プラスチックの性質について

技術資料
プラスチックの性質について
Technical data
材質コード表
CA セルロースアセテート
CN ニトロセルロース
ECTFE Halar®ECTFE(エチレン-クロロトリフルオロエチレン共重合体)
ETFE Tefzel®ETFE(エチレン-テトラフルオロエチレン)
FEP Teflon®FEP(フッ化エチレンプロピレン)
FLPE フッ素加工高密度ポリエチレン
FLPP フッ素加工ポリプロピレン
FRP ガラス繊維強化ポリエステル
HDPE 高密度ポリエチレン*1
LDPE 低密度ポリエチレン*2
LLDPE 直鎖低密度ポリエチレン
PC ポリカーボネート
PE ポリエチレン
PES ポリエーテルサルフォン
PETG ポリエチレンテレフタレート共重合体
PFA Teflon®PFA(過フルオロアルコキシ)
PMMA ポリメタクリル酸メチル(アクリル)
PMP ポリメチルペンテン(TPX®)
PP ポリプロピレン
PPCO ポリプロピレン共重合体*3
PPO ポリフェニレンオキサイド
PS ポリスチレン
PSF
ポリサルフォン
PUR
ポリウレタン
PVC
ポリ塩化ビニル
PVDF
ポリビニリデンフロライド
ResMer™
ResMer™ manufacturing technology
SFCA
無界面活性剤セルロースアセテート
TFE Teflon®TFE(テトラフルオロエチレン)
TPE 熱可塑性エラストマー
旧名称
*1)LPE:直鎖ポリエチレン
*2)CPE:コンベンショナルポリエチレン
*3)PA:ポリアロマー
342
2015
LAB/SCIENCE PRODUCTS
プラスチックの性質について
Technical data
技 術 資 料
技術資料
材質の特徴
ポリオレフィン POLYOLEFINS
ポリオレフィンは炭化水素系高分子です。このグループには低密度/直鎖状低密度/高密度ポリエチレン、プロピレン共重合体、ポリプロピレ
ン、ポリメチルペンテンが含まれます。壊れにくく、無毒性、低溶出の性質を持っており、水より比重が軽いプラスチックです。プラスチック類の中
では強い薬品耐性を持っていますが、強酸化剤は脆化の原因となります。
また、
長時間の紫外線の照射により徐々に劣化します。
ポリエチレン Polyethylene(PE)
エチレンの重合によって直鎖状の高分子炭化水素であるポリエチレンができます。ポリエチレンは分子構造内の側鎖の形状によって分類されてお
り、重合条件によってその形状をコントロールすることができます。他のポリオレフィンと同様にポリエチレンは化学的に不活性ですが、強酸化剤の
使用は酸化や脆化の原因となり、反応性の高い溶媒は軟化や膨潤の原因となります。
●低密度ポリエチレン Low-density polyethylene(LDPE)
分子全体の側鎖の分岐が多く、分子量分布が広い構造となっています。
●高密度ポリエチレン High-density polyethylene(HDPE)
側鎖の分岐が少なく、低密度ポリエチレンより硬く、
また、
より透過性が低い性質を持っています。
●直鎖状低密度ポリエチレン Linear low-density polyethylene(LLDPE)
低密度ポリエチレンの丈夫さと高密度ポリエチレンの剛性を兼ね備えています。
技術資料
ポリプロピレン Polypropylene(PP)
ポリエチレンと構造が似ており、重合体の各ユニットにメチル基がついています。半透明でオートクレーブにかけられますが、室温ではポリエチレンに
比べ、強酸化剤に影響されやすいプラスチックです。ポリオレフィン中、最もストレスクラッキングに対する耐性があります。ポリプロピレン製品は低温
ではもろく、実験台の高さ程度から落とすとひびが入ったり壊れたりするおそれがあります。
プロピレン共重合体 PoIypropyIene copoIymer(PPCO)
エチレンとプロピレンの繰り返し配列の直鎖状の共重合体で、
両方の特徴を併せ持っています。
ただし、
その比率は1:1ではなく、
ポリプロピレンの比
が高くなっています。
また、
ポリプロピレン製品と同じくポリプロピレン共重合体製品のほとんどがオートクレーブ可能で、高温に耐性があり、
ポリエチ
レンの性質から低温においてもある程度の強度と柔軟性を備えています。
2015
LAB/SCIENCE PRODUCTS
343
技術資料
プラスチックの性質について
Technical data
ポリメチルぺンテン PoIymethyIpentene(PMP or TPX)
構造がポリプロピレンによく似ており、メチル基の替わりにイソブチル基が置換されており、化学薬品耐性もポリプロピレンとほぼ同様で
す。不飽和炭化水素、芳香族炭化水素や塩素系の溶媒によって容易に軟化します。ポリプロピレンに比べ、酸化剤に影響されやすい性質で、
透明性、剛性、化学薬品耐性、耐熱性を兼ね備え、実験器具用材質として適します。150℃で繰り返しのオートクレーブにもかけられますが、
ポリメチルペンテン製品は衝撃に弱く、実験台の高さから落とすとひび割れたり、壊れたりするおそれがあります。
ポリスチレン PoIystyrene(PS)
剛性があり、無毒性で寸法安定性があります。水溶液の耐性に優れていますが、溶媒への耐性は限られています。ガラスに近い透明度を持
ち、一般的にディスポーザブルの実験器具に多く用いられています。ポリスチレン製品は、衝撃に弱く、実験台の高さから落とすとひび割れ
たり壊れたりするおそれがあります。
ポリ塩化ビニル PoIyvinyl ChIoride(PVC)
ポリエチレンと類似している構造ですが、エチレンの水素が1か所塩素に置換されています。塩素原子によって、いくつかの溶媒に影響されや
すい性質が生じますが、同時に別の用途への適応も可能になります。ポリ塩化ビニルは油類
(精油を除く)に優れた耐性があり、ほとんどの
気体に対して低い透過性を示します。青みがかった透明で、細口ボトルは比較的薄く、やや柔軟性があります。
熱可塑性エラストマー ThermopIastic EIastomer(TPE)
オートクレーブ可能で柔軟性の必要な部分の成形に使われます。フィルターウエアや遠心容器の小型キャップやプラグに用いられます。
344
2015
LAB/SCIENCE PRODUCTS
プラスチックの性質について
Technical data
技 術 資 料
技術資料
エンジニアリング樹脂 ENGINEERING RESINS
エンジニアリングプラスチックは実験器具の様々な用途で、 優れた強度と耐久性を発揮します。 用途によってはポリオレフィンよりも優れており、
遠心容器、
フィルターウエア、Betaシールドなどに用いられています。
ポリカーボネート PoIycarbonate(PC)
透明度が高く、非常に強固で丈夫な材質です。無毒性、オートクレーブ可能で、熱可塑性樹脂の中で最も丈夫です。優れた透明度と強度を
持つポリカーボネートですが、有機溶剤に対する耐性は高くありません。ポリカーボネートはジヒドロフェノールが炭素を介して結合してお
り、この結合は高温下
(オートクレーブなど)において、塩基または強酸によって化学反応や加水分解を生じます。
強度と寸法安定度の高さは、高速の遠心容器に最適です。分光光度分析で、Nalgene™ の安全器具・ 装置で用いられているポリカーボ
ネートは、波長200〜380nmの紫外線を透過させないことがわかっており
(200〜300nmでは透過率0%、300〜380nmでは0.2%)、ク
リーンベンチで使用される雑菌灯
(254nm)
や電気泳動やクロマトグラフィーによる蛍光検出で用いられる波長
(350〜360nm)
も防ぎます。
ポリサルフォン PoIysulfone(PSF)
ポリカーボネートと同様に強度が高く、無毒性で、薄褐色透明です。ポリカーボネートより強酸/塩基下における加水分解に強い性質を
持っています。酸、塩基、水溶液、脂肪族炭化水素およびアルコールに耐性があります。3種類の官能基
(イソプロピリデン、エーテル、サル
フォン)からなるフェニレンで構成されており、それらの官能基がポリサルフォンの耐薬品性、耐熱性または耐衝撃性などの特性を生み出し
ています。
技術資料
ポリエチレンテレフタレート共重合体 PoIyehyIene TerephthaIate G CopoIymer(PETG)
他のエンジニアリング樹脂と類似していますが、ガラスと同等の透明度、丈夫さやガス低透過性を兼ね備えているため、生体高分子の保存
に適しています。
Nalgene™ PETGはテストの結果、細胞培養においてタイプ1の硼珪酸ガラス製ボトルと同等か、またはより優れた培養結
果が得られることが示されています。数種類のセルラインを用いてテストし、細胞毒性が無いことも確認されています。また、対照容器の硼
珪酸ボトルとPETGボトルで細胞培養を行った結果、同等かそれ以上のボトル表面での細胞増殖も確認されています。なお、放射線滅菌は
可能ですが、オートクレーブにはかけられません。
ポリフェニレンオキサイド PoIyphenyIene Oxides(PPO)
高温における寸法安定性に優れ、幅広い温度範囲で使用できます。加水分解反応にも安定性があり、優れた誘電性を示します。
さらに以下のよう
な特徴があります。
・-40〜148℃の範囲で優れた力学的特性
・自己消火性
・寸法安定性
・吸湿性が低い
・耐衝撃性
2015
LAB/SCIENCE PRODUCTS
345
技術資料
プラスチックの性質について
Technical data
フッ化炭素樹脂 FLUOROCARBONS
フッ化炭素樹脂にはポリテトラフルオロエチレン
(Fluon®PTFE、
Teflon®PTFE)
とフッ化エチレンプロピレン
(Teflon®FEP)
などがあり、非常に
優れた化学薬品耐性があります。
ポリテトラフルオロエチレン PolytetrafIuoroethyIene(Fluon®PTFE、Teflon®PTFE)
不透明な白色です。
固体に対する摩擦係数が最も低い樹脂であるため、
ストップ活栓や分液ロートのプラグなどに用いられています。
フッ化エチレンプロピレン FIuorinated EthyIene PropyIene(Teflon®FEP)
半透明で柔軟性があり、高密度であるため重量感があります。高温での溶解アルカリ金属、フッ素元素、フッ素プリカーサ以外のほとんどの
化学薬品に耐性があります。-270〜205℃までに耐性があり、化学的または熱による滅菌を繰り返し行うことができます。濃縮過塩素酸
には使用しないで下さい。
エチレン-テトラフルオロエチレン EthyIene-tetrafIuoroethyIene(Fluon®ETFE、Tefzel®ETFE)
半透明の白色でやや柔軟性があります。フッ化炭素樹脂の類似物で、エチレン/テトラフルオロエチレンの共重合体です。
PTFEとFEPの卓
越した化学薬品耐性および耐熱性を併せ持っており、
機械的強度と耐衝撃性にも優れています。
ポリビニリデンフロライド PoIyvinyIidene FIuoride(PVDF)
CH₂とCF₂が交互重合したフッ素樹脂の一種で、不透明な白色です。高純度であるため、溶出物が少なく、安心してご使用になれます。機械
