人工知能研究助成 応募要領

人工知能とは
財団の概要
人工知能は、AI(Artificial Intelligence)とも略され、
従来から人間が用いる知識や判断力を分析し、人間と同様
に推論や認識する機能をコンピュータ上に実現することに注
目を集めてきています。
近年は、コンピュータの小型化が進み、ロボットの頭脳
部にコンピュータを搭載することが可能となり、ロボットを
人工知能システムとする技術に発展してきています。
さらに、人工知能は遺伝・進化計算手法を取り入れた人
工生命やエージェントシステムへの広がりを見せています。
これまでは、社会活動の生産性向上や家庭生活の利便性
向上のためにコンピュータの高速化・大容量化・高機能化を
支える技術に人工知能を適用してきました。
これらの人間の思考・判断・認識・問題解決能力などに
関連する技術に加えて、人間と同様な知覚機能と運動機能
を取り込み人工知能システムの統合化が進んでいます。
さらに、最近はシステムに人間の感情・感性を取り入れる
傾向にあり、人間の精神活動の支援もその応用範囲として
きています。
●名 称
一般財団法人 人工知能研究振興財団
●目 的
本財団は、人工知能の研究に対する助成、人工知能に
関する講演会、シンポジウム、セミナーの開催等を行うことに
より、人工知能に関する研究の振興を図り、もって、産業技
術の高度化及び我が国経済の健全な発展に寄与することを
目的とする。
●沿 革
平成 2 年 3 月 27 日 設立総会
平成 2 年 3 月 22 日 通商産業大臣設立許可
平成 2 年 3 月 26 日 法人設立登記
平成26 年 3 月 20 日 一般財団法人への内閣総理
大臣移行認可
平成26 年 4 月 21 日 一般財団法人に移行
(応用分野の例)
①インテリジェントシステム
・プラント等の自動運転管理・故障診断・異常予知
・CAD/CAM、医療診断、データマイニング・ビッグデータ
・センサーネットワーク・サイバーフィジカル
②知能ロボット
・ヒューマノイドロボット、モバイルエージェント
・加工・組み立て・検査、
極限作業、
福祉・介護・レスキュー
③音声・自然言語理解合成
・自然言語インタフェース(問い合わせ等)
・機械翻訳(日英翻訳電話等)テキスト処理
・音声ワープロ、予約・情報案内サービス、検索エンジン
④画像理解生成
・動画像・映像理解生成、知能ロボットの視覚
・3D システムの入力・表示・電子地図・カーナビ
・医用画像処理、建築・土木・機械デザイン図面処理
⑤セキュリティ
・警備・防犯、暗号・電子透かし、バイオメトリックス
・システムセキュリティ、ウイルス駆除
⑥その他
・知的 CAI、e ビジネス、e コマース、ITS、ETC
・人工生命、遺伝的アルゴリズム、バイオ情報、
マルチエージェント
・ファジィ・ニューラルネットワーク、ディープラーニング、
複雑系、感性情報
・ユビキタス、スマートデバイス、ナノテクノロジー等
ごあいさつ
第26回 平成27年度
人工知能研究助成
応募要領
この目的を達成するための事業の一つとして、平成2年度
から「人工知能の調査・研究・開発(以下「研究等」
という。)
に対する助成」を行い、今回で26回目を数えますが、
これまで
に全国各地から1,431件のご応募をいただき、
うち、320件の
研究等に対して助成を行っております。
賛助会員入会のご案内
(一財)人工知能研究振興財団は、人工知能(AI)に関す
る研究の振興を図り、産業技術の高度化及び我が国経済の
健全な発展に寄与することを目的に、平成 2 年 3 月に設立い
たしました。
当財団では、この目的を達成するため、財団の目的にご賛
同いただける方々に「賛助会員」としてご入会いただく「賛
助会員制度」を設け、これまでに多くの企業・団体の方々に
ご加入いただいております。
賛助会員にご入会していただきますと、財団が行う研究会
及び講演会・フォーラム等への参加、機関誌の配布、AI 専
門家による相談・指導が受けられます。
当財団では、これからも人工知能及び関連技術分野に関
する研究の振興をはじめ産業技術発展のため、より幅広い
活動を展開して参りますが、その為には多くの方々にご賛同
いただき、賛助会員として入会していただくことを必要として
おります。
