マダイの遺伝子選抜技術の開発と 実用化についてのお知らせ お客様各位 弊社では成長や耐病性について遺伝子選抜技術の開発を行ってまいりましたが、 この度、マダイについて成長選抜育種に有効なDNAマーカーの開発に成功しました ので、概要を報告いたします。また、現在使用している親魚についても簡単にご説明 させて頂きます。 今回開発した成長関連DNAマーカーを指標とした親魚選抜(マーカーアシスト選抜) は平成25年から実施しており、平成25年春仔からは以前の種苗とは全く異なる性質 の種苗となっています。 フィールド試験においても餌食いと成長は好成績を納めており、養殖業者の皆様の 期待に添える稚魚であると思っています。また、本手法を応用して、耐病性について の遺伝子選抜技術の開発も実施しており、耐病性形質に関連が有ると思われるいく つかのDNAマーカーの開発に成功しております。数年後には耐病性種苗が商品化出 来るように、現在、研究を進めているところです。 是非一度、まる阿のマダイをご検討頂けましたら幸いです。 マーカーアシスト選抜についての概略 トビ個体 ビリ個体 マーカーアシスト選抜実施後の飼育成績 出現頻度(%) 60 トビ遺伝子 選抜後 50 40 30 20 選抜前 10 0 0.5 1 ビリ遺伝子 ビリ遺伝子を保有している親魚を 積極的に排除 1.5 2 2.5 魚体重(g) 3 3.5 4 サイズのバラツキが少ない魚群を 生産することに成功 DNA解析による親魚集団の選定 各親魚を種苗生産に用いた時の飼育 成績と親魚の遺伝的バックグラウンド を加味して、各親魚群が有している形 質を評価しています まる阿親魚群の遺伝的構造 本研究は愛媛大学と共同で実施し、平成25年度日本水産学会春季大会で発表しました。
© Copyright 2024 ExpyDoc