プログラム - Akiko Nakajima

2015 Sumida Triphony Hall Presents[おすすめ公演情報]
下野竜也[指揮・お話・企画監修]
ベルリン・フィルとも共演、世界最高峰のフラメンコ・ギタリスト、
満を持して登場!
!
Tatsuya SHIMONO,conductor
© Naoya Yamaguchi
Sumida Triphony Hall Presents
9/26(土)18:00
1969年鹿児島生まれ。2000年東京国際音
楽コンクール
〈指揮〉
優勝と齋藤秀雄賞受賞、
01年ブザンソン国際指揮者コンクールの優勝
で一躍脚光を浴び、以降、国際的な活動を展
開。ローマ・サンタ・チェチーリア管、
チェコフィル
ハーモニー管、
シュツットガルト放送響などに
次々と客演を重ねている。06年に読売日本
交響楽団の初代正指揮者に迎えられ、
13年
4月には首席客演指揮者に就任。更に14年4
月からは京都市交響楽団常任客演指揮者
に就任。11年から広島ウインドオーケストラ音
楽監督も務めている。上野学園大学音楽学
部教授として後進の指導にもあたる。
スーパー・ソリスト meets 新日本フィル
カニサレス&新日本フィル
〜踊りやパーカッションも交え、
その情熱ほとばしる妙技を満喫!〜
■出演
カニサレス[ギター]
カニサレス・フラメンコ・カルテット
松尾葉子
[指揮]
新日本フィルハーモニー交響楽団
[管弦楽]
下野竜也プレゼンツ!
音楽の魅力発見プロジェクト第2回
中嶋彰子[ソプラノ]
Akiko NAKAJIMA,soprano
90年全豪オペラ・コンクール優勝。シドニーと
メルボルンと両劇場と契約し、
「皇帝ティートの
慈悲」
のセヴィリアでデビュー。99年ウィーン・
フォルクスオーパーと専属契約し、
その卓越し
た歌唱と演技力、華やかな存在感で圧倒的
な人気を獲得。オペラ以外でもメータ、
マゼー
ル、小澤征爾らの指揮で各国のオーケストラ
と共演。第14回
「出光音楽賞」受賞。
© AMANCIO GUILLEN
●お問合せ・お申込み:
トリフォニーホールチケットセンター
03-5608-1212 www.triphony.com
《夏だ!オペラだ!オーケストラだ!》
指揮・お話・企画監修
下野竜也
ソプラノ 中嶋彰子
管弦楽
新日本フィルハーモニー交響楽団
© K.MIURA
新日本フィルハーモニー交響楽団[管弦楽]
New Japan Philharmonic,orchestra
1972年指揮者・小澤征爾のもと楽員による自主運営のオーケストラとして創
立。すみだトリフォニーホールを本拠地とし定期演奏会の他、地域に根ざした
演奏活動も特徴的。2013/2014シーズンよりConductor in Residenceインゴ・
メッツマッハー
(13年〜)
、Music Partner of NJPダニエル・ハーディング
(10年
〜)
の二頭体制が始動。近年の斬新な企画と演奏は高く評価されている。
2016年9月より上岡敏之が音楽監督に就任予定。
2015年8月16日
(日)
午後4時開演
公式HP http://www.njp.or.jp/
公式Twitter @newjapanphil
公式Facebook http://www.facebook.com/newjapanphil
主催・企画:すみだトリフォニーホール 協力:新日本フィルハーモニー交響楽団
平成27年度文化庁
劇場・音楽堂等活性化事業
Program
夏
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●ヴィルヘルム・リヒャルト・ワーグナー(1813-1883)
Wilhelm Richard Wagner
オペラ
「ローエングリン」より
第3幕への前奏曲、結婚行進曲
Prelude to Act 3 & Wedding March, from the Opera " Lohengrin"
●早川正昭(1934-)
Masaaki HAYAKAWA
バロック風
「日本の四季」より“夏”
NATSU from "Passacaglia"
プログラム・ノート
ワーグナー/オペラ
「ローエングリン」
より
第3幕への前奏曲、結婚行進曲
前島秀国
奏時間わずか10数秒
(!)
