車両規定

アルトワークスカップ車両規定
第1条
(暫定)
1
車両
参加車両はスズキアルトワークス車両型式スズキ・DBA-HA36S とし道路運送車両の
保安基準に適合した有効な自動車車検証を有し、競技中においても保安基準に適合する状態でなくて
はならない。
当規定に定められていない項目は全て当初のままで、変更及び改造は一切許されない。
認定部品が追加される場合が有る。
第2条
定義
1.指定部品
MMSA より使用が義務つけられた部品。
指定部品以外の使用は純正部品も含み認められない。
2.認定部品
MMSA より使用が認められた部品。
認定部品以外に純正部品の使用も認められる。
*MMSA が認めた(車両規定及びブルテンに記載されている)場合を除き指定部品・認定部品に
対する一切の加工(修正を含む)
・調整・改造は認められない。
第3条
安全規定
1.ロールケージ
すべての車両に4点式以上のロールバーを装着する事を推奨する。
2.安全ベルト
すべての車両に FIA 公認安全ベルトの使用を強く推奨する。
3.牽引用フック
すべての車両に牽引用穴あきブラケット等を備えなければならない。
この牽引用穴あきブラケットは車両をけん引して移動するのに取り付け部分も含め
十分な強度を有していなければならない。車両が砂地に停車したときでも使用が可能な位置に取り
付けられていなければならない。
4.消火器
すべての車両に消火器の装着が推奨される。
第4条
改造規定
本章の安全規定及び本章の改造規定で課せられている以外、すべての改造は禁止される。本規定によ
って許可されていないすべての改造は、明確に禁止される。
変更(取り外し・追加・使用方法等)及び加工等の改造は認められない。更に、当規定に定められて
いない性能の向上を目的としていると判断される部品の装着はその効果を問わず一切許されない。
第5条
エンジンおよび補機
1.エンジン本体
本体の加工及び改造は許されない。
2.過給装置
過給装置及びそれに付属する制御装置・配管類の一切の加工、調整、改造、変形、変更、付加は許
されない。
3.エンジンマウント
エンジン及びミッションマウントの交換は自由
4.フライホイール
MMSA 認定部品への変更が許される。
5.オイルフィルター
変更は自由。
6.オイルクーラー
MMSA 認定部品への変更が許される。
7.オイルフィラーキャップ
変更は自由。
8.インタークーラー及びインタークーラーパイプ
MMSA 認定部品への変更が許される。
9.インタークーラーダクト
MMSA 認定部品への変更が許される。
第6条
電気系統
1.スパークプラグ自由
2.バッテリー自由
3.オルタネーター加工・変更等の改造は認められない。
4.ECU 追加及び改造は許されない。
MMSA 認定部品への変更が許される。
5.配線
当規定で認められている部品を取り付ける為の最小限の加工以外は認められない。
6.電子パーツ
性能向上や各種リミッターを解除する機能の付いた電子パーツの装着は許されない。
レース以外の際にこれらのパーツを装着する場合は、ギボシ端子、コネクター等の
恒久的な配線接続を行いレース時は取り外す事。
第7条
吸排気系
1.エアーフィルター
変更は自由。
2.吸気・排気マニホールド
加工・変更等の改造は認められない。
3.マフラー及び排気管
MMSA 認定部品への変更が許される。
第8条
シャーシー
1.最低地上高: 9cm(アンダーガードを含む)とする。また、車両の1つの側面のすべてのタイヤの空
気が抜けた状態であっても、車両のいかなる部分も地表に接してはならない。このテストは出走
状態で(ドライバーが搭乗し)平坦な面上で行われる。
2.最低重量:当該自動車製造者発行のカタログ等に記載された主要諸元一覧表に記載された車両重量
とする。
この車重は、出走可能な状態で一切の潤滑油、冷却水を満たし、燃料とドライバーを除く車両の
真の最低重量である。
*軽量化を進めた場合、この車重を下回る可能性があるので注意する事。
2WD:5MT/670kg 5AGS/690kg 4WD:5MT/720kg 5AGS/740kg
3.全長及び全幅
