BYK 自動車向け熱可塑性プラスチック用機能添加剤 SCONA® ガラス繊維強化ポリプロピレン および ポリアミド用改質剤 最近では、ポリアミドやABSなどの工業用熱可塑性樹脂が使用 されていた用途にポリプロピレンが使用されるようになってきまし た。これは、タルク、マイカ、ワラストナイトやガラス繊維などのフィ ラーで機能強化が可能なためです。ガラス繊維などのフィラーと 共にカップリング剤(密着性促進剤)も併用され、ガラス繊維がポ リマーマトリックスに化学的に結合できるようになりました。(図1) その結果、機械特性が大幅に向上し(図3)、ポリプロピレンの性 能レベルが向上したことで多種多様な用途で、他の工業用熱可 塑性樹脂を代替できるようになりました。 ガラス繊維強化ポリプロピレンの主な用途は自動車です。図2 に、従来は金属で製造されていたインテークマニホルドの代表例 を示します。これまで工業用熱可塑性樹脂(ポリアミド/GF)で製造 されていた製品が、低コスト化と、金属、ポリアミドと比較し軽量化 が、PP/GFで可能になりました。 図2 ガラス繊維強化PP製 インテークマニホールド 図4 固相重合法による SCONA®の特長 図3 カップリング剤による機械特性の向上 ヤング率 N / mm2 図1 カップリング剤無(左) SCONA® 添加(右) SCONA® TPPP 9012 FA カップリング剤無 MVR (230℃ / 2.16 kg) cm3 / 10 min マレイン酸(MAH)のグラフト率が高い VOC(揮発性有機化合物)が少ない 基材に合わせた溶融粘度の調整が可能 曲げ強度 N / mm2 9012 9112 8112 9212 2112 シャルピーノッチ衝撃強度 (23℃) kJ / m2 シャルピー衝撃強度 (23℃) kJ / m2 BYK®-TS 3200 / BYK®-TS 3201 耐すり傷性およびすり傷の可視性を改善す る最先端の解決策として、本製品が有効です。 すり傷防止用添加剤 図5 BYK-TS 3201のすり傷防止効果 BYK-TS 3200 ブロック・コポリマー BYK-TS 3201 有機変性シロキサン ビックケミー・ジャパン株式会社 http://www.byk.com/jp 08/2015
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