大会テーマ 差別の現実から深く学び、生活を高め、未来を保障する『教育

大会テーマ 差別の現実から深く学び、生活を高め、未来を保障する『教育』を確立しよう。
部落問題をはじめとする様々な人権問題の解決とすべての子どもたちの自己実現に向けて、日々ご尽力いた
だいているみなさまに深く敬意を表します。
公益社団法人 三重県人権教育研究協議会(三重県人教:旧 三重県同和教育研究協議会)は、1953年の
結成以来、社会の民主化と部落問題の解決をめざす教育の創造に取り組んできました。
「差別の現実から深く学
び、生活を高め、未来を保障する教育を確立しよう」とする営みは、部落問題をはじめ、さまざまな人権課題
を地域や学校の教育課題へとつないできました。それは、被差別の状況におかれている子どもや親、地域の人々
の「思い」や「願い」に応える教育を創りだそうとする地道な歩みであったと言えます。
国は、21世紀を「人権の世紀」とする世界的潮流のなかで、これまでの同和教育の確かな歩みの成果と培
われてきた手法への評価をふまえ、2000年に「人権教育及び人権啓発の推進に関する法律」を制定しまし
た。この法律に基づいて策定された「人権教育・啓発に関する基本計画」には、人権教育・啓発に関して「今
後とも、積極的かつ着実に推進されるべきものである」と明記しています。
今年は、部落問題の早急な解決は「国の責務」であり「国民的課題」であるとした同和対策審議会の答申が
出されて50年の節目となります。しかし、現在もなお、結婚などに際して現れている差別や土地に対する忌
避意識など、深刻な状況があります。また、高校や大学への進学率や高校中途退学率に表れる格差、就労状況
や個人の収入、失業率などに明らかな差別の実態があります。さらに、部落差別をはじめさまざまな差別事象
が、インターネットなどの媒体をとおして発生しています。
貧困層の固定化や世代を越えた連鎖が、格差社会における貧困問題の課題として指摘されています。このこ
とは、子どもの学力や教育機会の不平等という教育課題につながり、子どもたちの自己実現を阻んでいます。
また、保護者の生活上の不安は、子どもとかかわる時間を十分にもてないまま、育児困難や虐待といった問題
となって子どもたちの権利を奪っています。
「子どもの権利条約」に掲げられている「子どもの最善の利益」が
尊重される社会を実現するには、厳しい現実があります。
子どもたちをとりまく状況や社会情勢が厳しさを増している今、私たちは同和教育の理念や成果に学び、と
りわけ厳しい状況におかれている子どもたちを中心に据えた教育を推進していくとともに、学校・保護者・地
域・行政・企業・関係団体等が連携・協働して、人権尊重社会の構築に向けて取り組んでいく必要があります。
そして、一昨年に制定された「子どもの貧困対策の推進に関する法律」にも示されたように、すべての子ども
が生まれ育った環境に左右されることなく、将来への展望を描き、自己実現を果たせるよう取り組んでいかな
ければなりません。
今年で終戦から70年が経過しました。この戦争で犠牲となった人々の痛みを深く心に刻み、日本国憲法に
おいて永久の「反戦」を誓いました。今、あらためてこの日本国憲法が謳う崇高な理念を自覚し、すべての人々
の生命、自由及び幸福を追求する権利が保障される社会の実現のために、私たちは「教育」を追求、創造して
いかなければならないと考えます。
10月17日・18日の両日にわたって、四日市市及び菰野町・朝日町・川越町において49回目となる三
重県人権・同和教育研究大会を開催いたします。子どもの育ちにかかわるすべてのおとながつながり、すべて
の子どもたち、すべての人々が自分らしく、生きがいをもってくらすことのできる人権文化あふれる地域づく
り・学校づくりを実現するための取組を発展させていきましょう。
多くのみなさまのご参加を心よりお待ちしております。
2015年9月
第49回三重県人権・同和教育研究大会 三泗大会実行委員会 委員長 田中 俊行
公益社団法人 三重県人権教育研究協議会 会 長 藤田 郁子
2015年10月17日(土) ・ 18日(日)
日
時
[17日(土)]全体会・地元報告
12:30~13:30
13:30~16:45
[18日(日)]分科会
9:30~10:00
10:00~16:30
[全体会(17日)]
受 付
開会行事・基調提案・地元報告
受 付
分科会
四日市市中央緑地体育館(四日市市日永東1丁目3−21)
会
場
主
催
第49回三重県人権・同和教育研究大会 三泗大会実行委員会
公益社団法人三重県人権教育研究協議会
援
