野菜等経営安定対策事業

野 菜 等 経 営 安 定 対 策 事 業 の 概 要
1 根拠法令
野菜等経営安定対策事業実施要領(昭和 61 年 4 月 16 日付農産第 395 号京都府農林水産部長通達)
農業振興事業費補助金交付要綱(昭和 35 年 11 月 11 日京都府告示第 928 号)
2 事業目的
府内産地から出荷される野菜等の価格低落による生産者の経営に及ぼす影響を緩和するこ
とで、京都産野菜等の生産及び出荷の安定、集団産地育成、保全を図り農業の発展、消費生活
の安定及び豊かな食生活の創造に資するものとする。
3 事業主体
公益社団法人京のふるさと産品協会
4 事業内容
野菜等の平均販売単価が、事前に定めた保証基準単価額を下回った場合に、府、市町村、契
約出荷団体、生産者があらかじめ積み立てた交付準備金から補給金を交付する。
5 保証方式
産地単価保証方式…それぞれの産地実績から設定した 1kg 当たりの販売単価を保証する。
○ 産地販売単価について、その変動を緩和しようとするもの。
○ 事業で用いる販売単価額は、対象野菜等の出荷販売金額から出荷経費を差し引いて得
た額で、1kg あたりの金額で表示する。
*基準単価額等は、京都府において決定される。
6 事業対象年間
○ 原則 1 ヵ年で実施する。
7 加入要件
(1)対象野菜等、対象生産者
○ 対象となる野菜及び花きは、京都府特産物育成協議会設置・運営要領第 4 に規定する
府協議会において指定された野菜及び花き(コギク、トルコギキョウに限る)
。
○ 協会の定める出荷規格により、出荷する全量(新規加入者は 1/2 以上)を契約出荷
団体に販売委託。
(2)対象産地
野
区 分
要 件
契約出荷団体
露
地
1ha 以上、5 戸以上
菜
施
花
設
0.5ha 以上、5 戸以上
き
0.3ha 以上、3 戸以上
*露地と施設が混在する対象産地の指定要件は、施設の要件を摘要する。
*新規加入産地については、産地指定後 3 年以内は 3 戸以上で加入できる。
○ 生産組織が整備されており、当該産地を所管する契約出荷団体の指導のもとに計画的
な生産出荷を行う体制にある。
○ 産地範囲は市町村を単位とする。
8 資金造成の仕組み
○ 資金造成総額=資金造成単価(円/kg・本)×予約数量(kg・本)
基準単価額(A)
100%
保証基準単価(B)
90~95%
資金造成額
70~75%
}
20%
最低額
○ 資金造成額の負担割合
共同出
京都府
市町村
1/2
3/16
京都府
市町村
共同出荷組織※
1/2
3/16
5/16
荷組織
1/16
生産者
1/4
※農業グループ、法人など
9 補給交付金の交付
産地実績から算定された平均販売価額が、保証基準単価(B)を下回った場合、その差額分を交付。
ただし、交付準備金が限度額となる。
○ 事務手続きの流れ
出荷終了 → 実績報告 → 補給交付金額の通知 → 交付申請 → 交付 → 交付報告
○ 補給交付金額
=補給交付金単価(円/kg・本)×交付対象数量(kg・本)×交付率(%)
※次ページ(G 参照)
(A)基準販売価額[円/kg]
産地の基準となる 1kg 当たりの出荷販売価額。
過去 5 ヵ年の産地実績より算出されたそれぞれの産地の販売価額の平均値。
(B)保証基準単価額[円/kg]
産地実績から算出される平均販売価額(E)がこの額を下回ったときに、補給交付金を交付する。
類型化の基準は、対象産地等の保証単価率の特性が用いられている。
類
型
産地別保証
Ⅰ
Ⅱ
A×0.95
A×0.90
(C)資金造成単価[円/1kg] 【A×0.2】
(円未満切り捨て)
府、市町村、JA、生産者が補給金交付のためにあらかじめ積み立てる資金の 1kg 当たり単価。
(D)基準収穫量[kg(本)/10a]
産地の基準となる 10a 当たりの収穫量。
産地整備計画書<実施要領 別記第 3 号様式>により JA から申請し設定する。
※災害時の保証基準となる。
(E)平均販売価額[円/1kg]
当該年度の実績報告により算出する平均販売価額。
 総出荷販売金額[円] 

平均販売価額[円 / kg]=
 総出荷数量[ kg(本)]
(F)補給交付金単価[円/kg(本)]
補給交付金額を算出する際の基礎となる補給交付金の単価。
補給交付金単価[円/kg(本)
]=保証基準単価額[円/kg(本)
]-平均販売単価額[円/kg(本)
]
(G)補給交付金の交付率[%]
計画達成率(出荷数量/交付予約数量)
[%]
70%以上
交付率[%]
100%
50%以上
70%未満
90%
0%以上
50%未満
80%
*計画達成率は、当該年度と前年度の達成率の平均値。