仕様書 - 宮崎県

仕様書
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委託事業名
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業務の目的
児童相談所夜間・休日電話相談委託業務
いつ発生するかわからない 児童虐待相談に 迅速に対応し、子どもを守る体制を強化す
るため、通報者や相談者からの電話を夜間や休日を問わず 確実に受け付ける体制を構築
することを目的とする。
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委託内容
児童相談所全国共通ダイヤル相談受付に関する次の業務を行うものとする。
(1)電話応対に関する業務
①児童虐待に関する業務
県内の関係機関や近隣住民等から児童相談所に寄せられた虐待通報を受け、虐待通告
受付票をもとに、児童の状況について聴き取りを行い、管轄の児童相談所(以下 「管轄
児相」という。)担当者に連絡する こと。また、受付票を個人情報の守秘を厳守した上で
FAX等の方法により送信すること。
②児童相談に関する業務
児童相談所に寄せられた保護者等からの相談に対し、必要な助言指導を行うとともに、
緊急性がある場合や継続的な支援が必要と判断される場合は、 確実に管轄児相担当者に
連絡すること。
なお、相談内容に関する記録については、電話相談受付票 を使用し、管轄児相にFA
X等の方法により送信すること。
③その他
県内 3 箇所の児童相談所からの電話転送(全国共通ダイヤルから直接転送)に対応可
能な回線及び人員の体制を整備すること。
関係機関等からの電話受付の場合、必要に応じて管轄児相担当者へ報告、連絡するこ
と。
相談内容について、管轄児相担当者からの問い合わせに応じること。
(2)相談内容の記録・整理に関する業務
相談内容について記録・整理し、業務日誌及び月例報告書 を作成すること。
※(1)の①から③及び(2)に規定する虐待通告受付票、電話相談受付票、業務日誌及
び月例報告書の様式については、県と協議の上定めること。
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委託期間及び運営時間
(1)委託期間
(2)相談受付時間
平成28年4月1日から平成29年3月31日まで
①
平日(祝日・土曜日・日曜日及び年末年始以外)
午後5時15分から翌午前8時30分まで(平成29年3月31日については、
午後5時15分から午前0時まで)
②
土曜日、日曜日、国民の祝日に関する法律(昭和23年法律第178号) に規定
する休日及び 年末年始 (平成28年12月29日から平成29年1月3日まで。以
下同じ。)
午前8時30分から翌午前8時30分まで
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実施場所
受託者の定める特定の場所。ただ し、相談者に関するプライバシーの保護が図られる
場所であること。
6
準備・研修等
受託者は、 過去に児童相談所全国共通ダイヤルの受付業務を履行した実績がない場合
には、契約の締結日から本業務の開始日までに、 従事者に対して、業務に必要な知識・
情報・技能等の習得研修や実務研修を行う。内容については、県と協議のうえ実施する。
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相談体制
(1)厚生労働省から発出された「児童相談所運営指針 (平成2年3月5日付け児発第1
33号厚生省児童家庭局長通知)」のほか、同省の関係通知等の趣旨を踏まえたサービ
スを提供すること。
(2)従事者は、次のいずれかの者とすること。
・社会福祉士の資格を有する者
・児童福祉司として従事した経験を有する者
・児童心理司として従事した経験を有する者
・児童指導員として児童福祉事業に従事した経験を有する者
・教員として従事した経験を有する者
・保健師として母子保健事業に従事した経験を有する者
・学校教育法に基づく大学又は旧大学例に基づく大学において、心理学、教育学もしく
は社会学を専修する学科又はこれらに相当する課程を修めて卒業した者
・社会福祉、教育、心理、医療分野のいずれかにおいて相談援助業務の経験を有する者
・児童福祉事業に熱意があって、前各事項に掲げると同等以上の能力を有すると認めら
れる者
(3)提供するサービスの質の維持・向上に努め、常に最新の児童の福祉に関する情報を
収集すること。
(4)クレームや苦情等に対応する担当者を選任すること。
(5)当該委託業務において生じた法律上の損害 賠償責任に対応するため、賠償責任保険
に加入すること。
(6)相談者の個人情報の保護について必要な措置を執り、相談記録等の情報管理に十分
配慮すること。また、委託契約終了後についても同様とする。
(7)相談電話に対しては 、管轄児相の窓口であることを説明すること。
(8)相談対応の実施及び従事者の任用にあたっては、宮崎県の意見を可能な限り反映し
たものとなるよう努めること。
8
受託者の責務
(1)本業務の遂行にあたっては、本業務委託内容の各条項を忠実に守り、県の業務に支