の<火の鳥とその踊り>となり、
目まぐるしく動き回る
弦楽器と木管が、火の鳥の登場を告げます。次の<火の鳥のヴァリアシオ
弟殺しの罪を着せられたエルザ姫の窮地を救う、謎の騎士ローエングリ
ン>は、
ピッコロとフルートの可愛らしい掛け合いが火の鳥の踊りを表現した
ン。騎士は正体を伏せたまま姫と結婚しますが、彼女が騎士の素性に疑い
音楽。そして、
ロシア民謡風のオーボエの旋律が印象的な<王女たちのロ
を持ったため、騎士は正体を明かすと姫のもとを去っていく……という物語で
ンド
(ホロヴォート)
>は、魔王に囚われている13人の王女たちの踊りの音楽
す。本日演奏される第3幕への前奏曲とそれに続く結婚行進曲
(婚礼の合
です。オーケストラの
「ドン!」
という大音量と共に<カスチェイ王の魔の踊り>
唱)
は、
ふたりが初めて寝室に入る場面の音楽ですが、オペラの結末を知って
が始まると、火の鳥の魔法にかかった魔王と手下たちがホラーチックな踊り
いると、実際の結婚式で流れた時に思わずヒヤッとしてしまいます。
を始めます。踊り疲れて倒れた一味は、
ファゴットがしみじみと歌う火の鳥
の<子守歌>によって深い眠りの中へ。最後に、雲の切れ目から陽が差す
早川正昭/バロック風
「日本の四季」
より
“夏”
第1楽章
日本人がこよなく愛するクラシック曲のひとつにヴィヴァルディの
「四季」が
ようなホルンの旋律から<終曲>となり、魔王から解放された王女たちとイ
ワンが、
喜びを盛大に表現する大団円となります。
(まえじま ひでくに/サウンド&ヴィジュアル・ライター)
●ジョージ・ガーシュウィン
(1898-1937)
George GERSHWIN
ありますが、
その
「四季」
をヒントに早川正昭が作曲した
「日本の四季」
は、季節
オペラ
「ポーギーとベス」より“サマータイム”
品。
“夏”
の第1楽章の主題は
「我は海の子」
です。
■歌詞日本語訳
ガーシュウィン/オペラ
「ポーギーとベス」
より
“サマータイム”
ガーシュウィン:サマータイム
スッペ:恋は優しい野辺の花よ
夏が来れば
暮らしは上向き
魚が飛び跳ね、綿花が育つ
パパは金持ち、
ママも美人
いい子だから、あんたも泣かないで
★[小林愛雄による訳詞]
恋はやさしい 野辺の花よ
夏の日のもとに 朽ちぬ花よ
熱い思いを 胸にこめて
疑いの霜を 冬にもおかせぬ
わが心の ただひとりよ
に縁のある童謡や唱歌を主題に用い、バロック音楽のスタイルでまとめた作
"Summer Time" from the Opera " Porgy and Bess"
●フランツ・フォン・スッペ(1819-1895)
Franz von Suppé
オペレッタ
「ボッカッチョ」より
“恋は優しい野辺の花よ”
アメリカ初の黒人オペラとして作曲された
「ポーギーとベス」
は、足の不自由
な貧民ポーギーと、娼婦ベスの間に繰り広げられる悲恋を描いた作品。第
1幕冒頭の夏の日暮れ時、漁師の妻クララが自分の赤ん坊に歌って聴かせ
る子守歌が
“サマータイム”
です。
"Hab’ ich nur deine Liebe" from the Opera "Boccaccio"
●ジャコモ・プッチーニ(1858-1924)
Giacomo Puccini
オペラ
「トスカ」
より“歌に生き、恋に生き”
" Vissi d'arte, Vissi d'amore" from the Opera "Tosca"
●イーゴリ・ストラヴィンスキー(1882-1971)
Igor Stravinsky
組曲「火の鳥」
(1919年版)
The Firebird ( Ballet suite,1919)
1. 序奏
2. 火の鳥とその踊り
3. 火の鳥のヴァリアシオン
4. 王女たちのロンド
(ホロヴォート)
5. カスチェイ王の魔の踊り
6. 子守歌
7.
