報 電磁 検出情報電磁的記録の受信に用いる受信設備 れ ば な ら な いも のと す ること 。 １ ２ 八 ３ 的記録を 受信 するに際して衛星リ モートセ ンシング記録を適正に取 り扱うことができ るも のと認 めら れ る 旨 の 内 閣 総 理 大 臣 の 認 定 を 受け た 者 が 管 理 す る 受 信 設 備 を 用 い る 場 合 に お いて 、 当 該 認 定 が 取 り 消 され たと き は 、内 閣総 理 大臣 は 、 そ の 旨を 当該 衛 星リ モート セ ンシ ング 装 置 使用者 に 速や かに 通 知 す る も のと す ること 。 ２の規定に よる通知を 受けた衛 星リ モートセンシング装置使用者は、２に 規定する受信設備による 受信ができ る場合 において 当該衛星リ モートセ ンシング装置から当該受信設備に向けて検出情報電磁 的 記 録 の送 信を 行わ な いこ と 、記 録変 換 符号 を 変 更す るこ と そ の 他 の 当該衛 星リ モー ト セ ンシ ング 装 置 か ら 送 信 され た 検出情 報 電磁 的 記 録が 当 該 受 信 設 備で 受信 され て 衛 星リ モート セ ン シ ング 記 録と し （第十条関係） て 利用され ることを防止するた めに必要かつ適切 なも のとして 内閣 府令で 定 める措置を講じなければ ならないものとすること。 故障時等の措置 衛星リモート センシング装置使用者は、衛星リモートセンシング装置又はこれを搭載する地球周回人 工衛星の故障その他の事情により、終了措置（十二に規定す る 終 了 措 置 を い う 。 以下同 じ 。 ）を 講ず る 九 十 こ と な く 当 該 衛 星リ モ ー ト セ ン シ ン グ 装 置 の 使 用 を 行うこ と が で き な く な り 、 か つ 、 回 復 す る 見 込 み が （第十一条関係） ないときは、内閣府令で定めるところにより、速や かに、その旨を 内閣総理大臣に届け出なければなら な い も のと し 、 こ の 場 合 に お いて 、 そ の 許 可 は 効 力 を 失 う も のと す る こ と 。 帳簿 衛 星リ モート セ ンシ ング 装 置 使用者 は 、内 閣 府令で 定 め ると ころ に よ り 、 帳簿 を 備え 、 そ の衛星リ モ ート セ ン シ ング 装 置 の 使 用 の 状 況 に つ いて 内 閣 府令で 定 め る 事 項を 記 載 し 、 それ を 内 閣 府令で 定 め ると （第十二条関係） 衛 星 リ モ ー ト セ ン シ ン グ 装 置 使 用 者 が 国 内 に 所 在 す る 操 作 用 無 線 設 備を 用 いて 衛 星 リ モ ー ト セ ン シ 承継 ころにより、保存しなければならないものとすること。 １ ング装置の使用を 行おうとする者に衛星リ モート センシング装置の使用に係る許可を 受け た衛星リ モ ー ト セ ンシ ン グ 装置 の 使 用 に 係 る 事 業 の 譲 渡 を 行 う 場合 に お いて 、 譲 渡 人 及 び 譲 受 人 が あ ら か じ め 当 該譲渡及び譲受けについて内閣 府令で定めるところにより内閣総理 大臣の認可を受けたときは、譲受 人は 、衛 星リ モ ー ト セ ン シ ン グ 装 置 使 用 者 のこ の 法律 の 規定 に よ る 地 位 を 承 継 す る も のと す るこ と 。 ２ ３ ４ 衛星リ モートセンシング装置 使用者が、国内に所在する操作用無 線設備によらずに衛星リ モートセ ンシング装置 の使用を 行おうと する者にその許可を 受けた衛星リモートセンシング装置の使用に係る 事業の譲渡を 行うときは、内閣府令で定めるところにより、あらかじめ、内閣総理大臣にその旨を届 け 出 なけれ ば な ら な いも のと す ること 。 衛 星 リ モ ー ト セ ン シ ン グ 装 置 使 用 者 で あ る 法 人 が 合 併 に よ り消 滅す るこ と と な る 場合 に お いて 、 あ らかじめ当該合併について内閣府令で定 めるところにより内閣総理大臣の認可を受けたときは、合併 後 存 続 す る 法 人 又 は 合 併 に よ り 設 立 され た 法 人 は 、 衛 星リ モート セ ンシ ング 装置 使用 者 のこ の法律 の 規定 による地位を承継するものとすること。 