タイトル 第11回 太田−国際銀ものづくり支援セミナー 2016年2月24日 森・濱田松本法律事務所 弁護士 柴田 久 タイトル TPP協定をどう活用すべきか 環太平洋パートナーシップ(TPP)協定の概要 TPP協定における自動車合意 2 タイトル 環太平洋パートナーシップ(TPP)協定の概要 3 タイトル 環太平洋パートナーシップ(TPP)協定の概要 Q1-1 TPP協定の概要と今後の見通し について教えてください。 4 タイトル TPP協定の概要 第1章.冒頭規定・一般的定義章 第2章.内国民待遇及び物品の市場アクセス章 第3章.原産地規則及び原産地手続章 第4章.繊維及び繊維製品章 第5章.税関当局及び貿易円滑化章 第6章.貿易上の救済章 第7章.衛生植物検疫(SPS)措置章 第8章.貿易の技術的障害(TBT)章 第9章.投資章 第10章.国境を越えるサービスの貿易章 第11章.金融サービス章 第12章.ビジネス関係者の一時的な入国章 第13章.電気通信章 第14章.電子商取引章 第15章.政府調達章 第16章.競争政策章 第17章.国有企業及び指定独占企業章 第18章.知的財産章 第19章.労働章 第20章.環境章 第21章.協力及び能力開発章 第22章.競争力及びビジネスの円滑化章 第23章.開発章 第24章.中小企業章 第25章.規制の整合性章 第26章.透明性及び腐敗行為の防止章 第27章.運用及び制度に関する規定章 第28章.紛争解決章 第29章.例外章 第30章.最終規定章 5 タイトル TPP協定の概要 TPP協定の現状 – – – – – – – 2015年10月5日:米国アトランタで大筋合意 同年11月5日:テキスト公表 同日:米国TPA法に基づく議会通知(署名90日前) 2016年1月7日:TPP協定の暫定仮訳の公表 2016年1月26日:TPP協定の最終条文の公表 同年2月4日:ニュージーランド(オークランド)で署名 署名後、各国の国内手続(批准・担保法)を経て発効 • アジア地域でも、韓国、インドネシア、タイ、フィリピンなどが関心表明 意義 – 21世紀型の新たなルールの構築 – 中小・中堅企業、地域の発展への寄与 – 長期的な、戦略的意義 6 タイトル TPP協定の発効要件 TPP協定の発効要件 ① 全ての原署名国が国内法上の手続を完了した旨を書面により 通報(2年以内) → 通報の60日後に発効 ② 2年以内に全ての原署名国が通報しなかったものの、 GDP(2013年時点)の合計の85%を占める、少なくとも6か国が 通報 → 2年目の満了日の60日後又は要件充足日の60日後、いず れか遅い日に発効 ※ 12か国のGDP(2013年時点)を比較すると、アメリカは約60%、 日本は約18%であるため、両国の加盟が必要 ※ タバコ・医薬品のデータ保護期間を中心に、米国議会の有力 議員が懸念表明 ※ 今年11月に米国大統領選挙がある 7 担当弁護士のProfile タイトル Who is he? 経歴 – TPP交渉期間中、経済産業省に出向し、内閣官房・外 2003年 東京大学法学部卒業 務省・経済産業省等の政府関係者とともに、TPP交渉 を担当。通商分野について、深い知見を有する。 Photo H4.8×W4.21cm – M&Aプラクティス・グループのメンバーとして、経営統 合、TOB、企業再編、優先株式の発行・処理、Crossborder M&Aなど、豊富な経験を有する。 主要な取扱い分野 柴田 久 Hisashi Shibata アソシエイト 主要取扱業務は、M&A、プライベート・エクイティ、企業 再編、会社法務及び通商法。 入所以来、M&A、TOB、上場会社及びジョイントベン チャーにおける優先株式発行・処理など、重要な資金調 達・M&A案件に多数関与。 2013年に日本がTPP交渉に参加した直後から2015年 10月の大筋合意までの間、経済産業省に出向。出向中 は、 TPP交渉に関与し、特に自動車分野における米国 及びカナダとの交渉を担当。 2011年 コーネル大学ロースクール卒業 2011年 米国三菱商事会社/北米三菱商事会社法務部に出 向(∼2012年7月) 2013年 経済産業省に出向(∼2015年10月) 著書・論文 「TPPにおける自動車合意の内容」(NBL 2015年)、「企業再 生の法務〔改訂版〕」(金融財政事情研究会 2012年、共著)、 「発行した優先株式の処理 ∼転換、償還、公開買付け∼」(会 社法務A2Z 2009年、共著)。 2005年 弁護士登録 第二東京弁護士会所属 2012年 ニューヨーク州弁護士登録 tel. 03-6266-8525 [email protected] 8
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