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東日本大震災から5年の知事メッセージ
宮城県知事の村井嘉浩です。
多くの尊い命,住み慣れた街並み,私達のかけがえのない多く
のものを一瞬にして奪い去ってしまった「東日本大震災」。あの
日から,5年が経過しました。
時の流れは否応なしに進み,過去へと移ろい行くものではあり
ますが,「3月11日」は,私たちにとって決して忘れることの
できない,特別な日であります。
大震災により,お亡くなりになられた方々の無念,最愛の肉親
を亡くされた御遺族の心中をお察ししますと,痛恨の極みであり,
哀悼の念に堪えません。
県では,この特別の日である3月11日を「みやぎ鎮魂の日」
と定め,東日本大震災の犠牲者に対する追悼の意を表し,震災の
記憶を風化させることなく後世に伝え,そして「ふるさと宮城の
再生」を果たすことを誓う日としております。
県内では,未だに約5万人の方々が応急仮設住宅等での生活を
余儀なくされており,不自由な生活を強いられながら,大変な御
苦労をされておられます。
我々は,この困難に屈することなく,様々な課題と向き合いな
がら,壊滅的な被害からの復興モデルを構築するのだという気概
を持ち,県民一丸となって取り組んでいかなければなりません。
この復興という大きな目標に向かう私達には,今もなお,日本
全国から,多くの支援が寄せられており,感謝に堪えません。衷
心より厚くお礼申し上げます。
平成28年度は,震災復興計画における「再生期」の3年目と
なります。この「再生期」は,復興計画に掲げた「復旧」にとど
まらない抜本的な「再構築」を進め,「創造的な復興」を具現化
していく極めて重要な時期であります。
私達は,震災で犠牲となられた方々への思いを胸に,被災者の
皆様の期待に応えるため,引き続き全身全霊を注いで復興に取り
組んでまいります。
結びに,震災により犠牲となられた方々の御冥福を,改めてお
祈りいたしますとともに,宮城の将来ビジョンの実現に向けた,
創造的な復興に全力で取り組み,美しく希望と活力にあふれた宮
城県を取り戻すよう,その御霊にお誓い申し上げ,私の挨拶とい
たします。