変更は認められない
4.ラバーマウント及びブッシュ
変更は自由。
第9条
駆動系
1.クラッチカバー、ディスク
変更は自由。
MMSA 認定部品への変更が許される。
2.トランスミッション
変速比(ファイナルギアを含む)の一切の変更及び改造は許されない。
3.リミテッドスリップデファレンシャル
MMSA 認定部品への変更が許される。
4.シフトノブ
変更は自由。但しシフトパターンは運転席から容易に識別できるように表示する事。
その他加工・変更等の改造は認められない。
第10条
制動装置
1.キャリパー
加工・変更等の改造は認められない。
2.ローター
加工・変更等の改造は認められない。
MMSA 認定部品への変更が許される。
3.パッド
変更は自由
4.ホース
変更は自由。
5.ダクト
変更は認められない。
6.バックプレート
変更は許されない。
第11条
サスペンション
サスペンション及びその取り付け部位の補強は認められない。
1.スプリング
変更は自由。
2.ショックアブソーバー
変更は自由。
3.スタビライザー
MMSA 認定部品への変更が許される。
4.アーム及びロッド類
MMSA 認定部品への変更が許される。
5.リヤバンプラバー
切削は許される。
第12条 タイヤ及びホイール
1.タイヤサイズ及びホイール幅は下記のみ許される。
165/55-15
2.ホイールサイズ
15インチ(4.5J ,5J ,5.5J , 6J)インセットは自由。
3.タイヤ及びホイールはいかなる場合も他の部分と接触しない事。
4.タイヤホイールは車軸中心より前方 30 度後方50度の範囲内でフェンダー等より突出していない
事。
5.常にタイヤのスリップラインは出ていてはならない。
6.タイヤの加工、溶剤塗布等は認められない。
7.使用するタイヤは接地面にタイヤを1周する連続した複数の縦溝を有している事。
但し縦溝のみを有したタイヤの使用は認められない。
8.国内市販タイヤの事
9.MMSA が通称 S タイヤ及びそれに準ずると判断したタイヤの使用は認めない。
10.ホイールスペーサーの使用は認められない。
第13条
車体
1.空力装置
MMSA 認定部品への変更が許される。
2.ボンネット加工・変更等の改造は認められない
MMSA 認定部品への変更が許される。
3.バンパー
MMSA 認定部品への変更が許される。
3.グリル
MMSA 認定部品への変更が許される。
4.アウターミラー
加工・変更等の改造は認められない。
5.タワーバー、ブレース
フロントストラットタワーバーを装着する事が認められる。
但し2点式または3点式でボルトオンにて装着可能なものに限られる。
6.ボディー補強
空洞への充填剤注入も含み一切の補強は認められない。
第14条
車体内部
1.内装
当規定で定められている部品の取り付けに伴う最小限の内装切除は認められる。
それ以外の車室内のすべての部品は切除および加工する事は認められない。
2.防音材
加工・変更等の改造は認められない。
3.ステアリングホイール
加工・変更等の改造は認められない。
サーキット走行時はエアバックコンピューターのコネクターをを外し作動をキャンセルさせる事。
(レース後は復帰させる事)
4.ペダルカバー及びフットレスト
装着する事が認められる。但し確実に取り付ける事。
5.ヒールプレート及びニ―レスト
装着する事が認められる。但し確実に取り付ける事。
6.座席
運転席側シート及び助手席側シートに限り変更が認められる。
但しフルバケットの使用は運転席側だけに限る。
純正シートレールの変更は自由。
7.補助メーター
使用は自由
8.ラップタイム自動計測装置
取り付けは自由
7.インナーミラー
加工・変更等の改造は許されない。
10.フロアーマット
運転席のフロアーマットは走行中、取り外さなければならない。
第15条
統一解釈
本規定は道路運送車両の保安基準に適合し、できる限り変更、改造の範囲を最低限に留めた車両で、
平等な条件の下に一人でも多くの人が参加できる事を目的として作成されたものであり本規定の解釈
に万一疑義が生じた場合は大会長の解釈をもって最終とする。