的強度と耐摩耗性が高く、紫外線に耐性があり、回転成形されたPVDF製タンクの耐熱温度は100℃です。
100℃以下であれば弱塩基、塩、
強酸、ハロゲン化物含有溶媒、強酸化剤、芳香族・脂肪族・ハロゲン化物の溶媒に優れた耐性があります。しかし、有機塩基、短鎖ケトン、
エステル、酸化溶媒には、室温でも著しく損傷を受けます。発煙硝酸と濃縮硫酸は軟化を招き、使用限界に近い温度では、反応性の高い試
薬によって部分的な溶解が起こる可能性があります。
タンク内が空で、
かつ外部から補強されていれば、
オートクレーブ可能です。
過フルオロアルコキシ Perfluoroalkoxy(Fluon®PFA、Teflon®PFA)
半透明でやや柔軟性があります。幅広い温度範囲で使用でき
(-270〜250℃)、同時に高い化学薬品耐性があります。227℃でPTFEと
比較すると、
優れた強度、
硬さおよびたわみに対する耐性を持っています。
また、
摩擦係数が低く、
非付着性、
難燃性にも優れています。
346
2015
LAB/SCIENCE PRODUCTS
プラスチック製品の洗浄方法
Technical data
技 術 資 料
技術資料
プラスチック製品の洗浄方法
一般的な洗浄方法
プラスチック製品の洗浄には非アルカリ洗剤をお薦めします。特にポリカ−ボネート
(PC)製品はアルカリによるダメ−ジを受けやすいため、
中性洗剤を使用して下さい。なお、Nalgene™ のプラスチック用液体洗剤L900は中性で、
プラスチック製品用洗剤としてご使用頂けます。
【使用例】通常の汚れには5%水溶液で、汚れのひどい場合は濃度を20%にして下さい。
L900は自動洗浄器に入れ、軽〜中程度に汚れてい
る製品を洗浄することもできます。器具を洗剤溶液に約3時間浸し、布やスポンジで軽く洗浄して下さい。汚染がひどい製品は5〜
20%の洗剤溶液に4時間以上浸してから洗い落として下さい。水道水で洗い流した後、蒸留水ですすいで下さい。
注 意:研磨剤やたわしなどをご使用しないで下さい。
活栓やフタのねじ部分は定期的に洗浄し、漏れの原因となる塩類の付着を防いで下さい。
●自動洗浄器
耐熱性の特性により、直鎖状低密度ポリエチレン
(LLDPE)
、アクリル、ポリスチレン
(PS)以外の製品は、実験器具用洗浄器に使用でき
ます。自動洗浄器ではプラスチック用のサイクルを最短時間にセットし、水温を57℃以下にして冷却が終わったら、すばやく製品を取り出
して下さい。製品を傷つけないように、洗浄器内の金属製の軸にはプラスチックチュ−ブなど柔らかいものをかぶせて下さい。
注 意:ポリカ−ボネ−ト製品を繰り返し自動洗浄器にかけると強度が弱まる可能性があります。高い圧力下で使用されたポリカ−ボネ
−ト製品
(遠心や吸引用)はNalgene™ プラスチック用液体剤L900など、中性で研磨剤を含まない洗剤を用いて、手で洗浄して
下さい。
●超音波洗浄器
プラスチック製品の洗浄に使用できますが、変換器の振動板の上には直接置かないで下さい。
特殊な洗浄方法
●グリ−ス/油類/有機物
グリ−スや油類を落とす際は、中性洗剤を使用して下さい。より厳密に洗浄する場合は、有機溶剤が使用できますが、以下の注意が必要
です。ポリオレフィン
(低密度ポリエチレン、高密度ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリメチルペンテン、プロピレン共重合体)を長期間、有
機溶媒に浸すと膨潤するおそれがあります。
洗浄後は有機溶媒を完全に取り除いて下さい。
ポリカ−ボネ−ト、
ポリサルフォン、
ポリスチレ
ン、ポリ塩化ビニルの洗浄にはアルコ−ル類をご使用下さい。これらの樹脂は他の有機溶剤に耐性がありません。アクリルには有機溶媒
を使用しないで下さい。
●遠心容器
遠心操作後は遠心容器を中性洗剤
(Nalgene™ プラスチック用液体洗剤L900をお薦めします)に浸し、沈殿物を取り除いて下さい。
ポリカ−ボネ−ト製品にはアルカリ洗剤を使用しないで下さい。沈殿物中に微生物、あるいは汚染源となる物質が含まれている場合は事
前に必ず適切な方法で滅菌を行って下さい。オートクレーブが多く用いられる滅菌方法ですが、特定のプラスチックには化学的な殺菌剤
または乾熱による滅菌が適しています。 洗剤に浸した後はプラスチックを傷つけないようにピペットやゴム製のヘラなどで沈殿物をてい
ねいに取り除いて下さい。
●微量物質の洗浄
プラスチックはガラスや他の材質に比べ、不純金属元素が少ない材質です。しかし、厳密にはごく微量ながらある種の金属を含んでいま
す。
微量金属元素が影響を与える用途には、あらかじめ試用されることを推奨致します。
Nalgene™ 遠心容器やリユ−ザブルフィルタ−ウエアなどに用いているポリサルフォン
(PSF)は厳密に洗浄できる材質です。URIGSOでは大気や海水中に含まれる微量金属濃度を調査しています。特に大西洋に流れ出る廃水中の重金属や微量元素、例えば殺虫剤、
石油、プラスチック廃棄物等に含まれるもの、天然または人工の有機物、酸性雨の原因となる成分、などを測定しています。サンプル中の
測定金属量は非常に微量であるため、容器やろ過用品などの実験室で測定に使用される器具は、
サンプルへの溶出物がなく、
逆にサンプ
ル中の金属を吸着しないものが求められます。
次ページはロードアイランド大学海洋学部
(URI-GSO)
で使用されている方法を示します。
2015
LAB/SCIENCE PRODUCTS
347
技術資料
技術資料
プラスチック製品の洗浄方法
Technical data
【USI-GSOで使用されている方法】
洗浄方法
1.分析用HClと脱イオン水を1:1で混合した溶液に浸す(1週間)
2.脱イオン水ですすぐ
3.分析用のHNO₃と脱イオン水を1:1で混合した溶液に浸す
(1週間)
4.脱イオン水ですすぐ
5.石英再結晶化HNO₃と脱イオン水を1:1000で混合した溶液に浸す
(1週間)
6.脱イオン水ですすぐ
7.石英再結晶化HNO₃と脱イオン水を1:1000で混合した溶液に浸す
(1週間)
8.脱イオン水ですすぐ
検査方法
1. 洗浄した5本の遠沈管にそれぞれ約25mLの1N石英再結晶化HNO₃を分注。
2.
洗浄した別の5本の遠沈管にそれぞれ約25mLの1N石英再結晶化HNO₃に10億分の1量のアルミニウム、銅、鉛、亜鉛を溶解した溶
液を分注。
3.
すべての遠沈管を立てた状態で1ヶ月放置し、溶液の成分を分析。
Perkin Elmer 500(HGA5000)
での原子吸収分光測光によって行った分析結果です。測定方法はNBS(National Bureau of
Standards)
にのっとっています。
結果
1. 1N石英再結晶化HNO₃のみには極微量の金属が検出
(Al、Cu、Pb<10億分の1、Zn<10億分の1)。洗浄後のポリサルフォンからは、
4種類の金属は、ほとんど検出されませんでした。
2. 1ヶ月放置後、溶液中の金属を分析したところAl、Cu、PbおよびZnは、約10億分の1量でした。このことにより、ポリサルフォンにほと
んど吸着されていなかったことがわかりました。
この分析実験には、2段階の抽出精製を行った金属を使用しました。
348
2015
LAB/SCIENCE PRODUCTS
プラスチック製品のDNase/RNaseの除去方法
Technical data
技 術 資 料
技術資料
DNase/RNaseの除去方法
DNA、
RNAを切断する酵素のDNase、RNaseは、DNAやRNAを用いる実験の障害になります。各々の除去方法は以下の通りです。
DNaseの除去方法
DNaseは121℃、
15分間のオ−トクレ−ブ、あるいは下記の方法で不活性化します。
DNase/RNaseの除去方法
DNaseまたはRNaseの不活性化や除去は、材質によって下記のいくつかの方法があります。ご使用のプラスチック製品の材質によって適
切な方法を選択して下さい。
A. 加熱:180℃、8時間以上*¹。
B. すすぎ:クロロホルム洗浄*¹。
C. 洗浄+加熱:
①0.1%ジエチルピロカーボネート*2
(DEPC)に37℃で2時間浸す。
②滅菌
(DEPC処理)水*3 で数回すすぐ。
③100℃で15分間加熱。
(または121℃、15分間でオートクレーブをかける)
【注意】③はDEPC除去のため
D. 洗浄:
①洗剤で洗浄し、水でよくすすぐ。
②95%のエタノールですすぐ。
③しばらくおいた後、3%過塩素酸化水素水
(H 2 O 2)に10分間室温で浸す。
④DEPC処理水*1*3 で完全にすすぐ。
E. 洗浄:
技術資料
①0.1N水酸化ナトリウム10.1%EDTA水溶液に浸して、
一晩放置。
②DEPC処理水で完全にすすぐ*4 。
*1 Sambrook,J.;Fritsch,E.F.;Maniatis,T.;“Extraction and Purification of RNA”
MoIecuIar CIoning
:A Laboratory ManuaI, Second Edition; 7.3, CoId Spring Harbor Laboratory Press.(1989)
*2 DEPCは発癌物質となる可能性もありますので、
取り扱いには注意して下さい。DEPC溶液は眼、粘膜、皮膚を刺激します。
*3 DEPC処理水;水に0.1%のDEPCを加え、
37℃で12時間放置した後、100℃で15分間加熱するか、121℃、15分間のオ−トクレ−ブにかける。
*4 Titus,David E.;NucIeic Acid Detection, Purification and LabeIing; Rapid IsoIation of TotaI RNA; PROMEGA ProtocoIs and AppIications
Guide,Second Edition; pp. 125-126,203; Promega Corporation(1991)
材質
A加熱
Bすすぎ
C洗浄+加熱
D洗浄
E洗浄
◯
◯
◯
◯
◯
◯
◯
◯
高密度ポリエチレン(HDPE)
◯
★
◯
◯
◯
100℃で20分間加熱
低密度ポリエチレン(LDPE)
◯★
◯
◯
◯
70℃で120分間加熱
ポリカーボネート
(PC)
◯
◯
ポリエチレンテレフタレート共重体(PETG)
◯
◯
◯
60℃で一晩加熱
テフロンEFTE(Teflon®ETFE)
テフロンFEP(Teflon®FEP)
テフロンPFA(Teflon®PFA)
◯
★★
◯
備考
★★
◯
◯
◯
◯
ポリプロピレン(PP)
/プロピレン共重体(PPCO)
◯★
◯
◯
◯
ポリメチルペンテン(PMP)
◯
◯
◯
◯
ハイインパクトポリスチレン(HIPS)
◯
◯
◯
70℃で120分間加熱
ポリ塩化ビニル(PVC)
◯
◯
◯
60℃で一晩加熱
熱可塑性エラストマー
(TPE)
◯
◯
◯
★
すすぎ目的でのみクロロホルムを使用して下さい。長時間クロロホルムに浸すことはおやめ下さい。
★★ポリカーボネー
ト製品はすすぎを確実に行うことによって、薬品による劣化をおさえます。
★
2015
LAB/SCIENCE PRODUCTS
349
技術資料
プラスチック製品の滅菌方法
Technical data
プラスチック製品の滅菌方法
オ−トクレ−ブ
オ−トクレ−ブは121℃、20分間、103.4kPa(15psig)