三重県 三重県市長会 三重県町村会 三重県教育委員会 三重県市町教育長会
三重県小中学校長会 三重県高等学校長協会 三重県国公立幼稚園・こども園長会 三重県保育士
協会 三重県私学協会 三重県 PTA 連合会 三重県高等学校 PTA 連合会 三重県公民館連絡協議会
三重県子ども会連合会 部落解放・人権施策確立要求三重県実行委員会 三重県教職員組合 三重
県人権・同和行政連絡協議会 部落解放同盟三重県連合会 部落解放三重県民会議 同和問題にと
りくむ三重県宗教教団連帯会議 日本労働組合総連合会三重県連合会 全日本自治団体労働組合三
重県本部 日本放送協会津放送局 三重テレビ放送 伊勢新聞社 三重県在日外国人教育研究会
公益財団法人反差別・人権研究所みえ 一般社団法人三重県私立幼稚園協会 三重県部落出身教職員の会
社会福祉法人三重県社会福祉協議会
(順不同)
後
[分科会(18日)]
四日市市・三重郡(菰野町・朝日町・川越町)の公共施設等
テーマ 差別の現実から深く学び、生活を高め、未来を保障する『教育』を確立しよう。
地元報告
気づきから行動へ
~まず、わたしから
そして、あなたと~
参加資料代
3,000円(要項・報告書集および大会紀要代)
参加対象
どなたでも参加できます。
連絡先
公益社団法人三重県人権教育研究協議会 事務局
〒514-0113 三重県津市一身田大古曽 693-1 三重県人権センター内
TEL 059-233-5530 FAX 059-233-5533 Mail [email protected]
☆最新情報は「三重県人教最新情報・お知らせ」のホームページ(http://www.sandokyo.jp)で !
〇駐車券が必要です。会場のスタッフの誘導に従って駐車してください。会場周辺道路は常時渋滞している状況です。余裕
をもってお越しください。お帰りの際には、1号線に出るまでに 1 時間程度かかる予定です。公共交通機関の利用をおす
すめします。
○全体会会場では、手話通訳があります。
〇託児を希望される場合には、9月28日(月)までに、三重県人教事務局にご連絡ください。乳児につきましては
当日の受付はできませんので、あらかじめご予約ください。
地元報告
気づきから行動へ
~まず、わたしから そして、あなたと~
○分科会は別表の通り19分科会と特別分科会を設定しています。分科会の参加について校種・職種等による指定や制限は
ありません。また、事前申し込み等の必要もありません。「報告概要」と、全体会場で配布する「要項・報告書集」を参
考にして、ご希望の分科会に参加してください。
○分科会会場の駐車台数には限りがありますので、乗り合わせ等のご協力をお願いします。来場の際、お車は駐車場にお停
めください。満車の場合でも、別の駐車場へのご案内はいたしかねますので、予めご了承ください。違法駐車は厳禁です。
〇駐車場のない分科会につきましては、公共交通機関をご利用いただくか、有料駐車場(各自負担)に停めてください。
○上履きが必要な分科会があります。別表でご確認いただき、必要な場合はご準備ください。
〇菰野町にて「かもしかハーフマラソン」が開催されます。午前中、四日市 IC 付近は渋滞が予想されております。
特別分科会のご案内
川越町あいあいホール(三重郡川越町大字豊田一色314番地)
[講座Ⅰ] 10:00~11:40
『四日市公害と人権』
「四日市公害について」
講 師 : 岡田 良浩 さん (四日市公害と環境未来館 副館長)
「四日市公害語り部講話」
語り部 : 野田 之一 さん (四日市公害裁判の原告)
澤井 余志郎さん (四日市公害を記録する会)
[講座Ⅱ] 13:00~14:30
『障害者差別解消法と障害のある人の権利』
~私たち抜きに私たちのことを決めないで~
講 師 : 杉田 宏 さん (NPO 法人ピアサポートみえ 相談支援専門員)
[講座Ⅲ] 14:40~16:10
『これでいいのか、日本の人権意識』
講 師 : 江嶋 修作 さん (解放社会学研究所 所長)
☆市町人権啓発展示「市町コーナー」 展示時間 9:30~16:30
○ 参加券は、全体会(第 1 日)参加券・分科会(第2日)参加券・資料引換券が1枚綴りになっています。必要に応じて事前
に各券片を切り離していただいても結構です。ただし、資料は「資料引換券」とのみお引き換えします(参加券だけで
は資料はお渡しできません)ので、ご注意ください。
○ 地元実行委員会または三重県人教事務局の許諾のない物品販売、ビラ等の配布、署名・募金活動等は一切お断りします。
○ 喫煙については、各会場のルールを遵守してください。なお、学校の敷地内は全て禁煙です。