医学教育専門家制度に関心のある会員への説明会（第2期コース受講登録者に対する説明会を兼ねる）日　時：2015 年 7 月 25 日（土）15：30 〜 17：00 会　場：朱鷺メッセ新潟コンベンションセンター　第 3 会場（3 階中会議室 301）座　長：平出　敦（近畿大学）藤崎　和彦（岐阜大学）演　者：藤崎　和彦田川まさみ錦織　宏 2014 年の第 47 回大会（和歌山）において，本学会による医学教育専門家制度が正式に発足した．これまでにわが国で提供してきたプログラムが，医学教育のファカルティの底上げを目指してきたのに対して，この認定医学教育専門家とは高度な医学教育学の専門的人材をめざすものである．現在，医学教育のグローバル化が急速に進む中で，このような医学教育の専門家の必要性は，国際的にもますます広く認識されるようになってきている．わが国においても，こうした人材の養成と資格認定は重要な課題である．実際，現在，注目を集めている医学部の分野別認証においても，各大学において医学教育（医療者教育）の管理・計画・運営を担う人材や，適切に助言できる人材が求められている．そこで，学会認定の制度では，認定資格取得後にそれぞれの施設にてすぐに専門家としての力を発揮できる方に，特にエントリーを期待している．今回の説明会は，この制度に関心のある会員全般にオープンな説明会ではあるが，2015 年度のコース履修登録申請を行った方々の事前説明会を兼ねている．コース履修登録をしていただいた方々は，単に，登録者が医学教育専門家としてのポテンシャルを有しているかどうかを審査されるだけではない．3 つのコースを履修して，これらのコースの内容を修得するとともに，その後，教育実践を行った成果を提示することが求められている．単なる資格認定システムというより一種の人材養成も担っているのである．一方，すでに本学会で長年役割をにない医学教育において一定の実績をあげた会員に関しては，暫定制度を設けて認定を受け，今後，人材養成側として役割をはたしていただくことを期待している．暫定制度に関心のある会員の本説明会の参加も歓迎である．認定申請に必要な申請用ポートフォリオの書き方も説明する予定である．第 1 回の暫定資格申請者のポートフォリオ審査でも，教育ポートフォリオの書き方に苦労している申請者が多かったので，多くの方に聞いてもらえるとありがたい．本制度の定着とともに，わが国において水準の高い医学教育専門家が育成され，医学教育の発展が推進されることが期待される．第47回日本医学教育学会大会予稿集補 53