をお薦めします。
オ−トクレ−ブによる残存汚染物質の焼き付けを防ぐため、製品はオ−トクレ−ブにかける前にしっかりと洗浄し、かつ蒸留水で完全にす
すいで下さい。室温では影響のない化学物質もオ−トクレ−ブの温度では劣化の原因となる場合があります。フッ化炭素樹脂製以外の容
器は洗剤や湿潤剤を入れたままオ−トクレ−ブにかけないで下さい。
プラスチックはガラスや金属に比べゆっくりと熱を伝導するため、オートクレーブの目的温度に達する時間が長くかかります。目的温度に達
する時間は、
内溶液と容器によって異なります。
注 意:・ 容器をオ−トクレ−ブにかける際はキャップやフタを完全に取り外して行って下さい。容器内に空気の出入口がない場合、圧力差が
生じて容器がつぶれてしまうおそれがあります。
・活栓付の容器をオートクレーブにかける際は、必ず中身を空にして活栓を取り外してから行って下さい。培地や他の液体はフィル
ターで滅菌してから容器に直接移して下さい。
・オ−トクレ−ブ後はゆっくりと気圧がもどるサイクルをお薦めします。
・洗浄には、中性の洗剤を使用し、水でよくすすいで下さい。
・オ−トクレ−ブ中に微量の水蒸気を吸着させ、曇ったように見える場合もありますが、
110℃で乾燥させると曇りはとれやすくなります。
・界面活性剤
(TweenRなど)
を容器に入れ、
オ−トクレ−ブにかける際はポリサルフォン
(PSF)
でなくプロピレン共重合体
(PPCO)
製の容器を使用して下さい。
・試験管やチュ−ブの入ったチュ−ブラックは平らな部分においてオ−トクレ−ブをかけて下さい。
・物を上に載せたり、積み重ねた状態でオートクレーブをかけると、負担がかかり変形や割れの原因になる場合があります。
材質ごとの特徴
ポリプロピレン
(PP)
、
ポリメチルペンテン
(PMPあるいはTPX®)
、
プロピレン共重合体
(PPCO)
、Tefzel® ETFE、Teflon® FEP、Teflon® PFA
は121℃、103.4kPa
(15psig)
で繰り返しオ−トクレ−ブにかけることができます。
滅菌を確実にするためには最低15分間のオ−トクレ−ブが必要です。
●ポリカ−ボネ−ト
(PC)
ポリカーボネートは他の材質と比べ、オートクレーブに弱く早い段階で強度などが低下します。繰り返しご使用される際はご注意の上ご使用下さい。
品質維持のため短いサイクルでの新品への切替をお薦めいたします。洗剤が残っていると白濁の原因となりますので、オートクレーブの前に蒸留
水で充分にすすいで下さい。圧力のかかる真空容器はオートクレーブにかけられません。アルカリ性洗剤での洗浄やアルカリ溶液の保存には使
用しないで下さい。
●ポリサルフォン
(PSF)
オ−トクレ−ブ可能です。オ−トクレ−ブを繰り返し行うとポリカーボネートより強度が低下し、
遠心などの高圧力下で破損するおそれがあります。
●ポリ塩化ビニル
(PVC)
製チュ−ブ
オ−トクレ−ブにもかけられますが、
エチレンオキサイドや化学的な殺菌剤がより適しています。
オ−トクレ−ブにかける際は以下のガイドラインを参照して下さい。
①チュ−ブを洗浄し、蒸留水または脱イオン水ですすぐ。
②チュ−ブを軽く束ね、末端は開放しておく。モスリンあるいはリンネル布で巻き、
テ−プ、
ひもなどでゆるく固定する。
③オ−トクレ−ブ機器内で非金属性のトレイ上に置き、上に何も重ねず、
直接壁やラックに触れないようにする。
④121℃、15分間、103.4kPa
(15psig)
で滅菌する。
⑤75℃以下で約2時間、乾熱機に入れ、
チュ−ブを乾燥させる。
●シリコン製チュ−ブ
モスリン布または滅菌用ペ−パ−で包み、121℃、30分間、
103.4kPa
(15psig)
でオ−トクレ−ブ可能です。
注 意:以下のプラスチック材質による製品はオ−トクレ−ブにかけることはできません。
PS
(ポリスチレン)
PVC
(ポリ塩化ビニル)
〔ただし、チュ−ブを除く〕
350
2015
SAN
(スチレン-アクリロニトリル)
PUR
(ポリウレタン)
PMMA
(アクリル)
PETG
(ポリエチレンテレフタレート共重合体)
LDPE
(低密度ポリエチレン)
HDPE
(高密度ポリエチレン)
LAB/SCIENCE PRODUCTS
プラスチック製品の滅菌方法/リサイクル
Technical data
技 術 資 料
技術資料
Nalgene™ の滅菌済製品について
一部のNalgene™ 製品はあらかじめ滅菌・ 検査されており、その滅菌性は包装を開けない限り、保証期間内は保証しています。滅菌にはエチ
レンオキサイドガスと放射線(γ線)による2種類の方法を用いています。ディスポーザブルのフィルターウエア、培地ボトルおよびクライオウエ
アは、
Association for Advancement of Medical Instrumentation(AAMI)の推奨する方法で滅菌のガイドラインに準拠しています。滅菌の
確認にはそれぞれの滅菌を受けることにより色が変化する指示薬を使用しています。エチレンオキサイドガス用指示薬は、適切に滅菌される
と紫色から緑色に変わり、γ線は黄色から赤色に変わることによって、滅菌性を確認できます。
エチレンオキサイド(EOG)
エチレンオキサイドガスはオートクレーブにかけられない製品を低温かつ低圧で滅菌できます。滅菌する製品は温度、湿度、圧力が調整され
た環境下でエチレンオキサイド処理されます。
製品の滅菌性を確かめるために3種類の方法を用いています。包装の外側に指示薬を取りつけていますが、これはガスに触れたことを示し
ます。生物学的な指標としてBacillus subtillis var.nigerを使用しており、この微生物が成育しないことが滅菌の証明になります。フィルター
ウエアでは同様に、生物学的な指標を用いて滅菌検査が行われており、微生物の不成育が滅菌確認の判定となります。
ガス滅菌後、製品は滅菌性が確認されるまで一時保管されます。この保管期間は7〜14日で、その間はエチレンオキサイドのガス抜きに十分
な期間となります。
分析フィルターユニット/ロートおよびシリンジをEOGで滅菌しています。
放射線滅菌(γ線)
放射線滅菌は、コバルト60を線源とした高エネルギーイオン化γ線によって室温で行っています。製品の滅菌性はkilogray(kGy)
で測定さ
れた放射線量を集めて評価しています。線量レベルはあらかじめ線量実験を行い、滅菌性で調べて決定しています。滅菌性は製品に放射さ
れた最小線量によって確認します。
γ線によって滅菌している製品は、フィルターユニット
(分析フィルターユニットを除く)、フィルターユニット受器、クライオウエア、ポリエチレ
ンテレフタレート共重合体(PETG)製の小型・大型瓶です。
その他の検査
滅菌済のすべての製品は以下の項目についても検査しています。
・パイロジェン ・細胞毒性*
フィルターユニットに使用されているすべての材質(プラスチック製の本体、キャップを含む)
はマウス繊維芽細胞L929とさらに感受性の高いヒト2倍体肺細胞の
セルラインWI-38を用いて、細胞毒性がないことを確認しています。
(Guess,W.L.Rosenbluth,S.A.,Schmidt,B.,and Autian,J.,Agar diffusion method for toxicity screening of plastics on cultured cell monolayers.J.Pharm.
Sci.54:1,p1545-7,1965)
*
プラスチック製品のリサイクル
Nalgene™ は、環境に優しい製品を提供しています。
・すべての新製品は、環境に対する影響、リサイクル性および再利用性について常に検討しています。
・すべての製品の包装は、必要最小限にし、リサイクル性を高めています。
・包装はクロロフルオロカ−ボン
(CFC)
が含まれていない緩衝材を使用し、外部から送られてきた荷物に使用された包装材も再利用しています。
・重金属ベ−スの着色料の使用を中止しました。
・廃棄物の量を削減するためにデザインされた製品を取りそろえています。ほとんどすべてのディスポ−ザブル製品には同様のリユ−ザブル製品を
ご用意しています。
Nalgene™ 製品の材質コード
米国プラスチック
(Society of the PIastics Industry;SPI)
のコードで、
プラスチックの材質を示します。
ただし、
下記の7のotherのところに
はそれぞれの材質が入っています。これらのコードにより材質を見極め、米国ではこのコードにより分別を行い、リサイクル(州によって異な
る)
を行っています。これらのコードは500mL以上の容器やフィルターウェアの底部に刻印されています。
Nalgene™(Rochester, NY, USA)
リサイクルプログラム
ロチェスターの工場では独自のリサイクルプログラムを実施しています。工場内で使用している紙とプラスチック製品はリサイクル製品で
す。 それにより、 工場内の廃棄量を36%カットし、廃棄コストを40%削減しました。その結果、1991年に郡議会による
“環境保護に貢献し
た企業”に選ばれ、1992年には国際プラスチック製造者協会(International Association of Plastics Distributors;IAPD)
の
“Innovative
Environmental 賞”を受賞しました。
2015
LAB/SCIENCE PRODUCTS
351
技術資料
技術資料
プラスチックの化学薬品耐性
Technical data
プラスチックの化学薬品耐性
化学薬品耐性表
(P.353〜)は一般的な指標を示したものです。製品の化学薬品に対する耐性は様々な要因によって影響されるため、実際の
使用条件で試用を行って下さい。この化学薬品耐性表はラボウエアと50Lまでの容器に関するものです。
プラスチックに対する化学薬品の影響
化学薬品はプラスチックの強度、柔軟性、表面、色、大きさ、重さなどに影響を与えます。これらの変化を生み出す基本的な要因には以下の相
互作用があります。
1. ポリマーの化学的な影響
酸化を含む構造変化
官能基の反応
分解
2. 物理的な変化
プラスチックの軟化・膨潤
2種類以上の化学製品を混合すると反応が起こります。また、薬品耐性に影響を与える他の要因として温度、気圧、圧力
(遠心など)
、薬品の
反応時間と濃度などがあげられます。
温度が上昇するにしたがって耐性は低くなります。プラスチック製品の内部で複数の化学薬品を混合・希釈すると予期できない反応や温度
上昇反応(化学耐性を低下させる)
を招くおそれがありますので、
ご注意下さい。
ストレスクラッキング
ストレスクラッキングは、ある種の薬品によって引き起こされるプラスチック材質のクラックを指します。この破損は化学的な影響によるも
のではなく、張力・
(ストレスクラッキングを発生させる)
試薬類・
(ストレスクラッキングに対する)
プラスチック感受性の3つの要因が重なって
生じます。
ストレスクラッキングの原因となるものとして一般的に洗浄剤、表面活性剤、潤滑剤、オイル、超純水や光沢剤、湿潤剤などの添加物等があ
げられます。これらは比較的低濃度でも破損を生じる原因になります。
ある種の薬品の混合・希釈は熱を発生し製品の破損を招くおそれがあります。実際の使用条件で試用し、正しく安全な方法で使用して下
