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食育通信
平成27年6月
広島県立広島特別支援学校
すっきりしない天気が続いています。この時期は高温多湿の日が多く,食欲も
落ちてきがちです。蒸し暑さに負けないよう,毎日の食事をきちんととって,元
気にすごしましょう。
栄養教諭と一緒に
平成27年6月24日(水)
【小学部2年1組】
学級で育てているトマト・なす・きゅうりの
秘密を「やさいしんぶん」にまとめています。
平成27年6月2日(火)
【中学部1年2組】
野菜の色も,体を元気にしてくれる成分でで
学級でピーナッツを育てます。
きていることを勉強しました。(リコピン・ナ
ピーナッツに主に含まれる栄養素は,脂肪,たん
スニン・クロロフィル)
ぱく質,ビタミン類,食物せんいということと,脂
夏にとれる野菜を「夏やさい」といって,他
肪が一番多いので,
「ピーナッツは主に熱や力のも
の夏やさいについても,触ったり,秘密を聞い
とになる食べ物」であることを勉強しました。
たりしました。
また,秋に収穫したら,料理をして食べる予定な
ので,おいしい食べ方も学びました。
「やさいしんぶん」に書き加えて,他のクラ
スの友達に教える予定です。
平成27年6月29日(月)
【中学部2年1.2組】
学級で育てたじゃが芋を収穫しました。
じゃが芋には,でんぷんが多く含まれているので「じゃが芋は
主に熱や力のもとになる食べ物」であることと,壊れにくいビ
タミンCが含まれていることを勉強しました。また,緑色にな
った皮や目の部分にはソラニンという毒があるので,調理のと
きには,しっかり取り除く必要があることも学びました。
このあと,ポテトサラダを作って食べました。
ひろしま給食100万食プロジェクトの最優秀レシピ賞が決定しました。
府中町の小学5年生が考えた「まんさい!ひろしまご飯」です。
広島県産のたこ,広島菜漬,ちりめんじゃこと梅干し,白ごまを,広島県産
のレモン果汁を使った酢飯に混ぜて食べるものです。
10月のひろしま食育ウィークの給食に登場します。
☆
食中毒に注意しましょう
☆
気温や湿度が上昇すると食中毒の事故が増加します。
一般に細菌は,栄養分・水分・適度な温度の三つがそろうと,分裂してねずみ算式に
増えていきます。分裂の早い種類の菌では10分足らずで分裂するので,食べ物につい
た1個の菌が10分で2個に増え,さらに10分で4個,1時間後に64個,2時間後
には4000個,3時間後には26万個,4時間後には1700万個にもなります。食
中毒菌が,100~100万個くらいで食中毒を起こすことを考えると,大変な数です。
さらに,食中毒を起こす細菌やウイルスは,食品の中で増えても,食品の見た目やに
おいを変化させないのが厄介なところです。気づかないまま食べて食中毒を起こしてし
まいます。(腐敗菌が増えたときには,食品が変なにおいや味に変化するので,気づく
ことができます)
食中毒を防ぐには・・・
清潔
...
調理器具・手や食品もしっかり
洗って調理!
調理器具や手についている
菌を食品につけない!!
食品についている菌を調理
器具や手につけない!!
迅速
...
温度管理
...
しっかり加熱!
残すならすぐ冷蔵庫へ!
75℃以上で1分以上の加熱
で,菌をやっつける!!
残った料理についている
菌を増やさない!!
作ったらすぐ食べる
料理についている菌を
増やさない!!
下痢や嘔吐などは,体が
原因物質を排除しようとす
る防御反応です。
万一,これらの症状が出
た場合は,下痢止めなどを
使用せず,医師の診断を受
けることが大切です。
他に,
*冷蔵庫に食品を詰め込みすぎない。
*生の肉,野菜,加熱済の料理は同じスペー
スに置かない。
*まな板・包丁は肉・魚・野菜で別のものを
用意し,こまめに洗浄・消毒する。
*ふきんはこまめに洗浄・消毒して乾かす。
*けがをした手で直に食品にさわらない。
*調理のときは,手の爪を短く切る。
*焼肉のときなど,生肉と加熱した肉を触る
はしは別のものにする。
*食べる前には手を洗う。
などにも注意すると,食中毒を予防するのに
有効です。