西 尾 市 避難勧告等の判断・伝達マニュアル 平成28年3月 目 はじめに 次 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 1 第1編 総 則 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 2 第2編 水 害 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 3 1 一級河川「矢作川」 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 5 2 一級河川「矢作古川」 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 7 3 一級河川「広田川」 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 9 4 避難勧告等の伝達手段・内容 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 10 第3編 高潮災害 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 12 第4編 土砂災害 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 15 第5編 津波災害 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 18 第6編 避難勧告等の伝達 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 21 はじめに 西尾市は、これまでに昭和34年の伊勢湾台風や平成12年の東海豪雨等の大規模な台 風や集中豪雨により大きな被害を受けてきました。 また、最近では風水害による被害が全国各地で増加する傾向にあり、平成26年8月に は、広島、京都、福岡、高知、秋田等日本の広範囲で豪雨が発生し、甚大な被害を出しま した。特に被害の大きかった広島市においては、住民に対する避難勧告が遅れたことから、 土砂災害により74人もの死者が発生しました。あらためて避難勧告等(避難準備情報、 避難勧告及び避難指示を総称する。)の発令のタイミングの難しさが浮き彫りになるととも に、避難勧告等を発令した場合の、住民への伝達方法、避難勧告等の情報が伝わっても住 民が避難しないこと等が問題となりました。 適切な避難勧告等の発令により、住民の生命、身体及び財産を災害から保護し、被害の 拡大を防止することは、市町村の責務(災害対策基本法)とされています。このため、市 町村は、避難勧告等の発令・伝達に関し、緊急時にどのような状況において、どのような 対象区域の住民に対して避難勧告等を発令するべきか等の判断基準についてマニュアルを 整備しておくことが不可欠となります。 こうした背景から、内閣府「避難勧告等の判断・伝達マニュアル作成ガイドライン」に 基づき、西尾市における避難勧告等に関する情報の提供について「西尾市避難勧告等の判 断・伝達マニュアル」を作成しました。 なお、 「西尾市避難勧告等の判断・伝達マニュアル」は、今後の河川に関する情報体制の 整備進捗や、実際の避難行動等からの反省などに基づき、適切な時期に見直していきます。 1 第 1編 総 則 1 2 本マニュアルは、水害、高潮災害、土砂災害、津波災害を対象とする。 避難勧告等は3段階に分類し、立ち退き避難が必要な住民等に求める行動については 下表のとおりとする。 3段階の避難勧告等一覧 区 分 立ち退き避難が必要な住民等に求める行動 避難準備情報 避 難 勧 告 避 難 指 示 ・(災害時)要配慮者は、立ち退き避難する。 ・立ち退き避難の準備を整えるとともに、以後の防災気象情報、水位 情報等に注意を払い、自発的に避難を開始することが望ましい(避難 準備情報の段階から主要な指定緊急避難場所が開設され始める)。 ・特に、他の水災害と比較して突発性が高く予測が困難な土砂災害に ついては、避難準備が整い次第、土砂災害に対応した開設済みの指定 緊急避難場所へ立ち退き避難することが強く望まれる。 ・予想される災害に対応した指定緊急避難場所へ立ち退き避難する(た だし、土砂災害や水位周知河川、小河川・下水道等(避難勧告発令の 対象とした場合)による浸水については、突発性が高く精確な事前予 測が困難であるため、指定緊急避難場所の開設を終える前に、避難勧 告が発令される場合があることに留意が必要である)。 ・小河川・下水道等(避難勧告発令の対象とした場合)による浸水に ついては、危険な区域が地下空間や局所的に低い土地に限定されるた め、地下空間利用者等は安全な区域に速やかに移動する。 ・指定緊急避難場所への立ち退き避難はかえって命に危険を及ぼしか ねないと自ら判断する場合には、「緊急的な待避場所」(近隣のより安 全な場所、より安全な建物等)への避難や、少しでも命が助かる可能 性の高い避難行動として、「屋内での安全確保措置」(屋内のより安全 な場所への移動)をとる。 ・避難の準備や判断の遅れ等により、立ち退き避難を躊躇していた場 合は、直ちに立ち退き避難する。 ・指定緊急避難場所への立ち退き避難はかえって命に危険を及ぼしか ねないと自ら判断する場合には、近隣のより安全な建物等への避難や、 少しでも命が助かる可能性の高い避難行動として、屋内でもより安全 な場所へ移動する安全確保措置をとる。 ・津波災害から、立ち退き避難する。 注1 (災害時)要配慮者:一般的用語として、「災害時要援護者」等の呼称を用いてきて いるが、平成25年6月の災害対策基本法の改正において、「高齢者、障害者、乳幼 児その他の災害時特に配慮を要する者」が「要配慮者」として法律上定義されている (災害対策基本法第8条第2項第15号)。 注2 津波災害は、危険地域からの一刻も早い避難が必要であることから、 「避難準備情報」 「避難勧告」は発令せず、基本的には「避難指示」のみを発令する。 3 本マニュアルは、必要に応じその適否を検討し、改定するものとする。 2 第 2編 水 害 避難対象地区については、安全性を考慮し、わずかでも浸水する区域が発生するおそれ のある地区は避難対象地区として記載する。 避難勧告等は、以下の河川の基準を参考に発令するものとする。判断基準の数値等に達 しない場合についても気象予測や上流部の累加雨量、潮位等の情報や、現地からの状況報 告等から総合的に判断して発令する。 ※情報の入手先 ・名古屋地方気象台 052-763-2449 ・西三河建設事務所 0564-23-1211 ・国交省及び愛知県 川の防災情報のWebシステム (市域外における河川上流部の累加雨量の情報には留意すること) ・西尾市気象観測情報(雨量・風速・温度) ・㈱キャッチネットワークの河川定点カメラ映像 ・防災情報提供システム ・その他 3 4 1 一級河川 「矢作川」 矢作川」 (1)警戒すべき区間等 警戒すべき区間 「矢作川」市境から河口まで 河 川 の 特 性 国指定 観 測 所 名 米津水位観測所 須田町、本町、錦城町、塩町、葵町、下町、永楽町、高砂町、 北旭町、南旭町、吾妻町、会生町、和泉町、伊文町、矢場町、 神下町、永吉町、永吉一丁目~四丁目、山下町、住吉町、 高畠町、住崎町、住崎三丁目~四丁目、城崎町、寄住町、 丁田町、今川町、桜木町、花ノ木町、矢曽根町、米津町、 大和田町、高河原町、宮町、新渡場町、伊藤町、戸ケ崎町、 新渡場一丁目~二丁目、桜町、若松町、道光寺町、熊味町、 道光寺一丁目、戸ケ崎三丁目~五丁目、上町、八ツ面町、 中原町、徳次町、法光寺町、南中根町、小間町、田貫町、 中畑町、田貫一丁目~二丁目、平坂町、西小梛町、上矢田町、 小栗町、国森町、奥田町、菱池町、長縄町、深池町、細池町、 川口町、室町、家武町、花蔵寺町、善明町、新村町、米野町、 江原町、東浅井町、和気町、尾花町、岡島町、下永良町、上 永良町、駒場町、平原町、高落町、西浅井町、小島町、 志籠谷町、志貴野町、上羽角町 避難対象区域 西尾 洪水予報河川 5 (2)避難勧告等の判断基準 河 川 名 一級河川 観 測 所 等 名 矢作川 水防団待機水位 米津水位観測所 ①水位が避難判断水位である9.9mに到達し、さら