さい。
材質コード
コード
名称
コード
名称
CA
セルロースアセテート
PMMA
ポリメタクリル酸メチル(アクリル)
CN
ニトロセルロース
PMP
ポリメチルペンテン(TPX®)
ECTFE
Halar®ECTFE(エチレン-クロロトリフルオロエチレン共重合体)
PP
ポリプロピレン
ETFE
Tefzel®ETFE(エチレン-テトラフルオロエチレン)
PPCO
ポリプロピレン共重合体*3
FEP
Teflon®FEP(フッ化エチレンプロピレン)
PPE
変性ポリフェニレンエーテル
FLPE
フッ化高密度ポリエチレン
PPO
ポリフェニレンオキサイド
FLPP
フッ化ポリプロピレン
PS
ポリスチレン
FRP
ガラス繊維強化ポリエステル
PSF
ポリサルフォン
HDPE
高密度ポリエチレン*1
PUR
ポリウレタン
LDPE
低密度ポリエチレン
PVDF
ポリビニリデンフルオライド
LLDPE
直鎖状低密度ポリエチレン
ResMer™
ResMer™ manufacturing technology
PC
ポリカーボネート
SFCA
無界面活性剤セルロースアセテート
PE
ポリエチレン
TFE
Teflon®TFE(テトラフルオロエチレン)
PES
ポリエーテルサルフォン
TPE
熱可塑性エラストマー
PETG
ポリエチレンテレフタレート共重合体
XLPE
架橋高密度ポリエチレン
(クロスリンク高密度ポリエチレン)
PFA
Teflon®PFA(過フルオロアルコキシ)
*2
【旧名称】
*1 LPE:直鎖ポリエチレン
*2 CPE:コンベンショナルポリエチレン
*3 PA:ポリアロマー
352
2015
LAB/SCIENCE PRODUCTS
Nalgene™ 研究製品の化学薬品耐性一覧表
Technical data
技 術 資 料
技術資料
プラスチックの化学薬品耐性
分類別化学薬品耐性表
●20℃での結果です。
●Nalgene™ において確認したデータですが、すべての薬品名を掲載しているわけではありません。
A:30日間の接触でダメージなし。さらに長期の使用に耐性あり。
B:30日間でわずかなダメージあり。
C:7日間である程度のダメージあり
(材質によってはひび割れ、クラッキング、強度の低下、変色が生じる可能性があります。L D P E、
HDPE、PP、PPCO、PMPは化学薬品によって軟化、膨張、または薬品の浸透が生じる場合があります。これらの材質に与える影響
は通常、可逆的で、化学薬品を取り除くと元の状態に戻ります)
。
D:ただちにダメージを受けるため、継続的な使用には適さない(材質によってはひどいひび割れ、クラッキング、強度の低下、変色、変形、
E
TP
A
A
A
A
A
A
B
A
A
A
A
B
A
A
A
A
B
A
A
A
A
D
D
D
A
A
C
B
C
A
C
A
C
脂肪族アルコール
A
A
A
A
A
B
A
D
A
A
A
B
C
A
B
A
A
アルデヒド
A
A
B
B
B
C
D
B
B
B
D
C
B
D
D
A
D
塩基
A
A
C
A
A
D
D
C
A
A
A
A
D
A
B
A
A
エステル
A
A
A
B
B
D
D
D
B
B
D
D
D
D
D
B
D
脂肪族炭化水素
A
A
A
B
C
C
A
B
C
B
D
B
A
A
C
A
D
芳香族炭化水素
A
A
A
B
C
D
D
D
C
C
D
D
D
D
D
A
D
ハロゲン化炭化水素
A
A
B
C
D
D
D
D
D
C
D
D
D
D
D
D
D
ケトン
B
A
A
B
B
D
D
D
C
B
D
D
D
D
D
D
D
強酸化剤
C
A
C
C
C
D
D
D
C
C
D
B
D
B
C
B
D
PV
PV
C(
PU
F
PS
F
容
PC
PS
/P
PP
P
A
M
PM
A
*
酸(濃縮/強)
PE
酸(希釈/弱)
PC
PM
TG
O
LP
E
LD
PE
/X
HD
PE
器
類
)
C(
チュ
ーブ
PV
類
)
DF
A
FL
PE
E/
PF
TF
FE
P/
EC
TF
E/
ET
F
E
溶解が生じる可能性があります)
。
化学薬品分類
技術資料
*酸化剤を除く
2015
LAB/SCIENCE PRODUCTS
353
技術資料
Nalgene™ 研究製品の化学薬品耐性一覧表
Technical data
化学薬品耐性表
左側の記号は20℃、右側の記号は50℃における耐性を示しています。
例:20℃→AB←50℃
A:30日間でダメージなし
B:30日間でわずかなダメージあり
C:7日間である程度のダメージあり
D:ただちにダメージを受けるため、継続的な使用には適さない
--:未試験。事前に試用し、安全性を確認する必要あり
以下の耐性表は一般的な指標を示したものです。
製品の化学薬品耐性は様々な要因によって影響
されるため、あらかじめ実際の使用条件で試用す
ることをお薦めします。
薬 品 名
LDPE HDPE PP PPCO PMP PETG FEP TFE PFA ECTFE ETFE PC PVC(硬)PVC(軟) PSF PS FLPE ResMer PMMA XLPE PVDF
1,4-ジオキサン
BC
BB
DD
BC
CD
--
AA
AA
AA
AC
AC
DD
DD
DD
DD
DD
AA
CD
DD
CD
2,2,4-トリメチルペンタン
CD
CD
CD
CD
CD
--
AA
AA
AA
AB
AB
DD
DD
DD
BC
DD
BC
BC
--
--
DD
AA
2-メトキシエタノール
AB
AA
BC
AA
AA
CD
AA
AA
AA
AB
AA
DD
CD
CD
DD
DD
AA
BC
--
--
AA
AA
2-プロパノール
AA
AA
AA
AA
AA
--
AA
AA
AA
AA
AA
AA
AC
BD
BC
AB
AA
AA
DD
AA
n-オクタン
AA
AA
AA
AA
AA
--
AA
AA
AA
AA
AA
BC
--
DD
BC
DD
AA
BC
--
AA
AA
n-デカン
CD
CD
CD
CD
CD
--
AA
AA
AA
AA
AA
CD
AB
CD
BC
CD
BC
BC
--
--
AA
n-ブタノール
AA
AA
AA
AA
AB
--
AA
AA
AA
AA
AA
BC
BC
CD
BC
AB
AA
AA
DD
AA
AA
n-ヘプタン
DD
CC
CC
CC
CC
A-
AA
AA
AA
AA
AA
CD
AA
DD
AB
DD
BB
BC
A-
BD
AA
n-酢酸アミル
BC
AB
BC
BC
BC
--
AA
AA
AA
AA
AA
DD
DD
DD
DD
DD
AA
--
DD
DD
AB
n-酢酸ブチル
BC
BC
BC
BC
BC
--
AA
AA
AA
AB
AB
DD
DD
DD
DD
DD
AB
--
--
DD
BD
o-ジクロロベンゼン
CD
DD
CD
CD
CD
DD
AA
AA
AA
AD
AC
DD
DD
DD
DD
DD
CC
CD
DD
--
AA
p-ジクロロベンゼン
CD
DD
BC
BC
BC
DD
AA
AA
AA
AD
AC
DD
DD
DD
DD
DD
CC
CD
DD
--
AA
p-塩化フェナシル
AA
AA
AA
AA
AA
--
AA
AA
AA
AA
AA
BD
DD
DD
DD
DD
AA
CD
--
--
DD
アクリロニトリル
AA
AA
CD
CD
CD
--
AA
AA
AA
AB
AB
DD
DD
DD
DD
DD
AA
CD
--
AA
BD
アジピン酸
AB
AA
AA
AA
AA
--
AA
AA
AA
AA
AA
AA
AA
AC
BB
AA
AA
AA
--
AA
AA
アセトアミド
AA
AA
AA
AA
AA
--
AA
AA
AA
AA
AA
DD
DD
DD
DD
AA
BB
AA
--
AA
BD
アセトアルデヒド
BD
BC
BD
BD
BD
--
AA
AA
AA
BC
AC
DD
DD
DD
DD
DD
BC
BB
DD
DD
DD
アセトニトリル
AA
AA
AB
CD
CD
--
AA
AA
AA
AA
AA
DD
DD
DD
DD
DD
AA
CD
DD
DD
BB
アセトフェノン
DD
CC
CD
CD
BD
--
AA
AA
AA
AA
AA
DD
DD
DD
DD
DD
BB
CD
DD
--
DD
DD
アセトン
DD
DD
BD
BB
AA
DD
AA
AA
AA
AB
BD
DD
DD
DD
DD
DD
CC
CD
DD
DD
アニリン
AB
BC
AB
BC
BC
--
AA
AA
AA
BD
AB
DD
DD
DD
DD
DD
BC
CD
DD
CD
AC
アミノ酸
AA
AA
AA
AA
AA
--
AA
AA
AA
AA
AA
AA
AA
AC
AA
AA
AA
AA
--
AA
BD
アミルアルコール
AA
AA
AC
AA
BC
--
AA
AA
AA
AA
AA
BC
AD
BD
AA
BC
AA
AA
DD
AA
AA
アラニン
AA
AA
AA
AA
AA
--
AA
AA
AA
AA
AA
AA
--
AB
AA
AA
AA
AA
--
AA
BD
アリルアルコール
AA
AA
AA
AA
AB
--
AA
AA
AA
AA
AA
BB
AD
BD
BC
BC
AA
AA
DD
AA
AB
アルミニウム塩
AA
AA
AA
AA
AA
--
AA
AA
AA
AA
AA
AB
AA
AB
AA
AB
AA
AA
--
AA
AA
アンモニア
AA
AA
AA
AA
AA
--
AA
AA
AA
AA
AA
DD
AA
BC
BC
AB
CC
AB
A-
AA
DD
アンモニア25%
AA
AA
AA
AA
AA
--
AA
AA
AA
AA
AA
DD
AD
BC
AB
AB
CC
AB
A-
AA
DD
アンモニウム塩
AA
AA
AA
AA
AA
--
AA
AA
AA
AA
AA
BB
AB
AB
AA
BB
--
--
--
--
AA
イソブタノール
AA
AA
AA
AA
AB
--
AA
AA
AA
AA
AA
AB
AC
BD
AB
BB
AA
AA
DD
AA
AA
AB
イソプロピルエーテル(IPE)
DD
CD
DD
DD
DD
--
AA
AA
AA
AB
AB
DD
DD
DD
DD
DD
BC
--
--
--
イソプロピルベンゼン
CD
CD
CD
CD
DD
--
AA
AA
AA
AB
AB
DD
DD
DD
DD
DD
BC
CD
--
--
--
ウンデシルアルコール
AC
AB
AB
AB
AB
--
AA
AA
AA
AB
AB
BC
AC
BC
CC
BB
AA
AA
--
--
AA
エーテル
DD
CD
DD
DD
CD
A-
AA
AA
AA
AB
AB
DD
DD
DD
DD
DD
BC
--
--
DD
BD
エタノール40%
AB
AA
AA
AA
AB
B-
AA
AA
AA
AA
AA
AA
AA
BC
AB
AB
AA
AA
DD
AA
AA
エタノール96%
AB
AB
AA
AA
AB
B-
AA
AA
AA
AA
AA
AB
AA
CD
AB
AB
AA
AA
DD
AA
AA
エタノール
AB
AA
AA
AB
AB
B-
AA
AA
AA
AA
AA
AB
AA
CD
AB
AB
AA
AA
DD
AA
AA
BD
エチルベンゼン
