4月12日 2016年 - 京都大学医学部附属病院 総合臨床教育・研修センター

※ONS=Oral Nutritional Supplements (経口的栄養補助)
日時
2016年
開催場所
4 12
月
18:00~18:45
(火)
日
京大病院 第一臨床講堂
講師
名古屋大学大学院医学系研究科 消化器外科学 教授
小寺 泰弘
講師略歴
概要
昭和60年
昭和60年 5月
昭和61年 5月
平成 3年 4月
平成 6年 6月
平成14年 1月
平成16年10月
平成20年 1月
平成23年 8月
現在に至る
先生
名古屋大学医学部卒
小牧市民病院 研修医
小牧市民病院外科
名古屋大学医学部第二外科 非常勤医員
愛知県がんセンター消化器外科 医長
名古屋大学大学院医学研究科病態制御外科学講座 助手
名古屋大学大学院医学研究科消化器外科学講座 講師
名古屋大学大学院医学研究科消化器外科学講座 准教授
名古屋大学大学院医学研究科消化器外科学講座 教授
胃癌補助化学療法については ACTS-GCによる術後S-1単剤療法のエビデンスしかない 。韓国では
XELOXのエビデンスも存在するので、日本人におけるXELOX療法の忍容性を確認する目的で行われた
J-CLASSIC試験の結果が待たれるが、これとS-1単剤療法との間での優劣は現時点では不明である。
一方、S-1/docetaxelのS-1に対する優越性を検証するランダム化試験が現在on-goingである。この
ように併用療法を採用することにより治療内容を強化する試みも重要だが、ベースとなるS-1単剤すら
十分に入らない状況も少なからずみられ、まずはこれを回避したいところである。体重減少、特に筋肉
量の減少がS-1のコンプライアンスの低下につながるとの報告もあることから、ONSが術後補助化学療
法を必要とする進行胃癌の治療成績に好影響を与える可能性は検討の余地がある。私たちが行った臨床
試験の結果も含め、解説する。
共催:総合臨床教育・研修センター/(株)大塚製薬工場