◇ 先進地視察研修報告 ― 真のリーダーこそが「まちおこし」の核 ― 商工会理事 宇都晃一 9月3日、4日 熊本県商工会連合会、大分県道の駅、水辺の郷おおやまで、秋丸会 長以下15名が参加し、2日間の研修を行いました。 ①熊本県商工会連合会研修 ・熊本県の合併状況 87→52(内商工会議所との併存4) ・合併対策合同研 究会の留意点(方式、時期、本・支所の配置、持ち寄り金、市補助金制度、綿密な スケジュールなど) ・新商工会活動の基本理念・基本方針の決定(地域を・産業 を・そして自らを育成・繁栄・進化) ・合併までの留意点(合併を担当する「核 となる人物」の熱意、リーダー力によるところが多い。時間的、空間的とくに人間 関係がむずかしい。) ②豊後大山「ひびきの郷」視察 大分県知事提唱の「一村一品」運動の一担として「梅・栗を植えてハワイへ行こう」 と町を挙げて参加した大山町の成果の現状を視察しました。 ・ H7年にはお楽しみ先取りで1500名ハワイ旅行に参加、町民の意識改革と 意欲を盛り上げる。また、距離・時間的など物理的悪条件が道路網の整備で改 善され、多くのビジネスチャンスが生まれた。 ・ 平成10年4月 株式会社「おおやま夢工房」の設立(官民の境界をこえ柔軟 な対応、行政・企業・一般・農家も株主) 田舎ならではの特性を活かす(ゆ ったり感、季節感、自然の恵み、助けあい)商品開発、ブランド化(地域全体 のブランド化)多角経営(温泉、地産品、特産品、レストラン、宿泊施設) ・ 力強いリーダーの存在(町教育委員会職員が町長の命を受け退職、若き経営者 として会社運営に当たる。創造性豊かな発想と寝食をわすれた努力と行動力は、 やがて会社経営を安定させ、農家をはじめ町民の希望と夢のある町となった。 ) いままで、北海道「屋台村」、東京「沖縄の村」、福岡「道の駅」など研修視察を 行いましたが、結論は、優秀な頭脳とすばらしい行動力・実行力をもつ献身的なた くましいリーダーとそれを支えるスタッフが何よりの第一条件です。 つまり、トップの先見性・決断力・情熱とそれに応えた若きリーダーの献身的な 研鑽・実行・努力のたまもの、加えて住民の信頼、期待感と着実なたゆまぬ実践が 結実していくと思われます。
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