終曲
スッペ/オペレッタ
「ボッカッチョ」
より
“恋は優しい野辺の花よ”
14世紀の艶笑文学
『デカメロン』
の作者ジョヴァンニ・ボッカッチョと、実在し
た彼の愛人フィアメッタの恋を描いたラブ・コメディ。第1幕でフィアメッタが愛
いつか、あんたも歌いながら
ひとりで立てる朝が来る
そして翼を広げ
大空へ羽ばたいてく
心配するこたぁ、ないんだよ
胸にまことの 露がなけりゃ
恋はすぐしぼむ 花のさだめ
熱い思いを 胸にこめて
疑いの霜を 冬にもおかせぬ
わが心の ただひとりよ
パパとママがいるからね
を歌う
「恋は優しい野辺の花よ」
は、
今年没後70年を迎える詩人・小林愛雄
プッチーニ:歌に生き、恋に生き
の訳詞をテノール歌手の田谷力三が浅草オペラで歌い、大ヒットしました。
私は歌に生き、愛に生き
人の心を傷つけることなく
不幸な人を目にすれば誰彼となく
手を差し伸べてきました
原詞とはずいぶんニュアンスが異なっていますので、
ぜひ後出の拙訳と比較
してみてください。
プッチーニ/オペラ
「トスカ」
より
“歌に生き、恋に生き”
歌姫トスカの恋人カヴァラドッシが反体制派の政治犯の友人をかくまった
ことから、ふたりに襲いかかる悲劇。死刑判決を受けたカヴァラドッシを救
うため、
トスカが警視総監に切々と訴えかけるアリアが“歌に生き、恋に生
き”
です。
ストラヴィンスキー/組曲
「火の鳥」
(1919年版)
伝説の火の鳥を探しに来た王子イワンが、火の鳥の力を借り、不死身の
魔王カスチェイに囚われていた王女のひとりと結ばれる、
というロシア民話を
題材にしたバレエ音楽の組曲です。まず、
低弦が地底で蠢くようにして始ま
る<序奏>は、
カスチェイ王の魔法の庭を描いた不気味な音楽。続いて、演
どんな時でも、まごころこめて
私は礼拝堂の祭壇に
祈りを捧げ
どんな時でも、まごころこめて
祭壇に花をお供えしてきました
なのに、こんなにも悲しい時に
神様、どうしてわたくしに
このような報いをお与えになるのですか?
聖母様の御衣に宝石を捧げ
天に向かって歌を捧げると
星々がいっそう美しく瞬きました
なのに、こんなにも悲しい時に
神様、どうしてわたくしに
このような報いをお与えになるのですか?
★
[原詞からの訳]
あなたに愛されているなら
貞節なんか要らないわ
愛というつぼみがあって、
はじめて貞節という花が咲く
だから、つぼみがすくすくと育つように
大切にしてほしいの
そうしたら大輪の花を咲かせるから
おねがい、つぼみから目を離さないで
貞節があっても、なくても!
貞節なんかなくても
愛は歓びを与えてくれる
でも、愛のない貞節だけで
幸せになった人なんかいない!
だから、つぼみがすくすくと育つように
大切にしてほしいの
そうしたら大輪の花を咲かせるから
おねがい、つぼみから目を離さないで
貞節があっても、なくても!
日本語訳
(小林愛雄訳以外)
:前島秀国 ※訳詞の無断転載を禁じます。