仕様書 - 高知県

仕様書
第 1 基本事項
1
目的
電子納品保管管理システム及び工事図面履歴管理システム(以下「各システム」という。
)
の円滑な運用を図ることを目的とし、
図ることを目的とし、ソフトウェア及びシステム等を適切に管理、保守
ソフトウェア及びシステム等を適切に管理、保守す
るものである。
2
事業概要
各システムは、
システムは、公共工事や公共工事に伴う委託業務で納品される電子成果物をサーバ(庁
内クラウド)で一元管理し、職員が蓄積された情報を閲覧及びダウンロードして業務に利
活用するためのシステムである。
電子納品保管管理の業務フロー
の業務フロー
受注者
発注者
•電子納品成果物納
品
•電子納品物保管・
登録
高知県職員
•納品物の閲覧・利
用
工事図面履歴管理の業務フロー
の業務フロー
発注担当職員
•設計図面(CADデー
タ)作成・保管
発注担当職員
•設計図面(CADデー
タ)の修正・変更
高知県職員
•設計図面(CADデー
タ)の利用
3 システムの概要
(1)システムの構成図
本庁・西庁
・登録端末
庁内クラウド
・閲覧端末
各システム
県庁 NW
出先事務所等
・閲覧端末
(2)システムの利用状況
)システムの利用状況
電子納品保管管理システム
・登録済み情報件数
登録済み情報件数 約 26,000 件(委託、工事)※データ量 約 1.4TB
・年間総ログイン数
数 約 7,100 件(H26 年度実績)
工事図面履歴管理システム
・登録済み図面件数 約 62,000 件(実施、変更)※データ量 約 33GB
・年間総ログイン数 約 700 件(H26 年度実績)
第 2 委託業務の対象
(1)電子納品保管管理システムに係るシステム運用管理及びソフトウェア保守管理
(2)工事図面履歴管理システムに係るシステム運用管理及びソフトウェア保守管理
(3)管理者に対するヘルプデスク対応
第 3 委託業務の体制
当該業務契約後速やかに、システム運用業務責任者及びソフトウェア保守業務責任者を
配置し、報告すること。
第 4 委託業務の内容
受注者は、次の各項で定める委託業務を、発注者の指示により実施するものとし、受注
者が委託業務を行った場合は、その作業内容を記録し、発注者に報告しなければならない。
この方法については、発注者との協議のうえ、別途定めるものとする。
また、この業務により、システムの構成が変更された場合は、ドキュメント類及び構成
情報を最新の状態に保つものとする。
なお、各システムの操作、運用は、高知県高知市本町 4 丁目 1-16(高知電気ビル別館 6
階)に設置している端末または、県庁クラウドにリモート接続許可を申請した端末から実施
することができる。
1
システム運用業務
(1)システム操作関係業務
受注者は、発注者の指示に基づき、システム運用に必要なシステム操作及びその
操作に直接関連する業務を行う。その業務の内容及び操作手順は、発注者が別に定め
る運用仕様書※1 に定める。
(2)システム構成管理業務
受注者は、発注者の指示に基づき、システム運用業務責任者の管理の下、ソフト
ウェア保守業務責任者及びハードウェア保守業務責任者(庁内クラウド運用保守業
務受託者)と調整し、ソフトウェア又はハードウェアの改修等に対応して、システ
ム変更時のシステムの構成管理を行う。その業務の内容及び手順は、発注者が別に
定める運用手順書によるものとする。
(3)システム障害対応業務
受注者は、システム障害又はセキュリティ事案が発生した場合の問題の一次切り
分け並びに対応の指示及び発注者への報告を行う。その対応手順は、発注者が別に
定める運用仕様書及びシステム監視仕様書※2及び建設情報保管管理システム情報セ
キュリティ実施手順書※3によるものとする。
(4)システム稼働監視業務
受注者は、発注者の指示に基づき、システムの稼働監視を行う。その業務の内容
及び手順は、発注者が別に定めるシステム監視仕様書によるものとする。
