92 37 仕訳のくわしい書き方を覚えよう! …仕訳帳の形 ここでは、4 級

37
仕訳のくわしい書き方を覚えよう!
きゅう
だい
…仕訳帳の形
もんたいさく
さほう
ここでは、4 級 の第2問対策として、くわしい作法(きまりごと)にしたが
しわけ
か
かた
がくしゅう
った仕訳の書き方を 学 習 します。
仕
平成
○年
1
摘
(現
1
要
金)
(資
開
本
金)
訳
帳
4ページ
元
丁
借
1
1,000,000
方
貸
8
方
1,000,000
業
12 (商
4
品)
(現
350,000
金)
1
350,000
諸
口
3
(商
品)
4
280,000
(商品売買益)
9
120,000
1
18,000
○×商事から仕入れ
20 (売
掛
金)
400,000
△△物産へ売上げ
31
諸
(現
口
金)
(水道光熱費)
12
12,500
(雑
13
5,500
費)
電気代と諸経費の支払い
1,768,000
1,768,000
小書き(こがき)
てきようらん
かりかた
かしかた
かんじょう か も く
か
かんじょう
摘要欄には、まず借方と貸方の 勘 定 科目をカッコでくくって書きます。勘 定
かもく
かりかた
かしかた
ふた
とき
いちばんうえ
しょくち
科目が借方または貸方のどちらかで二つ以上になる時は、その一番上に「諸口」
か
き
しょくち
もろもろ
ごうけい
い
み
にち
かしかた
にち
かりかた
と書きます。諸口とは諸々の合計を意味します(20日の貸方、31日の借方)。
「もとちょう
らん
てんきさき
もとちょう
かんじょうばんごう
きにゅう
「 元 丁 」欄には、転記先の 元 帳 の 勘 定 番号(№)を記入します。
92
【例題37】
次の取引を参考に、仕訳帳の(
)に必要な語句または金額を記入し、仕
訳を完成させなさい。なお、小書きは省略する。
6 月 28 日
南北銀行から¥250,000 を借り入れ、利息¥1,250 を差し引かれ、
現金で受け取った。
7 月 3 日 電気代¥8,000 とガス代¥6,000 を現金で支払った。
仕
平成
○年
摘
6 ( ) (
訳
要
帳
元
丁
) (
3ページ
借
方
貸
) ( )
(
(
)
( ) (
)
(
)
( ) (
)
3,067,000
次ページ繰越
仕
平成
○年
摘
訳
要
7 ( ) (
)
)
借
方
(
) ( )
(注)勘定科目名と丁数
現金…1、借入金…12、水道光熱費…24、支払利息…25
93
3,067,000
4ページ
( ) (
(
)
帳
元
丁
前ページ(
方
貸
) (
方
)
)
(
)
38
総勘定元帳の正式な書き方を覚える!
そうかんじょうもとちょう
か
…総勘定元帳の形
かた
ひょうじゅんしき
ここでは、総 勘 定 元 帳 のくわしい書き方( 標 準 式 )をマスターします。
仕
平成
摘
要
○年
1
1
帳
元
借
4ページ
方
貸
方
丁
(現
1
金)
(資
開
平成
○年
本
摘
総
仕
丁
要
1 資
8
金)
借
勘
現
定
元
帳
金
№1
摘
仕
丁
要
貸
方
金 4 1,000,000
本
摘
仕
丁
要
借
本
らん
てんきもと
金
№8
平成
○年
方
1
しちょう
1,000,000
平成
○年
方
資
平成
○年
1,000,000
業
相手勘定
(あいてかんじょう)
1
訳
しわけちょう
摘
1
貸
方
金 4 1,000,000
現
すう
仕
丁
要
きにゅう
「仕丁」欄には、転記元の仕訳帳のページ数を記入します。
あ い て かんじょう
ふくすう
ばあい
そうかんじょうもとちょう
てきようらん
しょくち
か
相手 勘 定 が複数の場合は、総 勘 定 元 帳 の摘要欄に諸口」と書きます。
ほうほう
ざんだかしき
か
かた
しめ
つぎに、もうひとつの方法「残高式」という書き方を示しておきます。
現
平成
摘
要
仕
○年
1
1
かり
借
金
方
丁
資
かし
本
らん
金
4
かんじょうざんだか
貸
方
№1
借
残
高
貸
1,000,000
かりかた
かしかた
借
×××
しめ
※ 「借/貸」欄は、 勘 定 残高が借方・貸方のどちらにあるかを示します。
94
【例題38】
次の取引を参考に、仕訳帳の(
)に必要な語句または金額を記入し、総
勘定元帳への記入も行いなさい。なお、小書きは省略する。
6 月 28 日
南北銀行から¥250,000 を借り入れ、利息¥1,250 を差し引かれ、
現金で受け取った。
仕
平成
○年
摘
6 ( ) (
訳
要
帳
元
丁
) (
借
方
貸
) ( )
(
)
( ) (
)
(
)
( ) (
)
総
平成
○年
摘
仕
丁
要
借
勘
現
定
3,067,000
元
借
入
支
払
利
(参考)残高式による現金勘定への記入
現
平成
○年
28 借
摘
要
入
仕
丁
金
3
借
方
248,750
95
)
3,067,000
帳
金
平成
○年
方
方
(
次ページ繰越
6
3ページ
№1
摘
仕
丁
要
貸
方
金
№7
息
№25
金
貸
№1
方
借
貸
借
残
高
×××
39
複式記入のくみあわせはいくつある?