に水位上昇が見込まれている場合 ②漏水等が発見された場合 ①水位が氾濫危険水位である10.3mに到達した場 合 ②水位が避難判断水位である9.9mを超えた状態 で、氾濫警戒情報の水位予測により、水位が堤防高 を超えることが予想される場合(急激な水位上昇に よる氾濫のおそれのある場合) ③異常な漏水等が発見された場合 ①水位が堤防高である11.9mに到達するおそれが 高い場合(越水・溢水のおそれのある場合) ②異常な漏水の進行や亀裂・すべり等により決壊のお それが高まった場合 ③決壊や越水・溢水の発生又は氾濫発生情報が発表さ れた場合 4.9m 氾濫注意水位 6.0m 出 7.5m 避難準備情報 避 難 勧 告 避 難 指 示 国による基準 動 水 位 避難判断水位 9.9m 氾濫危険水位 10.3m 堤防高 左岸12.0m、右岸11.9m ※判断基準の数値等に達しない場合についても、その他の情報を総合的に判断し、 避難勧告等を行うものとする。 6 2 一級河川 「矢作古川」 矢作古川」 (1)警戒すべき区間等 警戒すべき区間 矢作古川全域 河 川 の 特 性 県指定 観 測 所 名 西尾 避難対象区域 一色 吉良 水位周知河川 小島水位観測所 上横須賀矢作水位観測所 須田町、本町、錦城町、塩町、葵町、下町、永楽町、 高砂町、北旭町、南旭町、吾妻町、満全町、会生町、 和泉町、伊文町、矢場町、神下町、永吉町、山下町、 永吉一丁目~四丁目、住崎町、住崎三丁目~四丁目、 住吉町、高畠町、城崎町、寄住町、丁田町、今川町、 花ノ木町、桜木町、矢曽根町、大和田町、高河原町、宮町、 寄近町、小焼野町、宅野島町、道光寺町、道光寺一丁目、 若松町、熊味町、中原町、戸ケ崎町、八ツ面町、徳次町、 戸ケ崎四丁目~五丁目、上矢田町、国森町、徳永町、 寺津町、刈宿町、平口町、笹曽根町、横手町、天竹町、 熱池町、菱池町、長縄町、野々宮町、斉藤町、上道目記町、 下道目記町、八ケ尻町、市子町、行用町、針曽根町、 須脇町、十郎島町、深池町、鵜ケ池町、鎌谷町、細池町、 川口町、室町、家武町、花蔵寺町、善明町、新村町、 東浅井町、米野町、江原町、和気町、尾花町、岡島町、 下永良町、上永良町、駒場町、高落町、西浅井町、小島町、 志籠谷町、志貴野町、 開正、赤羽、治明、養ケ島、細川、味浜、一色、池田、 前野、対米、中外沢、大塚、野田、松木島、千間、生田、 酒手島、惣五郎、藤江、坂田新田 吉田、荻原、大島、富田、八幡川田、下横須賀、上横須賀、 寺嶋、瀬戸、酒井、小牧、友国 7 (2)避難勧告等の判断基準 ①小島水位観測所 河 川 名 一級河川 矢作古川 観 測 所 等 名 小島水位観測所 避難準備情報 4.8m 避 難 勧 告 6.0m 避 難 指 示 6.4m 県による基準 水防団待機水位 氾濫注意水位 出 動 水 位 避難判断水位 氾濫危険水位 堤防高 4.1m 4.8m 5.4m 6.0m 6.4m 8.8m ②上横須賀矢作水位観測所 河 川 名 一級河川 矢作古川 観 測 所 等 名 上横須賀矢作水位観測所 避難準備情報 4.5m 避 難 勧 告 6.0m 避 難 指 示 6.3m 県による基準 水防団待機水位 3.8m 氾濫注意水位 4.5m 出 5.3m 動 水 位 避難判断水位 6.0m 氾濫危険水位 6.3m 堤防高 7.7m ※判断基準の数値等に達しない場合についても、その他の情報を総合的に判断し、 避難勧告等を行うものとする。 8 3 一級河川 「広田川」 広田川」 (1)警戒すべき区間等 警戒すべき区間 市境から矢作古川との合流地点 河 川 の 特 性 県指定 水位周知河川 観 測 所 名 永良水位観測所 西尾 室町、家武町、花蔵寺町、善明町、駒場町 吉良 吉田、荻原、大島、富田、八幡川田、下横須賀、 上横須賀、寺嶋、瀬戸、小牧、酒井 避難対象区域 (2)避難勧告等の判断基準 河 川 名 一級河川 広田川 観 測 所 等 名 永良水位観測所 避 難 準 備 情 報 2.9m 避 難 勧 告 3.9m 避 難 指 示 4.4m 県による基準 水防団待機水位 2.1m 氾濫注意水位 2.9m 出 3.4m 動 水 位 避難判断水位 3.9m 氾濫危険水位 4.4m (参考)堤防高 8.58m ※判断基準の数値等に達しない場合についても、その他の情報を総合的に判断し、 避難勧告等を行うものとする。 