平成28年3月10日 堺市教育委員会教育長 様 平成27年度学校評価書 堺市立みはら大地幼稚園 園長 仲野 みさ子 平成27年度の学校評価ついて、以下のように実施しましたので報告します。 今年度の重点 ○思考力の芽生えを育む保育を実践する。 ○幼稚園の教育活動を積極的に発信する。 大 項 目 中項目 具体目標 評価項目 判断基準 自己評価 評価方法 評価時期 A ・園内のいろいろな自然にじっくりとかかわり、そのお もしろさや不思議さを感じ,興味をもつことができた。 ・一年間を通していろいろな栽培物にかかわり、大切に 世話をしながら成長の様子を観察したり、収穫の喜びを 味わったりすることで、自然への興味が深まった。 ・5歳児は94%が達成できたが、個々を見つめると1 00%に至っていない実態もあるので、今後はより一人 ひとりに目を向け、目標を達成できるよう努めていきた い。 A ・一人ひとりが自分のしたい遊びを見つけ存分に遊び込 んでいた。遊びの中で考えたり試したり、工夫したりす る姿が見られた。 ・実体験を通して自分なりに考えたり、今までの経験を 生かして友達と考えを伝えあったり主体的に遊ぶ姿が多 く見られた。 A ・担任・担当全員が、積極的に自然環境や栽培活動にかかわ ることができた。 ・子どもと同じ目線に立ち、自然のもつ面白さや不思議さを感 じることを大切にした。 ・子どもの思いを受け止め、それを実現できるような活動を心 がけたことで、子どもにとって自分で考えつくりだしていくこと が日常となった。 ・教材研究を越える子どもの自由な発想や発見が見られた。 A 子どもの表情や言動を見取るための観察 環境の構成や教師のかかわりの記録 ・観察と記録を継続させることができた。 ・子どもの姿を振り返り記録し保育を考え、環境の構成と援助を見直 す。これらのサイクル(PDCA)を土台として保育を展開するという感覚 を身につけることができた。 ・思考力の芽生えを育む保育目標として年齢別ねらい、環境の構成や 教師のかかわりについて、指標を作成することができた。 子どもが主体の保育,家庭とともに実践する活動 ・子どもの遊びや目的が継続するための活動の見直し、行事の再構成 を行うことで、遊びの質が高まった。 ・親子収穫、藍染め体験、くすのきだよりの配付等により、自然との触 れあいの中で育んでいる子どもの思考力の芽生えについて、家庭との 連携共有を図っている。 ・保護者の方から98%以上の肯定的評価をいただいた。 園内研究会を推進する ・年間計画に従って、計画的に適宜必要に応じて実施することができ た。絵画や音楽などの指導力の向上も図っていきたい。 A ソニー幼児教育支援プログラム優秀園実践提案研究会開催 〈日時〉11月21日(土)10:15~16:15 〈研究主題〉「科学する心を育てる」 サブテーマ「自然いっぱいの中で、自ら考えようとする気持ち をはぐくむ」 ~子どもの育ちを支える「好奇心」「試行錯誤」 「伝え合い」「満足感」~ 〈内容〉公開保育,実践発表,学年別討議,講演会 〈まとめ〉開催報告として、研究集録を作成した。 ③100%の子どもが園内の自然(植物,野菜,生き物,水,砂,土等)に興味を持つ。 進んで自然にかかわろうとする ④95%の子どもが園内の自然(植物,野菜,生き物,水,砂,土等)に興味を持ち,かかわろうとする。 子どもを育成する。 子 ど も の 育 ち 各学期末 ⑤90%の子どもが園内の自然(植物,野菜,生き物,水,砂,土等)に自らかかわるなかで,面白さや不思議さを喜 ぶ。 自然とのかかわりを 通して,自ら考えよう とする子どもを育成 する。 保育観察 各学期末 A 子どもが今までの体験を生かし友達と 相談しながら,活動を進める様子が見 られる。園児が感じて驚く不思議いっぱ いの好奇心を引き出していることや, 「考えさせる指導」がよい。 A 園の自然環境を思う存分取り入れ,子 どもたちの興味を引き出した保育を実 践していることがよい。さらに研究を進 めてほしい。 A 課題,取組,めあてなどが明確である。 毎日記録することで,少しの変化も見落 とすことなく気付き,問題を解決するも のとなっている。また,家庭とともに連 携をとって進めることは大切である。日 頃の先生方の活躍に感心するととも に,「自然を科学する」遊びの展開に拍 手を送りたい。 A 外部へ発信することで,先生方も学び 成長するよい機会となり,多くの刺激を 受けたことだと思う。公開保育は保護者 は参観できなかったが,その後の活動 報告や「こどもまつり」で,取組を知るこ とができた。今年の「こどもまつり」がよ かったという保護者の声を聞く。 