衛星リモートセンシング装置使用者である法人が分割により衛星リモートセンシング装置の使用に 係 る 許 可 を 受 け た 衛 星 リ モー ト セ ンシ ン グ 装 置 の 使 用 に 係 る 事 業 を 承 継 さ せ る 場 合 に お いて 、あ ら か じめ当該分割 について 内閣府令で 定 めるところ に より 内閣総理大臣 の認可を 受け たときは、分割によ （第十三条関係） り 当該 事 業 を 承 継し た 法 人は 、 衛 星リ モート セ ン シ ング 装 置 使用者 のこ の 法律 の 規定 に よる 地 位を 承 継するものと すること。 十一 １ ２ 十二 死亡の届出等 衛星リ モートセ ンシング装置 使用者が死亡したときは、相続人は 、遅滞なく、その旨を内閣総理大 臣に届け 出なければ ならないも のと すること 。 衛星リ モートセ ンシング 装置 使用者が死亡したと き は 、 そ の 許 可は 効 力を 失 う も のと し 、 そ の者 に 代わ って衛星リ モートセ ンシング 装 置の使用を 行う者は 、当該衛星リ モートセ ンシング 装置の使用に （第十四条関係） 係 る 事 業 の 譲 渡 に つ いて 内 閣 総 理 大 臣 の 認 可 を 受け た 場 合 を 除き 、 そ の 死 亡 の 日 か ら 百 二 十 日 以 内 に 、終了措置を講じなければならないものとすること。 終了措置 衛星リモートセンシング装置使用者は、衛星リモートセンシング装置の使用を終了す るときは、内閣 府令で定めるところ により、衛星リ モートセンシング装置の地上放射等電磁波を 検出す る機能を完全に 停止させるために必要なものと して内閣府令で定める措置又は再開信号（当該機能を停止した場合にこ れを回復するた めに必要な信号を いう。）を 受信しない限り当該機能を回復することができないように するために必要なものとして内閣 府令で 定める措置（以下「終了措置」という。）を 講ず るとともに、 解散の届出等 （第十五条関係） 遅滞なく、その講じた措置の内容を内閣総理大臣に 届け出なければならないものとすること。 十三 衛星リモート センシング装置使用者である法人が合併以外の事由により解散したときは、その清算人 又は破産管財 人は 、遅滞なく、その 旨を内閣総理 大臣に 届け出るとともに、そ の許可は効力を 失うも の と し 、 そ の 清 算 人 は 、 当 該 衛 星 リ モ ー ト セ ン シ ン グ 装置 の 使 用 に 係 る 事 業 の 譲 渡 に つ いて の認 可 を 受け （第十六条関係） 衛 星リ モー ト セ ンシ ング 装 置 使用者が １ の 規定 に よ り そ の許 可を 取 り 消 され たとき は 、 当該 衛 星リ ること ができ るも のと すること 。 許 可 を 取 り 消 し 、 又 は 一 年 以 内 の 期 間 を 定 めて 当 該 衛 星 リ モ ー ト セ ン シ ン グ 装 置 の 使 用 の 停 止 を 命 ず 内閣総理大臣は、衛星リモートセンシング装置使用者が許可の取消し事由に該当するときは、その 許 可の取消し等 た 場合を除き 、その解 散の日から 百二十日 以内に 、終了措 置を 講 じなければ ならないも のと すること 。 十四 １ ２ 第三 一 １ ２ （第十七条関係） モ ー ト セ ン シ ン グ 装 置 の 使 用 に 係 る 事 業 の 譲 渡 に つ いて の認 可 を 受 け た 場 合 を 除 き 、 そ の 取 消 し の 日 から百二十日以内に、終了措置を講じなければならないものとすること。 