冬場管理ポイント - 日本チャンキー

冬場管理ポイント
テーマ
温度
管理
換気
管理
床
管理
温度管理
隙間風対策
【方法】
ビニール等による隙間塞ぎ
【利点】
 冷たい空気の不必要な流入を防ぐ
 温度・湿度が管理しやすくなる
 静圧を管理しやすくなる
 床の悪化を防ぐ
 ガスコストの減少
トリへのストレスを軽減
温度が下がりやすい場所
壁際
良好例
扉付近
換気扇付近
隙間塞ぎで
均一な環境へ
画像:ジョージア大学
壁際への対応
 鶏舎外側にビニールを張り、
特に下部からの隙間風を防ぐ
 鶏舎外側と内側の両方に張る
→内側のみだと結露による
床悪化に繋がる可能性あり
戸・扉付近への対応
鶏舎内側
隙間あり
鶏舎外側
敷料で隙間塞ぎ
かんぬき+楔
ハネ戸にビニール
を挟み込む
換気扇への対応
 使用しない換気扇を完全に塞ぐ
ビニペット
画像:宮田物産㈱HP
画像(左):Aviagen社
入雛前からの加温
(℃)
40
35
30
25
20
15
10
5
0
-5
温度安定
4段階加温
舎内温度
加温開始
12/30 12/31
舎外温度
1/1
1/2
1/4
1/3
0日齢 1日齢
餌付け日
1/5
2日齢
【良好例】入雛4日前から加温開始
(前日までに舎内温度を安定させる)
夜間の加温
 夜間にガス再点火し、舎内は安定した温度推移
 一日中、局所的に偏ることのないトリの分布
換気管理
冬場換気の目的
 舎内温度を維持する
 空気質を維持する
 過剰な水分を除去する
静圧による
空気の流れ

・適正静圧により鶏舎中央付近まで
入気を届かすが、飛び過ぎにも注意
・スモークテスターなどで空気の流れ
をチェックする事が必要
  
最低換気レベルを達成する為の適正な鶏舎内気圧目安
鶏舎幅
10m
12m
14m
15m
18m
気圧(Pa)
-10.0
-12.5
-15.0
-17.0
-20.0
水柱インチ(i/w)
-0.04
-0.05
-0.06
-0.07
-0.08
空気の特性を利用した入気
5℃
60%
16℃
30%
 空気は11℃上がる毎に湿度が半分になる
 入気を天井付近で混ぜる
 適正な静圧を確保する
出典:M.Czarick氏資料
不適切な換気
 陰圧不足により隙間の多い鶏舎程、
換気が適切に出来ない
→入気が直接落下
→床面の結露
 温度保持の為、換気量不足に
→空気質の悪化
出典:Aviagen社
不適切な換気による弊害例
大腸菌症
目ズレ
床湿り
良好な入気
 適切な静圧で勢いよく冷気を導入している
 天井に障害物なく鶏舎中央まで冷気が届き、
程よく暖気と混ざっている
体重に見合う換気量を確保
チャンキーブロイラー管理ハンドブック2014より
温度−1∼16℃間の換気量/羽
生体重(kg)
最低換気量(m3/時間)
0.050
0.100
0.200
2.600
2.800
3.000
0.074
0.125
0.210
1.437
1.520
1.600
 体重増加に伴い、その体重に見合う換気量が必要
 必要換気量は、日齢ではなく体重で決定する
 「廃温」後も、夜間だけは定期的に僅かでもガスを使用
して換気量を確保する
間欠タイマーの使用
10分サイクル
5分サイクルは、舎内温度の変動が小さく、
無駄な(ガス)暖房を避ける事ができる
℃
5分サイクル
26
25
1.1℃
24
舎内設定温度
23
給温開始温度
22
21
3.3℃
5
5
10
10
15
15
20
20
*典型的なパターンを示している為、実際の温度変動とは異なります
25
25 分
ポスター:ブロイラーの冬場換気
※ 弊社ホームページ(http://www.chunky.co.jp/tech/)から
ダウンロードできます
床管理
床湿りの影響
冬季撮影
 大腸菌症、接触性皮膚炎
 冷えによる消化不良、衰弱
 不均一な分布により、局所的に密度が高くなる
→給餌器付近にトリが集まり、他のトリの採食を制限する
→引っ掻き傷が増加し、格外が増加する
良好な床面 (31日齢)
 床は湿り過ぎず、乾き過ぎず
 均一な温度と風速によって得られる
 良好時の床温度は、約28∼33℃
ドリンカーの高さ
 ドリンカーの高さが不適切だと、床湿りを助長する
→適切な高さに細かく調節する
床直し
管理機
敷料補充
 早めの管理機対応で床の悪化を軽減させる
 床が悪化した場合は敷料補充
まとめ
温度管理
•徹底的に隙間風対策を行う
•早めに加温開始し、入雛前に舎内温度を安定させる
換気管理
•適切な静圧で入気をコントロールする
•最低換気量を確保する
床管理
•ドリンカーを適切な高さに細かく調節する
•必要に応じて管理機、敷料補充で敷料改善