人工知能及び関連技術に関心をお持ちの企業・団体等及
び個人の方のご入会を心からお待ちしております。「賛助会員
制度」の詳細につきましては、事務局までご連絡いただけれ
ばご説明にお伺いします。
賛助会費 個 人 会 費 1万円/1口
企業・団体等 8 万円(1口)/年
〈募集期間〉
平成27年7月1日から9月30日
一般財団法人 人工知能研究振興財団
〒461-0011
名古屋市東区白壁三丁目12番13号 中産連ビル 本館3階
TEL 052-932-8951 FAX 052-932-9158
E-mail:[email protected]
http://www.airpf.or.jp
(一財)人工知能研究振興財団は、人工知能の研究に対す
る助成、人工知能に関する講演会・シンポジウム・セミナーの
開催等を行うことにより、人工知能に関する研究の振興を図
り、産業技術の高度化及びわが国経済の健全な発展に寄与
することを目的に、関係官庁並びに学会、産業界のご指導ご
支援のもとに、平成2年3月に通商産業大臣からご許可をい
ただき発足いたしました。
一般財団法人
人工知能研究振興財団
〔Artificial Intelligence Research Promotion Foundation〕
今年度も、企業、教育・研究機関、その他団体の研究者及
び研究グループ等において行われる「人工知能の研究等」
に対し研究助成を行うことになりました。
なお、企業以外の研究者の応募につきましては「産業界
との共同研究」を重点的に支援することといたしますので、
積極的にご提案をいただきますようお待ちしております。
応募者の要件
助成決定時期
人工知能
(知能ロボット、インテリジェントシステム、機械翻訳、
音声理解、画像理解、知的 CAI 等)
に関する調査、研究及び
開発(以下「研究」
という。)並びに人工知能関連技術(人工知
能を活用した情報処理技術・情報通信技術等を含む。)の
高度化に関する研究を行う企業、教育・研究機関・その他
団体の研究グループ・個人等が対象となりますが、特に、産
学
(官)
研究共同体からの提案を積極的に支援します。
平成 27 年 11 月下旬を予定し、追って、応募者全員に文書
により結果をお知らせいたします。
なお、「採択」「不採択」の理由に関するお問い合せには応
じかねますのでご了承ください。
研究対象テーマ
人工知能及び関連技術分野(人工知能を活用した情報処
理技術、情報通信技術等)の高度化に関する調査、研究
及び開発(以下、「研究」という。)
であって、次の各号に掲
げるものとします。
①産業・環境分野における技術高度化並びに生産性改
善のための人工知能及びその利用技術に関する研究
②デザイン向上のための知的環境構築支援システムに関
する研究
③高齢者・身障者等の社会参加支援知的システムの開発
に関する研究
④ヒューマンインタフェース・マルチメディア・センシング感
性処理システムの高度化に関する研究
⑤ロボットの運動・感覚・思考・知能・感情等に関する研究
⑥インターネット・モバイルシステムの知的な利用法に関す
る研究
⑦ヒューマノイドシステム・人工生命システムによる生活向
上に関する研究
⑧その他、人工知能及びその利用技術等に関する研究
助成金の額
1テーマにつき、100 万円を限度とします。
選考方法
学識経験者で構成する、当財団の審査委員会において厳
正なる審査を経て決定いたします。
応募手続き
・当財団所定の申請書
(様式は当財団のホームページに掲載)
に
必要事項を記入の上、お申し込みください。
・提出部数 1 部
・募集期間 受付開始日 平成 27 年 7 月 1 日
締 切 日 平成 27 年 9 月 30 日(必着)
助成対象資金
研究開発に要する機械器具装置、備品費(賃借料を含む。
)
、
図書等資料購入費、材料・消耗品費、旅費、技術指導謝
礼金等であって、研究者本人の人件費(給料等)以外の経
費とします。
研究完了期日
研究助成金交付後 2 年以内。
研究成果の帰属
助成研究で取得された産業財産権は、研究実施者に帰属す
ることといたします。ただし、特許権、実用新案権または意
匠権を取得したときは、その旨を当財団に届け出てください。
そ の 他
・ご応募の機密保持には十分配慮いたします。