9 4 避難勧告等の 避難勧告等の伝達手段・ 伝達手段・内容 (1)住民等への広報・伝達の系統 第6編に準ずる。 (2)避難勧告等の伝達文 ① 避難準備情報伝達文(例) 緊急放送、緊急放送、避難準備情報発令 こちらは、西尾市(災害対策本部)です。 ●●川の水位が避難判断水位(水位周知河川の場合「氾濫注意水位」)に到達した ため、〇〇時□□分に△△町◇◇地区に対して避難準備情報を発令しました。 △△町◇◇地区の方は、気象情報を注視し、心配な場合、危険だと思う場合は、迷 わず避難してください。 高齢の方、障害のある方、小さい子供をお連れの方などは、避難所へ避難してくだ さい。避難に助けが必要な方は、支援者と連絡を取り合うなどして避難してください。 ※『できるだけ、となり近所の方にも一声掛けて避難してください。』を適宜加える。 ② 避難勧告の伝達文(例) 緊急放送、緊急放送、避難勧告発令 こちらは、西尾市(災害対策本部)です。 ●●川の水位が氾濫のおそれのある水位(水位周知河川の場合「避難判断水位」) に到達したため、〇〇時□□分に△△町◇◇地区に対して避難勧告を発令しました。 △△町◇◇地区の方は、直ちに避難行動をとってください。外に出ることが危険な 場合は、屋内の高いところに避難してください。 (なお、浸水により〇〇周辺は通行できません。△△の方へ迂回して避難してくださ い。) ※『できるだけ、となり近所の方にも一声掛けて避難してください。』を適宜加える。 10 ③ 避難指示の伝達文(例) 緊急放送、緊急放送、避難指示発令 こちらは、西尾市(災害対策本部)です。 ●●川の水位が堤防の高さを超えるおそれがあるため(水位周知河川の場合「氾濫 危険水位に到達したため」)、〇〇時□□分に△△町◇◇地区に対して避難指示を発令 しました。 未だ避難していない方は、直ちに避難してください。外に出ることが危険な場合は、 屋内の高いところに避難してください。 (なお、△△町◇◇地区で堤防から水があふれだしました。現在、浸水により〇〇周 辺は通行できません。〇〇地区を避難中の方は、大至急最寄りの高層建物など、安全 な場所に避難してください。) ④ 避難指示/勧告解除の伝達文(例) こちらは、西尾市(災害対策本部)です。 ただ今、〇〇時□□分に△△町◇◇地区に対して避難勧告/指示を解除しました。 11 第3編 高潮災害 1 警戒すべき区間等 警戒すべき区間 海岸部及び高潮による海水の河川遡上のおそれを有する 河川周辺 高潮による海水の河川遡 矢作古川、矢崎川 上のおそれを有する河川 被 害 想 定 家屋の浸水・水没・損壊 西尾 平坂町、楠村町、寺津町、巨海町、刈宿町、 中根町、小栗町、西小梛町、港町 一色 小薮、坂田新田、松木島、千間、生田 吉良 吉田、離島、高島、大島、荻原、饗庭、小山田、 宮崎、乙川、富好新田・白浜新田 幡豆 西幡豆町、東幡豆町、寺部町 避難対象区域 2 避難勧告等の判断基準 避難勧告等は、以下の基準を参考に発令するものとする。判断基準に達しない場合に ついても、気象予測や巡視等の報告を含めて総合的に判断して発令する。 避難準備情報 避 難 勧 告 避 難 指 示 高潮注意報が発表されている状況であり、なおかつ次のいずれ かに該当する場合 ① 高潮注意報の発表において警報に切り替える可能性が言及さ れた場合 ② 台風情報で、台風の暴風域が市町村にかかると予想されてい る、又は台風が市町村に接近することが見込まれている場合 ① 高潮警報あるいは高潮特別警報が発表された場合 ② 高潮注意報が発表され、当該注意報に、夜間~翌日早朝まで に警報に切り替える可能性が言及された場合 ③ 高潮注意報が発表されており、当該注意報に警報に切り替え る可能性が言及され、かつ、暴風警報又は暴風特別警報が発表 された場合 ④ 「伊勢湾台風」級の台風が接近し、上陸 24 時間前に、気象庁 から、特別警報の可能性がある旨、気象情報や記者会見等によ り周知された場合 ① 潮位が「危険潮位」を超え、浸水が発生したと推測される場 合 ② 海岸堤防等が倒壊した場合 ③ 水門、陸閘門の異常(閉まらない等)が確認された場合 12 ④ 異常な越波・越流が発生した場合 備 考:台風の接近時は、風雨が強まり避難が困難になることが多いことから、 避難準備情報の基準に該当した時点で避難勧告、避難指示を検討する。 ※ 情報の入手先 ・高潮に関する気象予報:名古屋地方気象台 052-763-2449 ・潮位情報:国交省及び愛知県 川の防災情報Webシステム 3 避難勧告等の伝達手段・内容 (1)住民等への広報、伝達の系統 第6編に準ずる。 (2)避難勧告の伝達文 ① 避難準備情報の伝達文(例) 緊急放送、緊急放送、避難準備情報発令 こちらは、西尾市(災害対策本部)です。 〇時〇分の気象庁発表の台風情報により、台風〇号の暴風域は〇時間以内に本市 にかかり、最大潮位が〇〇mと予想されるため、〇〇時□□分に△△町◇◇地区に 対して高潮災害に関する避難準備情報を発令しました。 △△町◇◇地区の方は、気象情報を注視し、心配な場合、危険だと思う場合は、 迷わず避難してください。 高齢の方、障害のある方、小さい子供をお連れの方などは、避難場所へ避難して ください。避難に助けが必要な方は、支援者と連絡を取り合うなどして避難してく ださい。 ※『できるだけ、となり近所の方にも一声掛けて避難してください。』を適宜加える。 ② 避難勧告の伝達文(例) 緊急放送、緊急放送、避難勧告発令 こちらは、西尾市(災害対策本部)です。 高潮警報(又は高潮特別警報)が発表され浸水被害の可能性が高まっているため、 〇〇時□□分に△△町◇◇地区に対して高潮災害に関する避難勧告を発令しまし た。 △△町◇◇地区の方は、直ちに避難してください。外が危険な場合は、屋内の高 いところに避難してください。 ※『できるだけ、となり近所の方にも一声掛けて避難してください。』を適宜加える。 13 ③ 避難指示の伝達文(例) 緊急放送、緊急放送、避難指示発令 こちらは、西尾市(災害対策本部)です。 高潮による浸水被害が発生する恐れがあるため、〇〇時□□分に△△町◇◇地区 に対して高潮災害に関する避難指示を発令しました。 未だ避難していない方は、直ちに避難してください。外が危険な場合は、屋内の 高いところに避難してください。 (現在、浸水により〇〇道は通行できません。△△道を迂回してください。 〇〇地区を避難中の方は、大至急最寄りの高層建物など、安全な場所に避難して ください。) ※『できるだけ、となり近所の方にも一声掛けて避難してください。』を適宜加える。 ④ 避難指示/勧告解除の伝達文(例) こちらは、西尾市(災害対策本部)です。 ただ今、〇〇時□□分に△△町に対して避難勧告/指示を解除しました。 14 第4編 土砂災害 1 2 警戒すべき箇所 ・土石流危険渓流 83箇所 ・急傾斜地崩壊危険箇所 171箇所 ・土砂災害警戒区域・土砂災害特別警戒区域 ・山地災害危険地区 108箇所 ・地すべり危険箇所・地すべり防止区域 詳細は、西尾市地域防災計画 資料編 第2 避難対象区域 区域名 西 尾 吉 幡 良 豆 167箇所 167 5箇所 防災上注意すべき箇所参照 避 難 対 象 地 区 西浅井町、東浅井町、貝吹町、八ツ面町、田貫町、中畑町、下町、 駒場町、家武町、室町、平原町、善明町、上羽角町、下羽角町、 新村町、小島町、駒場町 宮崎、乙川、友国、小山田、津平、瀬戸、駮馬、宮迫、岡山、饗庭 西幡豆町、東幡豆町、鳥羽町、寺部町 3 避難勧告等の判断基準 避難勧告等は、以下の基準を参考に発令するものとする。判断基準に達しない場合に ついても気象予測や巡視等からの報告を含めて総合的に判断して発令する。 ① 西尾市に大雨警報(土砂災害)が発表された、かつ土砂災害に関す るメッシュ情報の「実況または予想で大雨警報の土壌雨量指数基準 に到達」する場合 ② 愛知県土砂災害防災情報による土砂災害危険度情報が危険度レベ ル1に達した場合 避難準備情報 ③ 西尾市に大雨注意報が発表され、当該注意報の中で夜間~翌日早朝 に大雨警報(土砂災害)に切り替える可能性が言及されている場合 ④ 強い降雨を伴う台風等が夜間から明け方に接近・通過することが予 想される場合 ⑤ 東海地震注意情報が発表された場合 ① 西尾市に土砂災害警戒情報が発表された場合 ② 西尾市に大雨警報(土砂災害)が発表され、かつ土砂災害に関する メッシュ情報の「予想で土砂災害警戒情報の基準に到達」する場合 ③ 西尾市に大雨警報(土砂災害)が発表されている状況で、記録的短 時間大雨情報が発表された場合 避 難 勧 告 ④ 愛知県土砂災害防災情報による土砂災害危険度情報が危険度レベ ル2に達した場合 ⑤ 土砂災害の前兆現象(湧き水・地下水の濁り、渓流の水量の変化等) が発見された場合 ⑥ 東海地震予知情報・警戒宣言が発せられた場合 15 ① 土砂災害警戒情報が発表され、かつ土砂災害に関するメッシュ情報 の「実況で土砂災害警戒情報の基準に到達」した場合 ② 西尾市に土砂災害警戒情報が発表されており、さらに記録的短時間 大雨情報が発表された場合 ③ 愛知県土砂災害防災情報による土砂災害危険度情報が危険度レベ 避 難 指 示 ル3に達した場合 ④ 土砂災害が発生した場合 ⑤山鳴り、流木の流出の発生が確認された場合 ⑥ 避難勧告等による立ち退き避難が十分でなく、再度、立ち退き避難 を住民に促す必要がある場合 4 避難勧告等の伝達手段・内容 (1)住民等への広報、伝達の系統 第6編に準ずる。 (2)避難勧告等の伝達文 ① 避難準備情報の伝達文(例1) 緊急放送、緊急放送、避難準備情報発令 こちらは、西尾市(災害対策本部)です。 〇〇時□□分に西尾市に大雨警報が発表されました。土砂災害の危険性が高くな ることが予想されるため、〇〇時□□分に△△町◇◇地区の土砂災害警戒区域等に 土砂災害に関する避難準備情報を発令しました。 △△町◇◇地区の土砂災害警戒区域等にお住まいの方は気象情報を注視し、心配 な場合、危険だと思う場合は、迷わず避難してください。 高齢の方、障害のある方、小さい子供をお連れの方などは、避難所へ避難してく ださい。避難に助けが必要な方は、支援者と連絡を取り合うなどして避難してくだ さい。 ※『できるだけ、となり近所の方にも一声掛けて避難してください。』を適宜加え る。 ② 避難準備情報の伝達文(例2) 【東海地震注意情報が発表された場合】 緊急放送、緊急放送、避難準備情報発令 こちらは、西尾市(災害対策本部)です。 〇〇時□□分に気象庁から東海地震注意情報が発表されました。これは、東海地 域で観測している地殻変動データに変化が表れ、この変化が、想定される東海地震 の前兆現象である可能性が高まっているというものです。 これにともない、〇〇時□□分西尾市の土砂災害警戒区域等に土砂災害に関する 避難準備情報を発令しました。 今後東海地震の予知及び警戒宣言が発せられると、がけ崩れ、津波などのおそれ があります。今後のテレビ、ラジオ等の情報に十分注視し、心配な場合、危険だと 思う場合は、迷わず避難してください。 ③ 避難勧告の伝達文(例1) 16 緊急放送、緊急放送、避難勧告発令 こちらは、西尾市(災害対策本部)です。 〇〇時□□分に西尾市に土砂災害警戒情報が発表されました。土砂災害の危険性 が極めて高まっているため、〇〇時□□分に△△町◇◇地区の土砂災害警戒区域等 に土砂災害に関する避難勧告を発令しました。 △△町◇◇地区の土砂災害警戒区域等にお住まいの方は、直ちに避難所へ避難し てください。 急斜面の付近や河川沿いにいる方は、急斜面や河川等から離れたなるべく頑強な 建物等へ避難してください。 ※『できるだけ、となり近所の方にも一声掛けて避難してください。』を適宜加え る。 ④ 避難勧告の伝達文(例2)【東海地震予知情報・警戒宣言が発せられた場合】 緊急放送、緊急放送、避難勧告発令 こちらは、西尾市(災害対策本部)です。 本日〇〇時□□分、内閣総理大臣から、東海地震の警戒宣言が発せられました。 今から2、3日間のうちに、駿河湾周辺を震源域とするマグニチュード8前後の 大規模な地震が発生するおそれがあります。 これにともない、〇〇時□□分に西尾市の土砂災害警戒区域等に土砂災害に関す る避難勧告を発令しました。 地震が発生しますと、西尾市では震度6弱以上の地震が予想され、がけ崩れのお それがあります。