(5)ログ管理業務
受注者は、発注者の指示に基づき、システムにおけるログの収集及びログの解析
を行う。その業務の内容及び手順は、発注者が別に定める運用仕様書及び運用手順
書によるものとする。
(6)システム運用付随業務
ア
問い合わせ対応
受注者は、発注者からのシステムに関する問い合わせに対するヘルプデスク業
務を行う。
イ コンサルティング
受注者は、発注者の指示に基づき、システムの運用に関連した技術動向の把握、
効果的・効率的なシステム運用の提案、個別依頼事項に基づくシステムの調査を
行い、発注者に報告するなど、当該システムにおけるコンサルティングを行う。
ウ
その他の業務
(ア)システムの性能解析に必要な情報の収集を定期的に実施する。
(イ)業務スケジュール等に合わせ、システムスケジュールの設定・変更を支援
する。
(ウ)高知県の組織改正やユーザー権限の変更時における作業全般の支援を行う。
(エ)操作をサポートするマニュアル及び手順書等のメンテナンスを行う。
(オ)電子納品成果物のチェック及びサーバ登録作業を行う。
(カ)その他詳細については、発注者が定めた運用手順書、運用仕様書及びシス
テム監視仕様書等による。
2
ソフトウェア保守業務
(1)ソフトウェア改修業務
受注者は、発注者の指示に基づき、既存のソフトウェアの内容を改修する場合は、
発注者が別に定める基本設計書※4、プログラムソースコード等を参照のうえ、ソフト
ウェア改修作業を行う。この改修作業には、動作試験等を含むこととする。
さらに、改修したソフトウェアが動作するシステム環境を整え、納品作業を行い、
その結果を成果物とともにシステム運用業務責任者に報告する。
(2)ソフトウェア構成管理
受注者は、システムを構成するソフトウェアの設定情報又はプログラム仕様に変
更があった場合は、ソフトウェアの構成管理を行う。その業務の内容及び手順は、
発注者が別に定める運用手順書によるものとする。
(3)バージョンアップ及びパッチ適用業務
受注者は、発注者の指示に基づき、システムを構成するソフトウェアのバージョ
ンアップ行う場合は、そのバージョンアップの可否を判断する。判断の結果、バー
ジョンアップ可能と判断した場合は、バージョンアップ作業を行う。このバージョ
ンアップ作業には、動作試験等も含まれるものとする。
さらに、バージョンアップしたソフトウェアが動作するシステム環境を整え、納
品作業を行い、その結果を成果物とともに発注者に報告する。
バージョンアップ不能と判断した場合には、その旨を発注者に報告する。
(4)システム復旧業務
受注者は、システムに障害が発生した場合は、発注者の指示に基づき、発注者が
別に定める運用仕様書、基本設計書等を参照のうえ、バックアップ情報からシステ
ムの復旧を行い、システム復旧の成功を確認する。その確認後、その結果を発注者
に報告する。
また、システム復旧が失敗した場合には、更に一世代前のバックアップ情報から
システムの復旧を行い、バックアップ情報が存在しなくなるまでこれを繰り返す。
バックアップ情報が存在しなくなった場合は、システム復旧計画とともにその旨を
発注者に報告する。
なお、リストア作業は、システム運用業務責任者がハードウェア保守業務責任者
に作業依頼を行う。システム運用業務責任者は、システムを起動させシステムの復
元を行う。
(5)障害等原因調査業務
受注者は、発注者の指示に基づき、システム障害又はセキュリティ事案発生によ
る障害等原因調査を指示された場合は、発注者が別に定める運用仕様書及びシステ
ム監視仕様書及び基本設計書等を参照の上、調査を行い、その結果をシステム運用
担当に報告する。
(6)次期庁内クラウドへの移行
受注者は、発注者の指示に基づき、次期庁内クラウドへの移行に伴い発生する以
下の作業を実施すること。なお、移行作業の概要については、別紙「移行作業の概
要及びスケジュール」を参照すること。また、次期庁内クラウド上でシステムが正
