酵素ジュース

最近名前を耳にするようになった酵素ジュース。酵素が含まれる野菜や果物から作るジュースのこ
とです。酵素ジュースは家庭で手軽に作ることができます。
●酵素とは?
体内の代謝や消化を助けるものを酵素といいます。人の体内に必ず存在し、生きていく上で欠かせ
ません。近年、日本の食習慣の欧米化が進み加熱調理が増え、熱に弱い酵素は調理によって破壊さ
れます。そのため、酵素を多く含む食品を食べても、酵素をしっかり摂ることが難しくなってきて
います。
●酵素の種類
酵素には、人の体にある「潜在酵素」と外から取り入れる「食物酵素」があります。
「潜在酵素」 ※1日に使われる量は一定です。
=食物の消化をする「消化酵素」+栄養をエネルギーに変える「代謝酵素」
「食物酵素」
:果物、生野菜、生肉、生魚などに存在する酵素
・野菜や果物の食物酵素を取り入れると・・・
消化酵素を節約した分代謝酵素
が多くなり、代謝活動が上がる。
代謝酵素に
使える量が多い
消化酵素
食物酵素
消化を促進
・消化の悪いものばかり食べていると・・・
消化酵素の無駄遣いになり代謝
酵素が少なくなってしまい、代
謝や免疫力の低下につながるこ
とがある。
代謝酵素に
使える量が少ない
消化酵素
酵素は熱に弱いので、生の方が酵素を摂りやすくなります。その中でも消化のよい野菜・果物がお
すすめです。日本人の1日摂取目標量は野菜 350g、果物 200gとされています。ジュースにす
るとボリュームを抑えて摂取できます。
●酵素ジュース
食べ物の細胞膜が破れ、細胞内にある酵素をたっぷり摂ることができます。
●基本の作り方
ジューサーは回転が
遅いものが良いです
ジューサー…リンゴなど硬いものの場合
①葉ものはさっと水にさらす。皮は重曹をつけてこすり、よく洗い流す。
②種には酵素抑制物質があるため取り除く。芯も取り除く。
③やわらかいもの→硬いもの の順にジューサーにかけ、コップに取り出す。
④はちみつや液体を入れてマドラーでよく混ぜる。
ミキサー…アボガド・バナナなどのやわらかいものの場合
①細かく切り、硬いものは下に、柔らかいものは上にミキサーに入れる。
②液体(水、豆乳など)を入れる。
③最後にはちみつなど甘みを加える。
④蓋をしてしっかり押さえてミキサーにかける。
⑤サラッとなったら味見をし、味を調節する。
《ポイント》
・新鮮な野菜・果物を使う
・野菜と果物、果物と果物、野菜と野菜など飽きないようにバリエーション
を広げる
・皮や葉にも高い栄養価が含まれている
※傷みやすいので、出来上がったらすぐ飲むようにしましょう。
おすすめの食材
野菜
トマト、セロリ、青菜、キャベツ、ニンジン、ブロッコリー、
カリフラワー、ピーマン、ゴーヤ、ミント、しょうがなど
果物
オレンジ、パイナップル、バナナ、リンゴ、キウイフルーツ、アボカド、レモン、桃、
いちじく、ゆず、グレープフルーツ
水、はちみつ・メープルシロップなど天然の甘み、
ハーブなどをプラスして味を整えます。
なるべく無農薬、無肥料のものを選ぶと良いでしょう。
★手作り酵素ジュースと清涼飲料水の違い★
家庭で作る酵素ジュースはその場ですぐ飲む生ものですが、市販の酵
素ジュースは「清涼飲料水」に分類され、加熱殺菌が行われています。
◆簡単☆アボカド酵素ジュースレシピ◆
アボカド:ビタミンE、カリウムなどが豊富
老化防止、高血圧予防、デトックス(体内の毒素を排泄)
レモン:ビタミンC、クエン酸などが豊富
風邪予防、美肌効果
材料(1杯分)
アボカド
レモン
水
はちみつ
くるみ
1/2 個
1個
150ml
大さじ 2
20g
① アボカドは種を取り除いて皮をむき半分に切る。
② レモンは皮をむいて種を取る。
③ アボカド・レモン・水・はちみつを合わせて
ミキサーにかける。
④グラスに注ぎ、砕いたくるみを散らす。
●発酵食品もおすすめ●
発酵食品(納豆、キムチ、非加熱の生みそ、甘酒、ヨーグルトなど)に酵素がたっぷり含
まれています。
善玉菌を増やし悪玉菌をやっつけて腸内環境を整えてくれるほか、便秘の改善、免疫力が
高まるなど体に良いことがたくさんあります。味付けのアクセント、副菜の和え物などに
意識して取り入れたい食品です。
酵素ジュースや発酵食品を上手に取り入れ、バランスの良い食事を心がけましょう。
また、腎疾患や糖尿病等の疾患をお持ちの方は注意が必要な場合がありますので、医師・管理栄
養士にご相談ください。
≪参考文献≫
超酵素フード&ジュースレシピ
管理栄養士
永田
裕紀