豊田市予算編成に対する要望

特集
豊田市予算編成に対する要望
(新規要望を中心に抜粋)
当地域の景気は自動車産業を中心に回復基調にあるものの、
これからの持続的な発展に向けては「人口減少・少子高齢化」
という大きな構造的課題を抱えています。特に地域内に多くの顧客・取引先を有する小規模事業者にとっては、厳しい経営環境
を強いられるものと危惧され、官民協働による豊田創生の実現に向けて取り組みを加速させていくことが急務であります。
このような状況に鑑み、
当所は中小企業や小規模事業者が抱えるさまざまな課題を的確に捉え、迅速に対応していくことが何
よりも重要であると考えます。今回の要望においても、
中小企業・小規模事業者への支援を最優先に掲げ、補助金・助成金制度
を最大限に活用できる環境づくりや、事業承継、人材確保、新分野への進出などを掲げました。
豊田市との連携を今まで以上に緊密なものとし、
中小企業等への支援を活動の柱に地域の発展に向けた諸課題の解決に取
り組む所存であります。
1. 中小企業・小規模事業者への支援
重要テーマ
経営環境の改善
中小企業等(500事業所)へのヒアリング調査を踏まえ、おもに次の事項を要望しました。
■補助金・助成金の活用促進
(1)補助金等の活用方法を解説した「広報とよた」特集号の発刊
≪情報提供≫ ●補助対象となる業種・事業等、要件を分かりやすく記した総合的なマニュアルの配布
≪簡 略 化≫ ●会員の要請を受けて商工会議所がサポートする補助金等の申請手続きを簡略化
≪拡 充≫ ●申請 手 続き:申請書類の種類・項目等の削減、受付期間の延長 など
●制度の拡充:補助枠の拡大、補助金の一部前出し交付 など
■経営支援体制の強化
(1)中小企業が抱える経営課題(事業承継・人材確保&育成・新分野進出等)に対する相談体制の強化
≪体制強化≫ ●豊田市・豊田信用金庫等との連携強化(パートナーシップ協定の活用)
≪窓口整備≫ ●事業所が抱える課題に1か所で対応可能な「ワンストップ型センター」の設置を検討
■税制支援策の強化
≪設備投資≫ ●中小企業等が保有する設備の新陳代謝を促進する支援策の拡充(碧南市にて実施事例あり)
重要テーマ
ものづくり人材の育成
人口減少・少子化に対応する新たな人材育成に向けた産業振興体制について要望しました。
■とよたイノベーションセンターを中心とした人材育成のスキーム整備
(1)
「とよたものづくり振興センター」
(仮称)の新設構想の検討
≪人材育成≫ ●ものづくり人材の育成を柱とするセンターの新設
(中小企業の相談窓口等のワンストップ型機能も追加)
■新たな産業の育成
(1)工業団地の新設と企業誘致優遇策の検討
≪分 野≫ ●次世代自動車、
ロボット、環境エネルギー、医療・介護など
≪優 遇 策≫ ●低地価、エネルギーインフラ完備、税(固定資産税・法人市民税他)の優遇など
≪地元対策≫ ●誘致企業に対する地元への優先発注等、地元中小企業が被る恩恵を十分に配慮
(2)中山間地の過疎対策を兼ねた農商工連携事業への継続支援
≪企業参入≫ ●耕作放棄地を活用する農商工連携事業を奨励するために企業の農地取得の規制緩和を促進
とよたcci.mail 2015/10月号
中心市街地のにぎわい再生と商業振興
北地区市街地再開発を契機とした賑わいの創出を目指し、各施策の要望を行いました。
■中心市街地の活性化
(1)中心市街地テナントミックスの早期具現化
≪魅 力 U P≫ ●公共施設を含めた集客施設の魅力アップ支援
≪事業対応≫ ●国際的なイベントへの対応支援
≪新規誘致≫ ●有名ブランド店誘致など
(2)都心環境計画に伴う具体的事業の早期策定
≪広場整備≫ ●駅前広場の整備
≪駐車場対応≫ ●駅周辺の駐車場の利便性向上
■商業振興
(1)空き店舗や空き家の活用
≪事業支援≫ ●「リノベーションまちづくり」事業への支援
≪立地規制≫ ●準工業地域における大規模集客施設の立地規制
≪情報提供≫ ●大型店の進出などの情報提供など
4. 観光振興への取り組み
北地区市街地再開発事業
重要テーマ
観光振興策の強化
■市外への広報PR活動
(1)「豊田市」をPRする広報活動の強化
≪ W E B ≫ ●WEBを活用した市の魅力発信やコミュニティサイトの構築(一方向から双方向へ)
(2)国際都市としての整備
≪多言語対応≫ ●英語以外にも対応した観光パンフレット等の作成
≪情報発信≫ ●WEBなどを活用した国内外への情報発信
≪広報活動≫ ●旅行会社などと連携した広域的な広報活動
■インフラ整備
(1)事業継続に不可欠な税負担の軽減
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重要テーマ
市役所・商工会議所・観光協会・豊田スタジアムなどの協働による観光振興について要望しました。
(2)補助金等の申請手続きの簡略化、制度の拡充
2. ものづくり産業の振興
3. まちづくりの推進
(1)ラグビーW杯や東京オリンピックに向けた国際都市化の推進
≪観光振興≫
≪滞在対策≫
≪観光地化≫
≪ W i - F i ≫
≪防犯体制≫
●観光案内所の設置、標識(看板)の多言語表記、観光モデルコースの整備など
●宿泊や飲食面でのおもてなし拡充
●お土産や免税取扱、両替、通訳など観光地としてのインフラ整備
●公衆無線LANスポットの拡大
●防犯カメラの増設や警備体制の拡充
(2)道の駅新設
≪道 の 駅≫ ●松平地区や猿投地区に道の駅を新設
■環境都市の早期実現
(1)スマートグリッド実証実験の推進
≪産業誘致≫ ●地元企業とのマッチングによる新産業誘致
(2)市民および産業界の環境取り組み支援
≪制度新設≫ 下記への補助制度新設
●太陽光発電システムの普及促進
●家庭用燃料電池の普及促進
●環境対応車(PHV等)の普及促進
●燃料電池車(FCV)の普及促進
≪再生エネ≫ ●再生可能エネルギーの活用モデル地区を整備
ミライ&水素ステーション
とよたcci.mail 2015/10月号
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