DD
CD
DD
DD
DD
A-
AA
AA
AA
BC
BC
DD
DD
DD
DD
DD
BC
CD
--
DD
エチレンオキサイド
CC
BC
CD
CC
CD
BC
AA
AA
AA
AA
AA
CD
DD
BD
AA
DD
AB
CD
CD
DD
AA
エチレンオキサイド100%
CC
BC
CD
CC
CD
BC
AA
AA
AA
AA
AA
CD
CD
BD
AA
DD
AB
CD
AA
DD
AA
エチレンオキサイドガス
BB
AA
AA
BB
BB
BC
AA
AA
AA
AA
AA
AA
BB
AB
AA
AB
AA
CD
AA
AA
AA
エチレングリコール
AA
AA
AA
AA
AA
A-
AA
AA
AA
AA
AA
AC
AA
CD
AA
AA
AA
AA
BC
AA
AA
AA
オゾン
BD
BD
CD
AB
AA
--
AA
AA
AA
AA
AA
DD
AB
BC
AA
CC
BD
CC
A-
DD
オレイン酸メトキシエチル
AB
AA
AB
AB
AB
B-
AA
AA
AA
AA
AA
CD
AA
DD
DD
DD
AA
--
--
--
--
ガソリン
DD
CD
CD
DD
BC
B-
AA
AA
AA
AA
AA
CD
BD
DD
CC
DD
BC
CD
DD
BD
AA
カルバゾール
AA
AA
AA
AA
AA
--
AA
AA
AA
AA
AA
DD
DD
DD
DD
AA
AA
AA
--
--
--
キシレン
DD
CD
DD
CD
CD
--
AA
AA
AA
AA
AB
DD
DD
DD
DD
DD
BC
CD
DD
DD
AA
354
2015
LAB/SCIENCE PRODUCTS
Nalgene™ 研究製品の化学薬品耐性一覧表
Technical data
薬 品 名
技 術 資 料
技術資料
LDPE HDPE PP PPCO PMP PETG FEP TFE PFA ECTFE ETFE PC PVC(硬)PVC(軟) PSF PS FLPE ResMer PMMA XLPE PVDF
ギ酸100%
BB
AA
AB
AB
AA
--
AA
AA
AA
AA
AA
CD
AD
DD
BC
BC
AA
AB
DD
AA
AA
ギ酸3%
AB
AA
AA
AB
AA
--
AA
AA
AA
AA
AA
AB
AD
AB
AB
AA
AA
AA
A-
AA
AA
ギ酸50%
BB
AA
AB
AB
AA
--
AA
AA
AA
AA
AA
BC
AC
BC
BC
BC
AA
AB
--
AA
AA
ギ酸85%
BB
AA
AB
AB
AA
--
AA
AA
AA
AA
AA
CD
AD
CD
BC
BC
AA
AB
--
AA
AA
クエン酸10%
AA
AA
AA
AA
AA
B-
AA
AA
AA
AA
AA
AB
AA
BC
AA
AA
AA
AA
A-
AA
AA
クエン酸トリブチル
BC
AB
BC
BC
BC
--
AA
AA
AA
AB
AB
DD
AD
DD
CC
DD
AA
--
--
--
AC
グリコール酸アンモニウム
AB
AA
AB
AB
AB
--
AA
AA
AA
AA
AA
BC
AA
BC
BB
AA
AA
AA
--
--
AA
グリセリン
AA
AA
AA
AA
AA
--
AA
AA
AA
AA
AA
AA
AA
CB
AA
AA
AA
AA
A-
AA
AA
グリセロール
AA
AA
AA
AA
AA
--
AA
AA
AA
AA
AA
AA
AA
CB
AA
AA
AA
AA
A-
AA
AA
グルタルアルデヒド
AB
AA
AA
AA
CC
B-
AA
AA
AA
AB
AB
AC
AA
CD
BB
AC
AA
BB
B-
--
AA
グルタルアルデヒド
(殺菌剤)
AB
AA
AA
AA
CC
--
AA
AA
AA
AB
AB
AC
AA
CD
BB
AC
AA
AB
BC
--
AA
クレゾール
DD
CD
BC
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DD
--
AA
AA
AA
AB
AA
DD
DD
DD
DD
CD
BB
CD
DD
AD
AB
クロム酸10%
AA
AA
AA
AA
AA
B-
AA
AA
AA
AA
AA
BC
AB
AD
AB
AA
AA
AB
CD
AA
AA
クロム酸20%
AA
AA
BB
BC
AA
B-
AA
AA
AA
AA
AA
BC
DD
BD
DD
BB
AA
BB
DD
AA
AA
クロム酸50%
AA
AA
BC
BC
BB
--
AA
AA
AA
AA
AA
CD
DD
BD
DD
CD
AA
CD
DD
AB
AB
クロム酸/硫酸混合液
(96%)
DD
DD
DD
DD
DD
--
AA
AA
AA
AB
AB
DD
DD
DD
DD
DD
DD
DD
DD
BC
AB
クロロベンゼン
DD
DD
DD
DD
DD
--
AA
AA
AA
BC
AA
DD
DD
DD
DD
DD
CC
CD
DD
DD
AA
クロロホルム
CD
CD
DD
DD
DD
--
AA
AA
AA
BC
AB
DD
DD
DD
DD
DD
BC
CD
DD
DD
AB
クロロ酢酸
AA
AA
AB
AB
AB
--
AA
AA
AA
AA
AA
CD
AA
DD
DD
BD
AA
BC
DD
DD
DD
AA
ケロセン
CD
CD
CD
DD
BC
B-
AA
AA
AA
AA
BC
A-
AA
DD
BC
DD
BC
BC
AC
CD
サリチルアルデヒド
AB
AA
AB
AB
AB
--
AA
AA
AA
AD
AB
BC
CD
DD
CC
DD
AA
CD
--
--
AB
サリチル酸
(粉末)
AA
AA
AA
AA
AA
--
AA
AA
AA
AA
AA
AB
BC
BC
AA
AA
AA
AA
--
AA
AA
サリチル酸
(飽和)
AA
AA
AA
AA
AB
--
AA
AA
AA
AA
AA
AB
BC
BC
AA
AB
AA
AA
--
AA
AA
ジアセトン
DD
DD
BC
BC
CC
DD
AA
AA
AA
AB
AB
DD
DD
DD
DD
DD
CC
DD
DD
--
DD
ジアセトンアルコール
CD
AA
BC
AC
AA
--
AA
AA
AA
AB
AB
DD
DD
DD
DD
AC
AA
AB
DD
--
CD
シアノ酢酸エチル
AA
AA
AA
AA
AA
--
AA
AA
AA
AA
AA
CD
CD
DD
CC
BD
AA
--
--
--
DD
BD
ジエチルアミン
DD
CD
BD
BD
CC
--
AA
AA
AA
AD
AB
DD
DD
DD
BC
BB
DD
AB
--
--
ジエチルエーテル
DD
CD
CD
DD
DD
A-
AA
AA
AA
AB
AA
DD
AD
DD
DD
DD
BC
--
DD
DD
AB
ジエチルケトン
DD
DD
BB
BB
BC
--
AA
AA
AA
BC
BC
DD
DD
DD
DD
DD
CC
DD
DD
CD
DD
ジエチルベンゼン
DD
CD
DD
DD
DD
--
AA
AA
AA
AB
AA
CD
DD
DD
DD
DD
BC
CD
--
--
AA
ジエチレングリコール
AA
AA
AA
AA
AA
--
AA
AA
AA
AA
AA
BC
CD
CD
BB
AA
AA
AA
DD
AA
AA
CD
ジエチレンジオキシド
BC
BB
DD
BC
CD
--
AA
AA
AA
AC
AC
DD
DD
DD
DD
DD
AA
CD
DD
CD
ジェット燃料
CD
CD
CD
CD
CD
--
AA
AA
AA
AA
AA
BD
AB
DD
BC
BC
BC
BC
--
--
AA
ジオキサン
BC
BB
DD
BC
CD
--
AA
AA
AA
AC
AC
DD
DD
DD
DD
DD
AA
CD
DD
CD
DD
シクロヘキサノン
DD
CD
CD
CD
BC
DD
AA
AA
AA
AA
AA
DD
DD
DD
DD
DD
BC
CD
DD
DD
BD
シクロヘキサン
CD
CD
BD
CD
DD
BD
AA
AA
AA
AB
AA
AC
DD
DD
DD
DD
BC
BC
B-
DD
AA
シクロペンタン
DD
CD
CD
CD
CD
--
AA
AA
AA
AA
AA
DD
CD
DD
DD
DD
BC
BC
--
--
AA
ジプロピレングリコール
AA
AA
AA
AA
AA
--
AA
AA
AA
AA
AA
BC
BC
CD
BB
AA
AA
AA
--
AA
DD
ジメチルアセトアミド
CD
AA
AA
AA
CB
--
AA
AA
AA
AB
AB
DD
DD
DD
DD
DD
BB
--
--
--
DD
ジメチルスルホキシド
(DMSO) AA
AA
AA
AA
AA
DD
AA
AA
AA
AB
AB
DD
DD
DD
DD
AB
AA
AA
--
--
DD
DD
ジメチルホルムアミド
AA
AA
AA
AA
AA
DD
AA
AA
AA
BB
BB
DD
DD
DD
DD
DD
BB
--
DD
--
シュウ酸10%
AA
AA
AA
AA
AA
--
AA
AA
AA
AA
AA
AA
AA
BD
AA
AA
AA
AA
AA
AA
AB
シュウ酸アンモニウム
AB
AA
AB
AB
AB
--
AA
AA
AA
AA
AA
AA
AA
BC
AA
AA
AA
AA
--
AA
AA
シリコンオイル
AB
AA
AA
AA
AA
DD
AA
AA
AA
AA
AA
AA
AA
BC
AA
AB
AA
AA
CD
--
AA
ステアリン酸
AA
BB
AA
AA
AA
--
AA
AA
AA
AA
AA
AB
AB
AB
BB
AB
BB
AB
--
AA
AA
ステアリン酸(結晶)
AA
AA
AA
AA
AA
--
AA
AA
AA
AA
AA
AB
AB
AB
BB
AB
--
--
--
--
AA
ステアリン酸亜鉛
AA
AA
AA
AA
AA
--
AA
AA
AA
AA
AA
AA
AB
BD
AA
AA
AA
AA
--
AA
AA
スルホ塩
CD
BC
CD
CD
CD
--
AA
AA
AA
AA
AB
CD
DD
BD
BB
DD
BC
--
--
--
CD
石油スピリット
CD
CD
CD
CD
AA
B-
AA
AA
AA
AB
AB
CC
BD
DD
CD
CC
BC
BC
--
--
AA
デカヒドロナフタレン
BC
AB
DD
BC
CD
--
AA
AA
AA
AA
AA
A-
AB
DD
DD
DD
AA
CD
DD
--
--
デカリン
BC
AB
DD
BC
CD
--
AA
AA
AA
AA
AA
A-
AB
DD
DD
DD
AA
CD
DD
--
--
2015
LAB/SCIENCE PRODUCTS
355
技術資料
技術資料
Nalgene™ 研究製品の化学薬品耐性一覧表
Technical data
左側の記号は20℃、右側の記号は50℃における耐性を示しています。
例:20℃→AB←50℃
A:30日間でダメージなし
B:30日間でわずかなダメージあり
C:7日間である程度のダメージあり
D:ただちにダメージを受けるため、継続的な使用には適さない
--:未試験。事前に試用し、安全性を確認する必要あり
薬 品 名