土砂災害警戒区域等にお住まいの方は、直ちに避難所へ避難して ください。 ※『できるだけ、となり近所の方にも一声掛けて避難してください。』を適宜加える。 ⑤ 避難指示の伝達文(例) 緊急放送、緊急放送、避難指示発令 こちらは、西尾市(災害対策本部)です。 △△町◇◇地区で土砂災害の発生(または前兆現象)が確認されました。土砂災 害の危険性が極めて高まっているため、〇〇時□□分△△町◇◇地区に土砂災害に 関する避難指示を発令しました。 未だ避難していない方は、最寄りの頑強な建物等へ直ちに避難してください。外 が危険な場合は、屋内の谷側の高いところに避難してください。 ⑥ 避難指示/勧告解除の伝達文(例) こちらは、西尾市(災害対策本部)です。 ただ今、〇〇時□□分に△△町に対して避難勧告/指示を解除しました。 17 第5編 津波災害 1 警戒すべき区間等 警戒すべき区間 海岸部及び津波による海水の河川遡上のおそれを有する河 川周辺 津 波 に よ る 海 水 の 河川 遡 上 の お そ れ を 有 する 矢作古川、広田川、北浜川、矢崎川、朝鮮川 河川 被 害 想 定 津波注意報 西尾 避難対象区域 津波警報 大津波警報 一色 吉良 幡豆 2 家屋の浸水・水没・損壊 漁業従事者、沿岸の港湾施設等で仕事に従事する者、海水浴 客等を念頭に、海岸堤防より海側の地域対象 平坂町、中畑町、楠村町、西小梛町、小栗町、奥田町、 西奥田町、南奥田町、国森町、上矢田町、下矢田町、 新在家町、寺津町、中根町、徳永町、巨海町、刈宿町、 十郎島町、川口町、深池町、菱池町、須脇町、斉藤町、 熱池町、長縄町、上道目記町、下道目記町、針曽根町、 行用町、八ケ尻町、市子町、平口町、笹曽根町、横手町、 天竹町、野々宮町、米津町 開正、赤羽、治明、養ケ島、細川、中外沢、味浜、小薮、 一色、藤江、坂田新田、池田、前野、対米、大塚、野田、 松木島、千間、生田、酒手島、惣五郎、佐久島 吉田、大島、荻原、饗庭、小山田、富好新田、白浜新田、 宮崎、乙川、富田、八幡川田、下横須賀、上横須賀、酒井、 中野、友国 西幡豆町、東幡豆町、鳥羽町、寺部町 避難勧告等の判断基準 避難勧告等は、以下の基準を参考に発令するものとする。判断基準に達しない場合につ いても、気象海象予測や巡視等からの報告を含めて総合的に判断して発令する。 ① 伊勢・三河湾に津波注意報、津波警報、大津波警報が発表された場 合 避 難 指 示 ② 停電、通信途絶等により、津波警報等を適時に受けることができな い状況において、強い揺れを感じた場合、あるいは、揺れは弱くとも 1分程度以上の長い揺れを感じた場合 ※東海地震予知情報・警戒宣言が発せられ、数時間のうちに津波警報又は大津波警報が 予測される場合、避難勧告又は避難指示を発令するものとする。 18 3 避難勧告等の伝達手段・内容 (1)住民等への広報、伝達の系統 第6編に準ずる。 (2)サイレンの種類 津波予報の種類 サイレン信号のパターン 津波警報 5秒吹鳴→6秒休止→5秒吹鳴→6秒休止 大津波警報 3秒吹鳴→2秒休止→3秒吹鳴→2秒休止 備 考 適宜繰り返す。 (3)避難勧告等の伝達文 ① 避難指示の伝達文(例)【大津波警報、津波警報が発表された場合】 緊急放送、緊急放送、避難指示発令 こちらは、西尾市(災害対策本部)です。 大津波警報(または津波警報)が発表されたため、〇〇時□□分に津波災害に関 する避難指示を発令しました。 ただちに海岸や河川から離れ、できるだけ高い場所に避難してください。 ② 避難勧告(指示)の伝達文(例)【東海地震予知情報・警戒宣言が発せられた場合】 緊急放送、緊急放送、避難勧告(指示)発令 こちらは、西尾市(災害対策本部)です。 本日〇〇時□□分、内閣総理大臣から、東海地震の警戒宣言が発せられました。 今から数時間のうちに、駿河湾周辺を震源域とするマグニチュード8前後の大規 模な地震が発生するおそれがあります。この地震により西尾市では震度6弱以上の 揺れが予想され、津波の高さは三河湾沿岸で1~2mが予想されております。 これにともない、〇〇時□□分、西尾市の津波避難対象地区に津波災害に関する 避難勧告(と土砂災害警戒区域等に土砂災害に関する避難勧告)を発令しました。 