廃棄物削減・生物多様性 環境経営の推進(2つのツールによる環境と経済の両立) 廃棄物の削減 LIME2*1に準じた環境効率の評価 2014年度の産業廃棄物・有価物の発生量は、 18, 648トンで、 2013年度より3,246トン (21%) 増加しましたが、 生活を向上させる製品・サービスを提供しながら、 環境への負荷を減らして持続可能な社会をめざす考え方が 「環境効率」 です。 ほとんどが有価物として有効利用しています。 5年連続でゼロエミッション*を達成しました。 日本合成化学は2011年度よりこの指標を導入し、環境経営の成果管理やステークホルダーとのコミュニケーションツールと *3R (Reduce減らす、 Reuse繰返し使う、 Recyc l e再資源化) を推進し、最終埋立処分量を発生量の0. 5%以下にすることをゼロエミッションと定義しています。 して活用しています。 環境効率は2011年度と比べ3年連続で向上しました。 2014年度は2013年度に対し付加価値 (人件費・減価償却費) が増加し、 ●産業廃棄物・有価物の発生量 ●最終埋立処理量と処分割合 ■(有価物)■(産廃) 18648 (トン) 20000 ■埋立割合 (右軸) (%) 1.20 (トン) 200 0.98 15402 1.00 150 15000 10973 10634 10000 ゼロエミッション 0.5 108 9468 100 50 0.43 0.50 46 47 0.60 0.28 0 0.17 2011 2012 2013 2014(年度) 38 0 2009 2010 2011 2012 2013 ■大垣工場 ■水島工場 ■熊本工場 ■中央研究所 2011年度 2012年度 2013年度 2014年度 11.6 14.7 16.6 17.5 0.40 0.25 32 2010 ●当社の環境効率 = 付加価値*2/ 環境負荷 (L IME2) 円*3 0.80 11240 5000 2009 効率が向上しています。環境負荷の内訳より、 大気汚染 (VOC含む) 、 地球温暖化が主要因なので、 継続的な改善に取り組みます。 31 0.20 ●環境負荷金額の内訳 44.0% 0.00 2014 (年度) 生物多様性への取り組み 三菱化学グループとして、 「日本経団連生物多様性宣言*」 に参画し、事業活動が生態系におよぼす影響に配慮して、環境製品 を提供するとともに生産における環境負荷低減等に努めています。事業活動と生物多様性のかかわりをマップに整理しま した。これをベースに意識を高めながら、今後も生物多様性保全への取り組みを継続していきます。 合計金額 1,350百万円 3% 10.3% 3% 36.4% ■都市域大気汚染 ■地球温暖化 ■光化学オキシダント ■酸性化 ■資源消費 ■廃棄物 ■富栄養化 ■有害化学物質 ■生態毒性 *1 LIME2 : (独)産業技術総合研究所が開発した日本版被害算定型ライフサイクル環境影響評価の手法 *2 付加価値 : 営業利益+人件費+租税公課+減価償却費(円) として設定 *3 環境負荷 :2013年度まで、廃棄物として産業廃棄物発生量を用いていましたが、 2014年度から埋立量を採用しています。 (2011∼2013年度の試算結果も見直しています) 環境会計 日本合成化学は、 2002年度より環境保全・省エネルギー・リサイクルなどに関するコストを集計する環境会計を導入し、 *日本経団連生物多様性宣言 : 経団連が発表した、 自然循環と事業活動の調和、 資源循環型経営の推進などの宣言。 その投資・費用を把握しています。 生物多様性への影響と日本合成化学の取り組み ○ 環境保全コスト:2014年度は、 2013年度と比べ費用額が増加しました【 公害防止の費用等;土壌汚染防止 】 ○ 保安・安全コスト:2014年度は、 2013年度に比べて投資額、費用額とも増加しました【 保安安全に注力 】 取り組み 【 地球温暖化防止 ・ 環境負荷低減 】 CO2排出量の削減 環境配慮型の設備・製造技術 水資源 ECOでクリーンな使用 ゼロエミッション継続 環 境 保 全 コ スト 影響 【 気候変動 ・ 環境汚染 】 再生可能資源 水など 大気への排出 水域への排出 CO2 NOx