LDPE HDPE PP PPCO PMP PETG FEP TFE PFA ECTFE ETFE PC PVC(硬)PVC(軟) PSF PS FLPE ResMer PMMA XLPE PVDF
テトラクロロエチレン
DD
DD
DD
DD
DD
--
AA
AA
AA
AB
AA
DD
DD
DD
DD
DD
CC
CD
CD
DD
AA
テトラヒドロフラン(THF)
CD
CD
BC
BC
CC
--
AA
AA
AA
DD
BC
DD
DD
DD
DD
DD
BC
CD
DD
DD
DD
テレビン
CD
CD
CD
DD
CD
B-
AA
AA
AA
AA
AA
CD
BC
CD
DD
DD
BC
DD
BD
DD
AA
トリエチレングリコール
AA
AA
AA
AA
AA
--
AA
AA
AA
AA
AA
AB
BC
CD
AA
AB
AA
AA
--
--
--
トリクロロエタン
DD
DD
DD
DD
DD
--
AA
AA
AA
AA
BD
DD
DD
DD
DD
DD
CC
CD
DD
--
AA
トリクロロエチレン
DD
DD
DD
DD
DD
--
AA
AA
AA
DD
AA
DD
DD
DD
DD
DD
CC
CD
DD
DD
AA
トリクロロ酢酸(TCA)
CD
CD
BC
CD
AA
--
AA
AA
AA
AC
AB
CD
CD
CD
BB
CD
CD
CD
--
AB
AB
AA
トリス緩衝液pH7
AB
AB
AB
AB
AB
BB
AA
AA
AA
AA
AA
BC
AA
AB
BC
BD
AB
AA
AA
AA
トリプロピレングリコール
AA
AA
AA
AA
AA
--
AA
AA
AA
AA
AA
AB
BC
CD
AA
AA
AA
AA
--
--
--
トルエン
CD
DD
DD
DC
CC
DD
AA
AA
AA
AB
AA
DD
DD
DD
DD
DD
CC
CD
DD
DD
AA
BD
ニトロベンゼン
DD
DD
DD
DD
CD
DD
AA
AA
AA
AB
AB
DD
DD
DD
DD
DD
CC
CD
DD
DD
ニトロメタン
DD
CD
CD
CD
AC
DD
AA
AA
AA
AC
AB
CD
DD
DD
DD
DD
CD
AA
--
--
AB
ニ硫化炭素
DD
DD
DD
DD
DD
--
AA
AA
AA
AC
AB
DD
DD
DD
DD
DD
DD
--
DD
DD
BD
BD
ピクリン酸
DD
DD
DD
DD
AA
--
AA
AA
AA
BC
BC
DD
DD
DD
DD
BC
DD
BC
--
BD
ヒドラジン
DD
DD
DD
DD
DD
--
AA
AA
AA
BC
BD
DD
DD
DD
DD
DD
--
--
--
AD
AA
ピリジン
DD
DD
AA
DD
CD
--
AA
AA
AA
DD
AB
DD
DD
DD
DD
DD
DD
CD
DD
AD
DD
ヒ酸
BC
AA
AA
AB
AA
--
AA
AA
AA
AA
AA
AA
AA
BB
--
AA
AA
AA
--
AA
AA
フェノール100%
DD
DD
DD
DD
DD
DD
AA
AA
AA
AB
AC
DD
DD
DD
DD
DD
CC
DD
DD
DD
AB
フェノール50%
DD
DD
DD
DD
DD
DD
AA
AA
AA
AB
AA
DD
DD
CD
DD
DD
CC
DD
DD
DD
AB
フェノール(液体)
DD
DD
DD
DD
DD
DD
AA
AA
AA
AB
AC
DD
DD
DD
DD
DD
CC
DD
DD
DD
AB
AB
フェノール(結晶)
CD
BC
BD
BD
CB
DD
AA
AA
AA
AA
AA
DD
CD
CD
CC
DD
AA
DD
DD
DD
ブタジェン
DD
CD
DD
DD
DD
--
AA
AA
AA
AA
AA
DD
CD
DD
DD
DD
BC
BC
--
--
AA
tert-ブタノール
AB
AA
AB
AB
AB
--
AA
AA
AA
AA
AA
BC
BB
CD
BC
BB
AA
AA
--
--
AA
2-ブタノール
AA
AA
AA
AA
AB
--
AA
AA
AA
AA
AA
AB
AB
BD
AB
BB
AA
AA
--
AA
AA
フタル酸ジブチル
CD
CD
BD
--
BB
--
AA
AA
AA
BD
AB
BD
DD
DD
DD
DD
BC
CD
DD
CC
DD
AA
フッ化水素酸4%
AA
AA
AA
AB
AA
CD
AA
AA
AA
AA
AA
BB
AA
BC
BC
BC
AA
BC
B-
AA
フッ化水素酸48%
AA
AA
AB
AA
AB
DD
AA
AA
AA
AA
AA
CD
BC
CD
CD
DD
AA
DD
DD
AA
AA
フッ化物
AA
AA
AA
AA
AA
--
AA
AA
AA
AA
AA
AA
AA
BC
AA
BB
AA
AA
--
--
AA
フッ素(ガス)
CD
BD
DD
CD
CD
--
AB
AB
AB
AC
BD
BC
AD
CD
DD
DD
BD
--
--
DD
BD
フレオン
AB
AB
AB
AB
CD
--
AA
AA
AA
AB
AB
BD
BC
DD
BC
CD
AA
CD
--
--
AA
プロパンガス
DD
AA
DD
DD
DD
--
AA
AA
AA
AA
AA
CD
AB
CD
CC
DD
AA
BC
--
--
AA
プロピオン酸
CD
AC
AB
AB
AC
--
AA
AA
AA
AC
AB
DD
BD
CD
BB
BD
AC
AB
--
--
AA
プロピレングリコール
AA
AA
AA
AA
AA
--
AA
AA
AA
AA
AA
BC
CD
BD
BB
AA
AA
AA
--
AA
AA
AA
ブロモベンゼン
DD
DD
DD
DD
DD
--
AA
AA
AA
BD
AC
DD
DD
DD
DD
DD
CC
CD
--
--
ブロモホルム
DD
DD
DD
DD
DD
--
AA
AA
AA
BC
AC
DD
DD
DD
DD
DD
CC
CD
--
--
AA
ヘキサン
DD
BC
BC
CD
CD
B-
AA
AA
AA
AB
AA
CD
AD
DD
AB
DD
AB
BC
A-
BD
AA
ベンジルアルコール
DD
CD
BB
DD
BB
DD
AA
AA
AA
AA
AA
DD
BC
CD
DD
DD
BB
CD
DD
--
AA
ベンズアルデヒド
AB
BD
AB
AB
AC
--
AA
AA
AA
AC
AC
DD
DD
DD
CD
DD
BD
CD
DD
DD
CD
ベンゼン
DD
DD
DD
DD
DD
DD
AA
AA
AA
AB
AB
DD
DD
DD
DD
DD
CC
CD
DD
DD
AA
ベンゼンアミン
AB
BC
AB
BC
BC
--
AA
AA
AA
BD
AB
DD
DD
DD
DD
DD
BC
CD
DD
CD
AC
AA
ホウ酸
AA
AA
AA
AA
AA
DD
AA
AA
AA
AA
AA
AA
AA
BB
--
AA
AA
AA
--
AA
ホルムアルデヒド10%
AA
AA
AA
AA
AA
--
AA
AA
AA
AA
AA
AA
AA
BC
AA
BB
AA
BB
AB
BD
AA
ホルムアルデヒド40%
AB
AB
AA
AB
AA
--
AA
AA
AA
AA
AA
AA
AA
CD
BC
BB
AB
BB
AC
BD
AA
DD
マロン酸ジエチル
AA
AA
AA
AA
AB
--
AA
AA
AA
AA
AA
CD
BD
DD
CC
DD
AA
--
--
--
メチル-t-ブチルエーテル
DD
CD
CD
CD
AA
DD
AA
AA
AA
AB
AB
DD
DD
DD
DD
DD
BC
--
--
--
AA
メタノール
AB
AA
AA
AA
AB
B-
AA
AA
AA
AA
AA
BC
AA
CD
AB
BC
AA
AB
DD
AA
AA
メチルイソブチルケトン(MIBK) DD
DD
BC
BC
CC
DD
AA
AA
AA
AB
AB
DD
DD
DD
DD
DD
CC
CD
DD
--
DD
メチルエチルケトン(MEK)
DD
AB
AB
CD
B-
AA
AA
AA
BC
AB
DD
DD
DD
DD
DD
CC
CD
DD
DD
DD
356
2015
DD
LAB/SCIENCE PRODUCTS
Nalgene™ 研究製品の化学薬品耐性一覧表
Technical data
薬 品 名
技 術 資 料
技術資料
LDPE HDPE PP PPCO PMP PETG FEP TFE PFA ECTFE ETFE PC PVC(硬)PVC(軟) PSF PS FLPE ResMer PMMA XLPE PVDF
メチルプロピルケトン
DD
CD
BC
BC
CC
DD
AA
AA
AA
AB
AB
DD
DD
DD
DD
DD
BC
CD
--
--
ヨウ素結晶
DD
DD
AA
CD
BD
--
AA
AA
AA
AA
AB
BD
DD
DD
DD
BC
AA
AB
CD
AA
DD
AA
ヨードチンキ
AB
BC
AA
BD
DD
--
AA
AA
AA
AA
AA
BD
DD
--
--
BC
BC
AB
DD
DD
AB
ラッカーシンナー
DD
CD
CD
CD
CC
DD
AA
AA
AA
AA
AA
DD
DD
DD
DD
DD
BC
BC
DD
--
AA
リン酸5%
AA
AA
AA
AA
AA
--
AA
AA
AA
AA
AA
AA
AA
AB
AA
AA
AA
AA
AC
AA
AA
リン酸85%
AD
AA
AB
AB
AB
--
AA
AA
AA
AA
AA
AB
AB
BC
AA
AB
AA
AB
CD
AA
AA
リン酸三ナトリウム
(TSP)
AA
AA
AA
AA
AA
--
AA
AA
AA
AA
AA
BD
AA
BD
BC
AA
CC
AB
BD
AA
AA
レゾルシノール5%
AA
AA
AA
AA
AA
--
AA
AA
AA
AA
AC
BC
BD
DD
DD
BC
AA
BB
--
AA
AA
レゾルシノール(飽和)
AA
AA
AA
AA
AA
--
AA
AA
AA
AA
AA
BC
CD
DD
DD
BC
AA
BB
--
AA
AA
油(オレンジ油)
CD
BC
BC
BC
CC
--
AA
AA
AA
AA
AA
CC
CD
DD
CC
DD
AB
CD
--
--
AA
油(シダー油)
DD
CD
DD
DD
DD
DD
AA
AA
AA
AB
AB
BC
CD
DD
CC
DD
--
AA
--
--
AA
油(シナモン油)
DD
CD
DD
DD
DD
--
AA
AA
AA
AB
AB
BC
DD
DD
CC
DD
--
AA
--
BD
--
油(パイン油)
BD
CD
AB
AB
BC
--
AA
AA
AA
AB
AB
BC
CD
DD
CC
DD
AB
AA
--
BD
AA
油(鉱物油)
BD
AA
AA
AA
AB
--
AA
AA
AA
AA
AA
AB
AB
BD
AB
AA
AA
AA
AD
BD
AA
安息香酸
AA
AA
AB
AB
AA
--
AA
AA
AA
AA
AA
AB
AB
AB
CC
BB
AA
BB
AA
DD
AA
安息香酸エチル
CC
BB
BC
BC
BC
--
AA
AA
AA
AB
AB
DD
DD
DD
DD
DD
AA
CD
--
--
DD
塩化アミル
DD
CD
DD
DD
CC
--
AA
AA
AA
AA
AA
DD
DD
DD
DD
DD
BC
CD
--
