モーションキャプチャ技術と身体動作処理

『モーションキャプチャ技術と身体動作処理』シンポジウム
日時:2015年7月17日(金) 10:00~18:00
場所:青山 TEPIA4 階 TEPIA ホール http://www.tepia.jp/access/
主催:神奈川工科大学先進技術研究所 後援:
(株)ナック イメージテクノロジー
入場無料
「モーションキャプチャ技術と身体動作処理」シンポジウムは,2003 年より立命館大学八村広三郎
教授のプロジェクトを中心に数多くの方々に学術研究発表をして頂き開催してきました.2015 年度よ
り神奈川工科大学先進技術研究所小島一成准教授のプロジェクトが継続して開催致します.今後,この
シンポジウムを発展していくために,学術研究だけでなく,様々な企業とも連携を深め実施していきた
いと考えております.皆様のご参加をお願い致します.
プログラム
10:00 開会のご挨拶 立命館大学 八村広三郎
10:10 「超リアルネットワークコンテンツ創成技術の開発」
神奈川工科大学 小島一成
11:00 「CG アニメーションのための Motion Filter」
東京工科大学 近藤邦雄
11:40 「身体動作データの統計解析による熟練技能の可視化に向けて」
東海大学 向井智彦
12:20 デモ展示&休憩
14:00 基調講演「Visual Journalism」 英国 BBC 放送 Jonathan Spencer 15:00 休憩
15:20 「欧米のブロードキャスト分野における MAC3D System の活用事例」
Motion Analysis 社 Lucy Keighley
16:00 「エンターテイメント分野におけるモーションキャプチャ過去・未来」
神奈川工科大学 福本隆司
16:40 閉会の挨拶
17:00 懇親会
お問い合わせ先:神奈川工科大学先進技術研究所 小島・向田 [email protected]
発表題目「超リアルネットワークコンテンツ創成技術の開発」 神奈川工科大学 小島一成 本プロジェクトでは,リアルタイムモーションキャプチャシステムを独自に開発したリアルタイムネットワー
ク伝送技術で接続し,リアルタイムレンダリング技術で統合した 3 次元グラフィックエンジンを用いてモーショ
ンメディアシステムを開発している.本システムは,リアルタイムモーションキャプチャ技術とリアルタイムネ
ットワーク伝送技術,リアルタイムレンダリング技術で構成されている.このシステムを活用した事例(放送,
演劇など)および今後の研究開発事例を紹介する. 発表題目「CG アニメーションにおける動作誇張のための Motion Filter」 東京工科大学 近藤邦雄 CG アニメーションにおけるキャラクターの動きをより良く表現するために,アニメーターは,さまざまな動作
誇張を行なっている.本講演では,モーションキャプチャシステムによって計測した動作データを用いた動作誇
張のためのさまざまな手法について紹介する.特に我々が取り組んできた Motion Filter とそのアニメーション
への適用について紹介する. 発表題目「身体動作データの統計解析による熟練技能の可視化に向けて」 東海大学 向井智彦 スポーツトレーニングや伝統芸能における技能伝承を支援するために,モーションキャプチャ技術が広く活用
されている.当研究室では,様々な分野の運動熟練者のコツを表す要素を,各種統計解析法を用いて特定すると
ともに,コンピュータグラフィクス技術を用いてわかりやすく可視化するシステムについて研究している.本講
演では,我々がこれまでに開発してきた身体動作データ処理技術や運動分析技術を紹介するとともに,現在取り
組んでいる研究の概要を紹介する. 発表題目「Visual Journalism/BBC News での MAC3DSystem 活用事例・ワークフロー」 BBC(英国) Jonathan Spencer 氏 Creative Director VR / 3D / Viz: Visual Journalism : BBC News ジョナサン·スペンサー氏は BBC ニュースビジュアルジャーナリズムのコンピューターグラフィックス(CG)開
発チームを管理しています.チームはニュースルームのテンプレート作成から BBC の選挙報道で使用される仮想
現実グラフィックに至るまで,ニュースのリアルタイム CG のすべてのコンテンツ配信を担当.テレビのグラフィ
ックデザイナーとして経験豊富で実験的な映像と音のクリエイターです.スペンサー氏は,1980 年代に美術の絵
画を学んだ後,コンピュータ·アニメーションに移行し国際的なデザイン賞を数々受賞しています.実績などを映
像を交え紹介します. 発表題目「欧米のブロードキャスト分野における MAC3DSystem の活用事例」 Motion Analysis 社 英国サポートチーム代表 Lucy Keighley 欧米では映画,テレビ,CM,ミュージックビデオなどのエンターテイメントの分野だけでなく,日常のテレビ
番組やニュースなどブロードキャスト現場においてもモーションキャプチャシステムが多用途に使われています
スタジオなどでの制作現場で MAC3DSystem がどのように使われているのか,また MAC3DSystem が使われている現
場のメリットなどを日本の皆様にご紹介させていただきます. 発表題目「エンターテイメント分野におけるモーションキャプチャ過去・未来」 神奈川工科大学 福本隆司 日本で商業向けのモーションキャプチャサービスが始まって 20 年.
私たちはどこまでモーションキャプチャを
使いこなして来れたのでしょう.1995 年磁気式・光学式のサービスが始まり,CG 制作に導入されたモーションキ
ャプチャ.2000 年代ゲームムービーでの映画撮影的な試みや設計段階(プレビズ)での活用.2010 年代に入りリ
アルタイム CG と組み合わせたライブ演出など.
講演者自らが関わってきた過去の様々な取り組みを振り返りつつ,
現状の課題や未来に向けたヒントを探ります.