山形県のNOSAI団体における組織運営効率化の取組み 本県NOSAI団体は 「1県1組合化」 を前提 として合併の基本事項の協議を重ねております 平成22年11月5日付け農林水産省経営局長通知に基づく県知事通知「農業共 済団体等における1県1組合化の取組の推進について」の発出を受け、本県NOS AI団体は、国の財政難の中、農業共済制度の趣旨を徹底しつつ、真に農家から望 まれるNOSAI団体のあるべき姿を研究して参りました。その結果、平成23年 12月26日開催の第4回組織運営効率化研究委員会において、 「 組合が安定的かつ 効率的にあるためには、3組合での運営形態を1県1組合とすることが望ましい」 とする基本方針が取りまとめられました。 この基本方針のもと、平成25年4月25日に新たに組織運営効率化基本構想研 究委員会を設置し、5回にわたる協議の結果、同年11月6日に1県1組合化を目 指す「組織運営効率化の基本骨格」を決定いたしました。 この決定を受け、平成26年1月21日に設置された山形県農業共済特定組合設 立推進委員会(第2回:7月22日開催)において、特定組合の設立により、三段 階制から二段階制へ移行することを前提として推進することが決定されました。 その後、9月10日、11月6日、2月10日にそれぞれ第3回、第4回、第5 回委員会を開催し、合併予備契約の締結に向けた基本事項について協議を重ねてお ります。 組合員の皆様には、本取組みの趣旨につきまして、ご理解とご支援よろしくお願 い申し上げます。 〈 新組合の目指す方向 〉 1.NOSAIは安定した農業経営を支えます (1)被害発生時の危険を分散し、安定した制度運営を行います 各事業の積立金の統合により、家畜共済や畑作物共済勘定の不足金が解消 され、安定した制度運営が可能となります。また、大規模災害などの場合で も、積立金総額が増大することから、組合員への補償が、更に強化されるこ とになります。 (2)県下全域に均一・均質な補償を提供します ① 共済掛金率の統一に向けて 新組合設立後は、1つの料率が原則となりますが、適宜、合併特例、地 域料率、危険段階制度を採用し、組合員の掛金率が不要に変動しないよう にします。 ② 引受方式の多様化 引受方式を多様化し、組合員のニーズに合った選択肢の拡大を図ります。 (3)賦課金を引き下げます 新組合としての統一賦課単価を、全組合員の負担を軽減し、農業経営を支 援することを目的に引き下げます。 (4)皆様との接点を強化し、サービスの維持・向上を図ります ① NOSAI部長数の維持 加入推進等の要であるNOSAI部長は、地域と組合を結ぶ重要な役割 を担っていただいていることから、現員数を維持します。 ② 事業系職員数の維持 本所及び支所の事業系部署の職員数を継承し、多様化した農家ニーズに 対応できるよう現場に密着した体制を構築します。 ③ 加入推進のための接点強化 確かな補償を提供するために、本所・支所連携のもとで、組合員との接 点を更に強化し、提案型推進を基本に完全引受を目指します。 ④ 損害防止事業の維持・継続 地域、組合員ニーズに対応した損害防止を、組合員に広く均質な事業とし て提供します。 ⑤ 共済金の早期支払 本所・支所間の連携を密にして、迅速かつ適正な損害評価を実施し、損害 評価事務の簡素化・効率化により、共済金を早期に支払します。 2.組織の強化と効率化を推進します (1)執行体制を強化します 大型化した組織運営に対応するため、理事会を補完する委員会の設置を図 ります。 (2)コンプライアンスに基づいて事業推進いたします 内部監査部署を設置してコンプライアンス体制の強化を図り、組合員そし て社会から信頼される組織づくりに努めます。 (3)事務の統合と効率化を図ります 現在、各組合及び連合会において重複して行われている総務・事業系 の業 務を、可能な限り本所に一元化します。 また、事務処理手順等の見直しを行い、その簡素化を図るとともに、適正 な職員配置による合理化を目指します。 (4)財務基盤を強化します 現在の3組合と連合会の資金を統合して運用することにより、財務基盤の 強化を目指します。 (5)運営コストの削減に努めます 役職員定数の適正化や重複している業務の省略化により、経費の削減を図 ります。
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