地震が起きますと、津波(、がけ崩れ)などの発生のおそれがあります。津波避 難対象地区にお住まいの方は、できるだけ高い場所に避難(するとともに、土砂災 害警戒区域等にお住まいの方は、直ちに避難所へ避難)してください。 ③ 避難指示の伝達文(例)【強い揺れ等で避難の必要性を認めた場合】 緊急放送、緊急放送、避難指示発令 こちらは、西尾市(災害対策本部)です。 強い揺れの地震がありました。 津波が予想されるため、〇〇時□□分に津波災害に関する避難指示を発令しまし た。 ただちに海岸や河川から離れ、できるだけ高い場所に避難してください。 19 ④ 避難指示の伝達文(例)【津波注意報が発表された場合】 こちらは、西尾市(災害対策本部)です。 〇〇時□□分に津波注意報が発表されました。 川の中や海岸付近は危険ですので海岸から離れてください。 ⑤ 避難指示(勧告)解除の伝達文(例) こちらは、西尾市(災害対策本部)です。 ただ今、〇〇時□□分に避難指示(勧告)を解除しました。 20 第6編 避難勧告等の 避難勧告等の伝達 1 避難勧告等に係る伝達方法 21 2 避難勧告等の伝達チェックリスト (1)市民等への伝達 連 絡 手 段 チェック 連 絡 先 等 防災行政無線(同報系) 緊急速報メール ホームページ、ツイッター 広報車 各方面本部、秘書班 電話・FAX等 警察、海上保安庁、自衛隊、自主防災会長等 に連絡 消防車両(消防署、消防団) 消防署に連絡(消防団には消防署から連絡) 報道機関(新聞、テレビ等) 中日新聞、読売新聞、朝日新聞、毎日新聞、 東海愛知新聞、日本経済新聞、中部経済新聞、 三河新報、愛三時報、西尾タイムズ、 日本放送協会(NHK)、東海テレビ放送(株) 中部日本放送(CBC)、 ㈱キャッチネットワーク アウトルック(緊急お知らせ) 庁舎内電光掲示板掲載 庁内放送(庁舎開庁時間内のみ) (2)防災関係機関等への連絡 チェック 防災関係機関名 伝達方法 番 号 等 西尾警察署 愛知県防災行政無線 電 話 電 話 移動系無線 陸上自衛隊 第 10 特科連隊 第 3 大隊 【次点:自衛隊愛 知地方連絡部(岡 崎出張所) 】 電 衣浦海上保安署 電 (株)キャッチネ ットワーク 消防本部(指令) 78(79)-600-2565、2566 78:無線発信 052-954-6149 57-0110 228 0533-86-3151 (内線 432、793) 話 【0564-21-7303】 話 電 話 F A X 移動系無線 移動系無線FAX 電 話 移動系無線 22 考 防災無線 愛知県防災情報システム 愛知県防災局 災害対策課 備 0569-22-4999 0566-27-7773 0566-27-7767 244 244#05 56-2110 229 79:衛星発信 地域課 電 F 避難所 A ・開設時は避難所班長及 び施設管理者に連絡 話 X 移動系無線(一部のみ) レスキューナウ (ヤフー災害情報) F メ A ー X ル ・準備から勧告等内容 が変更となった場合 も連絡 03-5759-6889 避難勧告等 [email protected] 発令時 scuenow.net (3)災害対応関係機関への連絡 チェック 対応機関名 豊橋河川事務所 伝達方法 電 話 番 号 対応内容 0532-48-2111 河川氾濫等 中部電力 西尾営業所 電 話 57-8891 移動系無線 237 電力復旧 市民病院(管理課) 電 話 56-3171 移動系電話 233 急患対応 西尾市建設業 災害防止協会 (西尾幡豆建設会館) 電 話 土のう 応急復旧工事、応急対策 工事 56-8761 (4)その他 チェック 対応機関等名 伝達方法 番 一色支所 電 話 72-7111 移動系無線 256 吉良支所 電 話 32-1111 移動系無線 264 幡豆支所 電 話 62-5511 移動系無線 273 気象庁ホットライン 電 号 話 052-751-5581 23 備 方面本部設置 考
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