花組 あ す み 明日海りおさん 現在、宝塚大劇場で上演中の花組公 演『新源氏物語』 『 Melodia ─熱く美 しき旋律─』。三度目の上演となる日本 物の名作と、躍動感あふれるショーの 二本立てで輝きを放つ花組トップスター・ 明日海りおさんにお話を伺いました。 ショーの見どころは? 副題に 「熱く美しき旋律」 とありますが、 「熱く」の部 分が特に色濃く表現されたショーです。 ラテンのプ ロローグから始まり、 ストーリー性のある場面や若 手中心のダンスナンバーなど、最下級生に至るま で見せ場がある作品なので、 お芝居とのギャップを 楽しみつつ、皆でエネルギッシュな舞台にできれば と。 また、 フィナーレの花乃まりあとのデュエットダン “情熱の光源氏”が、 この秋を鮮烈に彩る! 26年ぶりの上演となる『新源氏物語』。 どんな光源氏像を目指していますか? 『源氏物語』 自体が大変有名な文学作品ですし、 その主人公である光源氏 スは大人っぽい雰囲気。 こちらも楽しみにしていただければうれしいですね。 大好評だった8月の台湾公演を経て、 これからの意気込みをお聞かせください。 台湾公演の初日は台風で中止になってしまいましたが、組の皆が互いに声 を掛け合い、意欲を保とうとする姿に揺るぎない絆を感じて…。 また、現地の を演じさせていただくことに大きな責任を感じています。 『新源氏物語』の お客様の熱い声援には本当に感激しました!今の花組は和気あいあいと 光源氏は、父である帝の妃・藤壺の女御への恋ゆえに多くの女性を求め、 しつつ、一人ひとりがとても個性豊か。 もっと色とりどりな組になればと思い きさき たたず 満たされない心を埋めようともがく人物。貴族らしい優雅な佇まいは大切に ますし、私自身も今回、久々の日本物と新しいショーに挑戦する中で、 自分 したいですが、浮世離れした人物ではなく、 どこか共感していただけるよう の中の “新しい扉” を開き、様々な面をお見せできるように頑張りたいです。 な、情熱的な男性の生き様を描ければと思っています。 また、今回は色々な 娘役さんと組みますが、皆がとても魅力的な女性を演じてくれるので、思い あこが を寄せたり憧れたり…といった部分を素直に表現しやすいんですよ。娘役 さんへの視線の流し方なども工夫し、 ゆったりと演じるよう心掛けています。 明日海りおさん 静岡県出身。2003年『花の宝塚風土記』 で初 舞台。2014年5月、花組トップスターに就任。 愛称は “みりお” “さゆみし” “みりりん”。
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