知的財産を守り、適切に使用する 汚職の防止

公正な事業慣行
汚職の防止
汚職・贈賄は、企業の信頼を失墜させるだけでなく、人権侵害や貧困、環境破壊といった地域の発展を妨げる問題の要因にもなりかねません。
味の素グループでは、
「行動規範」に則って、汚職・贈賄の防止に努めています。
味の素グループ行動規範(抜粋)
3.4. 適正な交際・儀礼
3.5. 贈賄の禁止 3.4.1 私たちは、贈り物や接 待など、業務に関する慣習や儀礼について、
3.5.1 私たちは、国内公務員、外国公務員およびこれらに準ずる者に
良識をもって行動します。
3.4.2 私たちは、お客様や取引先に対して、取引関係の構築や維持を目的と
した不適切な贈り物、接待、金銭の提供などの行為は行いません。
対し、方法を問わず、贈り物、接待、金銭その他賄賂となる利益を
提供しません。
3.4.3 私たちは、取引先に対して個人の利益を図るために贈り物、接待、金銭
を要求するなどの行為を行いません。
参照
P46 組織統治:外国公務員贈賄禁止法対応
知的財産を守り、適切に使用する
味の素グループでは、
自社の知的財産を重要な資産であると認識し、適切に使用するとともに、
他者の知的財産についても侵害することがないよう細心の注意を払っています。
味の素(株)
では発明を積極的に奨励しており、発明へのインセンティブや特許法への対応を目的とした発明報奨制度を設け、
発明者に補償金を支払っています。
商標教育活動
「トレードシークレット漏洩防止」の取り組み
味の素グループでは、商標「味の素R」、
「AJI-NO-MOTOR」の
味の素(株)では、
トレードシークレット(営業秘密)の漏洩防止を
普通名称化防止や、従業員の商標マインド育成を目的として、商標の
目的とした委員会活動を立ち上げて、技術情報を中心に情報管理
基礎知識や「味の素R」をはじめとする商標の表記ルールを学ぶ
の実態把握と改善策の検討を行っています。外部機関による診断
「商標セミ
ナー」を国内および海外のグループ会社向けに継続的に開
も受けて味の素(株)の課題を抽出し、組織・人による管理基盤の
催しています。2014年度におけるセミナー参加者は、味の素(株)およ
整備や物理的・技術的に営業秘密漏洩を起こさせないモデル基盤
び国内グループ会社で計90名です。
の構築を行っていきます。
今後は、事業情報や営業情報の漏洩防止も委員会活動の対象に
発明報奨制度
加え、グループ会社への展開も行っていきます。
味の素(株)では、
「新価値創造」と「開拓者精神」を基本に、グ
ローバル健康貢献企業グループを目指し、独創的な技術やコンテン
ツ、
ブランドなどの知的財産権の保護や有効利用に取り組んでいます。
従業員が会社に譲渡した職務発明には、
「出願補償金」が支払わ
れ、
その職務発明が登録されると「登録補償金」が支払われます。さ
らにその職務発明が会社により実施されると、会社が得た利益に応
じて発明者に「実績補償金」が支払われます。発明の創出され得る
グループ会社においても、ほとんどの会社では同様の制度を導入して
います。
味の素グループ サステナビリティレポート 2015
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