SOx ばいじん など COD BOD PRTR対象など 取り組み 【 地球温暖化防止 ・ 環境負荷低減 】 開発設計・生産 CO2排出量の削減 モーダルシフト・トラックのサイズ最適化 取り組み 【 生息地保護 ・ 地球温暖化防止 ・ 環境負荷低減 】 事業活動 グリーン購入 (CSR調達) 再生可能 サプライチェーン含めて エネルギーの利用 原料調達 鉱物資源 金属・石灰など 物流 再生可能資源 水など 影響 【 気候変動 ・ 環境汚染 ・ 外来種浸入】 大気への排出 CO2 など エネルギー資源 原油・ガス・電気など LCA評価 準 LIME 2 影響 【 生息地喪失・気候変動・環境汚染・乱獲での枯渇】 エネルギー資源 原油・ガス・電気など 項目 土壌への排出 埋立処分PRTR対象など 投資額 費用額 投資額 費用額 公害 (大気・水質・土壌・騒音等) の防止 176 244 101 538 ②地球環境保全コスト 省エネルギー、 地球温暖化防止 (電力使用量の削減等) 194 106 273 132 ③資源循環コスト 廃棄物削減、再資源化、 PCB廃棄物処理 0 395 0 472 上・下流コスト 製品リサイクル、 容器包装リサイクル 0 0 0 0 管理活動保全コスト 労務費、 I SO認証取得・維持、 CSR報告、 RC教育、 0 184 0 156 研究開発コスト 環境保全の製品・生産技術等の研究開発 1 448 0 391 社会活動コスト 地域活動 (美化・緑化) 、環境団体支援等 0 0 0 3 環境損傷コスト 土壌浄化ほか 3 25 3 29 合計 376 1405 377 1724 投資及び費用 0.58 2.19 0.57 2.60 0 0.69 0 0.59 取り組み 【 地球温暖化防止 ・ 環境負荷低減 】 使用・廃棄 回収・リサイクル CO2排出量・エネルギー資源の削減 環境配慮型の製品(省エネルギー・省スペース・軽量化・薄型化など) 内容 ①公害防止コスト 事業エリア 内コスト エネルギー資源 原油・ガス・電気など (百万円) 2014年度 2013年度 売上高比率 (%) ;日本合成化学単独 研究・開発費 保 安・安 全 コ ス ト 影響 【 気候変動 】 大気への排出 CO2 NOXSOXなど エネルギー資源 原油・ガス・電気など 取り組み 【 地球温暖化防止 】 CO2排出量・エネルギー資源の削減 端材の利用・回収助剤の提供・製造ロス品の利用 影響 【 生息地の喪失・環境汚染 】 事業所の土地利用 既存の事業用地での行為 (改変) ・新たな事業用地での行為 取り組み【 生息地の保護・環境負荷低減 】 緑地保全 ビオトープの育成・緑地化率の向上・環境リスクアセスメント (環境を配慮した施工) 取り組み【 生息地の保護・地球温暖化防止 】 生物種保護 緑地保全 地域貢献 (クリーン活動 在来種育成 植樹 など) を自治体・市民・NGOと協力して 影響 【 気候変動 ・ 環境汚染 ・ 生息地喪失】 大気への排出 CO2 など エネルギー資源 原油・ガス・電気など INPUT 事業活動の流れ 内容 法対応コスト 防火・消火、 自衛消防、 機器法定検査 自主対応コスト 安全強化、保安用窒素等 管理活動コスト 労務費、 安全教育 合計 OUTPUT 売上高比率 (%) ;日本合成化学単独 投資額 費用額 投資額 費用額 142 150 409 262 93 109 352 307 0 165 3 309 238 425 765 878 0.37 0.66 1.15 1.32 生物多様性への影響 生物多様性保全の取り組み 生物多様性の影響を少なくする アクションの流れ ® を参考に作成 *企業と生物多様性イニシアティブ (JB I B) の 「企業と生物多様性の関係マップ 」 39 項目 (百万円) 2014年度 2013年度 環境保全効果 環境負荷低減についてはP.35∼39に記載しています。 2014年度は産業廃棄物のリサイクル、有価物への転化を推進して ゼロ工ミッションの達成を継続しました。水使用量、NOx等は2008年以降のトレンドをみると、削減傾向を示しています。 40
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