No.3

し
よ
う が
つ
こ う
しんじよう(新庄)
わたしの 力
あなたの 心
みんなの 絆
校庭を吹く風に、初夏の香りが漂う季節となってき
ました。学校では、家庭訪問や春の遠足、野外活動も
終わり、1学期も半ばにさしかかります。少し落ち着
いた雰囲気で学習に取り組んいます。
3つの(あ)
・あいさつ
・あるく
・あとかたづけ
葛城市立新庄小学校
校長室だより NO.3
平成27年5月29日
発行者 校長 髙岡 信
5月15日(金)心配された雨の天気予報が、うそ
のように好天に恵まれ、とっても暑い日になりました。
親
親は
どの子も
等しく
みな
かわいい
1年
山麓公園
2年
ふるさと公園
わけへだてを
するのでは
ないが
(身体・心)病む子は
もっと
かわいい
その子を
眠れぬ夜も
案じて
3年 昆虫館
4年 二上山
5月21日(木)22日(金)さわやかな風が吹く
好天に恵まれた曽爾高原での野外活動でした。
あるのです
(いつの時代でも、子をおもう親心は深いものです。
「ウルサイ」と思うこともあるでしょうが、それほ
ど子を思うのです。)
野外炊飯「カレー作り」
「亀山登山」
ツバメが飛び交う季節になりました。ところで、ツ
バメの親鳥は、ひなを育てるために、1日の内でどれ
だけ、えさを運んでいるといると思いますか?
子育て中の親が餌を運ぶ回数は、1時間当たり約4
5月14日(木)6年生の広島(ヒロシマ)修学旅行
0回だそうです。この時期1日の親鳥の活動時間は1 にむけ、平和学習として、葛城市内在住の「花井フジ子
3時間で、1日に約520回 ひなにえさを与えます。 さん」をお招きして、被爆体験のお話をしていただきま
一つの巣でひなの数は平均5羽ですから1羽当たり1 した。
日に100回のえさを食べる計算になります。親ツバ
花井さんは、広島県のご出身で、原爆が落とされた1
メも自分で食べる虫は、ひなの2~3倍なので、すご 945年は15歳の女学生でした。8月6日は朝から陸
い量の虫を捕っていることになります。 親鳥は、こ 軍の仕事のお手伝いをするために、トラックに乗って作
の時期、起きている時間のすべてをひなを育てるため 業現場にむかっていました。現場についてしばらくした
に費やしています。
時、突然「ピカッ」と光り、後は、一体何が起こったの
これは、私たち人の世界でも同じことが言えると思 か分からず頭を地に伏せて時が過ぎるのを待ちました。
います。ツバメの親鳥とまではいきませんが、ご家庭
しばらくして、花井さんの目にとびこんできたのは、
の方は、1日24時間のうち、睡眠時間と子どもが学 この世のものとは思えない、地獄のような光景でした。
校にいる時間を除いて、約3分の1以上の時間をお子 皮膚がたれさがったままさまよう人々。水を求めて川に
さんと過ごして、毎日、休み無く、悪戦苦闘しつつ、 入り亡くなっていく人々。そして死体の山。
楽しみながら子育てに励んでおられると思います。
花井さんにとって、当
私も、連れ合いとわが子の子育ての思い出話をする 時のことを思い出すのは、
中で、幼稚園のとき、泣いて泣いて登園したこと、小 と て も 辛 い 辛 い こ と だ と
学校のとき、夏休みの宿題をいっしょにして、親の作 思 い ま す 。 そ れ で も 目 の
品になってしまったことなど、人生の中で、我が子と 前 の 子 ど も た ち に 語 り 伝
かかわれる時間ってそう多くはなく、そのほとんどの え る 花 井 さ ん の 姿 に 毎 年
時間が、幼稚園や小学校の時期だと思います。
ながら感謝の気持ちでい
子どもがいて、親としての存在感を一番感じること っぱいです。
ができるのが、この時期です。だからこそ、親子で過
花井さんの思いを受け
ごす、今この一瞬、ひとときを大切に楽しんでくださ と め 、 ヒ ロ シ マ へ の 修 学
い。
旅行では、平和の尊さを
しっかり学んでほしいと
思います。