・ご提出いただいた申請書、資料等は返却いたしかねますの
で、ご了承ください。
・採択された場合には、研究テーマを当財団の機関誌、ホ
ームページに掲載いたしますので、ご了承ください。
また、研究の成果は、当財団の開催する「研究成果発
表会」において発表していただくほか、ホームページ等へ
の掲載をしていただくことがあります。
・助成研究の成果を学会等に発表される場合には、当財団
の助成を受けて実施したものである旨を明示するとともに、
その結果を、関係資料を添えて報告してください。
・当財団は、申請者の個人情報を法で定める場合を除き、
研究助成、講演会・セミナー等当財団の催事案内等に利
用することがあります。
(氏名、所属先(住所)、役職名)
提出先・問い合わせ先
一般財団法人 人工知能研究振興財団
〒461-0011
名古屋市東区白壁三丁目12番13号 中産連ビル 本館3階
TEL 052-932-8951 FAX 052-932-9158
E-mail:[email protected]
http://www.airpf.or.jp
人工知能研究助成対象者及び研究テーマ
●平成25年度
*八木橋 信 名古屋市工業研究所
プロジェクト推進室研究員
*杉本 篤哉 アスカ株式会社代表
徳田 恵一 名古屋工業大学大学院教授
山﨑 匡 電気通信大学大学院 情報理工学研究科教授
*谷口 忠大 立命館大学情報理工学部准教授
小林 一郎 お茶の水女子大学大学院 人間文化創成科学研究科教授
山口 明彦 奈良先端科学技術大学院大学 情報科学研究科特任助教
満上 育久 大阪大学産業科学研究所助教
(順不同・敬称略、所属・役職名は助成交付決定時による。)
「液滴の画像理解をともなうインテリジェントな
動的接触角測定システムの開発」
「電動アシスト シルバーカーの研究」(研究者 武満 知彦)
「超巨大データに基づく多様な音声合成システム構築のための
技術的・社会的基盤の確立」
「人工小脳の学習と予測に基づく小型ヒューマノイドロボットの運動制御」
「ベイズ教師なし語彙獲得に基づく運転対話システムの構築」
「高次元の時系列データの潜在的意味解析に基づく言語化手法の開発」
「多様に変化する環境に適応可能な創発的行動学習システム」
「俯瞰カメラと人物視点カメラの連携によるシーンの四次元構造化」
川本 淳平 九州大学大学院システム情報科学研究院助教 「プライバシを保護したストリームデータの統合解析技術に関する研究」
豊浦 正広 山梨大学大学院医学工学総合研究部助教 「質問に MOOCs の映像とスライドで解答する」
(注)*は産学(官)共同研究
●平成26年度
栗山 繁 豊橋技術科学大学
情報・知能工学専攻教授
木村 宏樹 あいち産業科学技術総合センター
産業技術センター自動車・機械技術室主任
*山田 光彦 日陶科学株式会社代表
(研究者 佐宗 康浩)
小林 博樹 東京大学空間情報科学研究センター助教
山西 良典 立命館大学情報理工学部助教
久米 出 奈良先端科学技術大学院大学 情報科学研究科助手
櫻井 祐子 九州大学大学院 システム情報科学研究院准教授
進藤 裕之 奈良先端科学技術大学院大学
情報科学研究科助教
梶本 裕之 電気通信大学大学院
総合情報学専攻准教授
山﨑 俊彦 東京大学大学院情報理工学系研究科
電子情報学専攻准教授
「作画様式を識別する認知的距離空間の学習方法の開発」
「人とロボットの協働を目的とするスマート・アシスト機の開発」
「人工知能を用いた「そしゃく計」の開発」
「生態相互作用を利用した省電力な野生動物装着型
鳴き声センサ・ネットワーク構築」
「オノマトペと比喩を用いた感性描写による曖昧な対象に向けた
連想検索手法の開発」
「デバック支援を目的とした熟練技術者の作業ノウハウの知識化に関する研究」
「人間の選好モデルに基づくメカニズム設計の基盤技術に関する研究」
「時間変化する文のリアルタイム構文解析による文章作成支援システムの研究」
「手掌部を覆う高応答性触覚ディスプレイによる VR 空間との
インタラクションの研究」
「インターネット上の大量の事例に基づくプレゼンテーションの解析・
分類と自己学習応用」
(注)*は産学(官)共同研究
研究内容の詳細は http://www.airpf.or.jp/new_josei.html に掲載があります。