障をきたさないよう配慮するとともに、本業務が正常な状態で遂行されるようにしな
ければならない。
(2)県は委託業務の履行に関する指示等を、受託者の選任した責任者に対して行う。ま
た、責任者は次の任に当たるものとする。
①従事者に対する指揮監督と業務処理
②委託業務履行に関する県との業務連絡及び調整
③その他委託業務の目的達成に必要な事項
(3)受託者は、従事者のうちから個人情報管理責任者1人を選任するとともに、従事者
に対し個人情報に関する研修を実施するなど必要かつ有効な措置を講ずるものとする。
(4)業務を実施するうえで従事者の資質、態度等が不適当と認められる場合は、県は受
託者に従事者の交代を要求することができるものとし、受託者は速やかに適正な従事
者と交代させるものとする。
9
県への報告書類
(1)日報
日々の業務内容については、業務日誌により作成し、翌日(閉庁日の場合は次の開庁
日)県へ報告すること。
(2)月報
事業実施月の翌月10日までに、月例報告書を県に提出すること。
(3)委託業務完了届
委託業務完了後、ただちに委託業務完了届を提出すること。
(4)実績報告書
本委託業務が完了(廃止の承認を受けた場合を含む。)したときは、その日から起算し
て20日又は翌年度の4月10日のいずれか早い日までに、次の書類を提出すること。
・実績報告書
・収支精算報告書
(5)その他
県は事業の執行の適正を期するため必要があるときは、受託者に対し報告させ、又は
事務所に立ち入り、関係帳簿類、その他の物件を検査させ、もしくは関係者に質問を行
う場合がある。
※なお、上記(3)、(4)については県が定める様式によるものとする。
10
関係書類等の整備
本業務実施に関する総勘定元帳及び現金出納簿等の会計関係帳簿類を整備し、業務終
了後5年間は保管すること。
11
支払条件等
(1)業務開始以降について、本業務にかかる経費を支払うものとする。
(2)収入(収益)が生じた場合は、返還の対象とする。
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業務の適正な実施に関する事項
(1)業務の再委託の禁止
受託者は、受託者が行う業務を第三者に委託し、又は請け負わせることができない。
(2)宮崎県暴力団排 除条例 に関する事項
県は、受託者が次の内容に該当する場合は、契約を解除することができる。
・受託者が暴力団員による不当な行為の防止等に関する法律(平成3年法律第77号)
第2条第2号に規定する暴力団(以下「暴力団」という。)、同条第6号に規定する暴
力団員(以下「暴力団員」という。)又は暴力団若しくは暴力団員と密接な関係を有す
る者であると認められるとき。
・受託者の役員等(乙の役員又は支社、支店若しくは営業所の代表者をいう。)が、暴
力団員又は暴力団若しくは暴力団員と密接な関係を有する者であると認められるとき。
(3)個人情報保護
受託者が本業務を行うにあたって個人情報を取り扱う場合には、宮崎県個人保護条例
(平成 14 年宮崎県条例第 41 号)及び知事が保有する個人情報の保護等に関する規則( 平
成 15 年宮崎県規則第2号)に基づき、その取扱いに十分留意し、漏えい、滅失及びき
損の防止その他個人情報の保護に努めること。
(4)守秘義務
受託者は、本業務を行うにあたり、業務上知り得た秘密を他に 漏らし、又は自己の利
益のために利用することはできない。
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業務の継続が困難となった場合の措置について
受託者との契約期間中において、受託者による業務の継続が困難になった場合の措置
は、次のとおりとする。
(1)受託者の責めに帰すべき事由により業務の継続が困難となった場合
受託者の責めに帰すべき事由により業務の継続が困難となった場合には、県は契約を
取り消すことができるものとする。 この場合、県に生じた損害は、受託者が賠償するも
のとする。なお、次期受託者が円滑かつ支障なく業務を遂行できるよう、引継ぎを行う
ものとする。
(2)その他の事由により業務 の継続が困難となった場合
災害その他の不可抗力等、県及び受託者操法の責めに帰すべきことができない事由に
より業務の継続が困難になった場合、それぞれ、事前に書面で通知することにより契約
を解除できるものとする。
なお、委託期間終了もしくは契約の取消しなどにより次期受託者に業務を引き継ぐ際
は、円滑な引継ぎに協力するとともに、必要なデ ータ等を遅滞なく提供することとする。
また、引継ぎ終了後は、所有している一切のデータ及び紙媒体の資料を破棄し、その
旨を発注者に書面で報告しなければならない。
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その他
(1)本仕様書に明示なき事項、又は業務上疑義が発生した場合は、両者協議により業務
を進めるものとする。
(2)本業務を遂行するために必要な事務用品等については、すべて受託者の負担とする。
(3)勤務時間が深夜から早朝に及ぶなど、変則勤務が生じることから、受託者は、連絡
員に対する雇用者及び使用者として、労働基準法、労働安全衛生法、労働者災害補償
保険法、最低賃金法、職業安定法及びその他法令を遵守すること。