とりひき
かりかた
ひだりがわ
…取引の結合関係
かしかた
みぎがわ
しょ
しわけ
てんき
ひとつの取引について、借方( 左 側 )と貸方(右側)の2カ所に仕訳や転記
かくかんじょう
きにゅう
きろく
ほうほう
ふくしき ぼ
き
(各 勘 定 への記入)などの記録をする方法を複式簿記といいます。
たい
げんきん
うりかけきん
これに対して、たとえば現金だけとか売掛金だけ、といったふうにひとつの
ざいさんこうもく
うご
きろく
ほうほう
たんしき ぼ
き
財産項目のみの動きについてだけ記録する方法を単式簿記といいます。イメー
げんきんすいとうちょう
ジとしては現金 出 納 帳 だけつけるというのもありますし、身の回りならこづか
ちょう
か け い ぼ
よ き ん つうちょう
たんしき ぼ
き
だいひょうれい
い
い 帳 ・家計簿・預金 通 帳 などは単式簿記の代 表 例 と言えるでしょう。
ふくしききにゅう
しさん
ふさい
じゅんしさん
しゅうえき
ひよう
ところで、複式記入をすると、かならず資産・負債・純資産・ 収 益 ・費用の
ぞく
かんじょう か も く
たいしゃく
か
いずれかのグループに属する 勘 定 科目を 貸 借 どちらかに書きます。
けつごう
かんけい
つぎ
ようそ
い
とりひき
その結合の関係は次のように 8 つの要素からなると言われていて、これを取引
ようそ
だい
もん
りろん
で
の8要素といいます。第1問の理論でときどき出るテーマです。
とりひき
けつごうかんけい
とりひき
ようそ
【取引の結合関係…取引の8要素】
(借方の要素)
(貸方の要素)
1 資
産
の
増
加
資
産
の
減
少 5
2 負
債
の
減
少
負
債
の
増
加 6
3 純資産(資本)の減少
純資産(資本)の増加 7
4 費
収
用
の
発
生
96
益
の
発
生 8
【例題39】
下記の語群の中から次の文の(
ら12までの番号で答えなさい。
)の中に最も適当な言葉を選び、1か
(1)商品を掛け売りしたり資金を貸し付けたりした時に生じる( ア )を、
簿記では( イ )という。
(2)取引要素の結合関係において、負債の増加と( ウ )が結びつく取引
はない。
(3)
( エ )手続には、つぎの3つがある。すなわち、①仕訳帳を締め切っ
たり試算表の作成や精算表の作成を行ったりする( エ )予備手続、②
損益振替仕訳・資本振替仕訳などの( エ )に関するさまざまな仕訳を
行い総勘定元帳を締め切ると同時に繰越試算表を作成したりする( エ )
本手続、財務諸表(貸借対照表や損益計算書)を作成する( エ )報告
手続、といった3つの手続である。
(4)現金¥1,000,000 を元入れして開業した、という取引は、取引の 8 要素の
うち「(
オ
語群:
1資産の増加
5債権
9資産
ア
)」と「純資産の増加」の組み合わせである。
2資産の減少
6債務
10 純資産
イ
3負債の増加
7貸付金
11 期末
ウ
97
エ
4負債の減少
8財産
12 決算
オ
40
資産・負債・純資産・収益・費用の関係 …その他の知識
さいご
り ろ ん たいさく
ちしき
がくしゅう
最後に、理論対策として、いくつかの知識を 学 習 しておきましょう。
たいしゃくへいきん
げんり
(1) 貸 借 平均の原理
しわけ
かりかた
かしかた
しさんひょう
かりかたごうけい
かしかたごうけい
つね
いっち
ふくしききにゅう
仕訳の借方と貸方、試算表の借方合計と貸方合計は常に一致します。複式記入
けっか
な
た
げんり
たいしゃくへいきん
げんり
の結果としてかならず成り立つ原理で、 貸 借 平均の原理といいます。
ざ い む しょひょう
たいしゃくたいしょうひょう
そんえきけいさんしょ
しめ
じょうほう
ないよう
(2) 財務 諸 表 ( 貸 借 対 照 表 と損益計算書)が示す 情 報 の内容
たいしゃくたいしょうひょう
しさん
ふさい
じゅんしさん
貸 借 対 照 表 の資産・負債・純資産のようすを財政状態といいます。
