授業科目名 : 看護アセスメントⅡ 教育目標との関連: ○該当する ◎特に該当する 単位/時間 : 1単位/30時間 1.人間愛を深 め、生命の尊厳 と人間性の尊重 を基調とし、調 和の取れた社会 人としての成長 をめざす 2.看護に関 する理論およ び技術を学 び、看護実践 の基礎的能力 を身につける 3.主体的に 学習を継続 し、問題意識 を持って探求 する姿勢を身 につける ○ ◎ ○ 対象/開講 : 15KF/後期 担当教員 : 蔵本 文乃、山口 由子 久保 典子、端山 淳子 4.保健医療 福祉における 看護の機能と 社会的役割を 認識する 5.保健医療 福祉のなかで 生じる問題を 理解し、倫理 的道徳的に対 処する能力を 身につける 6.関連諸科 学を統合して 人間理解を深 め、看護観の 確立をめざす ○ Ⅰ 授業概要: 看護実践では、人間関係の発展過程と問題の解決過程の2つのプロセスが同時に起こっている。それらは常 に表裏一体となって看護実践を支えているが、ここでは、そのうち問題解決過程である『看護過程』の前半部 分について学ぶ。 講義を通して学んだ後、事例を使って実際に自分で展開し、理解を深める。看護過程の前半部分は診断のプ ロセスといわれ、対象者の【看護問題(看護診断)】を的確につかむことが目標となる。それは「その人に あった看護」を行う上で不可欠であり、その後の目標や具体策立案につながる。 また、看護過程では、病態、検査、治療、発達、状況など多くの知識が必要なだけでなく、それらを活用し て広く深く柔軟に考えることが重要である。そこで、クリティカルシンキングについてもあわせて学習し、自 らの思考スタイルに取り入れることをめざす。 Ⅱ 学習の到達目標: 1.看護過程を学ぶ意義が理解できる。 2.クリティカルシンキングの必要性が理解できる。 3.対象者の看護問題を的確につかむための考えのすすめ方がわかる。 ・人間を全体的に捉えるための看護アセスメントの枠組みについて理解できる。 ・看護アセスメントを行うにあたって、その人を理解するための、関連情報を選定できる。 ・看護・医学的知識や心理社会的理論を用い、情報をアセスメント(解釈・分析・総合)することが できる。 ・情報をアセスメント(解釈・分析・総合)した結果を関連図に表わすことができる。 ・情報の解釈から原因や関連因子を特定し、看護問題を抽出することができる。 Ⅲ 成績評価の方法: 定期試験40% ノート・課題提出など40% 出席状況および演習への取り組み20% (定期試験及び事例を用いた看護過程展開関連の課題は、共に6割以上の点数を取ることが必須) Ⅳ 準備学習等(予習、復習、留意事項): 各事例を展開するときには必ず、医学的知識、心理社会的理論の予習(事前学習)を行うこと。 事例を展開するときには、『MY TEXTBOOK』や予習(事前学習)を活用すること。 事例展開では、アドバイスや発表を参考に自ら考え積極的に学ぶこと。 Ⅴ 教科書: 1.授業中に配られるプリントをファイルし『MY TEXTBOOK』として活用する。 2.有田清子他『系統看護学講座 専門分野Ⅰ 基礎看護技術Ⅰ 基礎看護学[2](第16版)』医学書院、 2015. 3.飯野京子他『系統看護学講座 専門分野Ⅱ 成人看護学4 血液・造血器 (第14版)』医学書院、2015. 4.医療情報科学研究所『病気がみえるVol.5 血液(第1版)』メディックメディア、2008. Ⅵ 参考文献、その他の教材: 1.松木光子編『看護診断・実践・評価の実際 -看護実践の系統的アプローチ-』南江堂、2004. 2.NANDAインターナショナル著、日本看護診断学会監訳『NANDA-I看護診断 定義と分類2012-2014』医学書院、2012. 3.熊坂隆行監修『看護のためのアセスメント事例集 Vol.10 急性骨髄性白血病患者の看護事例』 医学映像教育センター、2012.(DVD) 4.アルファロールフィーヴァー著 江本愛子監訳『基本から学ぶ看護過程と看護診断(第7版)』医学書院、2012. 5.松木光子編『ケーススタディ看護過程-根拠に基づく看護診断から評価まで-(第2版)』 医学書院、2002. その他、講義中に適宜紹介する。 Ⅶ その他: 多くの学生が「大変」と恐れる授業ですが、『看護』を実践するためには大切な授業です。 考えの進め方を理解することに努めながら、自分が考えた過程を丁寧に表現し、どうしたら「その人にあっ た看護」ができるか、を一緒に考えていきましょう!「大変」な授業の先には大きく変われた自分がいます。 -26- 看護アセスメントⅡ Ⅷ 学習内容と配分: 回 月日 曜 時限 日 Ⅰ Ⅱ 内 容 演習項目 科目ガイダンス、看護過程とアセスメント 1 10/14 水 2 3 クリティカルシンキング、松木モデル 生活統合体としての人間と生活行動様式 授業 形態 (教室) 講義 JS-201 担当 教員 蔵本 アセスメント1 データベースアセスメント(1) 情報収集(情報の分類・整理) 2 10/26 月 4 3 生活行動様式にそった対象のとらえ方 ―生理的生活行動様式 講義 蔵本 アセスメント1 データベースアセスメント(2) 情報収集(情報の分類・整理) 3 10/29 木 3 4 生活行動様式にそった対象のとらえ方 ―心理社会的生活行動様式 講義 蔵本 講義 蔵本 アセスメント2 関連図 関連図を用いた全体像の把握と看護問題の抽出 講義 蔵本 6 11/12 木 3 4 看護問題の明確化(看護診断)① ―問題リスト作成 講義 蔵本 7 11/16 月 4 3 看護問題の明確化(看護診断)② ―優先順位の決定 講義 蔵本 8 11/19 木 3 4 事例による看護過程展開① ―情報収集 4 アセスメント1 データベースアセスメント(3) 11/5 木 3 4 情報の解釈・分析・総合 ―看護問題の予測 5 11/9 月 4 3 事例配布 事例についての事前学習 情報収集・分類整理の提出 演習 事例による看護過程展開② *アセスメント1(情報収集)の発表 9 11/26 木 3 4 *情報収集の追加・修正 *情報の解釈・分析 情報収集・分類整理の修正 および解釈分析提出 演習 事例による看護過程展開③ *アセスメント1(情報の解釈・分析・ 10 11/30 月 4 3 総合)の発表 *情報収集と解釈・分析の追加・修正 データベースアセスメント修正提出 気づき①データベースアセスメント (情報収集と解釈・分析) について 演習 事例による看護過程展開④ 11 12/3 木 3 4 *関連図による全体像把握と問題点 抽出 関連図提出 演習 事例による看護過程展開⑤ *関連図発表 12 12/21 月 4 3 *関連図による全体像把握と 問題点抽出の修正 関連図修正提出 気づき②関連図について 演習 問題リスト提出 演習 事例による看護過程展開⑦ 14 1/18 月 4 3 *問題リスト発表 *問題リスト修正 問題リスト修正提出 気づき③問題リストについて 演習 15 1/21 木 3 4 全体の振り返り 自己評価表(最終レポート) これまでの全記録 演習 13 1/13 水 2 3 事例による看護過程展開⑥ *問題リスト作成 -27- 蔵本 山口 久保 端山
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