常に稼働されなかった場合は、委託者と別途対応について協議する。
ア システム停止調整及び停止作業
イ 次期庁内クラウド上での正常稼動確認
(7)ソフトウェア保守付随業務
ア
問い合わせ対応
システム運用業務責任者を経由して、発注者からのソフトウェアに対する問い
合わせの対応を行う。
イ
コンサルティング
システムの運用に関連した技術動向の把握、効果的・効率的なソフトウェアの
提案、個別依頼事項に基づくソフトウェアの調査を行い発注者に報告するなど、
当該ソフトウェア保守におけるコンサルティングを行う。
ウ
その他の業務
(ア)必要に応じて高知県の指示するセキュリティ対策を実施する。
(イ)高知県が定める電子納品に関する要領基準等の改訂時における作業全般の
支援を行う。
(ウ)手順書等のメンテナンスを行う。
(エ)その他詳細については、発注者が定めた運用手順書、運用仕様書及びシス
テム監視仕様書等による。
第 5 委託業務のサービスレベル
(1) システム稼働率
システム稼働率は、定期点検のための停止時間及び日曜日、土曜日、国民の祝
日に関する法律に規定する休日、12 月 29 日から翌年の 1 月 3 日までを除く午前
8時 30 分から午後5時 15 分までの間については、99.0 パーセント以上とする。
なお、上記時間外においても、稼働率は定めないが、システムは常時稼働するこ
ととする。
(2) システム障害時の一次切り分け許容時間
システム障害又はセキュリティ事案発生時における一次切り分けに要する時間
は、2 時間以内とする。
(3) 問い合わせ対応
問い合わせ対応は、問い合わせから最初の回答までを 24 時間以内とする。
第 6 委託業務の成果品
1
成果物の内容
受注者は、次に掲げる成果物を指定された期日までに納品しなければならない。
(1)運用管理報告書(月次。翌月 10 日迄。3 月分は 3 月末日迄。
)
(2)業務完了報告書(3 月末日迄。)
(3)障害対応報告書(対応後、速やかに提出する。
)
(4)打合せ議事録(対応後、速やかに提出する。
)
(5)その他発注者との打ち合わせにおいて必要としたドキュメント(月次)
2
形式等
(1)書類(紙媒体)は、A4判縦長横書き両面を原則とし、日本語表記のもの 1 部(原
本1部)を提出する。
(2)書類(電子媒体)は、CD−R又はDVD−Rにより 1 部提出する(ファイルフォ
ーマットは、
「高知県電子納品運用に関するガイドライン」に対応できるデータ形式)
。
なお、これらの成果品については、ウィルスチェックを実施しておくこと。
3
納品場所
高知県土木部技術管理課に納品する。
ソフトウェア等一覧
品名(ソフトウェア)
メーカー
型番
数量
備考
Microsoft
-
1
庁内クラウド
Oracle
-
2
庁内クラウド
McAfee
-
1
情報政策課
Microsoft
-
1
情報政策課
McAfee
-
1
情報政策課
3 Autodesk CIVIL3D 2010
Autodesk
-
1
4 Acribat Ⅺ Srandard
Adobe
-
1
5 Office2007
Microsoft
-
1
6 ZANImage
-
-
1
フリーウェア
Microsoft
-
1
庁内クラウド
McAfee
-
1
情報政策課
DBサーバ
1
Windows Server 2008R2
Standard
2 Oracle11g Standard Edition
3
McAfee Virus Scan
Enterprise8.8
WEBサーバ
1 Windows Server 2008
2
McAfee Virus Scan
Enterprise8.8
ネットワーク
ライセンス版
維持管理サーバ
1
2
Windows Server 2008R2
Standard
McAfee Virus Scan
Enterprise8.8
運用手順書
1
システム運用管理
