薄くて弱い皮膚に傷が出来たら(スキンテア 2 回目)

看護部理念
あたたかい心のこもった看護、安全で信頼される看護を提供します。
薄くて弱い皮膚に傷が出来たら(スキンテア 2 回目)
富山ろうさい病院
皮膚・排泄ケア認定看護師
土居泰美
富山ろうさい病院だより 10 月号では、高齢者などが、ちょっとぶつけただけで裂けるような傷(スキンテア)
になる原因とその予防についてお話しました。今月号は、傷ができた時の対処方法についてお話します。
傷が出来たら、まず、形成外科や皮膚科を受診し治療しましょう。
受診前の対処法としては、①傷を圧迫して止血します。②流水でやさしく洗いながします。③白色ワセリン
と傷にはりつきにくい非固着性ガーゼを貼りましょう。④包帯やネット式包帯などで固定します。
(医療用テー
プを貼ると、剥がすときに治りかけた傷や周囲の皮膚まで一緒に剥がされ、傷が悪化します)
処置で心配な場合は、ろうさい病院の皮膚・排泄ケア認定看護師にご相談ください。
連絡先は、富山ろうさい病院地域連携室直通(TEL0765-22-1354)にお願いします。
(薬局で購入可能)
非固着ガーゼ 白色ワセリン
(薬局で購入可能)
包帯、ネット
なるべくテープは
使わない
(日本創傷・オストミー・失禁管理学会発行、「弱くなった皮膚を守るためのしおり」一部抜粋)