DD
AA
塩化アルミニウム
AA
AA
AA
AA
AA
--
AA
AA
AA
AA
AA
AB
AA
BB
AA
AA
AA
AA
AA
AA
AA
塩化アンモニウム
AA
AA
AA
AA
AA
--
AA
AA
AA
AA
AA
AB
AA
AB
AA
AA
AA
AA
A-
AA
AA
塩化エチル
CD
DD
CD
CD
CD
--
AA
AA
AA
AA
AA
DD
DD
DD
DD
DD
CC
CD
DD
DD
AA
塩化エチレン
DD
DD
DD
DD
DD
DD
AA
AA
AA
AD
AA
DD
DD
DD
DD
DD
CC
CD
DD
DD
AA
塩化カリウム
AA
AA
AA
AA
AA
--
AA
AA
AA
AA
AA
AA
AA
AB
AA
AA
AA
AA
--
AA
AA
塩化カルシウム
AA
AA
AA
AA
AA
--
AA
AA
AA
AA
AA
AA
AA
AB
AA
AA
AA
AA
AA
AA
AA
塩化チオニル
DD
DD
DD
DD
DD
--
AA
AA
AA
AA
AA
DD
DD
DD
DD
DD
DD
--
--
DD
DD
塩化ビニリデン
DD
CD
DD
DD
DD
--
AA
AA
AA
BC
BC
DD
DD
DD
DD
DD
BC
CD
DD
--
AA
塩化ブチル
DD
DD
DD
DD
CD
--
AA
AA
AA
AA
AA
DD
CD
DD
DD
DD
CC
CD
DD
--
AA
塩化マグネシウム
AA
AA
AA
AA
AA
--
AA
AA
AA
AA
AA
AA
AA
BD
AA
AA
AA
AA
AA
AA
AA
塩化メチレン
DD
CD
CD
CD
CD
DD
AA
AA
AA
CD
BD
DD
DD
DD
DD
DD
BC
CD
DD
DD
AB
塩化亜鉛10%
AA
AA
AA
AA
AA
--
AA
AA
AA
AA
AA
AA
AA
BD
AA
AA
AA
AA
AA
AA
AA
塩化水銀Ⅱ
AA
AA
AA
AA
AA
DD
AA
AA
AA
AA
AA
AA
AA
DD
--
BB
AA
AA
--
AA
AA
塩酸20%
AA
AA
AA
AA
AA
B-
AA
AA
AA
AA
AA
BC
AA
BC
AA
AA
AA
AA
B-
AA
AA
塩酸35%
AA
AA
AB
AB
AB
B-
AA
AA
AA
AA
AA
CD
AA
CD
AA
AA
AA
AA
DD
AA
AA
塩酸5%
AA
AA
AA
AA
AA
B-
AA
AA
AA
AA
AA
AA
AA
BC
AA
AA
AA
AA
B-
AA
AA
塩素ガス10%
BD
BC
CD
CD
DD
--
AA
AA
AA
AA
AA
BC
DD
CD
DD
DD
BC
--
CD
BC
AA
塩素(ガス)
BD
BC
CD
CD
DD
--
AA
AA
AA
AA
AA
BC
DD
CD
DD
DD
BC
--
CD
CD
AA
塩素(空気中)
10%
BD
AC
CD
BD
BD
--
AA
AA
AA
AA
AA
AB
DD
AB
DD
DD
AC
--
CC
BC
AA
塩素水溶液
BD
BB
CD
CD
DD
--
AA
AA
AA
AA
AA
BC
AA
AB
DD
CD
BB
CD
CD
AD
AA
BD
王水
DD
DD
DD
DD
DD
--
AA
AA
AA
AB
AB
DD
DD
DD
DD
DD
DD
DD
--
DD
過マンガン酸カリウム
AA
AA
AB
AA
AA
--
AA
AA
AA
AA
AA
AA
AC
BD
AA
AB
AA
AA
CD
AA
AA
過塩素酸
BD
BD
BD
BD
BD
--
BC
BC
BC
BC
BC
DD
BD
DD
DD
BC
BD
BC
AA
DD
AB
過塩素酸70%
BD
BD
BD
BD
BD
--
AA
BC
AA
AB
AB
DD
BD
DD
DD
BC
BD
BC
AA
DD
AB
過酸化水素水3%
AA
AA
AB
AA
AA
B-
AA
AA
AA
AA
AA
AA
AA
AB
AA
AB
AA
AB
A-
AA
AA
過酸化水素水30%
AB
AA
AC
AB
AB
B-
AA
AA
AA
AA
AA
AA
AA
BD
AA
AB
AA
AB
CD
AA
AA
過酸化水素水90%
AD
AA
AC
AB
AB
B-
AA
AA
AA
AA
AC
AA
AB
DD
AA
AB
AA
AB
DD
CC
BD
DD
酸化プロピレン
AB
AA
AB
AB
AB
--
AA
AA
AA
DD
AC
BC
CD
CD
BB
DD
AA
CD
--
--
四塩化炭素
CD
BC
BC
DD
DD
DD
AA
AA
AA
AA
AA
DD
AD
DD
DD
DD
AB
CD
DD
DD
AA
脂肪酸
BC
AA
AB
AB
AB
BC
AA
AA
AA
AB
AA
BC
AA
AB
BB
AC
AA
AA
--
AA
AA
次亜塩素酸カルシウム
AA
AA
AA
AA
AA
--
AA
AA
AA
AA
AA
AA
AA
CD
AA
AA
AA
AA
AA
AA
AA
次亜塩素酸ナトリウム15%
AC
AB
CD
BD
AA
B-
AA
AA
AA
AA
AA
BC
AA
CD
AA
AB
CC
AB
AA
AA
AA
酒石酸
AA
AA
AA
AA
AA
--
AA
AA
AA
AA
AA
AB
AB
AB
AA
AB
AA
AB
AA
AA
AA
臭化水素酸69%
AA
AB
AB
--
AA
--
AA
AA
AA
AA
AA
BC
AA
BD
AB
CC
AB
--
DD
AA
AA
臭素
DD
CD
DD
DD
DD
--
AA
AA
AA
AB
AB
CD
DD
DD
DD
DD
CD
DD
DD
DD
AA
2015
LAB/SCIENCE PRODUCTS
357
技術資料
技術資料
Nalgene™ 研究製品の化学薬品耐性一覧表
Technical data
左側の記号は20℃、右側の記号は50℃における耐性を示しています。
例:20℃→AB←50℃
A:30日間でダメージなし
B:30日間でわずかなダメージあり
C:7日間である程度のダメージあり
D:ただちにダメージを受けるため、継続的な使用には適さない
--:未試験。事前に試用し、安全性を確認する必要あり
薬 品 名
LDPE HDPE PP PPCO PMP PETG FEP TFE PFA ECTFE ETFE PC PVC(硬)PVC(軟) PSF PS FLPE ResMer PMMA XLPE PVDF
重クロム酸ナトリウム
AA
AA
AA
AA
AA
--
AA
AA
AA
AA
AA
AA
AA
BD
AA
AA
AA
AA
--
AA
硝酸10%
AA
AA
AA
AA
AA
B-
AA
AA
AA
AA
AA
AB
AA
AC
CD
BD
AA
BD
A-
AA
AA
AA
硝酸20%
AA
BB
CC
BC
AA
B-
AA
AA
AA
AA
AA
AB
AA
BD
CD
BD
BB
BD
A-
AA
AB
硝酸50%
BC
CD
CD
CD
CD
B-
AA
AA
AA
AA
AA
BC
BC
BD
CD
CD
CD
CD
CD
DD
AB
硝酸70%
CD
CD
DD
DD
CD
DD
AA
AA
AA
AA
AB
BD
DD
DD
DD
DD
CD
DD
DD
DD
DD
AA
硝酸銀
AB
AA
AA
AB
AA
--
AA
AA
AA
AA
AA
AA
AB
AB
AA
AA
AA
AA
--
AA
酢酸5%
AA
AA
AA
AA
AA
CD
AA
AA
AA
AA
AA
AB
AC
AB
AA
AB
AA
AA
AC
AA
AA
酢酸50%
BC
AB
AA
AA
AA
DD
AA
AA
AA
AB
AA
BC
AD
CD
AA
BB
AB
BB
DD
AA
AA
酢酸アンモニウム
AA
AA
AA
AA
AA
--
AA
AA
AA
AA
AA
BB
AA
BD
AA
AA
AA
AA
--
--
AA
酢酸イソプロピル
BC
AB
BC
BC
BC
--
AA
AA
AA
AB
AB
DD
DD
DD
DD
DD
AA
--
--
--
BD
DD
酢酸エチル
AA
AA
BD
BC
CD
DD
AA
AA
AA
AA
AA
DD
DD
DD
DD
DD
AA
--
DD
CD
酢酸セロソルブ
AB
AA
CD
AB
AB
--
AA
AA
AA
AA
AB
CD
AD
DD
DD
DD
AA
--
--
--
AB
酢酸ナトリウム
AA
AA
AA
AA
AA
--
AA
AA
AA
AA
AA
AB
BC
BD
AA
AA
AA
AA
--
AA
AA
酢酸ブチル
BC
BC
CD
BC
CC
--
AA
AA
AA
AB
AB
DD
AD
DD
DD
DD
AB
--
DD
CD
CD
酢酸ベンジル
AB
AA
AB
AB
AB
--
AA
AA
AA
AB
AB
CD
DD
DD
DD
DD
AA
CD
--
--
--
酢酸メチル
CD
CC
BC
BC
AA
DD
AA
AA
AA
AB
AB
DD
DD
DD
DD
DD
BB
--
--
--
AD
酢酸鉛
AA
AA
AA
AA
AA
--
AA
AA
AA
AA
AA
AA
AA
BD
AA
AA
AA
AA
--
AA
AA
酢酸銀
AA
AA
AA
AA
AA
--
AA
AA
AA
AA
AA
AB
BB
BD
AA
BB
AA
AA
--
AA
AA
AA
水酸化アルミニウム
AB
AA
AB
AA
AB
--
AA
AA
AA
AA
AA
CD
AA
AB
BB
BB
AA
AA
--
AA
水酸化アンモニウム30%
AB
AA
AB
AB
AB
DD
AA
AA
AA
AA
AA
DD
AA
BC
BB
BC
CC
AB
A-
AA
AA
水酸化アンモニウム5%
AA
AA
AA
AA
AA
CD
AA
AA
AA
AA
AA
CD
AA
AB
BB
AC
CC
AB
A-
AA
AA
水酸化カリウム1%
AA
AA
AA
AA
AA
--
AA
AA
AA
AA
AA
CD
AA
AB
AA
AB
DD
AB
A-
AA
AA
水酸化カリウム30%
AA
AA
AA
AA
AA
--
AA
AA
AA
AA
AA
DD
AA
BD
AB
BB
CC
AB
A-
AA
AB
AB
水酸化カリウム
AA
AA
AA
AA
AA
DD
AA
AA
AA
AA
AA
DD
AB
CD
AC
BB
CC
AB
AD
AA
水酸化カルシウム
AA
AA
AA
AA
AA
--
AA
AA
AA
AA
AA
DD
AA
AB
BB
BB
CC
AB
CD
AA
AA
水酸化ナトリウム1%
AA
AA
AA
AA
AA
B-
AA
AA
AA
AA
AA
CD
AA
AC
AA
AA
DD
AB
AA
AA
AA
水酸化ナトリウム10%
AA
AA
AA
AA
AA
B-
AA
AA
AA
AA
AA
DD
AA
BD
AB
AA
CC
AB
AA
AA
AA
水酸化ナトリウム50%
BB
AA
AA
AA
AA
DD
AA
AA
AA
AA
AA
DD
AB
BD
AB
AB
CC
AB
AD
AA
DD
石油
DD
BD
DD
DD
BC
--
AA
AA
AA
AA
AA
CC
BD
DD
CD
DD
AC
CD
--
DD
AA
炭酸ナトリウム
AA
AA
AA
AA
AA
B-
AA
