マグナ 777 AC-DCツインコア“サンダーステック” 製品概要 マグナ 777 は、厳しい電流負荷条件下のACで利用する場合でも、溶接棒の棒焼けが全くしない高 度に進んだ“ツインコア(双極) ”加工プロセスを用いた、新しいタイプの鋳物用溶接棒です。 溶接棒を本格的に活用されるユーザーにとって、この進んだ特長は優れた経済性をもたらし、棒焼け で棒が使い物にならなくなることもありません。更にユニークな温度管理特性から、より均一な熱発 生と溶融金属の流れによる完全な溶接を促進し、スパッターの発生も抑制します。 完全な洗浄作用 マグナ 777 フラックスの優れた化学作用は、鋳鉄の表面から油や錆やペンキ滓などの表面汚染物質を、 高効率にそして完全に洗い流し、溶融した溶接材の結合を促進し、事実上あらゆるタイプ・等級・規 格の鋳鉄にも、しっかりと強力に、かつ機械的にも確実な溶接を提供いたします. 特殊な添加物が、溶接中にセメンタイトの形成を抑制するのをうまく助け、どんなグレードの鋳鉄で も優れた切削性を保持するように働きます. その上、強力な形成アマルガムが、化学薬品やその派生物など、溶接を損なう可能性のある物質を、 溶接スラグの一部として容易に剥がれるように外に押し出し、溶接面を保護します。 “サンダーステック”コントロールブラスト作用 マグナ 777“サンダーステック”は、奇抜な「コントロールブラスト」パルスを適用しており、結合 力の強い2つのフェーズのプロセスを備えています。 1. 初期フェーズ(連続作用) マグナ 777“サンダーステック”は、溶接エリアの中や周りの全ての汚染物質を洗浄し、あるいは 焼き尽くし、アークのごく近くにあるスケールや酸化物をも焼き尽くす強力な浄化アークを飛ばしま す.強力なアークは、連続して起こる第2フェーズのマグナ 777“サンダーステック”に入るために、 溶解した溶接金属のプール(溶融池)に、欠陥のない表面と層を構築します。 2. 第2フェーズ(連続作用) 溶融金属転移の初期段階が、収束しつつも未だ保持して、不純物等の焼き尽くしが続いて起こって いる間、溶接エリアの溶解状態を保持します。このプロセスによって、ブローホールやピンホールの 形成が阻止され、更に第2フェーズのアークと輻輳しながら、溶融金属転移作用の減少分で母材を予 熱し続けて、熱影響部(HAZ部)にマルテンサイトが形成されるのを阻止し、切削性をドラマチッ クに改善します。 アークが初期フェーズに逆戻りし、第2フェーズ引き継ぐなど連続的な交番を基本として行われます。 マグナ 777“サンダーステック”は、この「コントロールブラスト」パルスが際立って安定した、強力 なかつ充分な切削性に富んだ溶接を提供いたします。 使用し易いビルトイン マグナ 777“サンダーステック”は、小型のポータブルAC溶接機やDC両極性溶接機でも使用できま す。被溶接材が、拘束されずに伸び縮みが自由なところでは、パス間でのピーニングの必要はありませ ん.マグナ 777“サンダーステック”でなされた溶接は切削性がよく、耐亀裂性に富み、ねずみ鋳鉄や 球状黒鉛鋳鉄、あるいは可鍛鋳鉄などの大型のものにも適用が可能です。またマグナ 777“サンダース テック”は、鋼製パーツに鋳鉄を溶接するのにも使用でき、優れた溶接強度と完全溶接を実現できます。 マグナ 777“サンダーステック”は、ダクタイル鋳鉄やニレジスト鋳鉄、ミーハナイト鋳鉄、それに鋼 材にさえも溶接でき、ニッケル合金や鋳鋼にも優れた溶接性を発揮致します。
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