そんえきけいさんしょ
しめ
しゅうえき
ひよう
うちわけ
けいえいせいせき
また、損益計算書で示される 収 益 と費用の内訳を経営成績といいます。
ぼ
き
もくてき
ざいせいじょうたい
けいえいせいせき
ひょうじ
くわ
ざいさん か ん り
簿記の目的は、財政 状 態 や経営成績を表示することに加え、財産管理に
や く だ
役立つことにもあります。
たいしゃくたいしょうひょうとうしき
し ほんとうしき
(3) 貸 借 対 照 表 等式と資本等式
しさん
ふさい
しほん
じゅんしさん
しさん
ふさい
しほん
かんけい
たいしゃくたいしょうひょうとうしき
資産=負債+資本(純資産)の関係を 貸 借 対 照 表 等式といいます。
じゅんしさん
かんけい
し ほんとうしき
また、資産-負債=資本(純資産)の関係を資本等式といいます。
そんえきけいさんしょとうしき
(4) 損益計算書等式
ひよう
と う き じゅんりえき
しゅうえき
かんけい
そんえきけいさんしょとうしき
ひよう
しゅうえき
費用+当期純利益= 収 益 の関係を損益計算書等式といいます。
ひよう
おお
と う き じゅんそんしつ
費用のほうが大きければ、「費用= 収 益 +当期 純 損 失 」になります。
98
【例題40】
次の文章の(
)の中に最も適当な言葉を書きなさい。
簿記の目的は、貸借対照表によって企業の決算日における①(
)
を表示し、損益計算書によって企業のある会計期間における②(
)
を表示することにあるが、さらに③(
)に役立つ情報を提供す
ることにもある。
仕訳や試算表の各会計記録を見ると、常に借方合計と貸方合計は一致してい
る。このような原理を④(
)という。そのため、期中あ
るいは決算手続の会計処理が正しく行われていることを検証しうるのである。
貸借対照表等式とは、⑤(
いい、⑤(
)-⑥(
⑦(
)と呼ぶ。
)=⑥(
)+純資産の関係を
)=純資産の関係になれば、これを
また、損益計算書の仕組みから「費用+当期純利益=⑧(
)」が導
かれ、この関係を⑨(
)というが、もしも当期が損失ならば、
費用=⑧(
)+⑩(
)となる。
99
練習問題10
…37~40 の復習
問題1 次の文の(
)の中にもっとも適当な言葉を語群から選び、番号を
記入しなさい。
ⅰ 取引要素の結合関係で、負債の減少と( ア )は結びつかない。
ⅱ
ⅲ
ⅳ
ⅴ
財務諸表を作成する手続を( イ )という。
借方合計と貸方合計が一致することを( ウ )の原理という。
一定期間の経営成績を明らかにする財務諸表を( エ )という。
資産=負債+純資産(資本)の等式を( オ )等式という。
語群:
1資産の増加
5損益計算書
9貸借対照表
2収益の発生
6繰越試算表
3純資産の増加
7貸借平均
4貸借対照表
8損益一致
10 純資産
11 決算本手続
12 決算報告手続
ア
イ
ウ
問題2 次の資料により、①期首純資産
エ
②期中の収益総額
ただし、期中に¥300,000 の現金引出しがあった。
資料:
・期末資産¥4,000,000
・期中の費用総額¥530,000
・期末負債¥1,240,000
・当期純利益¥460,000
①期首純資産
②収益総額
100
オ
を求めなさい。
問題3
次の取引につき、仕訳帳に必要な記入を行い、総勘定元帳の備品勘定
と買掛金勘定(標準式)に転記しなさい。ただし、仕訳帳の元丁欄には
転記を行った勘定についてのみ記入し、仕訳帳の小書きは省略する。
9月2日
パソコン¥150,000 とプリンター¥50,000 を購入し、代金は小切手を
振出して支払った。
5日
埼玉商事に、先月仕入れた商品の代金¥66,000 を現金で支払った。
仕
平成
○年
9
摘
2
5
(
要
帳
元
丁
3ページ
借
方
貸
方
)
(
(
)
(
)
)
総
平成
○年
訳
摘
要
仕
丁
借
勘
備
方
買
定
元
帳
品
平成
○年
掛
101
№6
摘
金
要
仕
丁
貸
方
№9