AA
AA
AA
AA
BC
AA
BD
AB
AB
CC
AB
BD
AA
AA
二酸化イオウ
DD
CD
AA
DD
DD
--
AA
AA
AA
AA
AB
BD
CD
DD
BB
DD
CD
CD
DD
CD
AA
二酸化イオウ
(液体)
AA
DD
CD
AA
DD
DD
--
AA
AA
AA
AA
AB
BD
CD
DD
BB
DD
CD
CD
DD
CD
二酸化イオウ
(湿性/乾性ガス) AA
AA
AA
AA
AA
--
AA
AA
AA
AA
AA
AB
AB
BD
BB
CD
AA
CD
DD
BD
AA
乳酸3%
AB
AA
AA
AB
AB
CD
AA
AA
AA
AA
AA
AA
AA
AB
AA
AA
AA
AA
AA
AA
AB
乳酸85%
AB
AA
AB
AB
AB
DD
AA
AA
AA
AA
AA
AB
AC
BC
AA
AA
AA
AA
AA
AA
AB
乳酸エチル
AA
AA
AA
AA
AA
--
AA
AA
AA
AA
AA
CD
CD
DD
CC
CD
AA
--
--
--
DD
AA
尿素
AA
AA
AA
AA
AB
--
AA
AA
AA
AA
AA
BC
BD
BD
CC
AB
AA
AA
AA
AA
燃料油
CD
BC
AC
AB
BC
--
AA
AA
AA
AA
AA
AB
AA
DD
AB
CD
AB
BC
--
BD
AA
氷酢酸
BD
BB
AB
AB
BB
DD
AA
AA
AA
AA
AA
DD
AD
DD
AA
CD
BB
CD
DD
CD
AB
DD
無水酢酸
DD
CC
BC
BC
AB
--
AA
AA
AA
AA
AA
DD
DD
DD
DD
DD
CC
DD
DD
DD
酪酸
DD
CD
DD
DD
DD
--
AA
AA
AA
AA
AA
DD
AD
DD
BB
DD
AC
DD
DD
DD
AA
酪酸エチル
BD
BC
BD
BD
CD
--
AA
AA
AA
AB
AB
DD
DD
DD
DD
DD
AB
--
DD
--
DD
硫酸20%
AA
AA
AA
AB
AA
A-
AA
AA
AA
AA
AA
AB
AB
AC
AA
AA
AA
AA
AA
AA
AA
硫酸30%
AA
AA
AA
AB
AA
B-
AA
AA
AA
AA
AA
BC
AB
CD
AA
AA
AA
AA
AA
AA
AA
硫酸6%
AA
AA
AA
AA
AA
A-
AA
AA
AA
AA
AA
AA
AB
AB
AA
AA
AA
AA
AA
AA
AA
硫酸60%
AB
AB
BC
BC
AB
--
AA
AA
AA
AA
AA
BC
AB
CD
AA
AB
AB
AB
DD
BC
AA
硫酸96%(濃)
BB
CD
DD
DD
DC
DD
AA
AA
AA
AA
AB
DD
BD
DD
DD
DD
CD
DD
DD
DD
DD
硫酸98%
BB
CD
CD
CD
BC
DD
AA
AA
AA
AA
AB
DD
CD
DD
BD
CC
CD
CC
DD
CD
AB
硫酸亜鉛10%
AA
AA
AA
AA
AA
--
AA
AA
AA
AA
AA
AA
AA
BD
AA
AA
AA
AA
AA
AA
AA
硫酸銅
AA
AA
AA
AA
AA
A-
AA
AA
AA
AA
AA
AA
AA
AB
AA
AA
AA
AA
AA
AA
AA
358
2015
LAB/SCIENCE PRODUCTS
Nalgene™ 研究製品の物理的特質
Technical data
技 術 資 料
技術資料
物理耐性表
物理耐性表は、一般的な指標を示したものです。実際に製品をご使用になる前に試用することをお薦めします。
材質
マイクロ波
使用限界 荷重たわみ 脆化温度*9
透明度
温度(℃) 温度*¹(℃) (℃)
透過性 オートクレーブ
滅菌*3
ガス
放射線 殺菌剤
比重
柔軟性
透過率/cc.-mil/100in².・24hr・atm 水吸収率
FDA*6
無毒性*5
N₂
O₂
CO₂ (%)
適合性 適合規格CFR21
ETFE
150
104
-105
半透明
○
○
○
○
○
1.70
硬
30
100
0.03
○
○
177.1380
FEP
205
70
-270
半透明
△*2
○
○
×
○
2.15
軟
320
750
2200 <0.01
○
○
177.1550
HDPE
120
65
-100
半透明
×
×
○
○
○
0.95
硬
42
185
580 <0.01
○
○
177.1520
LDPE
80
45
-100
半透明
○
×
○
○
○
0.92
軟
180
500
2700 <0.01
○
○*7 177.1520
135
138
-135
透明
△*2
○*4
○
○
○
1.20
硬
50
300
1075
0.35
○
○
70
70
-40
透明
△*2
×
○
○
△
1.27
中程度
10
25
125
0.13
○
○*8 177.1315
PFA
260
166
-270
半透明
○
○
○
×
○
2.15
軟
291
881
2260 <0.02
○
○
177.1550
PP
135
107
0
半透明
○
○
○
×
○
0.90
硬
48
240
800 <0.02
○
○
177.1520
PPCO
121
90
-40
半透明
△*2
○
○
×
○
0.90 中程度
45
200
650 <0.02
○
○
177.1520
TPE
121
<23
<-50
不透明
○
○
○
○
△
0.93
31-145 85-646 900-8634 0.05-5.1
○
○
177.2600
PC
PETG
軟
250
*7
177.1580
評価は600Wで5分照射に基づく。容器は空の状態で使用。
注意 使用限界温度以下で照射して下さい。高温の液体は樹脂の劣化を引き起こし、また液体の急激な吸収を引き起こす危険性があります。
*1 455.1kPa
(66psig)の圧力をかけたプラスチック片が0.01たわみを起こす温度です
(ASTM D648基準)
。使用限界温度以下でもたわみ温度以上で使用する場合は、
圧力をかけないようにして下さい。
*2 樹脂が吸熱を起こすことがあります。
*3 滅菌
●オートクレーブ
(121℃、20分2気圧を推奨します)
……オートクレーブ前に蒸留水で洗浄/すすいで下さい。室温で問題のない薬品でもオートクレーブの温度で樹脂にダ
メージを与えるものもあります。容器の口はねじを十分に緩めて下さい。圧力で変形します。
●ガス……エチレンオキサイド、
ホルムアルデヒド
●殺菌剤……塩化ベンザルコニウム、
ホルマリン、
エタノール、
その他
●放射線……ガンマ線照射
*4 滅菌処理により、
製品の機械強度が徐々に劣化します。
*5 「○」
はUSPとASTMの生体適合性標準テストに則り、人2倍体肺細胞のセルラインWI-38を用いて細胞無毒性であることが証明されたものです。
*6 「○」
はFDA
(米国食品医薬管理局)
の食品添加物修正法CFR21基準を満たしています。
*7 以下の条件に適合しています。
●酸を含まない水系製品:塩、砂糖を含む場合がある。
(pH5.0以上)
●乳製品およびその加工品:oil-in-waterの乳濁液/エマルジョン
●パン製品
(表面に脂肪分や油分を含まないもの)
●乾燥固体で表面に脂肪/油分を含まないもの
*8 以下の条件に適合しています。
●15%以下のアルコールを含む食物。充填と保存条件が49℃以下であること。
●アルコールを含まない食物で充填時に82℃を超えず、保存条件が49℃以下であること。
●炭酸を含む飲み物やビールでないこと、
もしくは加熱工程を要する食物容器でないこと。
*9 「脆化温度」
は樹脂が硬い物の上に落下した時に壊れ始める温度です。取り扱いにご注意いただければ、
さらに低い温度でもご使用頂けます。
2015
LAB/SCIENCE PRODUCTS
359
技術資料
技術資料
Nalgene™ 遠心容器の使用/洗浄方法
Technical data
遠心容器こ使用時の注意事項
オートクレープ
化学薬品の影響
キャップを完全に取り外し、以下の条件で行って下さい。
●容器の材質とサンプルおよび耐薬品性をご確認下さい。
●条件
●化学薬品は、様々な
(強度、色、質量等)
影響を遠心容器に与えま
121℃、103.4kPa
(15psig)
、20分で、繰り返しオートクレーブ可
能です
(ただし、
ご使用前に容器の状態をご確認下さい)
。
●可能な材質
ポリプロピレン
(PP)
、
プロピレン共重合体
(PPCO)
、
ポリメチルペ
テン
(PMP)
、
フッ化エチレンプロピレン
(Teflon®FEP)
、
エチレン
テトラフルオロエチレン
(Tefzel®ETFEなど)
は条件下で繰り返し
オートクレーブがかけられます。ポリカーボネート
(PC)
、
ポリサルフォ
ン
(PSF)
も同様な条件下でオートクレーブにかけられますが、他の
材質に比べオートクレーブの可能回数が少なくなる場合があります。
他の滅菌方法
オートクレーブ以外で、Nalgene™ 遠心容器はエチレンオキサイドガ
スなどで滅菌可能です。滅菌後は充分にガスを抜き取ってから製品
をご使用下さい。
す。それは化学薬品の濃度、温度およびプラスチックと化学薬品
が接している時間、
遠心時の温度と圧力によって異なります。
破損について
破損やひび割れを防ぐため、Nalgene™ 遠心容器製品の注意事
項・耐薬品性・適切なローター条件の下でご使用下さい。
万 が 一 破 損しても、ガラス製 のように 破 片が 飛 散しません 。
Teflon®FEPやTefzel®ETFEは他の材質に比べ柔らかいため、液
体容量が容器肩口まで必要ですが、
その記載がない限り80%以上
の液体容量でご使用下さい。
その他の注意
●使用するサンプルや溶媒に含まれる化学薬品に対し、遠心容器
の化学薬品耐性があるかどうかを確認して下さい。
●遠心容器を選ぶ際は、
ご使用時の温度を考慮して下さい。遠心容
洗浄
器選択ガイドの情報は、4℃または22℃で使用した場合の最大遠
遠心容器の洗浄は研磨剤の入っていない中性洗剤〈Nalgene™
プラスチック用洗剤L900推奨〉
を用い、
ブラシを用いる場合は研磨
作用のないものを用いて下さい。
心加速度です。
この温度範囲を超えた場合は、
プラスチックが軟化や硬化してい
ることもあります。
通常は濃度を調整した洗剤に浸しておけばブラシでこすらずとも汚れ
●容器が変形する原因は温度だけではありません。遠心力、時間、
はとれます。
洗剤を水道水で充分にすすいだ後、蒸留水ですすいで下さい。詳し
ロータータイプ、充填容量、
またチューブをセッティングするアング
くはP.347の「プラスチック製品の洗浄方法」
をお読み下さい。
ルによっても変形を引き起こすおそれがあります。
安 全に実 験を行うためにローターメーカーのガイドラインや
Nalgene™ 製品に付いている説明書に従ってご使用下さい。
遠心容器ご使用の前に
必ず変色やひび割れなどの容器の状態をご確認下さい。異常を確認
した場合は廃棄して下さい。
ローターのバランス
●ローターのご使用方法とバランスについては、遠心機の使用説明
書をお読み下さい。
●プラスチックは、材質により質量が異なりますので同一素材の遠
心容器でご使用下さい。
360
2015
LAB/SCIENCE PRODUCTS