(1)システムの性能解析に必要な情報の収集を定期的に実施する。
(2)各種エラーログ等の情報の内容確認を定期的に実施する。
(3)業務スケジュール等に合わせ、システムスケジュールの設定・変更を支援する。
(4)高知県の組織改正やユーザー権限の変更時における作業全般の支援を行う。
(5)障害発生時には、障害の切り分けを行い、ネットワーク管理部署等関係部署や庁内
クラウド運用保守業務受託者との連絡調整を行う。
(6)システム管理者(技術管理課)からの問い合わせを受け、システム操作等に係る質
問への対応を行う。
(7)操作をサポートするマニュアルのメンテナンスを行う。
2
ソフトウェア保守管理
(1)システム資産の構成管理を行う。
(2)ソフトの更新が必要な場合は更新を行う。(ソフトは、発注者より貸与する場合が
ある。
)
(3)定期的(四半期に 1 回以上の頻度)に Windows update を実施、検証のうえ、本運
用を行い、セキュリティ対策を実施する。
(4)機能障害やバグの発生時には、調査分析を行い、問題を解決する。
(5)障害発生時には、障害の切り分け作業や回復作業の支援を行う。
(6)高知県が定める電子納品に関する要領基準等の改訂時における作業全般の支援を行
う。
3
電子納品物登録
(1)土木部各課及び各土木事務所から平成 29 年 2 月 28 日までに技術管理課へ提出のあ
った電子納品物をシステムに登録する。年間 2,600 件の登録を想定しているが、登
録件数の増減については変更の対象としない。
(2)電子納品物に格納された XML の情報(名称(工事番号の入力漏れ等)、発注年度、所
属)に誤りのある場合は、システム登録後、技術管理課の確認を受け、情報の修正
を行う。
(3) 登録時に付番される管理番号を記載したラベルシールを作成し、電子納品物に貼る。
ラベルシールの書式は技術管理課が貸与するが、ラベルシール自体は受注者が準備
すること。
(4)重複登録、納品物の差し替えの発生した場合は、技術管理課の指示に従い対応する。
※登録・修正作業は技術管理課の準備した機器により技術管理課内で行うこと。各機
関より提出される電子納品物の数は時期により異なるため、登録作業の時期は不定期
となることに留意すること。
(技術管理課より連絡を受け、作業にとりかかるものと
する)
(5)システム登録手順書のメンテナンスを行う。
4
その他
(1)各システムの運用管理に関することについて、高知県の指示に従い業務を実施する
こと。
(2)本業務に関する手順書、設計資料等(以下「ドキュメント類」という。)の整備に
関する支援を行うこと。
(3)受託者は各システムの正常運用を行うことができない事態が生じ、又は生じる恐れ
があることを知ったときは、速やかに高知県に連絡をとるとともに、その原因、支
障の範囲、復旧の見通し等について調査のうえ報告しなければならない。
別紙
移行作業の概要及びスケジュール
次期庁内クラウド構築時期(予定)
次期庁内クラウド移行時期(予定)
:
:
平成28年 7月∼平成28年11月
平成28年12月∼平成29年 3月
サーバ移行完了
後、システム正常
稼働確認を行って
いただきます。
V2Vで移行しますが、
移行時にはサーバ停止を伴います。
作業の流れ
作業実施者
現行庁内クラウド
仮想サーバ
シャットダウン
仮想サーバ移行
及び起動
正常稼動確認
システム運用保守業者
現行庁内クラウド保守業者
AND
次期庁内クラウド構築業者
各課システム担当者
OR
システム運用保守業者
 現行庁内クラウドが設置されているデータセンターから、新たに構築する次期庁内クラウドのデータセンター
へ回線(SAN)を準備し、各仮想サーバを移行する予定ですが、その際、サーバ(システム)停止を伴います。
 停止時間は、各サーバの容量や次期庁内クラウド構築業者が用意する回線容量及び移行方法により異な
ります。
 サーバ移行完了後には、正常稼働確認が必要となります。