第34号 - 多摩北部医療センター

グリーンレター
多摩北部医療センター
患者さん向け広報誌
~森のたより~ 第34号 平成27年9月30日
乳がん検診のお話
検診には対策型検診と任意型検診があります。対策型検診は地域住民全体の死亡率を下げることを
目的に各自治体が行うものです。任意型検診は個人の癌の早期発見を目的とするもので、人間ドック
のがん検診がその代表です。
乳癌の場合、対策型検診としては2年に一度の視触診+マンモグラフィが推奨されています。一
方、任意型検診では超音波検査を単独で、あるいはマンモグラフィと併用で行うことも多いようで
す。
マンモグラフィと超音波は、癌を見つけるうえで、それぞれに得意、不得意があります。癌を見つ
ける所見として“しこり”と“石灰化”がありますが、超音波はしこりを見つけるのは得意ですが、
石灰化を見つけるのは苦手です。一方でマンモグラフィは石灰化を見つけるのは得意ですが、乳腺密
度の高い乳房内のしこりを見つけるのは苦手です。乳腺密度は、東村山市の検診結果報告書では、マ
ンモグラフィ所見の最初の部分に、“脂肪性”、“乳腺散在”、“不均一高濃度”、“高濃度”の4
段階で表示してあります。“高濃度”の方は、機会があれば超音波検査を受けられることをお勧めし
ます。
もちろん石灰化やしこりが見つかったからといってすべてが癌というわけではありません。検診で
要精査となっても、実際に癌である可能性はおおむね5%程度です。要精査となった場合でも、怖がら
ずに精密検査を受けましょう。
【当院のマンモグラフィー】
乳がん検診
金曜日(午後)
東村山市在住の40歳以上女性のうち、無料クー
対象者
担当医師
ポン・検診問診票を持参された方
外科部長 大倉史典
♪受診を希望される方は裏面、予約受付電話へ
ご連絡ください。
通院治療室が移動しました
8月より8床に増設し、場所も
移動しました。
患者さんが安全に、また安心
して治療が受けられるよう各
部署が協力して運営をしてい
ます。
【新・通院治療室室内】
薬剤科のご紹介
たまほくの薬剤師は、どのような仕事をしているのか簡単に紹介させていただきます。
薬剤師と言えば、白衣を着て、薬を混ぜているイメージが最初に目に浮かぶと思います。
たまほくでは職種別にユニフォームの色が分かれており薬剤師は、緑色のユニフォームを着
ています。薬局の中では、様々な機械を使いながら、医師からの処方せんに基づいて飲み薬
や注射薬などの調剤をしています。
調剤業務は薬剤師の基本的なものですが、患者さんが安心して治療を行うための大切な仕事
の一つです。
散剤の調剤
錠剤の調剤
院内製剤の調製
窓口での相談
当院では、各病棟に専任の薬剤師が常駐して、患者さんが持ってこられた薬やアレルギー
などの情報を聞き取り、安全で効果的な薬による治療ができるように医師や看護師と一緒
に協力しています。また、患者さんのそばに伺い、使用する薬の説明をしています。
当院の薬剤師は、薬局だけではなく各病棟のいたるところにいます。もし、皆さんのそば
に薬剤師がきたときには、気軽に声をかけてください。
病棟薬剤師
当院の薬剤師
公益財団法人東京都保健医療公社 多摩北部医療センター
外来診療時間:午前 9:00~12:00
午後 1:00~ 5:00(ただし、診療科によって異なります)
診療予約受付電話:042-396-3511・3190
(受付時間:月~金 9:00~19:00 土 9:00~12:00)
当院ホームページはこちらから
http://www.tamahoku-hp.jp