A HPを毎日更新することで,日々の園で の子どもたちの様子がよくわかり,クラ スだよりでは取組過程を見ることができ る。また,未就園児への情報発信に努 めている。情報提供は早いほうが有効 であるので,心がけるとよい。保護者の 感想を把握することは大切なので, 色々な立場の意見を,今後の改善のた めの参考にしてほしい。 ⑤80%の子どもが経験を生かしながら、友達と考えを伝え合ったり、よりよい考えをうみだしたりする。 担任全員が、年間を通して、園内の自然環境を遊びに取り入れるよう教材研究している。 園内の自然環境を生かした保 育を行う。 教員による 各学期末 アンケート 担任・担当全員が、学期に1回、自然環境を生かした継続した実践を行ったり、自然環境や栽培活動にかかわったり している。 興味の対象や遊びが始まるきっかとなる子どもの表情や言動を見取るための観察を行う(担任全員が肯定的評価) 保 思考力の芽生えを 育 育む保育を実践す 力 る。 子どもの「好奇心」「試行錯誤」「伝え合い」「満足感」を保障するための手立てとして、 子どもの様子を読み取り、明日の保育につながるための環境の構成や教師のかかわりを記録する。(担任全員が肯 定的評価) 「好奇心」「試行錯誤」「伝え合 い」「満足感」を大切にした保育 子どもが主体となった保育を進め、子どもの思いがある活動にしたり、家庭とともに実践したりする活動を推進する。 を 行う。 (担任・担当全員が肯定的評価)(保護者の90%が肯定的評価) 保育全般 実施状況 各学期末 アンケート 園内研究会を推進する。(教員全員が肯定的評価) 園内研修の取組と成果を提案発表する。 公開保育を通して,園の教育活 園の教育活動を資料や掲示物で伝える。 動を提案する。 家 庭 ・ 地 域 と の 連 携 A 園の恵まれた自然環境をに着目し,子 どもたちの興味を引き出している。「な ぜ」という気持ちを持ち,それを解決す ることができる素晴らしい活動をしてい る。個性もあり100%の達成は難しいこと であるが,今後も一人ひとりが遊び心を 十分持てるよう指導願う。 ③100%の子どもが存分に遊びを楽しむ中で、「面白い」「やってみたい」と心を動かす。 自ら考えようとする子どもを育成 ④90%の子どもが自分の思いを出して遊んだり、友達と一緒に考えたり試したりする。 する。 生 活 や 遊 び を 通 し た 学 び の 育 成 保育観察 学校関係者評価 保育全般 実施状況 各学期末 アンケート 全クラス公開保育を行う。 自然環境を生かした 発 幼稚園の教育活動 信 を積極的に発信す る。 HPを毎日更新する中で、子ども達が自然とかかわる姿を伝える。(教員全員,保護者80%が肯定評価) 園だより,クラスだより,自然だより等で,自然環境を生かした園の取組を伝える。(教員全員,保護者90%が肯定評 価) 実施状況 各学期末 アンケート 家庭への発信に努める。 まるむし通信や区役所(風の広場)の掲示を活用し、自然環境を生かした園の取組を伝える。 A ・毎日HPで園行事やクラス活動に加えて、自然にかかわる 子どもたちの姿やつぶやきを随時掲載していくことに努めた。 ・園だより・クラスだより・自然だより(くすのきだより)等で、自 然環境を生かした園の取組を伝えたことについて、保護者の 方から95%以上の肯定的評価をいただいた。 ・まるむし通信では1学期の親子収穫の様子を掲載し、区役 所(風の広場)では、入園願書受付時期にあわせて子ども達 の自然とかかわり遊ぶ姿の写真を掲示した。(次年度も引き 続き入園願書受付時期にあわせて、掲示できるよう予約済) ・自然とかかわる姿だけでなく、子ども達の思いや発見も伝え ていきたい。 親子収穫を各学年、年間1回以上実施する。 具体的に 園の自然環境を最大限に生かす中で,「思考力の芽生え(自ら考えようとする気持ち)」を育む取組を継続させる。発達段階にそったねらいのもと,子どもを見つめ記録を生かし,思いや考えを 取り組む 改善の方 実現できる「楽しい」保育に一層努める。「発達や学びを義務教育につなぐ幼稚園」として,引き続き幼稚園の教育活動の発信(特に美原区未就園児保護者の集まる機会での園の自然環境を生 かした教育活動の案内など)を心がける。 策 自然を最大限に生かした保育に全力で取り組む様子がよく分かった。みはら大地幼稚園の特色とし,来年度 学校関係者評 継続して「科学する心」を育て,人間形成の基礎づくり,小学校教育への導入につないでほしい。これからの 価会議から 成長を楽しみにしている。
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