Title Author(s) Superoxide dismutase mimetic,tempol,aggravates renal injury in advanced-stage stroke-prone spontaneous hypertensive rats.( Review_審査要旨 ) 洲鎌, 郁子 Citation Issue Date URL Rights 2014-06-18 http://ir.lib.u-ryukyu.ac.jp/handle/123456789/29257 26年 平成 16日 5月 (別紙様式第 7号) 論 ヒ己 目 文 審 査 結 果 の 要 課程博 報 告 番 号 1* 論文博 第 号 審査日 論文審査委員 氏 名 │ 洲 鎌 郁子 平 成 26年 5月 13日 由 子 空竺 字 通芳 一会 -: 註 …一一 山 川 自 由印、 副査教授!t_j急斜 ~ 副 査 教 授 す ; 弘 昭7 3 え な ず J Q~ 印 (論文題目) Superoxided is muta s emimetic,t empol,a g g r a v a t e sr e n a li n j u r i nadvan c ed s t a g es t r o k e p r o n espontaneoush y p e r t e n s i v er a t s . (スーパーオキシ ドジスムターゼ様物質 t empolは脳卒 中易発症 高血圧自然発症ラッ トの高血圧進展期における腎障害を増悪させる) (論文審査結果の要旨) 上記論文に関して、研究に至 る背景と目的、研究内容 、研 究 成 果の意義と学術的水準 につい て慎重 に検討 し、以下のよ うな審査結果を得た。 1 . 研 究 の 背景と目 的 高血 圧の発症および進展に酸化ストレスが関与していることが示されてきている 。高血圧 モ empol を若い週齢か デルラットにおいて抗酸化 薬スーパーオキシドジスムターゼ様物質 t ら投与開始 した場合、高血圧の発症や進 展、および高血圧性臓器│ 障害を予防できると報告さ れてきた。しかし、高血圧性臓器障害を既に合併 した進展期の段階から 抗酸化薬を開始した 場合の降圧および臓器保護効果については未だ不明確である。本研究では、進展期から開始 した抗酸化剤の高血 圧および高血圧性腎障害に対する効果を検討するために、脳卒中易発症 empol 高血圧 自然発症ラッ ト (SHRSP) に対し腎障害をすでに有する段階か ら抗 酸 化 剤 t を投与し、その効果について検討している。 2. 研 究内容 24 週 齢 の SHRSP を用い、 t empol(20mg l k g / day、 tempo l群) ,低 濃度 カ ン デ サ ル タン ( O . 2 m g / k g / d a y ,低濃度 ARB群)、高濃度カンデサルタン (4m g l k g / d a 弘 高 濃 度 AR B群)、ヒ 30mg/kg/da y )+ヒドロクロロサイ アザイ ド(4.5mg 凡 .c g / da y)( HH群)を各 8週 ドララジン ( 間投与したもの、および未治療群について以下の実験を行った。 2週 齢 SHRSP群では血圧は非常に高く、ク レアチニンク リアランスも低かった。 未治療の 3 、 HH群では血圧およびクレアチニ ンク リア ランスの改善を認め その一方、高濃度 ARB群 empol群ではこれ らの改善はみられなかった。 酸 化ス トレスは tempol た。しかしながら、 t 群で有意に減少しており 、他の治療群でも減少傾向を認めた。腎機能については、蛋白尿は tempol群 で増加 し、他の治療群では減少していた。組織学的には tempol群で 傍髄質ネフ ロンにおける糸球体硬化および間質の線維化の増悪がみられ、他の治療群で有意な改善を認 めた。 ARB群 、H H群 で はコ ラーゲン Iおよび Eの遺伝子発現の減少がみ られ る一方 で、 t e m p o l群、HH群では TGF ・s1の増加を認めた。糸球体径の計測では、全体的に各群とも に、腎皮質表層に比べ皮髄境界皮質の糸球体径はより大きい傾向がみられたが、特に t e m p o l 群では、皮髄境界皮質において比較的大きい糸球体が多くみ られた。高濃度 ARB群 、 HH 群では中程度の径の糸球体の割合が増加 していた。 t e m p o l群 の皮髄境界皮質で糸球体硬化の増強および大きいサイズの糸球体数の増加がみら れたことから、この群において、糸球体血行動態の変化、糸球体高血圧が生じていた可能性 が示唆された。 3 . 研究成果の意義と学術的水準 ; 左 前究では、抗酸化剤 t empolを高血圧性腎障害がすでに生じている 2 4週齢から 使用する モ ソ 降圧効果は乏しく、むしろ腎障害を悪化させることが示された。一方、レニン・アンジ オテ ンシン阻害薬の使用では腎障害の改善がみられた。 本研究の結果は、腎保護の観点からみると、既に腎障害を有した高血圧患者に対する治療に おいては、 抗酸化治療のみに主眼を置くのではなく、 全身の十分な降圧およびレニン ・アン ジオテンシン系の阻害を行う こと が重要である こと を示した点で、臨床腎臓学上、大きな意 義があるといえる。 なお、本研究のよ うに臓器障害が進行した高血圧動物モデルでの酸化ストレス の研究はほと んどなく、世界に先駆けて行われた点で非常に意義が高い。 以上により、本論文は学位授与に十分値するものであると判断 じた。 備 考 1 用紙の規格は、A4とし縦にして左横書きと すること。 2 要旨は 8 00 字" ' 1 2 0 0 字以内にまとめること。 3 *印は記入しないこと 。
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