衛星リモートセンシング記録の取扱いに関する規制 衛星リモートセンシング記録の提供の制限 衛 星リ モー ト セ ンシ ング 記 録 保 有 者 は 、衛 星リ モー ト セ ンシ ング 記 録 の 取 扱 いに つ いて 衛 星リ モ ー ト セ ンシ ング 記 録 を 適 正に取 り扱 うこ と ができ るも のと 認 め られ る 旨 の内 閣総 理 大 臣 の認定を 受け た 者に当該衛星リモートセンシング記録を 提供するとき は、内閣府令で定めるところにより、当該提供 の相 手方に対し、認定証の提示を求 めて その者 が 当該認定を 受けた 者で あることを 確認した上で 、当 該衛星リ モートセンシング記録に係る内閣府令で 定める区分を明示するとともに、暗号その他その内 容を 容易に復元することができ ない通信の方法その他の当該提供の 相手方以外の者が 当該衛星リ モー トセ ンシング 記録を 取得して 利 用することを防止 するために必要か つ適切なも のとして 内閣府令で 定 める方法によ り、これを 行わ な ければならないも のとすること。 衛星リモートセンシング記録保有者は、衛星リ モートセンシング装置使用者（当該衛星リモートセ 二 ３ １ ンシング記録に係る衛星リモートセンシング装置の使用について衛星リモートセンシング装置の使用 に係る許可を 受けた者に限る。 ）又は特定取扱機関に当該衛星リ モートセンシング記録を提供すると きは、内閣府令で 定めるところ により、当該提供の相手方に対し 、当 該衛星リ モートセ ンシ ング記 録 に係る内閣府令で 定 める区 分を 明示するとともに、内 閣 府 令で 定 め る 方 法 に よ り 、こ れ を 行わ な け れ ばならないも のと すること。 衛星リモート センシング記録保有者は、１若しくは２の規定により、公 益上の必要により、又は人 （第十八条関係） 命の救助、災害の救援その他非常の事態への対応のた め緊急の必要により行う場合を除き 、当該衛星 リモートセンシング記録を 提供して はならないものと すること。 衛星リモートセンシング記録の提供の禁止の命令 内閣総理大臣は、衛星リモートセンシング記録の利用が国際社会の平和の確保等に支障を及ぼすお それ が あ る と 認 め る に 足 り る 十 分 な 理 由 が あ る と き は 、衛星リ モー ト セ ンシ ング 記 録 保有者（ 国内 に 住所若しくは居所を有しない自然人又は 国内に主たる事務所を有しない法人その他の団体であって 、 外 国 に お いて 衛 星 リ モー ト セ ン シ ン グ 記 録 を 取 り 扱 う者 （ 以 下 「 外 国 取 扱 者 」 と い う 。 ） を 除 く 。 ） 三 第四 一 ２ ３ に対して 、衛 星リ モートセ ンシ ング 記 録 の範囲及 び 期間を 定 めて 、 その提 供 の禁止を 命ず るこ と がで き るも のと す ること 。 １の規定による禁止の命令は、国際社会の平和の確保等のために必要な最小限度のも ので なければ ならないものとすること。 １ 及 び ２ の 規定 は 、 衛 星 リ モ ー ト セ ン シ ン グ 記 録 保 有 者 （ 外 国 取 扱 者 に 限 る。 ） に つ いて 準 用 し 、 こ の 場 合 に お いて 、 １ に お いて 「 提 供 の 禁 止 を 命 ず る 」 と あ る の は 「 提 供を し な い こ と を 請 求 す る 」 と 、 ２ に お いて 「 禁 止 の 命 令 」 と あ る の は 「 請 求 」 と 読 み 替 え る も のと す るこ と 。 （ 第 十 九 条 関 係 ） 衛星リモートセンシング記録の安全管理措置 衛星リモートセンシング記録保有者は、衛星リモートセンシング記録の漏えい、滅失又は 毀損 の防止 （第二十条関係） その他の当該衛星リ モートセンシ ング記録の安全管理のために必要か つ適切なものとして内閣府令で定 める措置を講じ なければならないも のとすること。 衛星リモートセンシング記録を 取り扱う者の認定 認定 二 三 １ ２ 衛星リモートセンシング記録を取り扱う者（特定取扱機関を除く。）は 、申 請により、対象物判別 精 度 、 検 出 情 報 が 記 録 され た 電 磁 的 記 録 の加工 に よ り 変 更 が 加 え ら れ た 情 報 の 範 囲 及 び 程度 、 当 該 電 磁 的 記 録 が 記 録 され て か ら 経 過 し た 時 間 そ の 他 の 事 情を 勘案 して 内 閣 府令で 定 める衛 星リ モ ート セ ン シング記録の区分に従い、衛星リモートセンシング記録を 適正に取り扱うことができるものと 認 めら れ る 旨 の内 閣 総 理 大臣 の認定を 受け るこ と ができ るも のと するこ と 。 （第二十一条関係） 内閣総理大臣は、認定の申請が基準に適合すると 認めるときは、１の認定をしなければならないも のと すること 。 変更の認定等 （第二十二条関係） 一 の認定 を 受けた者は 、申 請事 項を変更し ようと するとき は 、内閣 府令で 定 めるとこ ろ に より、内閣 総理大臣の認定を受けなければならないものとすること。 帳簿 一の認定を 受けた者は、内閣府令で定めるところ により、帳簿を 備え、その衛星リ モートセンシング 記 録 の 取 扱 い の 状 況 に つ いて 内 閣 府令 で 定 め る 事 項 を 記 載 し 、 そ れ を 内 閣 府 令 で 定 め る と こ ろ に よ り 保 四 五 第五 一 存しなければならないものとすること。 認定証の返納 （第二十三条関係） （第二十四条関係） 返 納事 由 に 該 当す るこ と と な っ たと き は 、 遅 滞 な く 、認 定 証 を 内 閣 総 理 大 臣 に 返 納 し な け れ ば な ら な いも のとするこ と 。 認定の取消し等 内 閣総 理 大臣は 、 一 の認 定を 受け た 者 が 取 消し 事 由 に 該 当す ると き は 、 そ の認 定を 取 り 消し 、 又は一 （第二十五条及び第二十六条関係） 年 以 内 の 期 間 を 定 めて そ の 認 定 の 効 力 を 停 止 す る こ と が で き る も のと す る こ と 。 内閣総理大臣による監督 立入検査等 内 閣 総 理 大 臣 は 、こ の 法 律 の 施 行 に 必 要 な 限 度 に お いて 、衛 星リ モ ート セ ンシ ング 装 置 使用者 若し く は 衛 星 リ モ ー ト セ ン シ ン グ 記 録 保 有 者 に 対 し 必 要 な 報告 を 求 め 、 又 は そ の 職 員 に 、こ れ ら の 者 の 事 務 所 そ の 他 の 事 業 所 に 立 ち 入 り 、こ れ ら の 者 の 帳 簿 、 書 類 そ の 他 の 物 件 を 検 査 さ せ 、 若 し く は 関 係者 に 質 問 二 三 四 第六 させることができるものとすること。 指導等 （第二十七条関係） 内閣総理大臣 は、衛星リモート センシング装置使用者 又は衛星リモートセンシング記録保有者に対し （第二十八条関係） 、我が国におけ る衛星リ モートセ ンシング記録の適正な取扱いを確保するため、必要な指導、助言及び 勧告をすること ができるものとすること。 是正命令 内閣総理大臣は、衛星リモートセンシング装置使用者 又は衛星リ モートセンシング記録保有者がこ の （第二十九条関係） 法律 による義務規定に違反 して いると認めるときは、その者に対し、当該違反を是正す るため必要な措 置をとる べきことを命ずる、又は 請求することがで き るも のとするこ と。 許可等の条件 （第三十条関係） こ の法律 に 基 づく許 可、認 可又 は認定 には 、条件 を 付し 、 及 び こ れ を 変 更 す る こ と が で き る も のと す ること 。 雑則 一 二 第七 第八 一 二 三 経過措置 この法律における所要の経過措 置を定めることができるものと すること。 内閣府令への委任 （第三十一条関係） （第三十二条関係） （附則第三条関係） （附則第二条関係） （附則第一条関係） （第三十三条から第三十八条まで関係） こ の法律 の施 行に関し必要な事 項を内閣府令で 定 めるも のとすること。 罰則 こ の法律に おけ る 罰則を 定 めるも のと す ること 。 附則 施行期日 こ の 法律 の施 行期日 に つ いて 定 めるこ と 。 準備行為 こ の 法律 の 準 備 行為 に つ いて 定 めるこ と 。 経過措置 こ の法律の施 行に伴う所要の経 過措置を定めるこ と。 四 五 政令への委任 こ の法律 の施 行に伴い必要な経 過措置を 政令で 定 めるも のとするこ と。 検討 こ の 法 律 の 検 討 に つ いて 定 め る こ と 。 （附則第四条関係） （附則第五条関係）
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